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💗鬼は二度食う

作者：ピンク☆フラッシュ

●魂と肉体と
「嗚呼～、そちはげに美しきおなごじゃのう」
「ふふ、そうかや？　どのくらいじゃ？」
　一つの部屋の中で抱き合う男女。女の頬の下に手を添える男の瞳に、美しく妖艶な笑みが映る。
「うわさに聞く美鬼のようじゃ。この世のモノとは思えないほどにそちは美しい」
「ふふ、ふふふ……嬉しい。わっちはもうそんな噂になっておるんじゃのう？」
「何……そ、そち、まさか……ぐわあああああ」
　しかし、女が正体を現すと、その瞳の光はとたんに消え、真っ赤な血で染まっていた。

●一粒で二度おいしい
「はいどうも～！　みなはん今回も集まってもろておおきに～」
　キアラ・フォックストロット（輝きは愛の中に・f12890）は集まった猟兵たちに手を振って愛想よく笑う。
「今日は皆にアヤカシエンパイアに行ってほしいねん。なんでも、また平安結界が決壊しそうな事件が起きようとしとるんよー」
　今回のターゲットは紅角の鬼姫。なんでも道行く人を美貌で唆し、喰らって力を蓄えた妖のようで、蓄えた力で平安結界を破ろうとしているようだ。
「連れは絡新婦……過去にも一回ウチが依頼したやつにも出てきた奴やね。蜘蛛を放って人々を捉え、極上の人間を食べようと思っとるみたい。勿論選ばれなかった奴も雲に食べられるやろうから助かることもない。都が悲劇にあうのは絶対に避けるべきやし、ここは皆はんに是非撃退をお願いするわ」
　都は春めき行楽シーズン。なんでも直ぐ近くにある里で桜蛍というのが多く舞う花の夜宴というのが行われているらしく、そちらの村には宿がないためこの都に滞在する人も増えている時期だという。つまり餌になってしまう人も普段より多いのだ。
「花の夜宴の特別な席をいくつか確保してもらったから、それを報酬に皆はん頑張ってや～！」
　キアラは説明を終えると、大きな五芒星を地に描き、それをアヤカシエンパイアへと続くゲートにするのであった。

第1章 集団戦 『絡新婦』

POW   :    恋の蜘蛛糸 【蜘蛛糸】が命中した敵の部位ひとつを捕縛し、引き寄せる。 SPD   :    吸血女郎蜘蛛 【蜘蛛糸】を最大でレベルmまで伸ばして対象1体を捕縛し、【吸血によるダメージと呪毒】による汚染を与え続ける。 WIZ   :    その願い、叶えてやろうか？ 対象にひとつ要求する。対象が要求を否定しなければ【妖術で願いを叶えるが対象は人から忘れられ】、否定したら【否定した事を後悔する様な事象を引き起こし】、理解不能なら【回避困難な捕食攻撃によって命】を奪う。 イラスト：もりさわともひろ 👑11 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

●たべちゃうぞ
「美味しそうなのは謙譲」
「いまいちなのはわれらが育てて食う」
　突如都に空いた穴。そこから現れた絡新婦たちが暴れ出す。みるみる捕まっていく人々。そこに同時に現れる猟兵の君たち。
　未完成な蜘蛛の巣を、突き破るか、それとも巣の内側から腐り墜ちた果実となって壊すのか。
「いやあああ～～～！！！]
　ただ、待ち人たちの恐怖の声だけがその場にこだまする。


●二度目の絡新婦
「ああ、またこの方々ですかぁ」
　いつだったか退治した時はもう少し無差別に凶悪だった記憶があるが、どうやら今回は目的がよりはっきりしているらしい。夢ヶ枝・るこる（豊饒の使徒・夢・f10980）はその方が対処しやすいと【豊乳女神の加護・餮囹（チチガミサマノカゴ・ドンヨクナルヒトヤ）】を発動し、自らを乳白色の波動で包み込んだ。
　『蜘蛛糸』による引き寄せや攻撃は、『波動』の範囲に入った時点で『吸収』すれば命中前に無効化出来るし、本体が入った時点で『行動阻害』で逃走を阻止しつつ『存在吸収』が可能。今回も盤石である。
「大丈夫ですかぁ？」
　『FPS』で一帯の情報を把握、一般の方々の多い側から優先的に排除しつつ、逃げづらい位置へと追い込みながら、町人たちの意識を確認すべく声かけ。
「ええい、邪魔者よ！　やっておしまい！」
　と絡新婦たちが襲い掛かって来るが波動で吸収は勿論、存在が消えるより疾く迫る勢いのものは阻害するように射撃で妨害する。
「恨まれたら大変そうなので、確実に、つぶさせていただきますねぇ」
　とほほ笑むるこるの姿は、一部の人には恐ろしく見えたし、一部の人には頼もしい害虫駆除業者のように見えていたとか。

大成功 🔵​🔵​🔵​

●誰にでも弱点はある。
「……蜘蛛は苦手なんだよ…」
　涼風・穹（人間の探索者・f02404）はそっと吐露した。とはいえそうもいっていられない。いくら女性型でも蜘蛛はとにかくお相手出来かねるので【贋作者（フェイカー）】で火炎放射器を創り出して巣ごと焼き払う勢いで追い払う。
　まあ、この時代殆どが木造建築だし、勢いだけで本当にそこまでは出来ないのだが。
「性的にでも、悪いけどできればお断りしたいなあ」
　と生理的にどうしようもない気持ちで出来るだけ視界に入れないように討伐し、捕まってしまった女性たちの救助を優先する。蜘蛛の糸に絡め取られていれば勿論刃物でそれを切って避難誘導。
「もう大丈夫、この辺りのはやっつけたから、近くの長屋に逃げ込んで」
　出来るだけ一か所に固まっていてくれた方が守りやすいと人を集めそちらに蜘蛛がいかないように戦っていたのだが、穹が絡新婦たちにとって非常においしそうに見えるのか群れを成して襲い掛かって来るのでその時間は地獄のように長く感じたという。
　男として性的美味しそうと思われるのは悪くない気分だが、その後肉体も食べられそうなのでノーサンキューとして置いた。

大成功 🔵​🔵​🔵​

●毒益
　蜘蛛は益虫だから、殺しちゃダメなんて言われる事があるけれど、こうあからさまに害が有るとなると話は別である。まあ、だいたい言われるのって足の高い小さめの蜘蛛であって、こういう大きいのはもともと規格外だよね！
「ささっと倒してしまいましょう」
　鳶沢・成美（三角定規の除霊建築士・f03142）は蜘蛛の糸を手に巻き付けられながらぐっと力を入れて笑った。相手の蜘蛛の糸で引き寄せる勢いを利用して某立体機動な装置よろしく一気に近づく。
「三角定規の使い方は……こうだよ！」
　さく裂する【三角定規二刀流・三連撃】で鮮やかに一匹討伐すると、傍にいた他の絡新婦は動揺した様子。
「おや？　引き寄せを利用されるとは思わなかったんですか？　なら」
　今度はこちらから≪フック付きワイヤー≫を使って今度はこっちが引き寄せてみる。
「ひゃんっ！」
　という声は無理やり抱き寄せられた乙女のようであったが、かまわずフィニッシュ！　というか、なんかそれっぽいなあって思ったの倒した後ですし。
「普段押せ押せなのに推しに弱い系のキャラみたいだぁ」
　と呟きつつ、次々にキャッチ&スラッシュで蜘蛛たちを片付けていくのであった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

●震えて眠れない
「こっ…こここ、今回はマジな敵ですよぅ！　ひぃぃぃ…たっ…たたた、た、戦わなくちゃあ……！」
　エヴァンジェリン・アルベール（従属する魔王代理・f45099）は声を震わせながらもなんとか戦う体制をとった。とはいえ、彼女自身が戦う自信はなく……。
「お、おね、お願いしますぅ！私の事は構わず、戦ってくださいぃ！」
　ユーベルコード【魔王代理の全軍招集（ヤッテヤリマスヨ）】を発動し、大量のゴブリンやスケルトン（LV1）を召喚して津波のように送り込む。
　その背後に隠れるようにすすすっと道端の端の方に行って小さくなるエヴァンジェリン。
「ウグアアアア」
「ウボアアアア」
　と果敢に魔王軍は立ち向かっていくが、所詮レベル１。結界が破られた平安の絡新婦と戦うには少々役不足であり、攪乱と足止めが精々である。
「あ、あ、あ、あ、あぁ……」
　そして、この街のあちこちから現れる絡新婦。こそこそさせてもらえなくて至近距離で目が合ってしまった。
「あら、こんなところにも餌、発見」
「ひぃぃぃぃぃ～～～～～～！！！！」
　エヴァンジェリンは両手を上げて壁際まで逃げ、絶体絶命の中何度も頭を下げる。
「何でもしますぅ…何でも受け入れますぅ…だからどうか命は…。」
　懇願。情けないまでの懇願。
「ほぅ、一体何が出来るというのだ。脱げと言えば脱ぐのか？」
「脱ぎます脱ぎます！！！　全部脱ぎます！！！」
　エヴァンジェリンは望まれるままに服を全て脱ぎ捨てる。
「それじゃあ次は足を開け」
「は、ははは、は、は、はいぃ～～～！！」
　言われるままに足を開く。絡新婦はエヴァンジェリンの頬を撫でまわして舌なめずりする。エヴァンジェリンは恐怖でビクッと震えた後同じくらい期待で濡らしてしまった。
「本当に言われるままなのじゃな。よかろう。特別に命だけは取らないでおいてやる」
「あ、ありがとうございます。あ、あ、あ、ありがとうございます！！！」
　震えながら感激するエヴァンジェリン。
「ただし……味見はさせてもらうが、な」
　と笑う絡新婦にこのあと酷い目にあわされいっぱい鳴かされてしまうことになるのだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

●No Thank You!
「これは……避難誘導をしながら戦う必要があるかな？」
　クローネ・マックローネ（｜闇《ダークネス》と｜神《デウスエクス》を従える者・f05148）は逃げ惑う人々が本当に妖を恐れている様子を見て気を引き締めた。
　そして言葉の通りに絡新婦と人々の間に立ちはだかり、その捕獲活動を妨害する。
「なんじゃお前は」
「邪魔をするな。言うことを聴けば願いを叶えてやるぞ？」
　と妖艶に微笑む絡新婦。しかしクローネはにっこり笑うとはっきりと拒否する。
「願い事は自分で叶えるから★」
「そうか……ならば貴様が餌に成れ！！！」
　ただただ邪魔する煩わしい存在だと考えた絡新婦は腹を立てて毛を逆立て襲ってくる。クローネはユーベルコード【ワタシの空飛ぶヴァンパイアちゃん達（ブラック・ヴァンパイア・レギオン）】を発動し、呼び出したヴァンパイアに背後の住民の避難を優先するように指示をすると剣を構えて絡新婦を切り払った。
「こっちだよーっ♪」
　そして、人の少ない方へと追いかけっこを仕掛ける。
「ええい、先ずは舐め腐ったあやつを手籠めにするぞ」
「ああ、そうじゃな」
「やってやろうぞ」
　絡新婦たちは複数でクローネに狙いを縛り妖気の糸などを使って素早く追い回す。しかしクローネになかなか追いつくことは出来なかった。突かず離れず、あきらめるには惜しい絶妙な距離感を保たれて都の外れの方へ誘導される。彼女たちが素直に誘導されるものだから、クローネは気を抜いていたのかもしれない。
「あ」
　逃げる路地の陰に小さな女の子がうずくまってしくしく泣いているのを見つけてついそれに近づいてしまった。
「大丈夫？」
　と声をかけると、ふるふると首を振る少女。こまったなあとクローネが少女に背中を向け背後からの追手との距離を見ようとしたその時、少女がクローネに抱き着いた。
「あ……」
　クローネはそこで気が付いた。少女が現在真面な状態じゃないことに。
「お姉ちゃんを捕まえたら、ママが帰ってくるの、だからゴメンネ」
　絡新婦に願いを叶えてもらおうとした子供だ。クローネはそれを無理に引き剥がすことが出来ず絡新婦たちに捕まってしまい、コケにした分も含めてたっぷりとお仕置き❤されることになるのだった。まあ、犯されるだけなら全然公開するようなことにはならないからいいのだけれど。

大成功 🔵​🔵​🔵​

●縛術
「待ちなさい！　この先に行かせるわけにはいきません！」
　斎藤・斎（人間賛歌・f10919）は道行く絡新婦たちの前に仁王立ちすると、おたけびを上げるように強く言い放った。
「ほう、通せないと申すか」
「か弱き人間風情が」
　見下す様に睨みつけてくる絡新婦たち。前へ進もうとすれば武器を向けてくる斎に、一人が負けぬ勢いで言い放つ。
「我々の邪魔をすると？　いいから退け」
「いいえ、絶対に退きません！！！！」
　絡新婦の言葉に斎がはっきり拒否を示したその瞬間、斎の身体は蜘蛛の糸に縛られて拮抗縛りにされてしまっていた。複数が絡まり太くなったその糸は、どちらかというと麻縄に近かった。
「ぐ、くっ……なにを」
「お主の我らを通したくないという願いを叶えられそうにないのでな」
　どうやらそんなつもりはなかったのだが、絡新婦のユーベルコードを発動させるトリガーをひいてしまったらしい。斎にとって後悔する未来、つまり快楽落ちの未来がこれより絡新婦によって実現されようとしていた。

「は、はなしなさ――！」
　こちらが向こうの言い分を聞かなかったのと同じように、絡新婦もこちらの言うことを聴くつもりはない。斎の身体を縄で開かせ、そして恥ずかしくあけっぴろげられた足の間、陰核をいじりながら斎のお尻の穴に指を挿れると、指先から出した糸を腸内で固めて引き抜く。
「ぐぉおおっ❤」
　突然の苦しみと快楽に変な声を上げてしまう斎。必死に足を閉じようとすれば、四本ある腕の二本でそれを阻止される。
「や、くっ……やぁ❤」
　うまく力が入らない体制にされているため弱気な牝のような声を上げてしまい悔しさがます斎に、今度は前の穴に指を入れ、中を糸で埋め尽くして張型を作り出すと、前後の穴を糸製の玩具でひたすら責め抜き、溢れた蜜を念入りに啜られます。
　相手は１人、それで十分だと思われたのだろう、他の絡新婦は先へ進んでしまった。
「くそ、行かせるわけには……くぅ❤」
　その後も何度もイかせた事でできた拘束の緩みに気づかず、静かに取り戻した銃に頭部を撃ち抜かれるまで絡新婦の加虐は続くのだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

●一度目は偶然、二度目は必然
「蜘蛛か、前回の事をついつい思い出してしまうな」
　勧禅寺・宗大（平安貴族（正四位下）の幻惑の陰陽師・f43235）はいつか燃えるように盛ってしまった絡新婦のことを思い出しながら蜘蛛と人の間に結界を張っていた。
「……！」
　そんな彼の前に、彼を見て動揺する絡新婦が現れる。
「貴様は、何だ。邪魔をするな。く、頭が……」
　どうやら記憶はないらしいが、その顔立ち、そして声、そして立ち居振る舞いがまさしく、先ほど思い浮かべた絡新婦のものであった。
「おお、お前……そうか、本当に会えたか。流石執念深い絡新婦だ」
　宗大は感激しながら彼女に近づくと、そっと肩に手を置く。
「な、なにを……」
「いい、思い出さなくても。会いたかった、ちゃんとすまないと言いたかった…」
　そしてそのまま、宗大を振り払えもしない蜘蛛のことを抱きしめて、耳元で切なげにそう囁いた。
「な、あ、お前は……くぅ！」
　動揺する絡新婦の腹に、御霊式神符が貼り付けられる――瞬間、彼女の本来引き継がれるはずのない記憶が蘇った。
「ああ、そうだ。私は、お前と……」
　宗大から血をもらった記憶。そして、愛を番おうとしてその前に消えてしまったことを思い出すと、絡新婦は宗大のことを押し倒していた。
「な、お前……」
「許して欲しいのだろう？　なら、今回はちゃんと愛を教えろ」
　絡新婦はそういうとそのまま宗大の着衣をはだいていく。少年の姿になってから宗大がこういうことをするのは初めてのことだった。
「し、しかたないな。お前に全部、委ねていいんだよな？」
「ああ、お前のような子供のなりに組み敷かれるのは、流石に趣味じゃないからな」
　絡新婦はクスリと色めいて笑うと宗大に口づけを落し、そして二人だけを包み込む眉を形成した。
「さあ、愛の温もりを」
「おう……くっ……ぉ！」
「ふふふ、元気が良いな……熱いぞ、お前の……」
　宗大を包み込むように抱きしめた絡新婦は、そのまましばらくは思う我慢に宗大を愛したが、やがて雄の本能で我慢ならんなった宗大に下から突き上げられ、たくさんの白濁の愛の熱を注ぎ込まれると幸せそうに消滅してしまうのであった。
「次は、また違う形であえるといいな」
　と、ほぼ同時に囁き合いながら、男女はまた別れの時を迎えた。

大成功 🔵​🔵​🔵​

第2章 ボス戦 『紅角の鬼姫』

POW   :    紅角の鬼戯 【角が輝く間、妖気】を放つ。他のユーベルコードと同時に使用でき、【鬼の力を開放する】効果によってその成功率を高める。 SPD   :    黒扇乱舞 【鬼の力を操ること】により、レベルの二乗mまでの視認している対象を、【鋭い風の刃を放つ扇】で攻撃する。 WIZ   :    黒液の滅腕 自身の身体部位ひとつを【黒い液状の鬼の腕】に変異させ、その特性を活かした様々な行動が可能となる。 イラスト：nitaka 👑11 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

●謙譲せよ、その身、その魂。
「ちょっと数が足らないんじゃないのか？」
　紅角の鬼姫は結界のほつれから街中にやってくると広場の中心で複数の絡新婦を呼びつけた。
「すみません、邪魔をするものが現れまして」
「いいわけはいいわ。ソレ、いきがいいなら妾が直接たべちゃうから❤」
　どうやらいろんな意味で昂っているらしい。猟兵たちをぐるりと眺めて回ると、街の隅々まで届くような邪気を放った。
「さあ、主らはわっちを楽しませることができるかえ？」
　それは美しい鬼だった。美しく傍若無人で、己の欲望に忠実な鬼だった。
　その美しさからは想像もつかないほどにいろいろな意味で飢えた鬼だった。


●どっちかというと暴食の側なので
「おや、ご登場ですねぇ。確かにお美しい方ですが、お相手致しましょう」
　夢ヶ枝・るこる（豊饒の使徒・夢・f10980）は気合を入れると【豊乳女神の加護・拖玺（チチガミサマノカゴ・コウリャクノヒョウゴウ）】を発動した。全『祭器』の基本性能を強化し、自身の周囲にルーンを宿す。それはどんなものであれ吸収し自らの力の糧とするもの。
「大容量なので、溢れることもないと思いますがぁ」
　とは言いつつ相手も使うのは｜ユーベルコード《超越したチカラ》なので油断はせず、オーバーパワーは祭器によって判断し躱すことに。
「ふふふ、牛鬼かのぉ、ういのおういのお。食べたいのお」
　とこちらに爪を向けてくる鬼に、あははと笑いながら砲撃で対抗する。
「すみません、私、食べられるより、どちらかというとたくさん食べる側ですのでぇ」
　やんわりとお断り申し上げながら鬼姫の爪を切り払って地面に叩き返してみせたうえ、重力波を放つと、そのまま流星の如く刀を突き落とすのであった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

●｜寸々止《すんずんとど》め
「おやおや、なにをやっているやら」
　勧禅寺・宗大（平安貴族（正四位下）の幻惑の陰陽師・f43235）は鬼姫と海熊の戦う方を見て呟いた。
　水龍飛翔瀑布によって円の中に閉じ込められた二人がどのように戦っているのか不思議に思ったからだ。中からは海熊の叫ぶ声だけが聞こえてきていた。
「んおぉお゛、や、やめろ゛ぉ～～～！！！」
　海熊は黒い液状の鬼の腕に体に巻き付かれ、触手プレイを喰らわされていた。
「く、そ……欲望に勝てない！！！」
　海熊の最大の敵は自分自身だった。情けない、こんなのダメだと思うのに、いまだに童の帝である海熊はその目新しい刺激に抜け出せず足をがくがく震わせるので精いっぱいだった。それ以上を期待してしまうようなエッチな絡まり。
「んぐ、おぉおお💕」
　獣のような雄叫びを与えながら、ぬるぬるの手で肉棒を虐め回されながら、美しき鬼に耳元で囁かれて抵抗できるほど、枯れてはいなかった。
「お主、大きいのぅ。妾にこんなものが入ってしまったら、壊れてしまうかもしれんのぅ」
　はずる過ぎる。もう駄目だ、戦闘中なのに吐精する、吐精る！！　吐精させろ！！！　脳みそがそんな感情で一杯になり放出したいしか考えられなくなったその時……！
「ぎゃあああああ！」
「なっ、嘘だろ！！？」
　海熊が涎を垂らし息を荒げまさに吐精しようとするときに運悪く他の猟兵の放った技が鬼姫に当たり彼はイキそびれ悶々とすることになってしまうのであった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

●触らぬ鬼に祟りなし
「いろいろな意味で食べられるのは勘弁なので……」
　鳶沢・成美（三角定規の除霊建築士・f03142）は三角定規を納刀して【火雷神道真】を発動する。
「道真さんよろしくー」
　というと約８００の雷の礫が鬼姫に向かって飛んでいく。狙いは変異した腕以外の全て。
「おうおう、豪快じゃのう。痺れてしまうわ」
　鬼姫はそれを手で払いながら後退して回避を試みるが、ホーミングされていて逃げても軌道を修正してこちらを狙い続けてくる、しかも平安の建物には雷を遮れる建物などはなく、どこまでも追いかけてくるのだ。
「そのまま痺れていただいてかまいませんよ！」
　雷は神鳴り、その破魔の力は鬼の手にも蓄積していき、何度も払われるうちに鬼の身の内側から痺れさせていく。
「くっ、何じゃ……体が、自由に」
「僕、こう見えても除霊建築士なので、妖怪退治は得意なんですよねえ！」
　一瞬ふらついた鬼姫の動きを捉えた成美は、その場に一度鬼を釘付けにするように三角定規を投げて足を挫かせ、礫を鬼姫に追い付かせて残った弾を全て命中させるのであった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

●もう一度、頭を回して
　エヴァンジェリン・アルベール（従属する魔王代理・f45099）は先ほどの無策を悔い改めるように次はちゃんと考えて魔王軍を呼び出すことにした。
「♥鬼姫様ぁ♥クソマゾな私はぁ…えひ♥鬼姫様を一目見て…好き放題滅茶苦茶にされたくなっちゃいましたぁ♥」
　その内容は、伏兵作戦――。ただの土下座ではなく地面を頬ずりして舐めながらお尻を突き上げる土下座を超えて惨めな超土下座で尊厳を更に大きく消費することで、強力な魔物を呼び出す。そのうえこの超土下座によって敵をおびき出して木っ端みじんにするのだ！
「ほう、おぬし、そんなにもわっちを遊びたいのか」
「は、はいぃ……❤　ふひ、い、いえ……ちが……あ、あそばれたいんですぅ～～～～💕」
　くねくねと腰を振って無防備をアピールするエヴァンジェリン。彼女の目論見通り鬼姫が興味深そうに近づき、容赦なく襲い掛かって来る。
「ひゃ、ひぃ～～～～（思ったより全力でこっちに来る～～～！）」
　焦るエヴァンジェリン。しかし、彼女の消費した尊厳はもまた、彼女の想像を超えたモンスターをよびだした。
「ヤデヤデ、ナニヲヤッテルデゴワスカ」
　と出てきて鬼姫の攻撃を受け止めたのはボストロール。そして彼の率いるオークとトロールの軍勢が鬼姫とドンパチを始める。
「は、はひぃ～～～。ふ、ふひっ、あ、あ、あ、後はお願いしますぅ～」
　それもこれも、ビビったエヴァンジェリンがおしっこを少量漏らしたおかげであった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

●骨の髄まで
　捕まっていた方々の救助を優先したせいで絡新婦達の撃退が遅れてしまった涼風・穹（人間の探索者・f02404）は窮地に立たされどうにか絡新婦達を撃退してもその間に紅角の鬼姫に色々と虚仮にされて煽られて、挙句に男として看過できない侮辱をされていた。
「絶対泣かす……！」
　そして今、反撃の時。
「くぅ、お主、思ったよりやるではないか」
「今更……っ！」
「ひゃあああん」
　妖艶な笑みを浮かべ自分に押し倒される鬼姫が上から目線で褒めてくるのを黙らせるべく服を剥ぎ、美しきその体を白日の下に晒す。風の刃で既にボロボロにしていた服を裂くのは絹よりも簡単だった。
「お前らの言った言葉が本当か、確かめてみろ」
　ずんっ！　自分の逞しく猛々しい肉棒を女の中に押し込む。
「んぉおおおお💕　お前様の肉棒……すごっ❤」
「本当にそう思ってるか？」
「お、おもってりゅっ！　んほぉおおお💕　あ、あぁ～～～～」
　鬼姫が何と言おうと手心は加えず、只管乱暴に犯しぬいて、休ませて欲しいと懇願されても無視して、女の悦びを教えてから寸止めをして無理やり謝らせたりと、たっぷりと男の恐ろしさをその身体に教え込んでいく穹。鬼姫はなんとか穹の何度目かの絶頂のタイミングで逃げ出すのであった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

●それはまるで鬼女の如く
「｜お願いしますぅ…♪《イきたい》　｜いっぱいご奉仕しますからぁ…♪《イきたいイきたい》　｜クローネちゃんを…クローネちゃんを…《イきたいイきたいイきたい》　｜めちゃくちゃにしてくださいぃぃぃ★《イきたいイきたいイきたいイきたいイきたい》」
　クローネ・マックローネ（｜闇《ダークネス》と｜神《デウスエクスを従える者》・f05148）は頭の中がエッチで一杯になっていた。というのも、絡新婦たちからたっぷりと｜お仕置き❤《寸止めプレイ》をされて完全に出来上がっている状態なのだ。
「イキたきゃもっとはよあるきなさい」
「｜はぁうぅ～～～《イぎたい～～～》！！！」
　絡新婦たちに手足を拘束された状態で鬼姫の前へ引きずられちゃってもう欲望がはち切れそう！　イかせてもらえないままずっと寸止めされ続けた事で我慢できなくなって、鬼姫に懇願する。
「イかせてください！！　イかせて～～～～★」
　足を広げ、腰を躍らせながら誘惑的に魅せる動きと不釣り合いなほどに涎を垂らしてだらしなくなっている顔は考えも無き獣のよう。
「ほしいのおおお💕　快楽ほぢいいいいいい♪」
　キャラが崩壊するほどに要求すれば、鬼姫もくすくす笑って愉快そうにクローネを踏むと、従順であることを確認し、胸倉をつかんで立ち上がらせる。
「ふふ……そち、そんなにイキたいんか？」
「う、｜うん～～～～《イギタイッ》♪」
「しゃあないなあ。ほな、わっちのコト、気持ちよぉしてみ？」
「｜よろこんでぇ～《イキタイよぉ～》♪」
　クローネは鬼姫の身体に奉仕を始める。もちろん、彼女を連れてきた絡新婦たちにも。弄ばれる度にそぐそくと身を震わせ、そして、そのままもみくちゃに愛撫されて絶頂を迎える。
「幸せぇぇえええええええ♪」
　何度も、何度も、連続で生かされる度に快楽を求める感情は寧ろ増幅し、気が付けばクローネは【クローネちゃんの淫魔変身★（ブラック・サキュバス・メタモルフォーゼ）】を発動していた。
「はぇ？」
　そして、気が付けば彼女の膨れ上がった欲望による生命力吸収によって、鬼も蜘蛛も見事、塵消えていたのである。

大成功 🔵​🔵​🔵​

第3章 日常 『桜蛍の道しるべ』

POW   :    屋台を巡りお祭りを楽しむ SPD   :    桜蛍にちなんだ装飾を見る WIZ   :    迷った桜蛍を帰してやる 👑5 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

●花の宴
　見事鬼も蜘蛛も退治した猟兵たちは、その後花の宴に誘われた。
　桜蛍の舞う広場での祭り。一人で回る気が進まなければキアラを呼んでも喜んで参加してくれるだろう。
　ただ、この祭りに参加している人間は君たちの痴態をみてしまっているものも何人かおり、ワンチャンを狙ってたりもするのでそこは華麗に対処願う。


●花より団子、花あっての団子。
「花の宴、ですかぁ。楽しそうですねぇ」
　夢ヶ枝・るこる（豊饒の使徒・夢・f10980）は周りの景色に心を躍らせながら屋台通りの方へ歩いていた。
「UDCアース等ですと、屋台の発祥は江戸時代とのことですから、その辺りの違いも楽しめそうですかねぇ？」
　と見て回ったが、こちらの世界では屋台のようなものは既にあるようだ。ただし、天幕が一つ一つあるわけではなく、一つの長い布をシェアしてその下でシートを広げて蚤の市のように店を出している。購入する際はしゃがみながらやり取りをするようだ。
「あいたたたた……」
　るこるがいくつかの店を回って食事を一回り楽しみ終えようとした頃、丁度次に覗こうと思っていた屋台でトラブルがあったようだ。
「大丈夫ですか？」
　おばあさんが腰をさすっているので駆け寄ってみると大きな寸胴鍋を鉄板の上に設置しようとしたところで腰をいわしてしまったらしい。
「うどん屋がやりたかったんだけどねえ」
　としょんぼりするおばあさん。鍋はうとしたとき思いっきり岩にぶつけてもう使い物にならないらしい。材料がもったいないので、お手伝いしていいですか？　と提案すると、るこるは肉や野菜を直ぐに祭器からとりだし「焼うどん」として出店することにした。おばあさんからは大変感謝された。

大成功 🔵​🔵​🔵​

●あはれなり
　桜蛍の舞う夜、どの輝きよりも輝くアイドルの姿が人込みの外れに小さな人込みを作っていた。彼の名は海熊。【流星雅変化（リュウセイミヤビヘンゲ）】によって和風男子アイドルになって、他の美男子になった一般人の男たちと共に踊っていたのだ。
「きゃー！　きゃー！」
　と女の子たちが悦び騒ぎ、それはもう素晴らしいことになっていたのだが……。
「海熊～！　こっちみろ～～～！！！」
　海熊だけは何故か男のファンばかりが付いていた。なぜ……。
「つくづく、不憫な奴じゃのう」
　この時点で海熊の主、勧禅寺・宗大（平安貴族（正四位下）の幻惑の陰陽師・f43235）はあきらめて放置し、うまい飯でも食べに行くことにした。

「あ！　おっ💕　ちょ、やめろ、さわるな！！！」
　おいて行かれた海熊を襲ったのは、ファンではなく美男アイドルたち。先ほど寸止めだったせいで敏感になっていて振り切れず、海熊は疑問を持ちながらも振り払えず、ファンサービスという名目で二人の男に美味しく頂かれてしまう事態に……。
「そんなこといって、きもちいいんだろ？」
「くっそ、よすぎるんだよぉ……お゛っ！　イ゛グッ！！！！！」
　噴水のような大量吐精をかまし、熱狂的な観客たちに降り注がせて場を沸かせていた。平安の世は、青姦にやさしいなぁ……。

大成功 🔵​🔵​🔵​

絡新婦を倒した後、相討ち気味に気絶した斎藤・斎（人間賛歌・f10919）は、目を覚まし、知らない天井を眺めていた。シミのある木造建築、その古さから、ここがまだアヤカシエンパイアであろうことは容易に想像が出来た。それでもじっとしたままだったのは、動きたくても体が動かなかったから。消耗が激しくて自分の肢体動きを体がしてくれそうにないという状態。だが、外は賑やかで嬉々とした雰囲気の声が聞こえてくるようだし、騒動は解決したに間違いない。
「なんだか、気持ちが悪いな」
　衣服は和服に着替えさせられており、下着はない。代わりに何か股のあたりに違和感を感じるが、ぱっと見異常は見えない。
「おや、目覚められましたか」
　何とか上半身だけを起こした斎に気が付くと、直ぐに男がやって来た。あまり信用ならない感じがする。見た目で判断するのは申し訳ないが、蛇顔で、少し政治臭い様な風貌というか……まあ、何か裏がありそうな雰囲気がありまくった。
「私はどうなったんだ？」
「貴女は道端で裸で倒れていたんですよ。それを僕が拾い、こうして看病しました」
「そう。ありがとう。長いしましたね。帰ります」
　あまり深くかかわらない方がいいと思って直ぐに距離を取ろうとしたが、男はそんなことおっしゃらずと、折角なので一緒に祭りはどうですかと誘ってくる。そう言えば事件解決の後は祭りを楽しんでもいいんじゃないかと依頼を受けたときに言われていたのを思い出して、一応は恩もあるし、無下にも出来ず祭りの街に連れ出された。
「んっ❤」
　だが、案内されるままに長く歩くにつれ違和感の正体が膣内に異物を挿入されたことによるものと気づいた時には体は出来上がってしまっていた。
　人ごみの中や屋台の前などで、恩人の男が何やらが印を結ぶと異物が中で震えたり、宙を撫で回す感触を直接肌に伝えたり。なるほど、この時代のバイブのようなものか。陰陽道で動くのが小賢しい。
　抵抗しようにもスソは勝手に広がって開脚を強制し、袖は巻き付いて胸を隠すこともできず。祭りの新たな出し物として男女問わず好き放題に利用されてしまうことになった、。

大成功 🔵​🔵​🔵​

●悶々ととんとん拍子
「う～…まだなんかこう、悶々とするというか…イき足りないというか…」
　クローネ・マックローネ（｜闇《ダークネス》と｜神《デウスエクス》を従える者・f05148）は宴に参加しつつも、どこか宴とは関係ないところでソワソワした気持ちで周囲を見渡していた。人々の顔や体をチラチラ見てしまうのは失礼に感じる人もいるのはわかってるんだけど、ついついやってしまう。
「ご飯食べて気を紛らわせよ…♪」
　表向きには戦い疲れと勝利の余韻を感じさせながらも普段通りの表情をしているけど、内心では性欲を発散しきれていなくて悶々としたまま、視線は何とか屋台の料理の方へ。麺屋があったのでそちらに行ってみる。時代的にラーメンは無いと思ったが、蕎麦でもなくうどんのようだ。
「いただきます♪」
　クローネはそれを、髪を耳に賭けながらやや恍惚とした表情で啜っていく。ずる、ずるると啜る姿はどこか妖艶で、見る者が見ればまるで発情しているのを隠しきれていなかった。いや、そうとらえることもできる様子であるにすぎないのだが。
「よう、嬢ちゃん。イイ食べっぷりだな」
　そんな姿を見れば、当然興味を持って声をかける者もいる。
「そうかな？」
「ああ、言い食いっぷりだ。さぞ、あっちの方もいい感じに食えるんじゃないか？」
　あけっぴろげな平安らしい（偏見）堂々たる下ナンパ。しかし、こちらとて渡りに船。我慢しないで済む。
「ふふ♪　それって、おじさんのコト食べちゃってもいいって言う解釈でいいのかな♪」
「ああ、もちろんだとも……」
　クローネはさっさと食事を終えてしまうと、おじさんについていくことにした。祭りの少し外れの茂みの中。どうやら青カンのお誘いらしい。そこに入り込むと他に複数の男がいて、いきなり抱き着かれ揉みしだかれた。
「あはっ♪　積極的だね♪」
「ああ、俺たちもつらかったんだよ。蜘蛛に追いかけられて死ぬかと思ってなあ。生存本能ってやつさ。わかるだろ？」
「わかるよ、いいよぉ♪　クローネちゃんがいっぱい｜華麗《えっち》に｜対処《ご奉仕》してあげるね★」
　クローネは男たちからぶつけられる熱い肉棒を全身で飲み込むと、たっぷりと天国を見せてやるのだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

●スペシャル丼
「まあ、アナタは……ふふ、こんばんは。今日は祭りを楽しみに来たんですか？」
「え、あ、ああ。はい。そうだけど……ん？　お姉さん何処かで……あ、もしかして、妹さんが3人くらいいらっしゃいます？」
　涼風・穹（人間の探索者・f02404）は突然妖艶なお姉さんに声をかけられ、その顔を見て記憶のなかから該当する人物を掘り起こした。過去の平安事件の解決後に夜伽に誘われた結婚前の三姉妹。今はおそらく既婚者となっているだろう彼女らに似ていることからその姉と判断する。
「……ええ、まあ」
　少し間が空いたが、クスッと笑ってお姉さんは頷いた。
「お会いしたかったんですよ。穹さん、でしたっけ。どうにもたっぷり可愛がってくださったようで」
　ははーんなるほどな、彼女も自分に興味があるといったところだろうか。美しいお姿だし、経産婦のようだが、にしたって魅力的なボディラインだ。上目遣いも心が擽られる。
「ねえ、その目、私も可愛がっていただけると考えても？」
「あ、ああ……」
　既に酒も少し入っていたため、女の色香に逆らえず言われるままについていくと、そこは出会い茶屋のような場所であった。
「あ、お母さん遅い～」
「ごめんね、でもほら、素敵な殿方に出会えたわよ？」
　え、今お母さんって言った？　と戸惑っていたらそのまま唇を奪われ濃厚なキスを交わされる。娘たち三人の前で大胆にテクニックを見せつける女。穹はもう入って来る情報すべてがどうでもいいと思った。
「ふふ、元気ね。その元気、私に分けていただけるかしら？」
「あ、お母さんズルい！　私たちも！」
「そうよそうよ」
「結婚したのに全然穹様より下手くそで物足りないんです」
　誘惑する母にのっかって穹を囲む三姉妹。
「ふふ、順番よ順番。ね？　頑張れるわよね。穹様♥」
「お、おう……いいぜ♪」
　ふわふわした最高の気分のまま、酒にも衰えぬビンビンチンポで穹は、母娘丼をたっぷりと堪能することに……。
　その淫らな宴は、何度出してもお母様の手練手管とそれを真似する三姉妹により起たされて、干からびるまで続く。

大成功 🔵​🔵​🔵​

最終結果：成功 完成日:2025年04月24日 宿敵 『紅角の鬼姫』 を撃破！