●襲撃する、群れ(もふもふ)
それは突然、空からやってきた。
無数の白い群れが、町へと押し寄せてくる。
「も、物の怪だァー!」
「みんなァ! 逃げろ、逃げろォーッ!!」
「ひいぃぃぃッ! なんまんだぶなんまんだぶ!!」
オブリビオンの襲撃に気付いた町人の叫びが引き金となり、町は大混乱に陥る。
あっと言う間に町は蹂躙され、逃げ遅れた人々は群れの餌食となってしまう。
なんと恐ろしい光景であろうか!
しかし、このサムライエンパイアでは決して珍しくない事なのだ。
……だが、その当のオブリビオンはやたらともふもふしていた。
そう、もふもふなのだ!
白い群れと、それを率いる黒くて大きな何かは、確かにオブリビオンなのだ!!
●なさけ むよう
「みんな、サムライエンパイアで予知が見えたわ」
いつものようにグリモアベースの一室に集まった猟兵達に向けて、アヤカ・ホワイトケープ(ロストイノセント・f00740)が説明を始める。
……が、その表情はどこか困惑気味である。
「一つの町がオブリビオンの襲撃を受ける事になってて、みんなにはそれを阻止してもらいたいんだけど……その、オブリビオンが……鳥の群れ、なの……」
鳥の群れ。
……今、確かに鳥の群れと言った?
「えっと、こんな感じの姿をしてて……」
持参したスケッチブックに描いた、予知した敵の絵を見せる。
一つ目は丸っこくて可愛らしい姿をした鳥のような外見だが、二つ目は真っ黒なでっかいヒヨコのような何かにも見え、外見はやたらとシュールだ。
アヤカは絵があまり上手くないのか、そのオブリビオンのイメージ図を見た猟兵達からは『なんだこりゃ』と言う視線が向けられる。
「……ホントにこんな姿だったのよ!? と、ともかくこのままだと町は荒れ果て、畑や食料庫は食い尽くされ、逃げ遅れた人達もエサになってしまうわ」
確かにそれは放ってはおけない事態だ。
何よりも食料が食い荒らされるのは由々しき問題でもある。
「そんな訳で、わたしがみんなを向こうへ転送してからすぐに群れはやってくるはずだから、直ちに迎え撃ってね」
最悪、追い払うだけでもいいとの事らしい。
群れをある程度撃退していれば、それを率いるボスがやってくるはずだ。
その頭を潰してしまえば、群れは統率を失って離散していくらしい。
「それで、群れを完全に追い払った後は町で一休みしてもいいんじゃないかしら? 町を救ったヒーローともなれば、きっと大歓迎してくれるはずだから」
一仕事終えた後に何か食べて帰るもよし、現地の文化に触れるもよし、地元の人達の話を聞いてみるもよし……どうするかは自由に考えてね、との事だ。
「それじゃみんな、気を付けてね。可愛い見た目だけど、相手はオブリビオン……惑わされちゃダメだからね?」
そう言って、アヤカはサムライエンパイアへのゲートを開くのであった。
NS
はいどうも、NS(えぬえす)でございます。
今回はサムライエンパイアからお送りしたいと思います。
あ、鮫じゃないですよ?フライングバードですよ?
●目的
襲撃してくるオブリビオン(もふもふ)の撃退。
正直そんなに強くないので、適当にやってても倒せます。
そんな訳で、もふもふを堪能したらお帰り願いましょう。
章構成は以下の通り。
第一章(集団):ぶんちょうさま、しゅうげき。
第二章(ボス):まっくろピヨたろう、あらわる。
第三章(日常):おもてなし、うけましょう。
……以上の内容となります。
第一章のぶんちょうさまは群れでやってきますが、弱いです。
適当に追い払うなり、なんやかんやでやっつけるとかしてください。
あと、もふもふしてます。
第二章のまっくろピヨたろうは、ぶんちょうさまよりちょっと強いです。
でもちょっとだけなので適度に戯れつつ、やっつけてください。
あと、やっぱりもふもふしてます。それとでっかいです。
第三章は町の人達からお礼のおもてなしタイムです。
何をするかなどを決めてから動いてください。なお、アヤカは出ません。
●ご注意
今後に向けての練習も兼ね、今回はユルい内容にしたいと思ってます。
リプレイのノリがコミカルめになるような?感じに出来ればと。
なるべくその辺りの事を考えつつ、リプレイをやっていきたいです。
リプレイはいつも通りプレイングがいくつか集まり次第。
書けそうな状態なら早めに作りたいと思っています。
最低でも、失効までには仕上げる方針です。
では、鳥達をもふりつつサムライエンパイアの町を守ってください。
第1章 集団戦
『ぶんちょうさま』
|
POW : 文鳥三種目白押し
【白文鳥】【桜文鳥】【シナモン文鳥】を対象に放ち、命中した対象の攻撃力を減らす。全て命中するとユーベルコードを封じる。
SPD : 文鳥の海
【沢山の文鳥】を放ち、自身からレベルm半径内の指定した全ての対象を攻撃する。
WIZ : 魅惑の視線
【つぶらな瞳】を向けた対象に、【嘴】でダメージを与える。命中率が高い。
イラスト:橡こりす
👑11
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴🔴🔴🔴🔴
|
種別『集団戦』のルール
記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
| 大成功 | 🔵🔵🔵 |
| 成功 | 🔵🔵🔴 |
| 苦戦 | 🔵🔴🔴 |
| 失敗 | 🔴🔴🔴 |
| 大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
●もふもふをむかえうて!
グリモアベースから転送された一行はサムライエンパイアのとある町にやってきた。
今のところはまだ平穏を保っているが、もうすぐオブリビオンが襲来してくる事になっている。
どこからやってくるのか……そんな事を思っていた矢先、叫び声が聞こえてきた。
「も、物の怪だァー!」
声のした方へ駆け付けると、空から無数の白いもふもふが町へ向けてぱたぱたと飛来してくるではないか!
丸っこくて可愛らしい姿をしたそれを見て『出発前に見たイメージ図と本当に同じ姿をしていたんだな……』と、猟兵の一人が思ったとかなんとか。
するとそこへ……。
「そこな者達よ、見ての通り物の怪がやってきている。直ちに避難するのだ!」
町人の避難誘導を行っていた同心が、猟兵達に呼びかける。
それを受けて、一行は天下自在符を見せると『あの物の怪は自分達が引き受ける』と伝える。
「おお、それは地獄に仏! ……では、物の怪の対処をお願い致す!」
避難を同心に任せ、猟兵達はもふもふを迎え撃つ!
さあ、どうやってもふもふを堪能……もとい、撃退するのであろうか?
ファラン・ウルフブラッド
・・・・ほぅ、アレがぶんちょうさまか。可愛いな、うん。かわいい。(ほっこり)
ぶんちょうさまに持参した鳥餌で餌付けしながらもふもふを堪能します。
「うーん、かわいいなぁ。一羽か二羽くらい我が家に連れて帰れないものか・・・・。 どうだ、ぶんちょうさま。我が家に来ぬか?食う物に困らせぬし、住処も提供するぞ?(なでなで)」
↑ぶんちょうさまに効果があるのかわかりませんが、一応技能【誘惑】を使っておきます。(尚、一緒にくるぶんちょうさまが居る場合はUCやマスコットとして使用しようかとw)
餌付けも誘惑も効果が無い場合は、残念ではありますがUCを発動し、全力で対応します。
※アドリブ歓迎です。
四宮・かごめ
あんな戯けた格好のオブリビオンがいる訳が……
ことりが せめてきたぞっ、の巻でござる。にんにん。
粟玉を用意して餌付けしてやるでござる。あっ、粟玉忘れた。まぁ五色米で良かろう。ほれ、どんどん食うでござる。ぱらぱら。(※天然由来の成分です)
この前ダークセイヴァーで会ったまめるり様と同類にござるな。目が若干怖いのが珠に瑕。ならば後ろから抱きつけば良いんでござる。抱くとさぞかし暖かいに違いない。その身体ではまともに旋回など出来まい。背中めがけて思いっきりダイブ。
仲違いしたら忍法四宮流・梁塵秘抄を使い、追い払うでござる。竹には雀と昔から決まったものにござれば。にんにん。
●ぶんちょうさま、えづけされる
一見すれば、それは可愛らしい鳥。
しかし、その数が無数ともなれば軽い災害にもなる。
その相手がオブリビオンなら尚更だ。
「ほぅ、アレがぶんちょうさまか。可愛いな、うん。かわいい」
ほっこりした様子で微笑むファラン・ウルフブラッド(深淵を歩く剣王・f03735)は、その愛くるしい見た目に魅了されたのであろう。
「あんな戯けた格好のオブリビオンがいる訳が……」
やってくる群れを見た四宮・かごめ(たけのこ忍者・f12455)が口を開く。
でも残念、アレもオブリビオンなんだ!
そんな二人は当然の権利のごとく、ぶんちょうさまをもふる気マンマンだ。
そうなれば、どうやってもふるかと言う事だが……。
偶然にもこの二人は同じ事を考えていたらしい。
ファランはひっそりと用意していた鳥餌を、自身の足元に撒いてみる。
「ぴっぴー」「ぴー」「ぴぴー」
すると、餌に釣られてぶんちょうさまの数匹がファランへ寄ってくる。
容易に釣られてしまうのは鳥故に、なのだろうか。
「うーん、かわいいなぁ。一羽か二羽くらい我が家に連れて帰れないものか……。どうだ、ぶんちょうさま。我が家に来ぬか? 食う物に困らせぬし、住処も提供するぞ?」
ぶんちょうさまをもふりつつ、ファランがスカウトを試みる。
……あの、一応こいつらオブリビオンなんですが、大丈夫なんですかね?
などと言っている間にも、餌を求めてぶんちょうさまが一匹、また一匹とファランに元へ集まっていく。
持参した鳥餌はあっと言う間に尽きてしまうが、それでもぶんちょうさまはやってくる。
「お、おお、これは……凄いもふもふ……あっ、ちょっと待って……」
文鳥の海に呑まれていくファランの表情は、実に幸せそうであった。
「粟玉を用意して餌付けしてやるでござる。あっ、粟玉忘れた。まぁ五色米で良かろう。ほれ、どんどん食うでござる。ぱらぱら」
一方のかごめも、忍者道具の一つである五色米を撒いて餌付けを試みる。
「ぴー」「ぴぴー」「ぴっぴぴー」
案の定、ぶんちょうさまは五色米に釣られてパクパクと啄ばむ。
なおこの五色米は天然由来の成分なので、鳥が口にしても実際安全だ!
……その鳥がオブリビオンなのはさておき。
「この前ダークセイヴァーで会ったまめるり様と同類にござるな。目が若干怖いのが珠に瑕。ならば後ろから抱きつけば良いんでござる」
と言って、かごめはぶんちょうさまに背中めがけて思いっきりダイブ。
もふっとした感触、柔らかいボディ、きれいな毛並み……ナイスもふもふだ。
抱き付かれたぶんちょうさまは一瞬何事かと言うような顔になった(ような気がした)が、撒かれた餌に集中していて特に抵抗されるような事もなかったのは幸いだった。
「おお、これは予想以上にぬくいでござる……このまま昼寝したくなるでござるなあ……ふぁ……」
ぶんちょうさまの背に抱き付いたまま、その暖かさを感じるかごめ。
……だが今は仕事中だ、眠ってはいけないぞ!
その後、もふもふを堪能した二人はなんやかんやあって、ぶんちょうさまの群れを追い払ったようです。
「いやー、堪能した。もふもふはいいものだな」
「まったくでござる。これが敵でなければよかったものを……」
「そう言えば、さっきダークセイヴァーにはまめるり様がいる、と言っていたようだが……詳しく聞かせてはくれないか?」
故郷にもぶんちょうさまと似たような物がいる事が気になったのか、ファランがかごめに尋ねる。
そんな彼の頭には何故かぶんちょうさまが一匹乗っていたのでした。
……え、こいつ懐いちゃったの!? どうするの!?
成功
🔵🔵🔵🔵🔴🔴
赤城・碧
「可愛い……が、仕事は仕事だ。行くぞ。」
と思いながらも隙あらばモフモフしていくスタイル。表情は涼しげだが、頭のなかはモフモフしか無い。
ユーベルコード使用して動きを封じてでもモフりにいく。
妖刀での近接戦でモフモフしにいき、飛道具使うときも『零距離射撃』でモフりにいく。スキル『マヒ攻撃』を活かしてでもモフモフの隙を窺う。
モフモフの攻撃は『武器受け』で受け止める。そこまでしてモフりたい。
「そんなつぶらな目で見ないでくれ。触りたくなるだろう。」
水鏡・陽芽
(文鳥を見て)……え、これが今回戦う相手なの?やりにくい相手だけど、被害が出るのはよくないからね!
でも……、文鳥すごくかわいいなあ。これはすぐにでも、もふもふしたいよ。ぎゅっと抱きしめたりして感触を確かめる。これはたまらないね!
それにしてもつぶらな瞳がかわいい……って、危ない危ない。文鳥の攻撃は逃げ足も使って出来るだけ避けるようにするよ
危なくなったら【玻璃花弁の舞】も使って文鳥に攻撃。かわいいものも綺麗なものも注意しないと
真守・有栖
ちょっと!……可愛いじゃないの。もふもふじゃない!
ふふん。賢狼たる私がお手本を見せてあげるわ。
如何にしてもふもふし撃退するかを!
堂々と群れに前進よ。
えぇ、麗狼たる者として麗しくおしとやかに振る舞い……やーん。かーわーいーいー!
ぜ、前言撤回!狼らしく獲物目掛けて飛びかかるわ!
ぎゅう、と三羽の文鳥を抱きしめもふもふを堪能。良き抱き心地……って、ちくちく痛いんですけど!?
所詮はおぶりびおんとやら。名残惜しくも心を狼にしてずばっと刀で『剣刃一閃』
……あれ?
ゆーべるこーどが発動しないわ?って、ちょ…ちくちくやーめーてー!?
文鳥から追いかけ回され町の外へ……て、敵を引きつけてあげてるだけなんだからぁぁああ
●ぶんちょうさまをもふるかい
「……え、これが今回戦う相手なの?」
遭遇と同時に、水鏡・陽芽(紅鏡は楽しさを探して・f14415)は困惑する。
そりゃそうだ、こんな可愛らしい鳥もオブリビオンなのだ。
……先ほど小さな一匹が懐いてしまったような気もするが。
「やりにくい相手だけど、被害が出るのはよくないからね! でも……文鳥すごくかわいいなあ。これはすぐにでも、もふもふしたいよ」
陽芽の心は揺れ動いていた。
やはり、先ほどと同じようにもふもふを堪能してから追い払うしかないのか。
6歳の少女からすれば、厳しい選択を迫られていると言えよう。
「ちょっと! ……可愛いじゃないの。もふもふじゃない!」
逆にぶんちょうさまを前にして、やたらとテンションが上がっているのは真守・有栖(月喰の巫女・f15177)。
やたらと率直かつ正直な感想が口から出ている。
ぶんちょうさま、可愛いもんね!
「ふふん。賢狼たる私がお手本を見せてあげるわ。如何にしてもふもふし撃退するかを!」
有栖がビシッと宣言する。
やはりもふる気はマンマンなようだ。
「可愛い……が、仕事は仕事だ。行くぞ」
チャキッと妖刀≪黒百合≫を構え、クールに言い放つは赤城・碧(黒き百合は咲き乱れ白き少女は希う・f02420)だ。
碧は真面目にぶんちょうさまを狩るつもりにも見えるが、実際は先の二人と同様にもふる気マンマン、と言うよりも頭の中はもふもふしか無い。
……大丈夫かこれ!?
そうして三人がぶんちょうさまの群れへと前進し、もふりに行く。
まずは陽芽が勇気を持って、正面からぶんちょうさまを抱きしめに行く。
特に抵抗されるような事もなく抱きしめると、もふっとした感触にほんのり温かみのある体温……。
「これはたまらないね!」
素直な感想が出た。
そりゃもふもふしてるもんね、仕方ないね。
……ふと、正面からぶんちょうさまのつぶらな瞳が合う。
「ぴ?」
「それにしてもつぶらな瞳がかわいい……」
「ぴ!」
油断したところへ嘴で突付いてきたが、陽芽が寸前で体を離して避ける。
……もっとも、別に当たってもダメージはほとんど無いのだが。
「って、危ない危ない」
「ぴー……」
ぶんちょうさまは遊んでいるつもりなのだろうか、嘴アタックが避けられてしょぼーんとしているようにも見える。
「はぁー、もふもふー……」
そう言うと、また陽芽はもふもふを再開する。
サイズはまちまちだが、今抱きしめているのは丁度いい大きさのぶんちょうさまで、例えるなら小さめのクッションのようなところと言えようか。
ああ、出来ればずっとこのままでいたいのに、もふもふし終えたら倒さなければいけないだなんて……そんな想いを胸に、今このもふもふを堪能するのであった。
一方の有栖の方は、と言うと堂々と群れに前進していくではないか。
「麗狼たる者として麗しくおしとやかに振る舞い……やーん。かーわーいーいー!」
宣言は一瞬で崩れてしまった。
もふもふの魔力はなんと恐ろしい事か!
「ぜ、前言撤回! 狼らしく獲物目掛けて飛びかかるわ!」
そう言うと、有栖は手近なぶんちょうさまに向けジャンプ!
それに気付いたぶんちょうさまは白文鳥、桜文鳥、シナモン文鳥の三匹を迎撃するかのように放つ。
「ぴ!」「ぴぴ!」「ぴー!」
ジェットモフリームアタックが有栖に牙を剥く!
「あーん、かーわーいーいー!」
それを迷う事無く三匹まとめて抱きしめる!
「良き抱き心地……って、ちくちく痛いんですけど!?」
ツンツンと嘴で突付いてくるのが地味に痛い!
「所詮はおぶりびおんとやら。名残惜しくも心を狼にして……」
それでももふもふを堪能して満足したか、剣刃一閃を放とうとする、が!
「……あれ? ゆーべるこーどが発動しないわ? って、ちょ…ちくちくやーめーてー!?」
うん、そりゃあ文鳥三種目白押しを自ら受けに行ったともなればそうもなるよね……。そして反撃出来ない事に気付いてか三匹の嘴アタックが続き、ぶんちょうさまの群れがじりじりと有栖に近付く。
「あ、あれ、なんか思ってたのと違う……あーーーーーーッ!?」
そして、有栖はぶんちょうさまから追われる立場となってしまった。
「て、敵を引きつけてあげてるだけなんだからぁぁああ……」
もふもふして撃退するつもりが、どうしてこうなった……。
とは言え、町から引き離す事が出来ている以上はグッドジョブだ有栖!
さて、最後の碧と言うと……。
「新・我流奥義陸式―――六華封閃―――」
早々にぶんちょうさまに向け、六華封閃(リッカホウセン)を放つ!
局所を狙った斬撃は神経麻痺を起こして動きを封じる事を目的としており、それを喰らったぶんちょうさまがポテン、と横に倒れる。
「ぴ……」
これは殺られる……そう思ったぶんちょうさまが(分かりにくいが)恐怖の表情を浮かべる。
が、そうはならなかった。
何故なら……。
「そんなつぶらな目で見ないでくれ。触りたくなるだろう」
動けないぶんちょうさまをもふった。そう、もふったのだ!
ユーベルコードを使ってでももふりに行くと言う、ある意味技術の無駄遣いとも言える行為に出たのだ!
そもそも最初からもふる事しか頭になかった以上、この手で行くしかないと碧は判断したのだろう。
「ああ、いいもふもふだ……この触り心地、まさに俺が求めていたものだ」
常人なら蕩けた顔になっているであろうが、碧はクールな表情を崩さない。
実にシュールな光景である。
「……他のもふもふはどうだろうか? よし」
言うが早いか碧は自分の出来る全ての手を使って、他のぶんちょうさまをもふりに行く。
接近戦、マヒ攻撃、飛び道具で零距離射撃……もといもふり。
ぶんちょうさまの反撃も、武器受けで受け止めてもふる。
……そう、今の碧はもふる事に全てを賭けた、もふハンターなのだ!
「なるほど、だいたい分かった。みんな違って、みんないいもふもふだ」
一通りもふって碧は満足げに言った。
そして、もふられたぶんちょうさま達は恐怖の目で碧を見ていた。
まあ、あんな事をされてまでもふられたら、ねえ……。
……その後、陽芽はもふもふを十分堪能した後で玻璃花弁の舞(ダンス・ウィズ・グラスフラワー)で追い払い、有栖はボロボロになりながら戻ってきて、碧がもふったぶんちょうさまの群れは恐れを成して逃げていったようだ。
それぞれやり方は違えど、ぶんちょうさまの群れを撃退する事に成功。
その数は少しずつ減ってきている……はず、だよね?
成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴
浅沼・灯人
鳥……鳥か。
オブリビオンなら倒さねぇといけないな。
ああ、何があっても大丈夫だな。よし。仕事の時間だ。
【POW】
だがあれだ。まずは敵の様子見しねぇとな。
いやー、強敵だわこいつらー。
ん?なんだお前ら増えるの?まじ?
あーこれはダメだな、ユーベルコード封じられたわー。
もう膝とか肩とか腕とかも完全に封じられたわー。
これはしゃーねぇなあ、もふって撫でてボーッとしとくしかねぇかー。
……さてと、もういいか。
一頻り撫でて満足したら普通に倒すぞ。
あ、封じられてなかったら灼焼して焼き鳥にするが、
そうじゃなかったら一羽ずつ丁寧にお帰りいただこう。
ごめんな、鳥。だが俺が竜でお前が鳥である以上相容れない運命だったんだ……
アルトリウス・セレスタイト
恐らくこういった光景を、和むものと捉える者も多いのだろうな
魔眼・掃滅で消去
差し当たり痛くもないし血腥くもならんだろう
目に映る個体を出来る限り無駄なく見切り、同時にお帰り頂く
どこへ帰ると問われれば、骸の海ですら無いかもしれんが
なるべく高速に。手早く終えるために全力で
戯れている者達にはできるだけ見えないようにしておく
無慈悲な行いであることは自覚している
動物のしぐさに反応するほどの愛想を持ち合わせない
多少の気遣いを出来る程度に人間性はあるが、それが精一杯の、機能の塊じみた人型
●ぶんちょうさま、むじょうにもかられる
「鳥……鳥か。オブリビオンなら倒さねぇといけないな」
猟兵がそれぞれ、ぶんちょうさまと戯れる(?)中で浅沼・灯人(ささくれ・f00902)が呟く。
一応、各々がもふもふを堪能しつつも最終的には追い払うなどしているので、仕事はしっかりやっていると言ってもいい、はずだ。
「だがあれだ。まずは敵の様子見しねぇとな」
そう言いつつ、灯人がぶんちょうさまを観察する。
まんまるおめめにでっぷりした丸っこいボディ。
羽はふかふか、もふもふ。
そして大きさはまちまち。
「いやー、強敵だわこいつらー」
棒読みで灯人が様子見した感想を口にする。
うん、確かに強敵だよね! 主にもふもふのせいで!
「ぴ?」「ぴぴ?」「ぴー」
ふと目が合うと、ぶんちょうさまは三匹の色違い文鳥を灯人へ放つ。
「ん? なんだお前ら増えるの? まじ?」
マジです。
むしろ抵抗せずに受け入れる気マンマンなんですがそれは。
「あーこれはダメだな、ユーベルコード封じられたわー。もう膝とか肩とか腕とかも完全に封じられたわー」
そう言う灯人の膝と肩と腕には三匹の文鳥が乗っている。
三匹とも、ぴーぴー鳴いていて実に可愛らしい。
「これはしゃーねぇなあ、もふって撫でてボーッとしとくしかねぇかー」
まあそうなりますよね!
灯人はもふりタイムに入り、思う存分文鳥を撫でたりもふったりする。
「おお、もふもふ。こいつらがオブリビオンじゃなけりゃあなぁー」
もふりつつ、皆が思っているであろう事を口にするのであった。
「……さてと、もういいか」
数分ほどもふもふを堪能した灯人は、気持ちを切り替えて仕事に戻る。
まず戯れていた三匹の文鳥を一匹ずつ倒す。
するとユーベルコードが再び使用可能になっていたため……。
「俺の炎はちぃっと熱いぜ」
灯人の口から灼焼(イグニッション)による竜の炎が噴き出される。
「ぴぃーっ!?」
哀れ、ぶんちょうさまの群れはその白いボディをこんがり焼かれてしまい、真っ黒焦げにされてしまうのであった。
「ごめんな、鳥。だが俺が竜でお前が鳥である以上相容れない運命だったんだ……」
心の中で合掌し、もふらせてくれた事に灯人は感謝する。
せめて敵でなければ、と思いつつ……。
「恐らくこういった光景を、和むものと捉える者も多いのだろうな」
アルトリウス・セレスタイト(原理の刻印・f01410)が他人事のように呟く。
ぶんちょうさまをもふりたいと言うメンツが多い中で、アルトリウスは『単純にオブリビオンを倒す事だけ』を目的として、この場にやってきたのだ。
「ぴぴ?」
ふと『どうしたの? あそぼ?』と言うような目をしてぶんちょうさまがじっとアルトリウスを見ている。
だが、特にそれに反応する事はしない。
あいにく動物のしぐさに反応するほどの愛想は持ち合わせていなかったのだ。
「……ここでは仲間の目に付いてしまうか。付いて来い」
そう言うと、アルトリウスはぶんちょうさまの群れを誘導する。
これから自分がやるのは無慈悲な行い、それを見せる訳にはいかないと言うせめてもの気遣いなのだろう。
そして何も知らずに付いていくぶんちょうさまの群れ。
少し離れたところで、仲間の視界に入らない場所まで誘導を済ませると、アルトリウスは魔眼・掃滅(マガン・ソウメツ)を使い、ぶんちょうさまの群れを文字通り消去する。
異空へ放逐する原理の魔眼の力、一体彼らはどこへ飛ばされるのか。
(どこへ帰ると問われれば、骸の海ですら無いかもしれんが……)
それはアルトリウス本人にも分からない。
「ぴーっ!?」
仲間が突然どこへか消えた事に異常を感じ取ったか、別のぶんちょうさまも逃げようと踵を返す。
……が、無駄な事であった。
「一匹も逃がさん、平等にお帰り願おう」
やはり無慈悲に、魔眼の力で確実に消し去っていく。
このようにして手早く済ませた事により、アルトリウスが誘導したぶんちょうさまは全て消し去る事が出来た。
仲間にその様子を見られる事もなかったのは幸いだろう。
「さて、黒幕とやらはいつ現れるか……」
そう呟き、仲間の所へ戻っていくのであった。
うーん、無慈悲、実に無慈悲……。
成功
🔵🔵🔵🔵🔴🔴
オーンジュ・エテェネル
むむ、無数の鳥ちゃん……じゃないでふ、オブリビオン。
とりあえずフライパン(武器)ぶんぶんしたらいなくなるでふ?
それにしても……美味しそうでふね。
今日のご飯は焼き鳥にするでふ。
(アドリブ、共闘可)
フランチェスカ・グレンディル
「可愛いですね…これがオブリビオンだというのを忘れてしまいそうです」
(ぶんちょうの頭をなーでなーでと撫でてついついその容姿に愛でてしまいます)
…倒さなくても追い払うだけでいいってことですし、ちょっと痛いけど我慢してくださいね。
「あ、こら・・だめですよ。おいたしちゃいけません」
(拘束ロープをぐーるぐーると一匹ずつ巻いていきます、途中でぶんちょうの抵抗などアドリブ歓迎です)
得物の大鎌を手にして
「もう村へ来てはいけませんよ?」
と拘束ロープで玉状態にしたぶんちょうゴルフの要領でぱこーんぱこーんと外へ追い払います
●ぶんちょうさま、さらにかられる
「むむ、無数の鳥ちゃん……じゃないでふ、オブリビオン」
おしくらまんじゅう状態で眠っているぶんちょうさまを前に、オーンジュ・エテェネル(ただの家政婦・f10249)がじっと見つめる。
彼らに敵意らしい物はほとんどなく、それぞれが自由にあれこれやっているような感じではあるが、実際オブリビオンである。
「可愛いですね…これがオブリビオンだというのを忘れてしまいそうです」
既にぶんちょうさまの頭をなでなでしつつ、フランチェスカ・グレンディル(オラトリオのクレリック・f06390)が言う。
もふもふの魔力は実に強大であった。
「でも、このオブリビオンを追い払わないといけないでふ。出発の前にそう言われたのでふよ」
家政婦らしく、オーンジュは与えられた使命を忘れていない。
時折、こちらへ寄ってくるぶんちょうさまを手持ちのフライパンを振り回し、軽く追い払っている。
「うーん、そうですね。……倒さなくても追い払うだけでいいってことですし」
フランチェスカがぶんちょうさまの背に顔を埋め、もふもふを堪能する。
せめてもう少しだけ、このもふもふさを堪能しようと思ったとかなんとか。
「ささ、十分に堪能したでふか? そろそろお仕事の時間でふよ」
「うう、名残惜しいですけれど……分かりました、すべき事をしましょう」
オーンジュに促され、フランチェスカがぶんちょうさまを地面に戻す。
地面に戻されたぶんちょうさまが『あれ、どうしたの?』と言う顔で二人を見上げている。
「それで、どうしましょう?」
どうやって追い払おうかと相談するフランチェスカであったが。
「……それにしても……美味しそうでふね」
「えっ? 今、なんて……」
今、何かよからぬ事を聞いたような気がして聞き返す。
「決めたでふ、今日のご飯は焼き鳥にするでふ」
「えっ、た……食べちゃうんですか!?」
「ちょっと触ってみて分かったのでふが、あのでっぷりした肉付きは間違いなく美味しいはずでふ! だとしたら、美味しくいただくのがせめてもの供養になるでふ!」
一理あるような無いような事を言うオーンジュ。
別の世界には『食べると美味しい』みたいなオブリビオンもいると聞くが……でも、このぶんちょうさまは正直どうなんですかね?
「と、言う訳で……覚悟するでふよ」
オーンジュの目がきゅぴーんと光り、ぶんちょうさまの群れをロックオン。
手には獲物のフライパンが。
「ぴっ!?」
そして、それに本能的に気付いたのかぶんちょうさまが後ずさる。
「さあ、大人しく今日の夕飯になるでふよー! オブリビオンに慈悲はないのでふよー!!」
「ぴいぃぃぃーーーっ!?」
ハンターとなったオーンジュがぶんちょうさまの群れを追う!
ぶんちょうさまの方は食われてなるものかと必死に逃走!
今ここにオブリビオンの大捕り物が始まった。
……鳥なだけに(激うまギャグ)。
「……わ、私は私のやり方で追い払うとしましょうか。ちょっと痛いけど我慢してくださいね」
やや唖然とした様子でオーンジュを見送ると、フランチェスカも行動に出る。
拘束ロープでぶんちょうさまを一匹ずつ縛り上げるようだ。
「ぴーっ!」
だが、当然のようにじたばたと抵抗するぶんちょうさま。
何をされるのか分かっていないが、多分痛い事なのだと理解してるのだろう。
「あ、こら……だめですよ。おいたしちゃいけません」
しかし所詮は弱いぶんちょうさま、抵抗は無意味に終わり……一匹ずつ確実に縛り上げられていく。
その様子を見て逃走しようとした群れもいたが、ロープを投げ縄のように投擲し、それが絡まって逃走に失敗。
目に付いた群れは全て拘束されてしまった。
「ぴ……?」
「もう町へ来てはいけませんよ?」
これから何をされるのか、と言う恐怖の目を向けるぶんちょうさまの群れ。
そして得物の大鎌を手にするフランチェスカ。
いよいよ残虐な光景が展開されてしまうのか!?
「チャー、シュー……メーン!!」
「ぴぃーーー……!」
大鎌を振りかざし、ゴルフの打ちっ放しの要領で縛り上げられ玉状態になったぶんちょうさまを、大きく外へと追い払う!
ナイスショット! しかし、これはこれでなかなかえげつない!!
何より、ぶんちょうさまからすれば恐怖以外の何者でもない!
「さあ、どんどんお帰り願いますよ?」
「ぴ……」
笑顔を向けるフランチェスカに、玉状態にされたぶんちょうさまが凍りつく。
そして、また一匹大きく町の外へと打ち出されるのであった。
「ふぅ、大漁大漁でふ」
……暫く後、オーンジュがホクホク顔で戻ってきた。
その手にはどこで調達したのか、縄で両足を縛り上げられフライパンで気絶させられたぶんちょうさまの群れがあった。
あ、あの、本気で彼らを食べるつもりなんですか?
「うふふふ……」
目がマジだこの人ー!!
成功
🔵🔵🔵🔵🔴🔴
ニコ・ベルクシュタイン
【うさみっち(f01902)と】
物の…怪…?
まあ、数の面では確かにちと多すぎるな、まるで映画か何かのようだ
さあ来い、先日セキセイカフェで鳥との触れ合いデビューをしてきた俺が
正々堂々ともふり倒してやろう
迫りくるもふもふに対し、うさみっちと協力して
大きな網を張って文字通り一網打尽にする
「罠使い」の技能の活かしどころだろうか、巧妙な網捌きを見せてやる
それでも取りこぼしは出るだろうが、其処は他の猟兵に期待しよう
網で捕らえたぶんちょうさまはさぞやもふもふし甲斐があるだろう、
多少啄かれても其処は見逃してやる、そんなつぶらな瞳を向けても駄目だぞ
存分に堪能したら【花冠の幻】で速やかに送ってやろう
※アドリブ歓迎
榎・うさみっち
【ニコ(f00324)と!】
可愛い顔しておっかねーことする奴らなんだな!
そんな悪い子にはメッしなきゃな!(両手をわきわき)
それにもふもふ具合なら俺のウサ耳も負けてねーぞ!
こうも大量にちょこまかといるとやりづらいな!
まずは捕獲大作戦だ!というわけで
【ゆめのくにうさみっちランド】から取り出すのは
てれれってれ~♪ 丈夫で大きい網~♪
ほいニコ!あとは任せた!
ニコが網でぶんちょうさまを捕まえている間
俺はぶんぶん飛びながら応援したり
逃げ出しそうなぶんちょうさまを教えたりする
ふっふっふ、俺と同じくらいの大きさのもふもふだ
こいつらを枕にしたらさぞかし気持ちいい…
あっ、ちょ、くちばしイタッ!!ぴゃあああ(泣)
●ぶんちょうさま、いちもうだじんにされる
「可愛い顔しておっかねーことする奴らなんだな! そんな悪い子にはメッしなきゃな!」
両手をわきわきするのは榎・うさみっち(うさみっちゆたんぽは世界を救う・f01902)、最初からもふる気マンマンだ。
君、初手から自由だな!
「それにもふもふ具合なら俺のウサ耳も負けてねーぞ!」
そう言い、うさみっちは頭から生えてる(?)ウサ耳をアピールする。
えっ、それ本物なの?
「物の……怪……?」
ぶんちょうさまの群れを見て首を傾げるニコ・ベルクシュタイン(虹の未来視・f00324)。
……うん、疑問に思うのは当然かもしれないけど、オブリビオンである彼らもそう言う扱いで一つ、お願いします。
「まあ、数の面では確かにちと多すぎるな、まるで映画か何かのようだ」
ニコは肩をすくめる。
そう言えば、鳥繋がりでそんな映画ありましたね。
「さあ来い、先日セキセイカフェで鳥との触れ合いデビューをしてきた俺が正々堂々ともふり倒してやろう」
バシッと構えるニコ。
言葉の意味は分からないが、とにかく凄い自信だ!
……で、二人ともどうやって戦うつもりなんです?
「こうも大量にちょこまかといるとやりづらいな! まずは捕獲大作戦だ! というわけで」
ゆめのくにうさみっちランド(ウサミノ・ユタンポ・シアワセ・ジトメ)を発動させ、中から取り出したのは……。
「てれれってれ~♪ 丈夫で大きい網~♪」
って、そのまんまだな!?
「なるほど、それでまとめて捕獲と言う訳か。たまにはいい案を……」
「ほいニコ! あとは任せた!」
有無を言わさず、丈夫で大きい網をニコへと投げ渡す。
案だけ出して、後は楽をしようと言う事か!
「……おい、全部俺に丸投げか」
うさみっちに丸投げされ、ニコは思った。
ああ、いつも通りだったなと……しかし時間は待ってくれない。
ニコは罠使いの技能を生かし、ベストポイントと思しき所へ網を仕掛ける。
「よし、こんなものか。ほーら、こっちだぞー。構ってやるぞー」
パンパンと手を叩きつつ、ぶんちょうさまの群れを誘導する。
すると、群れは簡単に引っかかりニコの所へと押し寄せる。
地面に偽装し、土の中に隠れた網に群れは気付く事もない。
そして……。
「よし、ドンピシャだ! そら……よッ!」
ここ一番のタイミングでニコが網に繋がった縄を引っ張る!
「「「「「ぴぴーっ!?」」」」」
バサァ、と網が上と下から襲い掛かり、ぶんちょうさまを捕獲する!
「おー、いいぞー! フィーッシュ!」
その様子を煽るように応援(?)するうさみっち。
君、ホントに何もしてないな!?
「……って、ニコー! 結構網から逃げてないかー?」
ぶんちょうさまがギリギリで回避したのか、あるいは網がキャパオーバーだったのか、群れの全てが網に入りきっていないらしく、その内の何匹かが脱出してしまう。
「この程度なら想定の範囲内だ。それに、お前ももふりたいんだろう?」
しかし大して気にしてもいない様子で、これ以上逃がさないようにと網を縛り上げるニコ。
まあ、この程度の相手なら適当にやってても倒せるからね……。
「ん、まーなー。ふっふっふ、俺と同じくらいの大きさのもふもふだ。こいつらを枕にしたらさぞかし気持ちいい……」
両手をわきわきしつつ、脱走したぶんちょうさまに近付くうさみっち。
これが人間サイズであれば、ただもふられるだけであっただろう。
だが、うさみっちの身長は17センチ。
ぶんちょうさまはそれよりも少しだけ大きい。
と、なれば……。
「あっ、ちょ、くちばしイタッ!!」
べしっ、べしっと嘴による反撃を行うぶんちょうさま!
『自分よりも小さい相手になめられてたまるか』と言わんばかりのおこな表情(をしてるようにも見えそう)だ!!
そして、あっと言う間に逃げたぶんちょうさま達に取り囲まれる!
鳥なだけに!!(激うまギャグ)
「あっ、ちょ、やめ、やめて……そんな風にされたら……ぴゃあああ……」
おしくらまんじゅう攻撃を受け、うさみっちはもふもふの海へと沈む。
「……何やってんだ、あいつは」
そんな様子をニコは呆れたように見ていたが、もふもふの海に沈んでいくうさみっちの手がサムズアップの形をしていた。
その様子を例えるなら、溶鉱炉に沈みつつ親指を立てるあの人のように……。
「……まあ、あっちは後回しでいいか。さーて、網で捕らえたぶんちょうさまはさぞやもふもふし甲斐があるだろう」
ニヤリと笑いつつ、ニコが網の中の群れへ近付く。
『それ以上近付くな、突付くぞ』と言わんばかりにブワッともふもふの毛を逆立てて、ぶんちょうさま達が威嚇する。
「多少啄かれても其処は見逃してやる、そんなつぶらな瞳を向けても駄目だぞ」
「ぴ、ぴぃ……」
「さあ、覚悟するんだな」
だが、効果はなかったようだ。
……そして、ぶんちょうさまの鳴き声が町に響いたとか響かなかったとか。
その後、もふもふを十分堪能したニコは花冠の幻(レインボー・フラワーズ)を使い、虹色の花びらと共にぶんちょうさまの群れをまとめて骸の海へと返したそうな。
運良く生き延びた数匹は逃げるように町から飛んでいき、うさみっちに群がっていた数匹は引っぺがされて追い払われたとかなんとか。
「……生きた心地がしなかった」
助け出されたうさみっちはそう語っていたのでした。
●ぶんちょうさま、おかえりのじかん
一行はもふもふを堪能した後、なんやかんやでぶんちょうさまを撃退。
これくらいやれば、ボスが現れるはずだと聞いているが……。
その時、上から黒い影が現れる!
はたしてその正体とは……?
成功
🔵🔵🔵🔵🔴🔴
第2章 ボス戦
『まっくろピヨたろう』
|
POW : 超もふもふひっぷあたっく
単純で重い【もふもふなお尻 】の一撃を叩きつける。直撃地点の周辺地形は破壊される。
SPD : ぱくぱくもぐもぐ
戦闘中に食べた【食べ物 】の量と質に応じて【眠くなってしまうが】、戦闘力が増加する。戦闘終了後解除される。
WIZ : もふもふあたっくはいぱー
【もふもふ体当たり 】が命中した対象を捕縛し、ユーベルコードを封じる。ただし、解除するまで毎秒寿命を削る。
イラスト:Miyu
👑11
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴🔴🔴🔴
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種別『ボス戦』のルール
記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。
| 大成功 | 🔵🔵🔵 |
| 成功 | 🔵🔵🔴 |
| 苦戦 | 🔵🔴🔴 |
| 失敗 | 🔴🔴🔴 |
| 大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※このボスの宿敵主は
「💠御剣・誉」です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
●くろくてでっかいあいつ、あらわる(特別翻訳付きでお送りします)
それは空から現れた。
でっかい大きさの真っ黒な、ヒヨコのような、何か。
出撃前に見たイメージそのまんまだ!
そしてそれはバタバタと両手を羽ばたかせ、半ばホバリングするような形でやってきた。……こいつ、飛べたんですね。
「ぴよー(ぬう、我が下僕をこうも簡単に退けるとは! お前達、只者ではないな!)」
「ぴよっ(だが、このまっくろピヨたろう様の前では、お前達はその無力さを思い知るだろう!)」
「ぴよ!(さあ、命が惜しくば何か食べ物をよこすがいい! さもなくば、もふ死あるのみ!!)」
なんだかよく分からないが、こいつがぶんちょうさまを指揮していたボスらしい。
とりあえず倒して町の平和を取り戻すとしよう。
その前に、もふっておくのもいいかもしれないね!
二天堂・たま
ひよこ?ひよこを名乗ったか?
ならばワタシも黙ってはおれんな!
ひよこを司る者として!
UC:守護霊降臨で相棒たちを呼び、もふもふパワーで徹底交戦といこう。
前衛はもふもふぼでぃーあたっく、
後衛はめろめろういんくの2段構えだ。
ちなみにワタシはねこではない…ケットシーだ。
間違ってもキミのことはとって食べたりしないぞ。
●げきとつ!もふもふVSもふもふ
「ひよこ? ひよこを名乗ったか? ならばワタシも黙ってはおれんな! ひよこを司る者として!」
まっくろピヨたろうの前に現れたのは、ひよこに騎乗した二天堂・たま(ひよこマスター・f14723)であった……って、ひよこを司る者ってどう言う事なんですか。
お好きなんですか、ひよこ。
「ぴよっ!(むうっ、猫だと!? 私の天敵とは分が悪い……)」
「ちなみにワタシはねこではない……ケットシーだ。間違ってもキミのことはとって食べたりしないぞ」
あ、そこはハッキリしてるんですね。
まあ、そうでもなければひよこに騎乗しませんものね。
「さて、もふもふにはもふもふパワーで徹底交戦といこう」
「ぴよっ!?(もふもふパワーだと!? それは一体……)」
「ワタシの秘められた力を見せよう! カモン、相棒たち!!」
たまがビシッとポーズを決めると共に、130体ものひよこの霊が現れる!
そのサイズはたまと同等であり、数だけで言えば圧倒的もふもふさだ!!
「さあ、かかれ、かかれー!」
「ぴよー!!」
そしてたまの号令で、ひよこ軍団の半数が突撃。
まっくろピヨたろうに向かって、もふもふぼでぃーあたっくを敢行する!
「ぴよ!?(ぬおっ!? もふもふの数が、多い!?)」
65匹によるもふもふ津波が襲う!
38.6cmのひよこが次々にもふっ、もふっと体当たり!!
……まあ、その光景を第三者から見ると非常に微笑ましいのですが。
「ぴよっ!」
そして後衛に控える残り半数のひよこ軍団は『つぶらなひとみのめろめろういんく』で攻撃!
……これ、攻撃としてはどうなんですかね?
しかし、愛らしさで言えば破壊力は抜群だ!!
「ぴよー!(ぐうっ、なんたる可愛さ! これでは私が不利ではないか!)」
いや、これ効いてるのかよ。
どんな意味で効果出てるのさ。
「キミは大きく、もふもふしている。だがワタシの相棒たちは、数でそれに対抗したと言う訳だな!」
「ぴよっ!?(なんとっ!? ひよこを司る者、侮れん!)」
よく分からない事になってるような気もするが、初手のもふもふ対決はたまが制したと言えるだろう。
さあ、ここから更に弾みを付けてまっくろピヨたろうを追い詰め……どうなっちゃうんですかね、これ。
成功
🔵🔵🔴
真守・有栖
私が逃げ……群れの精鋭を引き付けてる間にこっちも片付いたようね。
手強い相手だったけど迅狼たる逃げ足……じゃなくて俊足で振り切ってやったわ!
そして!お前が群れの親玉ね!
……でっかいもっふもふじゃないの。
思う存分にもふらせなさい!
ぽよんとふかふかに真っ正面から飛びつく。
ぁー……この埋もれるほどのもふもふがたまらないわ。しあわせ。
このままたっぷりと堪能……させてはくれないようね?
しかし!
この距離。大きさ。もふもふ。
条件は全て揃ったわ!此処でなら苦情と被害を気にせず、全力を出せる。
今こそ猛狼たるを示す時……!
いっくわよー……わぉぉおおおおおん!!!
決まったわ。
って、ちょ……あの私は食べ物じゃな(以下略
●おおかみさん、ぞんぶんにもふる
初手もふもふ対決の後、町へ戻ってきた人影が一人、有栖だ。
「私が逃げ……群れの精鋭を引き付けてる間にこっちも片付いたようね」
その姿はぶんちょうさまと戯れ(?)すぎて、ややボロボロである。
「手強い相手だったけど迅狼たる逃げ足……じゃなくて俊足で振り切ってやったわ!」
本人の名誉のために言っておくと、ぶんちょうさまとの間には激しい戦いがあった……と、言う事にしておいて下さい。
「そして! お前が群れの親玉ね! ……でっかいもっふもふじゃないの」
まっくろピヨたろうを目にした有栖の目がキラリと光る。
……あ、このパターンってもしかして。
「思う存分にもふらせなさい!」
ですよねー!
言うが早いか、有栖が真っ正面からダイブ!
(こ、これは! な、なんてふかふか、もふもふなの……埋もれるほどの大きさ、そしてこのぽよんとした感触、こんなの初めてだわ。さっきのぶんちょうさまも良かったけれど、こっちはなんと言うか、規格外の心地良さね。こんな危険な代物がこの世界に存在しているのはヤバいわ。出来る事なら、ウチの寝床にもこんなのが一つ欲しい……ぁー……この埋もれるほどのもふもふがたまらないわ。しあわせ……)
飛びついて、脳内から僅か0.8秒でそんな事を思う。
……その飛びつかれたまっくろピヨたろうは困惑顔のようだが。
「……このままたっぷりと堪能……させてはくれないようね?」
有栖が顔を上げ、敵を見る。
急に戦意が戻ってきた、そんな感じだ。
「しかし! この距離。大きさ。もふもふ。条件は全て揃ったわ!」
なんか微妙に失敗しそうなフラグにも聞こえそうなセリフですが!
「此処でなら苦情と被害を気にせず、全力を出せる。今こそ猛狼たるを示す時……!」
すぅっと息を吸い込む有栖。
「いっくわよー……わぉぉおおおおおん!!!」
そこからほぼゼロ距離で人狼咆哮を放つ!
「ぴよーっ!?(ぐわーっ!?)」
至近距離からの激しい咆哮で、まっくろピヨたろうの鼓膜(どこにあるのか知らないけど)にダメージが行く!
「決まったわ」
敵に飛びついた状態で笑う有栖だったが。
「ぴよぉ……(や、やってくれたな……)」
「って、ちょ……あの私は食べ物じゃな……痛い、痛い!」
せめてもの反撃か、有栖が敵にかじられる。
……すぐに振りほどく事が出来たのは幸いだったが。
成功
🔵🔵🔴
四宮・かごめ
巣とかすっごいデカそう。二つ積んだおはぎみたいな。お彼岸にはまだ早いでござるよ。にんにん。とりあえずその胴体に【ダッシュ】でタックルさせるでござる。お主なんでそんなに黒いんだよぉ!
【ジャンプ】で肩?の辺りに飛び乗り、もふもふするでござる。あの辺安地に違い無い。ふふん。貴様の攻撃は一見もふもふを前面に押し出してかそいるが、その実自身の圧倒的質量にモノをいわせたものばかり。もふもふ力自体はぶんちょう様とそう変わらぬと見た。悔しかったら自慢のもふもふ力を見せて見るでござる。もふもふ。
頃合いを見て攻撃に転じるでござる。苦無でどすどすっと。
フランチェスカ・グレンディル
今度は大きいのですね。
でもなんだか凄くいばってらっしゃるようですから…
私はもふもふは遠慮して、皆さんが堪能してからまた縛らせて頂きますね(縄を取り出してにっこりと
目の前に立ちはだかる脅威、その力を奪いその場に留めよ!
咎力封じ(読みはお任せします)
皆さん、あとはお任せいたします!
アドリブ歓迎、ほかの参加者様との連携も歓迎です
●おはぎ、もふられ、しばられる
「巣とかすっごいデカそう」
敵を見て、真っ先にそう評したのはかごめであった。
そう言われると、一体どんなところに巣を作ってるんですかね。
「二つ積んだおはぎみたいな。お彼岸にはまだ早いでござるよ」
なるほど、そう言われるとそうにも見えるかもしれない。
「今度は大きいのですね。でもなんだか凄くいばってらっしゃるようですから……」
それに続くのはフランチェスカ。
一応そう言う敵だからね、ボスだからね……。
「私はもふもふは遠慮して、皆さんが堪能してからまた縛らせて頂きますね」
と、言うと先ほどぶんちょうさまを縛ったロープを取り出す。
「では、それがしがもふもふを堪能したら拘束をお願いするでござる」
「ええ、分かりました。いつでも出来るように準備はしておきますね」
軽い打ち合わせを済ませると、かごめが敵へと走る。
忍びなだけあって、その足は速い。
そして勢いを付けたままタックルを敢行する。
「お主なんでそんなに黒いんだよぉ!」
「ぴょーっ!?(そんな事言われてもーっ!?)」
バランスを崩してよろけるまっくろピヨたろう。
そこへ、更にかごめが飛ぶ!
狙いは肩の辺り……こいつのどこにそんな部分があるのかは分からないが、この辺りであろうと当たりを付けた場所へと飛び乗る。
そこが安全地帯であると見抜いたのだろう。
「ぴよっ!?(なに、私の死角に潜り込んだだと!?)」
「ふふん。貴様の攻撃は一見もふもふを前面に押し出してかそいるが、その実自身の圧倒的質量にモノをいわせたものばかり」
もふもふしながら、かごめが淡々と語る。
……なんだかやたらシュールな光景ではあるが。
「もふもふ力自体はぶんちょう様とそう変わらぬと見た。悔しかったら自慢のもふもふ力を見せて見るでござる」
「ぴ、ぴよーっ!(お、おのれーっ!)」
もふもふされる敵も、反撃を試みようとするが死角故にどうにもならない。
ブンブンと体を振り回そうとするが、そこは忍びのかごめ。
この程度であれば振りほどかれるような事はない。
「ははは、単に図体がデカいだけのもふもふでは、それがしをどうにかする事など出来まいなー!」
敵を煽りつつ、もふる事を止めないかごめ。
なんだか楽しそうな表情だ。
「ぴよーっ!(ぬぅーっ! 私の弱点を見抜かれるとはーっ!)」
そしてやたらと悔しがる敵。
……どんな光景なんですかね、これ。
「ふう、いいもふもふでござった。さて、そろそろお願いするでござるよ!」
十分にもふもふを堪能したかごめはフランチェスカへ合図を出す。
「はい! 目の前に立ちはだかる脅威、その力を奪いその場に留めよ!」
それを受けて、フランチェスカが咎力封じを放つ。
放たれた拘束ロープが敵を縛り上げる。
「ぴよ!?(なっ!? ロープだと!?)」
「まだです!」
しかしそれだけでは終わらない。
フランチェスカが走り、別方向から更にロープを投擲!
もう一方からも縛り上げる。
「これで動く事は出来ないはずです!」
「ぴよっ!?(な、う、動けん!?)」
ギリギリと拘束から逃れようとするが、二方向から縛り付けられてはどうにもならないらしく、敵がもがく。
拘束時間は限られているが、攻撃を与えるためだけであれば十分だ。
(それにしても、なんだか紐で縛られた七面鳥みたいですね……)
ロープで縛り付けられた敵を見て、フランチェスカが思う。
そんな事を考えてしまうのは、多分先ほどのぶんちょうさまの一件があっての事なのかもしれない。
(やっぱり、この大きいのも食べてしまおうと考えている人は……いるのでしょうか……?)
いるんじゃないかな、きっと!
「さて、もふもふを堪能させてもらったので、そろそろすべき事をするでござるよ。お覚悟を」
拘束された敵を前に、かごめがチャキッと苦無を取り出すと。
「ふんっ!」
敵に飛び掛り、脳天めがけて突き刺す!
それも一本や二本ではなく、数本だ!!
「ぴよーーーっ!!(ぬわーーーっ!!)」
痛烈なダメージを受けて悶絶する敵!
図体がデカく、やたらとタフなのかまだまだ元気な様子ではある。
しかし、確実なダメージを与える事は出来たのは確かだ。
戦いは続く!
成功
🔵🔵🔵🔵🔴🔴
ニコ・ベルクシュタイン
【うさみっち(f01902)と共闘】
今度は黒い鳥が一体、其の代わりサイズが巨大と来たか。
あの巨体を宙に浮かせるはばたきとは、中々のものであるよ。
うさみよ、油断無く行こう。…大丈夫だな?
全力の一撃を至近距離から叩き込むのだな、承知した
「ダッシュ」で全力の助走をつけてからの「ジャンプ」で
一気にまっくろピヨたろうとの距離を詰め
【時計の針は無慈悲に穿つ】にて心は痛むが強烈な一撃を
…もふっ(拳がもふもふの中に埋もれる音)
何!? 効かないだと…!? し、しかも腕が…抜けない!
クッ、こうなったら…「動物と話す」を敢行だ
貴様、何者だ! 一体何を企んでいる!?
あとうさみよ、申し訳無いが助けてくれないか!
榎・うさみっち
【ニコ(f00324)と共闘!】
デカッ!!!
こんな大きいもふもふにもふもふされたら俺…ぴゃあああ
(さっきのあれこれを思い出して赤面)
よしニコ!きっとこいつには生半可な攻撃じゃダメだ!
全身全霊で超接近戦でもふ…いや攻撃するんだ!
さぁ喰らえ俺の【こんしんのうさみっちビンター!】
もふっ
な、なにー!?俺の耳どころか身体ごと埋もれるぅー!
あっ、ちょ、もふの海から出られな…ぴゃあああ(泣)
※もふもふに埋もれて足だけ出てる状態
※某家の一族的なイメージでお送りします
ニコ助けてー!!ってお前もかーい!
なんやかんやで抜け出したら
ふっ、お遊びはここまでだ!
喰らえ、かっこいいワイヤー!
これで縛り上げてやるぜ!
●めがねのおにいさんとようせいのおとこのこ、しずむ
「ぴよーっ!(お前達、なかなかやるな!)」
ロープが解かれ、動けるようになった敵が吠える。
敵はまだまだ健在だ。
「デカッ!!!」
うさみっちが敵の大きさを前に叫ぶ。
身長17センチともなれば、目の前に立ちはだかるのはまさに壁だ。
「こんな大きいもふもふにもふもふされたら俺……ぴゃあああ」
先ほどのおしくらまんじゅうもふもふ地獄を思い出して赤面する。
……そんな赤面するような事になっていたのかは疑問だが。
「今度は黒い鳥が一体、其の代わりサイズが巨大と来たか」
一方のニコは冷静に敵を見やる。
「あの巨体を宙に浮かせるはばたきとは、中々のものであるよ」
スマホで動画撮ってキマイラ辺りで流せばバズってたかもね!
「よしニコ! きっとこいつには生半可な攻撃じゃダメだ! 全身全霊で超接近戦でもふ……いや攻撃するんだ!」
やっとまともな事を言い出すかと思ったが、一瞬だけ本音漏れたね君!?
「ああ、うさみよ、油断無く行こう。……大丈夫だな? 全力の一撃を至近距離から叩き込むのだな、承知した」
ぶんちょうさまとの戦いでの事を思い出してか、一抹の不安を覚える。
……が、少なくともうさみっちの提案は戦術的にも有効だと踏んだのか。
「仕掛けるのは同時だ、いいな?」
「おうよ、まっかせとけー!」
「よし、やるぞ!」
叩き込むユーベルコードは似通った物。
至近距離から叩き込むタイプの攻撃……同時ならば効果はあるはずだ。
一呼吸置いて、ニコが駆け出す。
一歩、二歩、三歩……タイミングが全て、外す訳にはいかない。
そして、この位置からがベストと判断したか、ニコが飛んだ。
「ここだ……ッ!」
「さぁ喰らえ俺のこんしんのうさみっちビンター!」
ニコが時計の針は無慈悲に穿つ(ルースレス・クロックブレイク)を、うさみっちがこんしんのうさみっちビンタ(ウサミノ・オミミハ・イワヲモ・クダク)を同時に、敵の腹部と思しきポイントへ同時に叩き込む!
普通の敵ならば、大きく吹き飛ばされるのは裂けられない一撃だ。
……だが、もふもふの力を侮ったのが二人のミスであった。
(もすっ)
「な……」
「え?」
ニコの拳とうさみっちの耳が、そのもふもふに、埋もれたのだ。
「ぴよよよよーっ!(ふははははーっ! その程度か!)」
「何!? 効かないだと……!? し、しかも腕が……抜けない!」
「な、なにー!? 俺の耳どころか身体ごと埋もれるぅー!」
なんたる事か!
二人の同時攻撃が受け止められ、もふもふボディに飲み込まれたではないか!
「あっ、ちょ、もふの海から出られな…ぴゃあああ」
うさみっちはそのまま敵の腹部に飲み込まれ、もふもふに埋もれて足だけ出ている……スケキヨ状態だ!
体が小さい事がこの事態を招いてしまったのか!!
「貴様、何者だ! 一体何を企んでいる!? あとうさみよ、申し訳無いが助けてくれないか!」
苦し紛れにニコが敵との会話を試みる。
あ、ここだけは動物会話技能なので、翻訳なしでお送りします。
「知れた事! 我らは飢えている故、喰らうために我が下僕を引きつれ、方々を巡っているのさ!!」
「だからと言って、罪も無い人々を苦しめるかオブリビオンめ!」
「生きるためよ! それの何が悪いか!!」
ここだけ見れば真面目なシーンなんですが、会話してるのが黒くてでっかいヒヨコなんですよね……。
なんと緊張感の無い、などと言ってはいけないぞ!
「ニコ助けてー!! ってお前もかーい!」
そして両足をジタバタさせたまま、黒いもふもふの海に沈むうさみっち。
これはまさに絶体絶命……とてもそうとは思えない状況ですが、一応。
「くっ、だがまずは腕が抜けない事には……」
「ぴよよー!(ならばもう一度打ってみるか?)」
そう言うと敵が何らかの加減をしたのか、もふもふの海から腕が抜ける。
脱出したニコは、すぐさまうさみっちの両足を引っ張り出して救助する。
「こいつは強敵だな……うさみ、どうする?」
「ふっ、お遊びはここまでだ!」
脱出出来て調子が戻ったのか、うさみっちが何かを取り出す。
それは……かっこいいワイヤーだ!
補足するが、ホントにそう言う名前の武器である!!
「喰らえ、かっこいいワイヤー! これで縛り上げてやるぜ!」
「……そうか! さっきのように縛り上げれば!!」
ニコは先ほどのフランチェスカの行動を思い出していた。
敵を拘束した上で、頭を狙えば効果があるかもしれない。
「さあさあ、俺の本気を見せてやるぜー!」
そう言うと、うさみっちは素早く飛び回りかっこいいワイヤー(武器名)で敵を縛り上げる行動に出る。
フェアリーの機動力を生かして、縦横無尽に動き回ると敵をがんじがらめにしてしまったではないか!
「ぴ、ぴよよ……(な、なんだと……また縛られるとは)」
「どうだ、俺だってやる時はやるんだぜ!」
「でかした、うさみ! ……さあ、もう一撃だ!」
少し距離を取り、助走を付け、飛ぶ!
狙いは敵の脳天……かごめが苦無を刺した辺りだ。
「此の一撃はかなり痛いぞ……!」
『時計の針は無慈悲に穿つ』が脳天に直撃する。
「ぴよーっ!?(ぐわぁーっ!?)」
敵の脳天に大きな衝撃が走り、前のめりになって倒れた!
まだ敵はピクピク動いているのを見る限りでは生きているらしいが、更に打撃を与える事に成功したようだ。
成功
🔵🔵🔵🔵🔴🔴
水鏡・陽芽
わあっ、おっきい真っ黒なひよこだ!もふりがいが……じゃなくて、やっつけないとダメだね!
誘きよせやフェイント、ダッシュを使って、囮としてひよこの注意をあたしに引き付けるよ。そうすれば他の人もちょっとは楽だよね
【錬成カミヤドリ】で複製した鏡をひよこの周りを囲めば気を散らせるかな?あともふるのに、ちょうどよさそうな場所もわかるかも?
タイミングを見計らってひよこに飛び付いて思いっきりもふるよ。……あはは、さっきの文鳥とはまた違ったもふもふ具合だね!攻撃を受けた時も同じ。なお危なくなったらだまし討ちをして逃げる。こっちも色々と必死だからね!
絡み・アドリブOK
ファラン・ウルフブラッド
戦闘開始と同時にダッシュで接近し、ピヨたろうの背中に飛び乗って埋まります。(服装が黒系統なので埋まると保護色化して何処にいるのか分からなくなります)
「あ゛~、いいわこれ。何これ超快適。我を堕落させるとは、やるなピヨたろう。このモフ指数は非常に高いぞ、誇るがよい!」(くた~)
存分に楽しんだら適当な所で背中からぺいっと放り落とされて戦線復帰。心なしか王様の肌のツヤが良くなってます。
ここからは我のターン!たのむぞぶんちょうさま!
1章で懐いたぶんちょうさまを召喚(UC)!もふもふ天国第二幕!
それにしても我と同じ位強いぶんちょうさまってどれ位強いのだろうか?
※アドリブ歓迎します。
●まっくろピヨたろう、またまたもふられる
前のめりになって倒れた敵が、両手をバタバタしホバリングするかのように体を浮かび上がらせて立ち上がる。
デカい図体ではあるが、このように器用な事は出来るようだ。
「わあっ、おっきい真っ黒なひよこだ! もふりがいが……じゃなくて、やっつけないとダメだね!」
黒幕を前に、陽芽が一瞬本音を漏らしそうになる。
……うん、あんなのがいたらもふりたくもなるよね、わかる。
「ぴよーっ!(なるほど、この力……下僕達をあっさり蹴散らすのも頷ける! しかし、まだ私はやられぬぞ!!)」
相変わらず緊張感のない顔をしてはいるが、自らの健在をアピールする。
だが、その後ろに迫る影が一つ!
その直後、もすっと背中に人一人の重さの何かが圧し掛かる感覚。
「ぴよっ!?(な、いつの間に背後から!?)」
まさかの奇襲に狼狽する敵だが、そもそも後ろに張り付いているため、どうする事も出来ない!
一体、敵の背に張り付いたのは誰なのか!?
「あ゛~、いいわこれ。何これ超快適。我を堕落させるとは、やるなピヨたろう。このモフ指数は非常に高いぞ、誇るがよい!」
もふもふに埋もれ、めっちゃ蕩けた表情をしたファランだ!
って言うか、そんな表情してていいんですか王様!?
「もふもふは正義。いいね?」
アッハイ。
そもそもにしてファランの服装が黒系統なので、もふもふに埋まると保護色化して何処にいるのか分からないのが更に厄介だ!
「ほら、こっちよ!」
そうこうしている内にも、陽芽が敵をおびき寄せる。
「ぴよっ!(ええい、今は敵を一人でも多く片付ける事が先か!)」
埋もれたファランの事は一旦頭から忘れ、陽芽のところへのっしのっしとそこそこのスピードで敵が走る。
見かけによらず足は速いようだ。
そして、陽芽を追いかけ曲がり角を曲がると……。
「ぴ、ぴよっ!?(な、なんだこれは!?)」
16個の手鏡が空中であちこちに展開され、敵の姿を各方向に映し出す。
陽芽が錬成カミヤドリで生み出した自身の本体(手鏡)の複製物だ。
「ファランさんは背中にいるから、あたしは……よし、あの辺りに決めたっ!」
いつの間にか民家の屋根の上にいた陽芽が、敵の後頭部辺りへ飛び込む。
敵は鏡に映った自分の姿に困惑を隠しきれず、今は隙だらけだ。
(もふっ)
「……あはは、さっきの文鳥とはまた違ったもふもふ具合だね!」
陽芽がそのもふもふ具合に、にへらっと表情を崩す。
こっちのもふもふは、埋もれるような感じの柔らかさとも言えるのか。
癖になるのも頷ける、かもしれない。
「そうだろうそうだろう、敵でなければどんなに良かったか」
「お昼寝したくなるねー……ふぁぁ……」
敵の背に埋もれ、もふもふを堪能する二人。
一応、今戦闘中なんですけどね。
「ぴよーっ!(ええい、いつまで引っ付いているか! 離れーい!)」
しかし、これ以上は許さないとばかりに体を激しく揺らす。
そのままファランが背中から振り落とされるが、着地!
心なしか肌のツヤが良くなってるようにも見えるぞ!
「ここからは我のターン! たのむぞぶんちょうさま!」
そしてファランがユーベルコード、ぶんちょうさまのほんきを発動……。
えっ、このためにわざわざ作ったんです!?
なんやかんやで餌付けから懐柔されたミニサイズのぶんちょうさまが、何故か王冠を被って現れる!
そして護衛役として白文鳥・桜文鳥・シナモン文鳥までもがお供として付いてきているではないか!!
「ぴよっ!?(下僕だと!? お前達、何故裏切った!?)」
「ぴーっ(だって、あっちのご主人の方が待遇いいし?)」
「ぴぴっ(毎日ご飯!)」
「ぴー(そして住み心地のいい寝床!)」
「ぴっ!(安定した生活が出来るなら、我々は喜んでご主人に付くさ!)」
あんまりカリスマとかなかったんですかね、ピヨたろうさん。
「ぶんちょうさま、いや、我が盟友キングぶんちょうさま。もふもふに隠された真の力を俺に見せてくれ!」
ファランの号令と共に、四匹のぶんちょうさまが襲い掛かる!
……元がリザレクト・オブリビオンだからそう言う扱いって事で一つ。
「それにしても我と同じ位強いぶんちょうさまってどれ位強いのだろうか?」
そこは深く考えない方がいいかもね!
「ぴよ!(くっ、裏切り者め!)」
反撃しようと敵が動こうとしたが、後頭部の辺りから突然の叫び声が!
「あっ、あっちに米俵がいっぱい!」
「ぴよ!?(なに、どこだ!?)」
陽芽のだまし討ちで隙が出来たところへ、ぶんちょうさまチームが襲う。
その前に陽芽はちゃっかりと張り付いた後頭部から脱出済みだ!
「ぴーっ!(目隠しもふもふアターック!)」
敵の目の辺りに四匹のぶんちょうさまが体当たりし、視界を奪う!
「ぴよー!?(な、ま、前が見えん!!)」
そして、そのままふらふらとした足取りのまま、木材の積んであった大八車に激突!
ドンガラガッシャーン、と派手な音を立てて敵が木材の下敷きになった。
「よっし、だまし討ち大成功!」
「うむ、上手い隙の作り方だったな。そして我が盟友もよくやったぞ!」
陽芽とぶんちょうさまチームの行動を称えるファラン。
敵に与えたダメージもかなりの物となってきた事より、いよいよ戦いは最終局面へと進むのであった……。
成功
🔵🔵🔵🔵🔴🔴
赤城・碧
「可愛いは可愛いしもふもふしているが、なんというかその…………旨そうだな。」
じゅるり。ということで、今日の晩御飯決定だな。散々もふり倒して疲れさせたところで、ユーベルコード使用して焼き鳥にしてしんぜよう。
ちょうど良い大きさで斬れると良いな。
「焼き具合ぐらいは選ばせてやろう。レアにするか?ミディアムにするか?他のでも問題ない。君は今日俺に食べられるのだから、じっくり決めなさい。」
オーンジュ・エテェネル
お、おっきな鳥ちゃん!
とりあえずさわり心地を確認して……これだけ大きければお鍋も出来るでふ!
フライパンで叩いてお肉を柔らかく、そしてダメージを与えるでふっ。
大人しく料理されるでふ!
(アドリブ、共闘可)
浅沼・灯人
こいつが親玉……
そうか、でかいな確かに。
……でっかいなぁ……
【POW】
ちゃんと倒す。もちろん倒す。
だがその前にちょっと餌やってもふったってバチは当たらねぇだろ。
つーわけでまずは攻撃(飯)だ。
大したもんじゃねぇけど焼おにぎりを作ってきてた。
さっきのやつらには(撫でるのに夢中で)食わせなかったが
お前には渡してやれるな。ほれ。
……焼かない方がよかったか?
味についてを聞いては「そうか」と返す。
上手いと言われれば少し喜ぶ。
ついでに撫でる。やー強敵だ。すげぇ強いわこの羽毛、眠くなる。
周りのやつらも満喫したら攻撃しにいく。
腕を竜のそれにして、おもっきりぶん殴る。
ごめんなでかどり。お前はとてももふかった。
●ほしょくするもの、されるもの
木材の下敷きとなった敵が、ボロボロになりながら立ち上がる。
ここまでやられても、まだ動ける辺りはボスなだけあると言えるのか。
「ぴ、ぴよぉ……(よ、よくもここまでコケにしてくれたな……)」
食べる物を求め、下僕を引き連れやったきたのにこんな事になるとは。
今日は最悪の日だ、と思ったであろう。
「こいつが親玉……そうか、でかいな確かに。……でっかいなぁ……」
灯人が敵を見上げる。
改めて見ると、おおよそ4~5メートルくらいはあるのだろうか?
「お、おっきな鳥ちゃん!」
先ほど、多数のぶんちょうさまを捕獲したオーンジュが目を輝かせ……。
あっ、この人もしかして、また……?
「可愛いは可愛いしもふもふしているが、なんというかその…………旨そうだな」
じゅるり、としつつも冷静さはそのままな碧。
君もか、君もそうなのか!!
「あー、ちょい待ってくれ二人とも。その前にちょっと餌やってもふったってバチは当たらねぇだろ」
灯人がハンターの目をした二人を一旦制する。
「大したもんじゃねぇけど焼おにぎりを作ってきてた。さっきのやつらには(撫でるのに夢中で)食わせなかったが、お前には渡してやれるな。ほれ」
せめてもの情けなのか、灯人が焼おにぎりを敵に差し出す。
そう言えば食べる物を求めてここにやってきたんでしたね、こいつ。
「ぴよ!?(え、いいの!? いただきます!!)」
驚いたような声を出し、敵が素早く灯人の焼おにぎりを、まるでどこぞのピンクの丸い悪魔のごとく、吸い込むようにして口にする。
そして、もっちゃもっちゃと食べる。
「……焼かない方がよかったか?」
「ぴよ!(否、これは美味い!美味いぞ!!)」
嬉しそうな声を出す辺り、美味いと言う事なのだろう。
「そうか」
灯人は素っ気無い反応だが、少し嬉しそうな様子だ。
そして、敵の体に触れてみる。
「やー強敵だ。すげぇ強いわこの羽毛、眠くなる」
確かにこれは強烈なもふもふであった。
仲間達も絶賛するのは当然か。
「なるほど、強敵だ。いつまでももふりたくなるな」
いつの間にやら碧ももふっていた。
食う前にせめてもふっておきたかったのだろう。
「とりあえずさわり心地を確認して……これだけ大きければお鍋も出来るでふ!」
便乗して体に触れてみたオーンジュが、またしても物騒な事を口にする。
まあ、そんな気はしてましたけどね!
「ぴよっ!?(えっ!?)」
聞いてはいけない事を聞いたような気がして、思わず聞き返す。
「ということで、今日の晩御飯決定だな。焼き鳥も良さそうだ……」
更に碧の言葉による追撃!
「ぴよっ!?(や、焼き鳥!?)」
敵が冗談ですよね、と言うような声を出す。
「ま、最初からこうなる事は分かっていたがな。悪く思うな」
灯人もやる気になったようだ。
……かくして、三人の無情な下ごしらえが始まるのであった。
まずは碧の焔帝輪閃(エンテイリンセン)で、もふもふした羽毛を落とす。
妖刀での回転斬りが、まるでバリカンのようにバッサバッサと刈っていくと同時に、黒紫の炎が残りの部分を焼き払う。
「ぴよーーーっ!(ぎゃー、熱い! 熱いーーー!!)」
羽毛を刈られた直後に炎で焼かれ、ゴロゴロと転がり回る。
「焼き具合ぐらいは選ばせてやろう。レアにするか?ミディアムにするか? 他のでも問題ない。君は今日俺に食べられるのだから、じっくり決めなさい」
碧の無慈悲なる宣告が追い討ちをかける!
あっと言う間に、あれだけもふもふだった敵が見るも無残なチリチリ毛状態になってしまったではないか!!
「大人しく料理されるでふ!」
続いて、オーンジュがバシーンバシーンとフライパンで敵の体を殴打!
もふもふ状態の時は攻撃がまともに通りはしなかったが、今この状態になってしまえば物理的防御力は皆無と言ってもいいだろう。
フライパンで叩く事により肉を柔らかくし、そしてダメージを与える!
「ぴよっ! ぴよーっ!!(痛い! 痛い! 素通しめっちゃ痛い!!)」
「美味しく食べる事で供養してやるでふ。さあ、覚悟を決めるでふ!」
一つの食材として、敵をロックオンしたオーンジュを止められる者はいない。
無慈悲な殴打が続く!
しかし家政婦であるが故、仕事に手抜かりは出来ないのだ。
「そろそろいいでふかね? 灯人ちゃん、仕上げお願いするでふよ!」
十二分に叩き終えたところで、灯人にバトンタッチする。
「あいよ。さて、シメだ……痛いだけではすませねぇよ」
腕を竜のそれに変化させ、灯人は最後の一撃……擒餞戈(リベレイション)を全力で叩き込んだ。
その威力は衝撃波が発生し、敵を貫通する。
「ぴ、よ……」
蓄積したダメージに消失した防御力が重なった事で、それがトドメとなった。
まっくろピヨたろうは仰向けにゆっくりと倒れ、ピクリとも動かない。
どうやら完全に倒す事が出来たようだ。
「ごめんなでかどり。お前はとてももふかった」
その場で敵に合掌する灯人。
「うふふ、今日は大漁でふ! 今から何を作ろうか悩むでふよー!」
大量の食材をゲットして喜ぶオーンジュ。
「もふもふ……焼き鳥……」
そしてもふもふの事と焼き鳥の事で頭がいっぱいな碧。
……なんだかハチャメチャな事になってしまったが、猟兵達は無事にサムライエンパイアの町の一つを守る事に成功したのであった。
あの、ところでやっぱりその、まっくろピヨたろうは食べるんですか?
「お鍋、鳥団子、から揚げ、チキンカツ……」
「さて、これは焼き鳥何本分になるんだろうか……」
やっぱり目が本気でした。
成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴
第3章 日常
『和のおもてなしを受けましょう』
|
POW : お菓子!ごはん!とにかく美味しいものを食べる。
SPD : 文化や作法に触れることを楽しんだり、実際に体験してみたりする。
WIZ : 仲間との歓談を楽しんだり、地元の人たちの話を聞く。
|
種別『日常』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。
| 大成功 | 🔵🔵🔵 |
| 成功 | 🔵🔵🔴 |
| 苦戦 | 🔵🔴🔴 |
| 失敗 | 🔴🔴🔴 |
| 大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
●たたかいおわって
「皆様、此度はこの町を守っていただき、本当にありがとうございます」
町長である初老の男性が深々と頭を下げる。
襲撃により、一時避難していた町の人達も無事に帰ってきた。
戦いで少しばかり町に被害は出たようだが、損害は軽微のようだ。
「もしよろしければ、是非とも一休みしていってくだされ。この町は江戸にはかないませんが、それなりの物はあると自負出来ます故に……」
町を見渡せば食事処や屋台、特産物の工房、店などが点在しているようだ。
グリモアベースに帰還するまで、まだ時間はある。
せっかくの機会だ、サムライエンパイアのあれこれに触れてみるのも乙だろう。
地元の人達の話を聞いて、より深く知る事も悪くはないかもしれない。
さあ、これから何をしようか?
赤城・碧
美味しいものを食べる……というか作るか。さて、何本の焼き鳥が食えるかな。『料理』スキルを活かして美味しくして見せよう。大丈夫、「食材」は大量にある。
折角だ。仲間や村の人たちにもあげよう。
この村の名産品も食しておきたい。ついでにレシピも教わろう。鳥料理あれば余った「食材」で試してみたいが……。
「……あ。そういえば、結局焼き加減聞き損ねたな。」
ニコ・ベルクシュタイン
【うさみっち(f01902)と】
いやまったく、手強い鳥達であったな。
特にピヨたろうには手加減して貰わなければどうなっていた事やら…。
ともあれ、無事に事件が解決して良かったな、うさみよ。
此処は一つ町長のお言葉に甘えて、ゆるりとして行こう。
何、屋台とな。色々な店が並んでいて目移りするな。
…む、焼き鳥?(うさみの方を見る)
いや違う、鳥を倒した記念にひとつどうだという意味だ!
あと人の財布にたかるな、俺とてそう稼いでいる訳では…
(お品書きの端から端まで頼んでいくうさみを止められず)
ああっ、また勝手な事を…!どうせ食べ切れない癖に…!
仕方無い、折角だから共に食べるか
塩で焼いて貰った焼き鳥は…美味いな!
榎・うさみっち
【ニコ(f00324)と!】
いやーもふ死するかと思ったぜ!!
おうおうニコよぅ、お前が油断してたからだぞ!
次からは俺の足を引っ張るんじゃないぞう!(うざみっち)
わーい屋台がいっぱいー♪
ニコ!俺焼き鳥が食いたい!!
あ、もちろんニコの奢りでな!
…おいその視線はなんだ
飛んでるからって俺は鳥じゃないぞ!
しいて言うならうさぎだぞ!
へい大将!端から端まで全部な!
俺の食欲ならこれくらい余裕だぜ!
ニコよぅ、そんな語彙力じゃグリモア猟兵やっていけないぞ!(メタ)
この絶妙な焼き目の付き具合と肉汁のシズル感
見た目だけでも美味しいのが約束されている
シンプルな塩味が鶏肉の旨味を引き立て
皮の程良いカリカリさもたまらない
●やきとりのおじかん
「いやーもふ死するかと思ったぜ!!」
戦いが終わり開口一番、うさみっちが感想を述べる。
ぶんちょうさまからのおしくらまんじゅう、まっくろピヨたろうの黒いもふもふの海……それに埋もれた時のうさみっちは、どことなく幸せそうな感じもしていたが。
「いやまったく、手強い鳥達であったな。特にピヨたろうには手加減して貰わなければどうなっていた事やら……」
そしてそれに同意するニコ。
もふもふ的な意味で今回ほどの強敵はそうそういなかっただろう。
「おうおうニコよぅ、お前が油断してたからだぞ! 次からは俺の足を引っ張るんじゃないぞう!」
……などとデカい態度のうさみっち。
でも君、最初からフリーダムだったよね?
「ああ、覚えておく」
それをいつもの事だとばかりに受け流すニコ。
二人とも仲良しだね!
「ともあれ、無事に事件が解決して良かったな、うさみよ。此処は一つ町長のお言葉に甘えて、ゆるりとして行こう」
「いえーい、食べ歩くぞー!」
そんな感じで、二人は屋台街へと向かうのであった。
じゅわ~……と言う音と共に、サムライエンパイア独自のタレが付いた鳥肉の焼けるいい匂いが、屋台から漂ってくる。
ここの町人は日々、酒を煽りながら焼き鳥を楽しんでいるのだろうか。
屋台の中では、店主が仕込みを行ったり焼いたりと忙しい様子だ。
「親父さん、これはこんな感じでいいか?」
「おう、十分だぜ。……しかし悪いな、兄ちゃん。こんな風に手伝ってもらっちまって……」
そんな屋台の一角で、碧が料理技能を生かし手伝いを行っていた。
今回の戦いで大量に鳥肉が確保出来たのだが量の都合上、持ち帰れない分はここで調理して食べようと言う事になったそうな。
オブリビオンを食べるのはどうなのかと言う疑問もあったが、一度捌いて味見をしてみれば……これが思っていた以上に美味しい事が判明。
こうして肉が焼き鳥屋台などに回されたのだ。
「構わない。ただ、何本か焼けたら……」
「分かってるぜ、兄ちゃんが食う分はしっかり用意しとくからよ!」
「ありがとう」
簡単に礼を言い、肉や野菜を切る作業に戻る碧。
実際、もふもふと焼き鳥の事を考えてたもんね!
「そう言えば一つ聞きたい事があるんだが……この町の名産品的な物とかを知らないか? 出来る事なら作り方も学んでみたいが……」
「それなら一仕事終わった後にでも、俺が知ってるとこへ話を付けておくよ。しかし兄ちゃん、料理が好きなんだなあ?」
「まあ、多少は……」
受け答えをしつつ竹串に具材を刺していく。
すると、そこへ……
「わーい屋台がいっぱいー♪ ニコ! 俺焼き鳥が食いたい!!」
「何、屋台とな。色々な店が並んでいて目移りするな。……む、焼き鳥?」
「……おいその視線はなんだ。飛んでるからって俺は鳥じゃないぞ! しいて言うならうさぎだぞ!」
ニコとうさみっちが騒がしい様子でやってきた。
「いや違う、鳥を倒した記念にひとつどうだという意味だ! ……って、碧?」
「ああ、少しばかり手伝いの方を。仕込みの方は大体終わった」
「お、いいタイミングと言う事か。よし、ここにしよう」
屋台に備え付けられた椅子にニコが座る。
「いやっほう、焼き鳥だー! あ、もちろんニコの奢りでな!」
便乗するようなノリでうさみっちも続く。
なおうさみっちは身長の都合上、屋台の出っ張り部分(皿などを置く場所)へ座った模様。
「人の財布にたかるな、俺とてそう稼いでいる訳では……」
「へい大将! 端から端まで全部な! 俺の食欲ならこれくらい余裕だぜ!」
「ああっ、また勝手な事を……! どうせ食べ切れない癖に……!」
結局のところ、最後まであまりにもフリーダムっぷりを炸裂させるうさみっちにニコは頭を抱える。
「ははは、賑やかだな! ……うし、そろそろ焼き始めるから兄ちゃんも向こうに座って待っててくれよ」
「わかった、そうさせてもらおう」
そして仕込みの手伝いを済ませた碧も椅子へ。
そんなこんなで、騒がしい祝勝会(?)が始まった。
「塩で焼いて貰った焼き鳥は……美味いな!」
ニコが熱燗を飲みつつ、焼き鳥(塩)に舌鼓を打つ。
……まあ、その肉が本日戦ったオブリビオンのそれだったりするのだが。
味自体は問題ないようだ。
「ニコよぅ、そんな語彙力じゃグリモア猟兵やっていけないぞ!」
「語彙……力? うさみ、お前は何を言ってるんだ……?」
一方のうさみっちは、さすがに6歳と言う事もあって酒は出せず、サムライエンパイア産の緑茶を飲んでいる。
と言うかその一言は大分効く、やめるんだ。
「この絶妙な焼き目の付き具合と肉汁のシズル感。見た目だけでも美味しいのが約束されている……シンプルな塩味が鶏肉の旨味を引き立て、皮の程良いカリカリさもたまらない……」
もっちゃもっちゃと焼き鳥を食べつつ、分かっているのか分かっていないのかよく分からない品評をする。
君、もしかしてそれ言いたかっただけじゃない?
「……うん、うまい」
碧の方はと言うと、マイペースに黙々と焼き鳥を口にしていく。
オブリビオンの中で、食べる事の出来る存在がいるのが判明したのはそれなりの収穫だったであろう。
「もふもふを堪能した後での焼き鳥も悪くないな……」
皿の上には竹串が既に何本か置かれている。
碧の手が新しい焼き鳥へと伸びる中、ふとその動きが止まる。
「……あ。そういえば、結局焼き加減聞き損ねたな」
まっくろピヨたろうの事ですかね?
まあ、応える間もなく倒されたので仕方ないけども。
こうして三人は焼き鳥を楽しむのであった。
因みに碧はこの後で、サムライエンパイアの名産品を使った郷土料理のレシピなども教わったそうですよ!
大成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
浅沼・灯人
やー強敵だった……もっふもふだったな……
えっ、あいつ食べんの?……俺はやめとくかな。
普通にその辺うろつくことにするわ。
【POW】
でもま、小腹は空いたし軽くは食いてぇな。
茶屋でも入って団子と熱い茶でも貰おうか。
団子はおすすめで。甘くてもしょっぱくてもいい。
桜に限らずそろそろ花も盛りだろ。
近くに咲いてる花だとか、人を見ながらのんびり食うわ。
団子と茶が来たら町の様子を見ながら団子に舌鼓。
平和で穏やかで、人で賑わう町ってのはいつ見てもいいもんだ。
……酒の一杯飲みたい気分になってきた。どうするかな。
団地のやつらへの土産に地酒でも探してくとすっか。
食べ終われば店の人へごちそうさんと伝えて、土産探しに行く。
●おちゃとだんごはえどのはな
「やー強敵だった……もっふもふだったな……」
灯人は町を歩きつつ、今日の激戦を思い返す。
大量のもふもふは、かつてない強敵だったと言わざるを得ないだろう。
おそらく、それはこの戦いに参加した猟兵全てが思ったはずだ。
……さて今日戦った事で大量の鳥肉が手に入り、持ち帰れない分は腐らない内にそれを食べようと言う話だったのだが。
「えっ、あいつ食べんの?……俺はやめとくかな」
さすがに自分が倒した相手を食べる、と言う気にはならなかったようだ。
そんな訳で何か別の物を探している中で……。
「お、茶屋か。周りの景色も含め、立地もいい……よし、ここにするか」
ふと目に付いた茶屋を見て、灯人はそこへ寄る事に。
こうやってふらりと立ち寄った店で食事って、いいものだよね……。
「はーい、いらっしゃい。お兄さん、何にする?」
「団子と熱い茶でも貰おうか。団子はおすすめで。甘くてもしょっぱくてもいい」
「はいお茶と団子ね、すぐに用意するよ」
注文を受け、店主であろうおばちゃんが奥へと引っ込む。
それまでの間、灯人は周りの風景を改めて見渡す。
ちょうど春に差し掛かる時期と言う事もあってか、サムライエンパイアでは桜が咲き始めているようだ。
まだ満開までに至らないのが少々惜しいものの、花見をしつつお茶と団子を楽しむのには十分と言ったところだろうか。
「……はい、お待ちどうさま。お茶と団子だよ」
「あんがとさん。……ん、少し団子が多くないか?」
「お兄さん、あの物の怪を追い払ってくれたんでしょう? だから、アタシからのちょっとしたお礼って事でね!」
長方形の皿にはみたらし団子の他、胡麻団子などがオマケで乗っていた。
「はは、そいつはどーも」
ちゃんと見てくれているものだな、と思いつつ灯人は団子をいただく。
甘じょっぱいタレの団子は、実際美味しかった。
「平和で穏やかで、人で賑わう町ってのはいつ見てもいいもんだ」
自分達が守った町の平和を見て、そう呟く。
いい微風が吹き、桜の花びらが灯人の持つ湯飲み茶碗に浮かんだ。
「おばちゃん、茶と団子美味かったよ。ごちそうさん」
「ありがとね。また来とくれよ!」
お茶と団子を味わった後、お代を渡して店を発つ。
そしてまたぶらりとその辺りを歩いていると。
「……酒の一杯飲みたい気分になってきた。どうするかな」
さて、屋台街か商店街のどちらへ行こうかと、ふと考える。
「団地のやつらへの土産に地酒でも探してくとすっか」
そう言うと、灯人は地酒を探すべく商店街の方へと向かうのであった。
大成功
🔵🔵🔵
オーンジュ・エテェネル
ふふふ、大漁大漁でふ。
これで今晩のご飯は完璧、あとは食後のデザートを探すでふ。
どうせなら色んなお菓子が欲しいでふね。
お店を見てまわるでふ。
(アドリブ可)
●かせいふさん、おみやげをさがしまわる
「ふふふ、大漁大漁でふ」
オーンジュは実に上機嫌な様子で町を歩いていた。
大量の鳥肉をゲット出来たのが、よほど嬉しいのだろう。
さすがに持ち帰るのは困難どころか至難な量だったため、一部は町の人におすそ分けと言う事になったが……。
「これで今晩のご飯は完璧、あとは食後のデザートを探すでふ」
残る目的はデザートの確保だ。
こんな事もあろうかとオーンジュはタッパーを持参していたらしく、美味しそうな物は出来るだけ持って帰ろうと言うつもりのようだ。
「どうせなら色んなお菓子が欲しいでふね。お店を見てまわるでふ」
そう言うと、商店街へと足早に向かうのであった。
まずは持ち帰り出来そうな物を探す。
砂糖細工の飴、饅頭、笹団子などなど……店を軽く見て回るだけでも、結構な量のお菓子が発見出来た。
良さそうな物を見つけては購入する度、鞄の中身が少しずつ増えていく。
「ある程度日持ちしそうなお菓子は大体こんなところでふかね」
……それから暫くして、土産物のお菓子をたっぷり仕入れたオーンジュ。
しかし、これで終わる訳ではない。
まだ持参したタッパーは空なのだ。
「次は今日のデザートになりそうな物を見つけるでふよー!」
ふんす、と意気揚々に次の店を探すべく動く。
向かった先は甘味処だ。
「いらっしゃい、何にする?」
「とりあえず、この店で美味しい物をいくつか持ってくるでふ」
「ええと、おすすめって事かな? すぐに用意するよ」
店員が店の奥へ戻り、数分後。
オーンジュのテーブルにはいくつもの甘味が並べられる。
団子、わらび餅、ずんだ餅、餡蜜、焼き饅頭……実に色々あるではないか。
「おお、これは……間違いなく美味しそうでふよ!」
その多彩さに目を輝かせるオーンジュ。
タッパーに入れて持ち帰るつもりマンマンのようだが、先に軽く味見だけはしておこうと思い、ほんの少しだけ口にすると。
「あぁー……これはまさに、甘味の宝石箱でふー」
どこぞのグルメレポーターばりに感想を述べた。
そして、それらをそそくさとタッパーにそれぞれ分けて詰める。
本音を言うならもう少し食べていたいのもあったが、しっかり持ち帰らなければいけないと言う事を忘れてはいない。
店員は怪訝な目で見ていたが、そんな事はどうでもよかった。
「よおし、これで今日のデザートは無事に確保でふよー!」
満面の笑みを浮かべ、オーンジュは喜ぶのであった。
大成功
🔵🔵🔵
真守・有栖
……もふもふが足りないわ。
あのもふもふが忘れられない。恋しい。寂しい……ぐすっ。
こんな思いをするならもふるんじゃなかったわ。
しくしくと悲しみにくれながら、騒動の後始末をする町の人たちをぼんやりと眺め。
あれだけ文鳥がいたんだから、そりゃあ羽根も散らばって掃除も大変よね……んんん!?
閃いたわ!!!
散らばった羽毛をせっせと掃き集め、籠いっぱいに詰めて、町のお店に向かうわよ!
あのもふもふには劣るけど、これだけあればもふっとしたものを作るには充分なはず!さっすが賢狼たる私ね!
……鳥の姿はちくちくと傷が疼くわ。
ここはやっぱり狼よ!名付けてもふ狼!
そんなもふっとしたおっきい人形ならぬ狼形を作ってもらうわ!
●あのもふもふがわすれられなくて
「……もふもふが足りないわ」
町の一角で有栖が悲しみにくれていた。
今日は色々あったものの、あのもふもふはそう簡単に忘れられるようなシロモノではなかった、と言う事らしい。
あれが敵でなければどれだけ良かったか、しかし相手はオブリビオン……討たねばならない不倶戴天の敵なのだ。
「あのもふもふが忘れられない。恋しい。寂しい……ぐすっ」
どうやら泣くほどのレベルだったらしい。
それだけ人生に影響を与えるもふもふだったと言うのだろうか?
「こんな思いをするならもふるんじゃなかったわ」
まるで世界の終わりを待つような絶望した表情であった。
って、そんなに悲しいレベルだったの!?
「いやー、あの天下自在符を持った方々が来てくれなければ、今頃はこの町がどうなっていたか分からんなあ」
「うむ、彼らのおかげで町は守られたのだからな。しかし、この散らばった羽などはかなりの物だぞ……」
同心が猟兵達の戦いの後片付けとして、そこかしこに散らばっているぶんちょうさまの羽と、まっくろピヨたろうの切り落とされた羽毛を箒で集めていた。
その様子をボーッとした様子で眺めている有栖。
「あれだけ文鳥がいたんだから、そりゃあ羽根も散らばって掃除も大変よね……んんん!?」
その時、ズビビッと有栖の脳内に電流が走る。
「閃いたわ!!!」
すっくと立ち上がると、片付けで忙しい同心に声をかける。
「同心さん、その羽とか羽毛をいただけるかしら?」
「む? それは構わんが、何かに使うのか?」
「ええ、とってもいい物に使うわ!」
返答を聞くが早いか、有栖は背負い籠を借りると羽や羽毛などを電光石火の勢いでシュババッと集めていく。
そして十分すぎるほどの数が集まると、即座に商店街へと走る。
そこで聞き込みを行い、綿人形職人の居場所を聞くと素早く直行。
「……と言う訳で、もふっとしたおっきい人形ならぬ狼形を作って欲しいの!」
有栖が事情をババッと話すと、職人はやや困惑した様子であった。
もふもふしてるなら鳥ではないのか、と聞かれたが……。
「……鳥の姿はちくちくと傷が疼くわ。ここはやっぱり狼よ! 名付けてもふ狼!」
との事らしい。
ところで、傷と言うのは精神的な方なのか、まっくろピヨたろうにかじられた傷のどっちなんでしょうね?
「ああ……とりあえず嬢ちゃんの熱意は分かった。上手く作れる保障は無いが、やってみるか」
その言葉を聞くと、有栖がパァッと嬉しそうな表情になるのであった。
「……うふふ、もふ狼よ! もふ狼!!」
その暫く後、有栖が大事そうにもふ狼を抱えている姿が目撃されたそうな。
大成功
🔵🔵🔵
二天堂・たま
真の姿(ひよこの着ぐるみ)を開放
UCで呼びだした相棒達に乗って、工房やお店を見て回るとしよう。
異文化で培われた技術と言うのは面白いものだ。
相棒達と一緒に、職人の仕事の1日体験などさせてもらえないだろうか。
ワタシの相棒達は中々に器用だぞ。料理なんかもできるくらいには。
●そのひよこ、きようにつき
いきなりだが、たまは真の姿を解放していた。
えっ、もう戦闘は終わってますよ!?
因みに、その姿はひよこの着ぐるみ。
更に、自身の身長の二倍ほどの大きさであるひよこに乗っている。
これが徳川将軍であれば馬に乗っているものだが、たまの場合はひよこだ。
「工房やお店を見て回るとしよう。異文化で培われた技術と言うのは面白いものだ」
たまはそれが目的なようだ。
……何故、真の姿なのかは深く考えてはいけない事にしよう。
それはともかく、色々と店に立ち寄った中でたまの興味を引いた物が一つ。
「ほう、これは木製の桶? ……うむ、これはいい。興味深い!」
「おや、桶に興味がおありで?」
「うむ、相棒達の水浴びに丁度いいと思ってだな」
たまの相棒……即ち、ひよこ達の事だ。
大きさ的にもベストマッチだと思ったのだろう。
「ただ理想的な大きさの物を考えると、やはり作った方が早いかもしれん。これを自作出来ないだろうか?」
「でしたら、工房の方で製作体験もやっておりますので、是非そちらを……」
「ほう、それは良い! ならば行ってみるとしようではないか!」
いい機会だとばかりに、たまがそれに乗る。
そして、たまに付いて回るひよこ達も興味津々と言ったところだろうか。
早速たま一行は工房へと向かうのであった。
「まず、底の板を用意するんだ。その次は……」
「ぴよっ」
「で、次に周りの板を隙間なく詰めていく。僅かでも隙間があったら、水が漏れちまうからな。念入りに細かく確認して固定だぞ」
「ぴよっ」
「おお、初めてにしちゃ上出来じゃねえか! なんだ、未来の職人候補がこんなに来るとはなぁ!!」
職人の指示を受け、言われるがままに作業するひよこ達。
その腕前には職人も感服しているようだ。
……一体どんな光景なんだ、と言うツッコミは置いておくとして。
「ワタシの相棒達は中々に器用だぞ。料理なんかもできるくらいには」
「かぁー、そいつは凄ェな! だが、お前さんもなかなかやるじゃねえか」
たまの方も、ひよこ達に負ける事なく桶の作成体験を行っている。
その出来栄えもいいようだ。
「で、最後に簡単に釘を打てば出来上がりだ。これだけで十何年は持つぞ」
「ぴよーっ!」
得意げに出来たー、とアピールするひよこ達。
「うむ、我ながらいい出来だ」
そしてたまの方も上手く出来たと自信ありげの様子だ。
そんな感じで、たまとひよこ達の職人体験は無事完了した。
なお、製作した桶はひよこ達のお気に入りなのか、お風呂代わりに使っていると言う事らしい。よかったね!
大成功
🔵🔵🔵
四宮・かごめ
所変わればなんとやら。
色々と見聞を広めるのも良さそうでござる。
【SPD】
今更ながら茶の湯の作法に触れてみる。戦国の頃名だたる武将が争って修めた道。自分には高尚過ぎる気がして手が……という訳でも無く、単に貧乏だったのでござる。にんにん。これはどう持つんでござるか?花道とは勝手が違うでござる。
お礼に何か生けたい感。上級者が居れば見て頂くのも良いやも。
●さどうでござる!
賑わいの戻った町中を歩きながら、かごめは考える。
「所変わればなんとやら。色々と見聞を広めるのも良さそうでござる」
思い立ったがなんとやら、忍びらしく行動は迅速に。
何かを学べるところはないだろうかと、色々見て回る事にする。
そんな中で、静かな佇まいの一軒家。
入口には茶道と書かれた看板が。
「むむ、茶の湯の作法でござるか。戦国の頃名だたる武将が争って修めた道。自分には高尚過ぎる気がして手が……」
難しい顔をして悩むかごめ。
「という訳でも無く、単に貧乏だったのでござる」
籠作りで生計を立てていましたね、そう言えば。
「よし、やってみるでござる。たのもーう」
ややズレた挨拶と共に、足を踏み入れる。
「あら、お客様とは珍しい。何用でここへ?」
「茶の湯の作法と言う物を体験してみたくなったでござる」
「まあ、それは珍しい。……最近は茶道に興味のある子がめっきりと減ってしまい、教室を開こうにも門下生が一人もおらず……」
先生と思しき女性の愚痴を聞かされる事にはなったが、嬉しそうな様子でかごめを奥の部屋へと招き入れる。
「おおー、これが茶の湯の作法の部屋でござるか」
初めて見る光景に興味津々の様子だ。
「それでは、これから私の言う通りに、同じ事をするように」
「はい、師匠!」
座布団の上で正座をしつつ、茶道を学ぶ。
……とは言え、初めてで慣れない事には変わりなく。
「……うう、足がしびれてきたでございます」
「そこは皆が通る道、慣れるようにとしか言えません」
足のしびれと戦いつつ。
「師匠、これはどう持つのでございますか?」
「これはこう持って、そしてゆっくりと回すように……」
「回すように……むむむ、花道とは勝手が違うでございます」
「おや、かごめさんは花道を?」
「それなりに嗜んでいたでございますよ」
時には軽く雑談を挟み。
「……そして最後に一礼を」
「……」
一通り、言われた事を真似てみた。
覚える事はそれなりにあるが、やってみると意外と簡単かもしれない。
かごめはそんな事を思った。
「どうでした、茶道は?」
「お茶が思った以上に苦かったでございました……」
率直な事を言うと、先生が微笑む。
「ですが実際やってみて、いい経験になりました。拙者もお礼として何か生けたいでございます」
先ほどの花道の話に興味を持った先生への礼と言う事なのか。
その話を聞いた先生が庭先の花をいくつか持ってくると、かごめは慣れた手つきで花を切り、剣山に刺していく。
「……と、こんな感じになりました。師匠、いかがでしょうか」
「まあ、これは美しい……多少は花の方にも覚えがありますが、この出来栄えは……ええ、ええ。実に素晴らしいです」
先生が感嘆するほどの物が出来たらしく、かごめは内心喜ぶのであった。
大成功
🔵🔵🔵
水鏡・陽芽
あー、文鳥やひよこをもふれて楽しかったなあ。……でも、この町にはまだまだ楽しいことがありそうだし帰るのはそれからでもいいよね
地元の人達とお話でもして何か面白い話を聞かせてもらおうっと。噂話とか言い伝えとか、それぞれに違った面白さがあるし
あとこの辺りにある歌や音楽とか聞いてみたい!できれば教えてもらってあたしも一緒に歌いたいな!みんなで歌えばもっと楽しくなるよね
やっぱりこういう楽しい光景を見るのがあたしは一番好きなんだね!
アドリブ・他の人との絡み歓迎
●さくらのしたでうたおう
「あー、文鳥やひよこをもふれて楽しかったなあ」
一仕事終えた陽芽が言う。
遊びではなく、実際のところは猟兵としての仕事だったのだが……本人が楽しかったのであれば、それでいいのだろう。
「……でも、この町にはまだまだ楽しいことがありそうだし帰るのはそれからでもいいよね」
町長にも言われた事だが、せっかくの機会だ。
帰る前に一休みしてからの方がずっといい。
「地元の人達とお話でもして何か面白い話を聞かせてもらおうっと」
そうと決まれば善は急げ。
陽芽は人の集まりそうなところへと歩き出すのだった。
町中を歩き回ると、桜並木の立ち並ぶ公園のような場所を見つけた。
まだ時期的に満開ではなく、ある程度咲いていると言った程度ではあるが……一足早く花見と洒落込む町人が集まり、賑わいを見せている。
これだけ集まっていれば、何か面白い話が聞けるかもしれない。
そう考えた陽芽は人の輪へと入って行く。
「こんにちはー!」
「おう、お嬢ちゃん! 今日は町を守ってくれてありがとうなぁ!」
「えへへ、どういたしまして!」
自分達の活躍が既に広まっていた事を受け、少しだけ誇らしく感じる。
「そう言えば、何か面白い話とかないかな? 噂話とか言い伝えとか……」
挨拶もそこそこに、早速本題へと入ってみる。
「うーん、どうだろうなぁ。この辺りは平和なモンだしなあ」
「いや、でも川の近くの柳の木の下で河童が出たって噂があったろー」
「近くの遺跡から発掘されたハニワが人知れず動き出したって話とかさー」
噂好きの町人が酒の勢いで信憑性の微妙な話を次々と語り出す。
(あれ、これってオブリビオンの噂、なのかな……?)
そう言えばそんな姿の敵がいる、とは聞いた事がある。
その敵が、この町を再び襲う可能性があるのかもしれない。
今日はもふもふから町の平和を守ったが、まだまだ安心は出来ない。
陽芽はそんな事を思う。
ふと、三味線の軽快なメロディーと歌声が聞こえてくる。
サムライエンパイアではよくある光景なのかは不明だが、歌に合わせて花見客が更なる賑わいを見せていた。
「あ、これってこの辺りにある歌や音楽かな? あたしも一緒に歌いたいな!」
行動派の陽芽はその中へと飛び入りで入っていく。
最初は何事か、と思われたがそこは町を守ったヒーローの一人。
あっと言う間に歓迎され、一緒に歌う事に。
そこから更に盛り上がり、いつの間にやら花見客総出での大合唱となった。
(やっぱりこういう楽しい光景を見るのがあたしは一番好きなんだね!)
この平和な光景を守るために、これからも戦おう。
陽芽はそう決意するのであった。
大成功
🔵🔵🔵
ファラン・ウルフブラッド
せっかくサムライエンパイアに来たのだ。郷に入れば郷に従えという言葉のあることだし、我も楽しませて貰うとしようか。
【行動:SPD】
普段の豪奢服から一転して傾奇者風の着物を身に纏ってみます。
ついでに妖狐忍の桔梗を供として召喚、オフなので忍者服ではなく着物を着てもらって町をぶらりぶらりと散策して回ります。
茶屋でのんびりしたり、陶芸体験やかんざし等の小物売りを覗いてみたりもいいかもしれない。
ダークセイヴァーにはない文化は新しい刺激となって、将来の国作りの役に立つ、かもしれない?
※アドリブ・絡み歓迎です。
●おうさま、いこくをまなぶ
「せっかくサムライエンパイアに来たのだ。郷に入れば郷に従えという言葉のあることだし、我も楽しませて貰うとしようか」
そう言うファランは、既にサムライエンパイア特有の着物(傾奇者風)を身に纏っている。
初めて着物に袖を通した感想は『身軽で動きやすい』であった。
「我が主、これから如何なさいますか?」
そしてファランの横には直属の妖狐忍頭『桔梗』が。
いつもの忍装束ではなく、主と同じく着物姿だ。
「このサムライエンパイアの文化を色々学んでみたいと思う。要は町を色々と見て回ろう、と言う事だな」
「ハッ、お供致します」
「うむ、では参ろうか」
せっかくの異国の地、学べるところは多いはずだ。
期待に胸膨らませ、二人は歩き出す。
「この団子、独特の甘みがあって実に美味だな」
「はい。サムライエンパイア独自のタレを使っている、との事です」
「独自製法か、興味深いな。そしてこの団子に合う抹茶の渋みよ……」
まず二人は茶屋に赴き、定番の団子とお茶を頼む事に。
初めて味わう異国の甘味は癖になりそうな美味さであった、と語る。
「我が主、お茶と共に周りの風景もご覧下さい。あいにく未だ満開ではありませぬが、桜が咲いております」
「おお、美しいものだな……ダークセイヴァーでは見る事の出来ない光景だ」
いつか我が故郷にも、このような美しい花の咲く木を植えたいものだ。
ファランはそう思った。
「お、おお……ああ、なんと言う事だ。形が崩れてしまった……」
「陶芸、実際にやってみると難しいものですね……」
次に陶芸工房へ足を運び、陶芸体験に挑んでみるのだったが。
これが思った以上に難しく、悪戦苦闘を強いられる。
「まあ、初めてなら仕方ねえさ。陶芸ってのは僅かな力加減が大事なんだ。それを身に付けるには長い年月が必要になるモンさ」
「なるほど……」
職人の腕に感服しつつ、色々とアドバイスを受けながら不恰好ではあるものの、自分だけの陶芸品(自室に飾る花瓶)を完成させる事が出来た。
こうして異国文化について、また一つ知る事が出来たのは大きいだろう。
「我が主、かんざしをありがとうございます。私なぞのためにわざわざ……」
「気にしないでくれ。いつも世話になっているからな、その礼さ」
「大事にします。……我が主、この世界を見てどう思われましたか?」
小物売りでかんざしを買ってもらった桔梗がファランに尋ねる。
「そうだな……いい世界だと思う。ここの文化の一部を持ち帰りたいほどにな」
オブリビオンによる脅威はあるが、町は活気に溢れている。
楽しげに生活する人々、商業や工房と言った経済の場。
この世界は統治がしっかりと出来ている……それがファランの第一印象と言ったところであった。
ここで学んだ様々な事が、いつか故郷を取り戻した後での国作りの役に立つ……そう思いたいものだ。
ダークセイヴァーにはない文化は、新しい刺激となったのは間違いない。
(我が国も、いずれこの地のように……いつか、必ず!)
今日の学びを糧とし、決意を新たにするファランであった。
かくして、もふもふの脅威から町を守った猟兵達は思い思いの手段でサムライエンパイアの町にてゆっくりと羽を伸ばした後、それぞれの地へと帰還するのであった。
あのもふもふの感触を記憶に刻みつつ……。
大成功
🔵🔵🔵