ケルベロス・ウォー②〜急募!開発チームリーダー!
●開発室は頭を抱えている
「拠点を防衛するなら壁に出来る様な前面装甲が要るだろう!」
「むしろ人型じゃなくても良いだろう?都市型の方が便利だ!」
「迎撃能力を高めるなら遠隔兵器が有効だ!」
特務機関DIVIDEの研究室では激しい舌戦が繰り広げられていた。と言うのも|永遠回廊《グラビティ・ゲート》を通じて十二剣神の侵攻を受けており、その対抗の為の|決戦配備《ポジション》の建設の一環として拠点防衛機構グランドロンロボの建造に着手する為だ。が、当のグランドロンたちはロボの設計を巡って激しい口論を繰り返してしまっていて全く進んでいない。
このままではロボの建造もままならない。頼みの綱は|ケルベロス《猟兵》たちのみ…。
●子狼も頭を抱えている
「えっと、助けて欲しいの…。」
困った顔で|ケルベロス《猟兵》たちを迎えたロラン・ヒュッテンブレナーは頬を掻く。
「特務機関DIVIDEで決戦兵器の建造が進んでるのは知ってるよね?それを手伝って欲しいの。ポジションは“ディフェンダー”、やって欲しいことは、拠点防衛用のロボの建造なの。」
ロボという言葉にちょっと湧く中、ロランは苦笑いして続ける。
「鋼の妖精グランドロンさんたちが協力してくれてるんだけどね、設計ができてないの。ロボの。」
曰く、それぞれのグランドロンたちがデザインから武装まで、それぞれのロマンや性能重視論で殴り合ってて設計さえままなっていないようだ。
「みんなには、ロボのデザイン・性能・武装のとりまとめをして欲しいの。拠点防衛に相応しいロボの設計を指示するリーダーが現場には必要なの。」
ぐっと両手を握って力説するロラン。ちょっと自分がやりたそうにしている。
「みんなが考える拠点防衛ロボを作ってきてね。よろしくなの。」
いってらっしゃい、とロランはグリモアで転送を掛けるのだった。
HE・KA・10
ケルベロス・ウォー!|HE・KA・10《へかてん》です!
皆様はどんなロボを作りたいですか?
●プレイングボーナス「防衛ロボにふさわしい武装を考案し、提案する。」
ご自身の考える防衛ロボを提案してグランドロンたちに教えて下さい。説明の熱量が高いほど彼らの納得を得られるでしょう。形状・性能・武装などが具体的だと尚良し。現実的な物でもロマン全開でも大丈夫です!
●採用人数について
戦争シナリオにつき、成功最少人数で終了予定です。場合によってはプレイングをお返ししてしまいますがご了承下さい。
それでは皆様の熱いロボ語り、お待ちしております!
第1章 冒険
『建造、グランドロンロボ!』
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POW : 堅固な装甲やシールドを張り固める
SPD : デウスエクスの攻撃を受け流し可能な構造を考える
WIZ : 今まで見てきたデウスエクスの戦い方をヒントにする
イラスト:del
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種別『冒険』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。
| 大成功 | 🔵🔵🔵 |
| 成功 | 🔵🔵🔴 |
| 苦戦 | 🔵🔴🔴 |
| 失敗 | 🔴🔴🔴 |
| 大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
アルゼブ・アズモリィ
その話、オレも混ぜてくれよ!
『設計などできるのか?深く考えず行動のお前が……』
うるさいな!
防衛するからにはいくつかケースを考えないと
まず、敵が装甲を貫こうとするなら空間装甲!
穴が開いたけど平気だったって展開、カッコイイじゃん?
次に、ミサイルを撃ってくるなら誘導迎撃ミサイル!
敵と同じ武器で相殺するってカッコイイだろ?
さらには、敵が電気系統を使うなら射出型の電磁フィールド発生機!
電磁って響きがカッコイイよな?
仕上げは、腕や肩に鋭い角!
《悪のカリスマ》たっぷりでカッコイイ!
『最後はともかく、それなりに考えたではないか』
へへ、最近やってるPvPゲームがあってね!
『……』
*アドリブ◎
*『』は喋る武器の声
●それは、カッコイイからだ!
がやがやとアイディアが乱れ飛んで収集が付かない研究室の扉がバンっ!と開かれる。
「その話、オレも混ぜてくれよ!」
アルゼブ・アズモリィ(玉座を見据えし|悪魔《デビル》・f31513)が元気いっぱいに飛び込んでくると研究室の喧噪はピタリと止まった。グランドロンたちの視線の先でアルゼブは大胆不敵にドヤっている。
『設計などできるのか?深く考えず行動のお前が……。』
「うるさいな!」
腰に下げられている喋る武器レブヤ・ベザルの呆れたような声と喰い気味なアルゼブのツッコミが静まりかえった研究室に響き渡った。
「防衛するからにはいくつかケースを考えないと。」
アルゼブは提案を始める。それは鉄壁の防御力の実現を目指したプランであった。
「なるほど空間装甲!実弾と打撃への耐性が高く近接戦にも有効!」
「迎撃ミサイルもいいですね。危機は出来るだけ遠い場所で防ぐのは鉄則です!」
「ミサイルなら背面に装備すれば前面の防御の邪魔にならないな。」
アルゼブの提案は非常に好評で、コンセプトがみるみる纏まっていく。だがアルゼブはこのくらいで満足はしない。さらなる提案を重ねていく。
「さらには電磁フィールド発生装置でバリアも張る!」
「「「おぉっ!!」」
グランドロンたちの瞳がきらきらしている。
「しかし、バリアなら別のエネルギーでも良いのでは?」
リアリティ思考の質問が返ってくるがアルゼブはにやりと笑う。
「射出型にする!ECMと光学兵器かく乱の中距離防御だ!」
どよめくグランドロンたち。遠中近とバランスの取れた鉄壁の防衛用ロボ案が完成した!否っ!
「仕上げは、腕や肩に鋭い角!これ大事!」
「そ、その装飾はなぜ大事なのですか?」
余りに自信満々なアルゼブの様子に恐る恐る尋ねるグランドロン。ぶわぁっとオーラにさえ見えるほどの黒いカリスマを放出しながらニヒルに笑むアルゼブ。
「カッコイイからだっ!」
グランドロンたちに電流が奔る。アルゼブは畳み掛ける。
「穴が開いたけど平気だったって展開、カッコイイじゃん?
敵と同じ武器で相殺するってカッコイイだろ?
やっぱ電磁って響きってカッコイイよな?
何より、鋭い角は《悪のカリスマ》たっぷりでカッコイイ!」
アルゼブの熱意に研究室は拍手喝采に包まれ、DIVIDE本部を守るに相応しい“盾”とも言えるカッコイイ拠点防衛機構グランドロンロボのプランが出来上ったのだ!
『最後はともかく、それなりに考えたではないか。』
「へへ、最近やってるPvPゲームがあってね!」
『……。』
大成功
🔵🔵🔵
レン・ランフォード
人格:れん
普段のマイペースはどこへやら早足で開発室にやってきたれん
「ここでロボを開発していると聞いて…!」
武装開発も担当する彼女はロボ好きであった
防衛ロボでしょ…?
ロボなら当然人型さぁ…
巨大で敵を威圧するガッチリとした体躯…
敵の攻撃を全て防ぎきる重装甲…
敵を一歩も通さない強大なパワー…
まさに鋼の砦…地球の守護神…
武装はその質量を生かしたロケットパンチ…
もしくは鎖付き鉄球ブースター付きとかどうよ…
遠隔でちくちく撃つ連中をなぎ倒し…構えれば盾にもなる…
あと横通ればいいとかいうスピード型を殺す
追尾して近くで爆発し散弾をぶちまける榴散弾ミサイルビットを装備…
スピード型は面攻撃に弱いからね…!
●好きの力は偉大です
「ここでロボを開発していると聞いて…!」
息を弾ませて開発室に飛び込んできたのは、れん・ランフォード(|近接忍術師《ニンジャフォーサー》・f00762)。普段マイペースな術式担当人格の彼女だが、今回は瞳を輝かせてウキウキしている。なぜならば、れんはロボが好きだから!
「ロボなら当然人型さぁ…。」
ロボットは人型であるべきと話すれん。グランドロンの一人が口を開こうとした所に重ねるようにれんは続ける。
「巨大で敵を威圧するガッチリとした体躯…
敵の攻撃を全て防ぎきる重装甲…
敵を一歩も通さない強大なパワー… 」
次第に声が大きくなって迫力が出てくるのでグランドロンたちは呆気に取られている。この雰囲気はみんな知ってるアレに違いない!
「まさに鋼の砦…地球の守護神…。」
頬に手を当ててうっとりと締めくくるれん、グランドロンたちからは反対意見が出ようはずもない。
「武装案はありますか?」
おずおずと質問が出る。れんの目はぴゅきーん!と煌めいた。
「武装はその質量を生かしたロケットパンチ…
もしくは鎖付き鉄球ブースター付きとかどうよ…
遠隔でちくちく撃つ連中をなぎ倒し…構えれば盾にもなる…。」
「ロケットパンチは鋼鉄の砦の必需品!」
「鉄球の鎖を回転させて盾にするのも仕様ですね!」
ロケットパンチの動作を真似して拳を突き出すれんにロマン派のグランドロンたちが食い付いた!
「しかし、このままでは機動性が低く集団や素早い相手に突破される可能性があります。」
リアリティ派から疑問の声があがるが、れんはにっこり微笑む。よく聞いてくれました、と言わんばかりに。
「追尾して近くで爆発し散弾をぶちまける榴散弾ミサイルビットを装備…
スピード型は面攻撃に弱いからね…!
面攻撃だから集団にも有効…。」
ふんす、と鼻息荒くするほど、れんは手ごたえを感じた顔をしている。完璧な回答にリアリティ派も納得!れんの“好き”が集約されたスーパーrもとい拠点防衛機構グランドロンロボの設計が纏められる。それを監修していたれんは徐に建造スペースに移動した。
「これはDIVIDEの新たな盾…、|決戦兵器《ポジション》の要になる地球の守護神…!」
れんが召喚陣を描くとそこから設計されていたロボが出現した。一足飛びに完成してしまったよ!
「これを量産で…。」
れんのまぶしい笑顔がとてもキュートだった。
大成功
🔵🔵🔵
ゼノヴィア・ホーカーテンペスト
ポジションは“ディフェンダー”で拠点を防衛ロボですか…でしたらタコのような形状に変形するのはどうでしょうか?
例えばですが、人型形態からトランスフォームしまして腕を増やしましたり、都市その物を防衛ロボにするのでしたら外壁部分に様々なアタッチメントが装着されています触手アームを設けて外敵を迎撃しましたり
でもそれでしたら…私の外見みたいにタコ部分と防衛ロボ本体は別とするのも良いかも知れません
タコユニットは数々の触腕は勿論、数々の武器も搭載させます
それを人型の中枢ユニットがタコユニットの触腕から渡される武器に切り替えて敵を迎撃…それと墨を吐くのを特大ビームに見立てるのも面白いかも知れません
●迎撃!タコ型決戦都市!!
「タコのような形状に変形するのはどうでしょうか?」
ゼノヴィア・ホーカーテンペスト(常世より堕ちりし繭入り娘・f31464)はグランドロンたちに提案する。一瞬場が硬直するが面白い提案にグランドロンたちの開発者魂に火が付いて先を促される。ゼノヴィアはほっと一息入れて自身のプランを提示することにした。
「タコ型の利点は各触腕アームによる機能分散やオプション選択数、攻撃の手数から機動性までかなりの幅を生み出せる点です。」
タコの8本の触腕をユニットとしてアタッチメント形式にしたり、ブースターを装備したフレキシブルスラスターやAMBACシステムとしての柔軟性を強く推していく。ゼノヴィアがこれを言うのだから説得力抜群である。
「人型から変形するもの以外にも、都市外壁部をタコ型ロボに改修し触腕アームで全方位迎撃も実現出来ます。」
奇抜なアイディアにグランドロンたちの瞳が輝く。ロマン派にぶっ刺さっている。
「先ほどの人型をユニット化し、都市型タコユニットに接続して中枢ユニットにすれば、タコユニットを遠距離迎撃、人型を近接迎撃と出来ます。さらに、タコユニットには人型のキャリアーを兼ねさせると、より運用が効率的になるかも知れません。」
ここにきて合体・分離機構が登場してきた!運用方法も合理的でリアリティ派もにっこり。でもどこかどちらの派閥ももう一声っぽい雰囲気を醸し出している。ゼノヴィアは少し考えて思いつく。
「せっかくのタコ型ですし、タコユニットには墨を吐くのに見立てた特大ビーム砲も面白いかも知れません。人型の武装はタコユニットの触腕から供給して戦況に応じて切り替えて迎撃、これでいかがでしょう?」
採用!と全グランドロンたちが賛同を示した。
「自分で提案しましたが、これ、作れるのでしょうか?」
「大丈夫です!技術も資材もあります!時間は、今は有事ですからっ!」
グランドロンたちの笑みに恐ろしいものが見え隠れしていたとか。
大成功
🔵🔵🔵
レラ・フロート
…レプリカントのはしくれですが、
行動派で図面を引くのは不得手なんですよね
しかしロマンを語ることなら、できます!
いいのですか、語りますよ!
防衛という名前であれば、堅牢さは外せませんね
単純に装甲を厚くするのもいいのですが、空間転移等を利用して
攻撃を受けても即座に補充される装甲とかできますか?
「流石防衛ロボ、なんともないぜ」
って言ってみたいじゃないですか
防衛といいながらも攻撃も考えねばですね
ミサイルレーザーを装備させつつ、
やっぱりでっかい実体剣で堂々とした構えを!
そしてロボといえば、顔が命です!
バリっとしたというかきりっとしたというか、
とにかく見る者に勇気を与える面構え、
そして堂々としたフォルムを!
●ロマンは結束力!
「…レプリカントのはしくれですが、行動派で図面を引くのは不得手なんですよね。」
レラ・フロート(守護者見習い・f40937)は正直に切り出した。グランドロンたちはちょっと困惑気味だ。だがその空気を切り裂くかのように、レラはぐっと拳を握って目を見開き高らかに宣言する。
「しかしロマンを語ることなら、できます!
いいのですか、語りますよ!」
有無を言わさない気迫にグランドロンたちは拍手で応えた。
「空間転移等を利用して攻撃を受けても即座に補充される装甲とかできますか?」
いきなり超難題がお出しされる。即座に検証が始まるが、破損個所に合わせた供給の難しさや転送ミスによる破損等問題点がかなり上がってくる。
「あの、なぜ厚くするのではなく転送補充なんですか?」
「だって「流石防衛ロボ、なんともないぜ」って言ってみたいじゃないですか。」
ダメそうな雰囲気でちょっとしょんぼり気味にレラが理由を話す。一瞬静まる開発室。いよいよダメかなと思ったとき、一斉に巻き起こる「言ってみたい!」コール!そこから始まる実現可能な転送装甲案の検証。活気づいた様子にレラは次の燃料を投下する。
「防衛といいながらも攻撃も考えねばですね。ミサイルレーザーを装備させつつ、やっぱりでっかい実体剣で堂々とした構えを!」
再び静まる開発室。レラはやっちゃったかと思った瞬間、
「「「それだっ!!」」」
開発室が導き出した答えは“甲冑”。素体となる人型に外付け装甲を鎧の様に纏わせる。鎧は細かくユニット化されたリアクティブアーマーであり、着弾時に炸裂剥離する。剥離と同時に補充装甲が転送され『流石防衛ロボ、なんともないぜ』が実現するのだっ!
「そしてロボといえば、顔が命です!」
「ふふふ、心得ていますよ。V字アンテナ、デュアルカメラ、張り出した顎!」
バリっとしてきりっとしたヒロイックなデザインが早くも図面化されているのを見てレラは喜ぶ。
「見る者に勇気を与え、堂々とそびえ立つ姿が目に浮かぶね!」
ちなみにこの機体、開発・運用費用ともにえらいことになっているのだが、今は有事でロマンが世界を救うのだから問題なし、可決!と相成りました。
大成功
🔵🔵🔵
ジェイミィ・ブラッディバック
拠点防衛ロボのご用命ですか。
よろしい。Bradyback's Worksが請け負います。
今回は拠点防衛用、であれば装甲を厚めに取るのがよろしい。
ただ、もちろんデウスエクス相手に物理的な装甲がどこまで効果を発揮するかは不明です。そこで重粒子力場による防護膜を展開。複数手段の防御手段を確保しましょう。
迎撃用の武装としては射程の長いミサイル、瞬間火力が高く弾数の多いガトリングが良いですね。
継戦能力を極限まで上げれば、敵は疲弊し消耗することでしょう。そうなれば防衛ロボの本懐を遂げたと言えます。
以上が私の提案するプランです。
如何でしょうか。そちらにとっても、悪い話では無いと思いますが?
●プロフェッショナルの仕事
「拠点防衛ロボのご用命ですか。
よろしい。Bradyback's Worksが請け負います。」
クロムキャバリアでメカニックガレージを経営するジェイミィ・ブラッディバック(脱サラの傭兵/Mechanized Michael・f29697)は開発チーフの要請を受けてDIVIDE開発室に出向いてきた。さっそく今までに出ている案や技術体系などをチェックしていく。ジェイミィはメインコンセプトを定めるのが肝要と判断する。
まずはグランドロンたちをチーム分けし、部門を決定していく。各部門が回り始めた頃、ジェイミィは基礎フレーム・装甲・特殊装備の部門を集める。
「今回は拠点防衛用、であれば装甲を厚めに取るのがよろしい。
ただ、もちろんデウスエクス相手に物理的な装甲がどこまで効果を発揮するかは不明です。そこで重粒子力場による防護膜を展開。複数手段の防御手段を確保しましょう。」
拠点防衛ならば、時には盾となれる堅牢さが不可欠である。その堅牢さを多角的に確保する方針を打ち出す。もちろん、多すぎて複雑化しては本末転倒と釘を刺すことを忘れない。
次にセンサー・武装・操縦系の部門を呼び集める。
「迎撃用の武装としては射程の長いミサイル、瞬間火力が高く弾数の多いガトリングが良いですね。
継戦能力を極限まで上げれば、敵は疲弊し消耗することでしょう。そうなれば防衛ロボの本懐を遂げたと言えます。」
危険は出来るだけ遠くで対応という基本を押さえつつ、中近で有効な武装を提案する。継戦能力を主眼とした武装に絞ることで必要なセンサー系と運用方法に適した操縦系統の開発を早める目的だ。
ジェイミィは上がってくる各部門の図面を確認し最終設計を完成させる。グランドロンたちはこれから生産だと資材の計算や設備の手配を行い始める。
「皆さん、ご心配には及びません。この件はBradyback's Worksが請け負うと申しました。」
その言葉と共にBradyback's Worksのスタッフたちが必要な設備と資材を搬入してくる。すべて抜かりなし。これがプロフェッショナルなのだ。
「如何でしょうか。そちらにとっても、悪い話では無いと思いますが?」
ジェイミィは少しおどけてみせて開発現場に向かったのだった。
大成功
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