Making Xmas Candy House!
ジャスパー・ドゥルジー
【魔竜と雀】
●シチュエーション
オスカーさんが勝ったお菓子の家の手作りキットを二人で作る話です
オスカーさんとジャスパーが所属している旅団であり、働いている旅行会社である「エイリアンツアーズ」のキッチンが舞台です
●
自室のドアをノックする音
出てみたら……
オスカー? 珍しいな、なんか用か?
うん、暇
お菓子作り? いいけどまたどうして――
へェ、可愛いキット見つけたじゃん
そういや社員旅行、もといアリラビの戦争で
でっけェお菓子の家を作ったりしたな
ありゃあ実にあの世界らしくて
アリラビ出身の俺としちゃちょっと懐かしかったりもしたわけだが
いいぜ、やろやろ
ダチとお菓子の家作りとかめっちゃバエそうだしな
エプロン締めたらいざスタート!
レシピ通りにクッキー生地を作って、型で抜いて――
ちょっと生地が余るな
その分でこの家の「住人」を作るのなんてどうだ?
焼いてる間にデコについても相談
デコ用のパーツも色々ついてるけど、どうせならもっと可愛くしたいよな
へェ、飴で屋根を飾るのイケてるじゃん
カラフル糖衣のチョコを電飾飾りっぽく配置できねェかなとか
あれこれ試行錯誤する時間も楽しい
焼けたクッキーをよく冷ましたらいよいよ本番!
接着用のアイシングを塗ったクッキーを慎重に組み立てていく
どうせなら食べ応えがあるやつがいいよなーなんて
家の中もマシュマロなんかで埋めてみたり
映えも大事だけど美味しさはもっと大事だからな
土台を積み上げてくのはそこまでムズくないけど
三角屋根は結構緊張するな……
これがあるだけでグッと可愛くなる煙突もバッチリ
アイシングで雪を積もらせて
余った生地で作った人型のクッキーにも顔を書く
俺とオスカー…に見えるかな?
相談したデコをあちこちに配置していったら……
で~きた!
やべ、めっちゃ可愛くね!?
アリラビのリアル住居ヘクセンハウスもイカしてたけど
こじんまりしたやつならではの可愛さってあるよな……
多方面からスマホで写真をパシャパシャ
なあオスカー、ダチと作りましたってツーショ撮ってもいい?
ダメ元で聞いてみたらやっぱ無理そうな雰囲気
SNSに写真上げたがるタイプでも無さそうだしな~…ん? 手だけならOK?
いーじゃんいーじゃん
じゃあお菓子の家を背景に俺とオスカーのピースを撮ろうぜ✌
●ジャスパーについて
ナチュラル距離が近い
パーソナルスペース広めのオスカーさんをちょっとビクビクさせてしまっている事にはあんまり気が付いていない
普通に仲の良い&故郷が同じ(アリラビ)気の合う友人だと思っている
何だかんだ少しずつオスカーさんが心を開いてくれて
彼の指にネイルを施したり実際仲良くはしているのは確か
●補足
アドリブ・アレンジ歓迎です
返金OKです、書きやすい長さで書いてください
オスカー・ローレスト
【魔竜と雀】
なんやかんや友達な2人のクリスマスノベルをお願いします!
場所:
スペースシップワールド
エイツアの調理室的なところ
状況:
お店でお菓子の家を作れるキットを見つけたオスカー。旅団のみんなでアリラビにてでっかいお菓子の家を作ったことを思い出し懐かしむ
せっかくなら、自分も作ってみようかな。でも、自分にはセンスとかないし、地味に作ってしまったらお菓子も可哀想な気がする……
という訳で、夏に自分の指に魔法をかけてくれたセンスいい人筆頭(オスカーの中では)のジャスパーに声をかけに行く
(コンコン、静かにジャスパーさんの部屋をノックする)
「じゃ、ジャスパー、いま、暇かな……よ、良かったらなんだけど……一緒にお菓子作り、しないかい?」
お菓子を作る。クッキーの材料を混ぜたり、お菓子の家だけじゃ寂しいかもだから、人型や動物のクッキーも拵えてみたり
飴で屋根を飾ったり
「こうしたら……き、綺麗だと思って……ありがとう」(飴を飾るアイデアを褒められれば照れくさそうにはにかむ)
「ばえ、は俺にはよく分からないけど……綺麗さと美味しさが両方大事なのは、確かにそう、かも」
出来たあと、ジャスパーさんにツーショに誘われてあわあわするも、手だけなら……ということで了承。距離の近さには相変わらずビクビク。だけども
(俺の事、友達って思ってくれてたのは嬉しい、かな……)
オスカーについて:
ジャスパーさんのことはいい人って思い始めているぞ!
でも距離の近さには慣れなくてあわあわしちゃうぞ!
まさか自分より年下とは思ってないぞ! オシャレでセンスもすごい人だから大人っぽく見えてる影響だね!
アドリブ大歓迎です!
よろしくお願いします!
街の景色もキラキラと、もうすっかりクリスマス色に彩られていて。
今年もやってくるクリスマスを思えば、心躍ってしまう。
でも今日のジャスパー・ドゥルジー("D"RIVE・f20695)は自室にこもってわくわくと。
「今年のクリスマスコフレ、あそこのも相変わらずむっちゃ可愛いかったんだけど……心惹かれたのはやっぱ、こっちのキラキラだったんだよなー。ブルべの俺にはこっちの青みある方が合いそうだとは思ったけど、やっぱ正解じゃん」
お気に入り登録していた、各ブランドの今年のクリスマスコフレ徹底比較アーカイブ配信を見ていたのだけれど。
ふと、悪魔尻尾がぴこり。
かなり遠慮気味に、コンコン、と部屋のドアをノックする音が聞こえたからだ。
あまりに静かなノックだったけれど、でも気のせいではないとは思ったから、ドアを開けて出てみれば……。
「オスカー? 珍しいな、なんか用か?」
「じゃ、ジャスパー、いま、暇かな……」
ドアの向こうに立っていたのは、オスカー・ローレスト(小さくとも奮う者・f19434)であった。
そして、いつものようにちょっぴりおどおどと訊いてきた彼の言葉に、うん、暇、と返せば。
オスカーはちらりとジャスパーを見上げながらも、こう続けたのだった。
「よ、良かったらなんだけど……一緒にお菓子作り、しないかい?」
「お菓子作り? いいけどまたどうして――」
意外なお誘いの内容に、ジャスパーは小さく首を傾けるも。
そろりと彼から見せられたそれに目をやれば、尻尾もゆらゆら。
「へェ、可愛いキット見つけたじゃん」
そう、それはクリスマス一色の街のお店でオスカーが出会った、お菓子の家を作れるキット。
それを見つけた時に、思い出して懐かしいって思ったのだ。
旅団の皆でアリスラビリンスに赴き、でっかいお菓子の家を作ったことを。
だから……せっかくなら、自分も作ってみようかな、って買ってみたのだけれど。
(「でも、自分にはセンスとかないし、地味に作ってしまったらお菓子も可哀想な気がする……」)
そう思ったから、オスカーはジャスパーに頼ることにしたのだ。
だって彼は何せ、この見た目なのに趣味が手芸で手先が器用、ネイルも得意で。
夏に自分の指に魔法をかけてくれた、オスカーにとって、センスいい人筆頭な存在だから。
それに何より、色々と自分の世話を焼いてくれたり、優しかったり……彼はいい人って、そうも思い初めているから。
とはいえ、忙しいんじゃないか、断られるかも……なんてぴるぴるしていたから。
すぐに返ってきた言葉には、心からホッとして。
そしてジャスパーも、オスカーが買ってきたお菓子の家のキットを見れば。
(「そういや社員旅行、もといアリラビの戦争で、でっけェお菓子の家を作ったりしたな」)
……ありゃあ実にあの世界らしくて、アリラビ出身の俺としちゃちょっと懐かしかったりもしたわけだが――なんて。
やっぱり思い出すのはオスカーと一緒、皆で大きなお菓子の家を作ったこと。
だから、お菓子作りの誘いにも改めて頷いて。
「いいぜ、やろやろ。ダチとお菓子の家作りとかめっちゃバエそうだしな」
ジャスパーのその声を聞けばふと、オスカーは薄布ごしに一瞬、思わず瞳を瞬かせるのだけれど。
「あ、ありがとう……じゃあ、エイツアのキッチンスペースを、借りようか」
「そーだな。そうと決まれば、んじゃ早速いこーぜ」
というわけで、エイリアンツアーズのキッチンへ!
ふたりでエイツア社のロゴ付きエプロンをお揃いですちゃりと締めたなら。
いざ、お菓子の家作りスタートです!
まずは、クッキーの材料を混ぜ合わせて、生地を作って。
「ちょっと生地が余るな」
ぽんぽんっと順調に型抜きしていって、必要な分を全て抜き終わったのだけど。
まだ余っているクッキー生地も使わないと勿体ないから。
ジャスパーは少し考えてから、こうオスカーへと提案すれば。
「その分でこの家の「住人」を作るのなんてどうだ?」
「お、お菓子の家だけじゃ……寂しいかもだから、ね」
「んじゃ、俺とオスカーと……あ、ぷちじゃたこも作ろーっと。お、オスカーの動物も可愛いじゃん」
「そ、そう? 次は……これを並べて、焼くんだよ、ね」
お菓子の家の材料と共に、人型や動物に型を抜いたクッキーも拵えてみたりしてから。
オーブンで焼いている間も、ふたりで作戦会議!
「デコ用のパーツも色々ついてるけど、どうせならもっと可愛くしたいよな」
「あ、飴で屋根を飾ったり、とか……どう、かな」
「へェ、飴で屋根を飾るのイケてるじゃん」
そんな自分のアイデアを褒められれば、オスカーは照れくさそうにはにかんで。
「こうしたら……き、綺麗だと思って……ありがとう」
「カラフル糖衣のチョコを電飾飾りっぽく配置できねェかなーとか」
あれこれ試行錯誤するこんな時間も、とても楽しい。
そして十分に作戦を立ててから、焼けたクッキーをよく冷ましたら――いよいよ本番!
接着用のアイシングを塗ったクッキーを慎重に組み立てていきながらも。
「どうせなら食べ応えがあるやつがいいよなー。映えも大事だけど美味しさはもっと大事だからな」
家の中もマシュマロなんかでぎゅっと埋めてみたりして。
映えも美味しさも、もちろんどっちも欲張るつもり。
「土台を積み上げてくのはそこまでムズくないけど、三角屋根は結構緊張するな……」
「ちょ、ちょっと、ドキドキするね……うまく、くっついてるかな……?」
「お、いいかんじじゃね? あとは、これがあるだけでグッと可愛くなるだろ」
「あ……え、煙突……サンタさんがおうちに入れるように、付けとかないと、ね」
「だろ? あとは、アイシングで雪を積もらせて……」
それから作戦通り、飴で飾られた屋根をつけて、ぱらりと甘やかな雪を降らせた後は。
「俺とオスカー……に見えるかな?」
「じゃ、ジャスパーはやっぱり、センスがいいね……」
「オスカーの動物も並べようぜ! あと、このデコはこっちで……」
余った生地で作った人型や動物などのクッキーにも顔を描き描き。
相談したデコをあちこちに配置していったら――。
「で~きた! やべ、めっちゃ可愛くね!?」
めちゃくちゃ可愛くて完成度の高い、ふたりのお菓子の家の出来上がり!
「アリラビのリアル住居ヘクセンハウスもイカしてたけど、こじんまりしたやつならではの可愛さってあるよな……」
そう早速、多方面からスマ―トフォンで映え写真をパシャパシャと撮るジャスパーの言葉に、オスカーもこくりと頷きながら。
「ばえ、は俺にはよく分からないけど……綺麗さと美味しさが両方大事なのは、確かにそう、かも」
そうっとオスカーも1枚、出来上がったお菓子の家をぱしゃりと撮ってみれば。
ほっこり嬉し気にお菓子の家を眺める彼の隣に、ジャスパーは移動してから。
「なあオスカー、ダチと作りましたってツーショ撮ってもいい?」
「ぴぃ!? ち、ちちち、近いっ……ちょっと、近すぎじゃ、ないかな……!」
ふたりがカメラにおさまれるくらいに自然と身体が寄れば、あわあわするオスカー。
誘われたツーショも、オスカーにはなかなか色々と難易度が高すぎて。
(「SNSに写真上げたがるタイプでも無さそうだしな~」)
ダメ元で聞いてみたジャスパーだったけれど、やっぱり無理そうな雰囲気。
友達がダメそうなら勿論、無理にとは言わないけれど……でも、ちょっぴりだけ考えてみて。
「……ん? 手だけならOK?」
「て、手だけなら……」
手のツーショなら、オスカーも了承したから。
「いーじゃんいーじゃん、じゃあお菓子の家を背景に俺とオスカーのピースを撮ろうぜ」
早速、いい感じに寄って――はい、ダブルピース!✌✌
オスカーは、そんなナチュラル距離が近いというか、多分パーソナルスペースが存在しないジャスパーの距離感に、相変わらずビクビクしちゃうけれど。
でも――だけど。
これまで何度も、彼はきっと何とも思わずに言っているのだろうけれど。
(「俺の事、友達って思ってくれてたのは嬉しい、かな……」)
ちょっぴり擽ったくて、ほわりと嬉しくなっちゃう。
彼の口から自然と出てくる、ダチという言葉が。
いや、実際に普通に仲が良く、オスカーのことは気の合う友人だと思っているジャスパーだし。
そんなジャスパーに、何だかんだ少しずつオスカーも心を開いていっているのも確か。
じゃないとそもそも、こうやって誘ったりなんてしないだろう。
……というか。
「あ、ありがとう、ジャスパー……おかげで、すごくお菓子の家も上手にできたし……作るのも、楽しかった」
オシャレでセンスもすごい人だからって、大人っぽく見えている影響か。
まさかジャスパーが、自分よりも年下だとは思ってないオスカーと。
「うんうん、楽しかったな、サンキュー! またなんかあったら、頼ってくれていいぜ?」
なんなら小柄なオスカーの事を年下だと勘違いしていて、ジャスパーもお節介に拍車がかかっていたりしていたなんて。
年齢の話題なんて出ないから、また今日も、歳に関しての誤解が解けることはなさそうだけれど。
「めっちゃ可愛くて映えてるし、うまそー」
「も、もったいないけど……食べよう、か」
でも――なんやかんやふたりはそう、仲良しな友達だから。
成功
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