「全ては彼等を支えている民衆の支持によるものだ即ち地球人はひとつの群体と捉えるべきであるそう考えると彼等の最大の弱点即ち群体としての大動脈は電力水力食糧等グラビティ・チェイン以外にも様々な資源を群体に循環させる
白神 みや
初めましてのかたは初めまして。
そして、そうでない方はご無沙汰しております。
白神です。
聖賢者トリスメギストスが決戦都市ミツルギが誇る列車網を破壊すべく、配下のデウスエクスを送り込んできます。
幸いイベントで人が集う頃合いの襲撃ではありません。しかし、展示している車両が損傷すればミツルギの対デウスエクス戦力や物資輸送等に影響が出てしまうでしょう。
一章は
決戦配備車両とその整備基地の一般公開向けイベントになります。フラグメントに沿わず、断章も参照の上ご自由にお楽しみください。
二章以降はデウスエクスの迎撃、戦闘となります。詳細は断章に譲ります。
●お願い
MSページはお手数ですが必ずご一読ください。
今回は受付開始日は設定しますが、1日に1~2人程度お返しするゆっくり進行の予定です。そのキャパシティを超えた場合、お返しする事になるかも知れません。
また、通常/オバロ共に指定日時より前のプレイングはお返しすることとなりますので、ご了承ください。
諸々はタグとMSページに状況を記載しますので、ご確認の程宜しくお願いします。
第1章 日常
『青空の下でイベントを』
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POW : とことん楽しもう
SPD : 効率よく楽しもう
WIZ : のんびり楽しもう
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●ミツルギ車両基地へようこそ
特務機関
DIVIDE決戦都市ミツルギ支部からやや離れたところに、ミツルギ車両基地がある。
もともと基幹線の車両整備基地であったそこは、今日は平素の静けさはなく、戦闘態勢時の物々しさとは別の賑やかさに包まれていた。
ケルベロス達を迅速に戦場へと送り届ける車両群はもちろん、輸送車両群や各
決戦支援に特化した車両群までもが、平素よりどことなく浮かれた装飾をつけて並んでいる。
これは、決戦支援列車の一端を一般に知らしめる事で、ケルベロスへ
DIVIDEの価値を高め、戦う為の力とする事業でもあるのだ。
各支援列車を見学できるだけではなく、支援列車グッズの販売や、子供向けの列車職員制服の試着コーナー。更には「ケルベロスを助けて、デウスエクスを追い払おう!」と銘打った簡易な
決戦支援車両シミュレーターまで。要は、こういう類のものが好きな大人だけでなく、これから興味を持ってほしい子供へ興味を持ってもらうための施策が取りそろえられているのだ。無論、休憩用のキッチンカーブースも用意されている。
流石にケルベロスとして扱われている猟兵達のシミュレーターへの参加は断られるだろうが、他のコーナーであれば歓迎されるだろう。
日下部・香
これがミツルギの決戦配備車両か。大学受かったらこういう決戦配備とかについて勉強したいなあ。
入試の結果発表はまだだからドキドキしてるけど、ケルベロスの仕事に支障を出すつもりはないよ。
ケルベロスコート着て、イベント会場になっている整備基地を一周しよう。
デウスエクスの襲撃に備えて、地形とかを把握しておきたいしな。
できれば、支援列車の見学もしたい。どんな機能があるのか気になるし。
あとは、可能なら整備担当の人と挨拶しておきたい。先に避難してもらったり襲撃のことを伝えたりできればいいんだが……それで予知に悪い影響が出ることもある。ちょっとでも連携取りやすくするために、顔合わせするくらいなら大丈夫かな。
●
特務機関
DIVIDEのケルベロスの証である黒いコートを翻して会場に足を踏み入れた日下部・香(断裂の番犬・f40865)は、列車が並ぶ様子を物珍し気に見上げていた。
大学入試は一通り終わり、今は結果を待っている状態。そんな折に、イベントの話を聞き、今後の勉学の参考にとやってきたのだった。
(これがミツルギの決戦配備車両か。大学受かったらこういう
決戦配備とかについて勉強したいなあ)
未だ合否通知は来ていないので、学生として気を緩めきれる状況ではない。しかし、緊張感の何割かはケルベロスの任務に割り振っても支障はないだろう。そう思いながら地形把握もかねて基地内を歩く。本当は襲撃の事も伝えられたら良かったのだが、グリモアの予知に支障が出てしまう可能性があるため、それは伝えられないのが少しだけもどかしい。
「おや、道に迷いまし……ああ、ケルベロスの方でしたか」
そんな思いを抱えながら歩く香に、整備基地の職員らしき制服を着た男性が声をかける。年若い娘が周囲を見ながら歩いていたので、道に迷った見物客かと思ったようだが、香が纏っているコートを目に留めて認識を改めたようだ。
「はい、こちらの整備基地の方ですか? 実は……」
ケルベロスとしてこれからも生きていくにあたり、大学で決戦都市の機能や
決戦配備について学びたいと思っている事を伝える。職員は嬉しそうに笑う。
「若い人、それもケルベロスの方がこういうのに興味を持ってくれるのは嬉しいですね」
決戦配備の力を借りてデウスエクス達と戦うケルベロスは、特務機関
DIVIDEの主戦力であり、花形でもある。一般人の興味や耳目も必然的にそちらの方に向いてしまう事が多くなってしまいがちなのだ。気づけば何人かの整備職員が集まって来ており、なんでも聞いてくれと言わんばかりである。
(どんな機能があるのか気になってたし、この後の為に顔合わせをしておきたかったから、丁度良かったな)
決戦配備と遠近に応じた複数の車両を駆使する、ミツルギの独自の
決戦配備列車の話は独特で、機会があれば技術者の話も聞いてみたいと思いながら香は会場の散策を続けるのだった。
大成功
🔵🔵🔵
新井山・直次郎
決戦配備車両か…
襲撃に備えるのも重要だが、この機会に決戦配備の流れを理解しておきたい
この辺の理解は現場の人間以外はおざなりになりがちだからな
バイクを停めて入場
髑髏面は目立つ、普通のケルベロスとして会場入りだ
ケルベロスとして振る舞うのも柄じゃないが機関に対して、いつも助かっていると伝えるぐらい罰はあたらないだろう
ひと通り会場を歩いて【情報収集】
そういえば、もうすぐ彼女の誕生日だったな
俺が記憶をなくす前にパートナーだったという…気になる存在
記憶のない俺からの贈り物でも受け取ってもらえるだろうか?
いい感じのグッズを探してみる
車両の模型は…貰っても困るか
頼もしき決戦配備車両を眺めていよう
アドリブ歓迎
●
新井山・直次郎(
髑髏面・f40823)はミツルギ車両基地に仮設で用意された駐車場へ愛用のバイクを停めた。
(……流石に髑髏面は目立つだろうな)
収納スペースにヘルメットをしまいながら、服の内の髑髏面に服の上から手を添える。襲撃までは時間があるのだから、今髑髏面をつけるのは、世界の加護があるとしても悪目立ちになりかねない。そう判断した直次郎は
直面で車両基地へと足を踏み入れる。
流石に所持品チェックは行ってはいたが、
DIVIDEのケルベロスであると告げればあっさりと通過できた。武装の類を帯同していたとしても、それはいつ何時起きるかわからない襲撃の為の必然であるという事らしい。
(決戦配備の流れを理解するにはいい機会だな)
前線で戦うケルベロスを支援する
決戦配備は裏方稼業の印象を持たれやすいのか、決戦都市によっては地味な印象をもたれがちだ。直次郎自身も、
決戦配備はあるのが当然という認識が強い。
こういう場に来ることが出来たのも何かの縁だろうと、支援には助けられていると告げれば、居合わせた職員達は嬉しそうに笑む。
「そう言ってもらえると、メンテナンスにも力がはいりますよ」
そんな声や
決戦配備列車の特徴を聞きながら、周辺の状況を伺う事も忘れない。数時間後には恐らく此処が戦場となるのだ。少しでもスムーズに立ち回れるように、会場設備等を覚えていく。
そうして一通り回った後。
(――そういえば、もうすぐ彼女の誕生日だったな)
いつかの過去にパートナーだったという女性。自分にそんな存在が居たというのは青天の霹靂といったところなのだが、記憶を喪くした自分にも変わらず接しようとしてくれる――直次郎からすれば、稀有な存在。
“今の”自分からの贈り物でも受けっとってくるのかは判らないが、それでも、何か祝いを渡したいと、物販コーナーに足を踏み入れる。
(流石に決戦支援列車の模型は女性に渡しても困るだろうな……)
目玉商品として並んでいるのはやはり決戦支援列車関連の商品が多かったのだが、それと並んで可愛らしいひよこのマスコットアイテムがあったので、それを購入することにした。丸っこいひよこが、車掌帽をかぶったキーホルダー。少し子供っぽいアイテムかもしれないが、列車模型よりはマシだろう。
彼女はいったいどんな反応をするだろうか。そう思いながら直次郎は土産をそっとしまった。
大成功
🔵🔵🔵

雨河・知香
ソニア(f40904)と
決戦配備車両…大量の物資とか装備の輸送に便利そうだねぇ。
襲撃に対する迎撃以外にも復興にも役に立てるんだろうけど、それを可能にする鉄道網の維持整備とかは大変そうだ。
このミツルギ独自の進化を遂げた支援列車、しっかり見学させて貰おうじゃないか。
ソニアもしっかり見とくんだよ。
とりあえずは普通に見学。
決戦配備に特化した車両群とかが気になるので職員の人に問題ない範囲で聞いてみようか。
車両ごとにどんな工夫がなされてるのかとかだね。
それにしても一般の人もこれだけ興味持ってるとなると説明するのも中々熱が入ってるんじゃないかな。
協力あってこそ皆で頑張れるんだろうしね。
※アドリブ絡み等お任せ

ソニア・コーンフィールド
知香ちゃん(f40900)と!
へー列車で決戦配備の支援やるって他ではあんまりみないかも。
陸伝いにやる方が修理とかやり易かったりするのかな?いろいろ気になる…!
今日はいっぱい勉強しないとねー。知香ちゃんもガンバロー!
…当然デウスエクスの襲撃も警戒するし!
ケルベロスコート着用でイベント参加。
シミュレーターには興味あるので挑戦できずとも遠巻きに見る感じで一般の人の反応見て楽しんだり。
こーいうのって挑戦するとなんだかわくわくするよね…!
職員の人にはきっちりご挨拶!
個人的に気になるのは決戦支援列車って形に進化してった歴史だったりするので機密とか無理のない範囲で説明して貰えたらなーと。
※アドリブ等お任せ
●
「へー、列車で決戦配備の支援やるって他ではあんまりみないかも」
物珍しそうにはしゃぐ
竜人の少女――ソニア・コーンフィールド(西へ東へ・f40904)と、それを窘めつつも興味深そうな様子は隠さない白熊の
獣人の女性――雨河・知香(白熊ウィッチドクター・f40900)。その竜眼を興味できらめかせているソニアと落ち着いた獣眼でその様子を見守る知香は、年の離れた姉妹のようにも見える。
「陸伝いにやる方が修理とかやり易かったりするのかな?」
「大量の物資とか装備の輸送に便利そうだねぇ」
二人がよく知る酷似した世界では、回復魔法が建物にも効力を発揮するため、デウスエクスの襲撃があったとしても全く同じ状態とはいかなくとも修繕が可能だった。しかし、この世界ではその恩恵が無いため、都度復興作業が必要になる。その為の輸送力を確保する為に鉄道網を整備したのだろうと、知香は経験から推測していた。
「大変そうな維持整備も含めて独自の進化を遂げたミツルギの支援列車、しっかり見学させて貰おうじゃないか。ソニアもしっかり見とくんだよ」
「いろいろ気になるから、いっぱい勉強しないとねー。知香ちゃんもガンバロー!」
そう言い交わしながら、二人は可愛らしいひよこの着ぐるみが迎えるイベント会場へと足をむけるのだった。
「知香ちゃん! みてみて!」
楽しそうに声を上げるソニアが指指し示したのは、まさにミツルギが誇る決戦支援車両。既に退役した車両をシミュレーターを設置したイベント用車両に仕立てているのだと、車両の傍らに居た係員が誇らしげに語る。そんな係員達に挨拶をした後車両の中を覗いてみれば、一般人が数人、表示される画面に一喜一憂しながら、計器を操作していた。
「こーいうのって挑戦するとなんだかわくわくするよね……!」
「一般の人もこれだけ興味持ってるっていうのは良いことね」
二人の会話を受けた係員の説明によると、シミュレーターは順番待ちになっているイベントの目玉になっていて、成功すると渡される記念メダルもちょっとした人気アイテムとなっているのだとか。
この場で展示しているのは、
術式配備や
妨害配備向きのドローン技術を利用した車両が中心になっている。これらの他にも
総決戦配備や
狙撃配備向きの長距離砲搭載型の車両といった、戦場や状況、ケルベロスの個々の戦い方に応じた車両が用意されているという。
「多彩な戦い方をするケルベロスが増えているので、それに応じた車両の開発も進んでいますよ」
「協力あってこそ皆で頑張れるんだろうしね」
熱の籠った係員の説明に、知香が頷く。二人とも、かの世界ではケルベロスを送り出す立場だった。故に、係員達の気持ちも良く判るのだ。そんな彼等の気持ちに応える為にも、これから起こらんとする襲撃から護らなければと、思うのだった。
大成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵
しかし、彼等の思い通りにはいかない。既に猟兵達がこの地に居るのだ。無論、DIVIDEの職員達もこの地の襲撃は知らずとも、いつ何時デウスエクスが襲来しても良いように備えている。ならば、彼等の命運は尽きている事は明白である。