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空だって翔べるよ!誰だってアイドルになれるから

#アイドル☆フロンティア

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#アイドル☆フロンティア


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●鳥になりたい
「ヒバリくんの絵、わたしとっても好きだよ。特に鳥さんの絵が好き!」
 白いカーテンに囲まれた病室で、たくさんの管に繋がれた女の子が、温和そうな男の子に言う。健常者ではないのだろうが、その瞳の輝きは、アイドルの素質を持つ「アイドル☆フロンティア」の人間ということを実感させた。
 きっと彼女がステージに立てたなら、たくさんの人々が……オブリビオンが、救われることだろう。
 ——なんてことを、一般人の彼らは知らないが、「ヒバリくん」と呼ばれた学生服姿の少年は、彼女の瞳に確実に魅了されている一人だ。
「いつもありがとう、こばとちゃん。今度ね、少し大きなコンクールに、絵を出してみようと思って」
「ほんとっ? ヒバリくんならきっと、入賞できるよ!!」
 早く病気がよくならないかな。そうしたら、ヒバリくんの絵が飾られているの、見に行きたいな。
 そんなこばとの言葉に、ヒバリは優しく諭す。
「焦らなくて大丈夫だよ。大丈夫、展覧会が終わっても、こばとちゃんには絵を見せに来るよ」
 きみの笑顔が見たくて、僕は描き続けているんだ。

●青くていいよ
「はあ~、甘酸っぱいねえ、アオハルだねぇ。みなさん、ティーンエイジャーのアオハルを守ってくれませんか?」
 香久山・ルイが「アイドル☆フロンティア」の情報誌をぺらりとめくる。いつの間にそんなものを手に入れたんだ。
 グリモアベースに呼んだからには予知が出たようだが、この男の口から出る「アオハル」という単語、何故か胡散臭さが漂う。
「予知で、男子中学生がオブリビオンになってしまうというのを見ました。絵の上手い子で、名前はヒバリくん。大切な子のためにコンクールの絵を描き上げるという夢を諦めようとしています」
 今回は、ただステージでパフォーマンスをするだけではなく、「夢を諦めようとしている」少年のアフターケアも必要となるとのこと。
「無力にうちひしがれて、オブリビオンとして暴れ回るヒバリくんを救ってあげましょう。今回は鳥に関係のあるオブリビオンなので、空中パフォーマンスが肝となります!」
 彼が鳥の名前なのと関係あるんでしょうかね、と呟くと、香久山は転移を開き、猟兵たちを見送った。

●ライトの灯る前
「あの子を笑顔にしたい」
「デモ、絵ヲ描イタトコロデ、アノ子ノ病気ガ治ルワケジャナイ」
「元気づけてあげたい」
「デモ、元気ナ鳥ガ羽バタク姿ナンテ、当テツケジャナイノカ?」
「あの子のための絵を描きたいだけなんだ」
「デモ、失望サレタラ、絶望サセタラ」
「……無理だよ……コワイヨ……」
「「「コワイヨ」」」


九JACK
 どうも、九JACKです。
 新世界「アイドル☆フロンティア」開幕です! アイドルになりたいみんなも、ただ戦いたいみんなも寄っといで! な感じですが、まあ、いつもの九JACKです。
 大切な子のために絵を描いていたのに、なんだか突然不安になって苦しみ、骸の海を溢れさせてしまった少年を救ってあげてください。
 一章は冒険「アイドルだって☆空中戦」です。空中パフォーマンスをして、先に待つという鳥関連のオブリビオンをハートずっきゅんしちゃいましょう!
 ノリと勢いで全てをなんとかします! みなさんの心のこもったプレイング、お待ちしています。
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第1章 冒険 『アイドルだって☆空中戦』

POW   :    ド派手な空中パフォーマンスを披露する

SPD   :    観客席の真上を駆け巡ってファンサする

WIZ   :    空中から花びらやお菓子を振り撒く

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🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​

種別『冒険』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


●役に立たなきゃ意味がない!
 とあるショッピングモール。数多の店が建ち並ぶ通路には、幼稚園児の描いた絵が展示してある。
「……こんなものッ!」
 学生服の少年がそのパネルに体当たりする。
 パネルが倒されたり、貼られた絵が剥ぎ取られたり。突如始まった凶行に、人々は驚き、ぞっとする。
「何をやっているんだ、きみ!」
 巡回していた警備員が、少年——ヒバリを取り押さえようとする。が、ヒバリは強い力で警備員を振り払う。男の子とはいえ、中学生だ。成人男性相手に、こうもたやすく抵抗できるものか? 普通じゃない。
「うるさイ! こんなもの、あったッテしょーガないじゃなイか! 絵を描いたって、人は救えナい、助けられない。誰カノ病気を治すわケジャない、怪我が治ルこともない。心を支えられテイル? 体が治らなかっタラ、何の意味モない!!」
 びり、びりり、と破かれる画用紙。子どもたちの夢が引き裂かれる。
 この展示のテーマは「春」である。多くの子どもが花や鳥を描いていた。詳細な知識はなくとも、「春は花や鳥で賑やかになる季節」なのは子どもでもわかる。
 それを捨てて、少年は、踏みにじる。意味がないと叫ぶ。
 青いクレヨンで塗られた空、手を繋ぎ笑う人の顔が、蔑ろにされている。
「どうしてそんなひどいことをするの? どうしてそんな悲しいことをするの?」
 誰かが問う。ヒバリは夢中で展示を壊していくだけで、答えない。
 その様子は、なんだか。

 泣いているように、見えた。
大宝寺・風蘭
連携歓迎。
公序良俗に反する行動、利敵行為、過剰に性的な描写はNG。

へらへらしているが、やると決めたことはちゃんとやるタイプ。
民間人への被害を嫌い、救助活動などには全力を尽くす。

使用武器は、木刀のような見た目の革命剣『木刀れぼりゅーしょん』
正規の格闘技の心得はなく、斬撃とパンチ、キックを雑に組み合わせた喧嘩殺法で戦う。
オウガ(二足歩行の人間大の猫のような見た目で、名前はモチズキ)との連携を好む。

冒険では、力任せに障害を吹き飛ばすといった行動が得意。ただし地頭が悪いわけでもないので、搦め手が必要ならその都度考える。

台詞例
「アタシだってヤるときゃヤるんだぜぃ!」
「つまり、全員ぶっ飛ばしゃ解決っしょ」



●気持ちだよ
「はあ。なんか随分ごちゃごちゃ考えてるみたいだな」
 大宝寺・風蘭(狂拳猫・f19776)はヒバリの様子を見て、そう呟いた。
 地頭は悪くないのだが、考えるのが苦手な風蘭。取り立てて芸術に造詣があるわけでもない。絵を「綺麗だな」と思う感性はあるが、上手い下手を判断することはない。
 暴れ回っているヒバリは、一般人だ。アイドルステージに上がったら、オブリビオンに変身するらしいが、そもそも肉体が一般人ということは、むやみやたらに攻撃していい相手ではない。
「モチズキ」
 風蘭は相棒のオウガ「モチズキ」に声をかける。ずんだ餅を二個与えた。
「ちょっと働いてもらうよ。あの子の足止めをよろしく」
 はぐはぐと餅を食みながら、モチズキは頷いた。少し首を傾げて、風蘭を見る。
 風蘭はどうするのか、疑問に思っているのだろう。答えるように、風蘭はにかっと歯を見せて笑った。
 よくわからないがわかった! といった感じで、餅を食べ終えたモチズキは暴れるヒバリに飛びかかる。ヒバリはオブリビオンになろうとしているからか、身体能力が向上しており、モチズキのパンチやキックのラッシュに対応、回避まではいかないがいなしたり受け流したりしている。
 手加減の必要はなさそうだ。モチズキは遠慮なく、勢いを強めて、ヒバリを追い立てていく。
 その間に、風蘭は周囲の人々を避難させ、倒れたパネルなどの障害を退け、動き回りやすい環境を作る。
 空中パフォーマンスに適した技能はないが、これで後に続く者たちも動きやすくなるだろう。
 モチズキの方へ合流し、風蘭もヒバリに応戦する。
 彼が自分の無力を嘆いているのはわかった。その叫びを聞いて、美術に造詣がなくても、思うところがあった。だから一つ、言ってやりたいことがあったのだ。
「なんか色々考えて、悩んでるみたいだけどさあ、そうやってドツボにはまって、抜け出せないこともあるだろうけどさ!」
 普段はただ絵を描いているだけの男子中学生だからだろう。いくら身体能力が向上されていても、動きに経験値の低さが滲む。
 弱いオウガしかいなかったとはいえ、不思議の国を強行突破した風蘭が苦戦するようなことはない。我武者羅に突き出された拳、その手首を掴んで、ひゅっと風を切るように投げる。
 くるりと回転し、地面に打ち付けられる少年の体。受け身は取っているな、よかった、と思いつつ、とりあえず、言いたいことを告げる。
「誰かのためにやることを、いちいち理由つけて否定すんなよ。何の力にならなくても、大事なのはその気持ちだろ?」
「気持ちだケで、どうにかなルンなラ」
「だーかーら」
 立ち上がるヒバリに足払いをして、転倒したところを掬い上げ、顔と顔を突き合わせた。
「気持ちだけじゃ、確かにどうにもならないよ。でも、気持ちがあることがまずは大事だろ? 違うか?」
 視線が重なって。
 ヒバリの顔がくしゃりと歪んだ。

大成功 🔵​🔵​🔵​

藍沢・瑠璃(サポート)
【性格】
自分に自信がなくて基本的にネガティブな思考ですが臆病というわけではなく意外と思い切りはいい性格をしています。
強い相手には相応にビビりますが弱そうな相手(集団敵)には基本的に強気です。
普段は敬語で一人称は「ボク」です。
【戦闘】
ボス的にはビビりつつもなるべく油断させて隙に怪力を生かした接近戦で圧倒しようとします。基本は接近戦しか能がありません。
集団的では一転して強気になって敵陣に突っ込んで格闘で蹂躙したり怪力で(文字通り)ちぎっては投げして戦います。
基本的に接近戦しか能がありません。



●空を諦めるな
「わかります。自信って突然なくなるもんですよね……」
 藍沢・瑠璃(ヤドリガミのゴッドハンド・f37583)はヒバリの言葉に深々頷いていた。
 人に使われず、ネガティブでコミュ障になってしまった妖刀のヤドリガミである瑠璃には、ヒバリの後ろ向きになってしまう気持ちがよくわかった。それで凶行に走ってしまうのはよくないとは思うけれども。
「元気出してって言われて元気が出るんなら、苦労はないんですよ、ええ」
 とてもしみじみと、瑠璃は頷く。
 本当に、心が前向きになれないとき、どんな励ましの言葉を受けても、共感できないときがある。どんなに元気に励まされても、自分が無力なのは変わらないから、と更に後ろ向きになっていく。
 その心理は、よくわかる。
 だから瑠璃は、下手に慰めることはしない。
「でも、だからって、人の絵を踏みにじるのは良くないですし、自分の努力してきたことを全否定するのも良くないです。報われなくても、頑張ったことは変わりませんし」
 鳥の絵、いいじゃないですか、と瑠璃は呟く。
 ヒバリは瑠璃に噛みつくように飛びかかった。大人しそうな風貌に似合わない、荒々しい動き。瑠璃はすっと目を細める。
 接近戦で、かつ徒手空拳なら、瑠璃の領域だ。
 身を低くして攻撃をかわし、ヒバリの足首を捕まえる。
「ボクはアイドルではありません。だから、救うのは適した人に託します。
 でもね、一回見てみてください。空がどんなに青いか」
 あなたは空が好きだから、鳥の絵を描いたんじゃないですか?
 地面に叩きつけることはなく、瑠璃はヒバリの体を天高く放り投げた。

成功 🔵​🔵​🔴​

カンナハ・アスモダイ
※アドリブ連携等歓迎
……見てられないわね。
あんなに辛そうな姿を見て何もしないなんてナンセンス

魔法少女として、アイドルとして
あの子の笑顔、取り戻してみせるわ!


プリンセスハート!メ~クアップ!
みんなに笑顔を!完全無敵★最強アイドル!
悪魔法少女★あすも☆デウス!降☆臨!

悪魔で魔法少女でアイドルだもの、空中戦だってお手の物よ!

空中でのプリティでキュアキュアな<歌唱><パフォーマンス>で<存在感>をアピール!
勿論、|契約者《ファン》とその予備軍に向けたとびっきりの<ファンサ>は忘れずに。

役に立つとか立たないなんて、そんなの関係ないわ!
だって、この世界に役に立たないものなんて、一つもないんだから!



●希望の力を!
「見てられないわね」
 悲痛なヒバリの叫びを聞き届けた一人の|魔法少女《アイドル》が降り立つ。
 辛そうな姿、心の叫び。無力を嘆き、自暴自棄になって、夢も、もしかしたら人生も……大切な人のことでさえ、諦めてしまいそうな少年の声を聞いて、何もしないなんてナンセンス。
 救いたい。助けたい。伝えたいことがある。ステージに立つ理由なんて、それでじゅうぶんだ。
 藍色の目に絶えず希望の光を宿し、ピンクの髪を靡かせるカンナハ・アスモダイ(悪魔法少女★あすも☆デウス・f29830)は高らかに唱えた。
「プリンセスハート! メ~クアップ!」
 その詠唱に応じ、カンナハの体が不思議な色合いの光に包まれる。きらっ、きらっと光が弾けると、悪魔的ステージ衣装に切り替わっていき、黒を基調とした中に赤いリボンが揺れる可憐な姿への変身を遂げる。
 【プリンセスハート★XENOM】が二丁拳銃となり、カンナハ——悪魔法少女★あすも☆デウスの手の中に収まった。
 きらっとウインクを一つ決めると、悪魔法少女★あすも☆デウスは【悪魔的カリスマオーラ】を全開にし、飛翔する。
 アイドルの登場に、ステージへと切り替わる会場。周囲の人々の無意識が集合し、色とりどりのサイリウムが揺れる。悪魔法少女★あすも☆デウスはそれに向かい、指ハートやウインクでファンサを贈った。
 別の猟兵によって宙に放られたヒバリの体をふわりとキャッチする。ヒバリは触れた体温にびくりと反応し、咄嗟に突き飛ばし、拒絶を示した。
 それでも、悪魔法少女★あすも☆デウスの心が簡単に折れることはない。少年の心がそれだけ傷ついていることを知っているから。
「みんなに笑顔を! 完全無敵★最強アイドル! 悪魔法少女★あすも☆デウス! 降☆臨!」
 ステージ上に吊るされた空中ブランコのような鉄棒を掴み、くるりと一回転、華麗なパフォーマンスで観客を魅了してみせる。
 悲痛に、苦しげに歪んだままのヒバリに向けて、悪魔法少女はたおやかに笑んでみせた。
「その笑顔、取り戻してみせるわ!」
 悪魔法少女は歌う。飛翔し、会場全体に響くように、少年の心に、届くように。
 絵を描いただけじゃ、病気は治せない?
 絵を描くことしかできない自分は役立たず?
「役に立つとか立たないなんて、そんなの関係ないわ! だって、この世界に役に立たないものなんて、一つもないんだから!」
 病気を治せる行いじゃないなんて、大した問題じゃない。一番成し遂げたいこととは方向が違っても、何か行動を起こせば、一歩進んだことに変わりはないのだ。
 そうして、前に進んでいけば、いつか願いに辿り着く。どんなに辿り着くまでが遠くて、困難だったとしても、辿り着くために踏みしめた一歩一歩が無駄だなんてこと、ない。
 この世に無駄なことなんて、存在しないのだ。
『ソレハドウカナ』
 悪魔法少女★あすも☆デウスの言葉に、水を射すように、ノイズがかった声が響く。
 アイドルステージは、第二幕へ移ろうとしていた。

大成功 🔵​🔵​🔵​




第2章 集団戦 『グリード・コレクター』

POW   :    欲望の大口
【長い舌と大きな口】で攻撃する。また、攻撃が命中した敵の【味】を覚え、同じ敵に攻撃する際の命中力と威力を増強する。
SPD   :    欲望の魔顎
【肩から生えた牙つき触手】で敵の肉片を捕食する。自身の身体部位ひとつが変異し、敵のユーベルコードひとつを使用可能になる。
WIZ   :    欲望の巨兵
戦闘中に食べた【欲望の対象】の量と質に応じて【肉体が巨大化し】、戦闘力が増加する。戦闘終了後解除される。

イラスト:ワジマ ユウスケ

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種別『集団戦』のルール
 記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


●沈めや沈め
 黒い不思議な生き物が、ステージ上に犇めく。
 大きな舌をべろりと出して、『グリード・コレクター』が、アイドルたちの前に立ち塞がった!
『ソレハドウカナ、ソレハドウカナ』
『ソンナコトヨリゴハンタベタイ』
『オカネ、オカネ!』
『オナカガフクレナイコトニ、イミナンテナイヨ!』
『オカネニナラナイコトニ、イミナンテナイヨ!』
『ヘンナコトイウアイドルナンテ、タベチャオウ!』
『ソウシヨ! ソウシヨ!』
 きゃいきゃい、と黒い生き物たちは、ステージに降り立ったヒバリを囲った。ヒバリはステージに降り立つなり、鳥籠に囚われてしまう。
『カゴノトリサン、ズットネムッテ!』
『ボクラガキボウヲタベテアゲル!!』
 ねー! とグリード・コレクターたちが笑い合った。
不破・静武(サポート)
年齢イコール彼女イナイ歴なので基本的な行動原理は「リア充爆発しろ」「リア充は死ね」です。オブリビオンは基本リア充扱いします。リア充に見えそうにないオブリビオンに対しては最初はやる気なさそうにしますが、状況を前進させる意思は一応あるので無理やり理屈をつけてリア充と決めつけます。それすら無理なら逃げたきゃ逃げていいよぐらいにやる気なく一応戦います。
基本的には『リア充ころし(焼却)』と『ガソリン』を併用して消毒という名の焼却を図ります。状況に応じて『リア充ころし(爆破)』や『リア充爆破スイッチ』等を併用して物理的にリア充爆発しろを実現させようとします。
見た目がやられ役なので逆襲くらう展開も可能です。


バルタン・ノーヴェ(サポート)
「バトルの時間デース!」
雇われメイド、バルタン! 参上デース!
アドリブ連携歓迎デース!

普段の口調:片言口調(ワタシor我輩、アナタ&~殿、デス、マス、デショーカ? デース!)

戦闘スタイルは物理系!
遠距離ならば、銃火器類の一斉発射が有効デース!
近距離ならば、武器を展開して白兵戦を挑みマース!
敵の数が多いor護衛対象がいるならば、バルタンズの使用もお勧めしマース!

状況に応じて行動して、他の猟兵のサポートに回っても大丈夫デス!
迎撃、防衛、襲撃、撤退戦。どのような戦場でも参戦OKデース!

指定ユーベルコードが使いづらいなら、公開している他のものを使用しても問題はありマセーン!
勝利のために頑張りマース!


仲佐・衣吹(サポート)
キレイなもの、カワイイもの、ぶち壊そうなんて許さないんだから
バトルだって芸術よ。美しく戦いなさい!

お相手するはアタシことネイル
美術好きな女性人格よ

口調はいわゆる女言葉かしら
身のこなしが一番軽いみたいで
接近戦より距離をとってダガーで戦うのが好きよ

よく使う手は
外套を投げつけて囮や目暗ましからの一撃
ルーンソードで戦ってる途中で手放して虚を突き、袖口から隠し武器としてダガー
光属性を付けたルーンカルテを落としといて、タイミングを見て目潰しフラッシュ
こんなところかしらね

アイテムやユーベルコードはお好きに選んでくれていいわ
使えるものは全部使って、華麗に美しく戦いましょ!



●絶やしてはいけない火
 不破・静武(人間の非モテの味方・f37639)は複雑な表情をしていた。非モテの味方、ひいてはリア充を敵とする彼にとって、少年少女のアオハルを守るというのは、複雑な気持ちにならざるを得ない。
 だが、彼の叫ぶリア充への怒りは、誰かの幸せを蔑ろにするためのものでないのだ。ただ、誰もが幸せになる権利がある。そんな当たり前のことを主張しているだけ。
「オジサン、冴エナイカオシテルー」
「人生楽シクナサソーダネ」
「カワイソカワイソ」
「カワウソカワウソ」
「うるさーーーーーーい!!」
 好き放題言うグリード・コレクターに、静武は叫び返し、【|汚物《リア充》は消毒だ!】の炎を放つ!!
 そうだ、何をうじうじ悩んでいたのだろう。金が全てとか、お腹いっぱいとかで満足できるのは、リア充の証拠だ。こいつらはオブリビオンで、元々は人間だったとしても、欲望の化身。つまりそれは、リア充の化身ということ!
 リア充滅却! それなら静武の心に迷いなど生まれない。
「やはりオブリビオンはリア充! 死すべし!!」
「炎のパフォーマンスとはやりマスネ!」
 派手に吹き荒れる炎を潜り抜け、ステージに現れたのはバルタン・ノーヴェ(雇われバトルサイボーグメイド・f30809)。アイドル的なユーベルコードがなくとも、ひらひらと舞うフリルのあしらわれたクラシカルなメイド服はステージ映えする。
「メイドサンダ!!」
「メイド=サンダ!!」
「『=』はいりマセンネ!!」
 群がろうとするグリード・コレクターたちに、機銃を掃射、順調にその数を減らしていく。
「ただの不思議な生き物ってだけなら、なかなかカワイイフォルムなのに……」
 グリード・コレクターを見て、少しもの惜しげな表情をした仲佐・衣吹(多重人格者のマジックナイト・f02831)が駆け抜ける。カワイイものが大好きな女性口調のネイルがダガー片手に、べろんと出されたグリード・コレクターの舌を切り、討ち取っていく。
「人の心から骸の海が溢れてオブリビオンになるとは聞いていたけれど、なんだか少し悲しいわね」
「そうデスネ。他人事とも言えマセン」
 ネイルの言葉に頷きながら、それでもバルタンは快活な笑みを閃かせる。
「でも、やることは変わりマセン。普通のオブリビオンより強いようデスが、ワタシたちには戦う術がありマース!」
「そうね、それに、とっても強くてカワイイ、アイドルがいるもの!」
 露払いでかまわない。それも立派な役割だ。たかが端役? けれど、端役が誰一人欠けてもステージは成り立たない。
 それはそれとして、とバルタンは楽しげに口にした。
「アイドルに変身は興味がありマスネ」
「ふふ、アタシもよ。だから、かわいく華麗に、蹴散らしましょう!」
 アイドルみたいにね! とウインクを一つ。
 ひらひらとグリード・コレクターたちをかわすネイル。はためくコートはマントのよう。撹乱しながら、一気に距離を詰め、ダガーで仕留める。蝶のように舞い、蜂のように刺すスタイルだ。
 バルタンは機銃による蹂躙でグリード・コレクターを追い立て、銃撃で仕留められない者を静武の炎の方へ誘導していく。
「アギャアアアアアアア!!」
 蜂の巣にされ、刺突を受け、炎に晒されていくグリード・コレクターたち。
 向こうに顕現した鳥籠が、静かにそれを見つめていた。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​

カンナハ・アスモダイ
※アドリブ連携等歓迎
……まずいッ!


籠の中の鳥を救い出すのは王子様の役目だけど……
今回ばかりはそうも言ってられないようね

「アイドル」として戦うってのがどういうのか、見せてやるわ!

─Are You Ready?

<アイドル力>全開のヘタウマな<歌魔法>と<アイドルダンス>で
『グリード・コレクター』とヒバリくんに<存在感>をアピールするわ!

欲望上等!こっちを見なさい|契約者《ファン》予備軍!
全部受け止めてあげる、だって私は最強無敵のアイドル、悪魔法少女★あすも☆デウスなんだから!

大出血サービスよ!キラッ★
乙女魔法「煌めく<笑顔の魔法>~投げキッスを添えて~」!

消させはしないわ、その希望の灯だけは!


川村・育代
あたしは教育支援用バーチャルキャラクターとしてこばとちゃんの様な子をいっぱい見てるから分かるのよ。
その一枚の絵、たった一言の言葉がどれほどありがたいか、どれだけ勇気付けられるかを。
ヒバリくん、あなたのやっている事は間違ってない!!
もっと自信を持って!!
この世界と相性が良さそうな変身でピンク色の魔法少女に変身して戦うわ。
具体的には敵が触手を出したら触手を掴んで投げ飛ばしたり、他の攻撃の動きに合わせてカウンター気味に蹴りを入れるなど相手の力を利用してより派手に見えるように戦うわ。
こういったカウンター狙いはあたしの得意分野だし、その方がファンの受けも良さそうだから。



●きみに伸ばす手
「籠の中の鳥を救い出すのは王子様の役目だけど……今回ばかりはそうも言ってられないようね」
 鳥籠に囚われたヒバリの姿に、表情を険しくするカンナハ・アスモダイ(悪魔法少女★あすも☆デウス・f29830)。無邪気な邪気を振り撒く黒い生き物たちを見る。
 ——|欲望に囚われた悲しい生き物たち《グリード・コレクター》。
 悲しい? そんなの誰が決めたの?
「それにね」
 カンナハは、悪魔法少女★あすも☆デウスは、黒い生き物たちの真ん中へ躍り出る。
「アイドルは、悲しみを笑顔に変えて、光り輝かせるものよ!」
 |契約者《ファン》予備軍、聴きなさい、私の歌を!!
 悪魔法少女★あすも☆デウスの手に握られるマイク。ハウリングがキィン、と会場に響き、誰もの目が彼女を、アイドルを見る。
 ヘタウマだろうと、目を惹き付ける、無視できない【存在感】。欲望を糧とするオブリビオンたちは、人が|欲望《ゆめ》見る姿の体現に目を向けずにはいられない。
「あたしも、行くよ」
 【Advanced Magical Stick Mark II】を握りしめ、新たに立ち上がる|魔法少女《アイドル》がいた。彼女の名前は川村・育代(模範的児童・f28016)。教育支援用のバーチャルキャラクターという性質上、育代はヒバリやこばとのような年代の子に接することが多い。
 様々な事情で学校に行けない子どもたち。いじめを苦にとか、勉強が苦手、コミュニケーションが苦手、学校特有のグループ感に馴染めないなど、多種多様な事情がある。その中には、「病気がちで学校に通えない」という子も数多くいた。
 魔法のコンパクトを開き、ぽんぽんと合図を送って【|変身《マジカル・チェンジ》】! 育代はアイドルステージの雰囲気に合わせて、ピンクの魔法少女に変身する。
 ハートと星があしらわれ、胸元には大きなリボンが一つ。きらきらの変身に合わせて、ステッキもコンパクトもきらきらに! 女の子の夢を形にしたよう。
 力を得た育代は、鳥籠に向かって駆け出す。
「あたしは教育支援用バーチャルキャラクターとしてこばとちゃんの様な子をいっぱい見てるから分かるのよ。その一枚の絵、たった一言の言葉がどれほどありがたいか、どれだけ勇気付けられるかを」
 誰かが自分を想ってくれる。それだけでも勇気づけられる。けれど「想い」に形はない。形のないものを信じ続けるのは難しいものだ。
 けれど、それを色紙とか、絵とか、形あるもので伝えようとしてくれる子がいると、本当に、言葉だけとは違う笑顔が生まれるのだ。
 言葉だけだって大丈夫。でもね、あなたはそれを形にしてくれた。形あるものが、本当なら触れられないはずのものに手で触れられることが、どんなに嬉しいか、わかる?
「ヒバリくん、あなたのやっている事は間違ってない!! もっと自信を持って!!」
 役に立たないなんてこと、ないんだよ!!
 育代の叫びに、歌っていた悪魔法少女★あすも☆デウスが目を見開く。それから、とびきり嬉しそうに笑った。
 現れた新たなアイドルに、グリード・コレクターたちは飛びついていく。にゅるん、と牙つきの触手が伸びて、小柄なピンクのアイドルを食べてしまおうとしていた!
 しかし、アイドルは怯まない! 強い心と強いからだ! ピンクの魔法少女は戦う魔法少女なのだ。
 アイドルステージの主役はアイドル。主役が悪役に負けるなんて、あり得ない。
 育代はむしろ自分から触手を掴み、ぐいっと引き寄せ、振り回す。遠心力で面白いように飛ばされたり、巻き込まれたりするグリード・コレクターたち。接近戦を試みても、カウンターで蹴りを入れられ、べしゃんと転ばされてしまう。
 大胆に、豪快に。アイドルの大立ち回りに会場のボルテージがぐん、と上がる。人々の無意識の具現らしいサイリウムが数を増やし、輝きを増したように見えた。
 歌い続けていた悪魔法少女★あすも☆デウスも、クライマックスへ向けて、アイドル力を更に更に上げていく。
「大出血サービスよ! キラッ★」
 決めポーズとウインク! 本当に星が飛んでいるよう幻視できるほどの魅力。
 乙女魔法「煌めく<笑顔の魔法>~投げキッスを添えて~」! あすも☆デウスのパフォーマンスに、グリード・コレクターたちはめろめろ! 目がハートになっている!!
 惹かれるように、アイドルに飛びかかってくるが、捕食能力が発動する前に、育代の手により投げられ、夢心地のような顔で浄化されていくグリード・コレクターたち。
 最後の一体が弾けるように消えたとき、あすも☆デウスと育代はアイコンタクトし、息を合わせて、観客席へ笑顔と指ハートのファンサ!
 わああああ、とどこからかくる歓声を聞きながら、二人は鳥籠を見据えた。
 待っていてね、ヒバリくん。今助けるから。
 あなたにも笑顔の魔法を灯してあげる。
「消させはしないわ、その希望の灯だけは!」

 鳥籠が、がたりと動いた。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​




第3章 ボス戦 『タブー・ケージ』

POW   :    スクリーミング・ギロチン
【体内に囚われた『本来の人格』の悲鳴】を披露する事で【禁忌の悪魔】に変身し、戦場内の敵全てを攻撃する【ギロチン刃】を降らせる能力を得る。
SPD   :    黒薔薇迷宮
【心から溢れ出した「骸の海」】に自身の血液を1〜100%捧げ、戦場を怪物蠢く【黒薔薇】の迷宮に変える。迷宮難度は捧げた%に比例。
WIZ   :    コラプサー・フラッシュ
【鳥籠の目への魔力集中】で【激しい輝き】を発生させ、レベルm半径内の対象全てを攻撃する。連続で使うたび命中力と攻撃速度が上昇。

イラスト:湯べし

👑11
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種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主は💠山田・二十五郎です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


●空を夢見て
 こばとちゃんが笑ってくれるから、絵を描いていた。
 誰かを笑顔にできるというのは、「評価」という形のない物差しの中で、わかりやすい指標だった。
 誰かを笑顔にできれば、それでよかった。
 こばとちゃんが空を見て笑う。
『ヒバリくん、今日の空の色もきれい! ヒバリくんが絵を見せてくれてからね、わたし、窓の外見るの楽しくなったんだよ』
 世界はこんなにもステキだって。
 些細な日常がこんなにもきれいだって。
 キミが教えてくれたから、わたしの世界は彩めいた。

 そんなアイドルソングのような言葉を、いつも彼女は紡いでいた。
 彼女に希望を与えている、彼女の世界を彩っているのは、僕の絵なんだって、僕は誇らしく思っていた。
 けれど……

『絵がなんになるっていうのよ!! それでこばとの病気が治るの!?』

 お医者さんから、何かの説明を受けたらしいこばとちゃんのお姉さんが、ひどく取り乱した様子で僕にそう言ったんだ。
 摘出、とか、切断、とか。専門的な用語はよくわからなかったけれど、良くない状態だというのはわかった。
 こばとちゃんは空を飛ぶどころか歩けなくなる可能性がある、ということがわかってしまえば、じゅうぶんだった。
 じゅうぶんすぎた。
 もう聴きたくない。

 もう、描きたくない。

 溢れ出した骸の海が、彼を籠の鳥へと変える。
 飛ぶことを拒絶した雲雀を閉じ込めて、黒薔薇で鳥籠を飾って、奥へ、奥へ。
 オブリビオン『タブー・ケージ』
 絶望に染まり、空を夢見ない小鳥を祝福する、籠。

 あなたのこころをまもってあげる。
 あなたをきずつける、すべてから。

 けれど、その心が傷つくのはきっと、まだ希望を失っていないからだよ。
 鳥籠の形をしていようと、箱の中にはちゃんと、希望が残っているの。
 優しい鳥さん、目覚めて。あなたは、あなた自身が、「幸せの青い鳥」なの。

 そんな声を、届けてほしい。
ハル・エーヴィヒカイト(サポート)
▼心情
手の届く範囲であれば助けになろう
悪逆には刃を振り下ろそう

▼戦闘
殺界を起点とした[結界術]により戦場に自身の領域を作り出し
内包された無数の刀剣を[念動力]で操り[乱れ撃ち]斬り刻む戦闘スタイル
敵からの攻撃は[気配感知]と[心眼]により[見切り]
[霊的防護]を備えた刀剣で[受け流し]、[カウンター]を叩き込む


ミーヤ・ロロルド(サポート)
『ご飯をくれる人には、悪い人はいないのにゃ!』
楽しいお祭りやイベント、面白そうな所に野生の勘発動させてくるのにゃ!
UCは、ショータイムの方が使うのが多いのにゃ。でもおやつのUCも使ってみたいのにゃ。
戦いの時は得意のSPDで、ジャンプや早業で、相手を翻弄させる戦い方が好きなのにゃよ。

口調だけど、基本は文末に「にゃ」が多いのにゃ。たまににゃよとか、にゃんねとかを使うのにゃ。

食べるの大好きにゃ! 食べるシナリオなら、大食い使って、沢山食べたいのにゃ♪ でも、極端に辛すぎたり、見るからに虫とかゲテモノは……泣いちゃうのにゃ。
皆と楽しく参加できると嬉しいのにゃ☆

※アドリブ、絡み大歓迎♪ エッチはNGで。


数宮・多喜(サポート)
『アタシの力が入用かい?』
一人称:アタシ
三人称:通常は「○○さん」、素が出ると「○○(呼び捨て)」

基本は宇宙カブによる機動力を生かして行動します。
誰を同乗させても構いません。
なお、屋内などのカブが同行できない場所では機動力が落ちます。

探索ではテレパスを活用して周囲を探ります。

情報収集および戦闘ではたとえ敵が相手だとしても、
『コミュ力』を活用してコンタクトを取ろうとします。
そうして相手の行動原理を理解してから、
はじめて次の行動に入ります。
行動指針は、「事件を解決する」です。

戦闘では『グラップル』による接近戦も行いますが、
基本的には電撃の『マヒ攻撃』や『衝撃波』による
『援護射撃』を行います。



●たくさんの言葉
「悲しい話なのにゃ……」
 元気印の人狼、ミーヤ・ロロルド(にゃんにゃん元気っ娘・f13185)はタブー・ケージから零れたヒバリの声に、しょん、と耳を垂れさせた。
 近くにいたハル・エーヴィヒカイト(閃花の剣聖・f40781)も目を伏せている。
 大切な人が大変なときに、大切な人を助ける手立てを持っていない、というのは、つらく苦しいことだ。そういう悲鳴が生まれてしまうのもよくわかる。
「それでも、何もしなかったわけじゃないだろう、君は」
 励ますために、絵を描いた。それは誰にでもできることではない。こばとの姉に責め立てられたとしても、それはヒバリに一切咎のないことだ。
 どうして、誇れなかったのだろう。責めたのはこばと本人ではないだろうに。何故、彼女がくれた笑顔を信じ続けることができなかったのだろうか。
 などと並べ立てても仕方のないことだ。人はそんなに強くない。中学生の男の子に友達の女の子の病状を聞いて当惑するなという方が難しい。
 タブー・ケージが【黒薔薇迷宮】を展開する。たらたらと流れた血はヒバリのものだろうか。ハルとミーヤの表情に緊張が走った。
 【黒薔薇迷宮】は捧げた血液の量だけ難易度が上がる。オブリビオン化しているとはいえ、ヒバリはただの人間だ。血を流させ続けるわけにはいかない。
 迷宮をまともに攻略する必要はない。塗り替えてしまえばいい。ハルは【結果術】により自身の戦闘領域を顕現する。華やかなアイドルステージに、無数の刀剣が漂う。それは華やかというより、流麗で雅やかだった。
 【境界・剣濫舞踏】で黒薔薇を切り裂いていく。
 うぞうぞと蠢く迷宮の黒薔薇たち。鳥籠についた無数の赤い目が妖しい輝きを放つ。黒薔薇が溢れ、ハルの首を刈り取ろうと襲いかかった。
「【お菓子でガードなのにゃ!】!!」
 ミーヤがガジェットから大量のお菓子を出すことでバリアとした。狼狽えたように動きを鈍らせる黒薔薇。それを見逃さず、刀を振り抜き、ハルが刈り取っていく。
 別方向からも黒薔薇が飛来した。が、それは突如現れた宇宙バイクに弾き飛ばされる。
【|悲劇覆す札《コール・イェーガー》】!
「アタシを呼んだかい? ……お呼びとあらば即参上、ってな!」
 数宮・多喜(撃走サイキックライダー・f03004)が、ハルの領域とせめぎ合う黒薔薇をバイクで轢き倒しながら、駆け抜けていく。
「話は聞いたよ! ヒバリくん、本当はどうしたいんだい? 本当にやめてしまいたいのかい?」
 たとえ、敵だとしても、その意思をきちんと確認するのが多喜。コミュ力を生かし、テレパスを用いて、ヒバリと会話できないか試みる。
「そうにゃ! ヒバリくん、本当にお絵描きやめちゃうのにゃ? こばとちゃんは笑ってくれてたんにゃよね? やめちゃったら、こばとちゃん悲しむのにゃ」
 きっとこばとちゃんは、ヒバリくんの描く絵が大好きなのにゃ。だから笑ってくれるのにゃ、とミーヤは言葉を連ねる。
「やめちゃったら、泣かせちゃうかもしれないにゃ」

『……れは……ソ、れは……や……』

 苦しげで、掠れていて。それでも声が聞こえた。

 こばとちゃんの泣き顔を見たくないよ。
 あの子が泣いてるところを見たくないから、僕は、

「その想いを、忘れていないんだな」
 ハルが少しだけ、安心したような声をこぼす。

 まだ、大丈夫。

 きっと、戻れる。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​

シャルロット・シーラ
アドリブ連携歓迎

 現実とは非情。
 確かにあなたがどれだけ頑張っても、彼女の心の救いにはなっても、身体の救いにはならないでしょう。
 けれど、逆に言えば、心を救えるのはあなただけなのよ。

 ま、人殺しの私が諭しても仕方ないわね。
 UCを使うわ。指定するUCは『アサシネイト・ビースト』。
 対象をオブリビオンに指定。

 あとは『終末時針』を構えて防御姿勢を取りつつ、ひたすら逃げるわ。
 私も苦しんだこの飢えと乾きに、果たしてあなたは耐えられるかしら?

 あとは、敵のUC対策だけど、これもひたすら距離を取り続けることで回避するわ。
 3回攻撃と命中力上昇のコンボは脅威だけれど、耐えれば勝てる。なら耐えるだけよ。


カンナハ・アスモダイ
※アドリブ連携等歓迎
あの鳥籠……
そういうことなのね

だったら、やれることはただ一つ
ここで決めなきゃ悪魔法少女の名がすたる!

|契約者《ファン》の皆!力を貸して頂戴!
あの子に……ヒバリくんに、伝えなきゃいけないことがあるの!

|契約者《ファン》からの声援を力に変え、全力で突き進む!
……絶望しているあの子を、精一杯鼓舞するために!



あなたはきっと今、すっごく辛くて……逃げ出したいんだと思う
だけどね……今逃げたら、絶対後悔するわよ


どうしても笑顔にしたい子がいるんでしょう

その真摯な気持ちが誤りだったなんて言わせない
偽りでないというなら……辛くても、希望を信じて

その温かい気持ちはきっとこばとちゃんに届いてるから



●きみを救う歌を歌いたい
 新たなアイドルが、ステージに降り立つ。
 青い髪を靡かせ、水のようにしんとした眼差しを持つアイドル。……ただのアイドルというには、彼女の気配は鋭さを孕んでいたが。
 シャルロット・シーラ(アサシン☆アイドル・f45140)。青いマジカル☆アイドルは、ただのアイドルというには、紆余曲折あったアイドルだ。
「現実とは非情ね」
 彼女は知っている。現実の酸いも甘いも。何故ならアイドルとして覚醒する前の彼女は暗殺者だったのだから。
「確かにあなたがどれだけ頑張っても、彼女の心の救いにはなっても、身体の救いにはならないでしょう」
 治してあげるために医者を目指そうとするにも、もう切断の話が上がっているのなら、どうあったって間に合わない。そんな無力を実感して、うちひしがれてしまうのは、無理もないこと。
 けれど、透き通るような青を思わす声色で、シャルロットは続ける。
「逆に言えば、心を救えるのはあなただけなのよ」
『ここロを救っタッテ、何ニなルノ……?』
 覚束ない少年の声。
 きっと、天秤はぐらぐらぐらぐら揺らいでいるのだ。まるで地震でも起きているみたいに。立っていられなくて、彼は踞っている。
 鳥籠の中に閉じ籠っている。
 逃げ出したいけれど、逃げるには八方塞がりで。そこに都合よく鳥籠が生まれたのだ。閉じ込められているのなら、仕方ない。出口のない場所にいるのなら、何もしなくても、何もできなくても、仕方がない。だから誰も責めやしない。
 それが、骸の海から形作られた『タブー・ケージ』の理由。
「あの鳥籠、そういうことなのね……」
 カンナハ・アスモダイ(悪魔法少女★あすも☆デウス・f29830)が、何かをこらえるように紡ぐ。
 鳥籠の中に閉じ籠る前から、彼女はヒバリと向き合ってきた。彼の心の悲しみに、苦しみに、耳を傾けてきた。
 彼に希望を。
 心から願うからこそ、歌や踊りやファンサの他に、届けなければならないものがある。
「人殺しの私が諭すようなことでもないわね」
「いいえ、ちがうわ」
 悪魔法少女はシャルロットに告げる。シャルロットは湖のような目を見開く。あすも☆デウスが、その手を捕まえて、夜色の目を煌めかせた。
 一番星を宿したように。
「あなたもアイドルなのよね? なら、一緒に届けよう! ヒバリくんに」
 方法ならいくらでもあるわ。なんてったって……
「「私たちは、アイドルよ」」
 二人の声が重なる。想いが重なる。
 折り重なったそれはきっと、虹を紡ぎ、空への階段を作るんだ。太陽に向かって!
「ここで決めなきゃ悪魔法少女の名がすたる! |契約者《ファン》の皆!力を貸して頂戴!」
 あすも☆デウスの声に答えるように、サイリウムたちが煌めきを増す。あすも☆デウスのイメージカラーとおぼしきピンクのサイリウムの他、水色のサイリウムも目立ち始めた。シャルロットの色だ。
 立ち上がる二人に、会場いっぱいの歓声が届く。
 少し打ち合わせた二人のアイドルの耳に、悲鳴のような慟哭が届く。
『もうイヤだヨ! 希望なんテない! ぼくがどんナニがんばっタッテ、夢を見タッテ、現実ハ変わらナイ!!』
 血を吐くような叫び。それがステージに轟くと、鳥籠は死神のような装いの悪魔に変貌し、ギロチン刃が降らせた。【スクリーミング・ギロチン】だ。アイドル二人はひらりとかわすが、だん、とギロチンはステージに食い込む。その食い込み具合から、恐ろしいほどの威力が窺えた。
 ——でもね、救いたいって心から願うアイドルは、こんなことで怯んだりしないの。
 青が駆け抜ける。閃光のような速さと鮮やかさでタブー・ケージの前に躍り出たシャルロットは【ユーベルコード☆ミルフィーユ】で、【アサシネイト・ビースト】の対象を『タブー・ケージ』に指定する。
『うが、ぁぁあああっ!?』
 ヒバリの悲鳴が聞こえる。おそらく今、彼は猛烈な【飢えと乾き】に襲われている。シャルロットが苦しみ続けてきた衝動だ。【コラプサー・フラッシュ】で命中と速度が上昇した上に、物質透過と三回攻撃が付与され、ギロチンが床を穿ち、ステージを破壊していく。
(【コラプサー・フラッシュ】。累積し続けた分だけ強くなるという力。確かに、シンプルゆえ強力だけれどね、耐え続ければいいだけよ)
 長年、弱肉強食衝動がもたらす飢えと乾きに苛まれ続けてきたシャルロット。アイドルになった今も、それがなくなったわけではない。暗殺者として働いても、満たされないことだってあった。けれど彼女はケダモノに身を落とすには、理性的だった。
 耐え続けてきたのだ。衝動を。飢えを、乾きを。
 こんなひとときのステージで攻撃を耐え忍ぶくらい、なんでもない。
 永劫続くような苦しみに喘いで、挫けそうになっても、簡単に諦めないでほしいのだ。シャルロットがそう願うのは、彼女に奇跡の星が降り注いだから。
 シャルロットの先祖は、かつてオブリビオンに滅ぼされたアイドルの一族だった。だから、きみにはアイドルの素質があるんだ、とスターフェアリーに言われて、人生が変わり始めた。
(殺してばかりの私でも、人を救えるかもしれない。そんな希望を胸に、戦っている。ここに来たのもそうなの)
 シャルロットは死神悪魔と化したタブー・ケージの中で苦しむヒバリに呼び掛ける。
 送り届ける。
「私にあなたを救わせて」

「大丈夫、|契約者《ファン》のみんなと、仲間がいるから……希望の力が途絶えない限り、私たちは戦える!!」
 きっと届く、きみに声を。
 アイドルは歌う。歌い続ける。
 希望を紡ぐ、笑顔の魔法を奏でる歌を!!
【希望の光/le dernier espoir】!!
 ギロチンをひらひらとかわすあすも☆デウス。速度と攻撃回数は凄まじいものの、【飢えと乾き】に苛まれているためか、動きは鈍いし、予備動作が見てとれる。見えるなら、避けられる!
 距離を詰めながら、あすも☆デウスは手を伸ばす。
「ヒバリくん、あなたはきっと今、すっごく辛くて……逃げ出したいんだと思う。だけどね……今逃げたら、絶対後悔するわよ」
 口にするのが憚られる事実。顔を翳らせつつも、悪魔法少女は続けた。
「こばとちゃんの病気をどうすることもできない。大好きな子の体が損なわれるのは、本当に、つらくて、悲しくて、何もかもやめちゃいたくなる、目を逸らしたいことよね。
 一番それがつらいのはこばとちゃんだよ。あなたが想像した通り、泣いてしまうかもしれない。でも!」
 悪魔法少女★あすも☆デウスは、【プリンセスハート★XENOM】を二丁拳銃に変え、死神悪魔のタブー・ケージに狙いを定めて叫ぶ。
「あなたがそれを支えてあげなきゃ、こばとちゃんは心まで損なってしまう!! 少しの間、笑えなくなるだけなら、まだいいのよ。もう二度と笑えなくなるかもしれない。今までだって、病気と戦って、それでもその子が笑顔をなくさなかったのは、あなたの絵があったからよ」
 照準を定めるあすも☆デウスから、怯えたように逃げようとする死神悪魔。その背後に、シャルロットが現れ、取り押さえる。
「逃げちゃだめ」
「こばとちゃんを笑顔にしたい。その想いは本物だったでしょう? だから、否定しちゃだめ。大丈夫、あなたは笑顔の魔法が使える」
『ァ……』
 声が零れる。はっとしたような声。
 ヒバリの脳裏に瞬くのは、こばとの顔。絵を見せると彼女はいつだって「素敵だね」「好きだよ」と笑顔を見せてくれた。
 こばとを笑顔にしていた。自分の描いた絵で。
 その事実だけで、あなたはじゅうぶん魔法使いなのよ。
「その真摯な気持ちが誤りだったなんて言わせない。偽りでないというなら……辛くても、希望を信じて。
 その温かい気持ちはきっとこばとちゃんに届いてるから」
 だから、今までだって彼女は、あなたに温かい笑顔をくれたのよ。

 死神悪魔が目深に被っていたフードが、ずり落ちた。
 ヒバリの素顔なのだろう。まだ幼さの残る少年の顔が、透明な涙を流していた。
「こばと、ちゃん……」

 心が戻るように、アイドルパワーと希望の力を込め、悪魔法少女は銃を撃った。

 シャアァァァァァン——!!

 ひび割れるような音。タブー・ケージは死神悪魔でも鳥籠でもなくなる。アイドルステージも霧消していく中、涙をこぼす男の子が、そこに膝をついた。
「……立てる?」
 そばにいたシャルロットが手を差し伸べる。男の子、ヒバリは静かに頷いて、その手を取った。

 絵を描こうと思う。
 彼は小さく呟いた。
 シャルロットとカンナハが目を見開いてから、柔らかく笑う。

 絵を描いて、こばとちゃんに見せるんだ。
 鳥の絵も描くけど、まずは僕を救ってくれたアイドルの絵を描く。絵を見せながら、今回のことを話すんだ。アイドルたちの強さが僕を救ってくれたように、この物語が、彼女の心も救ってくれたらいいなって思う。
 僕の絵も、救いになったらいいなって思う。

 そうしてヒバリは、目尻に溜まった涙を拭うと、

 |笑顔の魔法《とびきりのえがお》を煌めかせた。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​



最終結果:成功

完成日:2025年03月17日


挿絵イラスト