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喧騒に乾杯

#昭和レトロスチィムパンク怪奇PBW『ヤケアト』

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#昭和レトロスチィムパンク怪奇PBW『ヤケアト』


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「ッてぇわけで、すっげぇ遅れたけどフクロウの歓迎会をしてェんだ。黒武者捕縛の祝いも兼ねてよ」
 ライデンはどっかりと対策部の椅子に座りながら、我が物顔で茶をすすりつつそう言い放った。
「フクロウの歓迎会……そういえばバタバタしていて全然できていなかったねえ。そうすると、いつ始めるんだい?」
 匙・当適の言葉に、待ってましたと言わんがばかりにライデンは身を乗り出した。
「そりゃァ……今だぜ!」

 ●
「うーん、ライデンくんは考えることやること、どっちも突飛だなぁ」
 匙はそう言いながらも歓迎会のための食事や飲み物の手配を進めていた。顔はこころなしかいつも以上に穏やかだ。黒武者の他にも問題は山積みとはいえ、ひとまず現状、『敵』の方は静かになっている。このまま次第に向こうから動きが沈静化してくれれば幸いだが――そうはいくわけもあるまいという考えも頭の隅にある。それでも、今はこの平和を甘受していたかった。
「匙さーん、始さんにもできることはありますかー?」
 区切・始(緩々悠々・f42846)はのんびりとした口調で匙に声をかける。……平和が大好きなのはこの男も一緒で、能天気な様子で式神と戯れながら現れた。
「それじゃあ、配膳の方頼める? ……本当、随分と遅れてしまった歓迎会だけど、盛り上げていこうね!」
「はぁい! よーし君達、それじゃあ頼むぞ~!」
 匙に言われて式神に指示を飛ばす始。
 ――そう、今は平和を謳歌しよう。


tk
 tkです。
 シナリオ要望スレッドにございました『歓迎会』の方、遅ればせながら開催させていただきます。
 純粋に食事を楽しむもよし、ライデン・ハラナキ・匙の三名に近況を聞くもよし、黒武者の話題を振ってもよしです。
 今後、シナリオ要望スレッドにあるものは積極的に採用していきますので、どうぞよろしくお願いいたします!
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第1章 日常 『プレイング』

POW   :    肉体や気合で挑戦できる行動

SPD   :    速さや技量で挑戦できる行動

WIZ   :    魔力や賢さで挑戦できる行動

イラスト:ヒトリデデキルモン

👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

種別『日常』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

江田島・榛名
アドリブ、共闘ご自由に○

歓迎会ねぇ。確かに、人も増えたし、山もひとつ超えたから丁度いいといえば丁度いいかな?

まあ、歓迎会に参加したメンバーで酒を飲める人なら飲みつつ、自己紹介を兼ねて雑談でも

ついでに、匙殿に声をかけて近況でも確認するでありますかね



 ――歓迎会。
 人も増えたことだし、黒武者というひとつの山を越えたために、ちょうど良いといえばちょうど良く、江田島・榛名(強化人間のガンスリンガー・f43668)はありがたく酒と肉のつまみを頂戴していた。アナグラ独特の芋焼酎は風味も独特であるが、クセになる美味しさである。自己紹介をあらかた終えて、飲みの席に入っているところに、 先の功績をいたわりにきたのか、水を持ってきた匙に、江田島は会釈した。
「よっ、江田島くん」
「これはこれは、匙殿。こちらから声をかけようと思ったところであります」
「……ん? というと、何かご用件?」
「近況の方をお伺いしたく」
「キミ、真面目だねぇ……まっ、ボクも真面目なんだけど!」
 と、仕事モードの顔になった匙は、早速胸元に入れていたメモ帳を取り出す。
「黒武者の取り調べは続いている。あ、勿論尋問なんて法律違反のことはしてないからねー。というか、どちらかというと彼、協力的なんだ」
「協力的……?」
「そう。機密はなかなか漏らさないけどね、やっぱり組織に不満があったみたい」
「不満でありますか」
「そ。まぁ、曲りなりにも元軍人だからさ、組織で非人道的なことが行われてるのには思うところがあったみたい。聞き込みに進捗があればいいんだけどもね……」
 ふむ、と江田島は思案する。
「『死にたがり』の方はいかがでありますか?」
「それもちょっとなりを潜めてる。何でかっていうと、罪のことを問うたら反省はしてるようでね。償いをしないまま死ぬことは良しとしない程度には常識的なようだ」
「なるほど……」
 獄中で自害はないか、と江田島が考えていると、匙からジョッキを向けられた。
「ま、固い話はともかく、乾杯しよう! 今は歓迎会、なんだからさっ!」

大成功 🔵​🔵​🔵​

鈴生・ナナキ
「わーい、いろいろあるなー!」
歓迎会というものがあると聞いたので、興味津々にやってきました
あれはなんだろう、これはなんだろう?気になったものは食べてみましょう
ナナキもおいしいものは大好きなのでにこにこです

おいしいおいしいと食べていたナナキですが、そうだと思いつきました
「ナアナア、これちょっと持ってっていいかー?」
いろいろおいしいものを見つけたので、黒のおじさんに持っていこうと思いました



 たくさん並べられた料理! とても豪勢! ……とまでは言わずとも、肉や魚など生鮮食品も並んでいる光景は、鈴生・ナナキ(七宿し・f44279)にとっては垂涎の光景であった。
「わーい! いろいろあるなー!」
 喜ぶ鈴生のすがたに、匙も目を細めている。
「そう言って貰えると嬉しいよ。この日のために色々と取り揃えたからねぇ」
「これは!? これは!?」
「そっちは魚の包み焼き、そっちはステーキだねぇ~! ステーキは赤身だからさっぱりして食べやすいよ。いっぱい食べてね」
「おおー!」
 頬いっぱいに詰めて食べる、満足、美味しい、そんな気持ちにあふれていて、ふと。
「ナアナア、これちょっと持ってっていいかー?」
「うん? どこに、だい?」

 ●
「黒のおじさんー」
「……なんだ、お前か」
 狭いところに居る『おじさん』に、鍵だけは開けちゃ駄目だからねと念を押されている鈴生は、そっと食事が載せられているプレートを差し出した。
「……これは?」
「かんげーかい! 黒のおじさんも、ここにきたから!」
「……あのなぁ……」
 そう言いながらも、口元は、少しだけ。
 少しだけ、微笑んでいた。

大成功 🔵​🔵​🔵​