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何で全裸なんですか!

#シルバーレイン #戦後 #メガリス

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「これはシルバーレインの世界の話なんですが、どうやらメガリスの一つが一般人の手に渡ってしまったようなんです」
 説明を始めたフェリクス・フォルクエイン(人間の天馬聖騎士・f00171)によるとそのメガリスはかつて研修施設兼宿泊施設だった廃墟に新たに所有者となった一般人の手によって隠されているのだという。
「廃墟には地下へ続く隠し扉があるようで、隠すのにうってつけだと思ったんでしょうね」
 ちなみに今回一般人の手に渡ってしまったメガリスは「愚か者には見えない衣服の仕立て針」と言う。
「条件を設定してその条件に当てはまる人には衣服を見えなくしたり、逆になにも着ていなくても一定条件下の人には衣服を着ているように見せたりすることができるメガリスです」
 この効果を流用することでごつい金属鎧を着こんでいても見た目は下着しかつけていない、といった実際と見た目の装備が違ういわば重ね着の様な演出も出来るらしいが、このメガリスの効果が及ぶのは眼で見た認識のみ。
「悪用されればロクでもないことになり得ますが、それほど脅威という訳ではありませんし」
 回収したメガリスは旅団規模であれば所有も許可されている。
「『無骨な装備ばかり装着しているがたまにはかわいらしい服も着て見たい』とかそんな方には有用なメガリスなんではないでしょうかね」
 ちなみにこのメガリスで視覚的に全裸になった場合、見えてはいけないところは謎の光で隠されるらしい。
「話を戻しますね。メガリスの所有者はわざわざ廃墟の地下に隠しているということもあってメガリスの側にいるのは極めて稀です」
 君たちが廃墟へ転送されたときも側にはいないという。
「ですので、発見して普通に持ち帰るでもいいですし、精巧な偽物とすり替えて来るでも構いません」
 メガリス確保後はおそらく夜になっていると思われるので、メガリスの持ち帰り希望者が複数いるようなら相談しつつ、そうでなければ車窓の景色でも楽しみつつ帰路につけばいいとのこと。
「メガリスは一般人の手には余るもの、効果は微妙でも悪用できてしまうものは放置しておけませんからね」
 回収の方、よろしくお願いしますねとフェリクスは君たちに頭を下げた。


聖山 葵
 猟コレもありますし、タイミング的にちょうどいいかな。

 という訳で、今回もメガリスを回収するお話となっております。

 廃墟の地下に繋がる扉を見つけて回収してくるだけの簡単なお仕事の模様。

 尚、希望すれば獲得したメガリスは旅団へ持ち帰ることが出来ます。メガリスを希望の場合、二章のプレイング内に希望する旨をご記載ください。(確保できるのは一章ですが所有が確定するのはラストになるため)
 ただし、メガリスは一つ、希望者が複数の場合、帰路の相談での主張に最も説得力のあった方が持ち帰る形とさせていただきます。(主張だけでは甲乙つけがたいなどの場合、そこからダイスで決定)

 では、ご参加お待ちしておりますね。
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第1章 冒険 『廃墟の地下に』

POW   :    手当たり次第に床を調べ引っぺがせそうなところは引っぺがす

SPD   :    床を叩いたりして音や手ごたえなどで地下の空洞から扉を探す

WIZ   :    廃墟の構造を見て回り、怪しそうな場所を特定して調べてみる

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🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

種別『冒険』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

夢ヶ枝・るこる
■方針
・アド/絡◎

■行動
確かに、色々と便利そうな品では有りますねぇ。

【征境】を発動、『領域』を形成しますぅ。
『領域』内の位置や情報は一通り把握可能ですので、『領域』の広さと『推定される施設の広さ』を併せれば、然程時間を掛けずに範囲内に入れ『隠し扉』の発見は可能でしょう。
開く為に別所の鍵の操作等が求められる場合も、その『情報』が得られますので、その方法に従うか『操作』で内側から鍵を開ければ良いですぅ。
『隠し扉の先の捜索』も含め、『FLS』で召喚した『FPS』も併用し、しっかりと探しますねぇ。

問題は『廃墟』故に瓦礫等で狭所になっており、|体型《胸とお尻のサイズ》的に通れない場所が有る可能性ですが。



「確かに、色々と便利そうな品では有りますねぇ」
 グリモア猟兵の口から出たメガリスの説明を思い出し、夢ヶ枝・るこる(豊饒の使徒・夢・f10980)は呟く。その前情報がなければここにメガリスがあるとは誰も思わぬほどに廃墟は荒れ果てていた。剥がれた壁や天井の一部が内部には散乱し、天井板が剥がれ落ちた場所からは天井裏がのぞけてしまっている。
「思ったよりも埃は積もっておりませんが」
 最低でも一回、メガリスを隠しに来た時に所有者が通ったなら無理もない。流石に足跡の形に周りより埃の積もり方が薄い場所などはなかったが、人が足を踏み込まなくなってからの月日を考えると不自然に埃の層が薄いのを誤魔化せていないのはメガリスの所持者が隠ぺいに関して玄人ではないからなのか。
「大いなる豊饒の女神、あなたの使徒に『聖王の加護』をお与え下さいませ」
 るこるは祈りを捧げ、領域を形成する。
「さて」
 内部に存在する全ての位置や情報を把握する領域と言うものは、何かを隠そうとする側からすると天敵としか言いようがない。しかもるこるの作り出した領域の広さは半径162mに及ぶ。
「施設全域を範囲に収めるには施設内の壁が邪魔をしますが」
 るこるを起点としているが故にるこる自身が施設の中央付近まで至らねば全域をカバーできない訳だが、逆に言うなら施設の中央部まで至ってしまえば確定で隠し扉は発見できるという訳でもある。
「問題は『廃墟』故に瓦礫等で狭所になっており、|体型《胸とお尻のサイズ》的に通れない場所が有る可能性ですが」
 ちらりるこるの見た先は、ドアの外れた部屋の出口。ドアこそ外れているものの狭まったりしてはいないそれにるこるの大きな胸がつっかえる心配はないものの、この先も狭まった場所がないという保証はない。
「通れずともその先いくらかの探索は可能ですし、しっかりと探しますねぇ」
 |浮遊する16枚の札《FLS》で|浮遊する涙滴型の水晶《FPS》を召喚したるこるは早くも狭まった場所でも見つけたのか、口から出た言葉とは裏腹に遠い目をしていた。

大成功 🔵​🔵​🔵​

クローネ・マックローネ
NGなし、絡みOK、アドリブ歓迎
【SPD判定】
強調したい時は「★」を、それ以外の時は「♪」を語尾につけるよ♪

う~ん…今回のメガリスは見つけてもクローネちゃんはいらないかなぁ♪
だって普段無骨な装備なんてしないし、裸を見せたいなら普通に脱げばいいだけだし★
(クローネに裸を晒す事への嫌悪感や羞恥心は無い)
まあ、これもお仕事お仕事♪
良くない事に使われない様に、ちゃんと回収しないとね♪

UCで廃墟内の構造を調べながら歩き回って、地下への扉を探すよ♪

UCは『ワタシの情報収集結界』★
このUCで廃墟内の情報を集めるよ♪



「う~ん……今回のメガリスは見つけてもクローネちゃんはいらないかなぁ♪」
 転送された先で腕を組んで唸ったの第一声がそれだった。
「だって普段無骨な装備なんてしないし、裸を見せたいなら普通に脱げばいいだけだし★」
 理由を問われていればそう答えただろうか。そもそもクローネには裸を晒す事への嫌悪感や羞恥心は無く。
「服だって体の一部を服っぽく見せることもできるからね★」
 |好きに形状を変えられる黒いタールのような液状生命体《ブラックタール》の中には実際に衣服を見た人型を模している者だって存在する。種族や趣向が理由でメガリスに価値を見出せないことも人によっては十分にあり得るのだろう。
「まあ、これもお仕事お仕事♪ 良くない事に使われない様に、ちゃんと回収しないとね♪」
 とはいえグリモア猟兵から頼まれ請け負った身でもある。クローネは廃墟の中を歩き始めるとあちらこちらに視線をやって。
「流石に見ただけでわかるような隠し扉ではないね♪ だけど、この術ひとつで広範囲の情報収集が楽にこなせるよ♪」
 ユーベルコードを用いた探査に切り替えてしまえば精度は段違いになる。あそこはちょっと不自然だよとか、叩いた時返って来る音がこことそこで違うねと怪しい点を見つけてゆき。
「あった★ 地下への扉見付けたよ♪」
 猟兵が二人、その手のユーベルコードを用いてしまえば一般人に隠しおおせる筈もない。あっさり発見された扉の向こうは急なくだり階段になっていて、先には小さな部屋が一つだけ。
「これがきっとメガリスだね♪」
 部屋の中央に置かれた小箱をクローネが開けると中には古びた仕立て針が一本だけ入っていた。

大成功 🔵​🔵​🔵​


 隠し扉も地下室もそして針も確かに存在した。故にあとは帰ればいいだけの筈ではある。だが、実際に発見した針を使用しメガリスの効果を確認したわけでもない。フェイクの可能性を鑑みてもう少し調べてみたりしてみても良いのかもしれない。
夢ヶ枝・るこる
■方針
・アド/絡◎

■行動
無事発見、ですかねぇ?
問題が無ければ、試してみたいですが。

まず【征境】の『領域』と『FPS』による[情報収集]を併せて『使い方』の確認とデータの記録を取りましょう。
偽物とは考えづらいですが、『複数パーツに分かれている』等の場合も確認が取れ、追加の捜索が出来ますので。

無事確認出来ましたら、一度使用してみますねぇ。
『装飾品』も隠せるなら『装備品を隠して持ち込む』際等に便利ですし、猟兵特有の『違和感を与えない』性質も状況次第で程度の差が有りますから、体型上用意し辛い『その世界の衣装』に見せられるのは有難いですぅ。
『祕豊印』による『抑制』を解除、体型変化時の影響も見たいですが。



「無事発見、ですかねぇ?」
 発見された針に視線を注ぐのは、夢ヶ枝・るこる(豊饒の使徒・夢・f10980)だった。仕立て針自体は特に変わった様子もなく箱の中に納まったままで。
「問題が無ければ、試してみたいですが」
 別に使用回数が決まっているなどの制約もない。むしろ目の前の針がメガリスなのかを確認する意味でも一度使ってみるのは手っ取り早く。
「大いなる豊饒の女神、あなたの使徒に『聖王の加護』をお与え下さいませ」
 るこるは祈りを捧げてから再び領域を形成する。こうすることで領域内の品々の情報をるこるは把握し、同時に自身の周辺も調べて見る。
「偽物とは考えづらいですが、『複数パーツに分かれている』等の場合も確認が取れ、追加の捜索が出来ますので」
 今回においては杞憂であったのか、別のパーツが他所に隠されていたり本物のメガリスが別の隠し部屋へ置いてあったなどと言うこともなく。
「大丈夫そうですねぇ、では」
 既に情報を得ていることもあって、調べずとも使用方法はもうるこるの頭の中にあった。
「衣服などの見た目を変える時は針を着用しているものに刺し、裸なのに衣服を着ているように見せる時は着ている服をイメージした上でそのイメージの衣服に針を刺せばいいようですからぁ、こうですねぇ」
 言いつつるこるは自分の服に針を刺した。尚、無骨な金属鎧など一見すると針が刺さりそうにない品にも針は刺さり、針を抜くと刺さっていた場所には傷一つ残らないというのがこのメガリスの効果の一部であるらしい。
「なるほど、このようになるのですねぇ」
 衣服が変わってゆく様を目の当たりにしたるこるは検証を兼ねて何度か服に針を刺す。
「ゆったり余裕のある服装を選べば装飾品を隠して持ち込むことは出来そうですが……」
 あくまで見た目を変える品であるため、触れられてしまえばバレる可能性もあるし、金属探知機などで調べられた場合潜ませておいたものが金属製品だったら一発でアウトであろう。
「猟兵特有の『違和感を与えない』性質も状況次第で程度の差が有りますから、体型上用意し辛い『その世界の衣装』に見せられるのは有難いですぅ」
 もちろん、変わるのは見た目だけなので閉所には挟まってしまったりすることは変わらないであろうが。
「次はそうですねぇ、こちらを」
 続いてるこるは|『過剰発育した体型』故の悪影響を軽減、外見上の体型を或る程度まで抑制するお守り《祕豊印》を外してみようとして。
「あ」
 直後によろめいた。
「これはダメそうですねぇ」
 メガリスによって誤魔化されるのはあくまで外見のみ、抑制が解除されたことで一気に軽減されていた『過剰発育した体型』故の悪影響がるこる自身に襲い掛かって来たらしい。外見上は誤魔化せているが故に他者からはるこるが急にふらついたようにしか見えなかったであろうが。
「検証も出来ましたし、そろそろ帰りましょうかぁ」
 もう一度隠し扉をくぐって地上に戻ることもあり、祕豊印を戻してるこるは降りてきた階段の方へと視線をやったのだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​




第2章 日常 『夜の電車に揺られながら』

POW   :    座席に腰かけ、一休み

SPD   :    車内の広告に目をやる

WIZ   :    外の景色を眺める

👑5
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​

種別『日常』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

夢ヶ枝・るこる
■方針
・アド/絡◎

■行動
さて、後は帰還ですねぇ。
折角ですし、最寄り駅の駅弁や、他で見かけない『地元店のお弁当』を選んで幾つか購入、同行者がいれば一部をお譲りし、頂きつつ帰路に付きましょう。

データを確保した上で実際に使ってみた以上、【宝創】による複製は問題無さそうですが、出来れば『不思議な神社』で確保しておきたいですねぇ。
同僚の『使徒』が集まっている社ですから、普段は皆さん『祕豊印』で抑えているものの、本来は『豊饒神媛の身軀』に有るような体型をしている方が殆どですので、どうしても『服の確保』に困ることが多いですぅ。
『実験』の結果『成長や増量が有っても服の破損が無い』なら、十分役に立ちそうですし。



「さて、後は帰還ですねぇ」
 駅の構内を歩きつつ、夢ヶ枝・るこる(豊饒の使徒・夢・f10980)は折角ですしとその一角で足をとめる。改札の向こうにあった大き目の売店がそこにはあって。
「いらっしゃいませ」
 出迎えてくれる店員の声を聞きつつるこるの視線は並ぶいくつかの駅弁のパッケージを撫で。
「六点で七千二百円になります」
「はい、ではこちらで――」
 数分後、積まれたお弁当の横にお金を支払うるこるの姿があった。
(あちらのお弁当は割と有名だそうですが、こちらのお弁当は初めて見ますねぇ)
 袋に入れられてゆくお弁当をにこにこ顔で眺めていると一番上に置かれたのは、地元店のお弁当の一つだった。
「ありがとうございました」
 最後に袋詰めされた駅弁を店員から差し出されて受け取ると、るこるは店の外へ。ホームに向かい、電車に乗りこめば外はもう夜の闇に支配されていて、ドアのガラスにもるこるの姿が映し出されていた。
「さて、席は空いているようですし」
 るこるが駅弁を購入したのは社内で食べる為である。すぐに座席に腰を下ろすと一つ目の駅弁へ早速手をつけた。
「これは彩が鮮やかですねぇ」
 ふたを開けて姿を現したのは、サイコロ状にカットされた具材。酢飯の上に散りばめられたそれらからするとちらしずしの一種なのだろう。るこるは箸を手にする前に付属の小袋を開け中の液体を回しかけた。
「頂きますぅ」
 味付けも終わって手を合わせてから箸で酢飯と具材をすくうと一口目を口に。そうして駅弁を楽しみ始めながら頭の片隅でメガリスを実際に使用してみた時のことを思い浮かべ。
(データを確保した上で実際に使ってみた以上、【宝創】による複製は問題無さそうですが、出来れば『不思議な神社』で確保しておきたいですねぇ)
 少なくともメガリスを探している時点では他に持ち帰りを希望する猟兵は居なかった。なら、このまま誰もメガリスの所持を希望しなければ針はるこるが持って帰ることになるのだろうが。
「こちらはこのままとっておきましょうかぁ」
 他の駅弁とは分けて置いたものをちらり見てからるこるは今食べている駅弁に視線を戻す。同行者が居ればと余分に買っておいた分らしいが、貰い手が居ないなら居ないでお土産に持ち帰っても何の問題もなく。
(同僚の『使徒』が集まっている社ですから、普段は皆さん『祕豊印』で抑えているものの、本来は『豊饒神媛の身軀』に有るような体型をしている方が殆どですので、どうしても『服の確保』に困ることが多いですし)
 肉体の成長や増量が有っても服の破損が無い件の針はるこるたちにとってはありがたいメガリスであるようで、駅弁の容器が空になりつつある間もるこるの意識は時折針の方へと向く。とは言え所持を主張する人物が登場しなければ夜の列車はそれなりに静かで、時折入るアナウンスを除くとがたんごとんと列車がレールを走る音のみ。
「では二つ目を頂きますねぇ」
 るこるが駅弁の包装をはがす音も当人くらいしか耳にした者はおらず、窓の外をいくつもの明かりを漏らすマンションが流れて行った。

大成功 🔵​🔵​🔵​

ゾンビーヌ・ロッテンローズ(サポート)
デッドマンのコミックマスター×自由農夫、18歳の女です
普段の口調は「女性的(わたくし、~様、ですわ、ますの、ですわね、ですの?)」、心を許したら「無口(わたし、あなた、呼び捨て、ね、わ、~よ、~の?)」です

ゾンビとして蘇った文字通りの『腐』女子
男性が好きですが恋愛対象でなく、妄想のネタとして男同士でくっつけることを好みます
口調は作っているもので、本性は内気な陰キャです

ユーベルコードは所持する物をどれでも使用し、多少の怪我は厭わず積極的に行動します。
他の猟兵に迷惑をかける行為はしません
また、例え依頼の成功のためでも、公序良俗に反する行動はしません。
あとはおまかせ。よろしくおねがいします!



「はぁ」
 若干もの憂い気なため息が一つ、二人掛けの席に座るゾンビーヌ・ロッテンローズ(元カルト組織「リビング・デッド魔導会」の腐薔薇姫・f40316)の口から洩れた。その膝の上に置かれたのは貰いものの駅弁だ。
「……なんで受け取ってるのよ」
 つい本音の独言がゾンビーヌの口から洩れるが、本性は内気な陰キャのゾンビーヌに善意で勧められたお弁当を断ることなど出来なかった。
「ありがとうございますわ」
 と言って受け取って、そのついでの様に同じ列車に乗り込んでいる猟兵の話を聞いたところ、これは隠されていたメガリスを回収に出向いた帰路で、メガリスは確保済みだという。場合によってはメガリスの所有権をめぐって話し合いが行われたかもしれないらしいが、今のところ希望者は一名で応援として足を運んだ形のゾンビーヌは件のメガリスには触れてもいない。
「メガリス自体は悪くないわ。題材にしたら妄想が捗りそう……じゃなくて! っ」
 独り言からツッコミに繋げてしまい、ビクッとなったゾンビーヌは慌てて周囲を見て誰にも見られていないことを確認してほっと胸をなでおろす。この分ではメガリスを持ち帰るのは駅弁をくれた猟兵になるのだろう。
「……そうね」
 電光掲示板を見れば下車予定の駅までにはまだ時間があって、ゾンビーヌは荷物からカバーのかかった本を取り出すと物語の中に逃避しつつ時間を潰すことにしたのだった。

成功 🔵​🔵​🔴​



最終結果:成功

完成日:2025年04月05日


挿絵イラスト