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光の鳥から新型兵器を守れ

#ケルベロスディバイド #黄道神ゾディアック #新型決戦兵器 #決戦都市リジョウ

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#新型決戦兵器
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●度重なる襲撃に抗うために
 ケルベロスディバイド、広島の決戦都市近くの山中の地下研究所にて。
『……予算がないってどういうことです……?』
 ごちゃごちゃした実験器具が並ぶ研究室に、狐のウェアライダーの研究員が愕然とした声が響く。
『最近決戦都市への襲撃が立て続けに発生しているのはご存知ですよね。その復興費の不足により兵器開発予算が割りを食った形になっています』
 はあ、とため息を吐く冷徹な印象の眼鏡の銀髪の地球人はこの研究所の主任であった。
『とにかく短期間に成果を出さねばなりません……現時点ではあの攻性植物を利用した防御装置なら予算をかけずに完成に持ち込めそうですが、それに集中する方向で進めましょうか』
 言っている主任自身もどこか不満げだが、上司の提案に研究員は頷くしかない。
『……まだ成長の制限、戦闘後の処理の制御が甘くて兵器に詳しい技師が必要ですが、使用実績のデータを集めれば問題ないかと。この新型決戦兵器で都市を破壊されないように守れることを実証できれば、きっと追加研究の予算も取れますよね。流石にまた樽で寄付を募るのは嫌ですよ』
 研究員の言葉にそれは回避したい、と同意しつつ、残念そうに呟く。
『しかしこの兵器は自爆装置が組み込めないのが残念ですね。デウスエクス滅殺キューブを完成にもちこめていれば……』
『あれは技術的に完成できたとしても倫理的にアウトでしょう。相手がデウスエクスであっても。……というより牧原所長が設計する兵器、全部自爆装置搭載の上で頻繁に爆破しているのが予算降りない原因なのでは?』
 研究員のジト目に涼し気な顔で鹵獲防止は大切ですよ、と語る牧原所長。
 そんな会話の数日後、防御装置は一応の完成の目をみる。だがその同日、完成を見計らっていたかのようなタイミングで研究所はデウスエクスの襲撃を受け、研究成果が簒奪されてしまう未来が待ち受けているのだった。

 グリモアベース。
「はーい、注目! ケルベロスディバイドの世界の予知が見えたから、手の空いてる人はちょっと力を貸してくれないかな?」
 金鱗のドラゴニアンの少女、ソニア・コーンフィールド(西へ東へ・f40904)は、はきはきとした声で集まった猟兵達に告げる。
「今回は広島の決戦都市近くにある研究所で新型決戦兵器が開発されたんだけど、なんかそれを狙ってデウスエクスが襲撃仕掛けてくるみたいなんだ。新型決戦兵器の性能を脅威とみたのかな? でも頑張って作った皆の努力の結晶を壊させたり奪わせたりするわけには行かないよね」
 だから猟兵にはその研究所に向かい、襲撃を仕掛けてくるデウスエクスを迎撃してほしいとソニアは語る。
「まずはその研究所に向かうんだけど、山の中にある洞窟に入口がある地下研究所なんだよね。デウスエクスにバレないようにって感じらしいけど、山の中には侵入防止用のトラップとかあって天然の迷宮みたいな感じになってて、わたし達が行くのもちょっと大変かも。まあ罠の位置とか記してる地図はDIVIDEの人から預かってるから、それを参考にしつつ研究所入口のある洞窟まで向かってほしいんだよ。あ、高いとこ飛ぶと目立って襲撃に来るデウスエクスに追跡とか撃墜されちゃうかもだからそれは避けたほうが無難だと思う」
 そして研究所に到着してすぐにデウスエクスの襲撃が始まるだろうとソニアは語る。
「今回襲撃を仕掛けてくるのはカエル獣人っぽいデウスエクスの『神造デウスエクス研究者・ゲッコー』が大勢、そして彼らを率いている『天輪浄王』ってビルシャナだね。研究所に乗り込んできて研究所の破壊と研究成果の強奪やろうとしてるみたいだけど……地下研究所に乗り込まれる前に地上でどうにか迎撃すれば皆守れるはずだよ。突破されないよう頑張ってね!」
 そうソニアは説明を終えると、青銅色の立方体パズルを取り出して。
「それから新型決戦兵器なんだけど……まだ名前決まってないんだけど、機能としては攻性植物を利用した兵器みたいだよ。街中で使ったら建物を木の枝や幹で覆って攻撃から保護したり、枝を伸ばして猟兵やケルベロスが戦いやすい足場を作ったり……うっかり民間の人を攻撃しないように攻撃的な性質はまるっとカットされて攻撃能力もないし、その上実戦データ不足の上に扱いも癖があって研究者や技師の人の助けがいないと扱いきれないっぽいね。でもデウスエクスも狙うような新しい兵器だし発展性はあると思うし、頑張ってデウスエクスから守ってね!」
 そう締め括り、ソニアはがちゃがちゃとパズルを組み替えてグリモアを輝かせると、広島の決戦都市近くの山へと猟兵達を転送したのだった。


寅杜柳
 オープニングをお読み頂き有難うございます。
 暴走フラグ立ってそうですが大丈夫です。多分。

 第一章は天然の迷宮のようになっている山を登って研究所の入口を目指して下さい。
 地味にトラップ等もあるようですが時間稼ぎ用のものばかりで猟兵やデウスエクスに致命傷を与えるようなものはないようです。
 第二章は『神造デウスエクス研究者・ゲッコー』との集団戦、第三章は『天輪浄王』との決戦になります。

 第二章以降はそれぞれ断章で状況説明を追加致しますので、そちらをご確認下さい。
 また戦闘では決戦配備および新型決戦兵器(後者は技師達が生き残っている場合)の支援は可能なので、上手く利用すると有利に戦う事ができます。

 それでは、皆様のご参加をお待ちしております。
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第1章 冒険 『天然の迷宮』

POW   :    体力に任せて突き進む

SPD   :    見えづらい場所の罠を警戒する

WIZ   :    魔術や何らかのデバイスを用いて索敵を行う

イラスト:yakiNAShU

👑7
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​

種別『冒険』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

ミリム・ウィアテスト
新型決戦兵器を狙ってのデウスエクスの襲撃に間に合えばいいのですが…。
「よりによって登山からですかー!」
エッホエッホと罠に警戒して登山を開始……とぉお!!?トラバサミ!お、落とし穴!捕獲網ぃい!(ジタバタ)

「んー?私の見る地図が間違えてるのでしょうか?私が間違えているのでしょうか?!」トラップに引っ掛かりそうになります…!

ここは天賦の才でもってもっと見えづらい罠の位置をサッと把握してスッと通過して……早く研究所に到着しませんとねっ!

(アドリブ/絡みOKです!)



●天才は縛られない
 デウスエクスの襲撃が予知された山の地下研究所へと、猟兵達は向かう。
 兵器の暴走や防犯の関係上、やや人里離れた地にあるこの研究所を取り巻く環境はまさに天然の迷宮、厳しい傾斜に生い茂った木々と普通に向かうだけで一苦労だ。
「よりによって登山からですかー!」
 そしてエッホエッホと山を登るイノセントのミリム・ウィアテスト(イノセントの魔想紋章士・f43456)。
 新型決戦兵器を狙ったデウスエクスの襲撃を伝える――当然それまでに間に合わせなきゃ、と急ぐ彼女だが、この険しい山の地形を突破するのは中々に骨が折れる。
 そして、それだけではない。
「……とぉお!!?」
 歩いていると急に地面が抜け、身長の三倍ほどの深さの落とし穴に落ちてしまう。
 なんのとスカイランナーにも劣らぬ身のこなしでどうにか脱出、そこから更に進めば踏んだ地面の感触に違和感を感じて咄嗟に前へダイブ。直後、ミリムがついさっきまでいた位置に頑丈そうな捕獲網が降ってきた。
「んー? 私の見る地図が間違えてるのでしょうか? 私が間違えているのでしょうか?!」
 寸でのところでトラバサミを回避しつつ首を傾げるミリム。地図自体は正しいようだが山の険しさに現在位置の正確な認識がどうにも難しく、その微妙なズレでトラップに引っかかってしまっているようだ。
 しかし襲撃までの猶予は少なくあまり時間はかけられない。
「……早く研究所に到着しませんとねっ!」
 気合を入れ直してユーベルコードを起動、そして地図を確認し一気に駆け出すミリム。
 罠は先程までのように彼女の進む先に多くあるが、|イノセント《生まれながらの天才》の少女はそれらを尽く華麗に回避していく。
 起動した【天賦の才】は絶対不可能でない限りは行動を最低でも六割は成功できるようにするユーベルコード。
 見えづらい場所の罠もサッと見つけ出し、躱し辛い罠もスッと回避する。まさに天才は罠などに自由を奪われない事を示すかのように、ミリムは研究所の入口を目指し山を登っていくのだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

ミルディア・ディスティン(サポート)
「サポート?請われれば頑張るのにゃ!」
 UDCでメカニックして生計を立ててるのにゃ。
 『俺が傭兵で出撃して少し足しにしてるがな?』
 ※自己催眠でお人好しで好戦的な男性人格に切り替わりますがデータは変わりません。

 ユーベルコードはシナリオで必要としたものをどれでも使用します。
 痛いことに対する忌避感はかなり低く、また痛みに性的興奮を覚えるタイプなので、命に関わらなければ積極的に行動します。
 公序良俗は理解しており、他の猟兵に迷惑をかける行為はしません。むしろ積極的に助ける方です。
 記載の無い箇所はお任せします。よろしくおねがいします。



●罠の山を進んで
 険しい山の地形に生い茂った植物は、迷宮のように挑むものを阻み迷わせていく。
 その地形も活用して仕掛けられた罠の数々は捕縛や足止めを目的とした殺傷力の低いものが大半だが、そのどれかに引っかかっている間にDIVIDEのケルベロスが駆けつけてデウスエクスであるなら排除してくれるという手筈になっている。
 しかしそれも明確にこの地を大勢力で狙われたのなら時間稼ぎぐらいにしかならないだろう。ユーベルコードを操るデウスエクス達の力はそう簡単に阻めるようなものではないのだから。
 その襲撃から山の地下に築かれた研究所を守るために猟兵達はこの地へとやってきたのだが。
「にゃあああ!!」
 オーバーオール姿のミルディア・ディスティン(UDCの不可思議メカニック・f04581)はグリモア猟兵から渡された地図を参考にしつつ勢い任せに進んでいたのだが、うっかり罠に引っかかってしまっていた。
 順調に進んでいた油断からか、うっかり踏んだ地面からかちり、と音がして、直後彼女を掬い上げるように捕獲網が地面の下から飛び出して真上の木の枝へと吊り上げてしまったのだ。
「にゃぁぁぁ! 助けてー!!」
 ミノムシのような状態でミルディアが起動したユーベルコードは【サモニング・ガイスト】、召喚された古代の霊が小さな炎で彼女を吊り下げている枝を焼いて彼女を落下させつつ受け止める。
 網をどうにか脱して一息つくミルディア。襲撃はもうすぐ、足止めを食らっている暇はないと気合を入れ直し登山を進めていくのだった。

成功 🔵​🔵​🔴​

バルタン・ノーヴェ(サポート)
「ハーイ! ワタシがサポートに来た、バルタンデース!」
支援しマース! アドリブ連携歓迎デース!

普段の口調:片言口調(ワタシor我輩、アナタ&~殿、デス、マス、デショーカ? デース!)
得意な技能:【奉仕・料理・掃除・裁縫・救助活動】と【一斉発射・焼却・武器受け・残像・カウンター・受け流し】デスネ!

荒事であれば武装を使用してクリアしマース!
移動中や探し物など、その他冒険なら適切な技能でくぐり抜けマース!
単独で進んでもOK、他の猟兵の方の補佐に回ってもOKデスヨー!

公開しているアイテムはどれを使っても大丈夫デース!
バルタンズのお小遣いも支払いマスので、心置きなくどうぞデース!
よろしくお願いしマース!



●無駄なくソツ無くバトルメイドは進む
 そして山の一角、研究所への入口よりやや下った地点。
 メイド服のサイボーグがスタイリッシュに罠を排除しつつ高速で山を登り突き進んでいた。
 飛びかかってくる捕獲用網を無骨な刀で切り払い、落とし穴の罠を滑走靴の推進機構と空中機動の技術で落ちること無く突破していく彼女はバルタン・ノーヴェ(雇われバトルサイボーグメイド・f30809)。
 敵を一気に薙ぎ払うような大火力も有しているが、今回の目的は研究所の入口である洞窟への到着。罠をまるっと焼却蹂躙して更地にしては後々復旧が大変な事になるだろうと、デキるバトルメイドはアスレチック風に罠を潜り抜けて目的地を目指していた。
 そして彼女の周囲にはどことなくミニ・バルタン風味の座敷式神163体がふよふよ浮かびつつ彼女を助け、応援している。【それはまるでチートのような、とんでもない才能】により連鎖的に起動した【式神わっしょい!】のユーベルコードにより召喚された式神達は他者の技能を発揮しやすくするおたすけの能力を有していて、その加護を受けるバルタンは普段以上にキレのある動きで罠を発見し瞬間的に対応を計算して苦も無く突破できているのだ。
「地図の通りならもう少しデース!」
 ちらりと地図を確認し、更に速度を上げるバルタン。
 そしてその少しあと、どこにでもあるような洞窟――地下研究所の入口へ、猟兵達は到着したのだった。

成功 🔵​🔵​🔴​




第2章 集団戦 『神造デウスエクス研究者・ゲッコー』

POW   :    とりあえずケモ耳とケモ尻尾でも…。
自身が装備する【拡張薬瓶】から【降り注ぐ培養液】を放ち、レベルm半径内の敵全員にダメージと【ケモミミ・ケモ尻尾】の状態異常を与える。
SPD   :    ゲッコーと同類になるのも良い…。
自分の体を【薬液高速回転】させる攻撃で、近接範囲内の全員にダメージと【蛙化】の状態異常を与える。
WIZ   :    実験道具の出番ゲコ
いま戦っている対象に有効な【実験道具】(形状は毎回変わる)が召喚される。使い方を理解できれば強い。

イラスト:玻楼兎

👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​

種別『集団戦』のルール
 記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


●邪悪なゲッコー研究者を食い止めよ
『まさかこの研究所が狙われるとは……デウスエクスも手が早い』
 入口の洞窟から地下研究所へと降りてきた猟兵達を迎えた研究者たちは、驚いた様子もなく、猟兵の説明を受け入れて新型決戦兵器を作動させる準備を進めていく。
『この兵器は支援特化の兵器になります。デウスエクスを撃破できるような大火力を既存の技術だけでは確保できない……少なくとも私達はそう結論づけました』
 主任らしい牧原という長髪の女性はそう説明しつつ植物の苗を見せて。
『こちらが私達の研究成果、攻性植物を改良した新型決戦兵器になります。電気や栄養素を糧に急成長、周囲の地形を覆いつつ必要に応じて枝を伸ばすことが出来ます。ある程度の攻撃なら受け止める障壁にもなりますし、空に伸ばした枝を束ねたり絡めたりして防壁や足場として使うこともできる筈……です。もっともまだ実戦でのデータが足りていないので技師や研究者がいなければ精密な操作はできませんが、さしたる問題ではないでしょう』
 概要を説明した牧原主任が手元のタブレットを操作し、直後地下研究所の入口から洞窟の外までを植物が覆っていく。
 監視カメラ越しに見える景色は緑一色、そして空からは降下してくる白衣のカエル獣人型のデウスエクス達の姿。
『私達はここでこの新型決戦兵器の制御を行います。通信機を通して指示をしてくれればそのようにこの植物を制御しますから、存分に役立ててください。……この研究所の中には攻撃能力のある実用可能な兵器はないので、もしデウスエクス達に侵入されれば……自爆しかないでしょう。ですが、皆さんならどうにかしてくれると信じています』
 そう主任は冷静なトーンで語りつつ、猟兵達を地上へと送り出した。
柄倉・清春(サポート)
喫茶店で働く傍らに暗殺業を営む男
今は特務機関DIVIDEに所属しており二足ならぬ三足の草鞋を履く
強面だが粗暴なわけではなく日常生活では気さく
殺しの関わる仕事の時は途端冷徹になる

暗器を交えた肉弾戦と中距離からの牽制・奇襲を好む
戦いに流儀を持ち込まないのが流儀
搦め手、揺さぶり、闇討ち、あらゆる手段を用いる
生物の急所を熟知しており、異形と戦う際も経験則に基づき攻撃箇所を決める
身に宿した悪魔の力は奥の手

ユーベルコードは指定した物をどれでも使用
多少の怪我は厭わず行動し、他の猟兵に迷惑をかける行為はしません
依頼の成功のためなら汚れ役を担う事も
自身が性的な行為を行うのはNG


早乙女・カリン(サポート)
私がアスリートアースのプロバトロワシューター早乙女カリンよ👾

バトロワシューターらしく基本は銃火器を使った中遠距離戦闘を得意とするわ!!

少し本気になった時は体内に蓄積された電気でビリビリ痺れさせちゃうぞ⚡️👾⚡️

戦闘以外でもカリンはゲーム実況なんかで活躍してる人気ストリーマー様ですのでー👾
どんな依頼や案件もNG無しでいっぱい参加出来ちゃいます👾💕

今ならお好きなユーベルコードも使いたい放題だから、プロの力が必要になったらいつでも声かけてね!


試作機・庚(サポート)
はーい呼ばれてなくても参上する庚さんデスよ
サポート参加ってやつデスね

…サポート参加って何書けばいいんデスかね?
とりあえず口調はこれでわかると思うんデスけど…
まぁ私はその時々で色々変わるデスから気にしない気にしない
私が出来ることなら大体の事はするデス
あーけど、基本私はハピエン厨デスからあまりにも酷いことはしないデス
私がされる分には基本何されても別に問題ないデスけど…
私以外の奴…例え敵でもあまりにも可愛そうだと感じたら手を差し伸べる場合があるデス
まぁ必要があればやることやるんデスけどね
仕事デスし
なんでそこの判断は任せるデース

こんなもんでいいデスかね…?
あっ忘れてた『UCの詠唱は自由にどうぞ』デスよ



●ゲコゲコゲッコー癖強研究者
 研究所の入り口目掛け、山の草木を掻き分け一直線に向かってくる白衣姿のカエル獣人型デウスエクス『神造デウスエクス研究者・ゲッコー』の部隊。
『ゲコゲコ、新型決戦兵器のついでに地球人も攫ってデウスエクス化の研究に使うゲコ』
 少々癖の強い人格のデウスエクスだが能力は優秀、地球人側の新型決戦兵器の奪取、最低でも破壊するという任務には忠実なようだ。
 野山を素早く移動していくゲッコー達、しかし突如前方から大量の植物の蔓が津波のように押し寄せてくる。
『ゲコゲコゲコ! この植物が新型兵器ゲコ!?』
 咄嗟に大ジャンプして木の上に逃れたゲッコーは驚きの声をあげた。
 研究所の入り口を中心に一気に生長、周囲一帯の山肌や木々を覆う攻性植物は十分な硬度を有しており普通に砕くには難儀するだろう。
 新型兵器が形作るのは植物の迷宮、単純な力任せで目的地へと辿り着く事は困難に見えるが、
『直接的に攻撃してくるわけじゃないみたいゲコ。時間をかければ十分突破できるゲコ!』
 あくまで防御用の兵器であるこの新型決戦兵器の弱点に気がついたデウスエクス達は、ゲコゲコ鳴きながら植物に覆われた地面に着地し忍者のような速度で移動を開始する。
「そうはさせないわよ!」
 しかし蛙の進軍を阻むのはバトロワシューターの早乙女・カリン(PREDATOR Ⅵ・f37832)は草木の戦場を駆けつつ、彼女仕様のバトロワ式ショットガンでゲッコーを撃ち抜いていく。
 視界が悪く立体的にも入り組んだ状態になっているこの戦場であっても、バトロワのプロプレイヤーとしての一流のプレイスキルを有する彼女にとってはやり易い戦場。
 体内に生体電流を溜め込みながら、ショットガンの早撃ちゲッコー達の進行を阻み食い止めていく。
『ゲコゲコ! ゲッコーと同類になるといいゲコ!!』
 突如高速回転して薬液を周囲に散弾のように撒き散らすゲッコー。
 近くにいたなら薬液の効果で蛙に変えられてしまう非常にアレな力ではあるが、中距離から牽制するカリンは薬液が届く前に植物の壁に身を隠して攻撃を凌ぐ。
 そしてショットガンの弾幕にゲッコー達が怯む魔に、飛び込んでいくのは柄倉・清春(悪食子爵・f33749)。
 この新型決戦兵器の植物迷宮に身を隠しながらゲッコー達に接近する手前は彼が暗殺業をも営んでいる故、敵が気づいた時には既に致命の距離にまで迫り、
「手こずらせるなよ……」
 ユーベルコード【穢多腐れ】を起動した彼の異形の右腕がデウスエクスの胴体をぶち抜き、腐敗させて始末する。
 獣耳や尻尾などウェアライダー染みた状態にされる培養液を回避しながら一撃必殺、仕事人の如く清春は速やかに敵を始末していく。
 それでもゲッコーの数は多い。二人が対処しきれなかった個体が味方を囮にしつつ強引に先へと進み地下への入り口へと近づいて――、
「はーい呼ばれてなくても参上する庚さんデスよ」
 だがそこに立ちはだかるはレプリカントの試作機・庚(|盾いらず《フォートレス》・f30104)。地下研究所の入り口にて突破してきたデウスエクスを迎え撃つ構えだ。
 地下研究所への侵入を狙うなら必ずこの場所を通る、故にこの場所で待ち構えていた彼女はユーベルコードを起動して。
「これが一つの到達点ってやつデスね……さて、此処から先へは行かせないデスし攻撃も通さないデスよ」
 【到達点】により連鎖的に起動されたユーベルコードは【仁王立ち】、防御装備を整えた庚の周囲は支配領域へと変化して、新型決戦兵器による植物の壁の隙間から見えるゲッコーへと双銃『|丙・丁《ヒノエ・ヒノト》』の弾丸を放つ。
 突破せんと奇怪な実験道具を取り出そうと、或いは白衣の拡張薬瓶を空へ放り投げようとしていたゲッコーの腕が銃弾に撃ち抜かれ真下に落ちて音を立てる。
 この戦場にいる限り庚は|挑発行為《タウント》により敵を妨害する事ができる。
 そして妨害できたのなら移動も不可能になり、つまりは地下研究所へ向かう事はできない。
「よーし、準備オッケーよ!」
 そこにカリンの声が響く。十分生体電流はチャージされた――敵の移動が妨害されている今こそが好機。
 カリンが起動したユーベルコードは【ライトニングフォーミュラ】、電撃纏う無数のホーミングレーザーが一度に放たれて、
『『『『『『ゲッコー!?』』』』』』
 戦場中のゲッコーが撃ち抜かれ、辛うじて生き残った個体も清春の腐敗齎す右腕の一撃にトドメを刺され。
『怯むなゲコ! 気合で押し切るゲコ!』
 しかし更なるデウスエクスの増援が向かってくる。撃退するにはもう少し時間がかかりそうだと、三人の猟兵は構え直し迎撃を継続するのだった。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​

ミリム・ウィアテスト
研究所がデウスエクスに侵入されたら自爆?!
そんな終焉にはさせません!
地上にでたらさっそく新型決戦兵器の支援を要請してみて
敵へと続く道を作ってもらいましょう。
「ここから先は行かせませんよー!」
星霊グランスティードに跨って敵へと続く道を電光を纏いゲッコーに突撃です!

「わわっ!?なんか変なの掛けられました!」
え?ケモミミ?ケモ尻尾?なんか犬っぽいの生えてきたのですけれども?!

「ええい!こんな変なことしてくれるデウスエクスは滅ぶべし!滅ぶべしです!」(耳ピコピコ尻尾ブンブン)

……あ、仲間にもなんか変化ありましたらその戦闘のついでにモフモフぺたぺた触ってみても?

(アドリブ/連携絡みOKです!)


リリエッタ・スノウ
んっ、ミリムお姉ちゃんから応援を要請されたからリリもお手伝いするよ。
この新しい決戦兵器を使って戦えばいいんだね。

決戦配備:スナイパーで遠距離から援護してもらいつつ、攻性植物で作った足場を駆け上って襲い掛かってくるカエルの群れに突撃。
【リリ式リベリオンリボルバー】で周囲にいるカエルを全部やっつけちゃうね。

カエルは無事にやっつけたけど、銃弾を乱射したせいで降り注いだ培養液を全部躱すことはできなかった模様。
ケモミミ・ケモ尻尾の状態異常にかかって、オオカミの耳としっぽが生えてきちゃった。
むぅ、リリ、オオカミさんになっちゃった?

※アドリブ連携大歓迎



●ゲコゲコなのにモフモフ好き
「研究所がデウスエクスに侵入されたら自爆?! そんな終焉にはさせません!」
 研究所の中から勢いよくミリム・ウィアテスト(イノセントの魔想紋章士・f43456)、そしてシャドウエルフのリリエッタ・スノウ(ちっちゃい暗殺者・f40953)が飛び出してくる。
 実際新型決戦兵器を奪われるぐらいなら自爆させてしまいそうな気配を此処の主任から感じ取ったミリム。
 微妙に話が混ざっている気はするが結果は同じようなものだし、そもそもそんな|終焉《エンディング》は粉砕するのがエンドブレイカーとしての本能だ。
「ミリムお姉ちゃんの応援、頑張るね」
 そしてミリムの要請でやってきたリリエッタも『LC-X16 Type HANDGUN』と『デスバイリボルバー』の二丁拳銃を構え気合十分、二人してゲッコーの迎撃を開始する。
「それでは道をお願いします!」
『了解しました。それでは目の前の壁を開かせます』
 通信機越しに声が聞こえれば、ミリム正面の植物迷宮の壁が左右に分かれるように
「ここから先は行かせませんよー!」
 ユーベルコード【星霊グランスティード】を起動し、召喚された軍馬の星霊に華麗に跨ると電光纏い一気に加速、突然の植物迷宮の変形に動揺しているゲッコーへと最速の突撃をぶちかました。
 ミリムの突撃に合わせ、決戦都市の方角から長距離ミサイルが撃ち込まれて爆風でゲッコー達の部隊は吹き飛ばされ陣形が崩れてしまう。
 そして爆風が消え切らぬ内、ワンテンポ置いたタイミングで空からリリエッタが飛び込んでくる。
(「新型決戦兵器、こんな感じで使えるんだ」)
 リリエッタが要請したのは足場。迷宮の壁が左右に分かれ道を開いたのと同時に攻性植物は成長、リリエッタの正面に階段のような形で成長したのだ。
 小柄な少女は妖精のような可憐さでその足場を重さを感じさせぬ軽やかさで駆け上がり、そして上方から一気にゲッコーの群れの中心へと飛び込んできて。
「周りにいるのを全部やっつけるよ」
 そう端的に告げて起動するのは【リリ式リベリオンリボルバー】、両手の二丁拳銃が同時に火を噴き予期せぬ位置からの襲撃に動揺するゲッコー達を撃ち抜いていく。
 幼いながらも恐ろしい技量で全方位に向けて放たれる銃弾をゲッコー達は躱せず、
「まだまだいきますよー!」
 グランスティードに乗って高速で駆けるミリムが魔法の炎燃え上がらせるフレイムソードを振るい、銃弾を逃れたゲッコーを両断して。
『ゲコ……や、やられる前にこれでも……』
 最後の抵抗に瀕死のゲッコーが、二人の猟兵に背負っていた巨大な拡張薬瓶から周囲に中身をぶちまけた。
「わわっ!? なんか変なの掛けられました!」
 接近戦を仕掛けざるを得ないミリムは液体をうっかりひっかけられてしまい、彼女の身体に異変が生じる。
「……え? ケモミミ? ケモ尻尾? なんか犬っぽいの生えてきたのですけれども?!」
 ウェアライダー、ミリムの世界ならピュアリィの方が近いか。つまりミリムの銀髪に合わせたような犬耳と尻尾が生えてきたのだ。
『……ケモ耳とケモ尻尾いい……悔いなし……』
 そんな言葉を遺してゲッコー達はがくりと倒れ、消滅していく。
「ええい! こんな変なことしてくれるデウスエクスは滅ぶべし! 滅ぶべしです!」
 銀色の犬科の三角耳と尻尾とをピコピコブンブンさせながら、妙な視線を向けてくるゲッコーに怒りを燃やすミリム。
 一方リリエッタも敵陣の中心にいたという位置のせいで完全には躱し切れなかったようだ。
「むぅ、リリ、オオカミさんになっちゃった?」
 こてん、とリリエッタは首を傾げつつ、オオカミの耳と尻尾をぴこぴこさせている。
「うーん……ゲッコー軍団が撃退できる頃には元に戻りますでしょうか?」
 グランスティードから降り、自身やリリエッタの耳尻尾をモフモフぺたぺた触り特に問題がないことを確認しつつ思案するミリム。
 少々普段とは違った感覚にはなるが、とりあえず行動を封じられるなど戦闘に支障はないようで、このまま戦い続ける事はできるだろう。
 ゲッコー退治ももう少し、気合を入れ直しつつケモ耳尻尾を揺らしながらミリムとリリエッタはゲッコー部隊の殲滅にかかるのだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​




第3章 ボス戦 『天輪浄王』

POW   :    天輪浄王剣
【浄化の力】を籠めた【光の剣】による一撃で、肉体を傷つけずに対象の【精神】のみを攻撃する。
SPD   :    浄罪光輪
【現世への疑問】の感情を与える事に成功した対象に、召喚した【輝く曼陀羅】から、高命中力の【光輪】を飛ばす。
WIZ   :    天輪浄王経
「【救済を謳う経文】」を歌唱中、自身及び歌が聞こえる範囲内の全員の【戦闘行動】の成功率を10分の1にする。

イラスト:させぼのまり

👑11
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種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主は💠山田・二十五郎です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


●光鳥降臨
 新型決戦兵器を活用しつつ、猟兵達はゲッコー部隊の迎撃を成功させた。
 幸い一体にも突破される事はなく地下研究所は無事、通信機越しに聞こえてくる所長の声も冷静ながら新型決戦兵器の性能に満足しているように聞こえる。
『これだけの性能を発揮できるならもう少し調整できれば……しかし名前はどうしましょうかね』
 そんな所長の呟きが聞こえてくる。しかし、まだデウスエクスの襲撃は終わってはいない。
 ――光の剣を携えし鳥人が空から降りてくる。
 その名は『天輪浄王』、ゲッコー達を率い新型決戦兵器を奪取しに来た司令官であるかのビルシャナは、猟兵やケルベロスを救済を理解せぬ仇為す者として切り祓う存在である。
 相手は強力なデウスエクス、されど研究所が無事守られ技師や研究者達は無事で、引き続き新型決戦兵器は使用可能。
 その支援を受けつつこの人類の希望たる新型決戦兵器を守り抜くべく、猟兵達はビルシャナの強者に攻撃を仕掛けていくのだった。
熊ヶ谷・咲幸(サポート)
お騒がせ☆アイドル×力持ち、12歳の女の子です。

戦闘時など、アイドル⭐︎フロンティア以外ではコンパクトを使って変身しますが、なぜかなかなか開かないので、力技で【こじ開け】て変身します。そのせいかリボンが絡まるなど不完全な変身も
がむしゃらに頑張るタイプで【怪力】による正面突破や力技がメインですが、力をコントロールできなかったり等でドジをすることもしばしば。【奇跡のドジ】でいい方向に向かうことも


ユーベルコードは指定した物や公開されている物をどれでも使用し、多少の怪我は厭わず積極的に行動します。また、例え依頼の成功のためでも、公序良俗に反する行動はしません。

あとはおまかせ。よろしくおねがいします!


ミーヤ・ロロルド(サポート)
『ご飯をくれる人には、悪い人はいないのにゃ!』
楽しいお祭りやイベント、面白そうな所に野生の勘発動させてくるのにゃ!
UCは、ショータイムの方が使うのが多いのにゃ。でもおやつのUCも使ってみたいのにゃ。
戦いの時は得意のSPDで、ジャンプや早業で、相手を翻弄させる戦い方が好きなのにゃよ。

口調だけど、基本は文末に「にゃ」が多いのにゃ。たまににゃよとか、にゃんねとかを使うのにゃ。

食べるの大好きにゃ! 食べるシナリオなら、大食い使って、沢山食べたいのにゃ♪ でも、極端に辛すぎたり、見るからに虫とかゲテモノは……泣いちゃうのにゃ。
皆と楽しく参加できると嬉しいのにゃ☆

※アドリブ、絡み大歓迎♪ エッチはNGで。


アラタマ・ミコト(サポート)
|荒魂鎮神命《あらたましずむるのかみのみこと》でございます。
此度は妖討伐の任を受け馳せ参じてございます。
極楽浄土より持ち帰りし法具の力を開放いたします。
活路は切り開きませたでございましょうか?



●光祓う猟兵達
 新型決戦兵器により構築された攻性植物の迷路へと降り立った『天輪浄王』、三人の猟兵が先んじて仕掛けていく。
「ちょっとだけ、時間をかせいで欲しいのにゃ……」
 猫耳少女のミーヤ・ロロルド(にゃんにゃん元気っ娘・f13185)が【ガジェット・クラスター】を起動し、天輪浄王へと愛用のガジェットを構え狙いを定める。
 彼女の要請に応じ、レジェンドパクトを|開き《腕力でこじ開け》変身した熊ヶ谷・咲幸(チアフル☆クレッシェンド・f45195)だが、腕力で強引に開けたせいかリボンが微妙に絡まってすぐには身動きが取れそうにない。
 ならばと即身仏の少女、アラタマ・ミコト(極楽浄土にて俗世に塗れし即身仏・f42935)が法具たる|宇露菩櫓須無礼怒《ウロボロスブレイド》を構えて、
「|荒魂鎮神命《あらたましずむるのかみのみこと》の法力に従い、宝剣よ妖を穿つのです」
 ユーベルコードを起動しつつ鞭剣の刃をビルシャナへと放ち、貫かんとする。
 しかしビルシャナは奇怪な経文――救済を謳うそれを唱えつつ天輪浄王剣で切り払えば、鞭剣の刃は刃を迂回して躱す事もできず、弾かれて制御を失ったかのように明後日の方向へと飛んでいく。
 ビルシャナの唱える転輪浄王経による戦闘行動の成功率の低減を受けてしまった猟兵達、それを好機とみた転輪浄王は経文を唱えながら植物に覆われた地を蹴りその剣でリボンをようやくほどいたばかりの咲幸を切り払わんと襲いかかる。
「あわわ! お触りはダメですよ!」
『案ずるな。汝の肉体には害はなくその邪念をこの剣で浄化するだけだ』
 浄化の力を籠めし光の剣――その一閃は精神のみにダメージを与え、ビルシャナの語る救済を受け入れるようにしてしまう、いわば洗脳の斬撃である。
 当然そんなものを喰らうわけには行かない。先日挑戦した超人プロレス仕込みの見切りで前に出て、ビルシャナの腕を掴み自前の剛力で刃を振るえないよう抑え込みつつユーベルコード【びったんびったん】を起動する咲幸。
「 や、やめてください〜」
『ぐっ!?』
 咲幸の馬鹿力で掴まれた腕を支点に思い切りぶん回され近くに育っている攻性植物に顔面から何度も叩きつけられる天輪浄王。
 このままではまずいと咲幸の手を振り払い空へと逃れようとするが、歌が中断されている今を狙いすましたかのようにアラタマの刃が天輪浄王の背後から襲いかかった。
 ユーベルコード【弾進愚狙踊】、法力で遠隔操作している刃を速度落とさぬままに自在に軌道を曲げる事を可能にする力で滞空させていた刃で羽毛の身体を何度も往復させるように切り裂き、空へ逃れようとしたビルシャナの態勢を崩す。
「……チャージ完了、今にゃ!」
 そこに10秒集中、充填を完了したミーヤがガジェットを構え照準を定める。
『……汝、この現世に何故生きる?』
 苦し紛れに天輪浄王が輝く曼荼羅を召喚しつつミーヤに問いかける。現世への疑問を抱かせられたのなら、曼荼羅より放たれる光輪でミーヤの攻撃に対抗することも出来たのだろう。
 しかし楽しく日々を過ごし好奇心旺盛に様々な事に首を突っ込んでいる――よく食べよく楽しみよく生きている彼女が、そんなビルシャナの言葉程度で生に疑問を抱くはずもない。
「いっけえにゃー!!」
 ガジェットから弾丸とビームが発射され、空中の天輪浄王を光が飲み込んだ。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​

ミルケン・ピーチ(サポート)
『ミルケンピーチ、参上!』

常識的だけどやられ属性の17歳の桃姫、無邪気で元気な6歳のぺしぇ、体育会系褐色ギャルのアカリの三人のボディの内依頼に合わせた誰かで出撃
口調は
『桃姫:私、~さん、です、ます、でしょう、ですか?』
『ぺしぇ:自分の名前、くん、ちゃん、だよ』
『アカリ:あたし、相手の名前+ちゃん、~っす、~っすよ、~っすね、~っすか?』
マスクのミルケンはほぼ喋りません

ユーベルコードは指定した物をどれでも使用し、多少の怪我は厭わず積極的に行動します
他の猟兵に迷惑をかける行為はしません

公序良俗に反する行動はそういう依頼でない限りしません
後はお任せ、よろしくお願いします!



●魔法少女とビルシャナ強者
『くっ……やるな猟兵』
 超然とした雰囲気纏う『天輪浄王』は強烈なビームと弾丸の直撃を受けながらも、再び立ち上がり光の剣を猟兵達に構える。
 しかし羽毛は焦げ動きが鈍ってはいる、ダメージは間違いなく蓄積されており、このまま攻撃を重ねればいずれは倒せるのは間違いない。
「ミルケンピーチ、参上!」
 そこに攻性植物の迷宮を抜けて、ミルケン・ピーチ(魔法少女ミルケンピーチ・f15261)というヒーローマスクの猟兵がやってくる。
 紫のゴーグル型ヒーローマスクが本体の彼女が取り付いているボディは健康的な褐色肌のアカリ・ゴールドという名の少女だ。
 少々|衣装《コスチューム》が食い込み気味ではあるが気合十分な様子かつ念動力で戦闘には支障はないらしい。
『……煩悩、浄化せん』
 そんな彼女に対し天輪浄王は無機質な声で呟き、光の剣をより輝かせて直接斬りかかりにくる。
 浄化の力を秘めし斬撃は肉体を傷つけず精神に干渉する――今回の場合取り付いているマスクのミルケンの精神に直にダメージが降りかかるだろう。
 しかし、それもその刃が届けばの話ではある。
「それじゃ触れずにいくっすよ」
 ミルケンが手を天輪浄王へと向けて【サイコキネシス】のユーベルコードを起動すれば、不可視のサイキックエナジーが天輪浄王の腕を締め上げるようにして攻撃する。
 腕を完全に空中で固定され、光剣を握りこんだ手を強引にこじ開けられて植物に覆われた地面に剣を取り落としてしまう。
 そこにミルケンは勢いよく飛びかかって。
「せぇ~のっ!」
 最高速度からの全力ストレート、少女の細身の腕ながら念動力による筋肉への干渉で尋常でない剛力を発揮したその一撃は、ビルシャナの強者を思い切り吹き飛ばしたのだった。

成功 🔵​🔵​🔴​

リリエッタ・スノウ
んっ、モフモフは元に戻ったね。

むぅ、でも新しい鳥が沸いてきたね。
変態でも変態じゃなくてもリリがやっつけるよ!

決戦兵器:クラッシャーを要請してミサイルをどんどん打ち込んでもらうね。
リリは【ライトニング・バレット】を打ってビリビリさせちゃうよ。新決戦兵器で鳥を拘束とかはできないかな?

現世への疑問?
リリには難しいことは分かんないから任務通り、デウスエクスをぼこぼこにするだけだよ。

※アドリブ連携大歓迎



●その疑問を抱くにはまだ早い
「んっ、モフモフは元に戻ったね」
 呟くのはリリエッタ・スノウ(ちっちゃい暗殺者・f40953)、彼女は獣耳や尻尾が引っ込んだことを確かめるように頭や腰を触りつつ、殴り飛ばされ攻性植物の壁に叩きつけられる天輪浄王の姿を植物の壁の陰から見ていた。
「むぅ、でも新しい鳥が沸いてきたね。変態でも変態じゃなくてもリリがやっつけるよ!」
 ――ビルシャナといえば変態という風評はどこから来たのだろう。事実の一端ではあるのだが。
 猟兵とはいえリリエッタのような幼子にまで広まっているそのイメージをを否定するかのように天輪浄王は自身の齎す救済を受け入れさせんと雄々しく立ち上がり、光の剣を拾い上げつつ輝く曼荼羅を召喚して猟兵達への抵抗を試みる。
『そこな少女よ、この定命に縛られし惑星で、何の為に生きるのだ……?』
 現世に疑問を抱かせるためのビルシャナの問いかけ、しかしリリエッタは小首を傾げ、二丁の拳銃をビルシャナに向けて構える。
「リリには難しいことは分かんないから任務通り、デウスエクスをぼこぼこにするだけだよ」
 極めてシンプルな答えを返しつつ、リリエッタは通信機を取り出して。
「決戦配備、クラッシャーをお願い。あと新型の決戦兵器で拘束とかできるかな?」
『拘束するには生長速度も精度もが足りませんね。しかし動きを封じるだけでしたら……』
 所長の声が通信機から響き、直後天輪浄王の周囲を大雑把に囲うように植物の檻が形成されていく。
『くっ、こんな檻など……』
「これで動きを止めるよ! ライトニング・バレット!」
 脱出しようとするビルシャナだが、それを阻止するのはリリエッタ。彼女の起動した【ライトニング・バレット】のユーベルコードにより拳銃から雷の弾丸が天輪浄王に放たれる。
 曼荼羅は沈黙したまま、手にした光剣で雷弾を切り払おうとビルシャナの強者は抵抗するが、リリエッタの放つ弾丸の速度と威力はかの技量を以てしても凌ぎきれず胴体を撃ち抜かれ全身に電流が走る。
 ビリビリと強烈な電撃で硬直したビルシャナに、クラッシャーの支援により発射されたミサイルが次々と着弾、防ぐことも出来ず直撃を受けた天輪浄王は爆風に包まれ消滅したのだった。

 迎撃完了後、山を覆っていた攻性植物はあっという間に水気を喪い枯れてボロボロと崩れていき、後には何事もなかったかのような山の風景が広がっている。
 足場形成、迷路の展開と猟兵やケルベロスの戦闘支援の他にあった、攻性植物に衝撃を身代わりに受けさせて覆われた地形や建物を守るという機能の方も万全に働いているようだ。
 後に『ミストルティン』と名付けられるこの新型決戦兵器の研究が進めば、デウスエクスとの戦いも有利に進められるようになるだろう。
 地下研究所の所長と研究員に勝利報告した猟兵達は、次の戦いに向かうべくグリモアベースへと帰還したのだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​



最終結果:成功

完成日:2025年05月03日


挿絵イラスト