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踊るカラスを狙うサメ

#獣人戦線 #戦後 #幻朧帝国 #【Q】 #ヨーロッパ戦線 #カラス

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●踊るカラスの町に忍び寄る悪
 グリモアベース。
「獣人戦線のヨーロッパでまた新たな事件が予知されました。どうか対処をお願いします」
 白に近い銀に輝く鬣を持つ獅子獣人、サーマ・マルヴァス(華やかな獅子王・f37974)という魔王は、猟兵達にそう切り出した。

「今回の事件は幻朧帝国……逢魔弾道弾による破壊工作ですね。予知された町は海辺にあり住民は大半がカラス獣人、そんな町を丸ごと逢魔が辻に変えてしまおうとしているようです。ですが予知できたからには介入することは可能、皆様には現地に向かってエージェントが逢魔弾道弾を設置、起爆する前に発見して撃破して頂きたいんです」
 そう概要をサーマは説明し、今回予知で得た情報の詳細を語り始める。

「今回この町に破壊工作を仕掛けてくるのは『海軍軍曹・豊玉八洋』というサメ獣人のオブリビオンのようです。幻朧帝国のエージェントとしてどうやら夜の闇に紛れて海の方から泳ぎでやってくるようなので、海岸で待ち伏せしていれば発見は可能でしょう。得意戦場は海のようなので近づけないようにできればいい感じに優位に戦えるかもしれません。それから町の中心の方にある広い酒場の中でダンスコンテストが行われているようですね。人気があって昼から夜まで行われるようなので、海岸での戦闘に一般人が迷い込んでくることはなさそうです。もし興味があるならエージェントがやってくるまで時間もありますし、酒場でコンテストを楽しむのもいいかもしれません」
 そう説明したサーマはオカリナの形をしたグリモアを取り出し、転送の準備を開始する。

「現時点でこの世界のカラス獣人で猟兵に覚醒した者はいません。しかしカラス獣人を狙った事件も数多く解決されていますし、サメ獣人のように新たに猟兵に覚醒する者が現れてくるかもしれません。まあそれはともかく、幻朧帝国の邪悪な破壊工作を見過ごす事もできませんから、頑張っていきましょう」
 そう銀獅子の魔王は締め括りオカリナ型のグリモアを輝かせる。
 そして猟兵達はダンスで賑わうカラス獣人達の海辺の町へと転送したのだった。


寅杜柳
 オープニングをお読み頂き有難うございます。
 カラスも踊ればきっと綺麗。

 第一章はカラスが多く住む海辺の町でダンスコンテストを楽しんでください。
 コンテストは町の中心近くにある酒場で行われており、住民の殆どはそちらで楽しんでいるようです。
 第二章は逢魔弾道弾を仕掛けにやってきたエージェント『海軍軍曹・豊玉八洋』との戦いになります。
 こちらは断章で冒頭に状況説明を追加致しますのでそちらもご確認下さい。

 それでは、皆様のご参加をお待ちしております。
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第1章 日常 『踊り子さんには手を触れないで』

POW   :    踊りを鑑賞して歓声を上げる、もしくは酒場で料理に舌鼓を打つ

SPD   :    踊りを鑑賞して拍手を送る、もしくは自分でも踊れないか観察する

WIZ   :    静かに踊りを鑑賞する

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🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​

種別『日常』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

印旛院・ラビニア(サポート)
・境遇的なものもあり、思考や嗜好は成人男性のものです(恥ずかしい境遇なのでバレないよう振る舞います)
・基本的にはヘタレで気弱、慎重な面がありますが、物事がうまくいったり周りに煽てられるとイキり散らかして墓穴を掘ることもあります
・なんだかんだで人がいい
・統制機構の効率化された食事やGGOのアイテム合成で簡単に作れる食事に慣れてるせいか手料理への美味しいもの判定はガバガバ
・GGO以外の世界は色々珍しがり興味を持って見てくれる

 猟兵に迷惑をかける行為はしません。例え依頼の成功のためでも、公序良俗に反する行動はしません。えっちな展開はコメディ目であれば許容
 あとはおまかせ。よろしくおねがいします!


ミーヤ・ロロルド(サポート)
『ご飯をくれる人には、悪い人はいないのにゃ!』
楽しいお祭りやイベント、面白そうな所に野生の勘発動させてくるのにゃ!
UCは、ショータイムの方が使うのが多いのにゃ。でもおやつのUCも使ってみたいのにゃ。
戦いの時は得意のSPDで、ジャンプや早業で、相手を翻弄させる戦い方が好きなのにゃよ。

口調だけど、基本は文末に「にゃ」が多いのにゃ。たまににゃよとか、にゃんねとかを使うのにゃ。

食べるの大好きにゃ! 食べるシナリオなら、大食い使って、沢山食べたいのにゃ♪ でも、極端に辛すぎたり、見るからに虫とかゲテモノは……泣いちゃうのにゃ。
皆と楽しく参加できると嬉しいのにゃ☆

※アドリブ、絡み大歓迎♪ エッチはNGで。


バルタン・ノーヴェ(サポート)
「オー! ワタシはバルタン・ノーヴェ、デース!」
日常を満喫しマショー! アドリブ連携歓迎デース!

普段の口調:片言口調(ワタシor我輩、アナタ&~殿、デス、マス、デショーカ? デース!)
得意な技能:【奉仕・料理・掃除・裁縫・救助活動】デスネ!

たぶん戦闘はないと思いマスガ、バトルの時は元気に暴れマスネー!
料理が得意ですが、奉仕や救助活動(介護や子守り含む)といったメイド・アクションも可能デース!
にぎやかしとしてワイワイはしゃいでもOK!
こっそり裏方で労働に勤しんでもOKデース!

他の猟兵の方々と楽しめるように努めてマース!
公開UCやバルタンズ、アイテムの使用も問題なくOKデスヨ!
よろしくデース!



●明るく踊りを楽しんで
 海辺の町の酒場にて。
 カラスが多く住まうこの街は吹き抜け二階建て、そして屋根部分はその大部分を開閉可能で空からへと飛び立ったり逆に着陸できるような作りになっている。
 広い酒場の中央、盛大に飾り付けられたステージでは代わる代わる獣人の踊り子たちがダンスを披露していた。
 近くの街からもやってきているらしく踊りを披露する獣人の種族は多種多様。この町がカラスの種族が多く住まう街であるから一番多いのはカラスの踊り子たちであるが、其々の種族の強みを活かした様々なダンスに観客たちは大盛りあがり、当然ながらステージ上の踊り子に手を触れたり、踊りの邪魔をすることはご法度である。
「すっごく綺麗な踊りだにゃ!」
 一人一人の踊りに対し目一杯の拍手を送っているのはミーヤ・ロロルド(にゃんにゃん元気っ娘・f13185)という猫耳少女。
 楽しいイベントが大好きな彼女の、嘘偽りのない率直な称賛にカラス獣人達もひらひらと羽と手を振って応えてくれている。
 彼女の前のテーブルには美味しそうな|糧食《レーション》の軽食が並んでいて、飲み物は果汁を絞ったソーダ水で爽やかな後味にミーヤの舌も満足感に満たされて。
「あー……あの踊り方は参考にできるかも」
 静かにダンスを鑑賞しているのは印旛院・ラビニア(エタらない人(仮)・f42058)。ゲームプレイヤーの中でも廃ゲーマーであるラビニアはダンスゲームについても
 とはいえ今ステージで踊っているカラスの黒羽を派手に広げ、時には空を飛びながら舞う様は普通には真似できないとも思う。この多種多様な種族の舞の中から参考にできる動きを眺めているラビニアの元に、緑髪のメイド服の猟兵が料理を運んできた。
「オー、皆さん素晴らしい踊りデース!」
 テーブルからテーブルへ渡りつつ、給仕を行っているのはバルタン・ノーヴェ(雇われバトルサイボーグメイド・f30809)、賑やかなコンテストに際し彼女が選んだのは場をさらに盛り上げるための裏方作業。
『猟兵さん有難う! ちょっとこっちの料理あのテーブルに運んでもらっていいか!?』
「了解デース!」
 厨房にいる店主のカラスの掛け声にハイテンションに応じながら素早く行動するバルタン。人が多くてんやわんやになっている酒場の厨房や給仕もバルタンの手助けがあればあっという間に落ち着きを取り戻し、ダンスコンテストは大きな問題が発生することもなく進行していっている。
 バルタンの趣味は家事代行サービス、得意とする奉仕活動の技量をフルに活かせると言う意味ではうってつけであり、店主も心置きなく料理の腕を振るうことが出来て、それを食する観客たちも大喜びである。
「元気だなあ」
 そんなバルタンの背を見つつラビニアは呟き、外の方へと意識を向ける。
 現在ラビニアが起動している【ザナドゥシティの部下達】のユーベルコードによりラビニアのクリーピングコインはサイバーザナドゥ風味の外見のニンジャ集団に変身、酒場の外――海岸の方で海からの襲撃を警戒している。まだ予知された時間よりも早いからないであろうが、もし彼らが発見したなら五感を共有しているため即座に感知、向かうことができるだろう。
(「いつも思うけど、どこから寿司を見つけてくるんだろ」)
 酒場の料理に加え、ニンジャがどこからか調達してきた寿司――|糧食《レーション》が並べられたをもぐもぐ頂きながらステージのダンスを鑑賞するラビニア。
 その後もダンスコンテストは踊り子も観客も大盛り上がりのまま、夜を迎えた。
 盛り上がる酒場を猟兵達はそっと抜け出して、襲撃が予知されたエージェントを迎撃するために海岸へと向かった。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​




第2章 ボス戦 『海軍軍曹・豊玉八洋』

POW   :    鮫はどこにでも潜り襲うんだ!
戦場が【頑丈な地面や床の上にあるか水中】の場合のみ発動可能。【固体の中に潜航可能な万能潜航】形態に変身し、推進力・探知力・隠密力・破壊力が5倍になる。
SPD   :    この追撃から逃れられるかよ!
【右腕に装着された電磁投射式水中銃】での攻撃のたびに、指定秒数後に遅れて敵を攻撃・麻痺させる、追尾型の【呪力を帯びた鉄砲水】を放つ。
WIZ   :    鮫の牙は逃さないぜ!
【鮫牙型のトゲのついた水製の捕縛道具】をレベルm半径内の対象1体に飛ばす。ダメージを与え、【捕縛道具に触れるか砕かれた水滴に触れるか】した部位の使用をレベル秒間封じる。

イラスト:SOYA−001

👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​

種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主は💠ヴィクトル・サリヴァンです。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


●サメからカラスを守れ
 夜の海、ざばりと大柄な人影が砂浜へと上陸を果たす。
 幻朧帝国のエージェント『海軍軍曹・豊玉八洋』、逢魔弾道弾にてこのカラスの町を滅ぼすためにやってきたオブリビオンは、砂浜から陸地へと密かに走り目的の設置場所へと移動しようとする。
 だが、それを阻むように猟兵が現れる。
 ユーベルコードにより周囲で網を張っていた為、すぐに発見し駆けつけることが出来たのだ。
 一般人は盛り上がるコンテストに夢中でわざわざ夜の海に訪れ戦いに巻き込まれることもないだろう。
『……オレの邪魔すんじゃねえ!』
 忌々しげに猟兵を睨み、水中銛を構える八洋。
 既に戦闘態勢を整えている猟兵が仕掛け、カラスの街を守るための戦いが開始された。
諏訪野・みすず(サポート)
とにかく突撃して、ボスをぶっ飛ばします。「みすずちゃんにはパパ以外は、勝てないよー!」「このままじゃマズいよね」アドリブ、共闘歓迎です。


シェーラ・ミレディ(サポート)
※OK:シリアス
※NG:エロ、ネタ、コメディ、心情系
※傭兵的なスポット参戦

称号通り、僕の身体を維持するための金儲けと、弱者をいたぶる醜い行いが許せぬ義侠心が行動指針だ。
美しいものは愛でるべきだが、恋愛には結びつかないなぁ。
性格ブスは醜い。見るに堪えん。

複数の精霊銃をジャグリングのように駆使する、彩色銃技という技(UC)を使って、敵を攻撃しようか。
敵からの攻撃は基本的に回避する。が、護衛対象がいるならかばうのも検討しよう。
……嗚呼、僕を傷付けたなら、代償は高くつくぞ!



●鮫を撃ち抜き蹴り飛ばせ
 電磁投射により銛を強烈な速度で発射する水中銃を構えたサメ獣人、その水中銃が放たれる瞬間、シェーラ・ミレディ(金と正義と・f00296)が咄嗟に抜いた精霊銃『擲果満車』の弾丸が水中銃に命中する。
 その衝撃でサメが構えていた水中銃は明後日の方向へと向いてしまい、銛は高速で発射されて何もない空間を飛んで行った。
 そしてシェーラは初撃からそのまま流れるような動きで次々に精霊銃を抜き、ジャグリングのように持ち替えながら弾丸を放っていく。
『くそッ! うっとおしい!』
 『彩色銃技』という技術で放たれる精霊銃の弾幕から逃れるようにサメは水を操り作り上げた捕縛道具でシェーラを牽制しつつ砂浜を駆け、一旦海へと飛び込もうとする八洋。
 だがそれを見越していたかのように、海側へと回り込んでいた諏訪野・みすず(不思議系ダンサー・f00636)が迎え撃つように臆せずサメに突っ込んでいく。
「みすずちゃんにはパパ以外は、勝てないよー!」
『舐めてんじゃねえ! 手前もこいつの牙に喰いつかれてな!』
 そういって八洋はみすずに向けて水の捕縛道具を投擲する。鋭い鮫の牙がずらりと並んだトラバサミのようなそれを、美鈴は咄嗟に取り出したバールのようなものを叩きつけ粉砕する。
 しかしその水飛沫が美鈴の手の甲に触れると、急に手に力が入らなくなり殴打武器を取り落としてしまう。
 ダメージこそ免れたが捕縛道具の牙のみならず、水飛沫まで触れた部位の使用を封じる力を持つ八洋のユーベルコードだ。手持ち武器を失ったみすずに向けてサメは水中銃を構えなおし発射しようとする。
(「このままじゃマズいかも」)
 ほんの一瞬そんな考えがみすずの頭を過る。だが、
「――この思いのひとかけでも、あなたが感じてくれたなら。それだけでわたしは報われるのです」
 それは告白にも似た、人格回路に刻まれた【戯作再演・片恋の病】の術式を起動するためのシェーラの言葉。
 四丁の精霊銃の銃口から放たれるは愛憎の弾丸。距離も障害もものともしない四発の銃弾は幻朧帝国のエージェントの肩と胴を容易く貫通し風穴を開けた。
 シェーラの銃撃に怯み動きが止まったサメ、その隙を見逃さずみすずは【スチームエンジン】を起動、履いているインラインスケートに蒸気エンジンを搭載し圧縮空気と蒸気を一気に噴出、八洋のサメの頭部を蹴り上げる形で蹴撃を叩き込んだ。
『痛ってぇな!』
 しかし八洋はギロリとシェーラとみすずを睨みつけ、捕縛道具を投擲しながら後退し二人から距離をとった。
 海への逃走は阻止できたがオブリビオンはまだ体力には余裕があるようだ。
 殺気放つオブリビオンに、ミレナリィドールの青年とバーチャルキャラクターの少女は構えなおし次の攻撃を仕掛けるのだった。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​

インプレッサターボ・フォレストハリアー(サポート)
「いんぷノセリフハコンナ感ジノヒラガナかたかな逆転表記デオ願イスルにゃ」
いかにも機械ぽい抑揚のない平坦口調ですがたぶんその方がかっこいいと思ってるからやってるだけ。
「戦闘ニハ余計ナ感情ハ不要にゃ。いんぷハ機械ダカラにゃ」
敵には深い事情あるかもしれないけど何の感慨もなく戦うがダメージ受けたり敵の非道に怒ったりするといきなり感情豊かな感じになるとか。
「タシカコウイウ時『ますたー』ハコウ言ッテタにゃ。ブッ殺ス、●ぁっく」

選択されたユーベルコードが
キャリバースピン:足止め与えながら一撃離脱を繰り返す
デッドヒートキャリバー:可能なら誰かに乗ってもらい、高速移動で相手を翻弄し、ひき逃げし一撃離脱を繰り返す


アウル・トールフォレスト(サポート)
「今日はどんなところに行けるのかな?」

神秘的な雰囲気を纏う、植物の特徴を持つバイオモンスター
性格は楽観的でマイペース
大きな体躯の割に子供っぽく無邪気で天真爛漫。それでいて根本が人でない故に残酷

神出鬼没に出現し、気まぐれに歩き回り、楽しげに爪を振るう
常に楽しい、面白いで物事を判断し好奇心の赴くままに動く
猟兵としての役割は理解している
過去が、死が、今ある生命を侵すことは、間違っていると思うから

戦闘では主に鋭い爪を用い、身体の巨大化や変身等、無尽蔵の生命力に物を言わせた野性味溢れる肉弾戦を好む
魔力理力の扱いも原始的だが規格外であり、時に周囲の環境すら操り、植物による防御や捕縛等のサポートも行わせる



●潜るなら釣り上げて
「この攻撃から逃れられるかよ!」
 そう叫びながら幻朧帝国のエージェントは一機のライドキャリバー目掛けて水中銃を構え、空気中だろうと十分な貫通力を有する銛を発射した。
 砂浜であるがそれをものともせず狙われたインプレッサターボ・フォレストハリアー(ワールドラリーエクスペリメンタル・f44230)は轍を残しながら疾走、銛を回避する。
 しかしその数秒後、時間差で八洋が鉄砲水を発射する。
 呪力を帯びたそれは追尾式かつ命中した場合に麻痺のおまけつきの厄介な追撃である。
「……シツコイヤツハ嫌ワレルにゃ。振リ切ルにゃ」
 抑揚のない機会音声でインプレッサターボは呟き加速、鉄砲水を回り込むように躱しつつ八洋に向けて速度を上げる。
 そちらに意識を向けた隙に、別の角度からアウル・トールフォレスト(高き森の怪物・f16860)がサメのエージェントへ襲いかかる。
「おっきいね」
 どこか幼気な雰囲気ながら、バイオモンスターのアウルが発揮する膂力は大柄なサメ獣人のオブリビオンよりも強大、生命捕食の刻印を埋め込まれた左腕で一気に押し切ろうとする彼女であったが、エージェントもそう簡単にはいかない。
 とぷん、と。液体に潜るかのようにオブリビオンは砂浜の中へ沈み潜航する。
「それに喰われてたまるか! 鮫はどこにでも潜って、そして襲うんだよ!」
 砂浜といってもこの戦場の地面は基本的には不安定ではない地面、故に起動できたユーベルコードにより万能潜航形態へと変身した八洋は砂の下へと潜りアウルの死角へと泳いでいく。
 その姿はさながらパニック映画のサメのごとく。エージェントとしての潜水技術で密やかに森の怪物の生命を狙い仕留めようとする八洋。
 しかしアウルは映画の被害者のようになりかねない状況でもマイペース、森では遭遇しない海の脅威の攻撃を寧ろ楽しんですらいて。
「たーのしー!」
 そしてその無邪気な楽しみの感情を引金に、【過剰成長・生物超過】を起動、彼女の体はサメ獣人のオブリビオンすら追い抜くほどに巨大化し、そして|道理《限界》さえなくキャバリアすら超えるサイズとなる。
 死角から飛び出した八洋はアウルに水中銃を撃ち込もうとするが、先程よりもずっと巨大化した彼女の健脚には針に刺されたようなもの、僅かな痛みに巨大な報復を、と鋭い爪を突き刺して、そして砂中から一気に引きずり出すように放り上げた。
 放り出された八洋は受け身も取れず地面に墜落、投げ出された両脚目掛けインプレッサターボが走り込んできて踏みつけて、そしてユーベルコード【キャリバースピン】を起動、
「足ヲ轢キ潰スにゃ」
 平坦な声で物騒な事を呟いたライドキャリバーが八洋の足を踏みつけその場で高速回転、
『ぎゃああ!?』
 回転するタイヤに足を踏まれ続け逃げることもできない地獄、サメのオブリビオンは痛みに悲鳴を上げた。
 数秒してインプレッサターボがやり過ごしていた追尾鉄砲水が向きを切り替えて向かってくる。それを回避すべくライドキャリバーはその場から離脱、一撃離脱を徹底して疾走する一輪バイクの背と構えるアウルを、オブリビオンは憎々しげに睨みつけるのだった。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​

田丸・多摩
連携歓迎。
公序良俗に反する行動、利敵行為、過剰に性的な描写はNG。

芸能事務所の事務員。
いかにもビジネスウーマン然とした、礼儀正しい口調で人と接する。大抵のことはそつなくこなすが、激辛好きで味覚が終わっているため料理だけは下手。
民間人への被害を嫌い、救助活動などには全力を尽くす。

戦闘になると急に元ヤンめいた荒っぽい口調になり、態度もふてぶてしくなる。
真紅のフルカウルスポーツバイク『レッドサビナ350』を乗機兼凶器として使用。喧嘩殺法じみた格闘攻撃も使い、場合によってはサイキッカー由来の念力攻撃を使うこともある。

台詞例
「我々が来たからには、もう安心ですよ。ふふふ♪」
「上等だよ……掛かってきな!」



●貫くは雷撃
 足をしこたま轢かれたサメ獣人の少年オブリビオン、されど任務達成への意志は強く、劣勢ながら猟兵達に水中銃と水を操り作り出した鮫牙のトラバサミのような投具を構え直し、一矢報いつつこの窮地を切り抜けんと闘志を燃やしていた。
「まだやる気かい。……上等だ、ぶちのめしてやるよ!!」
 きっちりしたビジネスウーマンの装いながら、荒っぽい口調で啖呵を切るドワーフの田丸・多摩(謎の裏方お姐さん・f09034)。
 人は見かけに依らない――山椒どころかジョロキアのような苛烈な多摩の本性に実戦経験浅いサメ獣人のオブリビオンは怯みながらも、僅かなおそれを振り切るように捕縛道具を投擲する。
 直接受けても砕くにしても厄介なその攻撃に対し、多摩は真っ向から見据え両掌を構えた。
 避けず真っ向から突破する気か、と八洋は身構える。だがもうこの時点で詰みであった。
 多摩が【サイキックブラスト】のユーベルコードを起動、放たれるは水すら貫く強烈な電流。
 文字通りの雷の速度で襲いかかる多摩の念力由来の攻撃をサメのオブリビオンが投擲した水の捕縛道具、そしてサメ自身の頑丈な鱗でも防ぐことは不可能。全身に流れた高圧電流は感電のみならずオブリビオンの意識と生命を刈り取り、多摩の元に飛来した水の捕縛道具は力を失ってパシャリと砕けて砂浜に落ちる。
 そしてそれと同時、倒れたエージェントは持ち込んでいた逢魔弾道弾諸共消滅したのだった。

 カラスの街のダンスコンテストは夜遅くまで続き、そして何事もなく大盛況のまま幕を閉じた。
 戦禍の中の平和な一時を無事守りきった猟兵達は、次なる戦いに向かうためグリモアベースへと帰還したのだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​



最終結果:成功

完成日:2025年04月27日


挿絵イラスト