フェンリルの呼び声は、裏切りをも含む
銀誓館学園と協力関係を結んだ、人狼騎士団。
しかし、そんな彼らに何故か、危機が訪れていた。
「いったい、どうして……」
「理由を、理由を教えてくださいっ!!」
囚われの身となった人狼騎士団メンバー達。
「わからないのですか? 相手は我々の敵なんですよ? それなのに、許可なく協力関係を結ぶなど、そんな権限、いつ持ったのですか!」
この騎士団をまとめる、サイリス・ハーヴェスターは瞳を細める。
「で、ですが……彼らと関係を結べば、きっと……」
「その考えがいけないと、わからないのですか!!」
相手の言い分もろくに聞かず、サイリスは儀式を始める。
「あなた方の過ちを正すためにも、フェンリル様のお力で、その身をもって理解しなさい」
「フェンリル」の召喚儀式、これが成功してしまえば、縛られて動けない彼らは、そのままフェンリルの餌食となってしまうだろう……。囚われの身となった人狼騎士団達は、ぐっと奥歯を噛み締め、覚悟を決めるのであった。
「急ぎ、シルバーレインの世界へと赴いてくれませんか? 罪もない人狼騎士団の皆様が危機を迎えようとしています」
そう告げるのは、響納・リズ(オルテンシアの貴婦人・f13175)だ。
「かつて人狼騎士団がポーランドで、1度銀誓館学園と戦った際、その戦場を生き延びたというサイリスは、まだ存命であるにもかかわらず何故か、戦争当時の、……銀誓館と敵対し、貴種ヴァンパイア達と抗争を行うという思想を備えたオブリビオンとして出現し、騎士団の仲間達を処刑しようとしているのです。これも、メガリス『夢魔随筆』の下巻が奪われたことに関係しているのかもしれませんが……いえ、今はそれを考えているときではありませんね」
リズは続ける。
「サイリスは、部下である狂える能力者たちを使って、フェンリルの召喚儀式を行い、召還されたフェンリルでもって、捕まっている騎士達を処刑しようとしています。皆様には、儀式が成立する前に攻撃を仕掛け、まずは儀式の中断を行ってください。そうすれば、今度はサイリス本人が前に出てきます。幸いなことに敵はオブリビオンが化けた姿のようです。サイリスを倒せば、本性を出して来ることでしょう」
まずは、儀式を執り行う部下達を倒し、儀式を取りやめさせ、その上で、サイリス、そして、本性を現したオブリビオンを始末する必要があるようだ。
「二連続でのボス戦となります。ですが、皆様の力があれば、問題ないかと思います。助けを求めている人狼騎士団の人達を助ける為、ぜひともお力をお貸しくださいませ」
そういって、リズは頭を下げると、現地へと向かう扉を開いたのだった。
柚葵チハヤ
どうもこんにちは! 今回は久しぶりのシルバーレイン。しかも、決戦シナリオ(ヨーロッパ人狼戦線1)となります。
危機に瀕した優しい人狼騎士団の人達を助ける為、儀式をぶち壊して、雑魚をぶっ飛ばし、その後、おんどりゃあああと、ボス2連戦となります。
純戦闘シナリオとなりますので、初心者の方も参加しやすいかと思います。
ぜひ、ご参加くださいね。
また、複数で参加する際は、お相手の名前やID、グループ名をお忘れなく。
では、まずは、儀式を阻止するためのバトル。皆さんの熱いプレイング、お待ちしていますね!!
第1章 集団戦
『狂える能力者たち』
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POW : 黒影剣
自身と武装を【闇のオーラ】で覆い、視聴嗅覚での感知を不可能にする。また、[闇のオーラ]に触れた敵からは【生命力】を奪う。
SPD : 除霊建築学・陰陽八卦
戦場内に、見えない【陰陽の気】の流れを作り出す。下流にいる者は【八卦炉結界】に囚われ、回避率が激減する。
WIZ : 狂気の開放
自身の【正気】を代償に【様々な属性の攻撃エネルギー】を創造する。[様々な属性の攻撃エネルギー]の効果や威力は、代償により自身が負うリスクに比例する。
イラスト:小日向 マキナ
👑11
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴
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種別『集団戦』のルール
記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
| 大成功 | 🔵🔵🔵 |
| 成功 | 🔵🔵🔴 |
| 苦戦 | 🔵🔴🔴 |
| 失敗 | 🔴🔴🔴 |
| 大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
囚われの身となってしまった人狼騎士団の面々達。
彼らは乱暴に縛られ、乱暴にそこへと押し込められていた。
目の前では、もうすぐフェンリルが召還されようとしている。
神はいないのか。
それでも、それでも……僅かな希望があるのであればと、騎士団達は願う。
――どうか、我々を助けてください、と。
●マスターより
儀式を行っている狂える能力者たちを襲えば、すぐにでも儀式は中断させられます。
さくっと倒してくださいね。
また、囚われの身となっている騎士団の人達を守るように立ち回ることで、プレイングにボーナスが入ります。
よければ、こちらも狙ってみてください。皆さんの参加、お待ちしています!
儀水・芽亜
またフェンリルですか。まあスクラップ・フェンリル持ち出されるよりはいいですけど。
人質がいる以上、迅速な作戦行動は絶対。急ぎましょう。
ご機嫌よう、人狼騎士団の皆さん。一曲いかがですか?
「全力魔法」眠りの「属性攻撃」「範囲攻撃」「歌唱」「楽器演奏(竪琴)」でヒュプノヴォイス。さあ、大人しく夢の世界に行ってください。
『見えざる狂気』に犯されての行動である以上、学園関係の医療施設に放り込むことになるでしょうね。
武装解除と身柄確保は他の方に丸投げして、先を急ぎましょう。
スマホから通話。
「『聖女』アリス様をお願いします。はい、はい……はいこちら銀誓館の儀水です。人狼騎士団絡みの案件が出ておりまして……」
「またフェンリルですか。まあスクラップ・フェンリル持ち出されるよりはいいですけど」
ため息交じりにそう告げるのは、儀水・芽亜(共に見る希望の夢/『|夢可有郷《ザナドゥ》』・f35644)だ。
儀式をしている現場を見つけ、すぐさま駆けつける。
「人質がいる以上、迅速な作戦行動は絶対。急ぎましょう」
そして、助けを求める人狼騎士団達を助ける為、彼らの前へと降り立ったのだった。
「な、なんだっ!?」
突然現れた芽亜に、狂える能力者たちは驚きを隠せない。
「ご機嫌よう、人狼騎士団の皆さん。一曲いかがですか?」
そう丁寧に礼を下かと思えば、芽亜は首にかけていたアリアデバイス『ムジカ・マキナ』にスイッチを入れ。
「さあ、大人しく夢の世界に行ってください。甘美な微睡みの縁ほど魅惑的なものは、この世にありません」
そうヒュプノヴォイスで、立ちはだかる敵を全て眠らせることに成功した。
「あ、ありがとう……ございます。ですが……」
「ええ、知っています。他にも囚われている者達がいるのですね。ですが、その前に」
一度、断りを入れつつ、何処かへと電話をし始める。
「『聖女』アリス様をお願いします。はい、はい……はいこちら銀誓館の儀水です。人狼騎士団絡みの案件が出ておりまして……」
その言葉に、今度は囚われていた人狼騎士団の面々が驚きの声を上げるのであった。
大成功
🔵🔵🔵
梶浦・陽臣
●WIZ対応
●絡みあり
「お仕事の時間だな、こういう時は柄じゃないがワクワクしてくるぜ。」
自身の正気という大事なものを削ってまで生み出した属性エネルギーを生み出していく能力者を眼前に、呑気に背伸びをする。
「ん~……そっちが数で押すなら、こっちも数を用意しようか!」
背伸びを終えると同時に勢いよく両腕を広げる、その動作と同時に陽臣の周囲数mから純粋なエネルギーでできた幻影魔剣が続々と生み出される。
「まだまだ山ほどあるぜ、たらふく食っていきな!」
生み出された幻影魔剣は勢いよく射出され、相手側の攻撃を【自動射撃】及び【自動防御】で撃ち落としながら、能力者たちへと殺到するだろう。
一方その頃、他の場所でも、狂える能力者たちとの戦いが始まっていた。
「お仕事の時間だな。こういう時は柄じゃないが……ワクワクしてくるぜ」
ぐっと伸びをしながら、梶浦・陽臣(魔剣の鞘・f44426)は、少し呑気な表情を見せる。
自身の正気という、大事なものを削ってまで生み出した属性エネルギーを生み出していく能力者。それを深い黒い瞳で見据えながら。
「ん~……そっちが数で押すなら、こっちも数を用意しようか!」
背伸びを終えたと同時に、両手を広げ、生み出したのは。
――幻影魔剣。
陽臣の周囲、数メートル上空から、純粋なエネルギーでできた幻影魔剣が続々と生み出されてくる。
「な、まさか……お前は……」
その恐ろしい気配に狂える能力者達も、焦りを感じているようだが、陽臣は容赦なく。
「たらふく食って行けよ、遠慮は無しだ!」
|幻影魔剣全射出《ミラージュソード・フルバースト》。属性を持たない純粋な魔剣達が、一気に狂える能力者たちを切り裂き襲っていく。
「まだまだ山ほどあるぜ、たらふく食っていきな!」
逃げようとする敵を見つけて、今度はそちらへと陽臣は魔剣を放つ。もちろん、狂える能力者達もまた、狂気の開放にて陽臣を攻撃しに向かうが、圧倒的な数の魔剣の前に、抵抗虚しく、次々と倒れていく。
「前哨戦にしては、こんなものか」
目の前の敵を滅したところで、囚われていた騎士団の面々を、幻影で生み出した魔剣でもって、丁寧にロープを切り裂き、解放していくのであった。
大成功
🔵🔵🔵
焼傍ヶ原・カレイカ(サポート)
(連携・アドリブ歓迎・NG無し)
貴方はカレー好きかしら?私は大好きなの、ふふふ。
良ければ食べていかない?遠慮しなくても魔法の力でいくらでも用意出来るわ、辛いけど。
戦闘?もちろんカレーの魔法ね、ただカレーを出すだけじゃなくて色んな応用も使うわ、支援もしてみようかしら。
………あまり普通の魔法は使わせないで、私を怒らせるようなことはしないで……どうなるか、本当に分からないわ。
なるべく猟兵の皆に迷惑をかけないようにはするわ。
この場にまた一人、猟兵が駆けつけてくれたようだ。
「貴方はカレー好きかしら? 私は大好きなの、ふふふ」
そういって、微笑みかけるのは、焼けた小麦色の肌を見せる焼傍ヶ原・カレイカ(カレーなる美魔女・f43420)だ。
「早く、あいつを止めろっ!!」
カレイカを目敏く見つけた狂える能力者たちが、次々と迫ってくる。
「あら、興味ない? 残念だわ」
カレイカはそう言って、残念そうに赤い唐辛子がめいっぱいかかったカレーを魔法で生み出した。……えっ?
そして、一心不乱にそのカレーを、輝く銀スプーンでがつがつ完食してみせれば。
「がふっ!! ……体持ってくれよ!! 50辛カレー魔力だ!!」
そのカレーで戦闘力を増加させれば、激しい魔法を放って、一気に狂える能力者たちを仕留めていく。そう、それこそがカレイカの|カレー急速変換・魔迅《カレーオウケン》である。
「か、カレーで、負ける……とは……」
がくりと倒れる能力者達を見下ろしながら、カレイカは告げる。
「あまり私を怒らせるようなことはしないで……どうなるか、本当に分からないから」
まだ寄ってくる能力者達を見据え、カレイカの手には、新たな激辛カレーが生み出され。再び|華麗《カレー》な戦いが始まろうとしていたのである。
成功
🔵🔵🔴
ベルト・ラムバルド(サポート)
キャバリアを使用できる環境なら愛用のキャバリアを操縦します
そのとき装備してるキャバリア用の剣と槍を振るい敵群を蹴散らします
キャバリアの操縦技術は優れています
キャバリア使用不可なら生身とその時の装備してる物で戦いますが残念ながら生身だとそんなに強くありません
それを補助するのが己のハイカラなオーラとセンスと瞬間思考力とUCによる謎の召喚術で頑張ります
何故か、彼はかなりテンションが下がっていた。
「キャバリアが使えない狭い所での戦闘なんて……」
残念ながら、広いとはいえ、ここは地下。そんなところで儀式なんかするなと、ベルト・ラムバルド(自称、光明の暗黒騎士・f36452)は思わず、毒ついてしまう。それもそのはず、ベルト自身、生身ではさほど強くはないのだ。
それに目の前にずらりと並ぶ狂える能力者たちを見れば、ベルトのテンションは、下がる一方である。
……だが、しかし。
どこからともなく、声が聞こえた。
『頑張れ、ベルトさーーんっ!!』
『格好いいベルトさんが見たーい!!』
『いつも応援しています、頑張ってー!!』
どこからともなく、ベルトを応援する声援が聞こえてきた。
「こ、これは……あー!? キマイラの皆さんが応援してくれてるー!?」
ふと思い出した。そう、今回の戦いはこっそり、動画で生配信していたのである! |イイネキマイラ・フューチャーズ《トテモユカイナキマイラタチ》の効果で、自身が活躍や苦戦をする度、SNSや動画の応援と視聴者達のいいねの数によって、武器や防具がパワーアップしていくのである。つまり。
「彼等の前で恥をさらしてなるものかー!!!」
やる気を取り戻したベルトは、そのまま、伝説にある首斬り処刑人の名を冠した美しくも呪われし細剣、エスパーダ・アサエモンで一気に敵を薙ぎ払う。
『すごーいっ!!』
『さすがは、僕らのベルトさーんっ!!』
『がんばれ、がんばれー!!』
熱い声援にベルトもテンションマックスだ。
「ありがとう、私は君達のために! 目の前の敵を殲滅していくっ!!」
いつの間にか、後光も輝いて。ベルトは意気揚々と戦い続けるのであった。
成功
🔵🔵🔴
凶月・陸井
相棒の時人(f35294)と
この狂気の気配も久しぶりだ
これだけの事をしているとはいえ
同じ能力者として思う所がある
気絶させて無力化しないとだな
「あぁ、殺さずに行くぞ、時人」
時人に頷きと言葉で返して
一緒に前へ出よう
人狼騎士達を安心させる為にも
まずは速攻割り込みだな
動きで能力者っていうのも解るだろうしね
「悪いが、儀式はこれで終わりだ」
相棒が最大の力で敵を攻撃して
人狼騎士達も回復してくれる
俺は冷静に戦場を見て
その攻撃から逃れる奴と
まだ動けるのを文字で捕縛
動けない所へ首に一撃入れ
意識を刈り取る
「言っただろ。儀式は終わりってな」
後は只管狂気の能力者達を縛って
動けないようにしていこう
「大人しくしててくれよ」
葛城・時人
相棒の陸井(f35296)と
狂気に侵された能力者か…
言葉は通じそうにはないな
「けど命を取ることは出来ない…」
可能な限り捕縛しよう
俺の|白燐蟲《ククルカン》に言い聞かせる
「良い?今日は殺しては駄目。ただ当て落して!」
「…陸井」
頼もしい応諾の返事を聞いて
「OK!護ろう!」
直ぐに儀式に割り入るよ
人狼騎士の前に能力者機動で立ち塞がり
「そこまでだ!これ以上はやらせない!」
虚をつかれた一瞬で
白燐大拡散砲詠唱
数の暴威で倒せるはずだ
尚向かって来ても
相棒の技が縛り上げる
「絶対に此処は通さないから大丈夫だよ!」
彼らも見慣れたアビ由来のUCだから
より安心だと思う
怪我した騎士には癒しで回復
狂気の能力者は縛り上げるよ
遠くで仲間達が戦い始めている音が聞こえる。
「この狂気の気配も久しぶりだ」
思わず、凶月・陸井(我護る故に我在り・f35296)は、漆黒の瞳を細める。
(「これだけの事をしているとはいえ、同じ能力者として思う所がある。気絶させて無力化しないとだな」)
昔の記憶をたどりながら、陸井がそう思いに耽っている。
と、その隣にいた葛城・時人(光望護花・f35294)もまた、心の中で。
(「狂気に侵された能力者か……言葉は通じそうにはないな」)
心を痛めながらも、やはり。
「けど、命を取ることは出来ない……」
時人のその言葉を聞き、陸井は思わず、その目を伏せる。
だが、それでも戦わなくてはならない。助けを求める騎士達が、そこにいるのだから。
「良い? 今日は殺しては駄目。ただ当て落して!」
そう、時人は自身の|白燐蟲《ククルカン》に言い聞かせていた。その様子をじっと見つめていた陸井が伏せていた目を上げる。
「あぁ、殺さずに行くぞ、時人」
その陸井の言葉に、思わず時人は目を見張りながらも。
「……陸井。OK! 護ろう!」
二人は互いに笑みを浮かべ。|白燐蟲《ククルカン》も嬉しそうに瞬いて見せたのだった。
準備を終えた二人は、すぐに儀式に割入って見せる。
「そこまでだ! これ以上はやらせない!」
人狼騎士の前に立ち塞がり、敵の虚を突いた時人は、いち早く、|白燐大拡散砲《ビャクリンダイカクサンホウ》を放つ。
戦場全体に、天の川のごとく、地上に現出したような白燐蟲の大群を発生させてみせたのだ。
こうすることにより、狂える能力者たちには|白燐蟲《ククルカン》による攻撃を、味方には白燐光の回復を施していく。
「悪いが、儀式はこれで終わりだ」
その間に陸井も、冷静に辺りを見渡しながら、彼らの間に割り込み。
「……そこから動くな」
|戦文字「縛」《イクサモジ・シバリ》で、いち早く逃げようとする敵を捕縛し、動けない所へ首に一撃入れ、その意識を刈り取ってみせる。
「言っただろ。儀式は終わりってな」
そんな陸井を狙って、攻撃を仕掛けようとする敵の姿を見つけて。
「|白燐蟲《ククルカン》!!」
時人の声と共に、|白燐蟲《ククルカン》が陸井を狙っていた敵を一気に気絶へと追い込んで見せた。
「絶対に此処は通さないから大丈夫だよ!」
その時人の言葉に、ああと頷き返すと、陸井は慣れた手つきで、次々と狂える能力者たちを縛り上げていく。
「大人しくしててくれよ」
願いにも似た陸井の言葉に、縛られた狂える能力者たちは力なく、首をうなだれて。
猟兵達の活躍により、まずは儀式を阻止することが出来た。
しかし、戦いはまだ、始まったばかり。
そこに姿を現すサイリス・ハーヴェスターは、紛れもなく、オブリビオンの姿で猟兵達の前に立ちふさがったのであった。
大成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵
第2章 ボス戦
『『鎖断ちの死神』サイリス・ハーヴェスター』
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POW : ふふ、これが地縛霊の力
【地縛霊の未練】【怨念】【執着】を宿し超強化する。強力だが、自身は呪縛、流血、毒のいずれかの代償を受ける。
SPD : この地が新たな主を望んでいるってよ
自身が装備する【大鎌を突き刺した地面】から【大量の地縛霊の鎖】を放ち、レベルm半径内の敵全員にダメージと【呪縛】の状態異常を与える。
WIZ : 運命とか縁とかなんてものは簡単に斬れるものよ
【あらゆる繋がりを切断する大鎌】が命中した対象を切断する。
イラスト:はしろ
👑11
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴
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種別『ボス戦』のルール
記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。
| 大成功 | 🔵🔵🔵 |
| 成功 | 🔵🔵🔴 |
| 苦戦 | 🔵🔴🔴 |
| 失敗 | 🔴🔴🔴 |
| 大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※このボスの宿敵主は
「💠幻武・極」です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
「全く、もう少しでフェンリルの儀式で、彼らを始末できたものを」
あらゆる繋がりを切断する大鎌を手に、姿を現したのは、『鎖断ちの死神』サイリス・ハーヴェスターだった。
「こうなったら仕方ない。お前達を始末して、我が力とするとしよう」
どうやら、サイリスの企みは、罪もない人狼騎士団を倒し、その力を我が物とするために、この恐ろしい計画を実行に移したようだ。
しかし、ここには、数多くの猟兵達がいる。
まずは、サイリスの本性を暴くべく、目の前の敵を倒すとしよう。
●マスターより
ここには、囚われの騎士団員達と、縛り上げられている狂った能力者達がいます。
彼らは戦闘には加わりませんが、言えば、逃げたりしていきます。
ただ、彼らがいることで、サイリスの攻撃先を分散させることも可能です。
上記の方法を利用することは必須ではありませんので、状況に応じて、プレイングにて指定してください。
引き続き、皆さんの熱いプレイング、お待ちしています!
儀水・芽亜
その鎖、新世代ゴースト、いえ、地縛霊が元になったオブリビオンですか。
いいでしょう、私が相手になります。
ナイトメアを召喚して「騎乗」。アリスランスを片手に、「騎乗突撃」「ランスチャージ」で槍を叩き込みましょう。
湧き出る鎖は、とにかくナイトメアを走らせて狙いを付けさせないように。足を止めねばならない時は、「早業」で槍を振るい「魔力吸収」「武器受け」してはね除けましょう。
この程度で私たちを捕らえられると思わないことですね。
槍と大鎌の打ち合いも征してみせましょう。打ち合いの狭間の隙を見て、「貫通攻撃」を加えます。
あなたは独りですが、私には信頼出来るナイトメアがいた。それが勝敗の境目です。
「その鎖、新世代ゴースト……いえ、地縛霊が元になったオブリビオンですか。いいでしょう、私が相手になります」
サイリスをしっかり見据え、見栄を張るのは芽亜だ。
「ふふふ、面白い奴め。我を倒そうなんぞ、片腹痛いわ!」
大きな鎌を地面に突き刺し、サイリスは、そこから生み出した鎖でもって、芽亜に襲い掛かる。
「来なさい、ナイトメア!」
芽亜は咄嗟に、自身の2倍の大きさを持つ純白の白馬型来訪者『ナイトメア』を召還し、騎乗してみせる。その手には愛用のアリスランスが握られていた。
「ほう、その馬を呼ぶか。では、もっと鎖を呼ぶとしよう」
勢いよく飛び出していくサイリスの鎖に、芽亜は一気に駆け抜けることで、鎖の攻撃を見事、避けきって見せた。
「まだまだ!!」
今度は鎖に制動を加え、白馬のナイトメアの止めようとしていく。
「やられはしませんっ!!」
芽亜は、いち早くそれに気づき、手に持っていたランスを振るい、狙いをつける鎖を打ち落としていく。
「この程度で、私たちを捕らえられると思わないことですね」
「ほう、では、どうやって我と戦うとい……むっ!!」
サイリスの鎖を落としつつ、前進を続ける芽亜の、ナイトメアの足が先ほどよりも早くなる。
がきいいいと、激しい音と共に、芽亜のランスと、サイリスの鎌が激しく交わる。
「さあ、誰から《悪夢》の蹄にかかりたいのかしら?」
「そうか、貴様はそれを……っ!!」
しびれる手をそのままに、サイリスの顔が歪むのを、芽亜は見逃さない。
ざしゅっという音共に、サイリスの血が舞った。
そのまま、立て続けに振るうランスの第二撃を受けて、サイリスはすぐさま後退し距離を稼ぐ。
「おのれ、猟兵!! 我に一撃を与えるとはっ!!」
「まだまだ行きますよ」
その芽亜の言葉に、サイリスはただただ、恨めしそうに睨みつけるのであった。
大成功
🔵🔵🔵
梶浦・陽臣
●WIZ対応
●絡みあり
「見た目の割に、中身がどうしようもなく腐ってるみたいだな……これなら遠慮なく始末できる。」
人狼騎士団を犠牲に、自身の糧とする身勝手な行いに対して、青筋が立つほど気に入らないようだ。
「お前みたいな奴は、上から叩き潰す。」
そう言うと、胸に手を当てる。そして、鞘から券を引き抜くように、胸からするりと真の魔剣を引き抜いた。
「お披露目の時間だ、目ぇかっぽじって見てるんだな!」
引き抜いた真の魔剣を天に掲げ、小さな円を描き【召喚術】を発動する。
それは魔法陣となり、魔剣の鎧が飛び出し陽臣に装着された。
「覚悟しろよ、今日がお前の命日だ!」
手に持った真の魔剣を構え、ハーヴェスターに突撃した。
芽亜とサイリスとの戦いを見つめながら、陽臣は口元に笑みを浮かべた。
「見た目の割に、中身がどうしようもなく腐ってるみたいだな……これなら遠慮なく始末できる」
なによりサイリスの、人狼騎士団を犠牲に、自身の糧とする身勝手な行いに対して、青筋が立つほど気に入らないらしい。
だからこそ、陽臣は全力で戦えることに、喜びを感じていた。
「お前みたいな奴は、上から叩き潰す」
後退するサイリスの前に立ちはだかり、言い放つ陽臣にサイリスは叫ぶ。
「やれるものならやってみろ! お前も痛手を喰うことになるぞっ!!」
サイリスは鋭さを増した大鎌を振るい、陽臣へと迫る。
その間にも陽臣は、冷静に胸に手を当てると、そこからずるりと、剣の柄が飛び出して来るではないか。陽臣は慣れた手つきで、するりと引き抜いて見せる。
――真の魔剣。
それが、彼の秘蔵している魔剣である。
「お披露目の時間だ、目ぇかっぽじって見てるんだな!」
サイリスがもうすぐ到達するという、その瞬間。
陽臣は引き抜いた真の魔剣を天に掲げ、小さな円を描き、召喚術を発動する。
「なにっ!?」
その術の発動と共に飛び出してきた魔剣の鎧が陽臣に装着されていく。その所為でサイリスの攻撃が鎧に弾かれてしまった。
「覚悟しろよ、今日がお前の命日だ!」
攻撃を弾かれた隙を、陽臣は見逃さない。鎧をまとったそのままに、陽臣は手に持った真の魔剣を構え、ハーヴェスターに突撃。
「ぐあああああっ!!」
その鋭さを増した魔剣で、サイリスを勢いのまま切り裂いて見せたのだった。
大成功
🔵🔵🔵
高嶋・瑞希(サポート)
絡み・アドリブ歓迎
戦闘開始と同時に「イグニッション!」の掛け声で武装を装着し戦闘状態へ移行します。
遠距離では結晶輪と氷霊手の「エネルギー弾」「誘導弾」で攻撃、近距離ではなぎなた、七支刀、アイスガントレットを使い分けて攻撃します。
敵の攻撃は「気配感知」「第六感」「霊的防護」「オーラ防御」「武器受け」で回避又は防御します。
ユーベルコードは指定した物をどれでも使用し、多少の怪我は厭わず積極的に行動します。他の猟兵に迷惑をかける行為はしません。また、例え依頼の成功のためでも、公序良俗に反する行動はしません。
あとはおまかせ。よろしくおねがいします!
「イグニッション!」
その掛け声とともに、颯爽と武装を装着した高嶋・瑞希(雪女のストームブリンガー・f36313)が、今、戦場に到着した。
「……あれが今回の相手ですね」
サイリスの大鎌を七支刀で、なんとか受け流していく。咄嗟に気配を察知していなかったら、危険だったかもしれない。
思わず、瑞希<の額に汗が浮かぶ。
「来たばかりだというのに、よく耐えたな」
当のサイリスは、渾身の一撃を躱されてしまったことで、やや焦りが見える。
「こういうのには、慣れてますので」
態勢を整えつつも、すかさず、瑞希も攻撃を返す。
「それじゃあ……行きますよ!」
|乱舞結晶輪《ランブケッショウリン》だ。幾何学模様を描き複雑に飛翔する、大量の結晶輪で、包囲攻撃を放っていく。
「くっ……!!」
いくつか弾き返していたが、流石にこの数全てを捌ききれなかったらしい。
「あうっ!!」
そのうちの3割ほどの結晶輪が、サイリスの体を見事に切り裂いていった。
「こんなはずでは……」
悔しそうに顔を歪めながら、サイリスは、逃げるように後退していったのだった。
成功
🔵🔵🔴
鳥居・祐介(サポート)
戦闘スタイルは所謂「タンク」タイプです。
武装はほとんどが収納可能もしくは不可避なため一見丸腰に見え気弱でおどおどした外見で油断を誘って敵を引きつけ味方の突破や攻撃のための囮になります。
攻撃に対しては【激痛耐性】で多少の攻撃には怯まず耐え必要とあらば【怪力】で押さえつけます。
こちらの意図や強さを見抜く的にはグレートソードを抜いて大振りな攻撃を仕掛け否が応でも意識せざるを得ない状況にします。
ダメージが蓄積し瀕死になったら『風魔神顕現(アウェイキング・フレスヴェルク)』にて高い戦闘力を待つ風が人の形を成したような魔神を召喚して敵を薙ぎ払います。
「わわ、こんなところに……敵が……!」
サイリスが後退していった先にいたのは、気弱な雰囲気を漂わせる鳥居・祐介(「風魔神に憑かれし者・f05359)がいた。
「あっ、その……こんにちは?」
敵であるサイリスに首を傾げながらも、おどおどと挨拶を交わす祐介に、サイリスはふふふと笑みを深めた。
「こんにちは、ですか。なら、貴様もここで消えろ。そして、我の力の礎となるのだっ!!」
毒の効果を受けながら、サイリスは地縛霊の未練・怨念・執着を宿し、超強化して、大鎌を振るってきた。
「わわわっ!!」
すぐさま腕輪をグレードソードに変えて、その大鎌をしっかりと受けて見せる。
「なに?」
小柄な体に似合わぬ、巨大な剣にサイリスの顔が引きつる。
「ええいっ!! やあっ!!」
そのまま、受けた大鎌を返して、その隙に祐介はグレードソードをこれでもかと振っていく。しかし、それはサイリスには届かず。
「少々焦ったが、まだ不慣れと言う事か」
サイリスの大鎌も何度も振るうことで、少しずつ祐介を追い詰めていけている。このままいけば、サイリスの勝利だろう。だが。
「そ、そろそろ限界です……! 僕に宿りし風魔神よ……契約に従い、今こそ力を貸してください!」
「なん、だとっ!?」
祐介は奥の手を使った。|風魔神顕現《アウェイキング・フレスヴェルク》。自身に宿る風魔神フレスヴェルクが召喚され、そして。
ごおおおおおおおっ!!
風が人の形を成したような魔神が、激しい風を生み出し、そのままサイリスを薙ぎ払う。
「うわああああああ!!」
それをもろに受けたサイリスは、そのまま逃げるようにその場を後にするのであった。
成功
🔵🔵🔴
葛城・時人
相棒の陸井(f35296)と
人を喰うと宣う奴は一切の斟酌なく撃滅できる
「その下衆い宣言は寧ろ有難いな」
陸井と二人、能力者と人狼騎士たちを庇い前へ出る
「…悪いね」
惨い状態でも必死に抜剣する勇敢な騎士たちに声を
「コレは猟兵でないと倒せない…彼らを連れて下がっていて」
俺達の言は何とか聞いてくれたけど離脱は無理か
狂気の能力者も人狼騎士たちも
「此処に居るのは俺達が護るべき存在」
あの時代からそれは変わらない
「陸井…誓いを!」
二人で護の誓いを詠唱して挑む
超強化されようが此方は正義
彼奴は二つの代償を払う
「ジリ貧だろ?負けはしない!」
全技能と蟲の攪乱も使用し
陸井と連携し全力で戦闘
決して彼らに切っ先は届かせないよ
凶月・陸井
相棒の時人(f35294)と
儀式はきっちり止めた
次はどっちが刈り取る側か
はっきりさせてやろう
「だな。やるぞ、時人」
相棒と前へ出て武器を構える
人狼騎士達は戦いたいだろうけど
敵の事を詳しく説明する暇はない
「此処は俺達に任せてくれ」
出来ればそのまま離脱してほしいが
敵も黙ってそれを見過ごす筈がないからな
「勿論。俺達の、戦う為の誓いを!」
護の誓いを使用し俺は即座に敵の懐へ
「お前の相手は俺達だろ」
彼らを護る為もあるが
俺は近接の方が得意だからな
小太刀と拳で切り結びながら
相棒の攪乱と攻撃で切り替わって
息もつかせずに攻める
「俺達がお前なんかの糧になるかよ」
背の文字に誓って
彼らと世界を護る為に
この敵は必ず滅ぼすよ
儀式はきっちり止めた。次はどっちが刈り取る側か、はっきりさせてやる番だ。
「その下衆い宣言は、寧ろ有難いな」
人を喰うと宣う奴は、一切の斟酌なく撃滅できる……そう言わんばかりに時人はサイリスを睨みつける。
「だな。やるぞ、時人」
陸井の言葉に、ああと時人は頷き、ふと、後方にいる囚われの人狼騎士団員達を見た。
「……悪いね」
ようやく、戒めを解かれた騎士団員達も参戦せんと、剣を抜くものの。
「コレは猟兵でないと倒せない……彼らを連れて下がっていて」
「で、ですが……」
それでも何かの役に立ちたいと、剣を持つ彼らを引かせるのは、少し忍びないだろう。
(「人狼騎士達は戦いたいだろうけど、敵の事を詳しく説明する暇はない」)
陸井の思う通り、説明する時間はないに等しい。だからこそ。
「此処は俺達に任せてくれ」
その分の想いも込めて、自分達が戦うと、その漆黒の瞳に乗せて、陸井が告げれば。
「わかりました。ここは皆さんにお任せします……行きますよ」
流石にこの場を去るまでには至らないが、戦いの邪魔をすることはないようだ。狂った能力者達を誘導しつつ、人狼騎士団達は、猟兵達の戦いの邪魔にならないよう、安全な場所へと逃げてくれた。
二人の言葉を聞き入れてくれただけでも、十分だろう。
狂気に陥った能力者も、そして、一度は囚われた人狼騎士達も。
「此処に居るのは俺達が護るべき存在」
|あの時代《・・・・》からそれは変わらないと、時人は思う。
「陸井……誓いを!」
「勿論。俺達の、戦う為の誓いを!」
顔を見合わせ、気を引き締めて、その手を掲げる。
「団是にかけて!」
その手を胸に置いて、時人は誓う。
「この字にかけて!」
陸井もまた、掲げた手を胸に置き、誓う。とたんに二人の姿が、真の姿へと変化していった。
時人は、黒の外套に身を包み、巨大な大鎌を手にする。
そして、陸井は和装を纏い、青の羽織を靡かせる。それが、二人の心からの誓いであり、発動させる|護の誓い《マモルノチカイ》でもある。
「姿を変えても、貴様らを殺すっ!!」
サイリスは追い込まれながらも、必死に自身を強化しながら、立ち向かってきた。
「ジリ貧だろ? 負けはしない!」
時人の指摘通り、サイリスはかなり追い込まれている。
「五月蠅い黙れ!! くそっ!!」
蟲の攪乱を利用して、時人はサイリスの攻撃を抑え込む。
「お前の相手は俺達だろ」
いつの間にかサイリスの懐に潜り込んだ陸井が、小太刀と拳で切り結びながら、攻撃を重ねていく。
「ぐあっ!!」
「俺達がお前なんかの糧になるかよ」
静かにそう告げる陸井の言葉に、サイリスの顔が歪む。
「決して、彼らに切っ先は届かせないよ」
「ぐぬぬ……!!」
時人も白燐蟲を纏わせ、その大鎌を振るう。
(「背の文字に誓って、彼らと世界を護る為に……」)
それに陸井も攻撃を合わせていく。
「この敵は必ず滅ぼす!!」
二人の渾身の一撃を受けて、サイリスはそのまま、勢いよく吹き飛ばされたのだった。
大成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵
第3章 ボス戦
『計略のリリス『マリアッテ』』
|
POW : うう迂闊に近づきましたわね!(精一杯強がって)
近接範囲内の全員を【判断力が低下した状態】にする【間近で見ると理性が焼かれる魅了の炎】を放ち、命中した敵にダメージと麻痺、味方に隠密効果を与える。
SPD : わたくしの為に…って、それは言わなくていいの!
【助けを求めるマリアッテの心に応えた忠臣】の霊を召喚する。これは【マリアッテの萌え所エピソードのウザ語り】や【その霊が得意とする戦い方】で攻撃する能力を持つ。
WIZ : わたくしのオネガイ、聞いてくださいます?
【強い魅了と共に、視線あるいは身体の部位】が命中した生命体・無機物・自然現象は、レベル秒間、無意識に友好的な行動を行う(抵抗は可能)。
イラスト:麻月叶
👑11
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴
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種別『ボス戦』のルール
記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。
| 大成功 | 🔵🔵🔵 |
| 成功 | 🔵🔵🔴 |
| 苦戦 | 🔵🔴🔴 |
| 失敗 | 🔴🔴🔴 |
| 大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※このボスの宿敵主は
「💠御影・雪乃」です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
「……おのれ、おのれ……猟兵……」
サイリスはそれでも起き上がり、そして、その背を猟兵達へと向けて。
――バリバリバリッ!!
その背中が割れて、そこから新たなオブリビオンが現れた。
「まさか、この私がここまで追い込まれるとは……流石は猟兵ですわね」
なんと、サイリスに化けて、人狼騎士団達を陥れようとした者は、計略のリリス『マリアッテ』の策略によるものだったのだ。
「ですが、私が現れたからには、覚悟を決めてくださいませ」
扇を手に、マリアッテは微笑む。
「ここが皆様の、墓場になりますので」
●マスターより
現時点、縛られた狂った能力者達と、囚われていた人狼騎士団達は、かなり離れたところに居る為、マリアッテの攻撃範囲外となっています。ただ、彼女がそちらの方にいかないということはありません。
できるだけ、彼女を動かさなない戦い方が必要かもしれません。
どちらにせよ、これがラストバトルとなります。
皆さんの手で、本性を出したボスも打ち滅ぼしてください。
皆さんの熱いプレイング、お待ちしています!!
儀水・芽亜
まるでセミの脱皮のようですね。外装にダメージを受けていても、中には通っていなかったということですか。
いいでしょう。今度こそ討滅してあの魔狼を呼び出せないよう綺麗に片付けて差し上げます。
ナイトメアライドでナイトメアに「騎乗」し、「騎乗突撃」「ランスチャージ」。アリスランスに「武器に魔法を纏う」「除霊」「破魔」の効果をかけて、喚び出された亡霊を一足先に骸の海に叩き返します。
そのまま、本人にアリスランスを叩き込んで駆け抜け、十分な距離を取ってから引き返し、連続攻撃していきましょう。
早く骸の海に還らないと「蹂躙」して差し上げますよ?
この程度のオブリビオンなら、悪さをしてすぐ補足されるくらいがいいです。
「まるでセミの脱皮のようですね。外装にダメージを受けていても、中には通っていなかったということですか」
本性を現したマリアッテを見据えて、芽亜は、再びアリスランス『ディヴァイン・ユニコーン』をその手に構える。
「いいでしょう。今度こそ討滅して、あの魔狼を呼び出せないよう、綺麗に片付けて差し上げます」
アリスランスを振りながら、芽亜はもう一度、ナイトメアライドを発動させ、2倍の大きさを誇る純白の白馬型来訪者『ナイトメア』を呼び寄せ、颯爽と騎乗する。
「残念ですけど、私にも頼れる臣下がいますの」
マリアッテも負けてはいない。助けを求めるマリアッテの心に応えた忠臣の霊を召喚し、芽亜を傷つけようと襲い掛かる。
「こちらも言わせていただきますね。邪魔ですから消えてください」
ランスに魔力を纏わせ、一気にマリアッテの呼び寄せた霊を討ち滅ぼして見せる。
「えっ……ええっ!?」
そのままぐるりと引き返し、マリアッテへの距離を取って、その手のランスを構え直す。
「早く骸の海に還らないと『蹂躙』して差し上げますよ?」
「ちょ……ほら、みんな、来てくださいませっ!!」
焦りながら、再び霊を呼び寄せる前に。
「きゃあああああっ!!!」
マリアッテへと芽亜のランスを用いた強烈な一撃が放たれる。
「この程度のオブリビオンなら、悪さをしてすぐ補足されるくらいがいいですね」
そう呟きながら、芽亜はまた、勢いのいいナイトメアと共に、マリアッテへの距離を取り始めるのであった。
大成功
🔵🔵🔵
明日・がある(サポート)
はっ……思い出しましたわ!!
わたくしが前世でチャンネル登録300万人の超人気ハンドメイド作家であったことを……!!!
ところで何ですの?
コレどういう状況ですの???
わたくしレジンとフェルトとかぎ針編みしか能がありませんわ〜〜〜!!!!!
勘弁してくださいまし〜〜〜〜!?
★自分のことを転生者だと思い込んでいる|超低品質《ぽんこつ》AIです。
★毎日昼12:00に|記憶《メモリ》がリセットされ、実在しない「前世」のこと以外は何も覚えていません。あらゆる状況にノリだけで対応します。
★UCを含め、マトモな攻撃能力を持ちません。
★ただし、ショップ店員扱いなのでギャグのように固いです。肉壁としてお使いください。
かちりと、時計は昼の12:00を指し示し。そして、彼女は思い出す。失われていた(?)前世を。
「はっ……思い出しましたわ!! わたくしが前世でチャンネル登録300万人の超人気ハンドメイド作家であったことを……!!!」
明日・がある(レジンのくつ・f42044)は、そう大きな声を上げながら、思い出した事実を述べる。
「……それはよかったですわね」
怪しい雰囲気ばっちりながあるをジト目で見るのは、オブリビオンであるマリアッテである。
があるは、混乱したように続ける。
「ところで何ですの? コレどういう状況ですの??? わたくしレジンとフェルトとかぎ針編みしか能がありませんわ~~~!!!!! 勘弁してくださいまし~~~~!?」
「まあ、では……わたくしのオネガイ、聞いてくださいます?」
扇を口元に翳しながら、マリアッテはそういって、忍び寄る。これで体の一部が当たれば、があるはマリアッテに友好的な行動を行ってしまうだろう。それだけは避けたいところだ。しかし、当のがあるは。
「ほんと、コレ何ですの? 映画の撮影ですの? 聞いていませんわ~~!!」
かなりパニくってる。
「ふふふ、動作もないわね。猟兵も落ちたもの……」
と、があるは少し距離を取って、安全な場所で夕焼け色のレジンを手早く作り出すと。
「こうなったら、お願いしますわぁ~~~!!」
「……はい?」
マリアッテは知らない。それが、があるの|ゆうやけを切り取ってみましたわ!《レジンキャスト》であることを。
「これ、差し上げますわ」
「まあ、綺麗な石ね、ありがとう」
その夕焼け色のレジンに気を取られて、マリアッテはがあるを支配下に置くことを忘れている。
「……よ、よかった……今の内にっ!!」
こうして、があるは、マリアッテがレジンに気を取られている間に、その場を無事に逃げ出したのだった。
成功
🔵🔵🔴
ギュスターヴ・ベルトラン(サポート)
よう、お出ましだな?
…ソレが怨嗟による存在であっても、殺す事に歓びを得る存在であっても
人の間に悲しみと苦しみが広がる以上は…神敵必滅、躯の海に叩き返す
■行動
ガラが悪くとも信心深いため戦う前に【祈り】を捧げる事を忘れない
敵の主義主張は聞き、それを受けて行動する。行動原理を理解しないまま行動はしない
連携相手がいるならば相手のフォローへ、居ないなら全力で敵をシバきに行く
戦場によっては屋内でも空が飛べるタイプの魔導バイクを乗り回す
「公序良俗に反することはしてねえぞ」と言うし実際にそうするタイプ
■攻撃
主武器:リングスラッシャーと影業、魔導書
近距離攻撃が不得意なので敵とは距離を取って戦う
アドリブ連帯歓迎
「よう、お出ましだな?」
祈りを終えたギュスターヴ・ベルトラン(我が信仰、依然揺るぎなく・f44004)は、そう言ってサングラスを付けた。
「なんだか、ちょっとホッとするのは、気のせいかしら?」
けれど、お互い倒さねばならぬのはギュスターヴも、マリアッテも同じ。
「その前に聞かせてもらえるか?」
「あら、何かしら?」
攻撃を仕掛けてこないのを見て、ギュスターヴはじっとマリアッテを見つめながら尋ねる。
「なぜ、こんなことをする?」
そのギュスターヴの答えに、マリアッテは目を丸くしつつも。
「答えは明白ですわ。わたくしの力を増やすため。それに都合よく目の前に彼らが現れたんですの。利用しない手はないでしょう?」
くすくすと嗤いながら、マリアッテはそう告げた。
「……そうか。残念だ」
ぱらりと聖書のような魔導書を、ギュスターヴは慣れた手つきで開いた。ぱらららと、ページが自動的にめくられ。
「……ソレが怨嗟による存在であっても、殺す事に歓びを得る存在であっても。人の間に悲しみと苦しみが広がる以上は……神敵必滅、躯の海に叩き返す」
「やれるものなら、やってごらんなさい! きっとあなたはわたくしの命令通り……」
マリアッテは、があるに施そうとした力で、ギュスターヴを魅了しようとしたのだが。
「――シオンの光は明るく、その星は高みへ昇る」
厳かに告げたギュスターヴのその言葉は、星属性の戦場や仲間に悪影響を齎すものを破棄する矢を放ち、マリアッテに攻撃を重ねていく。
「なっ……!! これが猟兵の力だというのっ!!」
激しいギュスターヴの攻撃を受けて、マリアッテは堪えきれずに後退していったのだった。
成功
🔵🔵🔴
葛城・時人
相棒の陸井(f35296)と
「悪事を別皮被ってとか最低じゃん」
気分悪いね
せめて正々堂々しろよ
皮の方にも憐憫は無いけど
不愉快の桁が違う
「こんな出方は後がない証拠さ」
仕留めて見せると啖呵に悪罵を重ね相対する
きっと激情で突っ込むと見えるだろう
全技能励起と蟲の助けも借り打ち掛かる
いなされるだろうし
遮二無二攻撃したら傷も負うかもだけど
実際は
ちらと陸井と視線を合わせたそれが作戦
俺の大立ち回りの相手だけしていたら…がら空きだよ
「此処までだな」
陸井の見事な縛りで棒立ちになったそこが
俺達の本当の攻勢起点だ
終焉光で焼き尽くし消し去り蒸発させる
「貴様に好き勝手はさせない…失せろ!」
護り抜くという誓いを俺達は果たす!
凶月・陸井
相棒の時人(f35294)と
「いっそ自分自身の力でやればいいのにな」
それならまだ倒すにしても
痛みもなく葬るくらいの気遣いをするんだけどな
「だな。手札はもうないからこそ、だろ」
武器を構えるが、先に動くのは相棒
思っていたよりも怒りがあったんだな
だけど背中から感じる気配で
只の激情じゃないのは解る
俺は時人の突撃に合わせ
後ろから射撃で援護しながら
その時を待つ
「タイミングばっちりだ」
敵は【戦文字「縛」】を叩き込む
時人への対応に集中させられていた上
文字での縛りが入るんだ
人狼騎士や能力者達へ向かう事なんか
「俺達がさせるわけないだろ」
最初に全員を護るって誓ったからな
きっちり、完全勝利といこう
「やっちまえ、相棒」
「悪事を別皮被ってとか最低じゃん」
現れたマリアッテへの嫌悪感が募る。時人は、続ける。
「せめて正々堂々しろよ。皮の方にも憐憫は無いけど、不愉快の桁が違う」
「いっそ、自分自身の力でやればいいのにな」
時人の言葉に陸井が頷く。
「それならまだ倒すにしても、痛みもなく葬るくらいの気遣いをするんだけどな」
どうやら、陸井も時人も同じ気持ちなようだ。自分の武器を手に、マリアッテを見据える。
「こんな出方は後がない証拠さ!」
ひと際大きな声で、時人が告げる。
「な、なんですってっ!!!」
「だな。手札はもうないからこそ、だろ」
時人の言葉を援護するように陸井も言葉を重ねる。と、時人がざっと距離を詰めていく。
激情で突っ込んでいく……ように見えるだろう。
ただの打ち込み。牽制のようだ。
「なんですのっ!! そんな技でわたくしを倒せると思って!!」
遮二無二な攻撃を重ねつつ、ちらりと陸井に視線を投げかける時人。陸井もまた、射撃で援護していくが、それもどこか威力が低いように感じられる。
「それなら……わたくしのオネガイ、聞いてくださいます?」
攻撃する時人を操ろうとマリアッテが力を発動した、そのときだった。
「タイミングばっちりだ、時人!!」
それに合わせて、今度は陸井が本気の|戦文字「縛」《イクサモジ・シバリ》で、マリアッテを縛り付けたのだ。
「此処までだな」
「……な、なんですって……!!」
「人狼騎士や能力者達へ向かう事なんか、俺達がさせるわけないだろ」
陸井が得意げにそう続ける。
(「最初に全員を護るって誓ったからな。きっちり、完全勝利といこう」)
にっと笑みを浮かべ、陸井が促すように。
「やっちまえ、相棒」
「貴様に好き勝手はさせない……失せろ!」
そこに本気の時人が飛び込んでくる。
「護り抜くという誓いを俺達は果たす!」
|終焉光《シュウエンノヒカリ》。
「きゃああああああああ!!!!!」
その名の通り、時人のその全てを消滅させる、激烈な創世光そのものを放ち、マリアッテに見事、止めを刺したのだった。
こうして、猟兵達の活躍により、囚われた人狼騎士団達を救い、狂った能力者達は囚われた。
事件を無事、未然に防ぎ、救った猟兵達は、周りに敵がいないのを確認した後、しかるべきところに彼らを送り、その場を後にしたのだった。
大成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵