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💗歪んだジェンダリリース

作者：ピンク☆フラッシュ

●男らしさ　とは
　男らしくなりたい、何物にもめげず、負けず、自らの信じるものを信じ、自らの求めるものを手にして見せる、そういう男らしさが欲しい。
　周りにもそれを求めてほしい、ともに突き詰め高みに上りたいから。そんな迷惑な思想を持った男が一人、ニーチャンネールの沼といわれる呪われし伝説の沼のある田舎へと足を踏み入れた。人には言えない欲望……それは伝説の沼に想い注がれることで、さらに歪んで濁ったインターネット掲示板の肥溜めのごとき現象を引き起こすという。

●沼祭り
　人は祭りが好きである。多少個人差はあれど、何かしらの祭りという単語に食いついては踊らされる生物、それが人間である。夏祭り、パン祭り、お客様感謝祭。何かにつけて祭りとつけて担ぎ上げてはその場の雰囲気で乗っかって楽しむのが人の性。
　この村には特にそのような祭り好きが集まっており、村に祭りを求めてやってくるよそ者とともに、いろいろな祭りを行っていた。沼尾田村……この村から一文字を取って、それらの祭りはまとめて沼祭りと呼ばれた。
「そんな沼祭りが今ではデウスエクスを呼び出す儀式みたいになってるんだよね！　今回の祭りは裸ふんどし祭り。裸かふんどしで繰り広げられる喧嘩祭りみたいだよ」
　祭りには興味を持つ同志はもちろん、冷やかしでやってくる観光客も集う。普段は静かな村が騒がしくなり、デウスエクスたちが紛れ込みカオスな祭りになって死人なんかも出てしまう大惨事になるかもしれない。
　猟兵たちは榊・遊羅（奇跡の竜妃・f01411）に頼まれ、この村の調査に行くことになった。

第1章 集団戦 『女々しさフォーリン・ラヴ』

POW   :    女々しさ表現 【素手】で触れた対象と同じ戦闘能力を持ち、対象にだけ見える【女々しさのある対象】を召喚し、1分間対象を襲わせる。 SPD   :    女々しさスティール 技能名「【女々しさ盗み攻撃】」の技能レベルを「自分のレベル×10」に変更して使用する。 WIZ   :    女々しさリッパー 【魔鍵リッパー】を非物質化させ、肉体を傷つけずに対象の【男らしさ】のみを攻撃する。 イラスト：御寺巻 👑11 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​

●ぶつかれ漢気！
「さあみんな、心の雄を解放しなさーい！！！」
　女々しさフォーリン・ラヴによって沼祭りに参加していた人々から羞恥や恥じらい、そして気品などが奪われた。そこに残るのは雄、雄、雄。身体の性別など関係ない。銭湯で肩にタオルをかけて歩くような堂々さで裸一貫、あるいは褌一丁になった人々が男と女、男と男、女と女で喧嘩♥祭りを勃発してしまう！　そこにやって来た猟兵たちは……。


●お潰しお帰り頂いて
「デウスエクスの性別も、人類と同じで良いのです？　まあ、潰しますが」
　夢ヶ枝・るこる（豊饒の使徒・夢・f10980）は【豊乳女神の加護・晶翼袿（チチガミサマノカゴ・ショウヨクノウチカケ）】を発動しながら女々しさフォーリン・ラヴを見据えた。
「貴女、遠距離なんて女々しくてよ！」
「いやぁ、そちらの得意なフィールドで戦う必要なんてないじゃないですかぁ」
　こちらに向かって文句を投げかけているようだが、態々苦戦する必要はない。『FLS』で『FPS』を召喚し、デウスエクスを識別、判明した個体に、威力を高く設定した『概念崩壊域』を形成する。
「なによぉん。オカマ拳法、空中蹴り～！！！　どんだけ～～～！！！」
「わわ、近づかないでもらっていいですか」
「おぉおおおおんっ！！！」
　域を超えてこちらに飛び掛かって来るオカマはビームで押し返して域の中にお帰り頂く。だけではなく……。
「数が多いのでぇ、こちらも失礼しますー」
「いやぁ～ん、斬れてる、斬れてるぅ～～～!!!」
　『FBS』を飛ばし、『首』等の急所を切断という容赦なさすぎる攻撃も……。
「少々スプラッタですが、『血祭り』もお祭りということで？」
　と困ったように微笑むるこるには当然返り血は届くはずもなくオカマたちは無様に散り潰れた。

大成功 🔵​🔵​🔵​

●必要ないならなくていいよね
「やっほー♪　クローネちゃんも参加しちゃうよー♪」
　クローネ・マックローネ（｜闇《ダークネス》と｜神《デウスエクス》を従える者・f05148）は大手を振ってこの祭りに参加した。最初から丸裸で！！！
「まぁ！　あなたわかってるじゃないの♥」
「ノリが最高よ～～～ん！！！」
　彼女がこのような奇行に走ったのはどうせ脱がされるならとかではなく、単純に脱ぎたかったからなのだが褒められて悪い気はしない。
「ありがとー♪　でもデウスエクスは邪魔だからお掃除しちゃうねー♪」
　発動する【クローネちゃんの淫魔軍団★（ブラック・サキュバス・コープス）】により現れる可愛いサキュバスちゃんたち。それらはモザイクだらけのオカマたちを薙ぎ払いながら、男女関係なく一般人をハンティングしていく。
「ふふ、お兄さん。私とお祭りしよ」
「えー、ずるいー。私も～！」
　とエッチなお姉さんに誘われてしまった一般人はその誘惑に勝てず、導かれるまま避難していく。
「よーし♪　イイ感じだね！　じゃあクローネちゃんも思いっきり暴れちゃうよー♪」
　クローネと一部淫魔たちがデウスエクスに向かって放つ誘惑の光。
「ちょ、なんなのこのこ！」
「メスのくせになんで私たちが誘惑されてるのよ」
「ええい！　男らしいからって調子乗ってんじゃないわよ！」
　しかしお相手さんどうやら素直に奉仕させてくれるつもりはないらしい。結果裸喧嘩祭りへと発展するのだが、オカマ拳法でクローネを追い詰めていくはずが、クローネに触れる度胸がときめき、それだけではなく肉体から力が抜けて行ってしまう女々しさフォーリン・ラヴ。
「どうしてもっていうなら組手でもいいけど♪　クローネちゃんたちがそのリビドー、全部吸っちゃうよ？」
　クローネの得意戦術はエナジードレイン。近接攻撃であれば後れを取ることはそうそうない。
「どうしたの？　そろそろ終わりかな♪」
「んもーーーー！　なんて女なの！！！　いやーーーーーん！！！」
　と無駄に大声で叫びながらオカマたちは消滅して行った。

大成功 🔵​🔵​🔵​

●こんな祭りに正装じゃ
「締め込み姿の祭りが出身県にはあるけど、その地域出身じゃないからその祭りの格好はできませんねえ、失礼すぎるし」
　鳶沢・成美（三角定規の除霊建築士・f03142）はジャケットにシャツにジーンズといういつも通りのラフな姿で沼祭りに参加した。
「にしても、近づきたくないなぁ」
　出来るだけ自分の性格をゆがめられないようにチョイスする技は【火雷神道真（ライジーン）】――雷の礫を大量放出することでジェンダーオネエさんたちを次々に痺れさせていく。
「あぁ～～～～～ん💕　しびれちゃううううううん💗」
「たまんなあああああい♥」
「もっとしてえええええん❤」
　遠くから聞こえるオカマたちのメヌエット。技の選択を若干間違えた気はするが、安全は何よりも優先ってことで。
「て、手元が来るわないようにしないと」
　この場にはたくさんの一般人がいる。多少の拷問を耳に喰らったからと言ってそちらに礫を当てるわけにはいかない。
「私も痺れさせて～～～ん💕」
　と迫りくるオカマにひぃっとしり込みしながら成美は彼女たちがいなくなるまで雷撃の手を休めることはなかった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

●リア充祭り、か？
「肉食となった男女が楽しくリア充する祭りという理解で良いでしょうか？」
　中村・裕美（捻じくれクラッカー・f01705）は惨殺ナイフを手にゆらりゆらりと会場に現れた。目立つような大立ち回りはせず、あくまで祭りを楽しむ、楽しまされる人たちの中に紛れる形で通り魔の様に女々しさフォーリン・ラヴを視界にとらえては一瞬のテクニックで骸の海へと葬った。
「いやあああああああんっ」
　までは良かったが、このフォーリン・ラヴ、死ぬときも滅茶苦茶やかましかった。
「あらあら」
　そのけたたましい声に周りのフォーリン・ラヴたちが一気に何事！？　とこちらを凝視した時はそのあまりのそろった動きに鳥肌が立ったほどだ。
「見られましたか。仕方ありません。なら暗殺ではなく、瞬殺の時間と致しましょう」
　本当は気付かぬうちに数を減らしておきたかったのだが、相手が悪かったと切り替えた裕美は武器を槍に変え、竜騎士の様にぴょんぴょんと人込みの中を跳び回ってはそれらを串刺しにしていくのであった。

成功 🔵​🔵​🔴​

第2章 冒険 『潜伏デウスエクスを探せ』

POW   :    広範囲を歩き回り、虱潰しに探す SPD   :    潜伏に適した地形を探す WIZ   :    敵の痕跡を見つけ出し、追跡する イラスト：del 👑7 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​

●歪まぬジェンダーリリース
　無事フォーリン・ラヴたちを駆逐し、混沌を脱してやや大人しめの祭りになった沼祭り。
　よくある喧嘩神輿祭りになったそこでは色々な人が先ほどまでのことをパフォーマンスの一つだと思って依然楽しんでいる。
　しかし、もしかしたらその中にはまだ精神的に安定していない人もいるかもしれない。パトロールを兼ねて少し楽しんでいくのもいいだろう。


●楽し気な中に
「一見、普通のちょっと突飛な祭りに見えるっすけど」
　ミルケン・ピーチ（魔法少女ミルケンピーチ・f15261）のやどる三人の中の一人、アカリ・ゴールド（１８歳）はもっともこの祭りを楽しむのに適していると思い参加していた。
　おとなしくなったように見えるが祭りには暴動や喧嘩はつきもの。しかも中にはまだオブリビオンが潜んでいる可能性があるらしい。
「で、あからさまなのがいたっすね」
　とアカリが見つめる先にはなにやら不穏な集まりが。
「チョットアンタそこをどきなさいよ！」
「あんたこそ退きなさいよ！　私が裸祭りを制するのよ！！！」
　とオカマ口調で喧嘩し合うゴリマッチョのおっさん二人。一方はホンモノのようであったが、もう一方は依頼を受けたときに支給されたこの顔にピンときたら悪即斬と書かれたポスターの顔とうり二つであった。
「あー、すんません。あたしこのオネエさんと話あるんでかりていいっすか？」
「え、あ、ああ。いいワよ？」
　熱くなる二人の、ホンモノのほうの方をポンポン叩いてそういうと流れるようにオブリビオンを回収。
「ちょっと、アタシはあんたに用事なんて、ちょ、どこ連れてくのよ！？　アッーーーー！！！」
　物陰に連れて行って骸の海までご案内するのであった。

成功 🔵​🔵​🔴​

●男とか女とか
「まっとうにあたしらしく生きてるあたしには関係ねーけどさぁ」
「チョットアンタ！！！　何よその格好は！　中途半端！！！」
　数宮・多喜（撃走サイキックライダー・f03004）はオカマのオブリビオンに絡まれ難癖をつけられていた。どうやら彼女の装いが気に入らなかったらしい。
「アンタならもっと可愛くなれるでしょうが！　あー、でも男らしさのあるワイルドな顔立ち。たまらないわ……そうねえ、あなたなら――」
　から始まり、人の容姿を勝手にほめたりディスったりしながら好き勝手やれ髪型は御団子ポニーテールにしろだのなんだのと自分好みのワイルドさを押し付けるようにまくし立ててくる。
「一応アドバイスの一つとしては受け取っておくけど、これでもおしゃれは色々頑張ってるんでね。まるまる聞かせたいならもっと信頼を得てからにしたらどうだい？」
　と、怒るでもなく冷静に返した多喜は、そのままうまいことヒートアップしたオブリビオンを人の波から引き離してしっかりお帰り願うのであった。
「ったく、とんだ災難だったね。なんかおいしいモノでも食べて帰ろうか。景色はいいし、ツーリングもありかもね」
　気にはせずとも無傷とはいかぬもの。変に後で引きずらないように暴言を受けたら気晴らしが大切である。

成功 🔵​🔵​🔴​

●夏にやるには珍しい。
「一先ず何とかはなりましたが、珍しいお祭りであることは変わらないような？」
　喧嘩祭り的なものは秋なら聞いたこともあるが、夏にやるとはなかなかない光景。こんな熱いなか男たちが裸で日に焼けながら激しくぶつかり合う祭り。需要はあるのだろう。
「さて、それはともかくお仕事ですね」
　こんな激しい祭りではオブリビオンの影響とかそれ以前に先ず、普通にけが人が出ることは間違いない。そしてけが人が出るところにはオブリビオンの影響を受けた人間がいる可能性も低くはないだろう。
　と、いうことで救護所のお手伝いをすることにした夢ヶ枝・るこる（豊饒の使徒・夢・f10980）は食事の配給テントに配置され、彼女のもとにはなかなかの人が集まっていた。
　男同士の筋肉というむさくるしいぶつかりから解放され、彼女の爆裂おっぱいに釣られた男たちが空腹を訴え始めたのだ。
「はいはい、皆さんの分ありますからねえ」
　お祭りのインターバルの際に食べられる様「おにぎり」を多数作成しておいたので問題はないし、彼女の胸に下心で無く嫉妬で近づく男はわかりやすくデウスエクスの影響を受けているので対処もしやすかったのだとか。
「モノは使いよう、ですねえ～」

大成功 🔵​🔵​🔵​

●キヌハキル
『ラビ子、貴様の『漢』を見せてみろ！』
「待って待って！意味が分からないよ！」
　印旛院・ラビニア（エタらない人（仮）・f42058）は服を無理矢理脱がされてからあわてて手ブラで胸元を覆った。劫禍が楽しそうなイベントあるっていうからホイホイ着いてきたら褌祭り。
『自分の事を実は男などと言っておいて、この男の祭りを前にして男らしさを見せないわけにはいかんよなぁ？』
「いやいやいや、男でも褌一丁は恥ずかしいでしょ……」
　とか周りをdisルようなことをうっかり言って睨まれヒィッてなって、無言で差し出される布教用褌という謎の概念を渋々手に取り物陰で身に着ける。
『ほら、男なら手で隠したりはしないよなぁラビ子』
「いや、これを晒すのは無理！！」
「安心しろ、お前のマッシーンである俺が隠してやる」
　恥じらうラビニアの手を退けながらスッと手ブラして隠してくれる劫禍。
「も、揉んだら許さないからッ！！！」
　当然のように乳に触れるのは百歩譲って許すとして、その手を動かすなとくぎを刺すと、劫禍は言われた通り手を動かしたりはしなかったが。
『このままラビ子の衣服に変身するUCというのも良いな』
　と、別の悪だくみを行うのであった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

最終結果：成功 完成日:2025年08月08日