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迫りくる地下帝国の軍勢

#クロムキャバリア #【Q】 #地下帝国

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 地平の果てより、巨大な影が大地を踏み荒らしてゆく。通常のキャバリアから大きく逸脱した、異形のシルエットを持つ巨大な戦闘機械が、地響きを立てながらゆっくりと前進していった。
 機体が近づくにつれ、周囲の木立ちが不自然にたわんでゆく。まっすぐ立っていた樹木が、まるで機体に対して頭を下げるかのように、めりめりと曲がってゆき、最後には折れ砕け、あるいは根こそぎ倒れ、機体の前に倒れ伏した。
 脚部の履帯が倒木を踏みつぶすと、下敷きとなった草木が急速に枯死してゆく。その地に生きる者たちすべてを駆逐せんと、機体の周囲に死の瘴気が満ちていった。
 「蹂躙」という言葉が、この世に形をもって顕現したならば、かような光景ともなろうか。まるで巨獣が吠えるように、機体各所の砲塔がひときわ大きな駆動音を上げた。


「こーんにーちわー! みんなには、クロムキャバリアに行ってもらうよー!」
 底抜けに明るい声で、グァンデ・アォ(敖 広徳・f10200)はそう言った。
 以前、クロムキャバリアは、「古代魔法帝国の後継者」を名乗る謎の地下帝国より侵攻を受けたのだが、いま再び、その地下帝国が攻め込んできたのだという。
 以前の侵攻の際は、猟兵たちは小国家が秘蔵していた超強大なスーパーロボットを借り受け、その力をもって地下帝国を撃退した。今回、地下帝国は、そのスーパーロボットを標的とし、その完全なる破壊、あるいは奪取を目的として迫ってきている。
 ならば今回も、そのスーパーロボットの力をもって返り討ちに……と言いたいところだが、今現在、そのスーパーロボットは、パーツ単位まで分解しての大規模整備……いわゆるオーバーホールの真っ最中なのだ。
「地下帝国側も、その隙を狙ってきたのかな? とにかく、かなり本気度の高い攻勢だよ」
 グァンデが敵の説明にうつる。
 地下帝国の繰り出す機体は、どれも「有毒装甲」という機構を備えている。キャバリアに乗ってさえいれば無効化可能だが、生身で戦うとなれば、それなりの準備が必要になるだろう。あるいは、侵攻対象となっている小国家から、キャバリアを借り受けて戦っても良い。
 敵の先遣として、まず現れるのは1体の重装甲マシンだ。この機体には、先述した「有毒装甲」とともに、周囲を高重力の壁で包み込む機能が備わっている。
 通常の砲撃は、この高重力の壁に阻まれ、射線を大きくずらされてしまうだろう。ただ、敵自身もこの機能を使用している間は、砲撃を行えない。敵は自身が砲撃する瞬間だけ、この機能を停止しているようだ。この辺りに、つけ入るスキがあるかもしれない。
 とはいえ、この機体はあくまで先遣。撃破したのちも、まだまだ敵の猛攻は続く。
 だがそれでも、ここで踏みとどまり、突貫で行われているスーパーロボットの組み立てが終わるまで、敵を食い止めることができれば、逆転の目も出てくるかもしれないのだ。
「まあ、みんななら何とかできるよね。というわけで、みんなよろしくー!」
 底抜けに能天気な声で、グァンデは猟兵たちを送り出した。




第2章 集団戦 『八八式機航甲冑・大風』

POW   :    焔と燃えて、迫る見よ
【友軍に巻き添え覚悟の支援射撃や砲撃】を降らせる事で、戦場全体が【敵味方関係なく餌食となる地獄の混戦下】と同じ環境に変化する。[敵味方関係なく餌食となる地獄の混戦下]に適応した者の行動成功率が上昇する。
SPD   :    玉散る剣、抜きつれて
【肩に装備した防盾によるぶちかまし】が命中した対象に対し、高威力高命中の【太刀による斬撃や刺突】を放つ。初撃を外すと次も当たらない。
WIZ   :    轟裂の音、地を喰み
【サイカ社製120mm滑腔砲】を向けた対象に、【対キャバリア用徹甲弾】でダメージを与える。命中率が高い。

イラスト:御崎ゆずるは

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🔵​🔵​🔴​

種別『集団戦』のルール
 記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

仲佐・衣吹(サポート)
キレイなもの、カワイイもの、ぶち壊そうなんて許さないんだから
バトルだって芸術よ。美しく戦いなさい!

お相手するはアタシことネイル
美術好きな女性人格よ

口調はいわゆる女言葉かしら
身のこなしが一番軽いみたいで
接近戦より距離をとってダガーで戦うのが好きよ

よく使う手は
外套を投げつけて囮や目暗ましからの一撃
ルーンソードで戦ってる途中で手放して虚を突き、袖口から隠し武器としてダガー
光属性を付けたルーンカルテを落としといて、タイミングを見て目潰しフラッシュ
こんなところかしらね

アイテムやユーベルコードはお好きに選んでくれていいわ
使えるものは全部使って、華麗に美しく戦いましょ!




 先遣となるキャバリアが撃破された後も、地下帝国の侵攻は止まらない。隊列を成した重装甲キャバリアが、続々と戦場へと姿を現した。黒鉄の波が地表を一色に染め上げてゆく。
「んもぅ、黒一色なんて、今さらって感じよねぇ?」
 仲佐・衣吹(多重人格者のマジックナイト・f02831)が、その様子を眺めながら、そう口に出した。正確には、衣吹が持つ人格のひとつ、ネイルの言葉ではあるが。
 芸術に強いこだわりを持つネイルには、眼前の様相が近代アートシーンにおける、とある作品を思い起こさせるものに映ったらしい。
「オブリビオンマシンに歪められると、そうなっちゃうのかしら?」
 敵機体の一体が、友軍より離れて単独で衣吹に迫ってきた。もとよりキャバリアと戦いうるのはキャバリアだけだ。人間サイズの敵に複数体で当たることは無いと判断したのだろう。
「ちょっとだけ、おしおきが必要かしらね?」
 衣吹がそう言って、迫りくる敵機体に向き直ると、敵機体はその動きを止めた。衣吹のユーベルコード、「シャドウペルソナ」によって、パイロットの精神を直接攻撃したのだ。
「まあ、しばらく眠ってなさい」
 そう言い残し、衣吹は沈黙した敵機体を後にした。

成功 🔵​🔵​🔴​