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まな板なんて呼ばせないっ!

#グリードオーシャン #戦後 #メガリス #マイ宿敵 #貶める者

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「本当にただっぴろい砂浜ばかりの島ですヨ?!」
 上陸する前からわかっていたことをそのコンキスタドールが口にしてしまったのには、勿論理由があった。
「この砂浜のどこかにメガリスが埋まっているとか、冗談キツイですヨ」
 きわどい衣装を身にまとい、七支刀のような穂を有した槍を持つコンキスタドールは顔を歪ませ槍の石突で足元をほじほじしてみる。
「ないですヨ。まぁ、そう簡単に見つかれば苦労は……へ?」
 苦労はないと言おうとしたところで砂の中から出てきたのは、「爆」とだけ書かれた一枚の板切れ。
「うおおおっ?! いきなり見つけたですヨ?!」
 思わず仰け反り弾みで豊かな胸が弾むも、このコンキスタドールは知っていた。
「このメガリス……板二枚で一つのメガリスだからもう一枚探す必要があるんですヨ」
 誰に聞かせるわけでもない独り言。一枚目を見つけた興奮もすぐに冷め、コンキスタドール貶める者は発掘した板を脇に抱えるとすんとした表情で歩き出した。

「七大海嘯『王笏』カルロス・グリードは、保有するメガリスの多くを『終の王笏島』に隠し、保管していました」
 そのカルロスと猟兵たちがグリードオーシャンで戦ったのもずいぶん昔のことだが、フェリクス・フォルクエイン(人間の天馬聖騎士・f00171)によると隠されていたメガリスの中にはまだ隠されたままのものもあったらしい。
「その一つをコンキスタドールの残党が見つけ出そうとしているようでして――」
 件のメガリスは二対で一つ。現状でコンキスタドールである貶める者が探しているのは未発見の片割れ、と言うことらしい。
「メガリスの名称は『反転のまな板』女性の胸に板状のメガリスを押し当てることで胸の大きさの大小を反転させることができるメガリス……らしいですけど、これ使い道に困って隠されてたんじゃないでしょうかね?」
 切実悩んでいる者には福音となりうるかもしれないが、無関係な者には本当にどうでもいいような品とも思える。
「欠点みたいなものとしてはこのメガリスで反転できるのは『貧乳』と『爆乳』だそうです」
 どちらにも当たらないとされる対象には使っても全く効果がないという。
「説明を続けますね、メガリスの隠された島には僕が転送しますから皆さんはまず隠されたメガリスのもう一方を探し出してください」
 そちらには「貧」と書かれているようで見れば一目でわかるとのこと。
「皆さんがメガリスをのもう一方を発見すればコンキスタドールはこれを奪わんと襲ってくると思います」
 仮に両方貶める者が見つけていてもメガリスの確保を確実なものとする為に君たちを排除しようとするのでどのみち戦闘になるのは避けられない。
「ただ、貶める者は通常のユーベルコード以外にメガリスを攻撃に転用することで同時に他のユーベルコードも使って来るようです」
 そのユーベルコードはまっすぐな視線で射抜いた対象をドキドキの爆発で攻撃し、着弾点からレベルm半径内の仲間をキラキラの爆発で回復する、といったものなのだとか。
「ええ。どうして爆発が起こせるのか、『貧』の方の要素は何処に行ったのかなど言いたいこともあるかもしれませんが――」
 こればかりはフェリクスにもわからないらしい。
「ともあれ、首尾よくコンキスタドールを倒せたならメガリスの方は確保して持ち帰ってください」
 希望者がいるようであれば所属旅団へ持ち帰って管理しても良いし、希望者が居なければグリモアベース預かりと言ったことになるだろう。
「使い道に困りそうなメガリスですが、無理な使い方をすれば爆発起こせるようですからね」
 危険物的な意味でも放置は出来ないということだろう。よろしくお願いしますねとフェリクスは君たちに頭を下げた。


聖山 葵
 メガリスを廻ったお話も随分久々ですかね?

 という訳で、今回は終の王笏島に隠されていたメガリスを回収してきていただくお話となっております。

 ちなみにメガリスのユーベルコードは「ドキドキ☆ダイナマイト!」同様のもののようです。(とってつけたような新世界要素)

 尚、希望すれば獲得したメガリスは旅団へ持ち帰ることが出来ます。メガリスを希望の場合、二章のプレイング内に希望する旨をご記載ください。(確保できるのは二章ラストになるため)
 ただし、メガリスは一つ、希望者が複数の場合、ダイスで決定させていただきます。

 では、ご参加お待ちしておりますね。
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第1章 冒険 『宝探しをしよう』

POW   :    数打てば当たる!たくさん探す

SPD   :    唸れ文明の機器!道具を使い探す

WIZ   :    たぶんあっち!勘で探す

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🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

種別『冒険』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

城田・紗希
フェリクスさん…十分巨乳なのに、これ以上胸を大きくしたいの?(星条旗水浴びを思い出しつつ)
まぁとりあえず、数の暴力で探していけばいいよね。

全部隊しゅつげーき、この木材で囲いつつ砂は海に捨てていってねー。下手に陸地に残して山になっても、掘り起こすのが面倒だし。
…もしくは、砂を固めて街にしたりはできるかなぁ?
それにしてもフェリクスさん、そこまで胸に執着してるなんて……。



「フェリクスさん……十分巨乳なのに、これ以上胸を大きくしたいの?」
 見渡す限り砂浜の島へと転送されるなり首を傾げたのは、城田・紗希(人間の探索者・f01927)。きっと記憶の改ざんが行われたか例によってコンキスタドールをグリモア猟兵と混同しているのだろう。
「星条旗ビキニつけてたのは温泉に入ったときですから!」
 とグリモア猟兵が直接聞いていたなら指摘したかもしれない、だがツッコミ不在の現地では波がざざんと寄せては返すだけ。
「まぁとりあえず、数の暴力で探していけばいいよね」
 暫く首を傾げたままだった紗希は砂浜の方に視線をやって為すべきことを思い出したのか、結論を出すとおもちゃの兵隊を召喚してゆく。その数総勢157名。
「全部隊しゅつげーき、この木材で囲いつつ砂は海に捨てていってねー」
 喚び出した兵隊たちに指示を出し、堀った砂を捨てさせる理由は下手に陸地に残して山になっても掘り起こすのが面倒だしと言うものだが。
「……もしくは、砂を固めて街にしたりはできるかなぁ?」
 呼び出した兵隊たちの特性を鑑みて探索活動を眺めつつ紗希は独りごちた。メガリスの探索はおもちゃの兵隊たちに任せておいても十分事足りる。
「それにしてもフェリクスさん、そこまで胸に執着してるなんて……」
 故に暇になった紗希は脳裏にグリモア猟兵が見たら猛抗議しそうなフェリクスの姿を思い浮かべつつ謎の戦慄をするのだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

セレヴィス・デュラクシード
【SPD】
紗希ちゃん(f01927)に呼ばれて来てみれば……何この、何!?
宝さがし?反転のまな板?何かのイヤミかなこれ!?
ボクがそんな物に興味示すと思ってるのかな!?(巨大なスコップで地面を高速で掘り返し、背後には自身の身長を超える砂山が沢山出来上がり済)

にゃ~……こんな事ならブルドーザーとか金属探知機とか用意すれば良かったかも、ところでメガリスって金属反応出るのかな?
(焦りで徐々に心が荒み始める)



「呼ばれて来てみれば……何この、何!?」
 湧き上がる怒りにセレヴィス・デュラクシード(故郷ヲ想イ心焦ガレシ幻想ノ紛イ物・f04842)は震えていた。何をするかは自身を呼んだ人物からもグリモア猟兵からも聞いている。過不足ない情報を得てはいたが、そんなことは関係ない。
「宝さがし? 反転のまな板? 何かのイヤミかなこれ!?」
 セレヴィスの握りしめる手の力が一層強くなる。そして手の動きは一層早く。
「ボクがそんな物に興味示すと思ってるのかな!?」
 吐き出す言葉とは裏腹に巨大なスコップを握った手を高速で動かしセレヴィスは自身の背後に出来た身長を超える高さの砂山をさらに巨大化させながら足元を掘り返してゆく。ただ、そこまでしても砂の中からメガリスの片割れは現れず、ふいに視線をあげると目に入るのはあちこちで同じ目標を探索するおもちゃの兵隊たち。
「メガリスを探しているのは自分だけでない」
 そんな事実が視認できるところにあれば、否応なくセレヴィスは焦燥感を覚えてしまう。話によると味方だけでなくコンキスタドールも現在進行形でメガリスの片割れを探している筈であるし、競争相手が自分をこの地に誘った猟兵だけと言う保証もないのだから。
「にゃ~……こんな事ならブルドーザーとか金属探知機とか用意すれば良かったかも、ところでメガリスって金属反応出るのかな?」
 焦りからささくれてゆく心、ついつい口に出た疑問に答える者は居ない。ただ、板切れであるようだし「まな板」と言うからには木製なのではないだろうか。

大成功 🔵​🔵​🔵​

稲荷・こん子
同行者:夢ヶ枝・るこる(f10980)
アドリブ/絡み大歓迎

・行動
カルロスさんの保有しているメガリスには、こう言うのが多いのですか?(小槌を思い出すこん子)

まずはメガリスの探索なのです!
「貧」と書かれているから、きっと私なら見つけられそうな…そんな気がするのです!

と言っても膨大な砂浜なので
【秘技】を使うのです!
勿論変身するのは、るこるさんなのです!

(変身後の容姿、仕草等はお任せ)

変身したら、るこるさんの行動(プレ)を真似して一緒にローラー作戦なのです!

面白そうなメガリスだし、試してみる価値はあると思うのですよ?(自身のを観て、るこるさんを見)
なのですよ?(大切な事なので二度(略))


夢ヶ枝・るこる
■方針
・同行:稲荷さん(f06041)
・アド/絡◎

■行動
確かに、扱いに困りそうな品ですねぇ。

まず『FLS』で『FPS』を召喚、周囲の情報を把握しまして。
『FAS』で足場の影響を受けない様軽く浮遊、【征境】を発動し『領域』形成しますねぇ。
『領域』内であれば、埋まっている品でも『全ての位置や情報の把握』が可能ですから、このままローラー作戦で一帯を探しましょう。
無事『貧』のまな板を発見出来ましたら、『領域』のもう一つの能力である『操作』で掘り出しますぅ。

此方の品、私には効果が有るのですかねぇ?
発育が進み過ぎて『爆』を超え『超』か『魔』の域(=大き過ぎて『爆』の範囲外)に入っておりますので(遠い目)。



「確かに、扱いに困りそうな品ですねぇ」
 メガリスに関したグリモア猟兵の説明を思い浮かべポツリと夢ヶ枝・るこる(豊饒の使徒・夢・f10980)が漏らす。
「カルロスさんの保有しているメガリスには、こう言うのが多いのですか?」
 一方で同行者の稲荷・こん子(七変化妖狐・f06041)が思い出すのは、今回と別件でコンキスタドールの手から回収したメガリスだった。叩いた相手の自重なしで胸を大きくする乳出の小槌は希望者が多数出たため最終的にこん子が持ち帰ることの叶わなかった品だが、前例が存在する以上そんな疑問を抱かれても仕方はなく。
「まずはメガリスの探索なのです!」
「そうですねぇ」
 ただ、こん子もやることは忘れていなかった。
「『貧』と書かれているから、きっと私なら見つけられそうな……そんな気がするのです!」
 その理由からすると視界の端っこで巨大な砂山を作り上げてる先客の方が見つける可能性も、とは敢えて言うまい。こん子は砂山ではなく先ほど自分の言葉に相槌を打ったるこるの方を見る。
「なるほど、島ですから外縁部には漂着物も流れ着いてますねぇ」
 |浮遊する16枚の札《FLS》を用いて|浮遊する涙滴型の水晶《FPS》を召喚していたるこるは周囲の情報の把握に努めていたがそれもおおよそ終わったのだろう。
「あとは足をとられないようにもしましょうかぁ」
 |3対のオーラの翼《FAS》によって空に舞い上がると祈りを捧げ始め。
「大いなる豊饒の女神、あなたの使徒に『聖王の加護』をお与え下さいませ」
 形成された領域は内部にあるものを術者に把握させるとなれば、かなり広い範囲を掘り返したも同然で。
「流石なのです! なら私も……コンコン、変化なのです♪」
 るこるを称賛しつつこん子はるこるそっくりに化け。
「一緒にローラー探索をかけてしまえばきっとすぐに見つかるのです!」
 すぐさま探索へと加わって、こうなってしまえば発見も時間の問題かと思われた、だからか。
「其方の品、私には効果が有るのですかねぇ?」
 手に入れた後のことを考えてかるこるはポツリ呟く。
「発育が進み過ぎて『爆』を超え『超』か『魔』の域に入っておりますので」
 遠い目をしてしまうのは最早メガリスの効果対象外だと自身でも思っているのだろう。ちなみに、アンダーとトップの差が37.5cmのLカップまでが一般的には爆乳の範囲内なのだとか。拗らせた人であれば57.5cm差のTカップ辺りまでは爆乳であるらしいがメガリスの判定基準がどの辺りをボーダーとしているかは定かではなく。
「面白そうなメガリスだし、試してみる価値はあると思うのですよ?」
 自身の胸を見てそれからるこるの胸を見てこん子は言う。るこるに化けているが故にどちらも同じ大きさなのだがそれはそれ。
「なのですよ?」
「そうですねぇ、試すだけ試してみましょうか」
 大切なことの様に二度言うこん子へ頷いてからるこるは探索を再開するのだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

クローネ・マックローネ
NGなし、絡みOK、アドリブ歓迎
【SPD判定】
強調したい時は「★」を、それ以外の時は「♪」を語尾につけるよ♪

へぇ~、胸の大きさを変える事ができるメガリスかぁ♪
(ぶっちゃけ|種族《ブラックタール》の性質上、胸のサイズ位幾らでも変更できるけど)面白そうだから欲しいなぁ♪
探してみよっと★

UCは『ワタシの情報収集結界』
このUCで周辺の【情報収集】を行い、集めた情報をネクロオーブにうつして、【瞬間思考力/情報検索/解読/野生の勘/世界知識】で隠された場所を推理するね★



「へぇ~、胸の大きさを変える事ができるメガリスかぁ♪」
 砂浜を探す他の猟兵の姿にじゃああの人たちもそのメガリスを探してるんだねとクローネ・マックローネ(|闇《ダークネス》と|神《デウスエクス》を従える者・f05148)は納得しつつ、グリモア猟兵の説明を思い出す。
「面白そうだから欲しいなぁ♪」
 ぶっちゃけ|種族《ブラックタール》の性質上、胸のサイズ位幾らでも変更できるクローネではあるが、それなら要らないとなるかと言うと違うようで。
「探してみよっと★」
 早速探索に取り掛かることでメガリスの獲得を狙っていた他の猟兵からするとライバルが一人増えたこととなる。
「この術ひとつで広範囲の情報収集が楽にこなせるよ♪ 便利だよね♪」
 情報収集結界を展開したクローネは集めた情報をうつしたネクロオーブへと視線をやって。
「もう誰かが見つけててもおかしくなさそうかな♪」
 情報が入って来るからこそわかる、もうメガリスを発見するのに足る人員は既に投入されていることが。
「逆に言うとそれだけの人が探してるんだから、埋まってるかもしれない場所は限られてくるよね★」
 隠された場所を推測し、歩き出すクローネの視界に散見されるのはこんもり盛り上がった砂の山。当然探索済みのそこは避けるようにクローネはまだ誰も手をつけていないエリアへと向かった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

ソフィア・アンバーロン
◯WIZ/アドリブお任せ

今回はメガリスの回収かぁ
あのメガリスを自分に使えば、もっと色んな服を着れるようになるかな?
何がとは言わないけど垂れるの防止にも使えそう

それじゃぁ、さっそく探そうか、シルヴィア!

何処にあるんだろうね
幸運と召喚術でなんとかならないかな?とにかく勘で行くしか無いね
あっちかな?こっちかな?

ふふ、散歩しているみたい
メガリス探さなきゃいけないのにね
メガリスはどこかしら?

誰かが間違った使い方で爆発とかさせてなければ良いのだけど…
そんな事あるわけないか、ささ探索を続けましょ

ふふ…そうだね、今度はバカンスで来ようね

さぁ、メガリス探索を続けようね



「今回はメガリスの回収かぁ」
 転送先でソフィア・アンバーロン(虚ろな入れ物・f38968)が見たのは既に探索を始めている他の猟兵たちだった。その光景は明白な答えであり。
「そのメガリスを自分に使えば、もっと色んな服を着れるようになるかな?」
 思い浮かべるのは、部分的に体型が変わって今とは違う服を身に着けた何人かの自分。
「何がとは言わないけど垂れるの防止にも使えそう」
 とも付け加えて。
「それじゃぁ、さっそく探そうか、シルヴィア!」
 肩に乗った星霊スピカに一声かければ応じる様にシルヴィアは一鳴きし。ソフィアは折りたたんでいた杖を真っすぐにする。
「何処にあるんだろうね」
 歩き出してみたはいいものの、どこを見ても砂、砂、砂。時折積み上がった砂で出来た山もあったが、そこが探索済みなのは明らかで。
「私も何か召喚したりしてなんとかならないかな?」
 召喚による物量で探索している味方を目にすればソフィアも同じ手を取ろうかと検討し。
「やれることはやった上で、とにかく勘で行くしか無いね」
 あっちかなこっちかなと探し始めるソフィアの肩にはシルヴィアがちょこんと乗ったまま。
「ふふ、散歩しているみたい。メガリス探さなきゃいけないのにね」
 なんとなく楽しくなってしまったのか口元だけで不自然にソフィアが笑うとシルヴィアはととと、とソフィアの背を移動してもう一方の肩の上へ。
「メガリスはどこかしら? 誰かが間違った使い方で爆発とかさせてなければ良いのだけど……」
 割と物騒なことを呟くも、そんな事あるわけないかと一笑に付し。
「ささ探索を続けましょ」
 促すように言って、歩きながらソフィアは時折杖で誰も掘り返した様子のない砂をつつき軽く掘ってみて。
「ふふ……そうだね、今度はバカンスで来ようね」
 時折相槌を打つ様に鳴くシルヴィアにソフィアは頷き。
「さぁ、メガリス探索を続けようね」
 砂を踏む一人分の足音は進んでゆく。肩に乗せた星霊スピカへ元気に尻尾を振らせながら。

大成功 🔵​🔵​🔵​

シェルト・ペスカトーレ
【有機100%】で参加

「変わったメガリスだけどあれば素潜りとか楽になるかな?」
深く潜る時は|爆乳《浮力》が仇になるしね
使い方によっては便利そうだし旅団で押さえるのも良さそうだね
「頑張って探していこう!」
超人の真価で能力をあげつつ探していくよ

ちなみに成長の良い子なので意気込みを入れたり、掘り起こしたり、一喜一憂する度に育ちすぎた疑惑のある爆乳が大きくばるんばるんと弾み揺れます
「皆で探せば見つかると思うしどんどん掘っていこう!」

ネタはおまかせで他の人との連携やアドリブは歓迎だよ♪


オリビア・ドースティン
【有機100%】
「たしかに旅団で確保すれば緊急時に使えそうです」
隙間に爆乳で挟まったりとか限られた状況ですが
なお旅団での|何時もの姿《爆乳黒メイド》ではなく|お仕事状態《貧乳より赤メイド》です

ここは数を確保できる氷雪の同胞を使い探していきます
「氷雪狼は地面を掘って貰い、メイド妖精達は援護等をお願いします」
数の力でどんどん探していきましょう、シェルト様達と合わせればそのうち見つかるでしょう
「そういえば元々|胸のサイズ《人格による》を変えられる私が使ったらどうなるのでしょうか?」
大きくするメガリスと違って効能の関係で疑問がつきません

また他の方との連携などは歓迎します


ブレイス・ドミス
【有機100%】

僕の周りには元々胸が大きい人が多くて、僕自身も大きい方が好みなので、正直このメガリス自体は要らなかったり……
でも反転の力を使って小さくされる事件が起こるのは嫌なので、防犯的な意味では確保しておかねば……!(揺れるたわわを見て決意する)

秘宝であるメガリスは込められた技術も凄いでしょうし、周りにも少なからず影響を与えているはずです
【クラフトマンオーラ】で周囲の不自然な気配(例えばとある一か所だけやけに浜辺の生物が集まっていたり寄り付かなかったり等)を探りながら、
怪しい所を同行者や妖精さん達に教えつつ、僕自分も自作の発掘道具で効率的に探していきます

(アドリブ・連携・ネタ等もOKです)



「変わったメガリスだけどあれば素潜りとか楽になるかな?」
 既に幾人もの猟兵が探索しているこの島へ足を運んだ、と言うよりもシェルト・ペスカトーレ(よいこのオーシャンハンター・f38546)がメガリスを持ち帰りたい理由はそんな発想に起因していた。深く潜る時は|爆乳《浮力》が仇になるしともするシェルトの胸の膨らみは確かに発育が良すぎた。
「使い方によっては便利そうだし、旅団で押さえるのも良さそうだよね」
「たしかに旅団で確保すれば緊急時に使えそうです」
 シェルトの言に同意したのは同じ【有機100%】として参加している、オリビア・ドースティン(ウィリアム様専属メイド・f28150)。隙間に爆乳で挟まったりとか限られた状況ですがと付け加えた内容にもかかわらずその胸の膨らみはシェルトのものに比べてかなり控えめであったが、これはオリビアが人格によって体型が変化するからに他ならない。
「頑張って探していこう!」
「はい」
 そうして女性陣二人が探すメガリスへの価値を見出し、早速探索を始めた一方でブレイス・ドミス(装備や道具の事なら・f33137)はメガリス自体には価値を見出せずにいた。
(お二人ともやる気の様ですが、正直このメガリス自体は欲しいとは思えないんですよね……)
 ブレイスの周囲には元々胸が大きい人がたくさんおり、ブレイス自身も大きい方が好みであることから大きくする必要のある人物もいない上に小さくする理由もなかった、ただ。
「流石にそう簡単には見つからないかー」
 屈んで砂を掘り始めたシェルトの姿を見ていれば思うことはある。自己主張の激しいシェルトの爆乳は当人が砂を掘ろうと手を動かすたびに大きく弾み、揺れたのだ。
(……そうですよね。反転の力を使って小さくされる事件が起こることは十分考えられます)
 目の前のたわわが失われてしまうことは嫌だった。
「防犯的な意味では確保しておかねば……!」
 ぐっとこぶしを握りブレイスが決意してしまえば、行動に移るまでは迅速そのもの。
「秘宝であるメガリスは込められた技術も凄いでしょうし、周りにも少なからず影響を与えているはずです。職人の洞察力と集中力にかかれば……!」
 些細な事象も見逃さない職人特有のオーラを放出しつつブレイスは周囲を観察し始め。
「皆様、力を合せて立ち向かいましょう」
 オリビアは150に迫る数の氷雪狼とキキーモラたちを召喚。【有機100%】三人の周囲は急に賑やかになり。
「氷雪狼は地面を掘って貰い、メイド妖精達は援護等をお願いします。数の力でどんどん探していきましょう」
「そうだね。皆で探せば見つかると思うしどんどん掘っていこう!」
 指示を出すオリビアの言に頷くシェルトの視界で氷雪狼たちが思い思いに砂を掘り始める。キキーモラたちは氷雪狼たちの掘り出した砂を掃除道具で片付け出して。
「んじゃ、あたしの本気見せちゃおうかなっと」
 シェルトも銛を取り出すと砂を穿って穴を穿つと穴の中にメガリスがないかを確認してから取り出したキノコを一口。
「力がみなぎって来たよ! これならいけるかも」
 そこから砂を掘る勢いは圧倒的だった、胸の弾むダイナミックさも。何故か周辺をキャンプ地とすると氷雪狼とキキーモラたちまで見違えるように作業効率が上がり。
「あっ」
 ブレイスが声をあげたのはそんな折のこと。
「あそこです、おそらく」
「わかったよ」
 ブレイスが一点を指し示せば、足元の砂をものともせずシェルトは飛ぶようにかけてゆく。ブレイスは一点を示したまま、ただただ走るシェルトを見ていた。弾む胸辺りを重点的に、なんてことはきっとない。
「あったよ!」
 もしこの時シェルトが見つけていなくてもメガリスを探す猟兵と召喚されて協力しているものたちの数を踏まえれば発見は時間の問題だった。いずれにしてもこうして二枚で一対のメガリスは砂の中から発見されたわけで。
「あーっ! 先を越されたですヨ!」
 メガリス探しに夢中で猟兵らの存在に気づかなかったのか。今更になって声をあげたコンキスタドールの姿もそこにはあったのだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​




第2章 ボス戦 『貶める者』

POW   :    実はこんな服を着る趣味があったのですヨ
いま戦っている対象に有効な【恥ずかしい衣装かエッチな衣装】(形状は毎回変わる)が召喚される。使い方を理解できれば強い。
SPD   :    ワタシが盗んだことになってる下着たちですヨ
召喚したレベル×1体の【女性用下着】に【伸縮自在かつ触れることで体力吸収する紐】を生やす事で、あらゆる環境での飛翔能力と戦闘能力を与える。
WIZ   :    貴方の姿、いただきますヨ
【斬りつけて得た他者の体の一部】を代償に自身の装備武器の封印を解いて【自身を体の一部の持ち主そっくり】に変化させ、殺傷力を増す。

イラスト:すねいる

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種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主は💠フェリクス・フォルクエインです。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


「『爆乳』の人を『貧乳』にして『あの胸は詰め物疑惑』を起こし貶める……その為にもこのメガリスは必要不可避だったですヨ」
 実にしょーもない入手動機を口にしつつコンキスタドール、貶める者は「貧」と書かれた板を見る。
「よってそのメガリスの片割れ、力づくでもいただくですヨ!」
 風車のように片手で槍のメガリスを回してから構え、貶める者は宣言した。
城田・紗希
フェリクスさん、自首しよう?
…そっか、他人のふりをしてまで逃れたいんだね(返事は聞いてるけど話は聞いてない)

とりあえず殴ってでも正気に戻さなきゃ…むしろ殴った程度で戻るか不安だけど。(殴ると言いつつ攻撃が魔法)
さぁフェリクスさん、セレヴィスさんの胸を標準に育てるためにもメガリス貸して?(片方しか使っても意味がない、と理解してない)


セレヴィス・デュラクシード
▼心情
余に蔓延る爆乳を貧乳にってのは良いんだけど、それをしようとしてるキミの胸が気になるんだよね。
何?自分の胸は大きくて良いけど他の人のは許せないって事!?
「自分が小さいから皆も小さくしてやる」とか「自分は小さいから大きくなりたい」とかなら共感もするけど……ふざけた事言ってると捥ぎ取るんだよ!?(徐々に怒気強く

▼行動…POW
と言う心情の説得(?)を行いつつ途中から【指定UC】を混ぜ込みコンキスタドールをボケ老人みたいにしちゃおうって思うんだよね。
心情の内容?……モチロン冗談ダヨ?

ピュアな男の子じゃあるまいし、ボクに有効な恥ずかしエッチな衣装なんて物があるのなら是非見せて欲しいかもね~♪(フラグ



「余に蔓延る爆乳を貧乳にってのは良いんだけど、それをしようとしてるキミの胸が気になるんだよね」
 と、セレヴィス・デュラクシード(故郷ヲ想イ心焦ガレシ幻想ノ紛イ物・f04842)は切り出した。
「ワタシの胸とは――」
「何? 自分の胸は大きくて良いけど他の人のは許せないって事!?」
 何か言おうとする貶める者が最後まで言う前に被せる形でセレヴィスは貶める者に詰め寄る。
「フェリクスさん、自首しよう?」
 その横から声をかけたのは、城田・紗希(人間の探索者・f01927)だ。
「言いがかり……と言うかフェリクスって誰ですヨ?!」
 貶める者からするといきなり出てきた第三者の名前。と言うかそろそろ僕とそいつを混同するのやめて貰っていいですか。
「え? でも『と言うか』が被ってるし……その言い訳は苦しいよ?」
 苦しくありません。そもそも僕は皆さんを送り出して別の場所にいるじゃないですか。
「……そっか、他人のふりをしてまで逃れたいんだね」
 そんな風に両方から否定が返ってこようとも紗希は返事を聞いていようとも話は聞いておらず。
「話を聞けですヨ?!」
「ボクの話を無視する気?」 
 紗希を相手に抗議を続ける貶める者をセレヴィスは睨みつける。
「その上でメガリスを手に入れる呆れた動機。『自分が小さいから皆も小さくしてやる』とか『自分は小さいから大きくなりたい』とかなら共感もするけど……ふざけた事言ってると捥ぎ取るんだよ!?」
「いやいやいや、共感する方の動機もどうかと思いますヨ?! くう、むこうはむこう、こっちはこっちで――」
 話すうちに怒りがわいてきたかの如く、声に乗る怒気は徐々に強くなり。二人両方の対処をせねばならなくなった貶める者はまだ気づかない、既にセレヴィスの術中にはまりつつあることを。
「あレ? 何の話でしたヨ?」
「にゃっは~♪ 効いてきてる♪」
 説得に混ぜ込んだ直接対象の頭に呼びかける囁き、そこに籠められた強制的に頭を残念にする悪戯心溢れた言霊が貶める者を徐々に蝕んでいたのだ。よって、自身の心情の様でもあったここまでのセレヴィスの言葉は当人によれば「モチロン冗談ダヨ」とのこと。
「そのままボケ老人みたいになっちゃえばいいんだよ!」
「そういうのはあっちの人だけで十分ですヨ!」
「私?!」
 セレヴィスの悪い笑みに貶める者は紗希を指さして叫び、紗希は衝撃を受けた表情をするがセレヴィスもこれを否定はしなかった。
「うまくいったとは言え、油断はしないようにしないと。だけどピュアな男の子じゃあるまいし、ボクに有効な恥ずかしエッチな衣装なんて物があるのなら是非見せて欲しいかもね~♪」
 こう、貶める者の反撃を警戒していたのだろう。慢心が透けて見えてフラグを立てているようにしか見えなくとも。
「お望みであればご用意するですヨ」
「へ?」
 そんなセレヴィスは知らなかった。貶める者が召喚するのは、恥ずかしい衣装かエッチな衣装。恥ずかしいに全振りした衣装が召喚される可能性があることに。
「あ、あ……」
 それは、一言で言うならダサかった。
「さ、リクエストしたのだから責任もって|着用って《きて》もらうですヨ」
 色合い、センス、着用者に似合うかどうか。どの項目をとっても「これよりひどいモノはあり得ない」と十人が十人そ思うであろうヒドイ衣装は容赦なくセレヴィスに被せられた。
「にゃあぁぁぁぁぁっ?!」
 もしそのまま着用が完了してしまったなら、紗希はこう言っただろう。
「セレヴィスさん、自首しよう? 島の景観をそこまで損ねちゃうのは許されないよ?」
 先ほど貶める者に無茶なことを言っていた手前、セレヴィスにも容易に想像でき、もうダメかと思われた時だった。
「とりあえず殴ってでも正気に戻さなきゃ……むしろ殴った程度で戻るか不安だけど」
 強制着せ替えしようとする貶める者へ紗希が魔法の矢を放ったのだ。
「どの辺が殴ってるで、みぎゃああああっ」
 炎の属性を宿した魔法の矢の雨に貶める者はほどよく焼かれ。
「さぁフェリクスさん、セレヴィスさんの胸を標準に育てるためにもメガリス貸して?」
「誰がフェリクスデスヨ!」
 相変わらず人違いされる貶める者は叫び返した。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

火土金水・明
聖山 葵マスターにおまかせします。かっこいい火土金水・明をお願いします!

 人間のウィザード×マジックナイト、17歳の女姓です。
 普段の口調は「女性的(私、あなた、~さん、なの、よ、なのね、なのよね?)」、機嫌が悪いと「無口(わたし、あなた、呼び捨て、ね、わ、~よ、~の?)」です。

 ユーベルコードは指定した物をどれでも使用し、多少の怪我は厭わず積極的に行動します。他の猟兵に迷惑をかける行為はしません。また、例え依頼の成功のためでも、公序良俗に反する行動はしません。特に、R18に抵触する行動等は、絶対にしません。
 使い魔の黒猫「クロ」も依頼では一緒に行動していますが、戦闘でダメージを受けそうな依頼の時はお留守番をしています。
 
あとはおまかせ。よろしくおねがいします!



「フェリクスさんも大変ですね」
 どういう意味合いでそう言ったのか、火土金水・明(夜闇のウィザード・f01561)はすらりと杖を抜くと手負いの貶める者へと先端を向ける。
「だからフェリクスって誰ですヨ?!」
 再び上がったグリモア猟兵の名に貶める者が反応するが、気にした様子もなく明はまっすぐコンキスタドールを見据え詠唱を開始する。
「っ、これは」
 ふざけた雰囲気が一切ないことを感じ取って貶める者も真剣な表情で槍のメガリスを構えた。
「行きますよ」
 詠唱は完成し、宣告と共にユーベルコードとして魔法は発動する。それは杖の先を起点とせず。
「フェイント?! やってくれ」
「受けよ、天からの贈り物!」
 杖を持たぬもう一方の手をつき出して明が指させば、貶める者へと雷光は落つる。
「っぐ」
 悲鳴をかみ殺して砂の上を転がるもコンキスタドールは既に雷光に貫かれた後。だが無意味に転がったわけではなく、貶める者も失敗した回避行動を次に繋げていた。
「貴方の姿、いただきますヨ」
 転がりつつ、低い位置から距離を詰めながら回転の勢いをのせた槍の穂先は明へ迫る。
「残念、それは残像です」
 斬りつけられれば、姿を映しとられる斬撃が低い位置から明を切り裂いたが切り裂かれた明の姿はすぐに薄れて消え去り。
「っ、しくじったですヨ」
 張り付いた砂をばら撒きながら苦々しく顔を歪めた貶める者は跳ね起きる。
「しかし、ここまで本気で狙って来るなんて……貴方もメガリス狙いですかヨ?」
「私の役目は少しでもダメージを与えて次の猟兵の方に……メガリスを求める方々に繋げる事です。そのメガリスをお土産に持ち帰っても|使い魔の黒猫《クロ》は喜びそうにありませんし」
 視線のぶつかるコンキスタドールへ荒事故にお留守番として置いてきた使い魔のことを少しだけ思い出して明は言った。
「既に望む方が多数居られるようですからね」
 心から欲しければ明もそのつもりで臨んだはずだ。
「ですので、今の私は場を繋ぎ、あなたを追い込むことしか考えていませんよ」
「っ、えええい! シリアスならシリアスでやり辛いですヨ!」
 その場の空気に耐えきれぬように貶める者は喚き、これを合図とするかの如く明が銀の剣を抜き放ちながら砂を蹴った。その時にはもう杖はしまわれている。
「なっ」
 再び遠距離から魔法で攻められると見ていた貶める者は当てが外れて驚きの声を漏らしながらもメガリスの槍を引き戻して構える。
「あ、危なかっ」
 咄嗟のことであるのに受けが間に合ったのは七支刀のような形状の穂先のおかげか。複雑な形状の穂先に明の振るった剣の先が引っ掛かるが、それも僅かな間のこと。
「まだですよ」
「おわっ?! ちょ、わっ、たっ、た」
 すぐさま銀の剣が槍の穂先を弾いてそこから激しい剣劇へと発展する。終始明のペースで貶める者は防戦一方。時折掠める太刀筋にコンキスタドールの身体には傷が増えてゆく。
「はーっ、はぁはぁはぁ……ガチすぎですヨ! ガチすぎて温度差で風邪をひくですヨ!」
 何度も切り結んだ貶める者は飛び離れて間合いを開くと砂へ杖代わりに槍の石突をつき、絶え絶えなった呼吸を整えようとしつつぼやいて。
「風邪をひくのはその恰好が原因なのでは?」
「そんなハイレグのローブ着ている貴方には言われたくないですヨ!」
 返す明の言葉に指をさして喚いたのだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

シェルト・ペスカトーレ
【有機100%】
「出てきたね、メガリスは渡さないよ!」
超人の真価で能力をあげつつ海神殺しで攻撃するよ
メガリスの爆破攻撃も危ないけど近ければ相手も巻き込まれそうだしね
「そういえば距離が近ければメガリスって使えるのかな?」
駄目元で相手の胸に「貧」の板を押し当ててみるよ、無理なら爆発するだろうし
「相手を貶めた場合相手が凄く怒ってる可能性もあるよ、そこのクロみたいに」
動きを封じたのはメガリスを試す以外にも味方との連携も兼ねてだよ

動く度に相変わらず育ちすぎた疑惑のある爆乳が大きくばるんばるんと弾み揺れます
「倒せたからメガリス確保だけど話し合いかな?」

ネタはおまかせで他の人との連携やアドリブは歓迎だよ♪


櫻井・クロ
【有機100%】
「コンキスタドールにゃね、覚悟するのにゃ!」
クロは小さくするとフェルネスちゃんの|ごはん《ミルク》に悪影響にゃし大きいほうが良いのにゃ、何よりも夫の面子の為にも倒させて貰うのにゃ!
猫の集団攻撃に猫の能力秘匿術を合わせて猫猫妖精部隊とエミリア召喚と猫たっぷりの組み合わせでお見舞いするのにゃ
「シェルトちゃんやオリビアちゃん達が足止めしてる今が総攻撃のチャンスなのにゃ、突撃にゃ!」
集団攻撃猫&妖精猫&エミリアちゃんに合わせて突撃して貶める物を粉砕するのにゃ
「これで一安心にゃね、本当に顔しか似てないのに間違える人が多いのが不思議なのにゃ」
メガリスはシェルトちゃん達に渡せばいいかにゃ?


オリビア・ドースティン
【有機100%】メガリス持ち帰り希望

「あれが話に出ていたコンキスタドールですね、援護します」
皆様を援護する為、深く昏い星空でUCを封じます
「厄介な効果が多いですがこれならばメガリスの攻撃に絞れるはずです」
こちらもUCが使えないので衝撃波や制圧射撃など機関銃などで攻撃し相手の攻撃は見切り・第六感・オーラ防御などで対処
「爆乳を貧乳にするのはダメージが大きそうですが内容的に爆発する可能性の方が高そうです」
実際自身に使われたらどうなるかも気になりますが
できるだけシェルト様と足止めして|クロ様《夫の風評被害を防ぎたい猫》にトドメを譲ります

撃破したらメガリスを旅団に持ち帰りたいですがどうなるでしょう?


ブレイス・ドミス
【有機100%】
アドリブ・連携・ネタ等もOK

同じ物を探していた敵がこちらに向かってきますね
えっ?あれはフェリクs……いや!コンキスタドールですね!(引き続きの【クラフトマンオーラ】による洞察力)
メガリスを渡さないためにも倒しましょう!
……それはそれとして、今度某聖騎士さんにお会いした時にボンテージ姿のイメージを重ねてしまいそう……(風評被害)

洞察力で敵の怪しい動きを感知し、二丁の拳銃でその動きを牽制して味方を援護します!
これだけ行動を封じれば敵は自由に動けないはず

メガリス持ち帰り希望ですが、あくまで悪行防止のためなので同行者が欲しがったら渡しちゃいます
……大きくなる方に使って欲しい(儚い願い)


夢ヶ枝・るこる
■方針
・同行:稲荷さん(f06041)
・アド/絡◎

■行動
無事会敵、ですねぇ。
早目に対処を。

『FAS』により飛行、【萌錮】を放ちますねぇ。
此方は一定範囲に対する『爆破』と『離脱禁止の結界』、「撤退して立て直す」様な隙は与えません。
『姿の奪取』『衣装召喚』共に接近させなければ無効化可能ですので、追い込んだ状態から『FRS』『FSS』の[砲撃]で叩きますねぇ。

『既知のメガリスを再現するUC』が有りますから、「一度使わせて貰えれば、権利は譲る」ということで。
そして、試しに使用したところ「|大き過ぎて《解釈次第で「2周目のA」相当》誤作動を起こした」のか、却って|大きく育つ《2周目の『爆』相当》ことに?


クローネ・マックローネ
NGなし、絡みOK、アドリブ歓迎
【SPD判定】
強調したい時は「★」を、それ以外の時は「♪」を語尾につけるよ♪

メガリス獲得希望★

これはクローネちゃん達が先に見つけたんだよ♪
そんなしょーもない事の為に使われる位なら、クローネちゃん達が…こう、上手い事使ってみせるよ★(尚具体的な方法は未定)

UCは『ワタシの空飛ぶドラゴニアンちゃん達』
飛翔状態からのドラゴンブレスで召喚された下着達を【焼却】してもらうよ♪
クローネちゃん自身も炎の【ブレス攻撃】で敵を【焼却】するね♪


ソフィア・アンバーロン
○WIZ/アドリブお任せ

あ、コンキスタドールだよう!
どうやらメガリスを奪わないといけないみたいだね

よぉーし、ならば数の暴力で奪おうかな
ちょっと歩き疲れたから、ちょっと涼しくなりたいかな
ユーベルコードどクリンのベアベアとポーラを呼び出して、おまけにシルヴィアも手伝って!(召喚術使用)
これで行こうか!

敵からの攻撃は霊的防護で軽減できないかな?
ユーベルコードって必中らしいし

盗まれたら、盗まれたら皆でボコボコにするまでだよ!
よーしっ!みんな!総攻撃だよう!

あ、ポーラと私の魔鍵攻撃に貫通攻撃つけて防ぎにくくして、近づいて

可哀想だけど、バッサバサと切断と行こうかしら

その、ごめんね

※メガリスを希望します!


稲荷・こん子
同行者:夢ヶ枝・るこる(f10980)
アドリブ/絡み大歓迎

・行動
るこるさんの包囲網が完成するまで【秘技】で高く空を飛び、完成したら、タイミングを合わせて機関銃で掃射なのです!
卑怯だけどこれって戦いだから、ごめんなさいなのです!(撃ちながら言う)

・戦後
っと言うわけで、揃ったのなら使ってみたいのが私なのです!
(板を借り)

…でも流石にるこるさんのサイズだと私は動けなくなりそうだし、凶器な気もするので、今回は辞めて他の人に協力してもらうで…わっ!?
(板を持ったまま振り返ったら、るこるさんが思ったより近くで胸にHITしてしまい…!)
むきゅー!!
助けて…なのです…

(※悪戯用に、板は貰えたら貰う)



「あ、コンキスタドールだよう!」
 そして喚けば当然目立つ。戦いの音を聞きつけてやってきたソフィア・アンバーロン(虚ろな入れ物・f38968)が声をあげれば、貶める者はまた新手ですヨと顔を引きつらせる。
「いや、『あ』も何もワタシは最初からここに居たですヨ! こう、メガリス探しに必死過ぎて貴方たちに気づくのはずいぶん遅くなったですけども」
 その結果、手傷を負わされ消耗して今こうしてソフィアとも対峙することとなったわけだが。
「どうやらメガリスを奪わないといけないみたいだね」
「ぬぐぐ、やっぱり貴方の目的もコレですかヨ」
 ちらりソフィアの目線が自身の持つ板に行くことに気づけば、貶める者はメガリスの片割れを後ろ手に隠し。
「そっちだってもう一枚も狙ってるんだよね♪ これはクローネちゃん達が先に見つけたんだよ♪」
「そ、それはそうですが、この島に先に上陸したのだって一枚目を見つけたのだってワタシですヨ!」
 話を聞いていたクローネ・マックローネ(|闇《ダークネス》と|神《デウスエクス》を従える者・f05148)が指摘すると貶める者は認めるところは認めつつも譲れないと主張する。
「ワタシにはこのメガリスを使ってやりたいことがあるですヨ!」
 だが、貶める者の動機についてはクローネもグリモア猟兵から聞かされて知っていた、だから。
「そんなしょーもない事の為に使われる位なら、クローネちゃん達が……こう、上手い事使ってみせるよ★」
「何がしょーもないことですかヨ! と言うか、今妙な沈黙挟んだですヨ?」
 本当にうまく使えるのか、ビジョンはちゃんとあるのか、貶める者は疑惑のジト目をクローネへ向けようとし。
「よぉーし、ならば数の暴力で奪おうかな。シルヴィアも手伝って!」
「って、しれっと横から物騒なことを言うのはやめるですヨ?!」
 ソフィアの発言にぎょっとして振り返った貶める者は見ることとなる、ソフィアの近くにちょっと歩き疲れて涼しくなりたいからと言う理由で喚ばれた星霊らが増えている光景を。
「これで行こうか!」
「『行こうか』じゃないですヨ?!」
 貶める者が咄嗟に出来たのは反射的にツッコミを入れることだけ。もちろんツッコまれてもソフィアは、正確には星霊クリンによる氷塊投げと吹き付けるアイスブレスは止まらない。
「みぎゃあああ寒いですヨ!」
 そんな格好してればそうなるよねとはクローネも言わない。
「寒いなら暖めてあげるよ♪ クローネちゃんとカワイイドラゴニアンちゃん達がね♪」
 かわりに160人を超える漆黒の肌を持つ人派の女性ドラゴニアンらを召喚して嗾けると、ドラゴニアンたちは大きく息を吸い込んでからブレスを吐き、クローネもこれに混じって炎のブレスを吐いた。
「ひいいっ、火力が高す、あっちゃあっですヨ?!」
 貶める者は身体に火がつくと悲鳴を上げて砂の上を転がるが、窮地は終わらない。
「無事会敵、ですねぇ」
 身を起こそうとした貶める者の視界へ新たに飛び込んで来る大きな胸、じゃなかった敵対者。
「ちょ、ちょっと待つですヨ!」
 胸が大きくなりたい者が居るのはいい、小さくなる可能性があってそれが目的だとか小さくされるのを防ぎたい、いずれの理由でも自身の持つメガリスを狙うことには貶める者も納得できた、だが。
「あれはないですヨ! どう考えても効果の範囲外ですヨ!」
 無遠慮に夢ヶ枝・るこる(豊饒の使徒・夢・f10980)の胸の膨らみをこれでもかと指さしてコンキスタドールは叫んだ。
「ええ、まぁ……そうですよねぇ」
 示された側のるこるが居心地悪そうに視線を逸らしたのは、そもそもの自覚があったからだろう。探してる時にとおい目をしたりもしていたことだし、もっとも。
「ですがそれとこれとは話が別ですので、早目に対処を」
 あっさり戦いの方に意識を切り替えれば、|3対のオーラの翼《FAS》によって空へと舞い上がる。
「へ?」
 あっけに取られた貶める者は茫然としたままるこるを視線で追い、空を仰ぎ。
「大いなる豊饒の女神の象徴せし欠片、その禁足の理をここに」
「あ、ちょ、ストップ! ストップですヨ?!」
 上空で自身向けて何かを放とうとする姿を見て我に返って慌てだした。だが、敵の制止の声をるこるとしては聞く必要もないと思われたが。
「貴方たち、ワタシはメガリスの片割れ持ってるですヨ?」
「あ」
 諸共にどうにかするつもりですかヨと言われてしまっては、流石に構いませんから爆破してしまいますぅとは出来なかった。
「ワタシとしてもこのメガリスが焼けてしまうのは不本意、だからこうするですヨ」
 るこるの攻撃がとまったのを見届けた貶める者は紐を生やした複数の空飛ぶ女性用下着を召喚すると、自身の持っていたメガリスの片割れを保持させてある程度遠ざける。
「これで貴方たちに持ち逃げもされないし、ワタシもメガリスを庇わずに全力で戦えるですヨ」
「確かにそうですねぇ、では改めまして」
「え? みぎゃあああああっ」
 その直後、貶める者はるこるに爆破された、今度こそ。
「撤退して立て直す様な隙は与えません」
 加えて|浮遊する20台の球体と対になる一対の腕輪《FRS》を砲台に変形させ、|12枚の小型ビームシールド《FSS》中央の砲門ともども自身へ向け砲撃の準備をしているるこるを見れば煤けた貶める者の顔は完全に引きつった。
「鬼ですかヨ?!」
 容赦がなかった、だが。
「上手くいったようでホッとしたのです!」
 この光景をさらに高い場所から稲荷・こん子(七変化妖狐・f06041)が見下ろしていたことを貶める者は知らない。るこるが爆破と共に放った結界によって包囲されその場から離脱が出来なくなってしまっていることも。ただ、逆にこん子は「るこるさんの包囲網」が完成していることを理解していた。むしろこれが完成するまで上空で待機していたのだ。
「今がチャンス、こん子の本気、少しだけ見せるのです!」
 この機を逃さないとばかりに変身すると携えた武器は手放し機関銃を空から貶める者へ向けた。
「掃射なのです!」
「うぎゃーっ」
 降り注ぐ銃弾の中、悲鳴を上げるコンキスタドールからするとるこるもこん子も槍のメガリスの間合いの外。普通に槍のメガリスを振るっても攻撃は届かず、まっすぐな視線で射抜いて爆発させようにも片方を見ている間にもう一方に銃撃なり砲撃なりをされてしまう。
「卑怯だけどこれって戦いだから、ごめんなさいなのです!」
「撃ちながら言うなですヨ?!」
 こうして貶める者は砲撃され銃撃されて。
「同じ物を探していた敵がこちらに向かってきますね」
 逃げてくるコンキスタドールを見つけて声をあげる、【有機100%】のブレイス・ドミス(装備や道具の事なら・f33137)。
「ホントだ。他の人の攻撃に追われて出てきたね、だけどメガリスは渡さないよ!」
 同じ相手を視認して宣言するのは【有機100%】のシェルト・ペスカトーレ(よいこのオーシャンハンター・f38546)だが、奇しくも先ほどの貶める者と同じように片手にはメガリスがある。
「このタイミングで新手がぞろぞろと……しかもこのメガリスの片割れ持ちまで居るのですかヨ?!」
「えっ? あれはフェリク……いや! コンキスタドールですね!」
 極めてありがたくない状況に貶める者が苦々しげな顔をすると驚きの声をあげたブレイスは櫻井・クロ(トラベルキャット・f12090)の方を見てから言い直す。
「そうにゃ! コンキスタドールにゃね、覚悟するのにゃ!」
 頷くクロからすれば貶める者を捨て置けない理由はいくつかある。ひとつは同性の胸を小さくするというコンキスタドールがメガリスを使う理由。
(クロは小さくするとフェルネスちゃんの|ごはん《ミルク》に悪影響にゃし大きいほうが良いのにゃ)
 だが、クロが戦わんとする理由はもう一つ。
(何よりも夫の面子の為にも倒させて貰うのにゃ!)
 既に何人かがコンキスタドールと間違えたり混同している夫の為だった。
「あれが話に出ていたコンキスタドールですね、援護します」
「ありがとうにゃ」
 同じ敵を視認して告げるオリビア・ドースティン(ウィリアム様専属メイド・f28150)へとクロは感謝の言葉を口にすると大きく息を吸い込み。
「みんなー、出番にゃよ!」
 呼び声に応じ現れたのは、妖精風猫の部隊と夫の乗騎である天馬のエミリアだ。
「エミリアちゃんよろしくにゃ」
 ひらりクロが背に跨るとエミリアは嘶いて。
「〽眠れや眠れ。あなたの中の秘法は、もう寝ましたよ」
「なん、聞いてないですヨ?!」
 他の【有機100%】の面々に気をとられていた貶める者はオリビアの子守歌に織り込まれた宣言にぎょっとする。
「って、本当に」
「厄介な効果が多いですがこれならばメガリスの攻撃に絞れるはずです」
 ようやく自身の言が本当であることに気づいた貶める者を見ていたオリビアは同じの仲間の方を振り返り。
「んじゃ、あたしの本気見せちゃおうかなっと」
 片手に持ったキノコを食べつつ銛を一振りしたシェルトは、大きな胸を弾ませると動揺する貶める者へと突きかかる。
「わわわっ、突きはいなし難いからよすですヨ?!」
「へぇ、やっぱりこの距離だと自分を巻き込むから爆破は出来ないみたいだね」
「うっ」
 槍のメガリスで防ぐだけの様子を見てシェルトが指摘すると貶める者は怯むが。
「そういえば距離が近ければメガリスって使えるのかな?」
「っ、止めるですヨ!」
 などと疑問を口に出されれば貶める者は血相を変え。
「動揺してますね。チャンスです、このままメガリスを渡さないためにも倒しましょう!」
 一連の様子を見ていたブレイスは味方を援護射撃すべく二丁の拳銃を構えるも。
(……それはそれとして、今度某聖騎士さんにお会いした時にボンテージ姿のイメージを重ねてしまいそうで……)
 一度抱いてしまった印象はそう簡単には消えてくれないらしい。一人悶々と表に出さずブレイスは悩むが、戦闘とは無関係なことを長々考えていられるような状況でもなかった。
「あんた貶める者って言うんだっけ? だからあんなことを考えたんだろうけど」
 槍のメガリスと銛がぶつかって貶める者と攻防を繰り広げる中でシェルトは槍の穂先を銛で跳ね上げて言う。
「相手を貶めた場合相手が凄く怒ってる可能性もあるよ、そこのクロみたいに」
「な」
「シェルトちゃんやオリビアちゃん達が足止めしてる今が総攻撃のチャンスなのにゃ、突撃にゃ!」
 示された先には天馬に跨って駆けてくるクロの姿。クロの後ろには妖精風猫の部隊が付き従っていて、一斉に突っ込んで来るのだから疲弊し傷も負っている貶める者はたまったものではない、ただ、ここまでで刃を交えていた猟兵たちも【有機100%】の面々と貶める者との戦いを黙って眺めてもいなかった。
「よーしっ! みんな! 総攻撃だよう!」
 ソフィアが星霊らに呼び掛け、戦いの終幕は数に物を言わせた袋叩きの様相を見せ始める。
「ちょ、ちょっと……その数は流石に卑きょ、待つですヨ? こんなのどうしろって言うんですヨ?!」
「その、ごめんね」
 絶望顔の貶める者に謝りこそしたもののソフィアも見逃したりするつもりはなく。
「みぎゃあああああっ」
 容赦なくボコボコにされた末に貶める者は倒されたのだった。
「これで一安心にゃね、本当に顔しか似てないのに間違える人が多いのが不思議なのにゃ」
 倒れ伏したコンキスタドールがもう動かないのを見て戦いの終わりを確信したクロが首を傾げると、ブレイスは無言で視線をそらした。
「ともあれ、倒せたからメガリス確保だけど話し合いかな?」
 貶める者が倒される裏でひも付き下着も倒されたのか、召喚主が倒されたことで消えたのか砂の上に放置されていたもう一枚を他の猟兵が確保しているのを見てシェルトが周囲を見回すと、幾つかの視線とぶつかった。その大半はメガリスの持ち帰りを希望する猟兵、と思われたのだが。
「私は『既知のメガリスを再現するUC』が有りますから、『一度使わせて貰えれば、権利は譲る』ということで」
「あぁ、直接この場で使ってみたい人もいるんだね」
 るこるの言にシェルトが納得すると、視線を向けて来ていた猟兵の中から私もと言うようにこん子が挙手し。
「っと言うわけで、揃ったのなら使ってみたいのが私なのです!」
「この後どなたかが持ち帰る訳ですし、あまり時間はかかられませんねぇ」
 手早く済ませてしまおうということで二枚揃ったメガリスの側へと二人は移動して、最初に使うこととなったのはこん子の筈だった。
「……でも流石にるこるさんのサイズだと私は動けなくなりそうだし、凶器な気もするので、今回は辞めて他の人に協力してもらうで……わっ!?」
「きゃ」
 心変わりしたのは隣のるこるの胸の大きさが圧倒的だったからか、だが振り返った拍子にるこるとぶつかってしまい。
「むきゅー!! 助けて……なのです……」
 倒れ込んだるこるの下敷きとなったこん子は悲鳴を上げる。ぶつかった際、るこるの胸にメガリスが当たってしまったような気もするが。
「効果はないようですねぇ?」
「即効性ではなかったのかな?」
 るこるの胸は大きさ的には対象外。このまま何もないことも考えられるが。
「『|大き過ぎて《解釈次第で「2周目のA」相当》誤作動を起こしたとか』でさらに大きくなってしまったら大変ですし」
 最優先すべきはこん子の上から退くこととるこるは起き上がろうと砂の上に手をついた。結果としてこん子の手放したメガリスは砂の上に投げ出されたまま。
「メガリスは持ち帰り希望ですが、あくまで悪行防止のためなので」
 同行者が欲しがったら渡す旨をブレイスは周りに伝える。
「……大きくなる方に使って欲しい」
 とも言うが、希望者の殆どは豊かな胸をしていた。
「私もメガリスを旅団に持ち帰りたいですがどうなるでしょう?」
「希望者は多いみたいだから、話し合うとかくじで決めるとかしかないね★」
 こうして希望者多数の為メガリスについてはくじで決められることとなり。
「当たりは5番ですね」
「5番と言うとクローネちゃんだね★」
 二枚一対のメガリスの元へと近寄ったクローネは、砂を払い落としてこれを抱え上げたのだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​



最終結果:成功

完成日:2025年03月22日


挿絵イラスト