悪鯱は地球の裏側にまで
●南極も近いアメリカの南の果てで
獣人戦線、南米大陸南部。
シャチ達が多く住まう港町ではささやかな料理の腕を披露するお祭りが行われていた。
南半球の7月は真冬、その上緯度も高く南極に近いこの町の気温は氷点下に近い。しかし寒さに強いシャチ達は特に気にすることもなく、香辛料たっぷりの温かな|糧食《レーション》を具材としたスープ等の料理を楽しんでいた。
ユーラシア大陸の方とは違い大きな戦いとも然程縁のないこの地域、しかしこの町を狙う幻朧帝国の悪しきエージェントの魔の手が密かに忍び寄っていた。
グリモアベース。
「皆ちょっといいかい。獣人戦線で幻朧帝国にシャチが多く住む町が狙われる予知が見えたからちょっと力を貸してほしい」
シャチのキマイラであるヴィクトル・サリヴァン(星見の術士・f06661)は集まった猟兵達にそう呼びかける。
「今回狙われてるのは南米大陸の最南端に近い地域にある、少数種族のシャチの港町だよ。作戦の内容はエージェントに逢魔弾道弾を町の重要な場所へと運ばせて設置、起爆。それにより周辺一帯を逢魔が辻に変えて住民皆殺しって感じの作戦だから、起爆前にエージェントを探し出して交戦、撃破して欲しい」
そうヴィクトルは言って、予知の詳細について説明を移す。
「標的となったシャチの町はそれほど人口多いわけじゃないけど、シャチは大柄なひとが多いから道幅とか物の大きさとかのサイズ感が大体2倍ぐらいになってる。それで南半球の土地で緯度も高いから結構寒いみたいだね。今料理を題材にしたお祭り中で、色んな料理が振る舞われてるから、エージェントが町へ来るまではお祭り料理を楽しむのもいいかもね」
寒い土地だけど体ぽかぽかしていい感じになるだろう、とヴィクトルは説明し、次に破壊工作を仕掛けてくるオブリビオンの説明へと移る。
「今回やってくる幻朧帝国のエージェントは『海軍中佐・碓氷礼文』、シャチ獣人の軍人だね。赤い鉾が目立つけども変異階梯で色々変身もしてくるみたいだからうっかり逃がすと探すのが大変になると思う。予知ではお祭りに紛れてこの町の重要な場所に逢魔弾道弾設置しに来るから、予めそこで待ち伏せして迎え討つのがいいと思う。広場とかモニュメントとかそういう感じのとかそれっぽいけど、現地のシャチに聞いてみるのもいいかも?」
そう説明したヴィクトルは首にかけたグリモアである鍵を手にして、転送の準備を開始する。
「日本列島を支配しているらしい超大国の幻朧帝国だけど、地球の裏側にまで破壊工作仕掛けてくるとは本当厄介だよね。謎も多いけれど破壊工作を阻止しない理由もないし、頑張ってエージェント倒して獣人達を守ろうか」
それじゃ頑張ってね、とシャチのキマイラは話を締め括り、猟兵を南米大陸の真冬の町へと転送したのだった。
寅杜柳
オープニングをお読み頂き有難うございます。
北の果てにも南の果てにも。
第一章は南米大陸の南端近くにあるシャチ獣人達の町のお祭りで|糧食《レーション》料理を楽しみましょう。
南半球で緯度も高いのでかなり寒いようですが、料理が温かいのと現地民は寒さに強いので問題ないようです。
第二章は逢魔弾道弾を設置しようとやってくる『海軍中佐・碓氷礼文』との戦いになります。
こちらは断章で冒頭に状況説明を追加致しますのでそちらもご確認下さい。
それでは、皆様のご参加をお待ちしております。
第1章 日常
『糧食料理を食べよう』
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POW : お代わりしながら沢山食べる
SPD : 食卓を囲んでの会話を楽しむ
WIZ : 料理のレシピを教えてもらう
イラスト:del
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種別『日常』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。
| 大成功 | 🔵🔵🔵 |
| 成功 | 🔵🔵🔴 |
| 苦戦 | 🔵🔴🔴 |
| 失敗 | 🔴🔴🔴 |
| 大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
瑠璃・やどり(サポート)
『いっくよー!』
人狼の白虎拳士 × 降魔拳伝承者
普段の口調は「快活(私、~君、なの、よ、なんだね、なの?)」
美味しい物に目がなく沢山食べます。
また、誰にでもフレンドリーに話しかけます。
他の猟兵に迷惑をかける行為はしません。また、例え依頼の成功のためでも、公序良俗に反する行動はしません。アドリブ・連携歓迎。
あとはおまかせ。よろしくおねがいします!
ネッド・アロナックス(サポート)
めずらしい そざいはある?
なければ じょうほうを しいれて かえろうかな!
(※セリフはひらがな+カタカナ+空白で話します)
探し物や調べ物は楽しくて得意だよ
"くらげほうき"や"ゆきソリ"で空を飛んだり泳いだりしてヒトや物も運ぶよ
戦闘はサポートに回ることが多いかな
手強い敵は基本隠れながら隙を作って逃げる!
"クリーピングコイン"で物をひっかけて飛ばしたり
"しろくじら"の歌で余所見をさせたりね
ユーベルコードは指定した物をどれでも使用し多少の怪我は厭わず積極的に行動します
他の猟兵に迷惑をかける行為はしません
また例え依頼の成功のためでも公序良俗に反する行動はしません
あとはおまかせ
よろしくおねがいします!
飯綱・杏子(サポート)
狩った獲物は持ち帰ってもいいっすか?
|食材《オブリビオン》がヒト型でなければ料理して喰らうっす
ヒト型の食材を|料理す《むさぼ》るときはこちらがヒト型を辞めるのが|マナー《マイルール》っす
リビングアーマーや宇宙船の類だってきっと貝類みたいに美味しい可食部があるし、出汁や食器としても活用するっす
悪魔だから|毒は利かない《【毒耐性】持ち》っす。酔うけど。腐敗も発酵もわたしには一緒っす。|熟成肉《リビングデッド》うまうま
|八つ裂きにされても死なない《【切断部位の接続】持ち》っす
同行者の都合で、ヒト型を性的な意味で食い散らかしてもいいっすよ
白子もミルクも大好きっす
●南の果てのシャチの街
広い獣人戦線の世界でも南の果てに近い位置にある南アメリカのシャチ達の町へ、猟兵達は転移してきた。
この町を狙う悪しき幻朧帝国のエージェント――ほぼ地球の反対側にあるようなこの地にまで魔の手を伸ばしてくる超大国の狙いは逢魔弾道弾により町を逢魔が辻にしてしまうこと。
オブリビオン蔓延る魔の都へ変えられてしまうことのないように予知された惨劇を防ぐべくやってきた猟兵達は、エージェントがやってくる前にこの町で行われているお祭りに参加し、英気を養いながら町の情報を集めていく。
「……さむーい!」
チャイナ服姿の人狼、瑠璃・やどり(チャイナウルフガール・f03550)は7月にも拘らず氷点下近い気温のこの地の寒さに震えていた。南半球の上に緯度も高いこの地の7月は真冬、よくよく見れば水瓶の水も氷が張っている程だ。
現地のシャチ達はもともと寒さに強いのか単に慣れているのかは知らないが、長袖ではあるが比較的薄着に見える格好で町を歩き回っている。巨体だから寒さの影響を受けにくいのだろうか――等と考えながら、お祭りで振る舞われている|糧食《レーション》具材のスープをやどりは頂いて、その温かさにほっと一息つく。
様々な香辛料が投入されているのか、やや刺激的ではあるが体がぽかぽか温まってくる味わい。まだまだおかわりはあるらしいとのことで、大食漢なやどりはふさふさの尻尾をぶんぶん振り回しつつお祭りで振る舞われている他の料理と合わせお腹を満たしていくのだった。
「ゆき だね」
ガムゴム人のネッド・アロナックス(ガムゴム人の冒険商人・f41694)は空からちらちら降ってくる雪を見上げていた。
彼の故郷は致死性の雪降る人類遺跡、過酷なあの地の雪とは違い、此方の雪はただ冷たいだけで命を奪われたりはしないけれども、どうにもくらげかさに降り積もってくる重みにそわそわしてしまう。
この街の|糧食《レーション》料理は量が多い。住民のシャチ達の体が大きいからそれに合わせて量を増やしているのだろうか。
(「なんのおにく さいげんしてるんだろう」)
スープに浮かんでいるお肉は植物や穀物でそれらしく再現されたものだが、何の肉を再現したものか今ひとつわからない。
他の世界でシャチと言えば魚の他にアザラシとかペンギンなども捕食するグループも存在しているようだが――何にせよ、味の方はいい感じだ。
変わった素材も探せばあるかもしれないと、お腹を満たしたネッドは街に並ぶお店を見回しながら、歩いていく。
そして飯綱・杏子(悪食の飯テロリスト・f32261)という食道楽の悪魔はお祭りに料理人として参戦、その料理の腕を振るっていた。
「さあ、どんどん料理が出来上がるっすよ」
彼女のユーベルコード【エクストリーム調理】で次々に作られていく料理の数々、様々な世界を巡り色々美味しく頂いてきた彼女の作るそれらの味わいはまさに絶品。
因みに素材は糧食、本物ではないにせよ同じように扱えるから料理の出来栄えに悪影響はない。
(「やっぱり熱くて温まる料理のが人気っすね」)
住民のシャチ達の反応を見ながら料理の手を止めない杏子、彼女自身は悪食ではあるけれどもその癖を抑えつつ作られる料理は安全安心で、料理の腕を競うこのお祭りでも大好評であった。
成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴
第2章 ボス戦
『海軍中佐・碓氷礼文』
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POW : そんな守りが通用すると思ってるの?
【赤き海神の鉾】を【赤の槍帯から放出される大量の海水の噴射】で加速し攻撃する。装甲で防がれた場合、装甲を破壊し本体に命中するまで攻撃を継続する。
SPD : 姿が一つなんて誰が決めたのかしら?
戦闘力が増加する【荒々しき階梯2の重武装海賊フォーム】、飛翔力が増加する【高速飛行可能な階梯0の空シャチフォーム】、驚かせ力が増加する【人間大に縮めた階梯5の潜入フォーム】のいずれかに変身する。
WIZ : ここがあたしの海じゃないって誰が決めたの?
戦場内を【呼吸可能な海水に満たされた極寒の海の海底】世界に交換する。この世界は「【水圧により実体武器使用、歩行及び飛行困難】の法則」を持ち、違反者は行動成功率が低下する。
イラスト:うぶき
👑11
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種別『ボス戦』のルール
記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。
| 大成功 | 🔵🔵🔵 |
| 成功 | 🔵🔵🔴 |
| 苦戦 | 🔵🔴🔴 |
| 失敗 | 🔴🔴🔴 |
| 大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※このボスの宿敵主は
「💠マウザー・ハイネン」です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
●悪鯱襲来
そんな風に|糧食《レーション》料理のお祭りを楽しむシャチ獣人たちと猟兵達。しかしその楽しい時間の影で、幻朧帝国のエージェントは静かに重要拠点へと忍び寄っていた。
『こんな遠くにまで来る羽目になるとはねえ』
呟くシャチ獣人――この街の住人ではない、幻朧帝国のエージェント『海軍中佐・碓氷礼文』はひとりごちた。
彼女の任務は逢魔弾道弾の起爆、それに適した場所の一つである広場はひとが多すぎて密かに設置するには少々向かない。
ならば広場から少し離れた位置にあるモニュメントがふさわしい、そう考え向かう。
しかしそこにはすでに猟兵が先回りしていた。料理を楽しんだり素材の情報を集めたり、そんな中で聞いた重要そうな場所の情報。それを元にやってきていた彼らはすでに戦闘準備を整えていて。
『くっ……あと少しなんだ、強引にいかせてもらうよ!』
シャチの軍人が赤鉾を構え、そして猟兵達はユーベルコードを起動。南の地のシャチの街を守るための戦いが、ここに開始された。
キノ・コバルトリュフ
マーツータケ、キノコセラピーはいかがかな?
かぐわしいキノコは香りマツタケ、味シメジ!!
美味しそうなキノコ香りはみんなを元気にさせちゃうよ!
ナメコ!?なんだか、目が血走ってるね。
キノは食べても……おいしいけど食べちゃダメだからー。
●海に広がるキノコの香り
『ここはアンタ達の海じゃない、今からあたしの海さ!』
そう礼文が叫べば、戦場と化した広場全域の世界が瞬時に交換される。
極寒の海水に満たされた海底世界――不思議と呼吸ができるから窒息はしないだろうが、かかる強烈な水圧は敵味方問わず実体武器の使用や歩行や移動を困難にする厄介な世界だ。
海を得意とするシャチのエージェントはこの海の世界も慣れたもの、自由自在に泳ぎまわり任務を阻む猟兵その赤き鉾で貫かんとする。
「キノキノ、動きづらくなったかも」
海の青とは異なる派手な色彩のキノコ笠のキノ・コバルトリュフ(|キノコつむり《🍄🍄🍄🍄🍄》の星霊術士・f39074)は少々不機嫌に呟く。
呼吸ができるからか言葉を発する事もできる、しかし体を動かそうとしても水圧の制限で非常に動き辛く、これではあの如何にも海戦を得意とするエージェントの餌食にされてしまうだけだろう。
一応寒冷適応があるから寒さは問題ないが動くのは困難、ならば自分が動かずに上手く反撃すればよいのではないか、と合理的な思考がブレインキノコのせいか思いついて。
「かぐわしいキノコは香りマツタケ、味シメジ!!」
起動するのは【ベルベットパフューム】のユーベルコード、途端にキノの身体からマツタケのようなかぐわしい香りが放出され始める。
水中のサメも血の臭いに誘われ獲物に襲い掛かる――キノから放たれたかぐわしい香りは海水に溶け込み礼文へと到達、そして興奮の感情を抱かせる。
「……ナメコ!? なんだか、目が血走ってるね」
肉食禁止な獣人戦線にあるまじき肉食獣らしい血走った青の瞳を向けて加速してくるオブリビオンにキノは少々引きつつ、星霊術士の召喚術で星霊ディオスを召喚して、
「キノは食べても……おいしいけど食べちゃダメだからー」
興奮に任せ高速で泳ぎ迫るシャチの軍人に対し、丸っこいペンギンの星霊は水を浄化しながらボール型へと圧縮、冷静さを失っているシャチの顔面に正面から叩きつけて弾き飛ばしたのだった。
大成功
🔵🔵🔵
メル・メドレイサ(サポート)
時計ウサギのマジックナイト×パーラーメイド、15歳の女です。
普段の口調は「女性的(私、あなた、~さん、なの、よ、なのね、なのよね?)」、演技時は「無口(わたし、あなた、呼び捨て、ね、わ、~よ、~の?)」です。
ユーベルコードは指定した物をどれでも使用し、多少の怪我は厭わず積極的に行動します。他の猟兵に迷惑をかける行為はしません。また、例え依頼の成功のためでも、公序良俗に反する行動はしません。
戦闘スタイルは多種の属性を扱う魔法使い
武器に魔法をかけ戦うこともできます
依頼にちなんだ品を給仕することを好み、味方には有効なもの、敵には嫌がらせ用のものを渡します
あとはおまかせ。よろしくおねがいします!
●
『くっ……だがまだまだ!』
ボール型に圧縮された聖なる水を真っ向から受け冷静さを取り戻した礼文の赤き鉾の飾り布から膨大な水が噴出される。
その勢いで加速した彼女の突撃はもし装甲で防がれたのならばそれを砕き本体を貫くまで止まらない凶悪な刺突。
それに対抗するのはメイド服姿の時計ウサギ、メル・メドレイサ(蕩けるウサメイド・f25476)だ。
多種の属性を操る魔法使いでもある彼女、『アンブレイカブルグラス』のガラスの片刃の刀身を煌めかせつつ、突進してくる大柄なシャチ獣人を真っ向から見据える。
高速で向かってくる礼文の鉾とガラスの刃が接触する、同時にシャチの体が電撃に撃たれたように一瞬硬直する。
武器に魔法を纏わせる事も得意とするメル、ガラスの刃に雷の魔法を纏わせていたことにより鉾伝いに電撃を叩き込んだのだ。
一瞬動きが鈍った隙にメルは鉾を躱し、更に【メルハンマー】のユーベルコードを発動する。
「魔技、メルハンマー!」
アンブレイカブルグラスを構えているのと逆の手に出現する魔力の塊、それは強烈な鈍器のような破壊力を有していて、
「そぉれどっしーん!」
それを至近距離の礼文に思い切り叩きつける。地形すら破壊する強烈な一撃は巨体のシャチと言えど無傷とはいかず、シャチは吐血しつつ距離を取りメルを睨みつけるのだった。
成功
🔵🔵🔴
クローネ・マックローネ(サポート)
普段の口調は「クローネちゃん(自分の名前+ちゃん、相手の名前+ちゃん、だね♪、だよ!、だよね★、なのかな?)」
真剣な時は「クローネ(ワタシ、相手の名前+ちゃん、だね、だよ、だよね、なのかな? )」
強調したい時は「★」を、それ以外の時は「♪」を語尾につけるよ♪
基本は一般人の安全を優先で♪
多少の怪我は厭わず積極的に動くね♪
シリアスな場面では状況の解決を優先するよ
コメディ色が強い場合はその場のノリを楽しむ方向で動くね♪
えっち系・状態変化系もばっちこいだよ♪
絡みOK、NG無しだよ★
UCは少人数を召喚する系か単体攻撃系を優先して使うよ♪
状況に応じてMS様が好きなのを使ってね★
後はMS様におまかせするね♪
瑠璃・やどり(サポート)
『いっくよー!』
人狼の白虎拳士 × 降魔拳伝承者
普段の口調は「快活(私、~君、なの、よ、なんだね、なの?)」
考えるより行動するタイプ。
元気に戦場を駆け回り、ハンマー「双喜」を振り回して攻撃。
ユーベルコードは指定した物をどれでも使用し、多少の怪我は厭わず積極的に行動します。他の猟兵に迷惑をかける行為はしません。また、例え依頼の成功のためでも、公序良俗に反する行動はしません。アドリブ・連携歓迎。
あとはおまかせ。よろしくおねがいします!
●悪鯱に響く咆哮、そして降り注ぐ名産品
『……中々やるようだけど、今更引き下がれないね!』
重量を乗せた強烈な一撃を受けたシャチ獣人のオブリビオンは口に残った血をぺっと吐き出しそう叫ぶと、軍服から重武装の海賊服へとその装いを変化させる。
戦闘力を増加させる荒々しき姿、携えた赤き鉾は血を求めるように凶悪な形へと変化し、纏う分厚いコートの内側には多くの武器が納められているのだろう。
ユーベルコードによる強化を行った礼文に対峙するのは人狼の瑠璃・やどり(チャイナウルフガール・f03550)とブラックタールのクローネ・マックローネ(|闇《ダークネス》と|神《デウスエクス》を従える者・f05148)。
巨大ハンマー『双喜』を構え仕掛けていくやどりだが、エージェントは凶悪な鉾で受け止めコートに隠していた短刀を閃かせ慌ててやどりは後方へ跳躍し回避する。
真っ向勝負で挑むには少々分が悪い、ならばとユーベルコード【人狼咆哮】で突破することを思いつくが、これは一定範囲内に無差別に攻撃してしまう使い所の難しい力であり、広場ではあるが街の中であり、他の猟兵もいるこの戦場で使うのは一瞬躊躇してしまう。
しかしそんなやどりにクローネは結界を展開しつつ明るい声で、
「あ、広場の周りに人はいないの確認してるし、私への攻撃は気にせず思いっきりやっちゃって大丈夫だよ★」
一般人への被害をできるだけ回避しようとするクローネ、祭りの方に獣人達が向かっていて広場周囲に巻き込んでしまいかねない人が居ないことは確認していた。
さらに巻き添えも問題ないと言いながらクローネ、であるならば、
「ありがとー! それじゃお言葉に甘えて……」
ユーベルコードを起動、やどりが激しい咆哮を放つ。その音の衝撃は礼文を守る重装備を貫いてダメージを刻み込んだ。その無差別の攻撃は結界越しにクローネへもダメージを与えてしまうけれども、
「大丈夫♪ 本日の天気は、ところによりご当地名産品が降るでしょう★」
体力を削られながらもクローネが起動するユーベルコードは【クローネちゃんのご当地名産品の雨★】、それによりシャチっぽい――南米の雰囲気を混ぜたようなこの地のご当地怪人らしき存在が召喚され、そして彼らは名物である糧食製の|アルファホーレス《煮詰めた練乳を挟んだクッキー》や|セントージャ《ミナミタラバガニ》を雨のように降らせ始める。
降り注ぐセントージャの群れは鋏でシャチのオブリビオンを挟みダメージを与え、そして味方の猟兵にはアルファホーレスの濃厚な滋味で猟兵達が受けたダメージを癒やしていく。
エージェントが突破しようにも降り続く名産品の雨は傷を癒し続け、そして群がる蟹の攻撃に合わせやどりが双喜を振りかぶり飛び込んできて思い切り殴り飛ばした。
分厚いコートでも吸収しきれぬ痛烈な一撃が完璧に入った――しかしシャチのオブリビオンはふらふらながらもまだ立ち上がる。
完全に倒すにはもう一押し必要だろう、そう判断しつつ、クローネとやどりは負傷したシャチのオブリビオンに更なる追撃を仕掛けていくのであった。
成功
🔵🔵🔵🔵🔴🔴
仲佐・衣吹(サポート)
キレイなもの、カワイイもの、ぶち壊そうなんて許さないんだから
バトルだって芸術よ。美しく戦いなさい!
お相手するはアタシことネイル
美術好きな女性人格よ
口調はいわゆる女言葉かしら
身のこなしが一番軽いみたいで
接近戦より距離をとってダガーで戦うのが好きよ
よく使う手は
外套を投げつけて囮や目暗ましからの一撃
ルーンソードで戦ってる途中で手放して虚を突き、袖口から隠し武器としてダガー
光属性を付けたルーンカルテを落としといて、タイミングを見て目潰しフラッシュ
こんなところかしらね
アイテムやユーベルコードはお好きに選んでくれていいわ
使えるものは全部使って、華麗に美しく戦いましょ!
●群れの力は鯱をも狩る
人狼の咆哮、そしてご当地名産物の雨が止み赤き鉾を振り回し猟兵達の接近を防ごうとするオブリビオンの礼文。
『まだ来るのかい……!』
そんな弱ったシャチのエージェントの抵抗を仲佐・衣吹(多重人格者のマジックナイト・f02831)はシーフの軽やかな身のこなしで躱し翻弄、反撃のルーンソードの斬撃を喰らわせていく。
礼文は鉾を上手く操り斬撃を凌いでいるが負傷により動きは精彩を欠いており、対照的に黄砂のコートの青年は余裕綽綽と言った様子だ。
「バトルだって芸術よ、美しく戦いなさい!」
青年の外見とは少々食い違った印象の女性的な言葉遣いで言葉をぶつけるのは、現在表に現れている人格が副人格のひとり『ネイル』のものだから。
鋭い鉾の刺突を華麗に躱すネイルに対し、埒が明かないと礼文は再度ユーベルコードを起動。
極寒の海底世界へと交換された戦場に満ちる海水の水圧がネイルの軽やかな動きを妨害し、その隙を突かんと礼文は泳ぎ高速で突進を狙おうとする。
けれどネイルは慌てず【それはまるでチートのような、とんでもない才能】のユーベルコードを起動、それにより導かれ召喚されたのは164匹ものサメたち。
ランダムで発動したそれは【シャーク・トルネード】、回転ノコギリを生やした彼らはあらゆる環境での飛翔を可能としているが、そもそもがサメであるから泳ぎも得意である。
この深海環境の世界に適応し泳ぎ回るサメ達は制約を受けず、散開して四方八方から礼文へと襲い掛かり、牙と体に生やしたノコギリでシャチ獣人をずたずたに引き裂いていく。
海底世界の海水にぱっと散る鮮血、普段群れのシャチに狩られるばかりのサメが群れで反撃している光景は芸術的かはさておいて中々みられるものではないだろう。
決死の抵抗もむなしく多数のサメ達に刻まれ裂かれたエージェントは敢え無く絶命、世界は元のシャチの街のそれに戻り、海水と共にオブリビオンは消滅していった。
かくして南の果てのシャチの街は無事守られて、お祭りは何事もなく続いていく。
この戦乱の世界でも穏やかな日々が少しでも長く続く事を願いつつ、猟兵達はグリモアベースへと帰還したのだった。
成功
🔵🔵🔴