戦うウシと悪しきワニと
●穏やかなウシの島を守ろう
グリモアベース。
「獣人戦線で新たな予知が得られました。皆さんの力を貸して頂きたく思います」
いつもの落ち着いた声色で、トラのグリモア猟兵、禹・黄風(武の頂を・f40009)は猟兵達に切り出した。
「ウシが多く住まう街を狙い、幻朧帝国が破壊工作を企んでいるようです。いつもの如く手段は逢魔弾道弾の起爆で、阻止できなければ街はオブリビオン蔓延る逢魔が辻へと変えられてしまい、惨劇は免れません。ですので逢魔弾道弾が起爆する前にエージェントを撃破してほしい」
そう黄風は言って、今回向かう街について説明する。
「場所はヨーロッパ南西部、地中海でも西の方にある島の一つで、種族的にウシ獣人が大半を占めている街です。ゾルダートグラードの侵攻に長年抗っていたこの街ですが、ここ一年はその侵略の勢いも弱まって比較的平穏な日々を謳歌しているようですね。そのやや緩んだ空気を狙っているのかもしれませんが……どうも破壊工作が予知された日の前日に格闘大会を行うそうなのです。武器なしの肉弾戦、一般的な格闘の禁じ手以外は大体ありな大会のようで、たまには戦う為の力を振るいたいとかそんな感じなのでしょう。飛び入りも大丈夫らしいので、その大会に参加して現地のウシ獣人達と友好関係を築きつつ、彼らの協力を得て共に迎撃することができれば有利に戦う事も出来るでしょう」
そう黄風は説明し、次にやってくる敵についての説明に移る。
「今回やってくるエージェントは『ウォーリアー』、堅牢な鱗をもつワニ獣人で首級の髑髏を身に付けているので見た目ですぐにわかるでしょう。ただ戦場での潜伏能力は高く、集中していても見失う事さえあるようなので注意が必要です。戦士としても優れているようですが……皆さんなら何とかできると思います」
敵の特徴を説明しながら、黄風はグリモアである巻物を広げ転送の準備を開始する。
「幻朧帝国が世界各地の特定種族が多く住まう街を狙い始めてそろそろ一年、サメが昨年秋に覚醒して以降も随分様々な種族を狙った事件が発生しています。ウシもカラスと並んでかなりの数の破壊工作が予知され、そしてその度に阻止されています。どうか今回も、今までと同じように惨劇の阻止をよろしくお願いします」
そう黄風が締め括ると、巻物から光が溢れ出して猟兵達を包み込み、そして次の瞬間には猟兵達の眼の前には夏の気配が立ち込める地中海のウシの街の景色が広がっていた。
寅杜柳
オープニングをお読み頂き有難うございます。
大分事件発生も阻止されてきましたが、さて。
第一章は穏やかな地中海の島でウシ獣人達と格闘を楽しみつつ敵の襲来を待ちましょう。
ウシ獣人は大柄で力自慢が多いようですが、少々変化球的な技には弱いかもしれません。
第二章は『逢魔弾道弾』を設置しようとやってくる『ウォーリアー』との戦いになります。
こちらは断章で冒頭に状況説明を追加致しますのでそちらもご確認下さい。
それでは、皆様のご参加をお待ちしております。
第1章 日常
『格闘を楽しもう!』
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POW : パワーで押し切る!血湧き肉躍る戦いを。
SPD : スピードで翻弄!目にも止まらぬ高速の応酬を。
WIZ : テクニックで華麗に!積み重ねた技術を見せつけよう。
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種別『日常』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。
| 大成功 | 🔵🔵🔵 |
| 成功 | 🔵🔵🔴 |
| 苦戦 | 🔵🔴🔴 |
| 失敗 | 🔴🔴🔴 |
| 大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
熊ヶ谷・咲幸(サポート)
お騒がせ☆アイドル×力持ち、12歳の女の子です。
憧れのアイドルになって人々の心に希望を灯せるようになる事を目指しています
イベントごとなどもアイドルとしての勉強の一環として体当たりチャレンジをします
がむしゃらに頑張るタイプで【怪力】による正面突破や力技がメインですが、力をコントロールできなかったり等でドジをすることもしばしば。【奇跡のドジ】でいい方向に向かうことも
野生児の過去があり、動物の言葉などもなんとなく分かる時があります。
ユーベルコードは指定した物や公開されている物をどれでも使用します。また、例え依頼の成功のためでも、公序良俗に反する行動はしません。
あとはおまかせ。よろしくおねがいします!
瑠璃・やどり(サポート)
『いっくよー!』
人狼の白虎拳士 × 降魔拳伝承者
普段の口調は「快活(私、~君、なの、よ、なんだね、なの?)」
美味しい物に目がなく沢山食べます。
また、誰にでもフレンドリーに話しかけます。
他の猟兵に迷惑をかける行為はしません。また、例え依頼の成功のためでも、公序良俗に反する行動はしません。アドリブ・連携歓迎。
あとはおまかせ。よろしくおねがいします!
アラタマ・ミコト(サポート)
|荒魂鎮神命《あらたましずむるのかみのみこと》ことアラタマちゃんなのです。
極楽浄土でいろいろ経験してきましたが、それでも世界は広く多いのです。
即身仏ゆえに感情が表に出てきづらいのですが、本当はとても感動しているのです。
極楽浄土で使われていた「かたかな」という文字は未だに苦手なのですが、どうぞよろしくなのです。
●たまにあるかもしれない溢れる力を発散したい日
『皆ーっ、戦いたいかー!』
『『『『『モーッ!!』』』』』
地中海西部のウシ獣人達が多く住まう島、その中心近くの広場では、老若男女問わずウシ達が集まり、日頃の鬱憤を晴らすかのように咆哮をあげていた。
割と物騒なテンションではあるが、武器を使用せずかつ本当に危険な攻撃にはストップをかけるらしいこの格闘の大会、ルールについてはかなり緩い一方である程度の階級分け等もされているようだ。
白衣を着ているウシたちはおそらく救護班、過剰な暴力がないように目を皿のようにして広場のあちこちを見ており、健全に闘争本能を発散するのに丁度いい感じにセーブしてはいるのだろう。
(「このように物騒な雰囲気のお祭りもあるのですね」)
この地へと転移してきたアラタマ・ミコト(極楽浄土にて俗世に塗れし即身仏・f42935)は、ややウシ達の空気に圧倒されていた。
日頃発散できないフラストレーションを解消する為のお祭りらしいこのイベント。大柄なウシ達が拳闘だったりプロレスだったりと様々な格闘技で力をぶつけあっている姿はすさまじい迫力である。
即身仏の少女がきょろきょろ周囲を見回すと、瑠璃・やどり(チャイナウルフガール・f03550)という人狼の少女が彼女よりも大柄なウシと戦っていた。
『お前……強いな!』
拳闘を得意としているらしい、力強いパンチを繰り出してくる対戦相手のウシの攻撃をやどりは上手く捌いてカウンターを叩き込んでいく。
「鍛えているからね!」
愛用のハンマーは置いているが、白虎拳士と降魔拳の格闘技術を体得している彼女は格闘戦もこなすことは可能。
布に突っ込んでくる闘牛のような勢いのウシの猛攻を的確に受けてそして隙を見抜いて重く素早い一撃を撃ち込む!
体内を巡る気を制御し放たれたやどりの一撃に頑強なウシも立っていられず倒れ込み、レフェリーストップ。
「大丈夫?」
加減はしているが倒れた対戦相手の様子を見るやどり、心配そうな彼女にウシは少々ふらつきつつも立ち上がる。
『猟兵ってのはみんなこんなに強いのか?』
「どうだろうねー。人による……かな?」
拳を交わした後、そんな風に言葉を交わしながらやどりは近くで戦っていた別の猟兵を見遣る。
そこには熊ヶ谷・咲幸(チアフル☆クレッシェンド・f45195)、彼女もウシ獣人の女と向き合い今まさに戦いが始まろうとしていた。
格闘戦向きの装い――アイドルらしさは当然忘れずワンポイントで可愛らしい刺繍などがついていたりする動き易い服装の彼女は、真面目にウシと向き合っている。
(『……隙が無い!』)
歌姫とは違う、この戦乱の世界ではあまり見かけない可愛らしさ溢れるアイドルの咲幸だけれども、相対するウシの女はそんな事を考える余裕もないようだ。
可愛らしい外見なのは間違いないが何故か捕食者――具体的には羆のような気迫を感じ、圧倒的な体格差がありながら威圧されている様子。
「――こちらから行きます!」
そう咲幸は言って、身を低くして足を取るタックルを仕掛ける。超人プロレスの流れを汲んだ高速の突進に咄嗟にウシは姿勢を低くして組み合おうとするが、咲幸はそれよりも速くウシの足を取ってそのまま転ばせて関節技を仕掛ける!
『参った! 参ったから!』
もう少し粘る事もできたかもしれないが、虫の知らせかここでウシの女は降参する。
ちょっとした怪力によるドジに巻き込まれず済んでよかったのかもしれないのはさておき、猟兵としての力を上手く見せる結果となっただろう。
とはいえまだまだ体力には余裕もあり、ウシ達の戦いも盛り上がっている。まだまだ体当たりで頑張ってこの格闘の大会を盛り上げようと咲幸は次の相手に挑みかかっていく。
そんな他の猟兵達が戦う姿をアラタマは見つつ、
(「けれど皆様……とても楽しそうです」)
猟兵も含めて力をぶつけ合うウシ達は一部痛そうではあるが誰もが楽しそうで、無表情ながらもアラタマは故郷や|極楽浄土《GGO》ではあまり触れる事の無かったこの変わったお祭りめいた雰囲気を楽しんでいた。
女子供向け――といっても種族的に大柄で頑丈なウシ基準だからまあまあ参加するには大変そうだが、ちょっとばかり徒手空拳の戦いに挑戦するのもいいかもしれないと思うアラタマであった。
成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴
第2章 ボス戦
『ウォーリアー』
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POW : 狩猟無双ノ極意
【ガントレット砲】が命中した敵を【剣槍】で追撃する。また、敵のあらゆる攻撃を[剣槍]で受け止め[ガントレット砲]で反撃する。
SPD : 奇襲ノ極意
【潜伏し、対象からほぼ不可視化した状態】から【必中の奇襲攻撃】を放ち、【奇襲攻撃に対する動揺】により対象の動きを一時的に封じる。
WIZ : 狂奔スル戦士
【狂奔状態】に変化し、超攻撃力と超耐久力を得る。ただし理性を失い、速く動く物を無差別攻撃し続ける。
イラスト:括狐
👑11
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴🔴🔴🔴
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種別『ボス戦』のルール
記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。
| 大成功 | 🔵🔵🔵 |
| 成功 | 🔵🔵🔴 |
| 苦戦 | 🔵🔴🔴 |
| 失敗 | 🔴🔴🔴 |
| 大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※このボスの宿敵主は
「💠カレン・オニール」です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
●荒ぶるままに髑髏のワニを倒せ
ここ最近の穏やかな日々の中では発散できない、持て余す力を格闘で存分に発散できる会場の空気は盛り上がりの頂点にあった。
その盛り上がりに誘われるかのようにして、海岸から巨躯のワニ獣人『ウォーリアー』が上陸し広場へと侵入してくる。髑髏の首級を首にかけた異様な風体のワニは幻朧帝国のエージェント、この島に逢魔弾道弾の災厄を齎しにやってきた敵である。
本来ならウシ達が格闘で疲れ果てたタイミングを狙ってくるとかするのだろうが、戦いに賑わう気配に我慢できなくなったのかもしれないが、いずれにしても己の力に自身があるからこその行動だろう。
『なんだアイツ! 叩きのめすぞ!』
『まだまだ戦い足りねえ! 武装してるからなんだってんだ!』
ウォーリアーを敵と認識したウシ達は、ぺきぺき拳を鳴らし戦いで高揚した戦意をワニへの敵意に変え応戦する構えだ。
彼らと上手く協力できればこのワニの難敵相手に有利に戦えるかもしれないが、それは猟兵次第。
ワニ獣人が吼え、ガントレット砲を構え目を血走らせる。その直後、猟兵とウシ獣人、そして幻朧帝国のエージェントの戦いが開始されるのだった。
諏訪野・みすず(サポート)
とにかく突撃して、ボスをぶっ飛ばします。「みすずちゃんにはパパ以外は、勝てないよー!」「このままじゃマズいよね」アドリブ、共闘歓迎です。
ティモシー・レンツ(サポート)
基本は『ポンコツ占い師』または『本体を偽るヤドリガミ』です。
カミヤドリも魔法のカードも、「Lv依存の枚数」でしか出ません。(基本的に数え間違えて、実際より少なく宣言します)
戦闘についてはそれなりですが、戦闘以外は若干ポンコツ風味です。(本体はLv組で出せない、UCの枚数宣言や集団戦は数え間違える、UCを使わない占いは言わずもがな)
ヤドリガミの「本体が無事なら再生する」特性を忘れて、なるべく負傷を避けつつ戦います。
オブリビオンに止めを刺すためであれば、猟兵としての責任感が勝り、相討ち覚悟で突撃します。
でも負傷やフレンドファイヤ、代償は避けたいお年頃。
●狂奔のワニを刻め
瞳を血走らせたウォーリアー、既に狂奔状態へと変化した彼は理性を代価に超攻撃力と耐久力を得ている。
血気盛んなウシ獣人達が仕掛ける前に、レガリアスシューズで加速しつつ切り込んでいくのは諏訪野・みすず(不思議系ダンサー・f00636)というバーチャルキャラクターの少女。
下手な小細工は不要、とにかく突撃しぶっ飛ばすというシンプルな行動原理で躍りかかる彼女に対しウォーリアーは左腕に持った剣槍を高速で振るい迎撃する。
「そんなの当たらないよ!」
レガリアスシューズで圧縮した大気を噴出、駆動力へと変えて方向転換するみすずを捉えきれず剣槍は空を切る。
そこに投擲されるのはカード、占い師が使うタロットカードのようにも見えるそれは、ティモシー・レンツ(ヤドリガミのポンコツ占い師・f15854)が【魔法のカード】のユーベルコードで作り出した魔力を固めたカードである。
速度に反応しカードを剣槍で切り払うウォーリアー、しかし、
「150枚……? たとえ破いても、まだ出てくるよ?」
ティモシーの手にはまだ大量のカードがある。157枚――本来ならその5倍は作れる筈だが、それでも十分な数のあるカードはそう簡単に切らすことはないだろう。
そしてカードを切り払った隙をついてみすずも【スチームエンジン】のユーベルコードを起動し、レガリアスシューズに蒸気エンジンを搭載し破壊力を向上させて、
「もーらいっ!」
ティモシーと挟み撃ちにする形でウォーリアーの背後に回り込んだみすずの蹴りがウォーリアーの後頭部に叩き込まれる。
超耐久力故に一撃で倒れるような事はないがほんの一瞬脳を揺らされ動きが停止、直後ティモシーが一斉に投擲した魔法のカードがウォーリアーに襲い掛かる。
切断の属性を有したカードがワニの頑強な表皮を切り裂き、鮮血がオブリビオンの体表を伝っていく。
『GUOHHHHH!!』
苦痛にワニ獣人が吼え、剣槍を振り回し切断のカードを弾き、更に後方のみすずを薙ぎ払わんとする。
「わわっ! 当たったらマズいよねこれ!」
「一旦離れた方がいいですよ」
慌てて飛び退くみすずの離脱を支援するように、距離を取り負傷を避けながらティモシーが切断のカードの残りを投擲する。
早速血塗れになっているウォーリアー、されど繊維は一切衰えず狂奔状態のまま。
頑丈なオブリビオンへと次の攻撃を仕掛けるべく、みすずとティモシーはそれぞれ次の行動に移るのだった。
成功
🔵🔵🔵🔵🔴🔴
ネッド・アロナックス(サポート)
めずらしい そざいはある?
なければ じょうほうを しいれて かえろうかな!
(※セリフはひらがな+カタカナ+空白で話します)
探し物や調べ物は楽しくて得意だよ
"くらげほうき"や"ゆきソリ"で空を飛んだり泳いだりしてヒトや物も運ぶよ
戦闘はサポートに回ることが多いかな
手強い敵は基本隠れながら隙を作って逃げる!
"クリーピングコイン"で物をひっかけて飛ばしたり
"しろくじら"の歌で余所見をさせたりね
ユーベルコードは指定した物をどれでも使用し多少の怪我は厭わず積極的に行動します
他の猟兵に迷惑をかける行為はしません
また例え依頼の成功のためでも公序良俗に反する行動はしません
あとはおまかせ
よろしくおねがいします!
アメリア・イアハッター(サポート)
【サポート】
他の猟兵の行動が成功するようにサポートに徹し、下記のような行動をとります。
・機動力が必要であれば宇宙バイク「エアハート」に仲間を乗せる。
・仲間の攻撃が当たるように、敵の行動をUC「風の友」で読んだり、氷系のUCを使って敵の機動力を封じる。
・仲間の攻撃を強化するために支援系UCを使ったり、鼓舞をする。
・敵の注意を逸らすため、宇宙バイク騎乗や空中にて囮となる。
ユーベルコードは指定した物をどれでも使用し、多少の怪我は厭わず積極的に行動します。他の猟兵に迷惑をかける行為はしません。また、例え依頼の成功のためでも、公序良俗に反する行動はしません。
あとはおまかせ。よろしくおねがいします!
●全ては空へ吹き飛ばし
二人の猟兵がウォーリアーへと攻撃が仕掛けているのと同時、ネッド・アロナックス(ガムゴム人の冒険商人・f41694)は今にも参戦しようと気合十分なウシ獣人達に水を給仕していく。
「どうぞ おいしい おみずだよ」
『おう? ……美味いな、有難う!』
ネッドがユーベルコード【こだわりのお水】で淹れたその水は、格闘で火照ったウシ獣人達を一時落ち着かせる事に成功していた。
当然ただの水ではない。そのおいしいみずを飲んだウシ達は優しい爽気に包まれて、格闘で負った傷が少しずつ自動で回復していく力を持った水である。
力に自信のない女子供は広場から速やかに避難して、ここに残っているのは猟兵を支援しようとする勇敢なウシ達。
「お水、ありがとね! それじゃ手筈通りによろしく!」
「うん だいじょうぶ まかせて」
おいしいみずを煽り、古びた赤帽子を被り直したアメリア・イアハッター(夢想空流・f01896)が宇宙バイク『エアハート』に搭乗、低速で行動を開始する。
一方のネッドも空飛ぶパワフルな『しろくじら』に乗って、ウォーリアーへと最高速度で向かいその周囲を飛び回ってシロイルカのクリック音を響かせる。
速度に反応する狂奔状態のウォーリアー、その攻撃は当然ネッドに向いて、彼が攻撃を惹きつける間に、アメリアはゆっくりウォーリアーへと距離を詰めてユーベルコードの射程に捉え、そして【Wind Burst】のユーベルコードを起動する。
「周囲の風と、ありったけの魔力を混ぜ合わせて、爆発させる!」
アメリアの詠唱を合図にネッドがウォーリアーから一気に離れ、そして。
「吹っ飛べぇ!」
アメリアの叫びと同時、巨大な竜巻がウォーリアーを空へと打ち上げる。
その暴風は範囲内すべてに攻撃する力ではあるが、ネッドがおいしいみずで自動回復の他に与えていた任意の耐性――今回の場合は暴風耐性を与えており、猟兵やウシ達には大した被害はない。
耐性越しに受けた僅かな傷も自動回復ですぐになくなる程度だが、直撃を受けたウォーリアーのダメージは深刻。
空中に打ち上げられ地面に派手に砂埃を立てて墜落したウォーリアーはすぐさま砂埃に紛れ、同じく自分自身も空へと吹っ飛ばされたアメリアに真下から反撃を仕掛ける。
必中の奇襲攻撃で突き出された剣槍、しかし空中戦ならアメリアの得意分野だ。
上手くエアハートを剣槍に横からぶつけ、そしてその反動を利用してウォーリアーから離れつつ着地を決める。
即興の連携を決めたネッドとアメリア、狂奔状態から通常状態に戻ったウォーリアーに、ウシ獣人達がウォーリアーへと一気に突撃、格闘戦を仕掛けていく。
ウシ達の勢いに押される幻朧帝国のエージェント、拳や角の頭突きを受けてその身体にはダメージが更に蓄積されているように見えるが、その目にはまだ闘志が喪われていない。
このオブリビオンを完全に撃破すべく、ネッドとアメリアはウシ達を援護するように次の攻撃を仕掛けていった。
成功
🔵🔵🔵🔵🔴🔴
熊ヶ谷・咲幸(サポート)
お騒がせ☆アイドル×力持ち、12歳の女の子です。
戦闘時など、アイドル⭐︎フロンティア以外ではコンパクトを使って変身しますが、なぜかなかなか開かないので、力技で【こじ開け】て変身します。そのせいかリボンが絡まるなど不完全な変身も
がむしゃらに頑張るタイプで【怪力】による正面突破や力技がメインですが、力をコントロールできなかったり等でドジをすることもしばしば。【奇跡のドジ】でいい方向に向かうことも
ユーベルコードは指定した物や公開されている物をどれでも使用し、多少の怪我は厭わず積極的に行動します。また、例え依頼の成功のためでも、公序良俗に反する行動はしません。
あとはおまかせ。よろしくおねがいします!
バルタン・ノーヴェ(サポート)
「ご安心くだサーイ! ワタシが来マシタ!」
ご用命あらば即参上! アドリブ連携歓迎デース!
普段の口調:片言口調(ワタシor我輩、アナタ&~殿、デス、マス、デショーカ? デース!)
戦闘スタイル:白兵射撃の物理系
各種武装の中から敵に有効なものを選択して用いてくだサーイ!
刀も銃器も、内蔵兵器や換装式ウェポンも、何でもOKデス!
アタック重視でもディフェンス重視でも対応可能デース!
斬り込み、爆撃、弾幕を張ったり、パリィ盾したり、臨機応変に立ち回りマース!
指定ユーベルコードが使いづらいなら、公開している他のものを使用しても問題はありマセーン!
オブリビオンを倒して、ミッションクリアのために力をお貸ししマース!
●ワニを仕留める力業
『このっ……!』
ウシ達の猛攻に対し、ワニ獣人のオブリビオンは剣槍を構え守りの態勢に入る。
あらゆる攻撃を左手に持つ剣槍で受け止め、そしてカウンターで右腕に装着したガントレット砲の砲撃を叩き込む狩猟無双ノ極意。
格闘戦主体のウシ達がオブリビオンの気配の変化に攻撃を躊躇する――しかしこのタイミングで、バルタン・ノーヴェ(雇われバトルサイボーグメイド・f30809)がこの戦場に転移、参戦する。
「ご安心くだサーイ! ワタシが来マシタ!」
ウシ達の不安を吹き飛ばすようなハイテンションで言いながら、バルタンは【告風楼】のユーベルコードを起動する。
「六式武装展開、風の番!」
その力により造られるのは見えない手。圧縮空気で作られたそれは遠距離の相手を掴んだり操作する事も可能な力である。
不可視の圧縮空気の手がウォーリアーへと伸びる。見えぬままに気配でウォーリアーは危機を感じ取り剣盾を振るい弾こうとするが、圧縮空気はするりと剣盾のガードをすり抜けてウォーリアーの胴体を殴りつけ、そしてそのまま握りしめる。
「今デース!」
バルタンが呼びかけながら圧縮空気の手を振り回しウォーリアーをぶん投げれば、そこにいるのはこの格闘大会にやって来ていた熊ヶ谷・咲幸(チアフル☆クレッシェンド・f45195)というお騒がせ☆アイドルの少女。
レジェンドパクトを力技で強引にこじ開け変身した彼女は先程までとは異なるアイドル衣装に変わっているが、この衣装こそが彼女の戦闘衣装。
「な、なんとかなれーっ!!」
投げ飛ばされてくるウォーリアーに対し、咲幸が起動するのは【クレッシェンド☆クラッシュエンド】のユーベルコード。
オブリビオンが起動しようとしていた狂奔のユーベルコードは既に見ている、故に彼女の概念も物理法則も無視した力技は狂奔状態もそれによる超防御力をも相殺し、咲幸はワニの首根っこを掴むことに成功する。
アイドルとは思えぬ咲幸の怪力がワニの首をしっかり握り締めて投げ飛ばされた勢いに逆らわず地面に全力で叩きつける。
無防備な状態で危険な角度で地面に叩きつけられたウォーリアーの意識は完全に断たれ、再び起き上がる事もなく消滅していく。
「なんとかなっちゃいました!?」
頭を掻きつつバルタンやウシ獣人達の方を咲幸が振り返り、直後ウシ達から歓声が沸き起こった。
こうして地中海のウシ獣人の島を狙った幻朧帝国のエージェントの企みは見事阻止された。
勝利に喜ぶウシ達、彼らが新たな猟兵として戦う日は近いうちに来るのかもしれない。そんな予感を抱きながら、猟兵達はグリモアベースへと帰還したのだった。
成功
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