サムライ☆エンパイア~風雲呼び込む!諸岡☆城
●サムライエンパイア
ここに遥か異世界より伝えられし伝文がある。
ここサムライエンパイアでは使われぬ言葉も多く翻訳に時間がかかってしまったが、意味は概ねこれで合っているだろう。
「将軍になりたい!」紋所に心から願った者は、無敵の将軍に変身します!
将軍はそのカリスマで、オブリビオンに変貌した武将を救います!
「将軍になりたい!」と願う人あらば、天空から家紋が刻まれし御旗が落ちてきて、ふしぎな「合戦場」を作り上げます。
謎の語り部が読み解きし伝文はこともあろうことか、サムライエンパイアにくすぶっていたオブリビオンの元に広まっていった。
そして、その一人が名乗りをあげる。
「そうか、ならその将軍にこの諸岡・裁鬼がなってくれよう!
各地で徳川や猟兵に怯えるオブリビオン武将たちよ!
儂がおぬし達の濡れ衣を晴らしてくれよう!
来い!
我が諸岡の紋所が刻まれし御旗よ!
ここに我が合戦場『諸岡☆城』を打ち建てるのだ!!」
かくして、一夜のうちに打ち建てられた『諸岡☆城』に各地に散り散りとなっていたオブリビオン武将が集結し、徳川の世に反旗を翻すのであった。
ここにフォーミュラや猟書家を討ち取り、平穏に近づいたサムライエンパイアに戦乱が再び巻き起こ……。
●グリモアベース
「……らないでください」
はぁとフリル・インレアン(大きな帽子の物語はまだ終わらない・f19557)はため息をついていた。
どうして自分ばかりこういう予知を視るのだろうかと嘆くが、こればかりは仕方がない。
「これ、絶対アイドル☆フロンティアが見つかったからですよね。
説明文とそっくりですし」
メタ発言を言ってしまうが事件として予知されたのだから、解決させるしかない。
「えっと、オブリビオンさんの諸岡・裁鬼さんが不思議な力でお城を建てて、各地のオブリビオン武将さんを集結させようとしています。
どうにかオブリビオン武将さん達が集結する前に見つけ出すことができたので、諸岡・裁鬼さんの建てた諸岡☆城を攻略し諸岡・裁鬼さんを倒してきてください」
ざっくり言ってしまえばそうなのだが、ちょっとしたポイントがある。
「そうでした、その諸岡☆城はからくり屋敷になっているので気を付けてください」
そう言うとフリルは頭を下げ猟兵達を諸岡☆城へと送り出す。
とにかく自分はこれ以上変な展開に関わりたくないと言いたいかのように。
トルシ
なんでこんな事、思い付いてしまったのでしょうね?
アイドル☆フロンティア風サムライエンパイア?な展開をお楽しみください。
第1章 冒険『絡繰屋敷の謎』
諸岡☆城の攻略になります。
選択肢は一例として、こんな仕掛けがあるのではとかお好きにトラップを攻略していってください。
第2章 ボス敵『諸岡・裁鬼』
天守閣にいる『諸岡・裁鬼』との戦闘になります。
ちょっとした演出があるので、断章をお楽しみに!
サムライエンパイアぽくないでしょうが、楽しんでいきましょう。
第1章 冒険
『絡繰屋敷の謎』
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POW : 怪しい壁を手当たり次第に叩く
SPD : 逃げる白装束の子どもを追う
WIZ : 前に屋敷に踏み入った捜索者のメモを見つける
👑7
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴🔴
|
種別『冒険』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。
| 大成功 | 🔵🔵🔵 |
| 成功 | 🔵🔵🔴 |
| 苦戦 | 🔵🔴🔴 |
| 失敗 | 🔴🔴🔴 |
| 大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
●|諸岡☆城《サムライエンパイア》
突如として聳え建った諸岡☆城。
その天守閣で『諸岡・裁鬼』はふんぞり返る。
「ハッハッハ、この諸岡☆城があれば徳川の世もすぐに終わるだろう。
徳川に成り代わり、儂が天下を治めてくれようぞ!!」
諸岡・裁鬼が高笑いをしていると警報の鐘の音が鳴り響く。
「敵襲!敵襲!賊が正面から城内に潜入!!
者共!出会え出会え!!」
どうやら、グリモア猟兵がうっかり諸岡☆城の正面入り口に猟兵達を転送してしまったようだ。
その様子に諸岡・裁鬼は笑みを浮かべる。
「徳川の刺客が正面から攻めてくるとは、敵ながら天晴れではないか。
どれ、この諸岡☆城の恐ろしさを見せつけてやろうではないか。
兵を引かせ、門を開けるのだ!!」
余裕の表れかあっさりと猟兵達を城内に招き入れる諸岡・裁鬼。
それだけの自信があるのだろう。
猟兵達よ気を付けて進むのだ。
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諸岡☆城の城内を突破します。
城内には様々なからくりが仕掛けられています。
どんな仕掛けがありどのように突破していくのかプレイングしてください。
※この章ではプレイングボーナスが発生しません。
リプレイ結果はダイス判定となります。
(ピンチボーナスは入りますのでシナリオ失敗にはなりません)
ダイス判定のスリルを楽しみつつからくり城攻略を頑張っていきましょう。
賤木・下臈
これが諸岡城いや諸岡☆城。経緯はともかく相当の堅城と見えます。信濃上田か、越後春日山か、はたまた相模小田原の城にも比すべきか。
さて城攻めと参りましょう。爆弾を沢山用意しました。早速起爆します。外で。全部。
あ~すっきりした。全く無駄な行動に見えましたか?その通りです。しかし周囲の|下臈《げろ》さ[要説明]が高まっていることにお気づきですか?これで私の技の威力が増します[要出典]。
隠し通路がないか、怪しい施設を調べます。例えば井戸など。上田城の真田井戸にも抜け穴伝説がありますし。もしあったとして、更なる仕掛けの存在は覚悟します。木の枝を手に罠を警戒しつつ進み、接敵の場合はUCを使用します。
●
「これが諸岡城いや諸岡☆城。経緯はともかく相当の堅城と見えます。
信濃上田か、越後春日山か、はたまた相模小田原の城にも比すべきか」
賤木・下臈(おいしいクッキーです・f45205)はぐるりと一周する。
何を?と問われれば、この下臈「諸岡☆城」と答えたであろうが誰も下臈と関わろうともしない。
「さて城攻めと参りましょう」
下臈が取り出したのは沢山の爆弾。
入念に爆弾を設置していく下臈。
それはどこに仕掛けたと聞かれたのなら、下臈は答えたであろう「外堀」。
結局、もう一周する下臈に諸岡☆城の兵士は冷たい視線を向けていた。
「早速起爆します」
設置した爆弾が爆発するのは全て外。
それは当然。
外に仕掛けたのだから、外で爆発するのは当たり前。
「あ~すっきりした。
全く無駄な行動に見えましたか?」
下臈が問いかければ、兵士たちに動揺、いや安堵が走る。
しかし、それもあっさり裏切られる。
「その通りです。
しかし周囲の|下臈《げろさ》[要説明※1]が高まっていることにお気づきですか?
これで私の技の威力が増します[要出典※2]」
※1不条理・ナンセンスを軸とする独自の価値観
※2 爆弾:人や物を害せず無意味に使用することで、周辺の|下臈《ナンセンス》さが高まる。
ドヤる下臈にさっさと行かないかなという兵士の視線が突き刺さる。
さてとようやく門をくぐり中庭に入った下臈は井戸を見つける。
「上田城の真田井戸にも抜け穴伝説がありますし、ここも怪しいでしょう」
木の枝を手に下臈は井戸の中に入る。
そして、下臈が井戸の中で見つけたものは……。
🎲16
成功
🔵🔵🔴
カーバンクル・スカルン
諸岡城ねー、確か城の名前って地名由来だから筑前・筑後の辺りで反乱が起き……え、首謀者の苗字なの? よっぽど自己顕示欲が高いようで。
門を開け放ってるのもあれでしょ、家康が降伏の意味で開門してたのを信玄が深読みしすぎて撤退したっていう故事に則ってるんだろ? なら堂々と正面から突入してやるよ、念のため【クリスタライズ】で姿は隠しておくけど。
無事に潜入したら壊せそうな壁を工具で徹底的に破壊して、裏に隠れてる護衛なり絡繰仕掛けを露出させてボコボコにしていきましょー。姿が見えないから、何もない所から凄まじい衝撃を食らっているようにしかあちらさんは見えないはず。
さぁ、絡繰城が幽霊城になる様、とくとご覧あれ。
●
サムライエンパイアに突如できた諸岡☆城をカーバンクル・スカルン(クリスタリアンの懲罰騎士・f12355)は見上げていた。
そして周りの景色と見比べていたら、ふと気付いてしまった。
「諸岡城ねー、
確か城の名前って地名由来だから筑前・筑後の辺りで反乱が起き……。
え、首謀者の苗字なの?
よっぽど自己顕示欲が高いようで」
そう、ここはサムライエンパイアにあるどの諸岡の地ではなく、ただ城主が諸岡の諸岡☆城だったのだ。
そして、ツッコむべき点がもう一点。
「門を開け放ってるのもあれでしょ、
家康が降伏の意味で開門してたのを信玄が深読みしすぎて撤退したっていう故事に則ってるんだろ?」
それならとカーバンクルは正面から堂々と入っていった。
因みに門を開け放っていることにカーバンクルが考えたように意味はなかった。
しかし、開け放った事に裏の意味がないのであって、断章で諸岡・裁鬼に自信があったように、この諸岡☆城には猟兵を迎え撃つ準備がなされていた。
【クリスタライズ】で姿を消したカーバンクルは手にした工具で諸岡☆城の壁を引き剥がしていく。
(無事に潜入したら壊せそうな壁を工具で徹底的に破壊して、裏に隠れてる護衛なり絡繰仕掛けを露出させてボコボコにしていきましょー。
姿が見えないから、何もない所から凄まじい衝撃を食らっているようにしかあちらさんは見えないはず)
周りから見えないがニシシと笑みを浮かべたカーバンクルがバールを壁に突き刺す。
ブチッ、何かを壁の奥で切った感触がした。
「あ、ヤバ……」
カーバンクルは諸岡☆城内を駆け抜けていった。
次々と起動していく罠を潜り抜けて。
もし、猟兵達によって諸岡☆城が落とされることがなかったとしたら、きっとこんな噂が広がったのかもしれない。
誰も通っていないのに罠が自然に起動する幽霊城と……。
その真実を知るのは【クリスタライズ】で姿を消していた張本人のカーバンクルだけなのであった。
🎲95
苦戦
🔵🔴🔴
鹿村・トーゴ
幕府転覆とかめっちゃ大それてんなァ
油断禁物なんだろーけどこーゆー城攻め出来るてのはちと楽しそーかも
さて
侵入は簡単だが城内罠だらけらしい
現地で槍1本拾って挑戦
天井が落下し槍が降る廊下
→天井を先に槍で突いて【聞き耳】確認
罠発動後通過
横から槍の突き出てくるタイプなら【軽業】で躱そ
階段が滑る坂になる
→ユキエは飛んで
オレはクナイ指して一旦固定、んで通過
石や爆弾転がってくる
→UCで動き止めて城外へ
出来たら天守の上階へ放り込んでみるかな
上階への階段無い
→はしご外しとか天井で隠してんのかな
UCの蜂を当て隙間を見付けたら羅刹の強力任せに押し開け
段差あれば身軽に跳ぶか【ロープワーク】で縄を掛けて上階へ
アドリブ可
●
「幕府転覆とかめっちゃ大それてんなァ
油断禁物なんだろーけどこーゆー城攻め出来るてのはちと楽しそーかも」
鹿村・トーゴ(鄙の伏鳥・f14519)はスタスタと諸岡☆城へと入っていく。
さて、とトーゴはちゃっかり兵士からくすねてきた槍を手に城内を見渡す。
そこが怪しいと天井を槍で突けば天井が目の前で落ち、
壁から槍が飛び出してきてはヒョイと躱し、
階段が斜面に変われば相棒の『黄芭旦のユキエ』は飛んでいき、
トーゴは苦無を突き立て足場にする。
そんなこんなで諸岡☆城の絡繰りをトーゴは次々と潜り抜け、その先に見えたのは上へと続く階段であった。
「お?あれは天守閣への階段か?」
トーゴがいかにもな階段を眺め見ていると、何やら奥からゴロゴロと物音が聞こえてくる。
「ん?なんだ?」
トーゴが奥を見やると、それはゴロゴロと迫りくる大岩だった。
後ろを振り返ればまだ稼働中の絡繰り。
万事休すかと思われたが、
「七針、お前たちの出番だな」
けたたましい羽音と共に見えない何かが大岩を受け止めた。
それは【|虚蜂《ウロバチ》】。
トーゴが予め7本の古い針に使役霊を降ろし控えさせていた見えない大型の蜂であった。
受け止めた大岩を押し返していくが……。
「あちゃー、上への階段が圧し潰されてしまったか」
転がってきた大岩によって上への階段がなくなり、ぽっかりと開いている上の階に通じている穴を見上げていると。
トーゴは閃く。
「三~五針、お前達はオレの足場になれ」
【|虚蜂《ウロバチ》】を3匹ほど呼び寄せ、上階へと繋ぐ足場としトーゴは上階へと進む――。
🎲07
大成功
🔵🔵🔵
ゾンビーヌ・ロッテンローズ(サポート)
デッドマンのコミックマスター×自由農夫、18歳の女です
普段の口調は「女性的(わたくし、~様、ですわ、ますの、ですわね、ですの?)」、心を許したら「無口(わたし、あなた、呼び捨て、ね、わ、~よ、~の?)」です
ゾンビとして蘇った文字通りの『腐』女子
男性が好きですが恋愛対象でなく、妄想のネタとして男同士でくっつけることを好みます
口調は作っているもので、本性は内気な陰キャです
ユーベルコードは所持する物をどれでも使用し、多少の怪我は厭わず積極的に行動します。
他の猟兵に迷惑をかける行為はしません
また、例え依頼の成功のためでも、公序良俗に反する行動はしません。
あとはおまかせ。よろしくおねがいします!
●
「はぁ、はぁ、ここが諸岡☆城ですわね。
ここにサムライエンパイアの武将男子が集って一夜限りのショーをしているなんて!
是非とも拝みに参りませんといけませんわね!!」
どこをどう聞いて来たのか妄想を膨らませて駆け付けたのはゾンビーヌ・ロッテンローズ(元カルト組織「リビング・デッド魔導会」の腐薔薇姫・f40316)であった。
今日のゾンビーヌはゾンビなのに活きがいい。
この先のステージにまだ見ぬ推し候補たちが切磋琢磨していると思い込んでいれば、おちおち死んでもいられない。
「いざ征かん!天守閣桃源郷ですわ!!」
ゾンビーヌは諸岡☆城に入っていった。
諸岡☆城の中は様々な絡繰りが仕掛けられていた。
落ちてくる天井や落とし穴、転がってくる大岩等々を……。
「薔薇吹雪の中で腐り果てませ!!」
ゾンビーヌは【|腐れ薔薇の嵐《ロッテンローズストーム》】で腐らせていった。
この腐らせるが果たして腐敗なのか?そうでないのか?
それはともかく、前座で立ち止まっている訳にはいかない。
この階段を昇れば憧れのステージが、そこにあるのだから……そう思い込んでいた。
成功
🔵🔵🔴
第2章 ボス戦
『諸岡・裁鬼』
|
POW : 裁きを申し渡す! 打ち首、獄門っ!
【裁きのオーラ】が命中した対象に対し、高威力高命中の【熟達の首切りサムライ】を放つ。初撃を外すと次も当たらない。
SPD : 者ども、引っ立てぃ!
戦闘用の、自身と同じ強さの【拷問具を持った処刑人】と【武装したサムライ】を召喚する。ただし自身は戦えず、自身が傷を受けると解除。
WIZ : お白洲であるぞ、頭が高い!
自身からレベルm半径内の無機物を【裁判者に有利なお白洲】に変換し、操作する。解除すると無機物は元に戻る。
イラスト:純志
👑11
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
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種別『ボス戦』のルール
記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。
| 大成功 | 🔵🔵🔵 |
| 成功 | 🔵🔵🔴 |
| 苦戦 | 🔵🔴🔴 |
| 失敗 | 🔴🔴🔴 |
| 大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※このボスの宿敵主は
「💠ラプラス・デーモン」です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
●諸岡☆城・天守閣
城内の様々な絡繰りを潜り抜け天守閣へと昇りつめた猟兵達は見事なお白洲にいた。
たしかに天守閣へと登った筈であったが、何故かお白洲にいたのだ。
「ハッハッハ、どうだ見事であろう我が合戦場『裁きのお白洲』は!
ここで儂が自ら貴様らにお裁きをくれてやろう!!
もちろん皆、打ち首だがな!ハッハッハ」
公事場から見下ろす諸岡・裁鬼は高笑いをする。
裁きを下す裁判官である自分が負ける筈はないという自信の表れだろう。
猟兵達よ!その鼻っ柱をへし折るのだ!!
鹿村・トーゴ
えー何この殿様がお白州でお裁き…
将軍になりたい☆って城建てたんよな
戦国時代の夢を引きずってるって
オレの祖父さま世代のお人かね
打ち首好きな変なお人でも油断はダメだな
他藩の忍びとかマトモに裁かれたらホント首飛ぶしー
【視力、聞き耳で情報収集】
諸岡の位置を見定め
敵UCの処刑人・サムライの攻撃を見切って躱し手にしたクナイで【武器受けしカウンター】
UCを【念動力】でも操り諸岡へ全弾【投擲】、攻撃しつつ諸岡へ接近
オレのご先祖も多分ねぇ処刑人な仕事してたわけ
オレはその裔
斬首や拷問は苦手だが【暗殺】は郷の稼業てゆーか、ね?
相棒のユキエが諸岡の頭や片目を突いたり蹴ったりした隙に
クナイを首裏に【串刺し】
アドリブ可
●
「えー何この殿様がお白州でお裁き…
将軍になりたい☆って城建てたんよな
戦国時代の夢を引きずってるって
オレの祖父さま世代のお人かね」
鹿村・トーゴ(鄙の伏鳥・f14519)はお座敷でふんぞり返る『諸岡・裁鬼』にジト目を向けていた。
『諸岡・裁鬼』は|過去の亡霊《オブリビオン》だ。
戦国時代の夢を引き摺っているのも致し方ないのだろうが、こんなノリで城を建てるなよとは思ってしまう。
(打ち首好きな変なお人でも油断はダメだな
他藩の忍びとかマトモに裁かれたらホント首飛ぶしー)
トーゴは気を引き締める。
こんな人でも……いや、こんな人だからこそ簡単に濡れ衣を着せてくる。
「何をごちゃごちゃやっておる?
者ども、引っ立てぃ!」
「「「御用だ!御用だ!」」」
『諸岡・裁鬼』の呼び声に拷問具を持った処刑人や武装したサムライが集まってくる。
お白洲で捕り物劇が始まる。
トーゴはクナイで処刑人やサムライの攻撃を捌いていく。
「オレのご先祖も多分ねぇ処刑人な仕事してたわけ
オレはその裔
斬首や拷問は苦手だが暗殺は郷の稼業てゆーか、ね?」
「何を言っておるのだ?
者共!さっさとそ奴を引っ立てい!!」
じりじりと詰め寄るサムライたちにトーゴは笑みを浮かべた。
「今だ!ユキエ!!」
完全に全員の意識がトーゴに向いていた瞬間、お座敷の『諸岡・裁鬼』にトーゴの相棒の『黄芭旦のユキエ』が飛び込んできた。
虚を突かれた襲撃に今度は全員の意識が『諸岡・裁鬼』に向いてしまった。
「隙だらけだな!
羅刹には馴染み深い石だ、こんな芸当もこの鉱石ならでは、だねェ」
トーゴは【|黒曜箭《コクヨウセン》】を放つ。
毒の塗られた黒曜石の鏃が『諸岡・裁鬼』の左目に突き刺さる。
将軍が狙われたことで右往左往する処刑人やサムライをトーゴは次々と倒していくのであった。
大成功
🔵🔵🔵
賤木・下臈
アイドル☆フロンティアのアイドルステージではパフォーマンスでファンの応援を勝ち得て戦うように、この裁きのお白洲でも周囲の人の心を掴めば有利になるのでしょうか。試すだけ試してみます。
「人はいさ 事寄せはせじ 罪咎の 有るか無きかは 花にこそ問へ」
歌で花吹雪を呼び、偏りなき花の色にこそ裁きを委ねます。花の色が白なら私に罪なし、諸岡の裁きは不当と主張します。敵の呼んだ処刑人・サムライも含めた周囲の人々の精神を和らげつつ説得、こちらの支持を狙います。うまくいけば、諸岡の弱体化につながるでしょうか。
なお花の色が赤ならば私が有罪と認めます。その場合、私は自爆して自裁します。
●
合戦場『裁きのお白洲』にニョキッと生えた井戸から和歌が聞こえる。
「人はいさ 事寄せはせじ 罪咎の 有るか無きかは 花にこそ問へ」
砂利が敷き詰められただけの殺風景なお白洲に木々が生い茂り草花が蕾をつける。
(アイドル☆フロンティアのアイドルステージではパフォーマンスでファンの応援を勝ち得て戦うように、この裁きのお白洲でも周囲の人の心を掴めば有利になるのでしょうか。
試すだけ試してみます。)
井戸からずずずと出てきた賤木・下臈(おいしいクッキーです・f45205)と共に草木の花は咲く。
「はて、その色は如何でありましょうか?」
白なら無罪、赤なら有罪。
『裁きのお白洲』を覆い尽くすような花々の色は……。
「赤でしたか」
下臈は躊躇なく『爆弾』を起爆させた。
巻き起こる爆風が真っ赤な花びらを舞わせ【ブロッサム下臈】のようであった。
「な、何故だ?
なぜ儂はこの敵に対しこうも心を動かされているのだ?
実に見事な自決であったと称してやまないのだ!」
『諸岡・裁鬼』と彼に仕える処刑人やサムライたちは皆人こぞりて泣きにける。
下臈という猟兵の命を賭した訴えがオブリビオンに通じた瞬間であった……。
「いやはや、井戸に再び落ちてしまうとは……。
思えば、あのお白洲で白い花では華にかけておりました。
身の潔白よりも華々しさを選ばれたのでしょう」
人や物を害しない『爆弾』で自決した下臈には井戸に落ちた落下ダメージしかなかった。
だが、命を賭した(と思い込んでいる)訴えに『諸岡・裁鬼』たちは大きな精神ダメージを受けていたのだった。
大成功
🔵🔵🔵
カーバンクル・スカルン
天守閣まで昇ってきたはずなのについたらお白州とか、不可能ではないけど広さとか屋根どこいったとか色々突っ込みたくはなるね。まぁ、「そういうもん」で片付けられたら世話ないんだが。
こっちが打首ならあんた……いやあんたらも内乱罪の連座で打首かね。だって自分こそが真の将軍であることを宣誓したんでしょ? 徳川どころか将軍を任命する皇室まで敵に回してるの、お奉行様なあなたが連想出来ないとは言わせないよ?
逆ギレして突っ込んできた部下どもを片っ端からカタリナの車輪で捕縛して、沸き上げた風呂にご招待。そのまま【水責め】と参りましょう。
おや奇遇だね、私も拷問専門なんだ。死んだ方がマシだと思うくらい痛めつけてやるよ。
●
諸岡☆城をからくり城からさまざまな噂の流れる幽霊城に変貌させてきたカーバンクル・スカルン(クリスタリアンの懲罰騎士・f12355)はついに天守閣へと登り詰めていた。
「天守閣まで昇ってきたはずなのについたらお白州とか、
不可能ではないけど広さとか屋根どこいったとか色々突っ込みたくはなるね」
そう、城の天辺に来た筈なのに城の敷地程ありそうなお白洲が広がっていたのだ。
「まぁ、『そういうもん』で片付けられたら世話ないんだが」
まさしく猟兵やオブリビオンの謎の力は『そういうもん』なのであった。
「次の罪人は貴様か!当然打ち首だ!!」
『諸岡・裁鬼』は罪状等を述べずに判決を言い渡す。
こんな無茶苦茶な裁きでも、ここではこれが正義であった。
異議など当然出ようはずがないと『諸岡・裁鬼』は思っていた。
「こっちが打首ならあんた……いやあんたらも内乱罪の連座で打首かね。
だって自分こそが真の将軍であることを宣誓したんでしょ?
徳川どころか将軍を任命する皇室まで敵に回してるの、
お奉行様なあなたが連想出来ないとは言わせないよ?」
カーバンクルが指摘するように将軍の任命は天皇の名のもとに任命されるのだが、『諸岡・裁鬼』は勝手に自分で名乗っていたのだ。
しかし、『諸岡・裁鬼』はそのことを指摘されても動揺することはなかった。
「フハハ!何を言い出すかと思えば、そんな事か!!
それは人の世においてでのことであろう!
儂はしかと天により将軍の地位を認められたのだ!
これらの御旗は儂の『将軍になりたい!』という申し出に天より授かった物。
即ち、儂が将軍であることは天より認められし事なのだ!!!」
大層な事を言っているがつまりは自称である事には変わりはないのだが、ここではそれが正義となってしまう。
「者ども、さっさとこやつを引っ立てぃ!」
『諸岡・裁鬼』は処刑人とサムライを呼び寄せる。
「熱いか冷たいかは運次第!」
カーバンクル叫ぶと『カタリナの車輪』が現れ、次々と敵を捕縛し沸き上げた風呂に突っ込んでいく。
「おや奇遇だね、私も拷問専門なんだ。
死んだ方がマシだと思うくらい痛めつけてやるよ」
カーバンクルは【水責め】に合わせている敵を見ながら笑みを浮かべていた。
次の処刑はお前だと『諸岡・裁鬼』に言っているかのように。
大成功
🔵🔵🔵
真波・祭
私の記憶が確かなら、白州での言い渡しって町奉行の仕事じゃなかったっけ?
将軍になりたいとか言ってるけど、ひょっとして将軍の仕事のこと何にもわかってないんじゃない?
ま、何にせよ。
貴方がもたらそうとしている|悪しき未来《戦乱の世》。
私はそれを破壊する!
幾つもの炎弾を生成。
炎弾を放って牽制しつつ、炎翼を広げて一気に接近。
敵が放ってくるオーラは心眼で見切ってUCの力を込めた炎剣で斬り払う。
接敵したら、炎剣を突き刺し、炎嵐で包み込む!
次があるなら、きちんと勉強してからにしたら?
――って、あれ?
ひょっとしてオブリビオンだから勉強しても成長できないのかな?
●
「私の記憶が確かなら、白州での言い渡しって町奉行の仕事じゃなかったっけ?
将軍になりたいとか言ってるけど、ひょっとして将軍の仕事のこと何にもわかってないんじゃない?」
そう指摘するのは真波・祭(白炎のエアライダー・f42349)だ。
町奉行で下々の者たちを不当な裁きを下し甘い汁をすすっていた『諸岡・裁鬼』がオブリビオン武将を束ね将軍になり江戸幕府を打ち滅ぼせばもっといい御身分なれると憧れた結果、このような状況になっていた。
そんな『諸岡・裁鬼』が将軍としての仕事など考えていなかったのだろう。
祭の言葉にぐうの音もでない。
「ぐぬぬ、こうなったら貴様を打ち首にし、そのようなことを言い出す輩を根絶してくれる!!」
『諸岡・裁鬼』に突如禍々しいオーラが立ち上る。
「ま、何にせよ。
貴方がもたらそうとしている|悪しき未来《戦乱の世》。
私はそれを破壊する!」
祭は『諸岡・裁鬼』の裁きのオーラに気圧されることなく、【業火】を生み出す。
生み出した炎で炎弾の弾幕を作り、炎の翼を生やした祭は羽ばたいた。
炎弾に足止めされていた『諸岡・裁鬼』に急接近した祭は炎剣を作り出し、『諸岡・裁鬼』を一刀両断にした。
燃え上がる炎に包まれ、『諸岡・裁鬼』の儚き野望は潰えるのであった。
「次があるなら、きちんと勉強してからにしたら?」
勝者の笑みを浮かべる祭であったがふと気が付いた。
「――って、あれ?
ひょっとしてオブリビオンだから勉強しても成長できないのかな?」
そう、骸の海に還るオブリビオンに滲み出していた時の記憶は残らない。
そして、フォーミュラの滅んだサムライエンパイアではオブリビオンが蘇ることはないのだ。
今はただ残党狩りをしているだけ。
ただ『諸岡・裁鬼』が仮に蘇り、同じ状況になったら彼はまた同じことをするのだろう。
大成功
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