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聖賢者は決戦支援列車にその手を伸ばす

#ケルベロスディバイド #聖賢者トリスメギストス #決戦都市ミツルギ #2名様サポートです #2章プレイング受付中


「ケルベロスの強さはユーベルコードにあらず」

 デウスエクス達が平伏するその場に、重厚な“声”が響いた。
 平伏するデウスエクス達はその声に顔を上げるでもなく更に低く首を垂れて、続く言葉を待つ。

「特務機関DIVIDEディバイドにもあらず」

 重厚な“声”は、返答の声を待つでもなく、滔々と言葉を紡ぐ。

「全ては彼等を支えている民衆の支持によるものだ即ち地球人はひとつの群体と捉えるべきであるそう考えると彼等の最大の弱点即ち群体としての大動脈は電力水力食糧等グラビティ・チェイン以外にも様々な資源を群体に循環させる生存基盤インフラストラクチャである故に」

 姿を見せぬ“声”の主が、平伏するデウスエクスのうち一体にその意識を向ける。
 姿がなくとも、その意識が己へと向けられた事にそのデウスエクスは震える。それが歓喜の震えなのか畏怖の震えかなのかは、彼等にとっては些細なものだ。

「汝は手勢を率いこの動脈のひとつを破壊せしめ彼等の群体としての力を削げ」

 さらに深く首を垂れる事で、デウスエクスは意思を示す。必ずや、その意に沿うと。

「これは十二剣神グラディウス・トゥエルヴたる我『聖賢者トリスメギストス』の命令である」

 恭順は当然であるといわんばかりに“声”はそう告げると、一方的にこの集いの終了を告げるのだった。



「ミツルギに、聖賢者トリスメギストス配下のデウスエクスの襲撃がある」

 龍之宮・翡翠(未だ門に至らぬ龍・f40964)が、猟兵たちに端的に告げた。

「どうやら、決戦都市の弱体化とグラビティ・チェイン資源の確保を同時に行おうとしているらしい」

 その為に目をつけられたのは決戦都市ミツルギが誇る交通網。
 物品の輸送はもちろん、ケルベロスや猟兵を迅速に戦場へ送り届け、戦場においては彼らを支援する決戦配備ポジション車両が走るミツルギの電車網が、今回の聖賢者トリスメギストスの標的となったのだった。
 交通網の問題であれば、復興さえすればどうにかなるといえばなるのだが。

「襲来するタイミングに問題がある」

 啓蒙と人心をまとめる為にDIVIDEディバイドが主導して行うイベントが行われる会場に、彼らは襲来するというのだ。
 イベントの開催時間中ではないため、幸いにも一般市民が巻き込まれる事は無いのだが、整備担当者等力を扱えない一般人が巻き込まれる可能性があるのは変わらない。
 デウスエクス達は、ミツルギの支援車両を一部なりとも使用不能にし、かつ、僅かなりとでもグラビティ・チェインを奪い、主たる聖賢者トリスメギストスの力にしようというのが狙いらしい。

「幸い、迎撃可能な地点と頃合いについてはグリモアこいつのお陰で判明している」

 傍らに浮かぶ光鯉グリモアを翡翠は指し示しながら言う。

「イベント開催時間中に暫くイベントを見て回るのも1つだろう。
 ミツルギの支援車両群は他の世界から見てもそこそこ風変りだろうしな」

 翡翠がそう言うと、その傍らの光鯉グリモアがくるりと回った後、空を跳ねた。




第2章 集団戦 『シティ・ローグズ』

POW   :    凶器攻撃
【バットやバール、ナイフなど】で対象を攻撃する。攻撃力、命中率、攻撃回数のどれを重視するか選べる。
SPD   :    苛立ちの矛先
自身に【逆怨みの念】をまとい、高速移動と【念動力】の放射を可能とする。ただし、戦闘終了まで毎秒寿命を削る。
WIZ   :    群れる悪党
敵より【数的に有利な】場合、敵に対する命中率・回避率・ダメージが3倍になる。
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●這い寄るは破壊の先兵
「本日はミツルギ車両基地、一般開放イベントへ来場頂きありがとうございました。本日のイベントはすべて終了しました」

 車両基地に今日のイベント終了を告げるアナウンスが響き、人々は家路につく。
 そして、人がほとんど居なくなった車両基地に、ひたひたと人ならざる者たちが近づいてくる。

「さあ、我らが主の命を遂行する為に行け、屍隷兵ども!」

 指揮官と思われる者の檄を受け、屍隷兵達が彼等の主の威光を示す機会を得た栄誉に歓声を上げて走り来る。
 しかし、彼等の思い通りにはいかない。既に猟兵達がこの地に居るのだ。無論、DIVIDEの職員達もこの地の襲撃は知らずとも、いつ何時デウスエクスが襲来しても良いように備えている。ならば、彼等の命運は尽きている事は明白である。

 猟兵達がその力を示す時が、今まさに訪れたのだ。

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種別『日常』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


種別『集団戦』のルール
 記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。

 大成功🔵🔵🔵
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 苦戦🔵🔴🔴
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 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。