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ケルベロス・ウォー④〜絶対背後黙示録富岡

#ケルベロスディバイド #ケルベロス・ウォー #タイタニア

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「あああッ! 封印されし右腕が疼くッ! 頼む、もう殺してくれッ!」
「駄目よ安易にそのカードを使っては! それは発動と同時に際限なく預金残高へダメージを与える呪いのカード……今すぐ破り捨てるかタンスの奥とかにしまいなさい!」
「うるせえ! ちょっとお得になるからって一週間も待ってられっかよ! いいか、今すぐ星を降らせないと神の炎が消えるし、星を使わなきゃこの戦争にだって勝てねえんだよ!」
「そ、それはそうだけど……計画的に星を降らせない貴方がいけないのよ! お願い正気に返って、何が貴方をそうまでさせるの!?」
「お前こそ何もわかってない。いいか、|コレ《﹅﹅》は遊びなんかじゃじゃねえ……文字通り俺の、俺達の人生なんだよ!」

 |コレ《﹅﹅》――それは、狂騒と遊興。
 ルーンと遊興を司る妖精「タイタニア」達の一部で熱狂的な支持を受ける謎の遊戯だ。
 とりわけ夏やハロウィンの時期には、このような奇行に走る者が大量発生するとされる。
 なんなら今も起きてる。いったい何なんだろうなあ。
 しかし、ここに|コレ《﹅﹅》の実態を記述することはできない。
 彼らの儀式魔術によって形成された『第四の壁』的なものが崩壊するからだ。

 いったい、|コレ《﹅﹅》とはなんなのか。
 いったい、何がそんなに彼らを熱くさせるのか。

『わかる』
 背後から後方腕組みわかり手が現れた。
 漢の名は|富岡四郎《とみおかしろう》。マジで謎の格闘家である。
 どっかで聞いた名前かもしれないが、その正体は謎ったら謎なのである。
「と、富岡のおやっさん!!」
 謎のカードを握りしめていたタイタニアの男性が叫んだ。そいつ敵やぞ。一応。
『もっとシナリオに行きたい。もっとイラストが欲しい。もっとご新規さんが現れてほしい……貴様のその情熱、俺にもわかるぞ!! だが貴様が狙っているそのアトカは俺のものだし、戦争ランキング一位も俺のものだ!!』
「なっ……星を三桁持っている、だと……!?」
「やめて、貴方の敵う相手じゃない。富岡は神絵師にして神MSであり神PLでもあるのよ!!」
『ふッ……貴様は今まで書いたファンレターの文字数を数えた事はあるのか?』
「ぐ、ぐわあああああーッ!!」

 なにをいっているのかぜんぜんわからない――!!
 でもたぶん、言いたいことは伝わってると思う。伝われ!

●あのコレ
「で、結局何なのだ? |コレ《﹅﹅》とは」
 鷹神・豊(蒼天の鷹・f43985)は顔をしかめた。
 そう、彼はわかっちゃ駄目なキャラである。儀式魔術『第四の壁』がそういうラインを作っているのだ。例え説明技能が14800ぐらいあったとしてもダメなものはダメ。
「……兎に角、タイタニアの方々がそのソレで、永遠回廊を破ろうと試みて下さっているようだな。だがその謎の遊戯の……上級者? のような、強力なデウスエクスが現れ、儀式の成功が危ぶまれている、と」
 豊は出禁を喰らったようだが、猟兵達の中には|コレ《﹅﹅》の壁を破れる猛者がいるかもしれない。

「この遊戯への参加権は意志のみで掴み取れるものではないようだ。だが俺は知っている、君達なら次元の壁すら打破し、超越する事も可能だろう。富岡を倒し勝利を掴むぞ」
 無理、シリアスなトーンで言えば言うほど面白くなる。
 とにかく戦うのだ。主に星の力で――!!


蜩ひかり
 蜩です。よろしくお願いいたします。

●採用人数
 書けるぶんだけ。
 先着順でも全採用でもありません。

●受付
 公開から即時。
 物理的に閉まるか、タグで停止の告知があった時が締切です。

●導入
 ありません。

●やること
 このシナリオではOPのようなメタ発言が推奨されています。
 無差別格闘技です。
 彼らがやっている謎の遊戯に対するパッションをご自由にぶつけてください。

 ルビ使用はなるべく避けていただけると助かります。
 プレイングお待ちしております!

●プレイングボーナス
 タイタニア達と共に遊興を楽しむ/供される遊戯や芸術に興じながらデウスエクスと戦う。
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第1章 集団戦 『富岡四郎』

POW   :    シナリオ四郎
【格闘技】が命中した敵に、「【もっとシナリオをしたい】」という激しい衝動を付与する。
SPD   :    イラスト四郎
攻撃が命中した対象に【癒えない思い出】を付与し、レベルm半径内に対象がいる間、【次々と発生する「イラスト欲」】による追加攻撃を与え続ける。
WIZ   :    初心者応援四郎
【ビギナーを応援する意志】を共有する対象にレベルmの【パッション】を生やし、大きさに応じて対象を加速する。複数人で重ね掛け可能。

イラスト:綾智

👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

種別『集団戦』のルール
 記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

空桐・清導
POW
アドリブ歓迎

第四の壁の彼方から思念が清導に流れ込む!
≪ブレイザインは!空桐清導は絶対無敵!
あらゆる敵を超越し、絶対的善だ!
どんな設定をこねようと必ず超える!
あらゆる全てより強いんだ!≫
始まりは純粋だったかもしれない
だが、届く思念はもはや呪いや妄執に近い
自分の生んだものこそ至高であるという子供じみた願い
それは「なるほど!つまり!オレの大大大ファンなんだな!」…あ?
「けどゴメン!オレにも超えられないゲームシステムはある!」
それでも!キミが信じてくれる限り!オレはキミのヒーローだ!
だから!これからも応援よろしくな!」
己への呪いじみた願望すら容易く飲み込み、
願いに応えるように富岡四郎を殴り飛ばす



●1――ヒーローキャラ心構
「はっ……ここは一体どこだ!?」
 誰かが救いを求める声が聴こえる!
 ゆえに超鋼真紅ブレイザインこと空桐・清導(ブレイザイン・f28542)はこの戦場に来たのだが、辺りには次元が違う空気がたちこめていた。
「あ、貴方は第四の壁を超えしケルベロス……!? ならお願い、無茶な課金をやめさせて!」
「課金? キミは何に課金をしているんだ!?」
 おそらく謎のカードを握るタイタニア男性を救わねばならないのだが、清導には|コレ《﹅﹅》が認識できなかった! そう、これがラインだ!

 あまりにも分厚い第四の壁が清導の前に立ちはだかる!
 だがその時、第四の壁の彼方から謎の思念が清導に流れ込む!

≪ブレイザインは! 空桐清導は絶対無敵!
あらゆる敵を超越し、絶対的善だ!
どんな設定をこねようと必ず超える!
あらゆる全てより強いんだ!≫

『わかる、わかるぞ。俺の考えた最強のUCと兵装で戦争シナリオの邪悪なボスを薙ぎ倒す快感、それこそ正義! さあブレイザインよ、沸る想いのまま星を降らせろ。俺の屍を超え、待ち構える十二剣神の元に行くがいい!!』
 謎の思念は富岡にも響いていた。
 超鋼真紅ブレイザインは富岡のキッズ心も震わす。
 富岡も幼い頃からカッコいいものが大好きである。
 |コレ《﹅﹅》の中でなら、ロマン溢れるヒーローになるのだって自由自在。
 きっかけはそんな純粋な想いだったのかもしれない。
 だが、その思念は年月を経て、もはや呪いや妄執じみたものと化していた。自分の生んだものこそ至高である――謎の思念さんは薄々思っているのではなかろうか。その子供じみた願いは、もうどちらかというとヴィラン側でよく見るやつなのだ。

 空桐清導は最強のヒーローである。
 だが、それを支えているこの妄執は果たして正義、善なのだろうか?
 善と悪の二律背反。
 それはヒーローを演じる限り誰もが陥るジレンマであり、それは「なるほど! つまり! オレの大大大ファンなんだな!」
 ……あ?

「けどゴメン! オレにも超えられないゲームシステムはある!」
 よくわかっていないはずの清導さんが第四の壁の向こうに語りかけてきた――!
 なんと爽やか、なんとスマートな対応。
 キッズの頃ヒーローショーとかで見たお兄さんだ……タイタニア達が号泣している。女性のほうは魔女っ子とか好きだったんだろうな。
「それでも! キミが信じてくれる限り! オレはキミのヒーローだ! だから! これからも応援よろしくな!」
 さらっとカメラ目線で、ビシッと指をさし、太陽のような笑顔でブレイザインは語る。
 超勇気が出る。いいじゃんうちの子が最強で、って想いがわいてくる。
 子供心大事。だって|コレ《﹅﹅》ってそういう遊戯だし!

『俺は知っている、メカのイラストを頼むと追加の星がすごい! 貴様も己の理想のためならご確認を躊躇わぬというのか!?』
「悪いな富岡、オレにはオマエが何を言ってるのかわからない! ただ!世界すら超えて『助けて』の声に応じたいって!! 心が!!魂が!!熱く燃えてるんだ!!!」
 謎の思念さん+αに体を支配された富岡が、ドス黒いオーラを纏いブレイザインへ襲いかかる!
 その瞬間、清導は理解した。
 きっと、この者達を救ってやるのがここに呼ばれた本当の理由なのだ――!
「分かったぜ、オレに任せろ!!」
 彼の纏う黄金のオーラは敵の黒いオーラを容易く飲みこみ、振り抜いた拳が富岡四郎を遥か彼方へと吹き飛ばした!
 ありがとうブレイザイン! 絶対無敵だぜ、ブレイザイン!
 謎の思念さんという最強のファンがいる限り、彼は世界のために戦い続けるのだ!
 

大成功 🔵​🔵​🔵​

アイン・セラフィナイト
『星でどうにかなる問題だと思っているのか』

えっ!?神羅が代弁を!?

『お前、猟兵側に本体いるだろ、とかそんな正論はいらん。いいか、星より必要なものがなんだか分かるか?』

『それはな、精密な時計だ』

と、時計?なんで?

『アトカでどうして負けるか分かるか?それはな、お前が持っている時計のラグが大体3秒あるからだ!』

さ、3秒!その3秒って…!

『その3秒が鬼門なのだ。あれ?まだ時間じゃないよな?とかそんな甘ったれた時間確認などしているから、いつも貴様は購入できずに終わるのだ。お前はいつもそうだ。アトカ争奪はお前の人生そのものだ。お前はいつも失敗ばかりだ。誰もお前を愛さない』

『つまり俺の勝ちだ!』

し、神羅!?



●2――熱きアトカデュエリスト達
「何これ!?」
 アイン・セラフィナイト(全智の蒐集者・f15171)も叫ばざるをえない。普通の猟兵はそうなる。
 例え叡智ノ書架に|コレ《﹅﹅》のルルブ的なものが紛れていたとしても、今のアインさんには読めない。読んじゃダメなのだ。
 彼もまた、儀式魔術『第四の壁』に阻まれし少年であった。

 さておき、先程から富岡たちはなぜか腕時計を見ながらソワソワしていた。
 今の時刻は12時27分だ。わかりますね皆さん、アレのお時間です。
 え? 予約抽選? 知らないなそんな異界の儀式魔術は……。
『運任せなどぬるい! 真のPLたるもの本業を多少サボってでも張りつくべし!!』
「よくわからないけど、それは人としてどうなんだろう……」
 アインは率直な感想を述べた。
 戦場に浮かぶのは、謎の人物や怪物を描いた豪華なカードだ。星二桁は当たり前、中には30以上に設定されたものも……あれ、これ有名人じゃない? 種族ジョブ紹介とかの欄に立ってる人の絵だ。それが取引されている……!?
「だから星って何!?」
『貴様には理解できまい小僧! 俺の星は常に三桁……いつ公式絵が降臨しても万全の態勢だ!!』
 なにが万全なのかまるでわからず、アインは困惑する。
 その時、彼の頭上に坐している八咫烏の神羅がカッと眼を見開いた!

『星でどうにかなる問題だと思っているのか』
「えっ!? 神羅!?」

 背後様降臨――!
 なんと神羅さんがどなたかの心情を代弁しだした。
 第四の壁の破り方がもう熟練者のソレなんだよなぁ。
『お前、猟兵側に本体いるだろ、とかそんな正論はいらん。いいか、星より必要なものがなんだか分かるか?』
「そんなものがあるんですか!?」
 タイタニア達が食い気味に飛びついてきた。アトカ戦争で勝てたことがないのだろう。
 神羅はやれやれ、といった様子で彼らに教えを授ける。
『それはな、精密な時計だ』
「と、時計? なんで?」
 アインさんちょっと第四の壁にグイグイ押されている!
 負けるな! 一度こっち側に来ると帰れなくなるって先輩達も言ってたぞ!
『アトカでどうして負けるか分かるか?それはな、お前が持っている時計のラグが大体3秒あるからだ!』
「さ、3秒! その3秒って……!」
 
 そんなことを言っている間に12時半が迫ってくる。
 慢心し勝ち誇った表情の富岡。
 無心でF5なる謎のボタンを連打しだすタイタニア達。
 参加したほうがいい気がしてしまい、アインもそのボタンに触れてみるが……。
「痛っ!」
 弾かれた。後は神羅に託すしかない――!!

『その3秒が鬼門なのだ。あれ? まだ時間じゃないよな? とかそんな甘ったれた時間確認などしているから、いつも貴様は購入できずに終わるのだ。お前はいつもそうだ。アトカ争奪はお前の人生そのものだ。お前はいつも失敗ばかりだ。誰もお前を愛さない』

 神羅さんの羽ばたきが言葉の刃となって富岡たちを襲う!
 公式アトカを狙いたかったらタイムラグまで把握しておかないとダメ。
 なんという修羅の世界。実際に持っている御方が言うと説得力が違いすぎる。
『ぬおおおっ!! アトカが! 俺のアトカが、消えた……だとォッ!?』
 購入ボタンを押せたと確信した瞬間、残酷な現実が魔力の暴風となって襲いかかる!
 富岡たちは机の下に叩きこまれ、丸くなって涙を呑むしかないのだった。

『つまり俺の勝ちだ!』
「し、神羅!? アトカって何!? この机もなんなの!?」
 神羅さんは謎のカードを咥えていた。
 勝ったのだ――そこには、スペースシップ&オペラワールドあたりにいそうなお方の肖像が描かれている。いったい何星人なんだ……たぶんみんな知ってると思う!
 

大成功 🔵​🔵​🔵​

栗花落・澪
何を言ってるかわからないけど!
僕も星3桁入れました
でも大半の戦場に同背後と行ってるので
足りない時のために魔法のカードも準備済みです

戦争一位は狙ってないけど行きたい戦場には片っ端から行くし
イベント時期に奇行に走る者の一人ですけど
ここで恐ろしい情報を提示してあげよう
異世界も入れたら同背後全16人になりました!たすけて!!

他にもノベルも闘技場もあわよくば同背後全員でやりたいしMSさん達ともいっぱい遊びたいんだ星3桁じゃ全然足りない
だから25日過ぎたら次のために追加補充予定です対戦よろしくお願いします!

あ、今の全部幻聴なんで
コレってなぁに?僕純粋キャラだからわかんなぁい♪
隙ありアタック!(指定UC



●3――ドキュメント戦争ランカー
 戦争ランキング。
 それは|コレ《﹅﹅》において、猟兵個人の貢献度を示すひとつの指標である。
 この怪文書を作成してる人も何回か走ったことがあるが、上位を取るのにはかなりの狂気がいる。
 そんな中、毎回のようにランクインしている超・猛者たちが存在するのだ。
 いったい彼らは何者なのか……!? みんな気になってると思う!

「何を言ってるかわからないけど! 僕も星3桁入れました!」
 ドーン!!
 つ、栗花落・澪(泡沫の花・f03165)さん!! レジェンドのお一人だ!
 我々の疑問に答えてくださるんですか!? あっ後光がスゴい! 誘惑440の輝き!
『俺以外にも星3桁戦士が存在するだと……!?』
 富岡は驚いているようだ。いや、青い丸の量を数えてしまうとそういう計算にはなるのだが、実際に言われると衝撃である。星、本当に3桁になるんだ……一般猟兵には未知の領域。
「でも大半の戦場に同背後と行ってるので、足りない時のために魔法のカードも準備済みです」
 澪さんはシュバッと例のカードを取りだした。
 呪われていない!
 そう、無理のない範囲で星を降らせる限りは、これは単なる魔法のカード……!
「ほら見なさい、貴方には節制が足りないから呪われるのよ!」
 タイタニア男性が女性にバチコーンとひっぱたかれている。楽しいよね、同背後の絡み。
『わかるぞ。俺はMSなので同背後がバレバレだが、それでも書いてほしいリプレイがある!!』
「富岡さん……! 僕の気持ちをわかってくれるんだね!」
 澪は富岡とがっちり握手した。うちは同背後ウェルカムです。
「ちなみに異世界も入れたら同背後全16人になりました! たすけて!!」
 恐ろしい情報。同背後間で殴り合いが起きるやつだ。
 澪さんは悲鳴をあげながらも魔法のカードを振りかざしている。
 仕方ないよね、もうリクエスト出すこと自体が楽しいまであるもん。
 奇行じゃない。お祭りだもん。今年の夏も澪さん達の可愛いみずゆかに期待だぞ!

「他にもノベルも闘技場もあわよくば同背後全員でやりたいしMSさん達ともいっぱい遊びたいんだ星3桁じゃ全然足りない!! だから25日過ぎたら次のために追加補充予定です対戦よろしくお願いします!!」
『き、貴様の戦闘力は星3桁すらも超えていくというのか!?』
 すごい、すごすぎる。マジで何者なんだ澪さん!
 なんかこれ相当貴重な歴史的資料のような気がしてきたな……でも、それも全部PLさん達のおかげなのだ。それでは初心者の皆さんに向けて一言お願いします。
「まだ戦争は始まったばっかり。一位は狙ってないけど、行きたい戦場には片っ端から行くよ! 皆も気になったら気軽に行ってみよう!」
 行きたいと思ってくださってありがとうございます!
 走ってるわけじゃない。行きたいから行っているだけ。
 澪さんのスゴいところは、MSさんがもらって嬉しいプレイングを書くプロでもあるところなのだ。まさに神PL……! これからも無理なく楽しく頑張ってください!

「あ、今の全部幻聴なんで。コレってなぁに? 僕純粋キャラだからわかんなぁい♪」
『今更それが通ると思うか!?』
「ツッコミに回ったら負けだよ富岡さん、隙ありアタック!」
『ぐわぁーーーッ!!』
 さまざまな鳥の姿をした163羽の炎が富岡に襲いかかる。
 それはまるで、澪さんの手持ちの星が流れていくような光景であった。
 美しい。話を聞く限り、実際これくらい持ってそうでちょっと底知れない。
 これは倒された富岡も本望であろう。貴重なお話本当にありがとうございました……!
 

大成功 🔵​🔵​🔵​

ミリム・ウィアテスト
「第一作『インフィニティ幻想』から続いて幾千夜!私は『コレ』から足を洗おうと足掻いている!」

数多くの過去にはカンストは勿論、闘技の連覇や街角立ちや歴史に名を刻んだり神に衣装を仕立てて貰ったりもした!

「しかし、どれも何れは思い出へと消えゆく砂上の頂き…!」
アイデアも預金も使い果たした後に残るは燃え尽きる己しかない…。

では何が己を『ココ』へ引き留めるというのか?
「それは!自己満を超越した人の輪と友情パワーなのですよ!!」

そうワケワカランこと宣う古参老兵(?)のウェアライダーモード発動!

積年の思い出プライスレスが詰まった渾身の連撃を喰らえー!
「獣撃拳!」

(アドリブ・連携絡みOKです)



●4――老兵は死なず、ただ消えもしない
 ここは三十六世界のひとつ、ケルベロスディバイド。
 シルバーレイン、サイキックハーツ、そしてミリム・ウィアテスト(イノセントの魔想紋章士・f43456)の出身地であるエンドブレイカー!は、暗黙の了解的にここの仲間だとされている。
 でも長年|コレ《﹅﹅》で遊んでいる皆様は、もう何かが足りないことにお気づきではないだろうか。というかずっと待ってますよね。待望ですよね。ねえ本当に来るよね?
 その何故かみんなが知ってる新世界、その名は!!

「第一作『インフィニティ幻想』から続いて幾千夜! 私は『|コレ《﹅﹅》』から足を洗おうと足掻いている!」

 そう――インフィニティ幻想!!
『んん?』
 ミリムの叫びを聞いた富岡は怪訝な顔をした。
 ちょっと名前が違くない? みたいな顔だ。
 いや伝わるやろがい! お前が! 始めた!! 物語!!!
 焦らされている古参PLの皆様の魂の叫びムービー、刮目して見るがよい。

 ミリムの描いた紋章から浮かびあがるのは、さまざまな過去の栄光と思い出。
 レベルのカンストはたくさんの依頼を受けた証。MSは参加者の中にカンスト者がいないかチェックし、リプレイ返すタイミングを調整したりした。
「そうなんですか!?」
 そうなの。これ今も割とある。
 続いて闘技の連覇――えっスゴい。これは実力だけではなく運も絡む。
 早朝に編成を変更するタイプの皆さんは依頼との兼ね合いで大変だったと思う。
 次は街角に立つミリムさんの御姿である。これはもう選ばれる基準がわからない富岡の気まぐれメニューだ。スマホからスクショ! PCからスクショ! PDFに保存! クラウドにアップロードヨシ!
 そして神の仕立てし数々の衣装に袖を通すミリムさん――私には視える、とてつもなく嬉しそうだ。納品当日まで黙ってるの大変だったろう。アイドルステージに立つ第六ミリムさんも超可愛いので見てほしいぞ。
 歴史に名を刻んだりもしてたんですか!?
 我、EB生まれサイハ育ちの中堅MS。
 それはちょっと経験してないし、今からじゃできない……ッ!

「しかし、どれも何れは思い出へと消えゆく砂上の頂き……!」
『過去作の思い出の尊さよ……時は戻らないッ……!』

 富岡が勝手に共鳴しだした。
 懐かしい。すべてが懐かしい。
 実装がかかっているタイタニア達も泣いた。
 無限にも等しい時を経て、アイデアも預金も使い果たした後、残るは燃え尽きる己のみ……魔力を放出しきったミリムは真っ白になっていた。しかし、それでも彼女はよろよろと立ち上がり、戦争へ赴くのだ。
「もうやめてケルベロスの方、それ以上は無茶よ!」
「いえ、今の私はエンドブレイカー……両親の想いを継ぎ、終焉を終焉させる者です!」
「そんなボロボロの姿で……いったい何がお前を『|ココ《﹅﹅》』へ引き留めてるんだ!?」
 叫ぶタイタニア達の方を振りかえり、ミリムは力強い笑みを浮かべる。

「それは! 自己満を超越した人の輪と友情パワーなのですよ!!」
 修羅場を潜った古参老兵のオーラがミリムを包む!
 空には満月が輝き、彼女は懐かしき前世の姿であるウェアライダーになっていた。
 離れがたい友人がいる。それは今も昔も|コレ《﹅﹅》の最強モチベーションだ!

「どんなに星がかかっても、積年の思い出はプライスレス! 喰らえー、獣撃拳!」
 獣化したミリムさん渾身の連撃が富岡を襲う!
 楽しかった合わせプレ、美しき複ピン、特別感情は友情の証。
 叩きこまれる拳の一発一発に、その時感じた想いが詰まっている。
 富岡も素晴らしき出会いに感謝! 感涙! 完敗……!
 でもインフィニティ幻想(仮)はほんとに早く実装してあげてください! よろしくね!
 

大成功 🔵​🔵​🔵​

マナ・シュテル
数えさせるのはファンレター字数より使った星の数だと思うんですがね。

ともあれマナが来ましたよ。
なんか「同背後で一番メタ適性がある」って言われたので。

因みにマナの同背後はマナ自身含めて66人います。戦争になったら全員一回はシナリオ参加します。
その分一人一人は目立たないんでランキング上位は望むべくもないです。たまにTOPには立てますが。
それでも良いんです。最低でも四ヶ月に一度(前回からは八ヶ月開きましたが)こうして表に出られるんですから。
登録されてそれっきりって猟兵も何万人といますしね。

何より大事なのは、各々が無理なく楽しめるかどうかです。他人のコトなんざ気にするだけ損ですよ。
特に、使った星比べは。



●5――富岡の母
『戦争ランキング一位も俺のものだ!!』
「なっ……星を三桁持っている、だと……!?」
『ふッ……貴様は今まで書いたファンレターの文字数を数えた事はあるのか?』
「ぐ、ぐわあああああーッ!!」

 富岡とタイタニアのやり取りを聞いていたマナ・シュテル(天上天下の猟兵神話・f18064)は、あれれ、なんか変だな~と思った。そしてズバリ指摘する。
「数えさせるのはファンレター字数より使った星の数だと思うんですがね」
 それはそう――!!
 富岡は星を三桁持っているが、富岡を動かす謎の思念は星三桁持っていたことなどない!
 なので、咄嗟にファンレターの話をしてしまった。不覚……!
 マナさんも受け取ったことあると思う。それなりのクソ長文を……どれだけ書いているのか。ぶっちゃけ第六の|コレ《﹅﹅》で書いたリプレイの総字数よりも多い。だって皆さんの作品が大好きだから……。
『この些細な違和感に気づくとは……貴様、さては神グリモア猟兵だな!』
 そうだよ(推薦)。この恐るべきメタ読み力を見れば自明でしょうに。
 ちなみにもっと書いてる人がたぶんいる。長文ファンレター界隈、怖い。
 
「因みにマナの同背後はマナ自身含めて66人います」
「66人!!?」
 |コレ《﹅﹅》を愛好するタイタニア達も激震。
 マジである。どこにとは言わないが、誰が見ても動かぬ証拠がある。
 しかも一貫性がある。なんと全員に絵がついている。
 壮観ッ……! ここが楽園ッ……!
 さすがの富岡もこれは不利と見たのか、急に66体に分身した。富岡、実は集団敵。
 だが、マナのユーベルコードで召喚されてきた謎の美女達が66体の富岡に次々と襲いかかっていくではないか! 泳ぐ亡者……要するに水着イェカですね、わかります。曲解。

『ま、まさか……!』
「はい、これは全てマナの同背後の幻影です。戦争になったら全員一回はシナリオ参加します。その分一人一人は目立たないんでランキング上位は望むべくもないです。たまにTOPには立てますが」
 愛がすごい!
 神絵師でもある富岡、感激。生みの親さん達もさぞお喜びだろう。
 そして、この66人の中でもメタ適性において抜きんでた選ばれし存在がマナさんなのだ。
 そのたった一回でここに来てくれてありがとう。
 見た目はミステリアスお姉さん、中身はハジケリスト。良い!
『待て待て待て! 貴様の同背後、依頼の案内もしていないか!? その時間と星をすべて一人に集中させれば、戦争ランキング一位も取れる力を秘めているのでは!?』
「良いんです。最低でも四ヶ月に一度こうして表に出られるんですから。登録されてそれっきりって猟兵も何万人といますしね」
 富岡の母かな!?
 もう偉大すぎて母性すら感じてきた……大きいのは御胸だけではない。心がBIG、生きざまがBIG。|コレ《﹅﹅》はこのような方々に長年支えられながら発展してきたのだ。
 66人の富岡たちはいい笑顔でサムズアップしながら、大量の水着お姉さんの海へと沈んでいった――ハッピーなやられ方だなオイ。羨ましいぞ。

 前回の戦争から八ヶ月、初心者さんも増えているだろう。
 マナさんからもそんな皆さんに一言お願いいたします。
「マナからですか? そうですね……何より大事なのは、各々が無理なく楽しめるかどうかです。他人のコトなんざ気にするだけ損ですよ。特に、使った星比べは」
「うぐぅッ!!」
 タイタニア男性が呻く。返す言葉がないようだ。
 彼がつい呪いのカードを発動しそうになった時、強力な抑止力になってくれるだろう。
 |コレ《﹅﹅》をやる時は、星の用法容量を守って楽しく遊ぼう。マナさんとの約束だぞ!

大成功 🔵​🔵​🔵​

夢幻・天魔
【超絶厨二病、厨二ならばなんでもOK】

フッ……この俺の最強の証明を見せてやろう
(数枚の金属製のカードが周囲に浮かび上がる)
これこそが勝者のみに与えられる栄光……
数多のいいねを集めた果ての極致……!
(同背後が集めた水着景品のメタルカードを見せびらかす)

おっと、誰がこれで全てと言った?
これが世界を超え(TW4、5、7)、我が分身(同背後)たちが収集した
最強の証だ!!!
(闘技場景品のメタルカードが50枚くらい)

星を積み上げて誇るは二流
真なる力は星のみで得られぬもの(非売品)にあり!

喰らえ!『無双設定撃!』
(メタルカード所持数は実際これくらい持ってます)



●6――異次元の秘宝を血塗られた|腕《かいな》に抱きし孤高にして至高の戦士
「フッ……」
 ご覧の通り、かなり|コレ《﹅﹅》を拗らせている富岡とタイタニア達を前にしてなお、夢幻・天魔(千の設定を持つ男・f00720)は余裕だった。
 右手を顔の前にかざし、左肘と右肘をクロスさせながら、左手で魔導書を構える。
 その究極厨二ポーズを1ミリも崩さず、不敵な笑みを浮かべている。
 プロ厨二の天魔さんはサラッとやっているが、これ一度真似してみてほしい。
 やってみた。かなり難しい。ページがめくれないので実用性もない。
 だが厨二カッコいい! 圧倒的に! |コレ《﹅﹅》ではそれが重要……!!

『誰だ貴様は……ぐっ、何故だ。猛烈に逆らい難いオーラが出ている!!』
「感謝が足りないようね、富岡。それは貴方の無意識も|コレ《﹅﹅》の……あのベースを見ているからだわ!」
 タイタニア達がひれ伏し、ザザッと道をあける。
 だって当依頼も『4』が少なそうだからって理由で出てるし……第四の壁の向こうから圧倒的謝意。
 だがしかし、単に†三十六世界を漆黒の闇で支配せし魔王の名声†が轟いていると思った天魔さんは、非常にご機嫌であった。
「ククク……そこまで言うのならば、この俺の最強の証明を見せてやろう」
 天魔の周囲にスッと浮かび上がるのは、数枚の金属製カードだ。
 おっ、アトカ戦争二回戦かな?
 いや違う。これは材質が違う。存在してる次元すら違う。このカードはまさか……!!

「これこそが勝者のみに与えられる栄光……数多のいいねを集めた果ての極致……! 喰らえ、儀式魔術『第四の壁』を破り虚ろなる物質界に顕現せし究極召喚遺物、『鋼の肖像・水ノ章』!!」
「「水着メタカだァーーーッッ!!」」
 タイタニアさん達が驚きながらいい感じに訳してくれた。
 そうそれ、と言いたげに『鋼の肖像』をかざしながら、†Darkness swimsuit†に衣装チェンジした天魔さんはドヤァとしている。布が風でバサバサして無駄にカッコいい。
 でも、御本人より謎の女の子達のカードのほうが多い気がするな。致し方なし。皆そう。
『ふッ、それなら俺も持っているぞ。俺の手番だ、鋼の肖像返し!!』
 だがそこは富岡。負けじと同じカードを三枚ほど叩きつける!!
 フォークロア漁師、トロピカルインテリヤクザ、人魚姫の魔女(67)だ!!
「アトリエのクセすごくない!!?」
 よく言われる。しかし、天魔はニヤリと笑った。かかったな貴様、という顔だ。

「おっと、誰がこれで全てと言った? これが第四第五の過去、そして第七の未来すら超え、我が分身たちが収集した最強の証……時空を超えて出でよ『コロッセオの玉座に輝きし覇者の栄光の鋼の肖像』!!!」
「「闘技場の景品のほうのメタカだァーーーッッ!!」」
 しかも50枚くらいある!!
 実際持ってるって声が聴こえましたけど、鋼の肖像、そんなに取れるものなんですか!?
 トロフィーと盾だった第三世代の|コレ《﹅﹅》生まれ、カルチャーショック。

「星を積み上げて誇るは二流。真なる力は星のみで得られぬものにあり!」
『くぅっ……!!』
 富岡は膝をつく。経験者だからこそ悟る圧倒的敗北……多くの非売品を手に入れるには同志とのたゆまぬコミュニケーション、継続的な努力と情熱が必須だ。
 しかし天魔さんはそんな気配見せない。何故なら厨二キャラは常に孤独だからだ!
「汝、星の力を過信し決して驕る事無かれ……喰らえ!『無双設定撃!』」
 封印を解かれた鋼の肖像が、流星群へと姿を変えて富岡を討ち滅ぼす!
 また新たな伝説を打ち立ててしまった。
 あくまで脳内でそう思った天魔は、COOLに去っていった――。
 

大成功 🔵​🔵​🔵​

エドゥアルト・ルーデル
別の可愛い女の子連中は毎年いろんなイベントで新しいおべべやピクチュアを貰っているのに拙者はこの通りシナリオで泥臭く汗臭くウホウホやっている!もう6年もだ!
許せないッ!拙者だってハーレム絵作りたいッ!

当然拙者もコレをやっている…だからわかる!★の多さごときで上級者を名乗るとは笑止千万でござる!
いくら★を重ねようとも手に入れられぬ物がある!拙者達はそれを知っている!
そうそれは…発想力!ペーベーウーは自由なんだ!

行くぞSEG…富岡三四郎!格闘戦しようぜ!なにもっとシナリオしたい?馬鹿野郎今シナリオ参加しとるやろが!それに戦争中でござるよ言われんでもどんどんしますぞ!
格闘シーンはお任せしますでござる!



●7――腐れ外道マスターVS腐れ外道おじさん
『何故だ……何故儀式魔術・第四の壁に干渉できるケルベロスがこう次々に生えてくる!?』
 富岡はゼエゼエ言っていた。
 皆様の|コレ《﹅﹅》に対する情熱がね、かなり予想以上だった。
「下から失礼でござるよ富岡氏!別の可愛い女の子連中は毎年いろんなイベントで新しいおべべやピクチュアを貰っているのに拙者はこの通りシナリオで泥臭く汗臭くウホウホやっている!もう6年もだ!」
『ぬおおビックリしたッ! 本当に地面から生えるな!!』
 残念、エドゥアルト・ルーデル(黒髭・f10354)の前では比喩表現など無意味だ。
 髭の配管工が土管に出入りする時の感じでニョキッと生えた。虚無から。
 これが一部の猟兵に伝わる謎の儀式魔術・ウェッブペーの力だ。いいなあ、ソレ。

 しかし、エドゥアルトはおこであ~る。
 伝説の海賊ウォータさんばりに殺意の波動を発していたのであ~る。
「許せないッ! 拙者だってハーレム絵作りたいッ!」
「自分の水着じゃなくて!!?」
「そう! 俺の存在感は豆粒ぐらい、女の子が目立つ構図でお願いします!!」
 タイタニア女性は驚愕しているが、男性のほうは首がもげるほど頷きながら何かを発注する呪文を書き始めてしまった。同背後複ピンでござる!
 仕方ないのだ。|コレ《﹅﹅》の男女格差はえげつない。
 32歳魔獣解体士男性の中の人も日々痛感している。40歳腐れ外道パイロット男性に対するアトリエ差別はいかほどであろうか……いや、意外とイベント商品持ってるなって思ったけど。素敵やん、紳士服姿も。
「「腐れ外道パイロット!!?」」
「反応がワンテンポ遅いッ!」
 タイタニア達は理不尽に怒られた。
 悪口ではない。エドゥアルトさんのプロフに書いてあるんだよ。
 世の中にはすごい職業の大人がいるなあ……コピペする時二度見した。嘘でしょ、この人ツッコミ所が多すぎるよぉ……。
 
「当然拙者も|コレ《﹅﹅》をやっている……だからわかる! ★の多さごときで上級者を名乗るとは笑止千万でござる!」
 ★って言っちゃったよ――!!
 エドゥアルトが投げたグレネードで第四の壁がドンガラガッシャーンと大破した。
 同一戦場の中でここだけ芋煮くさい。なぜ?
 だが、ゲーム大好きエドゥアルトおじさんの力説は止まらない。
「いくら★を重ねようとも手に入れられぬ物がある! 拙者達はそれを知っている!」
『ほう。ならば貴様に尋ねよう、それは何だ!?』
 エドゥアルトはポヨ~~ンと音を立てて空高くジャンプした。
「そうそれは……発想力! ペーベーウーは自由なんだ!」
 ペーベーウー――!!
 |コレ《﹅﹅》、ペーベーウーって名前だったんだ!!
 正気の猟兵は耳をふさげ! 記憶飛ばせ!
 でないとこの人みたく帰ってこれなくなるぞ、第四の壁の外から!!

「行くぞSEG……富岡三四郎! 格闘戦しようぜ! 上上下下左右左右BA、外道拳!」
 ゴォッ!!
 版権が怪しい感じの謎の波動が富岡を急襲する!
『メーカーが違うッ! 全部違う!! 富岡しろッ!!』
「そんな細かい事気にしたら負けでござる! なにもっとシナリオしたい?馬鹿野郎今シナリオ参加しとるやろが!それに戦争中でござるよ言われんでもどんどんしますぞ旋風脚!」
『なんの、初代ピーエスが起動した時のあの音投げ!!』
 デュゥゥゥン……みたいな音と共にエドゥアルトが謎の立方体の中へ放り投げられる!
「あっ開き直ったでござるな、富岡三四郎が通じてる! それにその演出は2!」
『ちッ気づいたかこの野郎、生かしては帰さん!!』

 戦いは、同じレベルの者同士でしか発生しない――!!
 でも最終的にはエドゥアルトさんが勝った。勝てる気しないもん、マジで。
 

大成功 🔵​🔵​🔵​

比良坂・彷
あ、なんかが憑依してきた…
俺(背後)はね
★の錬金→自転車操業が出来るんだ
日常生活の有能さを全振りでベッドして得た妄想力
いつもなんか考えてるからすーぐ足をぶつけるし鍋を焦すんだよ
妄想力を糧に書いて書いて書いてたら★が増えるけど、すーぐ融ける
特にアトリエに行っちゃあいけないねえ
過去を再現されて俺の心がぶちのめされる
はっ!結果、俺は過去の人格が生えてさぁ、きっちゃんを自分同士で取り合ってるし、俺の人生どうなるんだよ!
ああそれすら背後の手のひらの上
俺の人生を愉快に損壊してトラブルマシマシでにっこり
けどいつかきっちゃんの愛を…いや、彼女はイイ男に嫁に出すんだからな!

運を奪ったから鞄パンチがあたるといいな



●8――文豪はやべーやつしかいない
 比良坂・彷(天上随花・f32708)は先見教の教祖様である。
 でも意外と降霊とかは覚えてない。口の上手さで戦うガチ恋営業マ……シンプルペテン師なのだ。
「いや言い直してもどっちにしろ悪口じゃない?」
 悪口じゃないよ。常連いじりだよ。ご愛顧ありがとうございます。
 だが、そんな彷さんの元にも何かが降りてきてしまった。
 前から思ってたけど、この人たちわりと軽率に第四の壁超えてくるな。

 ズゴゴゴゴゴ……。
『ぬうっ。何だ、この強者の気配は!?』
 今日の彷さんは『私』ですらない何者かを宿していた。
 神MSにして神PLのオーラを纏っていた。狂信者のタイタニア達が血眼で入信を希望している!
「俺はね。★の錬金→自転車操業が出来るんだ」
 この人も★って言った! もういいよ★で!
 だがその口から語られるのは、ベテランたちの結構凄惨たる私生活である――!
「日常生活の有能さを全振りでベッドして得た妄想力。いつもなんか考えてるから、すーぐ足をぶつけるし鍋を焦すんだよ。妄想力を糧に書いて書いて書いてたら★が増えるけど、すーぐ融ける」
『わかるぞ。俺はこのリプレイを執筆中ずっと洗い物を放置しているが死にはしない。夕飯? 全部イェーバーイーツで構わん! 食うのすら面倒で夕飯キャンセル、水しか飲んでない時も普通にあるぞ!』
 何故かダメさの違いに作風が出てる。面白いなぁ。
 自転車操業できるなら上等。
 第六の|コレ《﹅﹅》だと、シナリオ出すたびに健康への課金額が上回って赤字なんてこともざら。慈善事業なのだ(ルテインDHAオルニチン等をボリボリ嚙み砕くSE)。

 だがそこは彷さん。サプリが主食の夕飯キャンセル富岡とは格が違う。
 突然出現したエアロバイク(発電機能つき)を漕ぎながら、猛スピードで謎の文書を作成している。
『物理自転車操業だと!?』
「これで★が降りてくんならそりゃやるでしょ」
 こんなにキャラ崩壊させて大丈夫かな。タイタニア達は戦慄した。
「なんてスピードなの……一体なんのためにそんな無茶を!?」
「特にアトリエに行っちゃあいけないねえ。過去を再現されて俺の心がぶちのめされる」
 癒えない思い出の攻撃受けてた――!!
 当方もきさ番の時は彷さんの知人様にお世話になりました。
『いや、俺はまだ何もしていないが!?』
 甘いな富岡、一人でも勝手に攻撃受けてるタイプの人がたまに存在すんだよ! 妄想も自家発電! 大事な事なので二度言うが、同背後の絡みは楽しい! あと挿絵申請貰って嬉しくないMSはいません!
「はっ! 結果、俺は過去の人格が生えてさぁ、きっちゃんを自分同士で取り合ってるし、俺の人生どうなるんだよ!」
『種族多重人格者でもないのに何を言っているんだ!!?』
 浪漫と|癖《へき》の話だよ。詳しく語りたいが、これ話すと長くなる。
 彷さんはマイワールドを爆走している。いや、実はマイワールドですらない。
 見よ、彷さんの背後にそびえる謎の巨神を。
 皆はいつの間にかその御方の手のひらの上にいた――鞄から飛び出した巨大雀牌が戦場に降りそそぎ、富岡を、タイタニア達を、そして彷さんすらも無差別攻撃していく!
 これもう背後さんのUCですよね!?
 口元が愉悦スマイルを浮かべているが、眩しくて御尊顔が見えない。
 いったい誰縷野さんなんだ、こんな酷いことしてるの!

 戦場が崩壊していく中、彷は一人まだ自家発電(掛詞)を続けていた――。
「俺の人生はいつもこう。けどいつかきっちゃんの愛を……いや、彼女はイイ男に嫁に出すんだからな!」
 まだ進展してないんかい! 本命には奥手な男・彷さんはブレなかった。
 いやいい、それ一生やっててほしい。私も大好きだから。
 

大成功 🔵​🔵​🔵​

ベルゼ・アール
私のスマホに来たメッセージ読むわね。
「なるほど、富岡君。君はガチ勢なんだね、じゃあ素人質問だけど一つ聞くね」
「クロムキャバリア世界の現在の情勢について説明できる?」
無理だ…。
私にも無理だよ!

何よあの世界!
ちょっと目ェ離すとどこそこで国家同士の秘密協定が結ばれただのどこぞの国が海外派兵しただのどこぞの新型キャバリアが1ヶ月もしないうちに別の国でライセンス生産されてるだの!
あの世界主体で活動してるMS連中は第六のこと戦略シムかなんかだと勘違いしてんじゃないかな!? そのうちMS同士で戦争おっぱじめてもおかしくないよねこれ!?
こないだの東京オフでも軍産複合体の会合みたいな会話してやがったしなお前ら!



●9――クロムキャバリア報道最前線
「今日の会議って本当にここでやるの? どう見てもそんな状況じゃなさそうだけど……はぁ、いったん社長に確認したほうがよさそうね」
 彼女は株式会社UAIの社長秘書、ベルゼ・アール(怪盗"R"/Infected Lucifer・f32590)。
 いつも某トンチキ社長のトンチキ言動に振り回されている。社長とか代表って人種はどんな業種でも似たようなものらしい。
 ベルゼがため息をつきながらスマホを見ると、一件のメッセージが来ていた。
「誰? 知らない差出人ね。富岡君に質問が来てるわよ」
『何だ? |コレ《﹅﹅》、特にアトリエの事ならば大抵は知りつくしているぞ! 貴様の勤務先の社長がアイスエイジクイーンと共に爆走する姿を見た時は俺も思わずいいねを押してしまった!』
「そうなの!? いやいいけど、よくはないわよ!!!」
 すごいよね、あのスピード感。感動した。
 でも、ツッコミを入れなきゃいけないベルゼさんは大変なのだ。
「悪いけどアトリエ関係じゃないの。読むわね。『なるほど、富岡君。君はガチ勢なんだね、じゃあ素人質問だけど一つ聞くね』」
『応、何でも来るがいい!』

「クロムキャバリア世界の現在の情勢について説明できる?」

 自称上級者の富岡も固まってしまった。
 無理だ……。
 現在どころか、サムネの人の同背後10人合計で3本しか行ってない。うち2本はサポートだし、正直1ミリも理解できていない……!
 兵装の種類がもう覚えられん! 国家試験なの!? ってのが一般猟兵の感覚である。
 俺らはまず入口でつまづいている。本当にすまない。
『読めたぞ! キャバリア知識でマウントを取ろうという作戦だな!?』
「私にも無理だよォ!!!」
 違ったーー!!
 突然何者かに憑依されたベルゼさんが第四の壁に向かって絶叫しだした。大丈夫!?
 そして彼女のRSパルスマシンガン演説はまだまだ続く。

「何よあの世界!ちょっと目ェ離すとどこそこで国家同士の秘密協定が結ばれただのどこぞの国が海外派兵しただのどこぞの新型キャバリアが1ヶ月もしないうちに別の国でライセンス生産されてるだの!」
 いやそこまで追えてるだけでスゴいと思いますけどね!?
 今そんな感じなんだ……普通に勉強になってしまった。タイタニア達も神妙な顔でメモを取っております。
「あの世界主体で活動してるMS連中は第六のこと戦略シムかなんかだと勘違いしてんじゃないかな!?そのうちMS同士で戦争おっぱじめてもおかしくないよねこれ!?」
 有人操縦式人型機動兵器(版権に抵触しない表現)が戦争してるのはたぶん間違ってない。
 ややこしいよね。皆があのアニメの話してる時もついマスターって読んじゃう……。
 一見すごい悪口に聞こえるかもしれない。
 だが待ってほしい。ベルゼさんのその、エムエスページみたいなやつを見るんだ。

『いや貴様!!貴様がその戦火広げてる張本人ではないか!!!』
 マジで一面クロムキャバリアだらけやないか!!
 恐ろしく高度な自虐ネタ――私じゃなきゃ見逃しちゃうね。
「こないだの東京オフでも軍産複合体の会合みたいな会話してやがったしなお前ら!」
『ぐふうッ!!』
 ベルゼさんはスマホを投げつけた。
 富岡がなぜかダメージを受けてるぞ! えー、本当でござるかあ?
 私に真相はわからん。
 |コレ《﹅﹅》人生で一度もオフ会に出た事がなく、関係者の誰とも会ってない超絶スーパーミラクルド陰……もとい幻の|コレ《﹅﹅》戦士だからだ。
 そんなロボ愛溢れるクロキャバガチ勢の皆様に敬意を表し、あえて言わせていただく。
 勝手に戦え――!!
 

大成功 🔵​🔵​🔵​

シャナ・コリガン
(謎の通信)

そう、アトカ戦争というのは、公式世界が増える度に起こるもの。
欲しい公式キャラアトカが数多くあれど、同日に出るというのなら…考えて、一つに絞る。次点は考えるな。絶対にない。
そして、時計を正確にし、出しているイラマスさんの名前を覚えておくこと。
そうすれば…例え地下にある部屋で、絵が確認できない状態になっても。購入ボタンさえ押せたら取れるのだ!
というか、それで取った。この麒麟キャバリア。秒の戦いだった。
東洋神秘獣の麒麟が好きだから。

そして、そこから公式配信を確認し、説明された武装をメモり、申請して装備する。
そんなことをした!
(謎の通信終わり)

UC使って斬りつけ、さらに雷撃します。



●10――第六猟兵RTA 公式トレカ購入 Any%
 世の中には流れってものがある。
 |コレ《﹅﹅》においてもそう。クロムキャバリアの話をしたので、ちょっと採用順を入れ替えたほうが美しい。そんなわけで時を戻そう。●2のあたりに。
 
 12時32分……目当てのアトカを取り逃した富岡たちは呆然としていた。
 どんな形であれ実装されるならまだいい。狙っていたアトカがいくら待っても登録されなかった日には、死蔵絶対許さない明王と化してしまう。
 かくいう富岡も実はまだ登録してないアトカがある。許されぬ罪……でも皆いろんな事情があるのだ、しょうがない。そんな時だ。

 ――ザザッ!
≪そう、アトカ戦争というのは、公式世界が増える度に起こるもの≫
『ぬうッ、何者だ!?』
 第四の壁の向こうから、威厳に満ちた異国の男性風の声が響いてくる。
 その通信はシャナ・コリガン(どこまでも白く・f44820)の竜騎、麒麟キャバリア『聳弧』の喉に内蔵された拡声器から発せられていた。
 アトカ戦争弱者タイタニアたちはがっくりと崩れ落ち、戦う前から敗北を悟る。これは勝者の声だ。彼女もまた選ばれし者……つまり公式アトカ所有者!!
「俺達を笑いに来たのか、かっこいい装備いっぱい作りやがって!」
「黙って聞きなさいよ貴方、先輩からの有難いご助言よ!」
≪お前達の敗因は目移りした事だ。欲しい公式キャラアトカが数多くあれど、同日に出るというのなら……考えて、一つに絞る。次点は考えるな。絶対にない≫
 正論――!!
 二兎を追う者はなんとやらなのだ。富岡も深く頷く。
『残っているように見えたのか? その公式アトカは残像だ!』
≪そう。そして、時計を正確にし、出しているイラマスさんの名前を覚えておくこと。そうすれば……例え地下にある部屋で、絵が確認できない状態になっても。購入ボタンさえ押せたら取れるのだ!≫
 深淵すぎるアトカデュエル界隈。
 彼らは購入するまで実在が確定しないシュレディンガーのアトカを購入していた!
「なんだって!!?」
 説明しよう。
 画像、表示されるまでのタイムラグがあるので、実は購入ボタンの位置すらワープする。
 公式アトカが一斉に出品される日は特にそう。読み込みが遅くなる。そこまで計算して動かないと購入できない……つまり、どういうことだってばよ富岡さん!?
『絵が表示されていないうちに買わないと勝てない。そういう事だ!!』
 アトリエカードなのに!?
≪そう、我々アトカ決闘者は無を購入する。絵は後から生えてくるのが正解だ!≫
 おかしいやろ。
 |コレ《﹅﹅》、もしかして本質はアクションゲームなのでは……?

≪そうやって取った。この麒麟キャバリア。秒の戦いだった。東洋神秘獣の麒麟が好きだから≫
 熱い戦いの思い出を振りかえるシャナさん、いや聳弧の声は感慨深げだ。
 超かっこいいよねそのキャバリア。中華と騎士と龍、そしてロボが見事なハーモニーを奏でる造形美。好きなものと好きなものが合体した時の喜び、最高!
≪そして、そこから公式配信を確認し、説明された武装をメモり、申請して装備する。そんなことをした!≫
 その叫びと共に第四の壁を破って現れた聳弧は、実に美しく磨き上げられていた。
 携えた双剣で敵陣を切り裂き、角から迸る雷は驕れる富岡たちに鉄槌を下す。
 こういう描写ができるのも、鍛えられたこだわりの装備があるからなのだ。やられた富岡も嬉しそうであった。
『素晴らしい情熱! 我らが上様もお喜びであろう……我が富岡生涯に悔いなしッ!』

 欲しかったあのアトカ、自分がやるよりずっと魅力的に動いてた時が一番嬉しい。
 それがアトカ決闘者たるもの。
 シャナさんと聳弧さんの|コレ《﹅﹅》人生に幸あれ――!!
 

大成功 🔵​🔵​🔵​

アリス・セカンドカラー
お任せプレ、汝が為したいように為すがよい。
私は世界シミュレーション仮定を患っており、一見第四の壁を越えたり地の文と会話したりしてるように見えてもそれは妄想の産物なのよ。そういう感じの扱いでよろしく☆。

私のことは親しみを込めてアリス院さんと呼ぶように。

なんて、なんてシナリオを出してるのかしら……私だって、私だって、もっとこんな感じにはっちゃけたシナリオを出したい、でも、ここ最近はアイデアが降りてこない。ああ、これがこれがスランプというものか……
く、シナリオさえ出せれば☆の問題も解決できるのに……
この憤りをプレイングにぶつけるわ。つまり、

えっちなのうみそおいしいです❤(欲望解放)

ということよ♪



●11――そのシナリオ、分岐するよ
 自分でもすっかり忘れていたのだが、富岡は生まれつき致命的な乱視である。
 緑内障でもある。眼精疲労には果てしなく弱い。
 |こういうの《ルビ芸》を大量に浴びると、死ぬ。目が目がァ~ってなる。
 なので、やむをえずお控えいただくようお願いしている。恐れ入ります。
 これ偉い富岡たちにも誰か言っておいてほしい。

「やはりネタシナリオね。いつ完結するの? 私も参加するわよ」
『アリス院』
「さんをつけろよ富岡野郎!!」
 なぜか富岡が殴られた。一般タイタニア男性に。ここまで様式美である。
『ぐはぁっ!!』
「まだ私は何もしてないのに富岡が死んでいるわ。想像以上のカオスね」
 もとい、ネタに逝きネタに死すあの御方ことアリス・セカンドカラー(不可思議な腐敗の|混沌魔術師《ケイオト》艶魔少女・f05202)さんのご登場だ。いやほんとにお気遣いありがとうございます。
「その口ぶり……普段の私を知っているようね?」
 あたりめぇよ。
 |コレ《﹅﹅》界隈でアリス院さんを知らないのはモグリの輩でごぜぇやす。
 そんなアリス院さんは急に第四の壁のほうを振りかえった。
「私は世界シミュレーション仮定を患っており、一見第四の壁を越えたり地の文と会話したりしてるように見えてもそれは妄想の産物なのよ」
 承知いたしました! そういう設定ですね!
 というか、かなり|コレ《﹅﹅》の本質を捉えちゃってる。これがラインを自由自在に出入りできる熟練者のテクだ……!

『それでそのアリス院……さんが俺に何の用だ!? ビギナーを応援しに来たのか? 貴様のキャラメイクは初心者さんが参考にしちゃいけないやつだぞ!』
 ここまでご覧の通り、アリス院さんは絶妙なバランス感覚を持ってやりたい放題はっちゃけている御方だ。初心者に真似できるレベルのRPではない。
 だが、なぜかアリス院さんはぐぬぬ……となりながら触手を噛んでいた。一番噛みごたえありそうだったからつい。
「なんて、なんてシナリオを出してるのかしら……私だって、私だって、もっとこんな感じにはっちゃけたシナリオを出したい、でも、ここ最近はアイデアが降りてこない。ああ、これがこれがスランプというものか……」
「そ、そんな。アリス院さんにもスランプがあるのか!?」
 タイタニア達も驚いている。
 いや、まさかアリス院さんにそんなご評価をいただけるとは……身に余る光栄。
 富岡(四郎)を考案した方と、これ通しちゃった富岡(社名)がすごいと思うな私は。
 しかし富岡(集団敵)はふんぞり返っていた。さすがに困った富岡(書いてる人の自我)。
 どうしよう。富岡が大渋滞している。助けてアリス院さん!
「く、シナリオさえ出せればこの富岡たちを倒して☆の問題も解決できるのに……この憤りをプレイングにぶつけるわ」
 つまり!?

「|えっちなのうみそおいしいです❤《欲望開放》」
 出たーー!!
 アリス院さん伝家の宝刀だ!!

『いやアリス院さんのUC多すぎないか!? 俺も初めて見るレベルだぞ!!』
 驚愕してほしい、スクロールバーの短さに。えっちって何かな……御理解竿のコト?
「違うわ。このシナリオに必要なえっち……それは資産家特級社員カンパニーマンよ」
 アリス院さんはスーパーエージェントを雇い、一秒で|コレ《﹅﹅》の新会社を設立!
 神MS神絵師達がアリス院さんの望むままのシナリオ、イラスト、リプレイを超スピードで納品し、すべての富岡がそこへ合体、収束する世界線が爆誕した――!
 タイタニア達も元気に|コレ《﹅﹅》を続け、私の眼精疲労も根治した。
 ありがとうアリス院さん。いや、アリス院社長……!

 なお、全て妄想――!!
 アリス院さんの新作楽しみに待ってます!
 

大成功 🔵​🔵​🔵​

テーオドリヒ・キムラ
以前から鷹神くんから御同業の匂いがして
気になってたんだが
こんな案件で縁ができるとはな

フレンドを公開に変更か

俺の後ろにいる奴が『入れ子細工構造』好きでさ
潜入捜査や演劇の案件とは
ちょいと第四の壁が外側にずれるだけで
メタいのも同ベクトルに好きらしいぜ

(会話中も
跳弾も含めた弾道を瞬間思考で計算しスナイピング
並行思考は諜報員の基礎能力
格闘技には狼のオーラで防御しつつも衝動が)

そりゃ俺も案件には入りてぇが
ド天然の演劇馬鹿に流星群を吸われてんだから仕方ねぇだろっ!
こないだも影朧の女性を芝居で口説いて⭐︎が5つ
アイドル演じるって衣装で⭐︎9つも消えてたしっ
予算オーバーし過ぎだ

(零距離射撃からのヘッドショット)



●12――同背後間の依怙贔屓絶対許さない明王
「以前から鷹神くんから御同業の匂いがして気になってたんだが、こんな案件で縁ができるとはな」
 テーオドリヒ・キムラ(銀雨の跡を辿りし影狼・f35832)は謎の書類を見ていた。
 たぶん情報検索とかで見つけたやつだ。|コレ《﹅﹅》を嗜む我々はステシって言ってる、アレ。
 皆はどこが共通点なのか見に行ってはいけない。後方の鷹神さん(グリモア猟兵なので一応来てる)は何の事かわからんな、的な感じでしらを切っていた。
「フレンドを公開に変更か……」
 何かポチポチしてる! こんな案件で面識あり設定生えてごめんなさい!

『そうだぞ! なんというか、貴様はこんな所に来ていてよいのか!?』
 富岡も疑問。参加依頼一覧がエモいのとか綺麗な文章が好きな人のやつだよォ……シナリオでも流星群してる富岡はくわしい。
 だがテーオドリヒさんは涼しい顔だ。
「いや、俺の後ろにいる奴が『入れ子細工構造』好きでさ。潜入捜査や演劇の案件とはちょいと第四の壁が外側にずれるだけで、メタいのも同ベクトルに好きらしいぜ」
 珍しいタイプの後ろの|方《かた》。
 シナリオの好みがこういう傾向の皆さんにはメタ発言厳禁なイメージあった。
 そんな大層なものかなこれ!? 恐縮でございます。
 テーオドリヒはそう言いながらもライフルを構え、富岡を狙い撃つ。富岡は格闘家の見切りと身体能力で俊敏な動きを見せ、弾丸を紙一重でかわす。だがテーオドリヒの放った弾は跳弾となり、予想だにできない弾道で敵を撃ち抜いた!

『何故だ、描写が面倒だからどこだかわからんこの戦場に遮蔽物などないはず……』
「何言ってんだ。そこにあるだろ、君らが散々言ってる『第四の壁』が」
『まさか! 貴様……第四の壁に弾丸を当てて反射させ、軌道を変えたというのかッ!?』
「「どういう会話!!?」」

 タイタニア達はもう驚きすぎて顎が外れそうになっていた。何このバトル!?
 発想がバカだなーって目で見られてる気もしつつ、シリアスとトンチキを普通に並行処理できるのは秘密のお仕事の基礎能力なのだと言い張る。グリモア猟兵の人もそう。
 負傷した富岡はなぜか笑い始めた。
『フッ、フフ……わかるぞ。俺はミステリとお笑いをこじらせている。すべては第四の壁からの視線に対する意識付け、入れ子細工構造との親和性という共通点で繋がっているのだ。つまりメタネタも好き、そうだろう同志よ! さあ、シナリオ行け!』
 富岡が急にシリアス依頼みたいな事言いだした。内容はノーシリアスだが……。
 シナリオ行け圧がこもった正拳突きを狼のオーラで防御したテーオドリヒだが、遮断しきれず狂おしい衝動が目覚め始めてしまった。
 シナリオに、行きたいッ――!!
 
「そりゃ俺も案件には入りてぇが、ド天然の演劇馬鹿に流星群を吸われてんだから仕方ねぇだろっ!」
 あ、その人知ってるな。たぶん。
 川岸に住んでそうな感じのお兄様のことだ……たぶん。
「こないだも影朧の女性を芝居で口説いて⭐︎が5つ! アイドル演じるって衣装で⭐︎9つも消えてたしっ、予算オーバーし過ぎだヘッドショット!!」
『ぐおおおおッ!! 演劇は、いいぞ……!』
 このシナリオに使われた⭐︎(半分に割れている)が超至近距離から富岡の額を撃ちぬいた。
 アイフロ、あの方がウキウキだろうなと思ってたよ。王子様の輝き放ってるよ。いいねもしてたよ。
 ちなみにうちで一番⭐︎吸ってるのは猟奇探偵の人だ。
 奇しくも両方『趣味に走ったキャラやるとこうなるぞ』って見本である……。

 あ、感情抱き返しておきました。
 概ね同業者としてよろしくお願いします!
 

大成功 🔵​🔵​🔵​

霧島・ニュイ
※アドリブ・連携歓迎

流石修羅……!
混沌を極めてるね!(げしげし)

僕も冒険に行きたいし絵姿を作りたいんだよね
でも敵は身内にいるの……そう、恐ろしい敵『子沢山!!』
結果★を吸われまくるんだよ!!
特にアトリエなんか女の子優遇だよ!そりゃ華々しいから分かるけど!
チャイナとか欲しいなーって言っても『イメージがな…』って天の声がきこえるうううう
それならカジュアルを!カジュアル服をください!
チョビもセットで!!

ノベルは誘惑すごくてすごくて、いろんなエピソードを推しMSに書いて欲しくなるううう
過去に恋人との出会い、今のほっと一コマまで
はっ、同背後だから★が…!
プレに書きたいことがありすぎるんだよおお(ぺちぺち



●13――べっ別に全採用なんか目指してないんだからねっ
 ここまで色々あった。
 アトカデュエルしたり、歴史超えてくる人がいたり、戦争ランカーさんにインタビューしたり、クロキャバの社会をお勉強したり、新会社設立しちゃったり、やりすぎた。
「流石修羅……! 混沌を極めてるね!」
 辺りに転がる富岡の屍をげしげしっとしながら、霧島・ニュイ(霧雲・f12029)はこれまでの物語を振りかえる。
 まぁそんなものはないに等しいのだが。おっしゃる通り混沌だった。

『ハァ、ハァ……俺達富岡四郎もついに最後の一人になってしまったか。貴様らの|コレ《﹅﹅》に対する情熱、見事と言うほかなし!!』
 リプレイはおまけ! この熱いプレイングの数々を読んでほしい!
 でも、やっぱり最後はちょっといい話で〆たいんだよね……ということで選ばれたのがニュイさんだ。それではニュイさんの癒しボイス(だろうなという個人の妄想)で本日のまとめをお聴きください。
「皆の話、いろいろ聞いてきたけど本当によくわかるよ。僕も冒険に行きたいし絵姿を作りたいんだよね」
 シナリオに行きたい猟兵がいる。
 絵姿もっと作りたい猟兵がいる。
 でもままならない。好きな世界ですら情勢を追いきれないし、自転車操業にも限界がある。
「でも敵は身内にいるの……そう、恐ろしい敵『子沢山!!』 結果★を吸われまくるんだよ!!」
 なんと66人同背後がいる|方《かた》までいた。本当に驚いた。
 そして残酷な真実だが、第四の壁の外には背後の贔屓という理不尽が存在する。
 それは、|コレ《﹅﹅》戦士らが生命体である限り逃れられぬ血塗られた宿命――。
「特にアトリエなんか女の子優遇だよ! そりゃ華々しいから分かるけど!」
 ニュイさんのお宅もなんですか!?
 うちに来なよ!! うちには眼鏡男子割引(割引かれてはいない)あるから!!
 ★払うよ、私が!! お願いします背後様!!
 あっ、だからトリにしたというわけではないです。これは本当に信じてほしい。

「チャイナとか欲しいなー……」
≪えー、でもイメージがな……≫
「なんか天の声がきこえるうううう! しかもちょっとアレンジ入ってる!」
 リプレイで背後さんの台詞書いたのはたぶん初、さすがの私も。
 ニュイは天に向かって叫んだ。
「それならカジュアルを! カジュアル服をください! チョビもセットで!」
≪えー、でも猟コレのイェカもうあるし、もうすぐ水着シーズンだからな……≫
「背後のアドリブうううう!!」
 勝手に代弁して申し訳ありません。
 私なら作っちゃうけどな、ニュイさんとチョビちゃんの新しい服。
 実は犬だいすき! いいじゃんチャイナ、絶対似合うから!
「ノベルも誘惑すごくてすごくて、いろんなエピソードを推しMSに書いて欲しくなるううう!」
 地の文さんと天の声さんが謎の交渉をしている一方で、★を回してほしいニュイさんの熱弁も止まらない。
 過去、恋人との出会い、今のほっと一コマまでなんでも書いてもらえる。
 ネタが尽きたら個人企画へGOだ。大丈夫、MSさんによっては全部丸投げでもOK!
「はっ、同背後だから★が……!」
 仕方ない。同背後の絡みを他のMSさんに書いていただいた時の脳汁は本当にすごい。
 全部やりたい! 時間が足りない! そして★はもっと致命的に足りない……!
 でも、今一番足りないものはなんですか? はいニュイさん早かった!
 
「プレに書きたいことがありすぎるんだよおお!!!」
 文字数――!!!
 全タイタニア、全富岡、|コレ《﹅﹅》に関わるすべての者が大共感し、涙した。
 300字、あるいは450字にはとても収まりきらない|コレ《﹅﹅》への熱いパッション。
 でも、みんなはなんとか収めてくれた。だから私も頑張って納品した。
 とにかく見てほしい――その想いだけだった。

『あっこら、勿忘草の花びらでぺちぺちするな! そんなエモいUCをこんな依頼で』
 うるせえ、こんな依頼じゃねえわ!! 黙って富岡しろ、富岡!!
『ぐわあああーッッ!!』
「地の文さんが富岡を殴ったあああ!」
 最後の富岡は第四の壁の向こうに吹っ飛び、星になった。
 そして、参加者の皆さんの元に降りそそいだ――はかない幻である。
 でも使ってほしい。気持ちだけでも。私も皆さんの星で戦争に行ってきます。
 

大成功 🔵​🔵​🔵​



最終結果:成功

完成日:2025年05月11日


挿絵イラスト