名もなきメガリスは昏き場所へ
「ようやく見つけたですヨ!」
明かり一つない闇の中、握ったそれを掲げるのはボンテージ姿の女性。
「時の流れに埋もれ名すら忘れられてしまったメガリス……ともなれば勝手に名前を付けてしまっても問題なさそうですヨ」
そのコンキスタドールは腕を下ろすと掌中のメガリスに視線を向け。
「カルロス様の保有するメガリスが一つ、確かこれは――」
記憶を掘り起こし、ポンと掌を打って口にする。
「『子授け』の効果があるメガリスですヨ」
そして、言ってしまってから顔を歪めた。
「何なんですか、その効果! お守りとどう違うですヨ!」
しょーもなさに激昂するコンキスタドール、貶める者は知る由もなかった。他の世界、例えばサイキックハーツ世界のダークネスの様に通常では子を望めない種族にとっても効果があり、ある種の悲願をかなえるメガリスでもあるという事実を。
「という訳で、『終の王笏島』に隠し、保管されていたメガリスの一つがコンキスタドールの残党に発見されたようなんですよ」
グリードオーシャンの世界の話をフェリクス・フォルクエイン(人間の天馬聖騎士・f00171)はそう切り出した。
「このままコンキスタドールに持ち出させて悪用されてしまうのも見過ごせませんし」
ここは介入して件のメガリスを確保してしまおうということらしい。
「僕が転送しますが現地はただひたすら真っ暗な島です」
明かりを持ち込んだりすれば視界の悪さは何とかなるだろうが、当然ながら自分の位置を他者に知らせてしまうことになる。
「コンキスタドールに奇襲されたり逃げられる可能性が出てきますよね」
故に単純に明かりを持ち込むだけでは状況の解決にはならないかもしれないとのこと。
「説明を続けますね。メガリスを既に確保しているコンキスタドール、貶める者はメガリスの効果を転用して通常のユーベルコードの他に自身の創造物へと生命を与えるゴッド・クリエイションのユーベルコードに近しい力も使ってくると思われます」
また、貶める者は手にした槍のメガリスで斬りつけた相手の姿も映しとれるため創造物に紛れて身を隠すことも考えられるとか。
「とは言えメガリスを所持してるとは思いますので見分けはつくと思いますが」
メガリスを預けていた場合創造物が倒されてしまえばメガリスを奪われてしまうことを鑑みれば虚をつく為に創造物にメガリスを預けることは考えづらい。
「ちなみに今回貶める者が手にしたメガリスは拳大の妊婦像になります」
大きさ的にも重さ的にも片手で持てるため、君たちが発見できたならコンキスタドールは手に槍のもう一方の手に像のメガリスをもっていると思われる。
「貶める者を発見できたならあとは斃してメガリスを確保するだけですね」
この時確保したメガリスは旅団規模であれば管理することが許されるそうなので、希望者がいるようであれば所属旅団へ持ち帰って管理しても良いし、希望者が居なければグリモアベース預かりと言ったことになるだろう。
「コンキスタドールに持たせておいてもロクなことにはならないでしょうからね」
メガリスの確保宜しくお願いしますねとフェリクスは君たちに頭を下げた。
聖山 葵
GWオフお疲れ様でした。
と言う訳で、今回も『終の王笏島』に保管されコンキスタドールの手に渡ったメガリスを確保していただくお話となっております。
尚、今回のメガリスは名称が失われているため、過去作の様に名前の出てこなかったメガリス同様、名称については確保した方が決めていただいて構いません。
また希望すれば獲得したメガリスは旅団へ持ち帰ることが出来ます。メガリスを希望の場合、二章のプレイング内に希望する旨をご記載ください。(確保できるのは二章ラストになるため)
ただし、メガリスは一つ、希望者が複数の場合、ダイスで決定させていただきます。
では、ご参加お待ちしておりますね。
第1章 冒険
『闇の中へ』
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POW : 自ら闇の中へ飛び込む
SPD : 気配を消して進む
WIZ : 注意深く行動する
👑7
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
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種別『冒険』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。
| 大成功 | 🔵🔵🔵 |
| 成功 | 🔵🔵🔴 |
| 苦戦 | 🔵🔴🔴 |
| 失敗 | 🔴🔴🔴 |
| 大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
夢ヶ枝・るこる
■方針
・アド/絡◎
■行動
確かに、立場によって価値が大きく変わりそうなメガリスですねぇ。
やってみましょうかぁ。
『FAS』により足場の影響を受けない程度に飛行、『FLS』で『FPS』『FVS』を召喚しまして。
【凢睿】を発動し『豊知域』を形成、周囲一帯の『情報』を吸収しますねぇ。
『空間記憶』からも情報を集めてしまえば、範囲内に貶める者さんがいなくても『範囲内の通過した場所や向かった方角』の情報が得られますし、暗い地形で惑わされることも有りません。
得た情報を『FPS』『FVS』に移して記録しつつ探しますねぇ。
ただ、このメガリスの『使い方』は気になりますぅ。
範囲に入れば、その『情報』も得られそうですが。
クローネ・マックローネ
NGなし、絡みOK、アドリブ歓迎
【SPD判定】
強調したい時は「★」を、それ以外の時は「♪」を語尾につけるよ♪
『子授け』かぁ…♪
クローネちゃん…猟兵として色々と体験する中で"そういう"経験を沢山してきたから、このメガリスがどれほどすごいか、ちょっとわかるんだよね★
これはなんとかして確保しないと…♪
その為にも、まずはメガリスを持ってるコンキスタドールのところに行かないとね♪
【暗視】と【野生の勘】で視界の悪さを補い、UCで周囲を確認しながら【忍び足】で移動するよ♪
UCは『ワタシの情報収集結界』
このUCで周辺の【情報収集】を行うよ♪
「『子授け』かぁ……♪」
明かりの一切ない島の中に転送されてきたばかりのクローネ・マックローネ(|闇《ダークネス》と|神《デウスエクス》を従える者・f05148)の声が漏れた。
「クローネちゃん……このメガリスがどれほどすごいか、ちょっとわかるんだよね★」
サイキックハーツ世界のことを知り得ているならそれだけでも十分にだが呟きにはそれ以外の意味合いも帯びているように感じられて。
「確かに、立場によって価値が大きく変わりそうなメガリスですねぇ」
同意したのは同様にこの昏き島に転送されてきた夢ヶ枝・るこる(豊饒の使徒・夢・f10980)。
「これはなんとかして確保しないと……♪ その為にも、まずはメガリスを持ってるコンキスタドールのところに行かないとね♪」
「ではやってみましょうかぁ」
目的は同じ、探す相手も同じ。そんな猟兵二人が動き出す。一人は背の|3対のオーラの翼《FAS》を用いて空に舞い上がり、一人は野生の勘と暗視能力を頼りに歩き出す。いや、クローネに至っては暗視能力を含むいくつもの技能を組み合わせ全く別の技能として活用、周辺の情報収集をしながらだ。
「大いなる豊饒の女神、あなたの使徒に『万知の加護』をお与え下さいませ」
だが|浮遊する16枚の札《FLS》にて上空で|浮遊する涙滴型の水晶《FPS》と|浮遊する32枚の絵馬《FVS》を召喚したるこるもまたただ上空を飛び回って貶める者を探す訳ではなかった。祈りを捧げ自身の周囲半径163mを豊知域で覆うと呟く。
「この辺りにはいないようですねぇ」
触れた敵対者や空間の記憶から情報を吸収できる今のるこるにとっていくら昏かろうと周辺は把握できていた。
「『空間記憶』からも情報を集めてしまえば、範囲内に貶める者さんがいなくても『範囲内の通過した場所や向かった方角』の情報が得られますし、暗い地形で惑わされることも有りません」
流石に効果範囲外の闇の先までは吸収したエリア内に通過した記憶でもない限りは不確かではあるものの、これは移動してしまえば解決できる問題だ。ぶっちゃけるこるがローラーをかけるだけで貶める者の確保は可能なのかもしれない。島全体をカバーすることを鑑みると一人で捕捉するには二倍強の探索時間がかかりそうな気もするが、それはそれ。この時点で貶める者を探しているのは一人だけではないのだ。
「根気よく探していけば見つかるかもですねぇ。……ただ、このメガリスの『使い方』は気になりますぅ。範囲に入れば、その『情報』も得られそうですが」
方向が違うのかまだ距離があるのか、少なくとも今のところ貶める者の通った記憶を吸収できていないるこるは闇の中独り言ちて。
「あっちかな♪ ひょっとしたらだけど♪」
その一方で自身の情報収集結界に何がしらかが引っ掛かった気のしたクローネは足音を忍ばせ音を立てないようにし始めた。
大成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵
火土金水・明
聖山 葵マスターにおまかせします。かっこいい火土金水・明をお願いします!
人間のウィザード×マジックナイト、17歳の女姓です。
普段の口調は「女性的(私、あなた、~さん、なの、よ、なのね、なのよね?)」、機嫌が悪いと「無口(わたし、あなた、呼び捨て、ね、わ、~よ、~の?)」です。
ユーベルコードは指定した物をどれでも使用し、多少の怪我は厭わず積極的に行動します。他の猟兵に迷惑をかける行為はしません。また、例え依頼の成功のためでも、公序良俗に反する行動はしません。特に、R18に抵触する行動等は、絶対にしません。
使い魔の黒猫「クロ」も依頼では一緒に行動していますが、戦闘でダメージを受けそうな依頼の時はお留守番をしています。
あとはおまかせ。よろしくおねがいします!
櫻井・クロ
「子宝に恵まれるほうがいいし良いメガリスにゃね♪」
デメリットもなさそうにゃし大きさも手頃にゃ
跡継ぎを考えると男の子も欲しいにゃし余裕があれば確保したいのにゃ
ミルクは十分にゃけど妊娠はタイミングも大事にゃし
(大きく膨らんだ爆乳を弾ませつつ)
「そしてコンキスタドールにはもちろん倒すにゃよ!」
今回もフェリクスちゃんの名誉と奥さんとしてのプライドにゃ!
まずは見つけないとにゃね、とりあえず猫達を呼んで回りを捜索にゃね
「夜目が効く猫さん達でも見つけられるかにゃ?」
できれば数で見つけて逃げられないように囲みたいにゃね
包囲して戦闘すれば周りも気づきそうにゃし
ネタやアドリブはお任せなのにゃ♪
「さて、では私たちも探し始めましょうか」
クロ、と使い魔の名を火土金水・明(夜闇のウィザード・f01561)が呼べば、にゃと別の方から不思議そうな声がした。
「ああ、クロさんもいらしていたんですね」
「明ちゃんも近くに居たのにゃね」
周辺が暗いからであろう。櫻井・クロ(トラベルキャット・f12090)の声を聞いてようやく|その事実《お互いが思ったより近く転送されていたこと》に気づいた様子の明だったが声が届くほどの位置に居ることに今気づいたというのであれば猟兵の方のクロも大差はなく。
「探すのはメガリスとそれを持ったコンキスタドールとのことですが」
「メガリスに関しては、子宝に恵まれるほうがいいし良いメガリスにゃね♪」
明が捜索対象に触れればクロはメガリスの方をそう評した。
「デメリットもなさそうにゃし大きさも手頃にゃ」
「拳大でしたか……確かに運ぶのは楽そうですね」
真っ暗な中探さないといけないとなるとクロの言う手ごろな大きさも探索の難易度をあげそうではあるが、現在メガリスはコンキスタドールの手中にあり、ひとまずは貶める者さえ見つけてしまえば無視できる問題でもある。
(跡継ぎを考えると男の子も欲しいにゃし、余裕があれば確保したいのにゃ。ミルクは十分にゃけど妊娠はタイミングも大事にゃし)
闇の中、メガリスを確保したい理由を思い浮かべたクロの尻尾は揺れ。
「それはそれとして、ここからは別行動としましょうか」
「そ、そうにゃね」
明の声で我に返ったクロは弾みで大きく膨らんだ爆乳を跳ねさせつつもこれに応じた。
「コンキスタドールについては見つけたら合図を送りますね」
「ありがとうにゃ。合図を見たらすぐに駆け付けるにゃよ!」
クロからすると性別も違うのに夫と時々混同されるコンキスタドールを野放しにもできなかった。
「フェリクスちゃんの名誉と奥さんとしてのプライドにゃ!」
闘志を燃やすクロはこうしてコンキスタドールの捜索へと移る訳だが。真っ暗な島は全貌さえ窺い知ることは困難で。
「夜目が効く猫さん達なら見つけられるかにゃ?」
多数の猫を召喚することで対象を探す目を増やそうとクロが考え始めた頃。
「さて、クロ。私たちもコンキスタドールを探すわけですが」
「どうしたにゃ?」
もう一匹、使い魔の方のクロを肩に乗せた主の明がふいに立ち止まった。
「こういう状況に沿うユーベルコードはありましたか?」
言われて使い魔のクロは思い起こす、主の使うユーベルコードの数々を。
「ほとんど攻撃に全振りだった気がするにゃ」
「……ですので」
短い沈黙を挟んで明の手が使い魔のクロに触れる。
「捜索は任せましたよ」
「無茶ぶりが過ぎるにゃ」
奇しくも夜目の効く猫に探して貰うという方針が重なる形となった二人の猟兵。既に捜索を始めている猟兵も含め数名の猟兵が捜索し続けているともなれば。
「はぁ……メガリスを確保したからあとは島を出るだけだというのにこう真っ暗とか進みづらいったらないですヨ!」
いずれかの猟兵の耳がそんな呟きを捉えてもおかしくはない。
「ん? 何か聞こえたようなきがするですヨ?」
そして探されていたコンキスタドールは手にメガリスを握ったまま足を止め周囲を見回すと。
「にゃー」
「なんだ猫ですかヨ」
納得した様子で再び歩き出そうとして。
「って、なんで猫ですヨ!」
真っ暗が故に猫を見つけられずにツッコんだのだった。
大成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵
第2章 ボス戦
『貶める者』
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POW : 実はこんな服を着る趣味があったのですヨ
いま戦っている対象に有効な【恥ずかしい衣装かエッチな衣装】(形状は毎回変わる)が召喚される。使い方を理解できれば強い。
SPD : ワタシが盗んだことになってる下着たちですヨ
召喚したレベル×1体の【女性用下着】に【伸縮自在かつ触れることで体力吸収する紐】を生やす事で、あらゆる環境での飛翔能力と戦闘能力を与える。
WIZ : 貴方の姿、いただきますヨ
【斬りつけて得た他者の体の一部】を代償に自身の装備武器の封印を解いて【自身を体の一部の持ち主そっくり】に変化させ、殺傷力を増す。
イラスト:すねいる
👑11
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴
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種別『ボス戦』のルール
記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。
| 大成功 | 🔵🔵🔵 |
| 成功 | 🔵🔵🔴 |
| 苦戦 | 🔵🔴🔴 |
| 失敗 | 🔴🔴🔴 |
| 大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※このボスの宿敵主は
「💠フェリクス・フォルクエイン」です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
櫻井・クロ
「見つけたにゃよ、覚悟するのにゃ!」
人によっては便利にゃし何よりも夫の面子の為にも倒させて貰うのにゃ!
猫の集団攻撃を使いつつ着ぐるみ・もーどで防御力を下げる光をばらまくのにゃ(包囲すれば明るくしたほうが便利にゃしね)
「逃さないにゃよ!」
相手が驚いている間にも集団攻撃猫と攻撃して貶める物を倒すのにゃ
一応攻撃にはオーラ防御や第六感を使うにゃ
「今回もでフェリクスちゃんの名誉は守られたにゃね、メガリスも無事なのにゃ♪」
メガリスは希望にゃけどこの前他のを貰ったから欲しい人がいれば譲るのにゃ
「それにクロは使わなくてもちゃんとできるのは証明されてるにゃしね♪」
ネタやアドリブはお任せなのにゃ♪
「見つけたにゃよ、覚悟するのにゃ!」
しまったですヨと歪む貶める者の表情まで櫻井・クロ(トラベルキャット・f12090)に把握できていたかは定かでない、だがそれも些細なこと。クロとしてはこのコンキスタドールは逃せなかった。
「人によっては便利にゃメガリスにゃし、何よりも夫の面子の為にも倒させて貰うのにゃ!」
「このメガリスが目当って、夫って誰ですヨ?!」
驚きが重なって貶める者は仰け反るがクロからすればただの好機。
「にゃっ、変身なのにゃ!」
びゃっこのきぐるみを着た姿に変じると空に舞い上がって光をばら撒く。
「うぎゃあああっ、目がッ、目がですヨ?!」
暗闇に慣れきってしまっていた貶める者からすると唐突に現れた光は眩しすぎてたまったものではなかった。メガリスを放り出すわけにもいかずメガリスを握ったままの腕で目を庇いよろめき。
「みんなで一斉に仕掛けるのにゃ!」
「「にゃー!」」
そこへ猫たちを召喚してクロは一斉に嗾けた。
「猫? やっぱり猫は痛っ?! 止めるですヨ! 痛い、痛い、やめ、ぎゃあああっ」
「逃さないにゃよ!」
猫たちに群がられ悲鳴を上げるコンキスタドールだがクロは容赦なく。
「この調子で畳みかけてフェリクスちゃんの名誉を守るのにゃ!」
当然メガリスも確保するつもりではある。もっとも、希望者が居るなら譲るつもりもクロにはあった。
「クロは使わなくてもちゃんとできるのは証明されてるにゃし♪」
故にクロが持ち帰るかどうかは参戦する他の猟兵次第と言うことになるのだろう。腕に抱いた我が子の重みを思い出し、戦闘中ではあるがクロの口元は少しだけ綻んだ。
大成功
🔵🔵🔵
夢ヶ枝・るこる
■方針
・アド/絡◎
■行動
無事会敵ですねぇ。
『FAS』の飛行は継続、【獦矃】発動で形成した『聖豊域』と『FPS』を併用し貶める者さんの位置を把握しまして。
『FMS』のバリアで一帯を覆い『逃走』を阻害、『FRS』『FSS』の[砲撃]は『空間連結』で『本体の体内』を直接狙えば『メガリスによる偽物』に惑わされず、巻込んでメガリスを破壊する心配も無く叩けますぅ。
効果的に『一度使ってみる』というのも難しそうですが、『信徒』の中には『子供が欲しいが作れない方』も存在しますので、『FPS』に『FVS』の再現も併せ「【UC】で複製を作れる状態」にはしておきたいですねぇ。
現物の方は『希望者不在なら』ということで。
「無事会敵ですねぇ」
味方と貶める者の攻防、と言うか猟兵側が一方的に攻め立てる光景を夢ヶ枝・るこる(豊饒の使徒・夢・f10980)は変わらず空の上から見ていた。厳密に言うなら視認していた訳ではないが戦闘の状況を把握していたが故に先の言であり。
「大いなる豊饒の女神の使徒の名に於いて、冷厳なる狩人の瞳を此処に」
|3対のオーラの翼《FAS》で闇の中を飛びながら、祈りを捧げればるこるの持つすべての祭器は凄まじく強化され。
「そこですかぁ」
「ま、まずいですヨ! ここはメガリスの力で――」
展開した聖豊域によって貶める者の位置を完全に把握すれば、ようやく猫による袋叩きから解放された貶める者は大いに焦りつつも自らが作り出したモノへと命を宿す。そこから自身を同じ姿にかえて紛れるつもりなのだろうが、るこるからすれば想定の範囲内。
「おやぁ」
ただ予想してなかったのは、貶める者が命を宿した対象の方だった。
「網」
一言で言えばそれである。るこるに対して有効な衣装として召喚したソレを槍のメガリスの穂先で雑に分割し、作った網の切れ端それぞれに命を宿したという訳だ。
「ふふふ、この闇の中で小さくてワタシでも見分けのつかないコイツらの姿なら紛れてしまえば」
見分けるのは不可能と思ったのだろうが、るこるはこの時点で貶める者の位置を把握済み。きっちりと砲台へと変えた|浮遊する20台の球体と対になる一対の腕輪《FRS》と|浮遊する12枚の円盤《FMS》中央の砲門を貶める者に向けていた上。
「『空間連結』で『本体の体内』を直接狙えば『メガリスによる偽物』に惑わされず、巻込んでメガリスを破壊する心配も無く叩けますぅ」
「えっ、何かエグいこと言ってるですヨ?! 待」
ここで待てと言われて待つ筈もない。
「みぎゃあああっ」
貶める者の悲鳴が上がる中、るこるは思う。
(効果的に『一度使ってみる』というのも難しそうですが、『信徒』の中には『子供が欲しいが作れない方』も存在しますので、『|浮遊する涙滴型の水晶《FPS》』に『|浮遊する32枚の絵馬《FVS》』の再現も併せて複製を作れる状態にはしておきたいですねぇ)
決着がついてからの話ではあるだろう。ただ、るこるもまたメガリスの持ち帰りに関しては希望者不在ならというスタンスらしく。複製が作れるかどうかを確認する為にも貶める者の手からメガリスを奪取すべく攻撃を続けるのだった。
大成功
🔵🔵🔵
クローネ・マックローネ
NGなし、絡みOK、アドリブ歓迎
【SPD判定】
強調したい時は「★」を、それ以外の時は「♪」を語尾につけるよ♪
メガリス獲得希望★
コンキスタドールがどんな方法で活用するかわからないからね♪
これはクローネちゃん達猟兵がいただくよ!
UCは『ワタシの空飛ぶドラゴニアンちゃん達』
飛翔状態からのドラゴンブレスで召喚された下着達を【焼却】してもらうよ♪
クローネちゃん自身も炎の【ブレス攻撃】で敵を【焼却】するね♪
「居たね♪」
現在進行形で酷い目に遭い続けているコンキスタドールであったが味方と戦う標的を目にしたクローネ・マックローネ(|闇《ダークネス》と|神《デウスエクス》を従える者・f05148)がしたことと言えば即座に加勢に加わることだった。
「ここはカワイイドラゴニアンちゃん達に頑張ってもらうね」
「新手ですかヨ……て、え゛えっ?!」
160を超す人数の漆黒の肌を持つ人派の女性ドラゴニアンをずらりと召喚し、クローネを含む面々の姿が数名のドラゴニアンの口から洩れた炎で一瞬でも明らかになれば貶める者は顔をひきつらせた。既に劣勢の状況だというのに再びの多勢に無勢が確定したのだ。あちら側からすれば無理もないことではあるが。
「コンキスタドールがどんな方法で活用するかわからないからね♪」
その手にメガリスを委ねてはおけない。
「それはクローネちゃん達猟兵がいただくよ!」
「っ、やっぱり狙ってきたですヨ! ……って言っておいてなんですけど、お守りと大差なさそうなコレをなんで複数人が狙ってくるですヨ?!」
腑に落ちない表情の貶める者だが、その表情は身の上などによってはどうしても手に入れたくなるような品であることを理解していないのと動意味だった。
「何か考えてるみたいだけど、そんな余裕あるのかな♪」
「あっ、しま」
だが何よりの失敗は劣勢であるのに要らんことを考えてしまったことだろう。大勢のドラゴニアンに包囲されて貶める者に逃げ場はなく。
「こうなったら――これはワタシが盗んだことになってる下着たちですヨ!」
せめてもの抵抗に紐の生えた空飛ぶ女性用下着たちを召喚するとクローネたちに嗾けようとするも、吐きつけられる炎のブレスが答えだった。
「みぎゃあああっ、熱いですヨォォォォッ!」
相性を鑑みれば下着たちがあっさり焼却されるのも仕方なく、貶める者もこんがり焼かれる。焼かれたのだが。
「ま、まだですヨ!」
よろよろと貶める者はメガリスの槍を杖代わりに立ち上がる。
「意外としぶといかな♪」
無事戦いに勝利できればメガリスを持ち帰りたいと持っていたクローネであったが、持ち帰れるかどうかもこの後の戦いの流れ次第になりそうだ。
大成功
🔵🔵🔵
谷保・まどか(サポート)
怪奇人間の魔獣解体士×バーバリアンです
普段の口調は 人として生まれたもの(私、あなた、~さん、です、ます、でしょう、ですか?)
興奮したり気を抜くと 蛮族育ちの改造体(オレ、お前、だ、だな、だろう、なのか?)
普段は大人しく丁寧かつやや弱気な優等生少女ですが、興奮が強まってくると荒々しく狂暴な性格が出てしまいます
戦闘スタイルは蛮族式肉弾戦と自身の肉体を変容させて異形化しての戦い方を併用します
ユーベルコードは指定した物をどれでも使用し多少の怪我は厭わず積極的に行動します
他の猟兵に迷惑をかける行為はしません
また例え依頼の成功のためでも公序良俗に反する行動はしません
あとはお任せ。よろしくおねがいします!
諏訪野・啓太郎(サポート)
『唯のろくでなしの旅烏ですよ。』
スペースノイドのスターライダー×電脳魔術士、33歳の男です。
普段の口調は「男性的(俺、呼び捨て、だ、だぜ、だな、だよな?)」、負傷した仲間には「元気に(俺、~くん、~さん、だね、だよ、~かい?)」です。
ユーベルコードは指定した物をどれでも使用し、多少の怪我は厭わず積極的に行動します。他の猟兵に迷惑をかける行為はしません。また、例え依頼の成功のためでも、公序良俗に反する行動はしません。
あとはおまかせ。よろしくおねがいします!
「それでもコンキスタドールにメガリスを渡すわけにはいきません」
別方向からの声に|貶める者《コンキスタドールの方》が弾かれた様に振り返ったのはある意味当然であった。
「何者ですヨ?! いえ、新手と言うことは解っていますけれどモ!」
昏い島であるが故に声だけでは相手の姿も見えない。誰何の声は反射的なモノであったようで。
「唯のろくでなしの旅烏ですよ」
「いえ、貴方はさっきの人と明らかに別の声ですヨ!」
答えた諏訪野・啓太郎(さすらいのライダー・f20403)へ貶める者は間髪入れずツッコむ。
「そんなことよりさっきの声の主は……」
暗闇の中、貶める者は周囲を見回すも求める相手を発見できず、一方で谷保・まどか(バルバロス委員長・f34934)の方はしっかりと貶める者を捉えていた。ただし、通常の視覚ではなく人にはないピット器官と呼ばれる赤外線受容器官をもって。そう、この時のまどかは既に人の姿をしていなかった。全身を毒蛇に変えることで周囲との温度差から貶める者の場所を捉えていたのだ。
「ん? ぎゃああっ! ナニカに噛まれたですヨ?! へ、蛇?!」
噛まれた上に身体に絡みついて来れば流石に自分に襲い掛かって来たものがどういうものかを朧げには把握できたらしい。
「こちらも始めるぜ」
だが、毒蛇と化したまどかと貶める者が格闘している間に啓太郎はAI搭載型戦術ドローンを召喚すると自身をドローンに委ねる。
「そこだ」
「みぎゃあああっ」
超高度コンピューター内蔵のゴーグルから送られてくる情報をもとにドローンが啓太郎の腕を動かせば、スーパークラッシャーからサイキックエネルギーによって放たれた一撃は毒蛇のまどかを避けて貶める者だけに命中。
「どういうことですヨ?! なんでこの暗闇、で……うぐっ」
そうこうして居る内に毒が全身に回ったのか、貶める者は崩れ落ちてその手の中から妊婦像のメガリスが転がり出る。持ち帰り希望者のうち一人を除いて他に希望者が居れば譲るとしていることもある。このメガリスはおそらく|その一人《クローネ》が持ち帰ることとなるのだろう。
「終わりだな」
「そうですね」
闇の中での決着。毒蛇から人の姿に戻ったまどかは啓太郎の言葉に頷いた。
成功
🔵🔵🔵🔵🔴🔴