ジョゼ・ビノシュ
【名画鑑賞】
TW6にはご案内がありませんが、ご確認の上もし大丈夫そうであればお願いしたいです!世界と行動は適当です。
2024年9月28日公開の浴衣の全身図でお願いします。
浴衣にしては気合い入りすぎなのが「楽しく選んだんだな」と思えてPLとしてはハッピーになる点です。基本宇宙人なので面白がってやったと思います。モチーフは月に兎です。以下具体的にかわいいポイントを挙げます。
・髪と目の輝き: オパールなので説明いらないかもしれませんがビカビカでやばい
・水色に塗られた爪: 髪から一色拾うの、テッパンですね。たぶん角度で色変わるんでしょうね
・浴衣のゴージャスさ: 髪と目のきらめきに負けないぐらい柄が豪華。柄だけ見るともはや浴衣っていうか着物。帯が銀なのもシック
・浴衣の柄: 上と少し被るんですが、うさぎに波が描いてあるのが良い。モチーフの夕暮れと合わせて雲の波と見ました
・髪型: うさぎに合わせてツインテールなんですが後ろは編んでアップにしてて凝ってる
・ショールと星: 目と顔の可愛らしさのバランスをとって繋いでるので、これがないと落ち着きすぎる!落ち着きすぎないよう他にも大きな帯留とかリボンとか装飾モリモリなんだと思います。普段のモチーフやイメージを忘れず落とし込む遊佐絵師の技巧を堪能できるポイントです
・装飾モリモリなのに負けてないしまとまっているところ
です!よろしくお願いします。
夏の夕べのマジックアワーの色彩はきっと彼女の為にある。
画廊で見掛けた浴衣姿の女性の肖像を見て、思う。彼女がいかにもこれから夏祭りに向かう装いをしていることを差し引いても同じ感想になったかも。それは彼女が白にも見える髪に纏った遊色の、定まらない色の美しさから出た感慨でもあるから。
淡くて綺麗な色の雫を甘いミルクの水面にひとつずつ落とし揺蕩わせて行く様な、儚い色の共演。その髪をオパールの様だと口にした僕に画廊の主人は頷いた。彼女は何か物語の世界の、宝石で出来た身体の種族なのだと聞いて、腑に落ちる。良かった。もしもこの髪や瞳の煌めきが宝石以外の何かであったなら、世界中の宝石はきっと暴落してしまう。
見れば見る程、お祭りに行くには奢侈な装いだと思う。でも、そうなるよね。普段とは違う装いをする高揚感、ハレの日の特別感。楽しげで、少し得意げな表情を見れば、とっておきを詰め込んだこの装いを気に入っているのはよく解る。浮き立つ気持ちがそわそわと、綺麗に爪を塗った指の先まで滲む風情が微笑ましい。
それに実際、彼女の装いは、僕が女性だったならこの夏のお手本にしたいと思うくらいに趣味が良い。宵の口の空の色の浴衣は、少女らしく愛くるしい顔立ちの彼女には、ともすれば少し落ち着きすぎた色になってしまうかもしれないし、銀の帯だってその印象に拍車をかけていた筈だ。その印象がないのはきっと、浴衣の柄の華やかさがまずひとつ。濃紺に暗い金色で織りなされるあの柄の名前を僕は知らないけれど、とても雅だ。それを背にして雲の波間を月へと跳ねる兎たち、随所に気まぐれな青海波。
何より愛らしさと落ち着いた華やぎのグラデーションを確かなものにしている、小物使いの上手さにも舌を巻く。羽衣みたいなショールに、少し突飛なまでに愛らしい星とリボン。あどけなさの残る彼女の容貌にも、それ以上に、色彩そのものが愛らしい薄紅の瞳にも、濃紺の浴衣との間には何か橋渡しが必要だ。それがこのショールで、ショールと浴衣の間をもう一段なだらかに繋ぐのが銀の兎と月の帯留め。一見盛り過ぎた装いと思いきや、その実、全ては調和の為の計算ずくだ。その華やぎに当人が負けないことも含めて。
きっと自分の魅力を知り尽くした人だ。僕はこの見知らぬ物語の女性のことを、好ましくそう思う。
【今日の名画】
ジョゼ・ビノシュの浴衣イラスト(2024年9月28日納品)
成功
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