肉の邂逅と鍛錬、そして成長
サムライエンパイアにて、二人の猟兵が語りあっていた。
一人は全会原・タイガ(男は度胸!女でも度胸!・f23916)。もう一人は子豚・オーロラ。彼女たちはある依頼のためにこの世界を訪れ事件を無事解決、その後の帰還前の自由時間に偶然一緒になったのだ。
そこでしばし話していたらお互いの戦闘スタイルや肉体の話になり、一つ共に鍛錬しようという流れとなった。
実の所この流れ、タイガとしては願ってもないこと。
「やっぱりすげぇな……当り前だけど場慣れしてやがる」
オーロラの使う特異な武術、豚房流。肌を曝し乳を用いて戦うというその戦闘スタイルに最初は驚いていたが、その鍛えこまれた肉体と類まれなる強さには尊敬ともいえる感情を抱いていた。いつかその力について話してみたいと思ってはいたのだが、なかなか機会を得られずにいたところの今回の邂逅。改めて武術家としての彼女を目の当たりにしたところでその感情は一層強くなる。
「ありがとう。あなたもいい体ね」
オーロラもタイガの豊満な肉体を見て言う。タイガとしては体を褒められるのは余り嬉しい事でない場合も多いのだが、今回は戦闘面における出来具合を言っているだろうと感じられ悪い気はしない。
「まずしっかり戦うための筋肉がついてる、これは当然だけど大事なことね。あなたの肉体は変化することが多いみたいだけれど、それを解除した時に残るいわば『本体』……そこがしっかり作りこまれているから体の無茶な変化に押し潰されることもないという感じかしら」
タイガの戦い方と体についてのオーロラの意見。タイガは偶発的なものも含めた肉体変化を多用する戦法が多いが、仮にそれ抜きでも十分な力強さを持った体があると、オーロラはタイガの『地力』について感心していた。
「ま、今のところは幸いな……ああ、そう言えばなんだけどさ」
その言葉に嬉しさを感じつつ、タイガは一つの質問をする。
「もしオレが豚房流を習うってなったら、どんなスタイルがいいと思う?」
豚房流はオーロラの使う剣術だけではない。様々な世界に様々な武術、技術を極めたオブリビオンがいる。
もし自分であればどのような技が合いそうか。新しい戦い方の模索と豊かな肉を武器にする者としての純粋な興味として、タイガはオーロラにそれを聞いた。
「そうね。あなたの大元のスタイルは体系だった武術じゃなくて、我流の喧嘩スタイルと見えるわね。それに加えて武器も使わず、文字通りに身一つでの戦いが本分ね」
タイガのスタイルは呪われて豊満化した肉体を用いた文字通りの『肉』弾戦や、その呪いの暴走、巻き込みが主体。隠し玉の飛び道具もありはするが、主体はやはり肉関連の技だ。
「それを伸ばすとしたら、やはり無理に体系だった武術にするより総合格闘術や闘術といったノンジャンルなスタイルがいいと思うわ。あるいは術という言葉にこだわらず喧嘩殺法、とかね」
流派や言葉で縛ってしまうより、範囲を広く取った方がいい。オーロラの言葉にタイガは頷く。
「なるほどな……」
確かに、今更丁寧に礼に始まり礼に終わる武術を始めるのは億劫だし自分らしくない。
ならば具体的にどうすればいいかだが。
「よければ私のやってる鍛錬法、少し真似してみない?」
オーロラからの提案。それにタイガが頷くと、オーロラは自身の胸を突き出しそれを左右別々に動かし始めた。
「まずは簡単な重量トレーニングからね。胸自体の重さがあればまずはただ動かすだけでもいいし、慣れてきたらさらに重りを取り付けてやるといいわ」
「お、おう……」
手も触れられずに胸を顔の高さまで上げては下ろすを繰り返すオーロラ。突然始まった乳鍛錬にタイガも困惑するが、同じように胸を突き出し力を入れてみるとなぜか同じように上下に動かすことができた。
「うお、何だこの感覚……」
勝手に動くのではなく、自分で乳を動かすのはやはり色々ためらうところもある。だが悲しいかな『乳がどうにかなる』という大きな括りで見れば慣れ切ったものでもあるため、この基礎鍛錬は簡単に身に着けることができた。
「それから、今度は胸だけで地面に立ってその状態でスクワットやランニングとか……」
「マジで!?」
さらにそこからの応用になる様々な乳鍛錬。その内容にタイガはやはり驚愕するが、今までの経験と合わせて考えれば意外と出来そうだったり経験済みなものがあったりと、改めて自分の経歴の凄まじさも再確認することになってしまっていた。
そうして鍛錬を続けて体も大分温まってきたところで、オーロラからの誘い。
「もしよければ、軽くやりあってみない?」
それにタイガもにやりと笑って答える。
「お、いいのか? 後悔すんなよ?」
売られた喧嘩は買ってやるとばかりに立ち上がるタイガ。やはり武術の鍛錬は直接やりあってこそとばかりに、互いに向かい合って間合いを取った。
「よし、それじゃ……いくぜ!」
先手を取ったのはタイガ。一歩踏み込んで拳を打ち込むと、オーロラは胸を突き出してそれを受ける。
ぐにゅり、と柔らかい感覚がタイガの拳を包むがオーロラはさらにその中に拳を埋めるように前に踏み込んだ。
「ふっ!」
そのまま上半身を捻り横側にタイガの拳を放り出す。そして逆側の胸がそのままタイガの顔面を狙うように振るわれた。
だがそこにはタイガが自分の胸を無理矢理押し込み、その部位で受ける。
「ぐっうぅぅぅぅ!?」
ばちんと肉同士のぶつかる大きな音が響き強烈な衝撃がタイガの胸を揺らすが、歯を食いしばり耐えるタイガ。乳に走る感覚は痺れるようではあるが、やはりこの程度なら何度も経験した程度、体幹は乱れず過度な肉揺れは起こさない。
「さすが、大したものね……それじゃ、少し本気を出そうかしら」
その様子に、オーロラは一歩引いて足を開き、腰を落とす構えを取った。
「豚房流剣術奥義の一、爆肉変態法! ぼん! ぼん! ぼぉ~ん!」
絶叫と共にオーロラの乳、尻、太腿が倍以上の大きさに膨れ上がった。豚房流奥義の一つ【爆肉変態法】による体強化だが、それを目の当たりにした瞬間タイガの肉が蠢き始めた。
「う、うそだろ!? こんな時に……うひっ!? あひっ!? おほぉ~っ!?」
【己悪怒個秘異(コードコピー)】によってよりタイガに相応しい形でコピーされた豚房流の技が、当たり前のように服をはじけ飛ばせてタイガの乳尻腿が膨れ上がらせた。そのサイズはオーロラよりも数段大きく、肉塊化したオーロラが小粒に見えるほどだ。
「やるわね……でもっ!」
そのまま肉の弾丸となって体当たりし、自身の乳をタイガの乳にめり込ませるオーロラ。その全身が深く埋まり、タイガの乳肉を陥没させる。
「うおぉぉ……おぉぉぉぉっ!!」
タイガはその衝撃に目を裏返らせる。だがその感覚に肉はさらに膨れて中のオーロラを捕縛。さらに奥から来た何かが彼女の体を強烈に跳ね飛ばした。
「きゃあっ!?」
肉からはじき出され思わず倒れるオーロラ。その前にあったのは、肥大によって奥から飛び出したタイガの胸の戦端であった。
「なるほど。肉と先を別々に肥大させることで攻防一体の二連撃ができるようになってるのね……凄いわ」
教えたことを既に『身』にしているタイガを素直に称賛するオーロラ。そしてその前でタイガは、肉体に刻まれた新たな経験とそれがもたらす感覚に巨肉を揺らし悶えるのであった。
成功
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