おっぱいの大きな方必見ですっ!
「胸が大きくて困っているそこの貴方! 貴方のお悩み解決します!」
声、が周囲に響いた。
「重さが齎す肩こりを完全予防。負荷負担を完全軽減し、激しく動いでもおっぱいが引っ張られて痛いなんてことはありません!」
自然な姿勢で胸をより美しく魅せる至高の一品がこちらなのだと主張は続き。
「これを見逃す手はありませんよね? 是非お手に入れてください! 憂鬱だった日々とは今日でさよならです!」
そこまで読み上げたボンテージ姿のコンキスタドールは叫んだ。
「どこの通販番組ですかヨ!!」
ここはグリードオーシャン。通販の概念をこのコンキスタドールが知ってるのは不思議だが、立ち寄ったどこかの世界から墜ちてきた島から得た知識だったりするのかもしれない。それはさておき。
「カルロス様がメガリスを隠していた『終の王笏島』にやって来たというのに、コレは何ですヨ?!」
コンキスタドール、貶める者が憤慨するのも仕方ないかもしれない。凄いメガリスでもあるかとわくわくしつつ見つけたメガリスが補正下着のような効果しかもっていないブツだったのだから。
「まぁ……確かにワタシにも恩恵はありそうですけど、それとこれとは話が別ですヨ!」
自分の豊かな胸に視線を落とし、コホンと咳払いしてから貶める者は丸めた羊皮紙を地面に叩きつけた。先ほどどこの通販番組かと内容にツッコんだメガリスの解説書である。
「三度見して音読までしたのに、このメガリスしょーもなさすぎですヨ!」
期待していた分落胆も大きいのであろう。親指の爪程の大きさの宝珠を機嫌悪そうに摘まみ。
「ピョ」
「あ」
次の瞬間だった。貶める者の手から飛んできた鳥が宝珠をかすめ取ったのは。
「っ……この……返すですヨ!」
「ピョ」
「『ピョ』じゃないですヨ! マジで怒りますヨ!」
こうしてコンキスタドールと鳥の鬼ごっこはとある島で始まった、らしい。
「と言うことがありましてね。件のコンキスタドールはメガリスの隠されていた島で鳥を追いかけまわしてるみたいです」
説明するフェリクス・フォルクエイン(人間の天馬聖騎士・f00171)が遠い目をしてるのは、メガリスの効果がしょーもなかったからであろうか。
「ちなみにこのメガリス、代償として『負荷やダメージはないものの胸が一層アグレッシブに弾んだりするようになり』『胸が人目をひいてしまう』効果があるそうですよ」
何故こんなメガリスをカルロスは隠してたんでしょうねととおい目のままフェリクスは疑問を口にした。
「まぁ、僕の個人的な感想はさておき……コンキスタドールの手にメガリスが渡るのは避けたいので、今から皆さんを件の島へと転送します」
渡り鳥が羽休めとして訪れるこの島は沢山の鳥たちが居る。
「その中にコンキスタドールが追いかけている鳥も混じっている筈です」
鳥を眺め、戯れていれば問題の鳥もそのうち見つかるかもしれない。
「貶める者もメガリスを取り戻すべく島を駆け回っているので、必然的に皆さんとはどこかで遭遇するはずです」
この時、コンキスタドールはメガリスを奪還している可能性が高い。
「皆さんを転送前からメガリスを持って行った鳥を追いかけまわしてるわけですからね」
故に遭遇すればメガリスの力を用い通常のユーベルコードとは別にもう一つユーベルコードを使って襲って来るとのこと、ここまでの経緯の八つ当たりに。
「『揺れる胸を披露しながら視界内の対象1体に意識を向けている間、対象は本人と使用者以外を認識できない』といった効果の様ですが……うん」
ユーベルコードとして力を発揮しても微妙なメガリスである。
「とは言えメガリスはメガリス。コンキスタドールに持たせておくわけにはいきませんし」
確保したメガリスは旅団規模であれば管理することも許可されるという。
「ああ、そうそう。このメガリスなんですが|特定の条件下《人の体温程度の温かさの暗所》で保管すると分裂する様に数を増やす能力も持ち合わせているみたいです」
条件を整えるのはそれほど難しくなく、分裂のペースは一週間で一回くらいとのこと。
「一応128個以上には増えないようにもなってるようですが、これは仕方ありませんよね」
倍々に増えて天文学的な数字になるということもないらしい。
「貶める者は槍のメガリスで斬った相手に変身する能力を持つ厄介な相手ではありますが」
真正面から戦うより変身能力を駆使して敵を引っ掻き回すような戦いでこそ真価を発揮するタイプだ。遭遇戦では能力を活かしきれるかは怪しい。
「ではメガリスの回収、よろしくお願いしますね」
最後にそう言ってフェリクスは頭を下げた。
聖山 葵
実は「通販番組ですかヨ」ってツッコミさせたかっただけで他に理由はありません。
という訳で、今回も終の王笏島に隠されていたメガリスを回収してきていただくお話となっております。
ちなみにメガリスのユーベルコードは「君だけの☆アイドル」をアレンジしたもののようです。(例によってとってつけたような新世界要素)
尚、希望すれば獲得したメガリスは旅団へ持ち帰ることが出来ます。メガリスを希望の場合、二章のプレイング内に希望する旨をご記載ください。(確保できるのは二章ラストになるため)
ただし、メガリスは(分裂前につき現状では)一つ、希望者が複数の場合、ダイスで決定させていただきます。
では、ご参加お待ちしておりますね。
第1章 冒険
『止まり木の島』
|
POW : 鳥を眺める
SPD : 鳥と戯れる
WIZ : 鳥を調べる
イラスト:砂域
👑7
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
|
種別『冒険』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。
| 大成功 | 🔵🔵🔵 |
| 成功 | 🔵🔵🔴 |
| 苦戦 | 🔵🔴🔴 |
| 失敗 | 🔴🔴🔴 |
| 大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
夢ヶ枝・るこる
■方針
・アド/絡◎
■行動
奥様への贈物に美容系のメガリスを探していて、見つかった微妙な品を各所に封じていたのですかねぇ?
【饒僕】を発動、『小鳥』姿の『女神の僕』を召喚し『貶める者』さんを探して頂きましょう。
先んじて発見出来れば待ち伏せも出来ますし、『小鳥』を探している以上『小鳥が見える』=『小鳥から見える』位置を追っていると思われますから、発見出来る可能性も高いですぅ。
『FLS』で『FTS』を召喚、『僕』達へのお礼も兼ねた多数のサンドイッチを用意して頂きつつ、情報を待ちますねぇ。
この品の場合ですと「希望者間で順番を決め、誰かの手元で増やしてから其々に配布する」様にすれば、全員に行渡りそうな気も?
「奥様への贈物に美容系のメガリスを探していて、見つかった微妙な品を各所に封じていたのですかねぇ?」
グリモア猟兵の説明を思い出しての推測が夢ヶ枝・るこる(豊饒の使徒・夢・f10980)の口から洩れた。隠した当のカルロスが島にいない以上、口にした内容が正しいかを知る術はおそらく存在せず。
「ぴーっ」
「ぴよぴよ」
るこるの近くの木々には何羽もの鳥がとまって鳴いていた。
「お話の通りですぅ」
たくさんの鳥が居るとグリモア猟兵が言っていた通り、るこるがどちらを向いても渡り鳥の姿はあって。
「大いなる豊饒の女神の使徒の名に於いて、女神の僕達よ、私の元へ」
るこるが祈りを捧げれば、小鳥の姿をした女神の僕たちが周囲へ次々と召喚される。その数、163羽。
「この島にいるという|槍を持った女の方《『貶める者』さん》を探していただけますかぁ?」
先んじて発見できれば待ち伏せも出来るからと言うるこるの要請で島に居ても不思議と思われぬ姿の女神の僕たちは一鳴きすると方々へと散ってゆく。
「これで良しですねぇ。『小鳥』を探している以上『小鳥が見える|=《と言うことは》小鳥から見える』位置を追っていると思われますから、発見出来る可能性も高いですぅ」
こうしてるこるは索敵を女神の僕たちに任せると、|浮遊する16枚の札《FLS》を用いて|浮遊する6基の宝玉《FTS》を召喚。索敵を担ってくれる女神の僕たちへのお礼を兼ねてサンドイッチを作り始めるのだった。
「そう言えば、件の品の場合ですと『希望者間で順番を決め、誰かの手元で増やしてから其々に配布する』様にすれば、全員に行渡りそうな気も?」
あくまで最初の一つを自旅団で管理したいという猟兵が複数いなければそれで話がまとまる可能性は大いにある。
「いずれにしても『貶める者』さんを倒してメガリスを確保できたらのお話ですねぇ」
一つ頷いたるこるは具を挟んだパンへナイフを入れた。
大成功
🔵🔵🔵
サエ・キルフィバオム
アドリブ歓迎
うーん、割と便利そうなメガリスだなぁ、なんて
けどあたしはメガリスを独占する気はないし、るこるさんの意見にサンセーかな
誰かに分けてもらってもいいし、分ける側でもいいし♪
小鳥の事は小鳥に任せるのが一番だろうし【そこに心があるならば】を発動
鳥さんに行方を捜してもらいながら、島の中を探索しよっか
ま、予知の様子だとそこまで急ぎじゃなさそうだし、気長にいこー♪
「うーん、割と便利そうなメガリスだなぁ、なんて」
ポツリとサエ・キルフィバオム(突撃!社会の裏事情特派員・f01091)が口にした感想を聞いていたのは、近くの木々の枝をひょこひょこ跳ねる渡り鳥くらいだったかもしれない。
「けどあたしはメガリスを独占する気はないし」
ともしてちらり視線を向けた先に居るのは、サンドイッチを作る別の猟兵の姿。サンドイッチを作りつつの味方の呟きをたまたま耳にしていたサエはこの意見に賛成だった。
「誰かに分けてもらってもいいし、分ける側でもいいし♪」
いずれにしても自身もメガリスの恩恵に預かれるのは間違いなく。
「とは言え何もやらない訳にはね」
徐に周囲を見回すと一羽の渡り鳥とサエの目が合い。
「ピ?」
「今はあなたの力が必要なの……!」
見つめ返しながらサエは鳥へ頼む、メガリスを持って行った鳥を探してほしいと。
「小鳥の事は小鳥に任せるのが一番だろうし」
人の徒歩より空を行ける鳥の方が機動力の面で優れている筈で、島を探索すべく歩き出しつつサエはどちらの方面に進むか考える。
「ま、予知の様子だとそこまで急ぎじゃなさそうだし、気長にいこー♪」
貶める者が聞いて居たら激怒するかもしれないくらいまったりとした空気ではあるものの、島を探索する者が増えたのは紛れもない事実だった。
大成功
🔵🔵🔵
櫻井・クロ
【七星】
「用途だけで考えたらかなり便利なメガリスにゃよね、育児や家事にも便利なのにゃし凄く実用的にゃ」
細身ながら成長やフェルネスちゃんのご飯で爆乳はまだまだ膨らみそうにゃしぜひとも確保したいのにゃ
「そしてコンキスタドールにはもちろん倒すにゃよ!」
フェリクスちゃんの名誉と奥さんとしてのプライドにゃ
まずは鳥探しにゃね、とりあえず猫達を呼んで回りを捜索にゃね
「鳥さん達が騒いでいれば気づけそうにゃし猫さん達でも見つけられるかにゃ?」
そういえばメガリスの形状もしらないと探せないにゃね、増やせるみたいにゃけどどんな形のメガリスなのかにゃ?
ネタやアドリブはお任せなのにゃ♪
アグリ・コルトーレ
【七星】
「ある意味戦闘面以外で考えたら十分実用範囲だと思いますけどね、むしろ戦闘を考えたらプラスなのでは?」
アグレッシブに弾むのは何時もの事ですし代償もないも同然、しかも自分に付けるだけだから手間も無いと考えればむしろ有効さは群を抜いてる気がします(元々大きい人限定で)
「しかも増やせるらしいですし上手く話し合えば全員手に入れられますからね、旅団の他の人にも貸し出せますしこの手は逃せません」
オーバーオールやビキニに包まれた自前のメロン(未だ成長中)を弾ませつつ鳥をおびき寄せるために用意したフルーツを準備します
「もぎたての自慢のフルーツですしきてくれるでしょうか?」
他の人とのアドリブ等は歓迎です♪
ブレイス・ドミス
【七星】
これがあると旅団の皆さんの活動がだいぶ楽になりそうですよね
しかもこのメガリスは増やせるみたいなので、誰が使うかなどは困らなさそうです
(それにうっかり皆さんの胸をガン見してしまっても「胸が人目をひいてしまう効果のせいですから!」と建前に出来そうです……!)
ふむふむ、クロさんは猫達に手伝ってもらって探してもらい、アグリさんは鳥をおびき寄せる作戦で行くんですね
じゃあ僕は鳥がのんびりとし易い止まり木を即興で作っちゃいましょうか
島にある木の枝を集めて止まり易そうな場所を作っちゃいます
フルーツの傍に置けばフルーツを咥えながらのんびりしてもらえるかもしれません
アドリブや共闘も歓迎です
「用途だけで考えたらかなり便利なメガリスにゃよね、育児や家事にも便利なのにゃし凄く実用的にゃ」
鳥の羽音の下、この島にあるというメガリスのことを思い浮かべて櫻井・クロ(トラベルキャット・f12090)が呟いた。もっとも、そのメガリスは島を訪れ発見したコンキスタドールにはしょーもない品と見なされたようではあったが。
「ある意味戦闘面以外で考えたら十分実用範囲だと思いますけどね、むしろ戦闘を考えたらプラスなのでは?」
とはアグリ・コルトーレ(麦わら帽子の恩返し・f27860)の意見。その胸の大きな膨らみがアグレッシブに弾むのは何時もの事というアグリにとっては代償はないも同然。
「しかも自分に付けるだけだから手間も無いと考えればむしろ有効さは群を抜いてる気がします」
大きい人限定でと但し書きが付きそうな気もするが、|【七星】の女性陣二人《クロとアグリ》はどちらも非常に大きな胸をしていた。
「増やせるらしいですし上手く話し合えば全員手に入れられますからね、旅団の他の人にも貸し出せますしこの手は逃せません」
「そうにゃね。成長やフェルネスちゃんのご飯で|爆乳《クロの胸》もまだまだ膨らみそうにゃしぜひとも確保したいのにゃ」
入手したいという意味合いで意見の一致を見た二人のやり取りを聞いていた同じ【七星】のブレイス・ドミス(装備や道具の事なら・f33137)はなるほどと頷く。
「それがあると旅団の皆さんの活動がだいぶ楽になりそうですよね。アグリさんの仰られる様に増やせるみたいなので、誰が使うかなども困らなさそうです」
アグリの何かについては窒息しかけたりと身をもって知っているだけに、すぐさま納得したようで。
(それにうっかり皆さんの胸をガン見してしまっても「胸が人目をひいてしまう効果のせいですから!」と建前に出来そうです……!)
声にこそ出せなくてもブレイス自身への利点もあるとなればこれは協力せざるを得ない。
「そしてコンキスタドールにはもちろん倒すにゃよ!」
クロとしてはメガリスの確保以外にも一つやらざるを得ないことがある訳だが、これは夫の名誉を守るためと妻としてのプライドからでもあった。
「そう言う訳でもまずは鳥探しにゃね」
ひょっとしたら|コンキスタドール《なぜか夫と混同されることのあった敵》はまだメガリスを奪った鳥を追いかけているかもしれない。
「鳥さん達が騒いでいれば気づけそうにゃし猫さん達でも見つけられるかにゃ?」
周囲に警告の鳴き声をあげつつ必死に逃げている鳥が居ないことを確認したクロはこてんと首を傾げ。
「では私の方も準備を始めましょうか」
振り返ったアグリが荷物の近くにしゃがみこむと弾みで胸が大きく弾む。
「あぁ、そうで――」
それを見たブレイスがメガリスなしでこれならばメガリスを使ったらどうなってしまうのかを考えてしまった結果、硬直するということがあったとかなかったとか。こう、あったなら頭の中の物理演算処理装置が処理おちでもしたのであろう。
「ふむふむ、クロさんは猫達に手伝ってもらって探してもらい、アグリさんは鳥をおびき寄せる作戦で行くんですね」
「そうにゃね」
「そうですね。食べやすいようにフルーツは切っているのでもう少し用意に時間はかかるかもしれませんが」
話は戻って、女性陣二人の方針を聞いたブレイスは言う。
「じゃあ僕は鳥がのんびりとし易い止まり木を即興で作っちゃいましょうか」
と。
「島にある木の枝を集めて止まり易そうな場所を作っちゃいます。フルーツの傍に置けばフルーツを咥えながらのんびりしてもらえるかもしれません」
「それは心強いです」
アグリからすればブレイスの提案は渡りに船であり。
「もぎたての自慢のフルーツですしきてくれるでしょうか?」
なんて若干不安に思いつつ一人隠れて鳥を待つこともなさそうだ。
「二人の方は大丈夫双にゃね。にゃらクロの方も始めるのにゃ……出番にゃよ!」
「「にゃー」」
クロはクロで妖精風猫の部隊を召喚すると現れた猫たちに囲まれる形となり。
「そうえば、メガリスは『親指の爪程の大きさの宝珠』って話にゃよね?」
グリモア猟兵の話を思い出しつつクロは想像してみる。鳥が咥えているとなると、木の実や卵あるいは光物のイメージか。温かく暗い場所で増やせるともなると鳥が卵を温めるイメージが来て卵の印象に寄るかもしれないが。
「何か丸いものを運んでいる鳥を探せば良さそうにゃね。鳥が運べるということはそれ程重くもなさそうにゃ」
「果物と間違えて持って行ったのでしたら、本物の果物を前にしたらメガリスは手放してくれるかもしれませんね」
こうして【七星】の面々のメガリスを持った鳥とコンキスタドール探しは始まったわけだが。
「ピョ―ッ!」
探し始めて間もなくして鳥の悲鳴が周囲に響いた。
「っんの! やっと捕まえたですヨ! 果物に釣られて油断したのが運の尽きでしたヨ! うん? 果物?」
なんでそんなモノがこの島にあるんですヨと遅れてきた違和感に貶める者が気づいた時には遅すぎた。鳥を追うあまりに周囲の見えていなかったコンキスタドール、貶める者は猟兵たちに見つかってしまったのだ。
大成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
第2章 ボス戦
『貶める者』
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POW : 実はこんな服を着る趣味があったのですヨ
いま戦っている対象に有効な【恥ずかしい衣装かエッチな衣装】(形状は毎回変わる)が召喚される。使い方を理解できれば強い。
SPD : ワタシが盗んだことになってる下着たちですヨ
召喚したレベル×1体の【女性用下着】に【伸縮自在かつ触れることで体力吸収する紐】を生やす事で、あらゆる環境での飛翔能力と戦闘能力を与える。
WIZ : 貴方の姿、いただきますヨ
【斬りつけて得た他者の体の一部】を代償に自身の装備武器の封印を解いて【自身を体の一部の持ち主そっくり】に変化させ、殺傷力を増す。
イラスト:すねいる
👑11
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種別『ボス戦』のルール
記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。
| 大成功 | 🔵🔵🔵 |
| 成功 | 🔵🔵🔴 |
| 苦戦 | 🔵🔴🔴 |
| 失敗 | 🔴🔴🔴 |
| 大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※このボスの宿敵主は
「💠フェリクス・フォルクエイン」です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
「苦労して見つけたメガリスはしょーもなくて、しかも鳥に攫われてようやく取り返したと思ったら次は侵入者ですかヨ……」
貶める者は静かだった、猟兵たちに見つかったにもかかわらず動揺は一切ない、ないというか。
「ふざけんなですヨ! なんで今日はこう何もかもうまくいかないですヨ!」
唐突に激昂する。猟兵側の見えないところで嫌なことがいくつもあったのかもしれないが、どうやらグリモア猟兵の言っていた八つ当たりで襲ってくると言う話の通りになりそうでもあった。
夢ヶ枝・るこる
■方針
・アド/絡◎
■行動
確かに、本日の運勢は悪そうですぅ。
認識制限の範囲次第で『味方』は当然、『地形』まで認識困難になる危険が有る以上、影響の少ない近接戦ですかねぇ。
『刀』を抜き『FAS』で飛行、接敵しますぅ。
『槍』の攻撃に合わせ【廽釯】を発動、『斬撃動作中無敵化』で攻撃を無効化し斬りますねぇ。
『衣装』の方も|私の着用可能なサイズ《バランスボール級の超乳》を用意出来るなら、或る意味有難いですし?
メガリスは『分裂配布OK』なら『分裂体の獲得希望』、本体希望者不在の場合のみ「『FTS』や【豊艶界】等と『FKS』の加速で希望者全員配布用の増殖環境を容易に整えられる」という理由で、本体を希望しますぅ。
アグリ・コルトーレ
【七星】でメガリス希望
「美味しそうな果物で鳥さんはやってきましたね」
オーバーオールやビキニに包まれた自前のメロン(未だ成長中)を弾ませつつ攻撃、そして攻撃を受けたらトマト兵で反撃です
「メガリスも有効活用できる所のほうが良いでしょうし価値が分かってる私達がいただきます!」
クロさんの攻撃で相手が動けなくなれば集中砲火チャンスです
かばってくれたブレイスさんも心配します(覗き込むと必然的に弾む爆乳が目前に迫る)
「ブレイスさんも大丈夫ですか?」
メガリスは可能ならオリジナルが欲しいですが駄目な場合は話し合いで増やす順番を決めましょう
「これで色々楽になりそうです♪」
他の人とのアドリブ等は歓迎です♪
ブレイス・ドミス
【七星】
この間の敵ですね
メガリスの為にもクロさんの旦那さんの為にも倒させていただきます!
抽象と具象の二丁拳銃で【ビビッドバレット】を使って味方の援護、あわよくばメガリスを落とさせるよう命中重視で行きます
もし敵にメガリスの力を使われそうになったら味方を庇います
くっ、敵の胸に目が惹き寄せられてれしまう……!(建前)
……あれ?本人と使用者以外を認識できない効果は、一対多の戦闘で一側が使っても効果が薄いのでは?
以前は容姿のインパクトで気にしていなかったですが、よく見るとこの敵ポンコツ系なのでは……
アグリさんが使うのも見てみたいですね
もし僕がメガリスを確保出来たら同行者に譲ります
アドリブや共闘も歓迎です
櫻井・クロ
【七星】
「逃さないにゃよ、覚悟するのにゃ!」
クロ達みたいな人に効能を考えたらむしろ高性能にゃし何よりも夫の面子の為にも倒させて貰うのにゃ!
猫の集団攻撃で乳出の小槌をお見舞いするのにゃ
「これで大きくなればメガリスのありがたみも感じるはずにゃよ」
相手が驚いている間にも集団攻撃猫と攻撃して貶める物を粉砕するのにゃ
一応攻撃にはオーラ防御や第六感を使うけどメガリスの攻撃は乳出の小槌の関係で影響なさそうにゃ
「これでフェリクスちゃんの名誉は守られたにゃね、メガリスも無事なのにゃ♪」
メガリスはもちろん希望にょよ、欲しい人が多いと思うから話し合いで複製を渡す約束も必要にゃね
ネタやアドリブはお任せなのにゃ♪
サエ・キルフィバオム
アドリブ歓迎!
あらら、だいぶご機嫌斜めみたいだね
ま、あたしたちは関係なくメガリスを頂いてくだけだけどね♪
恥ずかしい衣装ねぇ、それがあたしに効くと思ってるの?
って事で【ファング・フォー・ファング】で奪ってこっちが着ちゃおうか
衣装の使い方なんてのは着る人が決めるものだよねぇ
という訳で着こなすのはあたしの方だよ
「確かに、本日の運勢は悪そうですぅ」
そう戻って来た女神の僕達へサンドイッチをあげていた夢ヶ枝・るこる(豊饒の使徒・夢・f10980)が言ってしまうぐらいに貶める者は運に見放されているようだった。当のコンキスタドールが口にしている内容だけでもアンラッキーが重なっているし、るこる自身も小鳥の姿をした女神の僕たちが島を探索してきたことの副産物で自分以外に数名の猟兵がこの島に来ていることを知っていた。
「って、そこも何鳥に餌付けしてるですヨ!」
イライラしている貶める者からするとそれですら神経を逆なでさせるようで。
「美味しそうな果物で鳥さんはやってきましたね」
「そこの貴方もですヨ!」
自分が用意した果物をつつく鳥たちを眺めていた【七星】のアグリ・コルトーレ(麦わら帽子の恩返し・f27860)を見てもコンキスタドールは指を向けて叫んだ。
「この間の敵ですね」
同じ【七星】のブレイス・ドミス(装備や道具の事なら・f33137)からすると先日戦ったのとまったく同じコンキスタドールでもある。だからこそ初見の時ほどの視覚的なインパクトはない訳だが。
「あらら、だいぶご機嫌斜めみたいだね」
荒れた様子の貶める者を見てサエ・キルフィバオム(突撃!社会の裏事情特派員・f01091)も口を開く、ただ。
「ま、あたしたちは関係なくメガリスを頂いてくだけだけどね♪」
コンキスタドールの心情を慮る理由などそもそも存在していないし、グリモア猟兵からの依頼を鑑みても為すべきことは別にあった。
「そうですね。メガリスも有効活用できる所のほうが良いでしょうし価値が分かってる私達がいただきます!」
「ぬぐぐっ! まぁ、この島に来る理由なんて他になさそうではありますけれど、やっぱり貴方たちの目的もこれですかヨ!」
続くアグリの宣言もあって貶める者の意識は当然の様に取り返したばかりのメガリスへと向かうも。
「それだけじゃないにゃ」
否定する猟兵が、一人。
「確かにクロ達みたいな人への効能を考えたらむしろ高性能にゃし、欲しがっている人が複数いるのも事実にゃね」
ただ、【七星】の櫻井・クロ(トラベルキャット・f12090)にとっては他にもこの場に居る理由があった。それはこの貶める者の容姿に自身の夫と重なるところがあること。
「夫の面子の為にも倒させて貰うのにゃ!」
「夫ですヨ?!」
混同され風評被害に遭うのをそのままには出来ないとクロは闘志を燃やす。貶める者からすると脈絡もなく出てきたように見える夫と言う単語に面を喰らうだけではあるが。
「そうです! メガリスの為にもクロさんの旦那さんの為にも倒させていただきます!」
おうむ返しな貶める者の言葉を肯定する形でブレイスも告げ。
「誰だか知らないですけど、他者を貶めることこそワタシの存在意義。そんなことより――」
貶める者としては自身の鬱憤を今であった猟兵たちにぶつけることの方が重要であった、ただし言葉にしなければ伝わらない。
「逃さないにゃよ、覚悟するのにゃ!」
「誰が逃げるかですヨ! 言われてみるとメガリス確保してるんだから離脱もある意味選択肢としてはアリですけれド!」
選択肢の一つとしては認めつつもクロから決めつけられたことは気に入らなかったのか、クロを見据えて貶める者は片手をあげ。
「今ですぅ」
「ぎゃーっ」
女性用下着を召喚しようとしたところで背にある|3対のオーラの翼《FAS》を用いて飛翔しつつ肉薄して来たるこるに刀で斬られた。
「こ……の」
「クロさんに気を取られ過ぎて隙だらけでしたので」
「よくもやってくれたですヨ!」
斬られて再び激昂した貶める者は挙げたままだった手の上方に何かを召喚する。それは、一見すると「網」であった。
「『衣装』の方も|私の着用可能なサイズ《バランスボール級の超乳》を用意出来るなら、或る意味有難いですし?」
何か衣装を召喚してくるかもしれないことは解っていて、そう考えてもいたるこるでもあったが、衣装と言うにはどう見ても網であった。
「たぶんこの網っぽい衣装、身体に食い込んで動きを制限する上にどんどん締まってゆくとかそう言う系統の奴ですヨ!」
ある意味でるこるには効果的なのであろう、ただ。
「大いなる豊饒の女神、あなたの使徒に『武産の加護』をお与え下さいませ」
「え゛」
斬撃の動作中無敵となるるこるには効果的な衣装も全く無意味であった。何なら刀ですっぱり両断された。
「今にゃ! みんなで一斉に仕掛けるのにゃ!」
「「にゃー!」」
そしてそこへメガリスの小槌を持ったクロが召喚した猫たちとともに襲い掛かった。
「これで大きくなあれなのにゃ!」
「がっ」
召喚した衣装があっさり真っ二つにされ驚きで動きの止まっていた貶める者は叩いた相手の胸を大きくする|メガリス《小槌》でモロに殴られ。
「うおっ胸が重く――」
「そうやって大きくなればメガリスのありがたみも感じるはずにゃよ」
急激に膨張する自分の胸にバランスを崩す貶める者だが、生じた隙を見逃してくれるほどやさしいものはたぶん存在しえない。
「このまま畳みかけるのにゃ」
「「にゃー!」」
「では追撃と参りましょうかぁ」
クロの指示に猫たちは貶める者へ飛び掛かっていったし、刀を抜いたままのるこるもすぐそばにいる。
「作戦通りですね。いきましょうか」
「この特化なら!」
アグリはそもそもクロの攻撃で動けなくなったところで攻撃を仕掛けるつもりであったし、抽象と具象の二丁拳銃を持つブレイスもチャンスとばかりに援護射撃する気満々である。
「いや、ちょっと待つですヨ?! それは卑きょ、ぎゃああああっ」
敵対者である時点でこの展開は必然だったのだろう。
「恥ずかしい衣装ねぇ、あたし向けのものじゃないってのもあるけど」
貶める者が袋叩きされている間に両断された網を回収したサエはこれを羽織ってみる。
「衣装の使い方なんてのは着る人が決めるものだよねぇ」
「って、そこどさくさに紛れて何してるですヨ?!」
真っ二つにされたとは言っても自分の召喚したモノ。勝手に使われるのは我慢ならなかったのか貶める者はツッコむが現在進行形で集中攻撃されているさなかに意識をよそに向けるのは悪手以外のなにものでもない。
「にゃー」
「みぎゃあああ! 噛みついちゃダメですヨォォォォォッ」
ビシッと指さした腕を猫にかみつかれてコンキスタドールは悲鳴を上げ。
「出来ればあたし向けの衣装も出してほしかったんだけどね」
サエが見る限りあの様子では無理目かもしれない、だが。
「おのれ、胸さえ軽くなれば……ということでコレの出番ですヨ!」
起死回生とばかりに貶める者は槍のメガリスを振るう。斬った相手の姿を映しとるメガリスを使えば、胸が重くて動きずらいといった状況からも脱せるという意味でその選択は間違いではなく。
「くっ、敵の胸に目が惹き寄せられてれしまう……! ですが」
倒れ込みそうな前傾姿勢で姿勢の原因たる大きすぎる胸を揺らす貶める者から視線を外せなくなったブレイスは貶める者のおっぱいをガン見したまま二丁拳銃を持つ両腕を広げて飛び出した。
「うわっ」
「ブレイスさん?!」
穂先に斬られ、悲鳴をあげつつブレイスはふと思う。
(……あれ? 本人と使用者以外を認識できない効果は、一対多の戦闘で一側が使っても効果が薄いのでは?)
当たることを優先して振られたこともあって傷は浅く、思ったほどのダメージもなかったブレイスの視線は自分の姿に変わり始めている貶める者へと向いて。
「やった、やったですヨ! これで胸が軽く……って、そこ! 叩き直してまた大きくするとかナシですヨ?! 待」
「にゃー!」
(以前は容姿のインパクトで気にしていなかったですが、よく見るとこの敵ポンコツ系なのでは……)
大喜びした結果また隙を作って味方に襲われている敵の姿を見てしまうと何とも言い難い気持ちになるブレイスが居て。
「ブレイスさんも大丈夫ですか?」
そんなブレイスを心配そうにアグリが覗き込む。心ここにあらずな様子に見た目より傷が深いと思ったのであろうか。
「あ、えっと、ありがとうございます」
覗き込む拍子に大きく弾むアグリの胸へ我に返ったブレイスは反射的にお礼を言うが、気遣われたブレイスがここで礼の言葉を口にするのには何の不自然さもない。
「なんですか今日は! こっ、こんなのないですヨ! みぎゃああああっ!」
その裏で集中攻撃され続けていた貶める者はポテッと倒れ。
「これでフェリクスちゃんの名誉は守られたにゃね、メガリスも無事なのにゃ♪」
転がり落ちたメガリスを拾い上げるとクロはこれを他の猟兵たちにも見えるように掲げて見せたのだった。
「という訳で、あとはメガリスを誰が持ち帰るかですねぇ」
これに関しては増やせるメガリスと言うこともあって増えたモノを譲ってもらえればいいという猟兵も複数存在し、もめることはなかった。
「クロたちが持ち帰って増えたら増えた方を譲る形でいいかにゃ?」
「そうですねぇ」
希望者が複数いた【七星】が持ち帰り、増えたら他の面々へ渡すという形で話はまとまったのだ。クロとるこるには以前から面識はあったし、サエの方ともフレンドのフレンドのフレンドくらいの距離ではあるが全く繋がりが無いという訳でもない。こうして約束は交わされ、猟兵たちは帰路につくこととなったのだった。
大成功
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