ニューイヤーズギフト・チョイス
馬県・義透
『Plamotion Newyear's gift』の前日譚的なものです。
タグに『陰海月のお正月2025』をお願いします。
陰海月にとって、こんなにも平和なお正月は初めてです。
つまりは、初売りチラシも初めて見ます!
「きゅ!」
おじーちゃん(義透)から渡されたチラシは、ホビー類の初売りチラシ!
おそらく、ナイアルテさんが見ていたチラシと同じものと思われます。
陰海月は、おじーちゃん(×4)とおばーちゃん(蛍嘉)からお年玉を貰ってますが、ホビー以外にも買いたい物があったり、来月受付開始のプラモデル予算にしたかったので、此度の予算を決めてチラシを眺めます。
「きゅ〜」
そして見つけたのが、『プラブレードX クラゲエディション』!
やった、予算内でバッチリだ!
ということで、チラシに黒ペンで丸をつけて。
さあ買いに行くぞ!といったところで、『Plamotion Newyear's gift』
に続くような形でお願いします。
陰海月が、とても楽しそうだったら、ALLOKです!!
●お年玉
由来は『御歳魂』。
歳神を迎えるために備えられた丸い鏡餅を霊魂に見立て、その霊魂が宿った依代を家長よりい子供らに分け与えられる。
霊魂即ち生命力。
これを与えることで魔を、災いを退ける力と成すのである。
まあ、細かい理屈はこの際おいておこう。
だって、お年玉っていうのは心がワクワクする響きじゃあないか。
大抵の場合、お年玉っていうのは年長者から年少者に送られるものだ。
年長者に送る場合はお年賀、というが。これもまあ余談である。
「きゅっ!」
馬県・義透(死天山彷徨う四悪霊・f28057)たちからしっかりとお年玉を貰った『陰海月』は配達新聞に折り込まれていたチラシを広げる。
「今年のお正月はどうやらゆっくり過ごせそうですよ」
どうやら今年は大いなる戦いの予兆が感じられないらしい。
そういう意味では平和なお正月というのは、はじめてかもしれない。
新春初売り。
そう誘い文句が大きく踊るチラシ。
カラーで赤と白、金の綺羅びやかな……それこそ何はなくともめでたい雰囲気が溢れるチラシをである。
『陰海月』はこれを広げて見ていた。
そう、言うまでもないが年末年始の商戦にむけたものであり、子供らのお年玉を虎視眈々と狙っているホビー会社の陰謀渦巻くチラシである。言い過ぎかもしれない。
「きゅきゅきゅ!」
視線をチラシの左上から右上へ。右上から斜め左下へ。左下から右下へ。
素早く走らせる。
一瞬で多くの情報を習得した『陰海月』は触腕を腕組みさせて考える。
悩む。
どれもこれもが魅惑的であった。
プラスチックモデルもそうであるが、ホビーの類も充実している。
少女たちが好みそうな玩具の類もあるが、これは『陰海月』にはあまり興味をそそられないものであった。
いや、小さな人形を遊ばせるためのミニチュアハウスなどは、ちょっと興味があったが、しかし、今の『陰海月』が最も興味を惹かれているのが、『プラブレードX』である。
そう、アスリートアースで今、大人気のホビースポーツ『プラブレードX』。
それは『プラブレード』のコンセプトを引き継いだものであり、正統進化とも言えるホビーなのだ。
回転するコマのようなホビーであるところは、『プラブレード』から引き継いでいる。
が、新要素『クロッシングギア』による超加速は、更にバトルを激しく楽しいものにするだろう。
この新ホビーを『陰海月』は年始に購入しようと思っていたのだ。
「きゅ……」
ちょっとお小遣いをッ確認する。
おじーちゃんたち✕4人。
そして、おばーちゃん。
これで都合5人分のお年玉がもらえる、という計算である。
これだけあれば普通は充分に購入できると思えるだろう。
だが、ホビー以外にも『陰海月』は購入したいと思うものがあったし、ホビーというのは毎月毎月それはもう大変に魅力的な商品を打ち出してくるのだ。
いくらお小遣いがあっても足りた試しはない。
どこかのグリモア猟兵が、ひいひい言っているのと同じように『陰海月』もそうだったのだ。
だが、『陰海月』はきちんと予算を組み立てている。
どこかのグリモア猟兵みたいに自堕落で無軌道な予算の使い方をしていないのだ。
「きゅ!」
チラシにしっかりとペンで花丸を描いて『陰海月』は家を出る。
そう、狙うは一点!
『プラブレードX クラゲエディション』!
予算内もバッチリ!
あとは店頭に商品があるかどうかだけ!
あるといいな。
急がないとダメかな。
でも気をつけないといけないし。
ああでもでも、と『陰海月』は逸る気持ちのまま、スキップするような浮遊でもって『陰海月』はホビーショップへと向かうのだった――。
成功
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