●
「武というものはぁ~、異世界であっても通じる唯一の価値観! 生き延びるために~、鍛えよッ! 常にッ!」
「「「押ぉぉ忍ッ!!」」」
ここは地の果て、楽浪郡。『流れ者の宝庫』とも呼ばれ、異世界からの漂泊者も多いこの地の一角に、とある集団が起居していた。
先の帝都櫻大戰において、斎藤・福とともにこの封神武侠界へと乗り込んできた「首塚の一族」たちである。現在彼らは、この楽浪郡の人界に滞在しながら、故郷であるサムライエンパイアに帰還する手段を探っていた。
先ほど吠え猛っていたのも、その「首塚の一族」の一派である。まあ、なんというか、ちょっとばかし血の気が多い感じの一派だ。乱世の気分が抜けずに、ひたすら武芸を磨いているタイプの連中である。
「ああいう類の者たちは、大御所様が大体片付けたと思っていましたが……」
「首塚の一族」だとはいえ、これから上様が治めるであろう太平の世界に、ああいうのを連れて帰って大丈夫だろうかと、福は彼らを眺めつつ、微妙な面持ちでため息をつくのであった。
●
「こーんにーちわー! みんなには、封神武侠界に行ってもらうよー!」
底抜けに明るい声で、グァンデ・アォ(敖 広徳・f10200)はそう言った。
封神武侠界に取り残されたままになっている、斎藤・福と「首塚の一族」たちを再びサムライエンパイアに帰還させる手段が見つかったのだという。
その手段とは、『渾沌化オブリビオン』を首塚の一族がユーベルコードの『鎖』で捕らえることにより、その『鎖』がサムライエンパイアへと繋がるのだという。なお、サムライエンパイアにつながった鎖が多ければ多いほど、彼女らが無事に帰還できる可能性は高くなるのだそうな。
ただ、この「首塚の一族」のユーベルコード、強力ではあるものの動きが遅いため、そのままではオブリビオンを捕らえることは難しい。そのため、敵を倒してしまわない程度に痛めつける必要があるのだという。
そんなわけで、楽浪郡に出現する『渾沌化オブリビオン』を、福率いる「首塚の一族」にユーベルコードの鎖で捕縛してもらうために、そのオブリビオンをうまい具合に猟兵の攻撃で弱らせてほしい、というのが、今回の依頼内容だ。
「で、その『渾沌化オブリビオン』なんだけど……」
グァンデが言葉を続ける。件のオブリビオンは、楽浪郡のとある山中で、他の弱いオブリビオンの群れを従え、その山中にたむろしているらしい。
まあ、賊みたいな様子だ。これも放っておけば後々の災いにもなりうるだろう。
その弱いオブリビオンの群れを片付ければ、目的の『渾沌化オブリビオン』が出張ってくる。
そこを猟兵たちの攻撃で、ぎったんぎったんに痛めつけてもらい、最後に斎藤・福が率いる「首塚の一族」がユーベルコードで捕縛する、という手はずになっている。
なお、斎藤・福と「首塚の一族」は、それまで周辺で隠れ、よさげなタイミングを見繕った上でユーベルコードを放ってくれるそうだ。美味しいところだけ持っていくような形にはなるが、こればかりは仕方がないだろう。
また、その埋め合わせというわけでもないが、彼らが楽浪郡での拠点に帰還したあかつきには、祝いの宴……という名目の武術のエキシビジョンが開かれるので、それを楽しんでいってほしい、とのことだ。
腕に覚え有るなら乱入するもよし、あるいは食べ物飲み物片手に観戦して楽しむのも良いだろう。
「というわけで、みんなよろしくー!」
底抜けに能天気な声で、グァンデは猟兵たちを送り出した。
工藤修理光
今回は封神武侠界よりお送りします。
このシナリオは3章立てです。
●第1章
集団戦フラグメントです。
特に注意すべきところは無いので、存分に戦ってください。
●第2章
ボス戦フラグメントです。
開始時に、敵の「渾沌化」についての断章が入ります。
●第3章
日常フラグメントです。
不規則に飛び回るカラクリ燕を狙うというトライアルや、模擬戦などの催し物があります。
他にも、観戦者のために、甘味やお茶、甘酒なども用意してあります。
第1章 集団戦
『雷霆竜』
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POW : 雷霆竜の嘶き
【激しい稲妻】を降らせる事で、戦場全体が【乱気流内】と同じ環境に変化する。[乱気流内]に適応した者の行動成功率が上昇する。
SPD : 龍燐鋼
自身の【強靭な鱗を頼った戦法】の為に敢えて不利な行動をすると、身体能力が増大する。
WIZ : 大回転攻撃
【全身をしならせた大回転攻撃】を放ち、自身からレベルm半径内の全員を高威力で無差別攻撃する。
イラスト:小日向 マキナ
👑11
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴🔴🔴🔴
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種別『集団戦』のルール
記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
| 大成功 | 🔵🔵🔵 |
| 成功 | 🔵🔵🔴 |
| 苦戦 | 🔵🔴🔴 |
| 失敗 | 🔴🔴🔴 |
| 大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
不破・静武(サポート)
年齢イコール彼女イナイ歴なので基本的な行動原理は「リア充爆発しろ」「リア充は死ね」です。オブリビオンは彼の中では全員リア充です。リア充に見えそうにないオブリビオンに対しては最初はやる気なさそうにしますが、状況を前進させる意思は一応あるので無理やり理屈をつけてリア充と決めつけます。一度敵とみなせば以降はもう容赦はしません。
オブリビオンに対しては基本的には『リア充ころし(焼却)』と『ガソリン』を併用して消毒という名の焼却を図ります。状況に応じて『リア充ころし(爆破)』や『リア充爆破スイッチ』等を併用して物理的にリア充爆発しろを実現させようとします。
見た目がやられ役なので逆襲くらう展開も可能です。
●
「ヒャッハァーッ! リア充は消毒だ~~!!」
奇声を上げて不破・静武(人間の非モテの味方・f37639)が、火炎放射器を乱射し、周囲に炎をまき散らす。
いななきを上げて飛び回る敵にその炎が命中すると、敵は地に落ち、苦悶の声を上げてのたうち回った。転がろうが雨を呼ぼうが消えることのない嫉妬の炎が、敵を焼き尽くす。
静武の周囲を遠巻きに飛び回っている敵たちが、その光景を前に、一斉に怒りの咆哮を上げる。すると、あたり一面が黒雲に覆われ、雷鳴とどろく豪雨が降り注いだ。
「だっかましい! このリア充どもが!」
暴風豪雨うずまく中で、静武が吠える。土砂降りの音よりも響く大音声だ。
このオブリビオンどもは群れている。群れている連中はすべてリア充である。群れなきゃイキれぬ奴らには、心に問いかけ、体に覚えこませなければならぬ。
静武が放つ、あまりに狂気じみた嫉妬魂に、おもわず敵の動きが止まった。
「おらっ! リア充は死ね! 死ね死ね死ね死ねぇッ!!」
動きの止まった敵に次々とクナイが投げつけられ、爆ぜる。
敵のもたらした大暴風雨でも、この妬み嫉み僻みの炎は消えはしない。燃え盛る嫉妬の炎によって、敵は次々と燃え落ちていくのであった。
成功
🔵🔵🔴
ネッド・アロナックス(サポート)
めずらしい そざいはある?
なければ じょうほうを しいれて かえろうかな!
(※セリフはひらがな+カタカナ+空白で話します)
探し物や調べ物は楽しくて得意だよ
"くらげほうき"や"ゆきソリ"で空を飛んだり泳いだりしてヒトや物も運ぶよ
戦闘はサポートに回ることが多いかな
手強い敵は基本隠れながら隙を作って逃げる!
"クリーピングコイン"で物をひっかけて飛ばしたり
"しろくじら"の歌で余所見をさせたりね
ユーベルコードは指定した物をどれでも使用し多少の怪我は厭わず積極的に行動します
他の猟兵に迷惑をかける行為はしません
また例え依頼の成功のためでも公序良俗に反する行動はしません
あとはおまかせ
よろしくおねがいします!
●
「だいじょうぶ? ちゃんと ついてこれてる?」
しのつく雨の中、ネッド・アロナックス(ガムゴム人の冒険商人・f41694)は、後ろを振り向き、後続の者たちの安否を気遣った。
ネッドの後に続いているのは「首塚の一族」だ。他の猟兵に敵が引きつけられている間に、彼らが戦場へと向かうための先達として、ネッドは動いていた。
「首塚の一族」から声が返ってくる。この雨でぬかるんだ道のせいで、後続のほうが遅れているとのことだ。武芸ばかりでなく山歩きも鍛えねばなあ、と明るく振る舞ってはいるが、遅れた者たちを心配している様子が、その表情から見て取れた。
「んー ちょっと もったいない きもするけど」
しばし考え、ネッドがカバンから巾着を取り出した。その巾着の口紐をほどくと、中から、ざらざらと大量の金貨があふれ出す。金貨の波が山道を流れてゆき、ぬかるみを覆ってゆく。
金貨の正体は、ネッドを主と慕う、クリーピングコインの群れだ。ぬかるんだ泥道が、金ぴかの硬貨で舗装されていった。
「ひろったり しちゃだめだよ? かえりの めじるしにも なるからね」
ふふっと笑みを浮かべて、ネッドがそう言う。その言葉におかしみを感じたのか、後続の者たちから笑いがあがった。
ひと時の笑いが、人々の元気を取り戻させたか、彼らはその歩みを、ゆっくりとながら再開させていった。
成功
🔵🔵🔴
納花・ピンチン(サポート)
ブギーモンスターの勇者×殺人鬼
布を被ってから11年が経ちましたわ
普段はお嬢様口調で、時々関西弁がちょこっと
……って、勉強中なんですわ!
あくまでお仕置きをしに来ているから
あまり殺伐とした戦い方はしませんわ
武器も直前で刃を返して叩いたり
その光景はギャグになることが多いですわ
商人街出身、お話しや交渉なんかも好きです
小さなスイーツや飴ちゃんを渡して一緒に食べると
色々話してくれるんですわ
ユーベルコードは指定した物をどれでも使用し
多少の怪我は厭わず積極的に行動します
他の猟兵に迷惑をかける行為はしません
また例え依頼の成功の為でも
公序良俗に反する行動はしません
あとはおまかせ
ほないっちょ、よろしくおねがいします
●
稲光をまとった竜の群れが、納花・ピンチン(ブギーモンスターの勇者・f31878)のゆく手を阻んだ。耳障りな吠え声をあげて威嚇しつつ、電撃のつぶてを連続で、ピンチンのそばの地面に放ってゆく。
わざと攻撃を外したような感じだ。ピンチンを倒すというよりは、いたぶっているつもりなのかもしれない。放たれる電撃がはじけて、ピンチンの智慧の布を焦がした
「ん~、もう、本当に困ったちゃんですわ!」
ピンチンが鼻息荒くこぼしながら、両手に刃物をもって戦場を駆け巡った。スキップするような足取りとともに、進路上にいる敵を、その手に持った双剣でびしばし打ち据えてゆく。
そうやって周囲をぐるりと一巡りしたピンチンは、最後に敵たちのど真ん中でくるりんと一回転した。かぶっている知恵の布の裾がひらめいて、大輪の花のようにも見える。
ピンチンが動きを止め、ビシッとポーズを決めた瞬間、先ほどはたかれた敵たちの身体に、奇妙な点線が浮き出てきた。
「ほいたらもう、みんな、いい声で鳴いてな~!」
すると突然、ピンチンの周囲、山中の木々や草むらのいたる場所から枝葉が伸びたかと思うと、その伸びた枝先で敵たちをくすぐり始める。
かくして、おイタの過ぎた竜たちは、しばし息ができぬほどのおしおきを受けるのであった。
成功
🔵🔵🔴
響納・リズ(サポート)
「ごきげんよう、皆様。どうぞ、よろしくお願いいたしますわ」
おしとやかな雰囲気で、敵であろうとも相手を想い、寄り添うような考えを持っています(ただし、相手が極悪人であれば、問答無用で倒します)。
基本、判定や戦いにおいてはWIZを使用し、その時の状況によって、スキルを使用します。
戦いでは、主に白薔薇の嵐を使い、救援がメインの時は回復系のUCを使用します。
自分よりも年下の子や可愛らしい動物には、保護したい意欲が高く、綺麗なモノやぬいぐるみを見ると、ついつい、そっちに向かってしまうことも。
どちらかというと、そっと陰で皆さんを支える立場を取ろうとします。
アドリブ、絡みは大歓迎で、エッチなのはNGです
●
雷鳴とどろく暴風の中で、群れ成す竜が巨大なグリフォンを取り囲んでいた。竜たちはグリフォンの周囲をぐるぐると旋回し、時おり暴風の中から飛び出し、グリフォンに攻撃を仕掛けてくる。
電撃をまとった竜の体当たりを、グリフォンはその翼で打ち据え、弾き飛ばした。
「アーティ、私なら大丈夫ですわ」
グリフォンの翼の下にいた響納・リズ(オルテンシアの貴婦人・f13175)が、グリフォンのアーティを気遣う言葉をかける。敵を前にして、このグリフォンは彼女を敵と、その敵がもたらす嵐から、その翼で包んで守護していた。
ぐるる、とアーティが唸り声をあげ、翼の下のリズを見やる。と、アーティはそのまま翼を閉じて、リズをその羽毛でぎゅっと包み込んだ。リズを置いて敵へと向かう気はなさそうだ。いささか、過保護なのかもしれない。
「ありがとう、アーティ。でも、私とて、守られているばかりではありませんわ」
アーティが自分から離れそうにないのを見て取ったリズが、|魔導杖《ルナティック・クリスタ》を構えた。リズがその手に力をこめると、魔導杖がほのかに光りだす。
輝く杖から、ゆっくりと光の波動が広がり、リズとグリフォンを包んだ。
「アーティ、あなたの受けた痛みを、彼らにも知っていただきましょう……なん倍にもして」
リズとアーティを包む光から、幾本もの光の槍が生み出される。カン、と音を立てて、リズが魔導杖で地面を打つと、周囲に漂っていた光の槍が、四方八方へと放たれた。
光の槍は、嵐にまぎれ飛び回る竜たちを次々と貫き、打ち落としてゆく。地にのたうつ竜たちを前にして、アーティが満足そうに咆哮した。
成功
🔵🔵🔴
シン・ドレッドノート(サポート)
実年齢はアラフィフですが、外見は20代前後。
行動パターンは落ち着いた大人の振舞い。
口調は丁寧。時折、奇術師らしい芝居がかった言い回しをします。
「さぁ、ショウの始まりです!」等。
技能、ユーベルコードは状況に応じたものを使用。
身軽で素早い動き、器用さを活かした行動をとります。
主にビットを展開、ビームシールドで防御しつつ、銃器による攻撃を行います。
効果があるなら破魔の力を込めて。
依頼成功のために積極的に行動しますが、他の猟兵や住民の迷惑になるような行動は避けるようにします。
女性には年齢関係なく優しく。
但し、奥さんがいるので女性からの誘惑には動じません。
失礼のない程度に丁寧に辞退します。
●
シン・ドレッドノート(真紅の奇術師・f05130)は、スペースバイク『|貴紅《ノーブル・スカーレット》』にまたがり、山中を駆け抜けていた。
追いすがる竜たちから、雨あられと電撃が放たれる。敵が放った電撃は、シンの進む前方へ多数の雷となって落ち、電撃の檻となってその行く手を阻んだ。
前方の落雷を見て取ったシンは、片手を振るい、その腕にはめたブレスレットの機能を発動させる。
ほのかな光を放つ力場が、シンとスペースバイクを囲むように形成された。|閃光の魔盾《アトラント》が、頭上から次々と降りかかる雷撃を受け止め、はじき返す。
電撃の檻を抜けたシンの前に、数体の竜が立ちふさがる。電撃では止められないと見て取ったのか、肉弾戦を仕掛けるつもりのようだ。いななきを上げて、竜たちはシンに向かって突進した。
「精霊石に宿りし精霊よ、我と共に進め!」
シンの装備に埋め込まれている精霊石から、幾筋もの紅い光が放たれた。シンとその乗騎を光の帯が十重二十重に取り巻いてゆき、やがてそれは一体となって巨大な火の鳥へと姿を変える。
火の鳥が、一声高く鳴き声を上げ、竜の群れへと突っ込んだ。強大な炎の翼に竜たちが次々と飲み込まれ、焼け落ちてゆく。
燃え盛る炎の軌跡を残し、真紅の翼はさらに山中深くへと切り込んでゆくのであった。
成功
🔵🔵🔴
アラタマ・ミコト(サポート)
|荒魂鎮神命《あらたましずむるのかみのみこと》助太刀に馳せ参じてございます。
かの軍勢が障害なのでございますね。
では、極楽浄土で身に付けし武芸でお相手いたしましょう。
●
「では、極楽浄土で身に付けし武芸でお相手いたしましょう」
アラタマ・ミコト(極楽浄土にて俗世に塗れし即身仏・f42935)が、自分の身長ほどもあろうかという刀を華麗に振り回し、押し寄せる竜を次々となで切ってゆく。
腕で振り回すのではない。刀を天秤棒のように肩に担ぎ、足さばきで敵の攻撃をかわす。敵と交差する一瞬に敵めがけてその刀を振り落とした。
だん、と音を立てて、敵の頭が断ち割られる。武器の特質を生かした熟練の武芸者の動きだ。アラタマが|極楽浄土《GGO》で身につけた……手に入れたと言ったほうが正しいかもしれないが……攻撃モーションだ。
一体どこの誰がこれほどの剣術をキャプチャしたのかは分からないが、ともあれアラタマは、この封神武侠界においても、その動きを完全に使いこなしていた。
次々と斬り伏され、その数を減らしてゆく竜たちに、怯えの色が広がる。最後の1体となった竜が、甲高い鳴き声を上げて飛び去ろうとした。
「逃がしませぬ」
アラタマがくるりと一回転し、肩に担いだ刀を遠心力で投擲する。刀は緩やかな放物線を描いて飛んでゆき、その射線上に居た竜を見事に射止めるのであった。
成功
🔵🔵🔴
第2章 ボス戦
『槍の女武芸者・雪麗』
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POW : 我が槍術の奥義を受けよ
【槍術による攻撃】が命中した箇所を破壊する。敵が体勢を崩していれば、より致命的な箇所に命中する。
SPD : 我が槍術に敵無し
敵より【槍の技術が勝っている】場合、敵に対する命中率・回避率・ダメージが3倍になる。
WIZ : 我が槍術の神髄を見よ
【華麗な槍術】で攻撃する。また、攻撃が命中した敵の【防御の癖】を覚え、同じ敵に攻撃する際の命中力と威力を増強する。
イラスト:えんご
👑11
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴🔴🔴🔴
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種別『ボス戦』のルール
記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。
| 大成功 | 🔵🔵🔵 |
| 成功 | 🔵🔵🔴 |
| 苦戦 | 🔵🔴🔴 |
| 失敗 | 🔴🔴🔴 |
| 大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※このボスの宿敵主は
「豊原・フィリス」です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
●
山中深くまでたどり着いた猟兵たちの前に、一人の女武者が立ちはだかった。
「討手か。いいだろう、あの時、私を貶めた者どもと同じ苦しみを……いや、それに倍する苦しみを、貴様らに味合わせてやる!」
女武者の槍先に渾沌の力が宿る。女武者の歪んだ怒りを取り込んで、それはぶよぶよとした血膿とちぎれた肉の塊となって地に落ちた。
地に落ち、うごめく肉片がゆっくりと形を変え、やがて人の形へと変容してゆく。それはこのオブリビオンと瓜二つ、そして全く同じ装備を備えた女武者の姿であった。
「貴様らには、どちらが真の私か見切れまい」
背中合わせとなり、お互いに死角を補い合った二人の女武者が、酷薄な笑みを浮かべながら、その槍を構えた。
アメリア・イアハッター(サポート)
【サポート】
他の猟兵の行動が成功するようにサポートに徹し、下記のような行動をとります。
・機動力が必要であれば宇宙バイク「エアハート」に仲間を乗せる。
・仲間の攻撃が当たるように、敵の行動をUC「風の友」で読んだり、氷系のUCを使って敵の機動力を封じる。
・仲間の攻撃を強化するために支援系UCを使ったり、鼓舞をする。
・敵の注意を逸らすため、宇宙バイク騎乗や空中にて囮となる。
ユーベルコードは指定した物をどれでも使用し、多少の怪我は厭わず積極的に行動します。他の猟兵に迷惑をかける行為はしません。また、例え依頼の成功のためでも、公序良俗に反する行動はしません。
あとはおまかせ。よろしくおねがいします!
エリー・マイヤー(サポート)
フラスコチャイルドのサイキッカー × 寵姫です。
常に丁寧語で、あまり感情を乗せずに淡々と話します。
ユーベルコードは習得した物をどれでも使用し、目的達成のために全力を尽くします。
他の猟兵に迷惑をかける行為はしません。
また、例え依頼の成功のためでも、公序良俗に反する行動はしません。
***
ごきげんよう。
戦力が必要と聞いて手伝いに来ました、エリーです。
念動力で、戦いをサポートしますね。
敵の攻撃を妨害したりとか目潰ししたりとか、そういうセコイ工作は任せてください。
攻撃は念動力で締めたり潰したり斬ったり突いたり。
敵の物性に合わせてそれっぽくやりましょう。
キャバリアは……まぁ、必要そうなら乗ります。
●
二人の女武者が槍を構えて突進する。標的はタバコをくわえた女性、エリー・マイヤー(被造物・f29376)だ。
エリーの逃げ場をなくすべく、ちょうど鏡写しのように左右からの挟み撃ちだ。いったん念動力でしのぐか、とエリーは考え、サイキックエナジーを集中させた。
「危ないっ!」
後方から声が聞こえたかと思うと、次の瞬間、エリーは誰かに抱えあげられて運び去られた。
「ええと、お礼、言ったほうが……いや、言うべきですね。ありがとう、ございます」
突然のことに戸惑いつつも、エリーは自分を抱え上げている相手に礼を言った。
「ううん、気にしないで。こっちも体が勝手に動いちゃっただけだからね」
エリーの言葉に、アメリア・イアハッター(夢想空流・f01896)が笑顔で応えた。その愛機『エアハート』を駆り、敵の攻撃をすり抜けてエリーを運び去ったのだ。
「……もしかして、何か策があったのを邪魔しちゃってた?」
アメリアが気まずそうにエリーに問いかける。自分の衝動的な行動で、仲間の思惑をダメにしてしまっていたとしたら、大変な迷惑だろう。
「いえ、あのままだと、こちらも手詰まりでしたので。どちらが本体か、見分ける手段があれば……」
「良かった……あ、じゃあさ、ひとつ思いついた事があるんだけど……」
エリーの返答に、アメリアが胸をなでおろすと、すぐに何か思いついた風で、エリーに何事か語りかけた。
「……なるほど。いいですよ、乗りましょう」
敵から十分に離れた場所で、エリーはバイクのタンデムシートに座りなおした。
「じゃ、行くよ! しっかりつかまっててね!」
アメリアがバイクのエンジンをふかし、急発進させた。敵から逃げていた先ほどとは違って、まっすぐ敵に向かってバイクを走らせる。
向かい来る風圧に、後ろのエリーがタバコを吸うのをあきらめ、ガスマスクを装着した。くわえていたタバコは、そばで浮かせた状態で保持する。普通なら携帯灰皿に放り込んで消すのだが、ちょっとそこまでの余裕はない。
「まあ、燃え残っていれば、後でまた吸えるでしょうし……」
「行くよー! こっちは回避に専念するから、マーキングはよろしく!」
エリーの呟きに、アメリアの声がかぶさってきた。敵とすれ違う瞬間に、見分けをつけるためのマーキングを行う。それが二人の作戦であった。二体の敵の見分けさえつけば、とれる戦術も広がると考えてのことだ。
「マーキング……ちょうどいいですね。これ使いましょう」
そばに浮かんでいたタバコの燃えさしが、意思を持ったかのように飛び回る。アメリアの操作するバイクが、敵からの攻撃を躱しつつすれ違ったその瞬間、飛び回るタバコが敵の眉間に突き立った。
ジュッと音を立てて、突き立ったタバコがひねり消される。悲鳴を上げてそれを払いのけた敵の眉間には、見事な根性焼きの跡が残っていた。
成功
🔵🔵🔵🔵🔴🔴
諏訪野・みすず(サポート)
とにかく突撃して、ボスをぶっ飛ばします。「みすずちゃんにはパパ以外は、勝てないよー!」「このままじゃマズいよね」アドリブ、共闘歓迎です。
飯綱・杏子(サポート)
狩った獲物は持ち帰ってもいいっすか?
ジビエ|食材《オブリビオン》がヒト型でなければ料理して喰らうっす
ヒト型の食材を料理するときはこちらがヒト型を辞めるのが|マナー《マイルール》っす
リビングアーマーや宇宙船の類だってきっと貝類みたいに美味しい可食部があるし、食器としても活用するっす
どんなに癖のある|肉《ジビエ》でも濃い味付けにすれば食えない肉はないっす
悪魔だから|毒は利かない《【毒耐性】持ち》っす。酔うけど。腐敗も発酵もわたしには一緒っす
あと|八つ裂きにされても死なない《【切断部位の接続】持ち》っす
シナリオや同行者の都合で、ヒト型を性的な意味で食い散らかしてもいいっすよ
白子もミルクも大好きっす
●
「うーん、見分けはつくけれど、どちらが本物かは分かんないなあ……」
瓜二つの姿で猟兵に対峙する敵を見て、諏訪野・みすず(不思議系ダンサー・f00636)がつぶやいた。
敵オブリビオンは渾沌化によって、全く同じ分身を作り出している。先の猟兵がつけたマーキングによって、見分けはつくようにはなっているが、以前としてどちらが本体であるかは分からない。
「首塚の一族」のユーベルコードで捕縛できるのは、どちらか一方だけだ。つまり、どうにかして本体と分身を見分けた上で、本体のほうを死なない程度に痛めつけなければならないという、なかなか厄介な状況である。
「まあ、そうそう死んじゃう相手でもないっすよね? とりあえずやっちゃって良いんじゃないっすか」
みすずの言葉に、飯綱・杏子(悪食の飯テロリスト・f32261)が軽く返し、敵の元へと飛び込んでゆく。大きく開けた杏子の口が、ばっくりと裂けた。
内に秘めた暴食衝動が解放され、杏子の姿が変異してゆく。食道楽の悪魔としての本性をあらわにした、異形の姿だ。
「いっただきっ~す!」
杏子が大あごを開いて、敵に飛びつこうとする。暴食衝動と空腹感に突き動かされた、真っ向からのかぶりつきだ。敵からの反撃などは一切考慮していない。
杏子に対し、敵は槍を突き出して迎え撃ってきた。杏子の顔面に槍が突き刺さる。が、その槍は一切の抵抗もなく、まるでホログラム映像でも突き刺したかのように、するりと杏子の顔面へと入りこんでいった。杏子のユーベルコードがもたらした、物質透過能力だ。
槍をすり抜け敵の肉を齧り取った杏子が、素早く敵から離れる。ユーベルコードを解除し、元の姿に戻って、杏子はみすずの隣に戻ってきた。
「ちょっといいっすか? さっき、奴の槍を透過してかわしたときに見たんすけどね……」
肉をもごもごと咀嚼しながら、杏子がみすずにそう話しかけた。杏子が先ほど、敵の槍を物質透過能力で透過した瞬間に、その槍の内部を見たのだという。その槍は金属ではなく、肉によって構成されていた、と杏子は語った。
「えっ!? それってつまり……」
杏子の言葉に、みすずが驚きの声を上げた。期せずして、分身と本体を見分けることに成功したのだ。
「あっちのほうっすね。あの、マーキングされてないほうっす」
「……なるほど。よっし、分身のほうは倒しちゃおう!」
みすずが杏子の言葉に手早く答え、すぐさま敵へと向かう。目標は、マーキングされていないほうの敵、分身のほうだ。みすずがわき目もふらず敵へと邁進する側面から、敵の本体が向かってきた。
「やらせないっすよ?」
すかさず、杏子がカットに入り、敵の本体を足止めする。槍の連撃を、刃となった髪のひと房でさばき、みすずに近づくことを阻止した。
杏子が敵の本体を抑えている間に、みすずは敵の分身へと肉薄していた。敵の攻撃を紙一重で避けながら、みすずがバールのようなものを振りかぶる。
みすずの武器の先端に、蒸気エンジンらしきものが形成された。汽笛にも似た音を立ててフル回転するエンジンが、みすずの振るう武器の威力を一挙に増大させる。
「ええーい、さっさとくたばりなさいっ!」
敵の脳天に、バールのようなものが思いっきり振り下ろされた。噴き出る蒸気の軌跡を残して、バールのようなものが敵を一気に両断する。
左右真っ二つに分かれた敵の身体が、ぶよぶよとした肉のかたまりへと変化し、そこから渾沌の力へと戻り、拡散して消えていった。
成功
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不破・静武(サポート)
年齢イコール彼女イナイ歴なので基本的な行動原理は「リア充爆発しろ」「リア充は死ね」です。オブリビオンは彼の中では全員リア充です。リア充に見えそうにないオブリビオンに対しては最初はやる気なさそうにしますが、状況を前進させる意思は一応あるので無理やり理屈をつけてリア充と決めつけます。一度敵とみなせば以降はもう容赦はしません。
オブリビオンに対しては基本的には『リア充ころし(焼却)』と『ガソリン』を併用して消毒という名の焼却を図ります。状況に応じて『リア充ころし(爆破)』や『リア充爆破スイッチ』等を併用して物理的にリア充爆発しろを実現させようとします。
見た目がやられ役なので逆襲くらう展開も可能です。
音駆螺・鬱詐偽(サポート)
世界に蔓延る悪を懲らしめるネガティブアイドル鬱詐偽さん
ただいま参上。
・・・って、どうしてこんな恥ずかしいセリフを言わないといけないのよ。
うう、これも番組の為なのね。
自身の命綱である番組の為、多少の苦難や困難は仕方なく行います。
むしろ持ち前の不運によりおいしい場面を呼び込んでくれるかと思います。
ただし、ネガティブとはいえアイドルですのでマイナスイメージとなる仕事はすべて却下でお願いします。
ユーベルコードや技能はご自由に使わせてください。
どうぞ、当番組のネガティブアイドルをお役立てください。
プロデューサーより
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「世界に蔓延る悪を懲らしめるネガティブアイドル鬱詐偽さんただいま参上……って、番組の為とはいえ、どうしてこんな恥ずかしいセリフを……」
音駆螺・鬱詐偽(帰ってきたネガティブアイドル・f25431)が、嘆きながらいつものタイトルコールを口にした。「恥ずかしい」とは言っても、『鬱るな!鬱詐偽さん』の撮影は、彼女にとっての命綱だ。いつの時代でも、どこの世界でも、糊口をしのぐというのは大変である。
まあそれでも、25歳で「ただいま参上」の口上は、そろそろ恥ずかしいものがあると思っているのかもしれない。もっとも、彼女はバーチャルキャラクターなんで、年齢に意味があるのかは不明だが。
「うおぉぉぉ! リア充は死ね!」
鬱詐偽の消沈をよそに、不破・静武(人間の非モテの味方・f37639)は、何本ものクナイを取り出し、敵のオブリビオンへと投擲した。
飛び来るクナイを、オブリビオンはその槍さばきで次々と打ち落とす。敵の足元の地面に、弾かれて落ちたクナイが何本も突き刺さった。
「かかったな! リア充は爆発しろぉ!」
静武がその手に持った「リア充爆破スイッチ」のボタンを押す。すると、敵の足元に突き立っていたクナイの全てが、いちどきに爆発し、敵の両足をその爆炎で包んだ。
両足を猛火で焼かれ、立っていられなくなったのか、敵がその場に崩れ落ちる。とどめとばかりに、静武は火炎放射器を持ち出し、敵に向かって構えた。
「あああ~、このままじゃ、あのオブリビオン、倒しちゃうじゃないですかぁ~」
静武の猛攻を目にした鬱詐偽の内心で、最悪の未来が想像される。その疑心と不安が、現実の世界にまで染み出し、奇怪な怪物たちの群れとなって鬱詐偽の周囲に召喚された。群れ成す異形の怪物たちは、いっせいに鬱詐偽に疑心と不安を思い浮かべさせた対象、つまり静武へと群がる。
「ぬおッ! 新手のリア充か! 許さん! 焼き尽くす燃やし尽くす滅ぼし尽くすッ!!」
突如降ってわいたかのように現れた怪物たちの群れに囲まれ、静武は火炎放射器の向きを変え、怪物たちの群れの中へ飛び込んでいく。怪物たちへの対処にかかりきりとなったせいで、静武はとどめの一撃が放てず、そのために渾沌化オブリビオンも、虫の息ながら死に損なった。
「え、えっと……今のうちに……ど、どうですか?」
鬱詐偽が後ろを振り向き、周囲の木立や岩陰に隠れている「首塚の一族」におずおずと呼びかける。なんだかわからないが、敵にとどめを刺すことないまま、無力化することには成功した。「首塚の一族」のユーベルコードで捕縛するには今をおいて他にない。
かくして、「首塚の一族」のユーベルコードの鎖が、渾沌化オブリビオンへと放たれ、首尾よくその身を捕らえることに成功したのであった。
成功
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第3章 日常
『目指せ剣豪!木刀勝負!』
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POW : とにかく気合いだ!勢いと筋力でブチのめせ!
SPD : 剣の威力はすなわち速さ。素早く切れるようにカラクリ燕に挑む
WIZ : 剣の道は心の修練が大事。心静かに瞑想に励む
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種別『日常』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。
| 大成功 | 🔵🔵🔵 |
| 成功 | 🔵🔵🔴 |
| 苦戦 | 🔵🔴🔴 |
| 失敗 | 🔴🔴🔴 |
| 大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
明日・がある(サポート)
はっ……思い出しましたわ!!
わたくしが前世でチャンネル登録300万人の超人気ハンドメイド作家であったことを……!!!
ところで何ですの?
コレどういう状況ですの???
わたくしレジンとフェルトとかぎ針編みしか能がありませんわ〜〜〜!!!!!
勘弁してくださいまし〜〜〜〜!?
★自分のことを転生者だと思い込んでいる|超低品質《ぽんこつ》AIです。
★毎日昼12:00に|記憶《メモリ》がリセットされ、実在しない「前世」のこと以外は何も覚えていません。あらゆる状況にノリだけで対応します。
★UCを含め、マトモな攻撃能力を持ちません。
★ただし、ショップ店員扱いなのでギャグのように固いです。肉壁としてお使いください。
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渾沌化オブリビオンを無事捕らえ、「首塚の一族」と猟兵たちは、再び楽浪郡の人界、サムライエンパイアよりの流れ者が集まる一角へと戻ってきた。今回のオブリビオンの捕縛には同行せず、留守を守って帰りを待ち続けていた「首塚の一族」の同胞たちが、帰還した者たちを歓声とともに出迎える。
帰還者たちを留守居の者たちが取り巻き、みやげ話をねだる。やがて、祝いと称しての宴が始まった。
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「ええっと、コレどういう状況ですの?」
にぎにぎしく人々が行き交う中を、明日・がある(レジンのくつ・f42044)は、目をぱちくりさせながら歩いていた。
彼女の正体は、毎日昼12:00に記憶がリセットされるように設定されているGGOのNPCだ。ちょうどついさっき記憶がリセットされたため、彼女は今現在、何もかもを見失っていた。
ふと見まわすと、組み紐細工をこしらえている女性たちの一団が、彼女の目に入った。サムライエンパイアの人々にとって、組み紐づくりは趣味の創作ではなく、日用品の生産である。刀をはじめ、様々な武具にもそれは使われている。
その女性たちの手さばきが、があるに何かを思い出させた。
「はっ……思い出しましたわ!! わたくしにも、ひとつそれを創らせてくださいませ!」
女性たちの中に割って入ったがあるは、すばやくかぎ針で編みひもを編んでゆく。あっという間に、ところどころに透き通ったレジンのビーズを編み込んだ、華やかなストラップが出来上がった。
周囲の女性たちから歓声が上がる。女性たちに是非ともその作り方を教えて欲しいとせがまれ、があるは店員NPCとして、商品マニュアルに基づいたチュートリアルを開始するのであった。
成功
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数宮・多喜(サポート)
『アタシの力が入用かい?』
一人称:アタシ
三人称:通常は「○○さん」、素が出ると「○○(呼び捨て)」
基本は宇宙カブによる機動力を生かして行動します。
誰を同乗させても構いません。
なお、屋内などのカブが同行できない場所では機動力が落ちます。
探索ではテレパスを活用して周囲を探ります。
情報収集および戦闘ではたとえ敵が相手だとしても、
『コミュ力』を活用してコンタクトを取ろうとします。
そうして相手の行動原理を理解してから、
はじめて次の行動に入ります。
行動指針は、「事件を解決する」です。
戦闘では『グラップル』による接近戦も行いますが、
基本的には電撃の『マヒ攻撃』や『衝撃波』による
『援護射撃』を行います。
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「さあ、まだ誰か挑戦してみるかい?」
群衆の囲む中で、数宮・多喜(撃走サイキックライダー・f03004)がそう声を上げた。模擬戦の相手として胸を貸してほしい……そう頼まれた彼女は、何人かの「首塚の一族」を相手に、模擬戦で稽古をつけてやったところだ。
多喜の言葉に応え、一人の若者が、見物人の中から歩み出てくる。向上心に満ちた若武者といった風情だ。
若武者の太刀の提げ緒がキラキラと光っている。ビーズか何かを通してつくった物だろうか。ぺこりと多喜に向かって頭を下げ、若者が腰につけていた太刀を抜いた。
振り回される太刀を多喜が素早くかわしてゆく。あまり駆け引きとかを考えていない太刀筋だ。多喜に、その太刀筋から若武者の思考が透けて見えた。
(ああ……こりゃ、恋人の前で良い恰好見せようとしてるねえ?)
多喜のテレパス能力で見えた情景……それは一人の少女から太刀の提げ緒を受け取る様子であった。一瞬、この若武者に花を持たせてやろうか、という考えがよぎるも、多喜はすぐさまその考えを打ち消した。いびつな成功体験は、この若武者の命を縮めることになろう。
「隙あり」
ビッ、と多喜の拳が、若武者の顔面すれすれに突き出されて、止まった。周囲から歓声が上がり、それと反するように若武者の表情がみるみる沈んでゆく。
「まあ、敵を前にしたなら、それだけに集中するこった。思いは力になるが、全てに気をまわしながら戦うなんて、どだい無理な話さ」
多喜は苦笑しながら、しょげかえった若者に声をかけた。
成功
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ネッド・アロナックス(サポート)
めずらしい そざいはある?
なければ じょうほうを しいれて かえろうかな!
(※セリフはひらがな+カタカナ+空白で話します)
探し物や調べ物は楽しくて得意だよ
"くらげほうき"や"ゆきソリ"で空を飛んだり泳いだりしてヒトや物も運ぶよ
戦闘はサポートに回ることが多いかな
手強い敵は基本隠れながら隙を作って逃げる!
"クリーピングコイン"で物をひっかけて飛ばしたり
"しろくじら"の歌で余所見をさせたりね
ユーベルコードは指定した物をどれでも使用し多少の怪我は厭わず積極的に行動します
他の猟兵に迷惑をかける行為はしません
また例え依頼の成功のためでも公序良俗に反する行動はしません
あとはおまかせ
よろしくおねがいします!
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「わあ おもしろいものが いっぱい あるね」
ネッド・アロナックス(ガムゴム人の冒険商人・f41694)は、模擬戦で沸く者たちの脇で作業をしていた人々に混じって、その様子を眺めていた。
様々な道具や素材が広げられ、人々がそれらを使って模擬戦で使われた武具、あるいは日用品などの手入れをしている様子は、ネッドには非常に興味深いものであった。
「なにか たりない ものは あるかな?」
ネッドが作業をしている人たちに問いかけた。彼の生業である素材屋としての言葉だ。
ネッドの言葉に対して、人々が答える。確かに、道具や素材に関しては、この封神武侠界では手に入れづらい物もあるが、そういった不足分は、故郷のサムライエンパイアで使用しているものとは別の物を代用品として使ったりしているのだという。
たとえば、と老人が刀の柄巻きに使う紐を見せてくれた。故郷では麻や絹糸で作られる紐だが、この地では羊毛を使っているのだ、と老人がネッドに教える。
「みんな くふうして おぎなってるんだね」
「必要は発明の母」という言葉があるが、まさにこのようなことを言うのだろう。ネッドは老人に渡された紐をまじまじと見た。
サムライエンパイア風の組み紐でありながら、その素材はサムライエンパイアでは使われていないものだ。
世界がまじわるところに、期せずして、こういう新しい、そして珍しいものが生まれる。ネッドの顔が思わずほころんだ。
成功
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