●それは酒なのですか?
「イエス、イェーガー。依頼の時間です」
グリモアベースに集った猟兵たちを前にアリシエル・フィフスガーディ(五天の守護機・f09139)は告げる。
「今回の内容は、"勇者の愛した酒"だそうです」
彼女いわく、とある勇者はとある酒を痛飲していたと言う。
そんな"伝説の酒"が今もなお伝わる地方があるのだとか。
「なんでもドラゴンすら酔い潰せると言う程の逸品」
神話、伝説的には、竜種と言うものはうわばみと呼ばれる。
決して酔うことがないと言うドラゴンすらも酔い潰せる程美味なのだろうか?
「聞いた話ですと燃えるんだとか」
燃える。
聞いた事がある。アルコール度数が高い酒は燃えるのだと。
「私はお酒を飲めないのでわかりませんが、それは本当に酒なのですか?」
エタノールとかじゃなくて?
純粋に首を傾げるグリモア猟兵の姿がそこにあった。
まあ、そういう度数が高いお酒も実際にあるって。
「度数の高さの是非はおいておいて、銘酒"ドラゴンごろし"と言うものがあるそうです」
それをかつて、勇者の一人が愛飲していたと言う伝説があるそうだ。
今もなお、それをキャッチコピーにして売っているのだそうで。
「近々、その醸造所がある街で花見まつりをするらしいです」
一応は伝説の地なんだからそこで色々調べれば何かあるのでは、と思いまして。
別に食っちゃ寝してきてもいいですが。
「一応は勇者伝説に関連しているので調べてきて頂ければこちらの役にも立つかと」
彼女たちは君たちに向き直り、無機質な眼差しを送る。
「イェーガーたちならば問題なくこの予知の打破を完遂出来ると信じています。健闘と武運を祈ります」
虎河豚天
虎河豚の天ぷら、略して虎河豚天でございます。食べないで。
その酒は燃えるぞ、やったぜ!!
なお一部の国ではスピリタスはウォッカじゃないらしいです。
ドラゴンをも酔い潰す酒。
ただのアルコールなのでは説。
第1章 日常
『桜で一杯、花見で二杯』
|
POW : みんなで一緒にご飯を食べよう
SPD : 桜を見て優雅に過ごそう
WIZ : 歌や躍りで楽しもう
|
種別『日常』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。
| 大成功 | 🔵🔵🔵 |
| 成功 | 🔵🔵🔴 |
| 苦戦 | 🔵🔴🔴 |
| 失敗 | 🔴🔴🔴 |
| 大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
篁・綾
SPD分野で。
サムライエンパイアの神話にも、巨大な多頭の大蛇をお酒で酔わせて倒した話があるわね。
…やっぱり普通のお酒なのでは?
【料理】でお団子を作って持ってくるわ。
【千里香】を使って野点をしましょう。【薄紅深山】を野点傘の代わりに刺して、ゆったり時間が流れるのを楽しむとするわ。
この景色は、この季節だけのものでしょうから。
…それにしても、この桜はUDCやサムライエンパイアの桜と何か違うのかしら?
あと、他に人がいればお茶を勧めたりするわね。
人に何かを振る舞うのは、楽しいものだから、ね。
江戸川・律
【SPD】
「飛べない鳥の王様」と「ワイルドサイドヲアルケ」で召喚した
「3mのペンギンの王様」と「ペンギンメイド部隊」
※アイテムICを参照
を引き連れて、桜の下に陣取り
「幻影の城」から大量の花見弁当を取り出して
大規模な花見宴会としゃれこみます。
みんな飲み物と魚は持ったか?
よしよし、それじゃぁ手短に
いつも俺を助けてくれてありがとうな!
今日は無礼講だゆっくりと花見を楽しんでくれ!
かんぱーい!!
自分の横に死んだ親父が好きだったウィスキーを
殻のグラスになみなみと注いで
乾杯と自分のグラスを傾け
王様のふかふかのお腹をクッション代わりに
まったりと宴会を楽しみます。
他の参加者との絡み、アドリブ大歓迎です。
ナイツ・ディン
【POW】
燃えて、竜すら殺す酒か……
『我はその程度でやられるほど弱くはないぞ?』
竜槍の『ディロ』が小さな紅竜状態で息巻いている。
とりあえず、コイツを出してる状態でならその酒の情報も集まるやもしれん。無くてもお酒飲めればラッキー。(妖精の割には酒に強い男子)
花見まつりで酒のある場所、つまり酒場なら《情報収集》しやすいやもしれん。お酒は口を軽くするからな。美味しい酒や珍しい酒なら通じている人も多いだろう。ディロも酒に興味があるみたいだしな?ただし引火は注意しておかないとな。(火炎属性の竜)
でもやはり一番は楽しむことだよな、これが旅の醍醐味ってやつだし!
●ドラゴンごろしの前にお花見よ
「……――――」
篁・綾(幽世の門に咲く桜・f02755)が穏やかな風の最中。
桜色の花びらが風に散る最中。
静かにお茶を点てていた。
ことり、と言う静かな音をあげ、茶碗を差し出す。
恭しくそれを受け取るのは一匹のペンギン。
二度、茶碗を回し、それを一口。
ペンギンはその後、頭を下げ、看板を懐から取り出した。
『いいお手前で』と書かれたそれ。
……ところでこのペンギン何?
それは江戸川・律(摩天楼の探求者・f03475)が呼び出したペンギン軍団の一匹だ。
なお肝心の呼び出した律は、と言うと。
「今日は無礼講だ、ゆっくりと花見を楽しんでくれ!!」
ペンギンの王様のお腹を枕にペンギン軍団と花見を楽しんでいた。
ペンギンどもは魚を丸呑みにし、酒を一気飲みし。
傘の上で枡を転がしたり、ボールの上でバランス取りしたり。
「……あのへんはカオスだな」
ナイツ・ディン(竜呼びの針・f00509)はペンギンどもを見つつそうこぼした。
なるほど、カオスだ。
少なくとも酔っ払って芸を始めるなんて言うペンギンの群れはそうそうあるまい。
「ところで我をも殺せそうと言う酒はどこだ」
ああ、その程度でやられるほど弱くはないがな?
そうぼう、と炎の吐息を漏らしながら彼の相棒、ディロが零す。
「探すけどそのブレスはやめとけよ」
引火したら洒落にならん。燃える程度数の高い酒だ。
ドラゴンをも酔い潰せると言う程の逸品。
しかし、それに懐疑的なのは茶を嗜んでいた綾である。
「……多頭大蛇を酔わせて倒した話があるわ」
それはサムライエンパイアに伝わる大蛇退治の逸話。
酒を呑ませて酔い潰れたところを討伐したと言う神話。
「……やっぱり普通のお酒なのでは?」
――――姐さん、燃える酒は普通じゃありやせんぜ。
茶を一緒に嗜んでいたペンギンが看板を繰り出す。
妙に達筆な文字を書くこのペンギン、サングラスをかけて妙にワイルドだ。
仕方ない。ワイルドサイドを歩く、自らの道を全力で征く。
それが彼らワイルドペンギンの生き方なのだから。
そんなワイルドペンギンの飼い主(?)である律はウィスキーを取り出す。
空のグラスになみなみと注ぎ、それを自身のグラスとちん、と打ち合わせる。
亡き父におくる乾杯の言葉。
なんか一匹茶点してるけど他のワイルドなペンギンどもは花見に宴会と大騒ぎである。
一発芸とか披露し始めてるけど大丈夫かあのペンギン。
状況適応してるにも程があるだろう。
だが酔っぱらいどもが多いこの会場では受けているようだ。
酔っぱらいどもに意見を聞きながらナイツはドラゴンごろしの情報を集めていた。
肩に止まったディロはぐびぐび、と酒を飲んでいた。
ドラゴンなだけあってうわばみだ。おい、お前俺の分も残しておけよ?
そう言いながら花見団子をむしゃり、と食べるナイツ・ディンであった。
花見祭りはまだまだ続く。
成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴
エルファス・アグリア
▼動機
ドラゴンころし…艶っぽさとは無縁な雰囲気しかせぬが、伝説の銘酒となれば味わってみたくなるのが人情である。
「そんなに強いなら女を酔わせるのにも使えそうだしな…」
エリナ『殿下、本音がダダ漏れです』
▼花見で情報収集
皆が花見をしているのを尻目に私はエリナと物陰で…はまぁ後でやるとしてまずは情報収集である。
我が財力に物を言わせて酒や料理を沢山用意した豪勢な酒宴を開き、人々を招いてそこでドラゴンころしについて尋ねる。
「諸君、今日はアグリアの王子エルファスがもてなす酒宴である!存分に楽しみたまえ!」
酒宴となれば自然と酒の話題も出るだろう、エリナにも客に酒を注がせながら情報収集をさせるのだ。
アドリブ歓迎
黒玻璃・ミコ
※スライム姿ですよー
◆心情
ほうほう、ドラゴン殺しとは気の利いたお酒なのです
生憎と私は未成年なので飲酒は出来ませんが
成人した時に備えてお取り置き可能か聞いてみましょうかね
◆行動
【POW】で判定
こう言う伝承が残る地ではお酒もですが
変わったご当地料理が存在しているのも定番と
私の【世界知識】は反応しているのです
なので片っ端から変わった料理を平らげて行きましょう
ちょっと怪しげな料理でも【毒耐性】のある私ですから大丈夫、大丈夫
まぁ折角なので私が今までに倒してきたドラゴンの話でもしながら
宴で村人の口が軽くなるのを待つとしましょうか
◆補足
他の猟兵さんとの絡み、アドリブOK
●神聖王子お花見酒宴会場
「ドラゴンごろし……艶っぽさとは無縁な雰囲気しかせぬが……」
伝説の銘酒となれば味わってみたくなるのが人情である。
「殿下、思い切り燃えるって書いてありますけど」
「そんなに強いなら女を酔わせるにも使えそうだしな……」
「殿下、度数高すぎて酔う前に潰れそうですけど」
「なんならあわよくばそのままお持ち帰りにも用いれよう」
「殿下、本音がダダ漏れです」
護衛騎士エリナのツッコミなど露知らず。
本音ダダ漏れで垂れ流しながらエルファス・アグリア(邪なる聖騎士・f14482)はたか笑う。
「さあ、行くぞエリナ!! 伝説の銘酒が待っている!! 我がアグリアの財力に物を言わせる時が来た!!」
「使う手段がものすごいゴリ押しなのはいつものことですね」
すでにやる事はやっといたので後は情報を集めるだけだ。
頬を赤らめ、火照った体を覚ますように手うちわで仰ぐ護衛騎士は置いておく。
「さあ、諸君!! 今日はこのあるギアの王子たるエルファスがさらにこの祭りに彩りを加えてやろう!! この私がもてなそう、存分に楽しみたまえ!!」
その財力を以て持ち込まれた多くの名品。
特産品や、この場に持ち込むにはあまりにも高価な品々。
目にする事も珍しいそれに花見に来ていた人々が沸き立つ。
「行け、エリナ。手酌で情報を集めてこい」
「殿下、ちょっと休憩ください」
苦笑しながらエリナは手酌をしながら様々な情報を集め始める。
人が多く、酔っ払った男性陣はあっと言う間に彼女の虜である。
そんな最中うぞうぞと這いずる黒いスライムがいた。
黒玻璃・ミコ(屠竜の魔女・f00148)である。
屠竜の魔女たる彼女にはドラゴンごろしとはとても気になるお名前。
未成年ゆえに窘めないが成人した暁には備えておきたい。
そんな逸品である。
ちょうどアグリアの王子が名品を披露しているのでもぐもぐとそれを貪る。
いやあ、ご当地料理どころか各地特産品まで食べられるなんて運がいいですね!!
中にはちょっと待ってと言いたくなるようなものもあったがお構いなし。
だって毒耐性あるし。ちょっと毒でも問題ないし。
酔っ払って良い感じになってきた人たちにドラゴン退治を聞かせながら。
ドラゴンごろしの話を聞き出せるように口を軽くしていきましょう。
「なんだこのスライムは」
「お邪魔してます」
「なればよい」
なんかそんな会話を交わしながら。
大成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵
河原崎・修羅雪姫
アドリブ&絡み歓迎
WIZ
歌や躍りで楽しもう
●目的
伝説の勇者の足跡を探す
●心情
ドラゴンごろしを愛飲する勇者。
まず私の頭に浮かんだのは「ドワーフの勇者ね」
お酒にはザルだそうだから。
もう一つは勇者自身がドラゴンだった可能性も。
伝説は捻じ曲がるものだしねぇ。
じゃあちょっと調べてみようかしらあ。
●行動
【情報収集】技能で、昔から伝わっている歌、伝説等がないか調べる。
何かあれば、現場で実際に歌ってみる。
何もなければ、仕方ないので全サ連の歌をギターで弾き語りする。
「全サ連の 生き様は 色なし 恋無し なでなであり♪ (後略)」
お花見モードに切り替えちゃいましょう!
クネウス・ウィギンシティ
旅団:全世界サイボーグ連盟で参加
アドリブ&絡み歓迎
「度数の高いお酒、清酒の部類ですかね」
【POW】みんなで一緒にご飯を食べよう
●情報収集
「行け サーチドローン、“勇者の酒”に関して【情報収集】してきて下さい」
●花見
「現地の職人(エンジニア)が作りし“伝説の酒”ですか………勇者の特殊能力に毒物耐性でもあったのか」
コタツ、お酒(ジュース)、おつまみ(魚の干物や木の実)。つまりは花見ですね。
(To修羅雪姫)
「私も歌いますか」
(Toドロレス・ウィンディ)
「未成年OKの果実ジュースもあるそうですよ」
「酒を競い合う儀式、祭りという形式を借りた"伝説の酒"を作るための儀式魔術の類でしょうか………考え過ぎか」
ドロレス・コスタクルタ
【WIZ 歌や躍りで楽しもう】
【旅団:全世界サイボーグ連盟 】のメンバーで同行します。
〇調査
「特産品もなく貧しい地域に酒造りという産業を興した」のではないでしょうか。ドラゴンは天災や蝗害などを意味する幅広い言葉でもあるので。または嗜好品ではなく、薬だったのかも。
土地の名産品なら言い伝えも多いことでしょう。それらを集め、相互に分析することで真実が見えてくる可能性があります。
〇でも楽しむときは楽しむ
UCを利用して持ち込んだ毛氈、お弁当、お菓子、ジュースその他をとにかく沢山広げる。弾き語りをする河原崎様に合わせキーボードで伴奏。
生まれて初めてのピクニックなのでテンション高く演奏します。
ウィンディ・アストレイ
可能なら全世界サイボーグ連盟で連動
アドリブ&他猟兵との連携や絡み歓迎
【POW】一口に『お酒』と言っても、原料も製造法も様々ですからね…
まず件の醸造所では、どんな原料で如何なる製造法でお酒を造っているか
見学なり話を聞くなりして、UDCアースでのお酒に照らし合わせてみます
尤も、竜退治伝承には
『お酒に毒を混ぜて飲ませた』なんてのもありますしね…
度数だけが決め手では無いのかも知れません
お酒の原料がアレルギーの竜とか、居るかも知れませんし
さておき。暖かい焙じ茶を入れた魔法瓶や
おにぎりや唐揚げ、フライドポテト等の軽食を詰めた
バスケットを持ち込んで
暫くのんびり、櫻と風流の会と洒落込むのも。悪くないですよね
●ドラゴンごろしと全サ連
「そんな強いお酒だとドワーフとかが愛飲してそうよねぇ」
河原崎・修羅雪姫(プリンセス・スノーブラッド・f00298)はギターを片手にぽろろん、と一度爪弾く。
あるいはドラゴニアンなどが愛飲していたのかもしれない。
そんな伝説にロマンを馳せる。
「度数の高いお酒となれば清酒の部類ですかね」
クネウス・ウィギンシティ(鋼鉄のエンジニア・f02209)は呟く。
あるいは勇者の特殊能力にアルコール耐性でもあったか。
やはり、現地の職人(エンジニア)侮れませんね。
エンジニアとは一体。
「特産品もなく、貧しい地域に酒造りと言う産業を興したのかもしれません。ドラゴンは天災や蝗害などを意味する幅広い言葉でもあるので」
ドロレス・コスタクルタ(ルビーレッド・f12180)はその経緯を思う。
古来、ドラゴンとは数多の災厄に例えられたものである。
水害や蝗害あるいは天災多くの災厄を人は竜と呼び、恐れた。
あるいは酒は消毒にも使われるが故に、その純度を高めた薬品だったのかもしれない。
「一口にお酒と言っても、原料も製造法も様々ですからね……」
そして、ウィンディ・アストレイ(W-ASTRAY・f09020)はその製法を考えた。
件のドラゴンごろし、製法はUDCアースと同じなのだろうか?
魔法もある世界だし、魔法的な何らかの措置を施しているのかもしれない。
そう言った事を考慮すれば度数だけが決め手ではないのかもしれない。
さて、ここまでで色々と考察を重ねてきた全サ連の彼らであったが。
「とりあえずはまずはお花見よぉ!!」
修羅雪姫が歌を歌い始め、クネウスがコタツを仕掛ける。
毛氈が引かれ、コタツの上に弁当やおにぎり、唐揚げ、ポテトが並べられる。
「全サ連の 生き様は 色なし 恋無し なでなであり♪」
弾き語りに合わせ、ドロレスがキーボードを奏で、クネウスがコタツを変形させ、踊らせる。
ウィンディは舞い散る桜をのんびりと眺めるのに洒落込んでいた。
ドロレスは初めてのピクニックにテンションが天を衝かん勢いで演奏を続ける。
修羅雪姫の弾き語りに合わせて周囲の客たちが合いの手をいれ、クネウスのコタツが空を飛ぶ。
あっちではペンギンが、そっちでは酒宴が巻き起こり、ここではコタツが暴れていた。
暴れるコタツに酔っ払った腕自慢が挑み、相撲を取り始める。
いいぞやれやれ、と囃し立てる声、響く弾き語りのギターとキーボード。
未成年オーケーの果実酒をコタツの上に並べながら料理をつまむクネウスとウィンディ。
ああ、コタツが勇者をまた一人打ち倒す。
「さあ、はったはった!! 今はコタツ1.1倍、チャレンジャー13.7倍だぁ!!」
なんか賭け事も始まったぞ。大丈夫かコタツ。
って言うかコタツ強いな。
「とても楽しいですわ、ピクニックってこんなに楽しいものだったんですのね!!」
ドロレスは嬉しそうに、楽しそうに笑いながらお祭り騒ぎを楽しんでいた。
ウィンディは桜吹雪で散った桜をてのひらに載せ、ふ、と息を吹きかけそれをまた飛ばす。
「……お酒がアレルギーのドラゴンとかもいるかもしれませんね」
ふ、と思い浮かんだ戯言を口にしながら、焙じ茶を一口口にする。
「……酒を競い合う儀式、祭りと言う形式を借りた"伝説の酒"を作る為の儀式魔術……。……いや、考え過ぎか」
魔術が存在するが故に大規模な準備によってなされる儀式魔術。
その可能性を考慮するも、考え過ぎ、と棄却するクネウス。
「伝説は捻じ曲がるものだし、勇者がドラゴンそのものだったのかもしれないわねぇ」
修羅雪姫は伝説のそれを思いながら、ギターをまた奏でる。
花見はまだまだ続いて大騒ぎは続いてく。
そしてコタツは空を飛ぶ。嗚呼、コタツが行く。
暖める為の暖房器具である彼等を動かすもの。
それは、人を温める意志を持つ者の意地他ならない。
……そろそろ彼の出番もなくなる季節がやってきた。
大成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
第2章 冒険
『酒場の賑わいの中で』
|
POW : 酒の飲み比べ、腕相撲、一騎打ちなどで冒険者に認められる
SPD : 冒険者同士の情報を盗み聞き、地図をすり取る等でこっそりいただく
WIZ : 色仕掛けや説得など、口先で騙して冒険者から情報を引き出す
👑11
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴🔴🔴
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種別『冒険』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。
| 大成功 | 🔵🔵🔵 |
| 成功 | 🔵🔵🔴 |
| 苦戦 | 🔵🔴🔴 |
| 失敗 | 🔴🔴🔴 |
| 大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
●酒場にて、待つは伝説の
「ドラゴンごろしだぁ? ああ、あるぜ」
ごとん、と差し出されたのは最早水にも見える透明度の高いソレ。
ドラゴンごろし、と書かれたラベルの貼られた瓶だ。
「なんだい、飲みたいのかい? あんたらも粋だねぇ」
なんでもここで注文出来るものはドラゴンごろしを始めとしたどれもこれも度数の強いものばかり。
親父曰く、ここが出身の勇者たちが愛飲していたものがそういう酒なのだとか。
これはどんぴしゃな情報が聞き出せそうなものである。
「だがここは酒場だ」
わかるよな? と言わんばかりに突き出されたソレ。
ドラゴンごろし。
アルコール度数96%。
……こいつぁ確かに強い。そして燃える。
「酒を飲み交わすか、あるいは――――」
冒険者には、冒険者の流儀ってもんが、ある。
親父はにやり、と笑いながらそれを告げてきた。
おもしれぇ!! 上等じゃねぇかやってやらぁ!!
エルファス・アグリア
▼心情
ふん、冒険者の流儀か…下々の理など知った事ではないが乗るのもまた一興であるな。
▼使用UC【王子の威光】
来る前にエリナを着衣のままたっぷり抱いておいたからな、準備は万端だ。
▼王子、参戦
「アグリア神聖王国第2王子エルファスである、諸君!私と剣を競おうではないか!
私が勝てば勇者について話してもらおう、そして見事私を打ち負かした者は!
このエリナを一晩好きにする権利をやる!」
エリナ『そう来ると思いましたよ…はぁ…』
宣言したら、挑戦をどんどん受け入れて、目にも留まらぬ【早業】で神剣を振るい、聖なる【衝撃波】を飛ばす【クイックドロウ】で【薙ぎ払い】瞬殺していく。
アドリブ大歓迎
エリナの使用武器はメイス
黒玻璃・ミコ
※スライム姿ですよー
◆心情
ふむふむ、此はファンタジー世界でど定番の酒場での力試しとお約束ですね?
年齢的にお酒の飲み比べは出来ませんがちょこっとミコさん本気出しちゃいますよ~
◆行動
【POW】で判定
そう、力試しと言えば腕相撲ですね
ならばこのぷにぷにのマイハンドを相手取る強者が居ないか探しましょう(きょろきょろ)
そしてミコさんは空気も読める素晴らしい娘さんなので
ある程度ピンチを装い、見せ場を作ったら【カウンター】気味に
【気合い】を入れて【怪力】で真っ正面から捩じ伏せちゃいますよー
うふふふ、竜をも屠る魔女が人間相手に負ける訳には行かないのですよ
◆補足
他の猟兵さんとの絡み、アドリブOK
篁・綾
WIZ分野へ
…手加減とか苦手だし、スリとか得意なわけでもないので。
【聞き耳】でそれらしい話に耳を傾け、それらしい話をしている人のところへ。
…なるべく管を巻いている人には近づかないようにするけど。
比較的まともそうな人なら、すごいのね。お兄さん、くらいの感じで話に乗っかりに行くわ。
もっと聞かせてほしいわ、とも付け足して。
こちら持ちとして料理を数点頼み、話を聞きましょう。
【コミュ力】を駆使しながら、うまく相手を持ち上げる相槌を打ち、話を聞きましょう。
有益な話を聞けたら、お礼がてらお酒を供して離れるわ。
しつこい人にはしつこいと嫌われるわよ、素敵なお兄さん と微笑んで告げて【見切り】。
アレならUC回避。
●冒険者流
「ふん……冒険者の流儀か……下々の理など知った事ではないが乗るのもまた一興!!」
「殿下……」
つやっつやした肌を晒しながらエルファス・アグリア(邪なる聖騎士・f14482)が登場。
代わりにげっそりしているのは護衛騎士のエリナである。
王子の準備は万端だが、護衛騎士の準備は出来ていない。
何か吸い取ってるかなんかなのだろうか?
「情報を聞き出すのに必要なのは腕か、それとも――――嗚呼、腕か。ならばよい」
腕自慢たちがエリナを見やりひゅぅ、と口笛を鳴らすのを見やればこの王子は頷いた。
そして、大仰に手を広げ彼等に向き直る。
「アグリア神聖王国第二王子エルファスである。諸君。私と剣で競おうではないか!!」
私が勝てば相応の情報をもらおう、だが私を打ち負かした者には――――!!
「このエリナを一晩好きにする権利をやろう!!」
「どうせそう来ると思いましたよ……はぁ……」
隅っこで膝を抱えだしたエリナ。
まあよいではないか、と高笑うエルファス。
「なんでいいんですか……犠牲になるの私なんですけど」
「――――たかが有象無象にこの私が負けるとでも?」
挑んだ一人目は神速の抜刀によって放たれた衝撃によって打ち払われた。
二人目は返し刃の衝撃で吹き飛んだ。
三人目は華麗に交わして柄で打ち据えた。
「どうだ? よく目に焼き付けておくがいい」
「殿下ってやっぱり顔と技だけは優秀ですよね」
性格? そりゃあ言うまでになかろう。
吹っ飛んでるのをぷにぷにしたボディがぼよんぼよんと弾いていた。
黒玻璃・ミコ(屠竜の魔女・f00148)である。
ぼよんぼよんぷにぷに。
吹っ飛んでくるのを優しく受け止めそしてリリース。
「ところで私も情報が欲しいのですけど腕相撲しませんか?」
うごめくぷにスライム。略してぷにいむ。
お酒の飲み比べは出来ずとも、力比べは出来ると言うもの。
「おう、いいぜ、嬢ちゃん。俺が勝ったら一杯奢れよ」
「はいはい、じゃあ私が勝ったらちゃんと情報くださいね」
むっきむっきのマッスルソルジャーがずん、と机に肘をついた。
ぷにっぷにっの黒スライムがぷにん、と机に肘(?)をついた。
はっけよーい、のこったぁ!!
男の腕がむきむきに盛り上がり、ミコの腕(?)を傾げる。
「こりゃあ……俺が……もらった、なぁ……!!」
傍目から見れば当然男の方が強い。
だが、こんなものはミコの空気を読む特技の影響である。
あとちょっとで負けると言った所から、ぐぐぐっ、と力をさらにこめる。
そして互角に持ち込んだように見せかけてからまたゆっくり、と相手の腕を押し込んでいく。
そして、とどめに気合をこめてずんっ、と相手を打ち負かす。
「ぐえぇっ、嬢ちゃん強ぇなおい!!」
おいおい情けねえな、などと言う野次も飛び交う最中。
次の人どうぞー、と言わんばかりにミコの腕がくいくい、と挑戦者を募る。
「うふふふ、竜をも屠る魔女が人間相手に負ける訳には行かないのですよ」
吹っ飛んでくる男をぷにぷにボディが受け流しつつ。
そんな光景を横目にため息をつくのは美しい狐・篁・綾(幽世の門に咲く桜・f02755)。
「……手加減とか苦手だし、スリとかも得意なわけでもないし」
ぴこぴこ、と狐の耳を揺らしながらあっちの情報、こっちの情報。
比較的まともそうな酔い方をしている男に近づいて。
そっと男に手酌をして微笑みかける。
あら不思議、それだけで男はでれでれとして気分を良くする。
見た目麗しい美少女の手酌、それだけで男の気分はフライアウェイってもんである。
男の無駄話・自慢話・ホラ話込みのそれをうまく持ち上げ、流しながら。
聞きたい事を聞き出す手管は、熟練のプロのよう。
人を化かす手段は狐仕込み。
聞きたい事を聞いたらあとはもう一度手酌一つ。
「ありがとう」
そうして穏やかに微笑んでお別れすれば。
残念そうにする男と、フラれちまったな、と笑う仲間たち。
それを背後に次なる相手と求めて耳をぴこぴこ、尻尾を揺らす。
吹っ飛ぶ男たちは、さらりと受け流していく。
「ちょっとこっちに飛ばさないでください」
「あら、ごめんなさい」
なんか流れ弾がぷにぷにボディに吹っ飛んだ模様。
ご愛嬌。
成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴
江戸川・律
宴もぼちぼち終わりかぁ
ほらみんな帰るぞー
酔ってないのは潰れた子を介抱しろよー?ん?
アレ?一番酒呑みの
サングラスの子はどこ行った?
カウンターに座って、ニヒルに笑いながらグラスを傾けるペンギンが
冒険者相手に飲み比べ勝負を仕掛けます
瓶ごと嘴に咥えて
ゴクゴクゴクゴクッ…
ぶはぁーっと一気飲み
酔っぱらったら、一発芸を披露したり賑やかします
倒れか飲み続けるかは、判定任せで勝負勝負!!
暫くしたら迎えにやって来ます
おぃおぃ大丈夫かよ?
すんませんねー連れて帰りますねー
アドリブ歓迎
ナイツ・ディン
……これは喉が焼けそうだな。いやまあ、火炎耐性でどーにか(ならない)
まずは竜槍の『ディロ』が呑みに行く。
『我がこの程度、水ごときに……ッ!?』
そして目を回して倒れる。槍に戻る。まあ竜殺しだしな?……火はついてないよな?
さて、酒をかわそうか。それもまた旅人たるもの地酒は呑まねばならぬ。
きっつい酒だろうが、激痛耐性で多少はいけるだろ。そもそも酒は楽しんで飲むものだ。情報収集で集めた話で喋りながらいこう。ペースは程々に。
最悪、ものを隠すでこっそりと相手の場に渡してみたり。
チビ助とか言われたら煽って飲んでやろう。おうチビゆーたやつに飲み比べで負けるわけねーよなぁ?
●サングラスペンギン
「宴もぼちぼち終わりかぁ」
江戸川・律(摩天楼の探求者・f03475)が帰る支度を始める。
それに伴いぞろぞろとペンギンたちも帰り支度を始める。
ふと、律は気づいた。
あれ、一匹いないぞ。
ふと視線をさまよわせた先。
一匹のサングラスペンギン、そしてナイツ・ディン(竜呼びの針・f00509)の相棒である竜槍ディロがいた。
それに相対するのはいぶし銀の冒険者。
「我がこの程度水如きに負けると思うの……」
竜槍ディロはドラゴンごろしなどと言うふざけた名前の酒になど負けるものか、と飲んだ瞬間、倒れた。
きゅー、と目を回し倒れ、カタン、と言う音をあげ槍に戻った。
「…………まぁ、竜殺しだしな?」
度数にして90%を超える酒。
最早アルコールそのものと言ってもいいそれを飲んでこの有様である。
だが、だがしかし!!
サングラスペンギンはニヒルに笑えばその瓶を掴み、ぐび、と嘴でくわえるではないか!!
ごっきゅ、ごっきゅ、ごっきゅ、ごっきゅ、と豪快な音をあげ、飲み干していく姿、まさに勇者!!
いぶし銀の冒険者もそれに負けるか、と言わんばかりに口をつける。
だが、そんなものは一気飲みするものではない。
ばたり、といぶし銀が倒れ、後に残るはサングラスペンギン。
おっさん、あんたも良い飲みっぷりだったぜ……と立て札看板を出してペンギンはねぎらう。
そして、また、ごっごっごっごっごっ、と言う音をあげ飲み干し、ぷはぁ、と吐息を漏らした。
「……おぃおぃ、大丈夫かよ?」
盛大に飲み干す様を見ながら、律は漏らした。
あれ、度数90オーバーの酒なんだけど。
「……まぁ大丈夫なんじゃね?」
地酒をぐい、と煽りながらナイツは零す。
まぁ、死にはせんだろう。倒れてないんだし。
ペースを程々に地酒を煽りながら、ペンギンが一気飲みショーを晒してるのを二人で眺めていた。
からん、と音を立てた槍からはもう飲めないと言う幻聴が聞こえた気がした。
成功
🔵🔵🔵🔵🔴🔴
河原崎・修羅雪姫
【全世界サイボーグ連盟の皆と参加】(アドリブ・絡み歓迎)
●目的
冒険者に認められ、「勇者の情報」を得る。
●心情
「ドラゴンごろし」自体は、私、未成年だから飲めないのよねぇ。
お、腕相撲大会?
いいじゃない、それなら私にもできそう。
やってやるわぁ!
●行動
ニッコリ笑って対戦相手に笑顔を振りまく。
ながーいサイバー舌を、蠱惑的に揺らして【誘惑】。
対戦相手の気をそらすわぁ。
「私が勝ったら、情報を教えてね」
「私が負けたら、ドラゴンごろしを奢っちゃうわぁ」
(負けたら酔い潰して、やっぱり情報をペラペラしゃべらしてやろう、と言う顔)
腕相撲が始まったら、サイボーグのパワーと【怪力】技能で正々堂々と横綱相撲をとる。
クネウス・ウィギンシティ
全世界サイボーグ連盟で参加
アドリブ&絡み歓迎
「冒険者&エンジニアの流儀、技術や知識は教わるんじゃない、盗めということですか」
【SPD】冒険者同士の情報をサーチドローンで録音し、地図を解析しこっそりいただく
●録音
「行け 『D6ID』………」
サーチドローンでそれらしい会話を【撮影】録音し【情報収集】します。
●地図
「この『電脳ゴーグル』なら………」 地図を持った冒険者を【スナイパー】としての【視力】を生かし、UCで透明化し服の外から地図を透視・解析(【鎧無視攻撃】・【暗号作成】)します。
●フォロー
他の猟兵で透明化で有利になるようであれば触れることで透明化させ援護します。
ドロレス・コスタクルタ
【全世界サイボーグ連盟の皆様と参加】
【POW 酒の飲み比べ、腕相撲、一騎打ちなどで冒険者に認められる】
〇仲間を応援します
飲み比べや腕相撲を行う仲間を応援します。
段々興奮して大きめの声で叫ぶことも。
「そこですわ! もう一息!」
仲間が勝ったら嬉しさのあまりUCで空中を飛び、
勝った人に抱き着いて大喜び。
我に返ってあとは顔を真っ赤に照れる。
「わたくしとしたことが…」
〇自分は一騎打ちを望みます
歳は若くても戦士の一人です。
素手のボクシングルールを希望します。
まず防御専念で相手を観察。動きの癖、予備動作のパターンを分析。
解析後、わざと隙を見せて相手が大振りを誘い、
全体重を乗せたカウンターで仕留めます。
●全サ連は酒を嗜まず
「ドラゴンごろし自体は未成年だから飲めないのよねぇ」
「わたくしも飲めません」
河原崎・修羅雪姫(プリンセス・スノーブラッド・f00298)とドロレス・コスタクルタ(ルビーレッド・f12180)は視線をそっとずらした。
唯一の成人組であるのはクネウス・ウィギンシティ(鋼鉄のエンジニア・f02209)。
だがしかし、このエンジニアは……。
「冒険者&エンジニアの流儀、技術や知識は教わるんじゃない、盗めと言うことですか」
ドローンを飛ばしながらそれらしい会話を録音し、それらしい地図を撮影していた。
そして、電脳ゴーグルの機能を用いて透視・解析、暗号作成。
……酒飲み勝負と言う意味では宛にもならなさそうだ。
どっと歓声が沸いて始まったのは腕相撲大会。
「いいじゃない、それなら私にもできそう」
「コタツはあります」
DON☆ と置かれたのは対腕相撲用改良コタツである。
へいへいばっちかかってこーい、とばかりに指をくいくい、とする修羅雪姫。
「へへ、嬢ちゃん、腕折れても知らねぇぜ?」
力自慢と言わんばかりの腕が丸太のような男が現れた。
問題ない、と言わんばかりに修羅雪姫は肘をついた。
「頑張ってくださいまし!」
ドロレスの応援がかかり、修羅雪姫と男の腕ががっしりグラップリング。
「ふんぬッ!!」
男の怪力が唸りをあげる、だがぴくりとも動かぬ。
男の顔が真っ赤になるほどに力をこめる。だがそれでもぴくりとも動かぬ。
どういう事だ、と言わんばかりに男がにらみつける。
そして、それに修羅雪姫は蠱惑的に舌を揺らして返した。
「私が勝ったら情報の約束、負けたらお酒をおごってあげる……わぁッ!!」
ズドン、と言う音をあげ、男の腕がコタツに落ちた。
サイボーグパワーによる怪力は鍛え上げたナチュラルマッスルを超える。
馬力が違うのだよ、馬力が。
「やりましたわー!!」
修羅雪姫に嬉しそうに抱きついて大喜びするドロレス。
散々騒いだ後にはっ、と我に返って頬を染める。
「やはりコタツですね、コタツは腕相撲にも耐えれます」
クネウスはコタツに異常がないかを点検していた。
ところでその腕相撲用コタツってなんなの?
「次はわたくしの出番ですわ、一騎打ちしたい人、参りなさい!」
ドロレスがばーん、と告げれば、優男が現れる。
「それじゃあ……僕が相手になろうか」
勝てば、それなりのことはしてもらうよ、と告げながら拳を構える。
ドロレスはそれに応じて拳を同様に構える。
「ラウンドワン、ファイッ!!」
クネウスはいつの間にか持っていたゴングをカーンと打ち鳴らした。
どこから持ってきた? エンジニアですからこの場で作りました。
優男風の冒険者は機敏にステップを踏み、猛烈なラッシュを繰り出していく。
されど、戦い慣れた上、サイボーグ化された彼女たちの性能はその上をいく。
癖を読み、動作をパターン化、完全にモーションパターンを解析された男に勝つ術はない。
あらかじめ見せた隙に大ぶりの右ストレートが放たれる。
紙一重でかすめるように交わしながら打ち放つはクロスカウンター。
拳が深々と突き刺さり、優男は床に崩れ落ちた。
「――――わたくしの勝ちですわ」
ゴングは三度打ち鳴らされた。
大成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
第3章 集団戦
『山賊』
|
POW : 山賊斬り
【装備している刃物】が命中した対象を切断する。
SPD : つぶて投げ
レベル分の1秒で【石つぶて】を発射できる。
WIZ : 下賤の雄叫び
【下卑た叫び】を聞いて共感した対象全ての戦闘力を増強する。
イラスト:カツハシ
👑11
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴🔴🔴
|
種別『集団戦』のルール
記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
| 大成功 | 🔵🔵🔵 |
| 成功 | 🔵🔵🔴 |
| 苦戦 | 🔵🔴🔴 |
| 失敗 | 🔴🔴🔴 |
| 大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
●酒を求めて馬鹿は来る
そんなどんちゃん騒ぎの中、突如大量のやさぐれた男たちが現れた。
「酒だ!! 酒を出しな!!」
それは賊であった。
性質の悪い賊であった。
「あと女も出しやがりな!!」
げらげら、と笑いながら武器を構え脅しに入る。
無論、ここは冒険者の酒場。
タダで明け渡す奴なんて早々にいない。
即応で武器を抜き放ち、大乱闘が始まった。
そして、賊たちは猟兵にも目をつけて襲いかかってくるのであった。
ええい、情報どころじゃねぇ!!
やってやらぁ!!
エルファス・アグリア
▼山賊を見て
「くっくっ…女を出せと言ってるぞ、行くか?」
エリナ『行きません』
やれやれ、そういうのも私は見てみたいのだが。
▼使用UC【王子の本気】
重視は攻撃力
「ここは本気を見せて神聖アグリア王国の威光を轟かせる、そういう所だぞ」
▼王子、参戦
「アグリア神聖王国第2王子エルファスである!今すぐ狼藉を止め、我に平伏せよ!」
宣言した後、目にも留まらぬ【早業】で神剣を振るい、敵の攻撃を【武器受け】で切り払いながら、神剣から聖なる【衝撃波】を次々に飛ばす【クイックドロウ】で敵を【薙ぎ払う】。
「賊め、平和を乱すとは王族として見過ごせん!」
という対外的な態度は重要なのだよ。
アドリブ大歓迎
エリナの使用武器はメイス
篁・綾
…ん、余計な闖入者ね。春だからかしら?
お引き取り願いましょう。邪魔だし、迷惑だし。
…変な気配も感じるから、斬って捨ててもいいかしら。
【見切り】でごちゃつく店内の動きを見極め、【2回攻撃、なぎ払い、鎧無視攻撃、目潰し、マヒ攻撃】を駆使して
UC【桜花絶界】を使用。
桜舞う世界を侵食させる光の剣戟を飛ばすわ。
相手からの攻撃は【見切り】で動きを見極め【残像】で回避を。
もしくは【敵を盾にする】ような方向へ動き、妨害しましょう。
困難なら【武器受け、オーラ防御、激痛耐性】で耐えましょう。
隙ができたならば、【カウンター】でUCを撃ち込みましょう。
間合いが近ければ、普通に刀で斬り付けても構わないのだけれど。
黒玻璃・ミコ
※スライム形態
◆心情
あぁ、折角宴を楽しんで居たのに
無粋極まりない客ですね
◆行動
【黒竜の恩寵】で防御力UP
ミコさんは心がとても広いので
美少女ブラックタールな私が
金目の物を存分に振舞って差し上げましょうか?
はい、愛用の剣はいつでも獲物を求めていますので遠慮は要りませんよ
先ずは【毒使い】で精神を高揚させる成分を【念動力】による風で流し
私の方へ注意を惹き付け【おびき寄せ】ましょう
無論なぶりものにされるつもりはありません
致命的な一撃は【第六感】で察知し
【地形の利用】して【拠点防御】で守りを固めた上で
情け容赦無く【カウンター】をお見舞いして差し上げましょう
◆補足
他の猟兵さんとの絡み、アドリブOK
●大乱闘
「くっくっ……女を出せ、と言ってるぞ、行くか?」
エルファス・アグリア(邪なる聖騎士・f14482)は傍らに立つ護衛騎士に問いかけを投げる。
「行きません」
きっぱり、とNOを突きつける護衛騎士エリナ。
「私はそういうのも見てみたいのだが」
「行きません」
「たまにはいいではないか?」
「絶対にダメです」
「いちゃついてんじゃねぇぞオルァーッ!!」
エリナとエルファスのやり取りにキレた賊が襲いかかる。
めごしゃあ、と言う音が響きメイスが顔面にぶちこまれた。
「やれやれ、仕方あるまい。ここは本気を見せて神聖アグリア王国の威光を轟かせる、そういう所だな」
守護結界を纏い、神聖アグリアの王子の威光が荒ぶり、オーラと化す。
剣を抜き放ち、それは聖闘気を纏い、神聖光を帯びる。
「アグリア神聖王国第二王子エルファスである、今すぐ狼藉を止め、我に平伏せよ!!」
高々と名乗りをあげる。
されど賊はんなもん知ったことか、と言わんばかりに大乱闘。
「聞く耳すら持たんか、平和を乱す者は王族として見過ごせん!!」
「殿下は公序良俗を乱してますけど」
対外的な態度と言うものは重要なのだよ。
聖闘気の衝撃が放たれ、賊がまた一人吹き飛ぶ。
「ヒューッ!! やるじゃねぇか貴族様よぉ!!」
冒険者たちは囃し立てながら瓶で賊をぶん殴る。
あ、それドラゴンごろし。
「あ、ドラゴンごろしが山賊ごろしに」
黒玻璃・ミコ(屠竜の魔女・f00148)がぷにぷにボディを震わせる。
美少女ブラックタールが金目のものを存分に振る舞ってくれます。
あ、金目って言っても金属質でかつよく切れますけどね?
「それただの剣じゃねーか!!」
「我が愛剣は今宵も血に飢えています」
いあ!! いあ!! はすたあ!! やべー呪文を唱えながら。
いあ!! いあ!! はすたあ!! 混沌からそれはやってくる。
「おい、なんか嬢ちゃんやべーもん唱えてんぞ!!」
SAN値直葬にございまーす。
切りかかってきた山賊たちはぷにぷにボディに阻まれてぼよん。
効きませんよ、そんなもの。カウンターな返し刃でずんばらりん。
あ、店内を血で汚すわけにはいかないので峰打ちですよ?
「春だからかしら……」
篁・綾(幽世の門に咲く桜・f02755)は大乱闘してる最中を首を傾げた。
麗しい美少女だからよく目立つ。
手篭めにせんとやってきた賊を桜の舞う世界へご案内。
春爛漫桜花乱舞、終の花散る幽玄の世界へようこそ。
光の斬撃が解き放たれ、賊を打ち据える。
振り下ろされた刃を刃が払い、虚空の影を斬る。
払われた刃は流され、同士討ちを誘うように刃が振るわれる。
「お引取り願いましょう。邪魔だし。迷惑だし」
振るう刃は賊のみに放たれ打ち据えられる。
けれどぞくぞくとやってくる賊。
正に賊々。誰が上手い事を言えと言った。
「きりがないですね!!」
護衛騎士が叫んでメイスをめりこませる。
聖なる衝撃が賊をまた一人吹き飛ばす。
ぷにぷにボディはぽよんぽよんと攻撃を弾いていた。
成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴
ナイツ・ディン
なんでまたこう、冒険者が多くて狙いにくい酒場を狙うかな。ま、多少は暴れて――あー、頭痛い。
多少よってふわふわ感。まあもともとふわふわしている妖精種だし、根無し草だから関係ないんだが。
それに、せっかく楽しく呑んでたんだ。邪魔した奴等は手加減なしだ。表にでやがれ雑魚どもが。
「ディロ、くたばってるんじゃねーぞ。」
『グ、グルル……』
外に出たら無理やりディロに喰われて竜化の騎士を使う
いつもは竜の凶暴性に喰われているが、今日は酒の凶暴性に呑まれ。暴れ倒してやろう。
なぎ払い、激痛耐性、串刺しでゴリ押し。
竜を殺してみせよ、雑兵どもが!!
酒場にも多少被害が出るだろうな。理性が戻ったらごめんなさい案件だな……
江戸川・律
「けぷっ…あ?あぁっ!?」
お呼びでない乱入者の登場に「酒が不味くなるだろ」と
サングラスペンギンが露骨に不機嫌な態度を取ります。
いやさ、やっぱ酔ってんだろお前…
俺はそんなペンギンに突っ込みを入れつつ
後ろに立つ3mの王様の影に気が付きます
あっ王様?
遅い!早く帰るぞ!!
って…いやほら敵ですって
倒したら帰るのか?
まぁそうですけど…
そうか
ぶぅぅぅんっ!!!ゴフッ!?ベチンッ!!!!
3mの巨体から放たれる鋼のように固い羽根から放たれる
「ペンギンパンチ」
普通のワイルドペンギンのパンチでも
成人男性の足の骨を折る一撃…
王様が放つそれは…
近くの盗賊を一撃でテーブルを巻き込み沈めます
…王様?
もしかして酔ってます?
●酔いどれツインズ
「なんでまたこう、冒険者が多くて狙いにくい酒場を狙うかな」
答え:馬鹿だからです。
ナイツ・ディン(竜呼びの針・f00509)がくたばっている竜槍を叩き起こす・
「ディロ、くたばってるんじゃねーぞ」
「グ、グルル……」
酔いどれ竜を叩き起こし、赤竜ディロに食われることでそれは顕現する。
それは巨竜、竜化身。
これぞまさしく竜化の騎士(ドラゴンナイト)。
竜の凶暴性に理性を食われ、飲まれ、暴れ狂う災厄の化身。
しかし、今は、今、この時は。
「オルァァァァァ、酒持ってこんかぁぁぁぁ!!」
アルコールに飲まれて狂っていた。
どっかんどっかん大暴れ。
「ひぃ!! ドラゴンだ!!」
「ドラゴンごろしを持ってこい!!」
賊たちはそのへんにあったドラゴンごろしを掴んで放り投げる。
それがぶちまけられようとした瞬間、シュピピッ、と超高速でそれを掴み取る影があった。
それはサングラスペンギン。
江戸川・律(摩天楼の探求者・f03475)の呼び出したペンギンである。
そして取り出された立て札看板に描かれた文字。
『酒を無駄にしちゃあいけねぇ……それと酒が不味くなるだろう』
いぶし銀を醸し出すサングラスペンギン。
ひっく、としゃっくり一つ。
「……いやさ、やっぱ酔ってんだろお前……」
『酔ってない』
酔っぱらいの常套句であった。
律がツッコミをいれるとのそり、とその後ろに巨大な影が現れた。
そう、それこそが王冠をかぶりしペンギン・ザ・ペンギン。
王様ペンギンである。
「あっ、王様? 遅い、早く帰るぞ……?」
帰り支度を促しても王様は動くことなく。
てっちてっち、と歩いていく。
「え、王様? 王様ー? いや、敵がいるのは分かるけど」
倒したら帰るの? イエス、アイ、ドゥ。
そうですか、それもそうか。
「んだ、この……なんだ?」
ファンタジーな世界観の人間にペンギンは分からない。
歩く謎鳥を見て賊は疑問を呈した。
王様は羽あるいは腕を振り上げた。
何をするか賊には分からない。
ただ分かることは一つ。
「ずいぶんと立派な羽ですね」
賊が漏らした瞬間、それは賊の頬に叩き込まれた。
轟音が鳴り響き、賊が錐揉み三回転して吹っ飛びテーブルに崩れ落ちた。
王様ペンギン、ぶんがぶんが、と羽を振り回し。
ひっく、としゃっくり一つ。
「…………王様? もしかして酔ってます?」
『酔ってない』
立て札看板もうひとつ。酔っぱらいの常套句である。
サングラスペンギンがペンギンビンタを放つ。賊がまた一人吹っ飛ぶ。
王様ペンギンがペンギンビンタを放つ。賊がまた一人吹っ飛ぶ。
竜化身したドラゴンが大暴れする。壁が吹っ飛び床が抜ける。
「ああ、もう大惨事だよ!!」
誰が不幸なのか。
それはこんな最中、正気を保っている律であることは明白であった。
成功
🔵🔵🔵🔵🔴🔴
河原崎・修羅雪姫
【全世界サイボーグ連盟の皆と参加】(アドリブ・絡み歓迎)
●目的
賊の退治
●心情
「酒と女を出せ」とは随分とストレート。
でも冒険者さんたちがタダで明け渡すわけもなく。
猟兵ならなおさらだわぁ。
ところでこの賊はオブリビオン?
だったら遠慮はいらなんだけどねぇ。
●行動
万能道具「鉄塊剣」で【範囲攻撃】。
賊の攻撃は「う」で【盾受け】する。
え、「う」ってなにかって?
私にも分からないわぁ。概念武装かしら?
あるブラックタールさんからの、大切な誕生日プレゼントなのよぉ。
なにかこう……にょろにょろっとして、
ぬるりと敵の武器に絡みつくとか?
●戦後
「ドラゴンごろし」のお酒は無事かしら?
そう、なら良かったわぁ。
バスティオン・ヴェクターライン
全世界サイボーグ連盟で参加(アドリブ絡み歓迎)「まぁまぁ、ここはお互い穏便に行こうよ。ダメ?そっかぁ…。」【POW】一応前述の一声だけかけてから「…なら、覚悟は出来てんだよな?」(【恐怖を与える+41】&UC発動)で敵集団に一気に恐怖を与えるよ。雑魚はUCの恐怖で戦意をへし折り、残った敵も士気が下がり、更に俺に恐怖を感じた敵は俺に人員を割きたがる様になる筈。盾兵として一人でも多く敵を引きつけられればそれだけで成功だよ。後は右義腕の盾装甲の【盾受け】、左手の装甲剣の【武器受け】を活かした【時間稼ぎ】で引きつけた敵相手に持久戦、右義腕の【グラップル】で自分でも制圧しつつ、味方支援を待つよ。
ウィンディ・アストレイ
全世界サイボーグ連盟の方と参加
アドリブ&絡み歓迎
「楽しい騒ぎなら、程度を越えなければ歓迎ですが…
無粋な騒動には、お引き取り願いましょう」
『見切り&第六感&残像&盾受け&オーラ防御』で山賊をいなしつつ
『情報収集&世界知識』にて害意の有無を確認
確認次第UC【Akashic Shaker】で、山賊達の足止めの後
『先制攻撃orカウンター&零距離射撃』をもって叩きのめす
(オブリビオンなら骸の海に帰還して頂く)方向で、処理する所存です
後…極力、店の商品に被害が出ない様頑張ります
可能なら全サ連の方々で連携して、極力目立つ様に立ち回ります
交渉前に箔を付けられたなら
この騒動も、少しは役に立つという物でしょうか
ドロレス・コスタクルタ
【全世界サイボーグ連盟の皆と参加】
「狙うお店を間違えたとしか思えませんが…」
店内は人も物も多く酔っている人も多いですから、
雪崩式に倒れたりしたら大変です。
【見切り、戦闘情報、情報収集】で店内の人と物の位置を把握。
倒れそうな人やひっくり返りそうな料理を
まるで最初から分かっていたかのように支えつつ
人と物の隙間を風のようにすり抜けて接敵します。
銃撃で山賊の武器防具を狙い撃って破壊し、接格闘を仕掛けます。
「オブリビオンではないなら、この土地の法で裁かれるべきです」
拳を叩き込み、最後は後ろ回し蹴りで意識を刈り取ります。
心残りはドラゴンごろしを味わえなかったこと。
成人したらまた来たいですね。
クネウス・ウィギンシティ
全世界サイボーグ連盟で参加
アドリブ&絡み歓迎
「こちらの方が分かりやすいですね」
【POW】
●戦闘
実はUCの光学【迷彩】で透明化(第2章)しつつコタツ等の整備作業をしていました。
目に映らない以上、【先制攻撃】としてマシンガンの【援護射撃】を行います。
(To:ウィンディ)
「派手にやりますか」
「同行者に女性が居ります故、手加減は期待しないでください」
射撃が止んだタイミングでライオットシールド型パイルバンカーを構えて【武器受け】しつつ接近。
(To:バスティオン)
「そのまま掴んでて下さいね」
「射出!」
【スナイパー】としての【視力】を生かし、腹部にパイルバンカーの【零距離射撃】を叩き込みます。
●襲うお店をお間違いではありませんか?
「狙うお店を間違えたとしか思えませんが……」
凄まじい勢いの大乱闘、半壊しつつある店を見ながらドロレス・コスタクルタ(ルビーレッド・f12180)は呟いた。
倒れそうな人やひっくり返そうな料理をさっと見切りながらどけて対比させる。
「こちらの方がわかりやすいですね」
クネウス・ウィギンシティ(鋼鉄のエンジニア・f02209)は光学迷彩マントを羽織り、コタツを立てかけ簡易のバリケードを形成していた。
なあに、コタツは強い。山賊程度には負けないさ。
「楽しい騒ぎなら、程度を越えなければ歓迎ですが……」
あまりにも無粋な山賊たち、そしてそれに応じて大乱闘スマッシュ冒険者。
ウィンディ・アストレイ(W-ASTRAY・f09020)は複合センサーを起動させる。
「酒と女を出せ、とは随分とストレートだけど……」
お店選び、明らかに間違ってるわよねぇ。猟兵ならなおさらだわぁ。
河原崎・修羅雪姫(プリンセス・スノーブラッド・f00298)は「う」を突きつけた。
なんだこのう。うって。
「う」としか表現出来ないそれに山賊たちも困惑して顔を見合わせた。
「まぁまぁ、ここはお互い穏便に行こうよ」
バスティオン・ヴェクターライン(戦場の錆色城塞・f06298)が山賊たちを執り成そうとする。
しかし、その瞬間、山賊たちから声があがる。
「うるせー!! 綺麗所侍らせてんじゃねーぞおっさん!!」
「そうだそうだ!! 俺たちにもお酌ぐらいさせろよおっさん!!」
何故か冒険者たちも叫びながらパスティオンに襲いかかっていく。
「ダメ? そっかぁ……なら、覚悟は出来てんだよな?」
殺意すらこもった鬼気が放たれ、へたれな冒険者や山賊はへっぴり腰になる。
だがしかし、ドラゴンごろしで酔った冒険者や、ドラゴンごろしを浴びた山賊たちは完全な酔っぱらいオブ酔っぱらいだ。
酒瓶をぶんがぶんがしながらパスティオンに襲いかかる。
「ちょっと、そいつぁ武器じゃねぇよ!?」
ドラゴンごろしの酒瓶が唸りを上げて振り下ろされる。
義腕を掲げ、それを受け止めた瞬間、パリン、と言う音が響く。
びしゃあ、とドラゴンごろしがパスティオンにぶちまけられた。
驚異!! 度数90オーバーの酒!!
「パスさんに集ってる今がチャンスよぉ!!」
「う」を掲げた修羅雪姫が「う」を放つ。
うにょんにょろんぐにょんって感じでこう、なんか。
うん、こう、絡みつくんだよ。理解れよ(概念的に)
「う」が絡みついた山賊たちの武器をドロレスがへし折っていく。
「武器は危ないので没収ですわ」
ボギャン、と眼の前でへし折られる。恐怖。サイボーグの怪力。
パスティオンは右腕(アルコールまみれ)をがし、と掴めば。
「そのまま掴んでてくださいね」
クネウスがパイルバンカーを突きこんだ。
ぶすり、と言う音が腹に突き刺さった。
「ギャ――――――――!!」
野太い悲鳴が響き渡った。そりゃあ痛い。
そんなことも気に止めず、パスティオンが掴み、修羅雪姫が縛り上げた山賊ども。
「複合センサ展開。システム完動確認。Akashic Shaker…行きます!」
複合センサを展開したウィンディの微揺動振鳴波が波形状に放たれる。
その振動波は存在因果律に対して干渉する。
世界の支配因果律に対してそれを振動させ、偏らせ、その存在を揺らがせる。
大きく揺らがせれば、対象の存在すら消滅させるに至るが、その力は持たず。
されど、支配因果律の不安定化、即ち存在指数の不安定化は相手の動きを封じるには十二分。
「とどめですわ!!」
動きを封じられた彼等に待っていたのは、ドロレスの後ろ回し蹴り。
ところでその格好でやって大丈夫なんですかね。
残った暴走冒険者と山賊もマシンガンやら鉄塊剣でごんがごんがされて吹き飛んでいく。
「くそ、このおっさん!! 美味しい思いしやがって!!」
「おっさんめ!!」
「このおっさん!!」
「おっさんおっさんうるさいよ!!」
パスティオンは綺麗所が三人もいることを暴走冒険者に非難されていた。
クネウス? 彼はエンジニアですから。
「ドラゴンごろしは大丈夫かしらぁ?」
店主に聞けば、この事件の賠償金やらで賄えるそうな。
それにほっと修羅雪姫は安堵したように息を抜く。
「……ドラゴンごろし、飲んでみたかったですわ」
度数90オーバーのやべー奴。
そいつを飲むにはちょっと気合がいるってもんだぜ。
「ちょっとは貢献できましたし、勇者の情報も多めにもらえたりするでしょうか」
ウィンディがぽつり、とこぼし、店主はそれにいいぜ、と返した。
そして店主はことり、とジュースと酒を置いて猟兵たちに告げた。
問題を解決してくれた礼だ、一杯奢るぜ、と言外に告げながら。
いぶし銀な雰囲気を漂わせるマスターであった。
あったが最大の問題、それは。
猟兵もだが、冒険者や山賊が暴れたせいで大崩壊しかけの酒場と言うことである。
なあに、問題ないさ。すぐ直る。
大成功
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