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【旅団祭・愛染】シェルマネーを大切な人へ

作者：クロネツヴァイ

●注意
　当依頼は、PBWアライアンス『コイネガウ』からのシナリオです。
　PBWアライアンス『コイネガウ』の詳細を以下でご確認お願いします。
　公式サイト：（https://koinegau.net/）
　公式総合旅団：（https://tw6.jp/club?club_id=4737）
　NEOの世界観：（https://tw6.jp/club/thread?thread_id=134478&mode=last50）

　また、当依頼は『コイネガウ』の旅団シナリオです。
　旅団「愛染の宿り」の団員だけが採用される全1章「日常」の構成です。
『第六猟兵』の旅団シナリオとは違いEXPとWPが貰えます。

　旅団シナリオのハウスルール解説：（https://tw6.jp/club/thread?thread_id=117680&mode=last50）

●大切な人へのお守りを作ろう。
　日本、中亜、NEO。3国の友好を深めるために旅団祭が開かれている。さて、NEOではどういった催し物をするかと話あっていると……。
「NEOは他の2国とは季節が違う。これを利用しない手はあるまい？」
「一理ある。ならば会場は……」

「と言うわけで海岸沿いでシェルマネーを作るイベントをするそうです。」
　神薙・佑紀（かつて邪神に捧げられし者・f29188）は手元の資料を見ながら話を続ける。
「NEOの所在地となっているソロモン諸島では昔、シェルマネーという貝殻で作ったお金が流通していたそうです。」
「これだね。貝殻に穴を開けて紐に通したものだ。長かったり希少な貝を使ってると高価だったそうだね。」
　サンプルとして置かれていたそれをセシル・バーナード（サイレーン・f01207）が持ち上げる。色とりどりの貝殻がほぼ同じ大きさに整えられ、ずらりと並んで紐に通されていた。
「流石にNEOでは通貨として使えないですけど、代わりにネックレスやブレスレットなんかにしてお土産やお祝い事の贈り物として使われているそうです。」
　ルネ・ロッサ（ブラック・メイドナイト・f27104）が楽しそうに手を合わせて続ける。
「元とは少し変わりましたけど今でも人と人を繋いでいるんですね。素敵ですよね」
「うん。今回の旅団祭では、作って、少し魔法や魔術をかけてお守りにするところまでするよ。集めるところからでも組み立てるところからでも参加OKだそうだ。」
　セシルが頷きながら補足をする。
「12月ですけれどこちらは夏ですからね。貝殻を探す砂浜も側にありますから水着で参加なんていうのも楽しいかもしれませんよ。」
　ふふっと笑う。佑紀。もちろん、誰かに渡すならその時に砂浜で渡してもいい。
「「「それでは皆さん、楽しんできましょう。」」」
　そう言って会場に移動する。青い空、白い雲、夏の日差しの元、お祭りが始まるのであった。

第1章 日常 『プレイング』

POW   :    肉体や気合で挑戦できる行動 SPD   :    速さや技量で挑戦できる行動 WIZ   :    魔力や賢さで挑戦できる行動 イラスト：JunMistral 👑11 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

●レッツシェルマネー作り
　　12月だが、南半球にあたるNEOは今が夏真っ盛り。天気も良く、綺麗に青く染まった空と海を見ながら白銀・雅（堕落の妖狐姫・f05677）は呟く。
「せっかくですし、普段できない体験を楽しませてもらいましょう。この時期に水着なんて初めてですよ。」
　　普段の着物姿と異なり、大胆なビキニを着用して砂浜に立っていた。胸の谷間を強調するその水着は色白の肌に良く映えていた。知識としてはこっちは夏だと知っていてもやはり体験すると新鮮に感じる。
「さてと、私は貝集めからしましょうか」
　　今回のイベントはシェルマネー作り。雅はお土産としてしっかり良いものを作ろうと自分で貝を集める事にした。サンダル越しに砂浜の感触を楽しみながら歩き始める。
「たしか長かったり、希少な回を使ったものは高価だったという話でしたね。」
　　事前の説明を思い出しながら足下に視線を送り、良さそうな貝を拾い集めていく。
「あ、最後に魔法をかけるとも言ってましたか。お守りとしての効果が高いものはまた変わってくるでしょうね。」
　　会場にいた男性スタッフに声をかけると、丁寧に説明してくれた。
「そうですね、魔力と相性がいいのは傷が少ない貝ですね。シェルマネーにするときに削ったりしてもいいですけど、その時に傷が無いと込めた魔力が抜けにくいですから。」
「なるほど、そうなんですね。それですとどんな形にするか考えながら拾うと良さそうですね。」
　そのままスタッフと話をしながら散策しつつ貝を集める雅。そのスタイルと拾うために身をかがめた時に強調される部位に側のスタッフや周囲からの視線を感じる。
「貝殻はもちろん、人々の視線も集めてしまいますね♪」
　それも楽しそうに笑みを浮かべて貝殻を拾い集める。

　雅とは少し離れたところでセシルも貝を集めに来ていた。少し細身の身体に股間が強調される黒のブーメランを着用している。
「ぼくたちも貝を集めようか、プラチナちゃん。」
　一緒に来ていたプラチナに声をかける。
「は、はいぃ……」
「どうしたの、プラチナちゃん？」
　かつての帝竜プラチナの複製体であり、奇跡か偶然か、1個体として確立した彼女は胸にはピンポイントで先端を隠すニップルシールを付け、下は本当に隠せているか怪しい紐パンビキニを付けていた。
「ちょっと大胆すぎないですか……？」
　頬を赤らめて答えたプラチナにさも当然というようにセシルは言葉を返す。」
「ニップルシールに紐パンビキニなんて普通じゃない？気分が出てきたなら、あとで一杯｜犯して《愛して》あげるからさ。」
　そのまま砂浜まで連れて行き、貝殻を拾っていると知っている声が聞こえてきた。
「おや、セシルさんじゃないですか。こちらにいたんですね。」
　視線を声の聞こえた方に視線を向けるとルネ・ロッサ（ブラック・メイドナイト・f27104）が手を振りながらやってくる。ルネはメイド服を思わせるフリルの着いた水着を着ていた。
「やあ、ルネも来てたんだね。」
「はい。今日は待ちに待ったNEOの旅団祭ですからね！シェルマネーでのお祭り楽しそうですから！」
　わくわくした表情でルネは話を続ける。
「プラチナさんもこんにちは。あ、そうだ。セシルさんたちは何作ろうと思ってるんですか？私はバッチ型にしようと思うんです。」
「そうなんだ。ぼくはペンダントにしようと思ってるんだ。」
「私はブレスレットにしたいです。」
　お互いに集めていた貝を見せながら話していると雅も3人を見つけて合流する。そして一緒に加工場へと移動した。

「さてと、じゃあ始めようかな。」
　セシルは目の前に積み上げた貝の山からイメージに合うものを選び、穴開けを始める。
「これはやり応えあるなぁ。」
　円柱状に加工された貝の中心に紐を通し、自分が開けた貝と繋ぐ。
「プラチナちゃんの方はどうかな？」
　すぐとなりの机で作業するプラチナの方に視線を移すセシル。
「ちょっと大変ですけど、大丈夫です。」
「そう？必要なら手伝うよ。」
　ふふ、と笑いながら声をかけ、自分の作業に戻った。

　一方でルネも貝の山を前に手を動かしていた。希島の住居地区でルネ・カフェを経営している彼女、今回作るバッチをそこで分けようと考えており、数も必要なのであった。
「さあ、作りますよー」
　いくつも作ると言っても雑に作っては意味が無い。カフェに通わられる顧客様方へ日頃の感謝の気持ちを込めて、1つ1つ丁寧に作っていく。数珠つなぎになった貝の紐を巻いて丸くする。そしててその中央に合わせて蓋をするように貝を乗せて接着し、反対側に安全ピンを付けて固定する。
「よし、いい感じですね。」
　できたバッチを満足げに並べる。
「ふふふ、ルネ・カクテルのスペシャル版をオーダーされた方には、シェルマネーのバッジを贈呈！この作戦でいきますよー」
　ルネ・カクテルは美味しいのだが、それ相応に価格も高い。そこで今回作ったバッチを特典にすることでより多くの人に味わって貰いたいと、そう考えていたのだ。
「みんな喜んでくれると嬉しいですね。」
　どんどん数を増やしながらもカクテルとバッチ、その2つで喜んでくれる様子を想像するとつい笑みを浮かべてしまう。
「ルネさんたくさん作ってますね。」
　楽しそうに作業をしていると聞き覚えのある声が聞こえた。振り返ると雅が立っていた。
「雅さん。はい。送りたい人がたくさんいますから。」
「私はまだこの人に渡したい、というのは無いですけど、綺麗に作れたと思います。」
　そう言って持っていたブレスレットを見せる。アドバイスを受けて綺麗に丸く形作られた貝がはめられている。
「うわぁ、可愛いですね！」
「ありがとうございます。そう褒めてもらえると嬉しいです。」
「まだ渡したい人はいないって言ってましたけど、自分への贈り物として作るのも素敵だと思います。あ、そうだ。少し魔法なんかをかけられるんですよね。そのブレスレットにはどんなのをかけました？」
「えっとですね……」
　楽しそうに話すルネに釣られて雅も楽しい気分になってくる。。

「プラチナちゃん、完成したよ。そっちはどう？」
　セシルはペンダントを見せながら呼びかける。大きめの貝殻を中心に左右に小ぶりな貝殻が片方に二個、もう一方に三個ついており、しっかり気分がえっちになるおまじないもかけてある。
「はい。私もできました。」
　綺麗に磨いた真珠層を上に向くよう小さな貝を配置したブレスレットを見せる。
「それじゃ交換だね。」
　2人は互いに送り合うと身につける。早速効果が効きだしたのか頬を赤くするプラチナにセシルがささやく。
「うん、愛してるよ、プラチナちゃん。」

　祭りの盛り上がりはまだ終わらないようだ。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

●己の武器は強調するに限る
「ふぅん、シェルマネーね。私も一つ作ってみましょうか。」
海岸に降り立った子豚・オーロラ（豚房流剣士・f02440）は軽く伸びをした後、貝殻を探して歩き始める。上は細い紐で、下も生地のスペースが小さいパンツという、普段と同じ大切な箇所だけ隠した大胆な姿で砂浜を進む。
最も、こちらは今は夏。しかもビーチとなれば水着でやってきている人も多く、大胆な水着だなと好奇の視線が少しある程度。その中で貝を集めていく。
「これでいいかしらね。」
大きくてひび割れや欠けの無い貝を見つくろい、作業場の方へ移動する。こちらには既にある程度組み上げられたシェルマネーの紐や穴開けまで終わった貝などが並べられている。オーロラは数珠状に貝が繋がれている紐を手に取り、机に向かう。
そして集めてきた大きい貝に左右対称の穴を慎重に開ける。削りくずを優しく落として先ほど持ってきたシェルマネーの紐を固定して、長さを調整する。手で持ったまま首にかけてみて、狙っていた長さなのを確認した。
「うん、良い感じね。作る方はこれで十分だから……」
作ったネックレスを持って魔術をかける場所へ移動する。机の上に配置された魔方陣の中にネックレスを置いた。
「では、どのような思いや魔力を込めますか？」
スタッフからの質問に少し考えてからオーロラは口を開く。
「そうですね。じゃあ、私の寵姫の瞳の力を。」
自身のユーベルコード、寵姫の瞳。魅惑の視線を相手に向けることで、友好的な反応に変える力を選んだ。スタッフが準備した後、オーロラが手をかざすと魔方陣が光り、ユーベルコードの力が貝に刻まれた。貝の表面にうっすらと目を抽象化したような模様が現れる。ニコリと笑った後、ネックレスを自分で身につける。ちょうど貝殻が彼女の大きな胸の上に乗り、ネックレスと自分の胸の双方を強調するような形になった。
「これで私の魅力ももっと引き立つわね。」
胸を重視する彼女の独特の武術もあり、胸に付けるものには拘るオーロラ。ネックレスを付けてそのまま海岸を散策しはじめる。
「……ん？」
ゆったりと歩いていると、視線を感じた。その元を探すと、泳ぎに来ていたらしき男性を見つけ、ちょうど視線が合う。
「見たいのはこれ？　それとも…」
シェルマネーを一度持ち上げて見せた後、わざとらしく自分の胸に手で乗せて、たゆん、と自らの胸を揺らして見せつける。顔を真っ赤にした男性にイタズラ好きそうな笑みを向けるのであった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

最終結果：成功 完成日:2024年12月29日