晒せ、増せよ、性悦の斉列
「ふぅん。フリーパンチラなんて言うからどんな下品な下着を穿いてるかと思ったら、意外とというかシンプルなデザインのものなんだねえ。サイド紐パンなのはそりゃ唆るけどね。この水色と桃色のタグみたいなのは何? あーそういう寝巻も持ってる……? ああふぅん……」
じっくりと眺めたバーコード頭の男は、そんなことをブツブツと言いながら去っていった。
しかし行列は減るどころか増える一方で、里見・朱音(茜呪・f41185)は己の押しへの弱さに頭が痛くなる思いであった。朱音はともかく頼まれたことにNOと言う能力に欠けており、遠くから悪友が自分のことをニヤニヤと見てきていて、一瞬、後悔の念に晒されている。街中でのフリーパンチラ? なんて言葉も聞いたことがなかった。いわゆるフリー・ハグズの亜種らしい……が、単なる社会貢献というよりはもっとずっと深刻かつ淫靡な意味合いがあるんじゃないだろうか。
「でも……こんなに並んでくれてる方がいるのに中止しますなんて悪いし……」
何より、いかに性的な目的であったとしても、自分よりずっとずっと年上の異性が、真剣に頭を下げてお願いしてくるのを無碍にするのも心苦しい。
「フリーパンチラお願いします」
「あ、どうぞ……」
物思いに耽っていると、そんな声をかけられて反射的に頷いてしまった。見れば先ほどのおじさんに比べれば幾分か若いが、なんて油断していると。
――ずぼっ……!
「ひゃぁい?!」
「うーん。その辺の布切れとは比較にならないほどの、女を感じさせる匂い。ほんの僅かにツンとしたおしっこの匂いと、汗の匂い、そしてそれに混じって濃密に感じられる、強烈な牝の匂い……」
「あ、あ、の近ッ……というかこれぇっ」
蹲った男が失礼します嗅ぎますね、と宣言して鼻へと押し当てた。つまり、スカートの中に頭を突っ込んでフガフガと鼻を鳴らしているのだ。
ミニワンピのセーラー服は膝上のかなり高いところにあり、覗き込まれるのは覚悟していたが、まさか頭を突っ込まれるとは思わずその奇怪な状況に朱音の頭は真っ白になってしまった。
「もっと、脚、開いて」
「んっ……!」
舌先で下着の上から撫でたのか、ぬるりという感触がした。防衛反応で愛液を分泌したのが至近距離でバレていたのだろう。さらに若い男は調子に乗って何度も太ももの上に手を往復させ、好き放題に感触と反応を楽しんでいる。
「おいにいちゃんそろそろ変わってくれや」
「はいはい。じゃあ写真撮っておくから、連絡先教えてよ。学生証見せて?」
「っ、ん、はぁ、ん……!」
学生鞄をひったくられてあわあわと慌てふためきながら、行列で鼻息荒くしていたのは巨漢の大男。
「本当は好き放題責められて嬲られて、嬌声を大声で搾り出したいんだろ? 思うさま!」
もはや隠しもしない、幼気な女の子の尊厳の全てを粉々に砕いて、すり潰して丸ごと飲み干すような雄暴虐の極致。淫乱にも程があると全ての責任を朱音に転嫁して、強引に食い込ませた下着を指を突き込んでゴリュゴシュと擦り付ける。
鮮やかな薄桃色の女性器。色素の薄すぎる大陰唇も、ひくひくっと動いている粘膜の縦筋も、透明の愛液が絡み付いた薄桃色の粘膜も、全てが濡れて透けて食い込まされて紐のように心許なくなって、その全てが曝け出されているより尚卑猥な有り様である。
「おいおい、膣ひだがにゅぷにゅぷって這い回って指を締め付けてくるぜこれは決まりだな! ヤるぞ!」
「……ぁあっ、うあっ」
物陰に潜んでいたはずの友人はそのあまりの苛烈さに逃げ出していた。どころか行列だったはずの男は周囲を取り囲んで、完全に辺りからの視界をシャットアウトしてしまっている。いよいよ義理立てという建前を失いつつある朱音は、スマホデバイスごと鞄を取られてしまってもはや打つ手もない。
大男は指先でぐりゅぐりゅと力任せに、ぷっくりとした膣壁を撫でる。その度にきゅうっと朱音の膣が締まり、そこが弱点だと声高に叫ぶ。男は増長して転がすように捏ねてやると、膣全体がびくびくと痙攣し始めた。
男は上機嫌でお腹を押し込み、子宮を責めるのも忘れない。小さな子袋を体外から揉み込むと、指はギチギチと噛みちぎられんばかりに締め付けられた。朱音はイヤイヤと首を振る。しかし態度よりも体が、指責めで感じていることを示していた。
そのまま、朱音は目の前が真っ白になって身体がピンッと張り詰めてしまう。
「お、お、お゛っ、これ、キ……くルッ?!」
肉の割れ目から湯気とともに熱い汁を吹きつける。淫液まみれの男の手に潮を吹き付けて、ガクンと脱力した。それでも倒れ伏さなかったのは、朱音のスタミナ、陸上で鍛えた体力の賜物であっただろう。
パンツを常に見せている状態ならもっと効率よく人を捌けるだろうというあまりにも横暴な理論で制服ごと下着を剥ぎ取られる。カッと発熱する頬、極度の興奮で双丘の間に溜まった汗が、水の玉となって流れ落ちていく。
男は拭った汗と、膣から溢れる愛液を指の腹に絡める。ぐっしょりと湿った股ぐらを掻き分けるようにして、円を描くように牝芯を愛撫する。
「ダメ……! ダメダメっ……またイクっ、イッ〜〜?!」
腰を痙攣させると、下半身をピンと突き上げた。再び透明な潮液をぴゅくぴゅくと噴き上げる。二度目は一度目に比べれば量はさほどではないが、白濁本気汁が混ざっているようで少し粘度が濃い目。匂い立つのは牝臭。びしゃびしゃに下腹は濡れたまま、太ももから膝のあたりまで細い淫液の小川が出来ている。
加減を知れという方が無茶であったろう。なお忙しなく動く指の刺激にくちゅくちゅと音を一層大きく、むしろ聞こえさせるようにハーモニーを奏でながら、フリーパンチラという極限状態で蕩けきった股穴は指マンで望まぬアクメをするたびにイキ潮を噴き散らかしてしまう。
穴を貫く指は中指一本から人差し指を追加されて二本になって、さらには三本、巧みにGスポットをこりこりっと弄られて腰砕けになって。
「んッ、ぅ゛んッ……あぁぁっ……はぁっ、はぁっ……あぁんッ……」
股間の性感が昂ぶり、辱められる悦びに胎がきゅんきゅんと甘く疼く。
陸上で鍛えた尻を突き出して、自然と挿入を受け入れるポーズで挑発する。あと先など考えない。それに身元も割れている。頼まれたから仕方ないことだ。極限下で繰り出される言い訳は枚挙にいとまがない。
――ずにるるるっ……ずぷっ、どぢゅどぢゅ……!
尻をがっしりと掴まれたらもう最後。みちみちみぢっと、たっぷり濡れた媚肉の洞窟を、肉棒が押し広げていく。朱音の膣穴が、強烈な快感を発しているらしく、1cm進めるごとにびくびくっと尻が震える。
剥がれた衣服と打ち捨てられた下着、快感に翻弄され逸らした首から伸びた、染み一つない真っ白な背中、そして尻までの柔らかなライン。敏感な肉竿に、あまりにも刺激が強すぎる媚態である。
「んっっ!? んっ、ん゛っっ! んんんっ、ひろがって、りゅっ?!」
ぬっぢゅぬっぢゅぬっぢゅと、肉棒が愛液をかきわける音が響く。抽送はとどまることを知らず、大男の腰と朱音の尻肉がぶつかり始める。尻を前に出して、勢いよく後ろに突き出す。そんな単純な反復運動が、快楽を無尽蔵に生み出して朱音を果てさせた。
「しゅごっ! ふりーぱんちぁっ、んぁっっっ!? ぉ゛っォ゛っ!! ぁ、出て、あつ、ぃ、ん、んん゛ん゛!!」
膣内を精液が埋めつくす感触が、最高の悦楽になり得る。どんなトロフィーよりも記録よりも輝かしい、視界を明滅させて脳裏を蕩けさせる逸楽。ぎゅうぅと背中に力が入って、尻肉の動きが止まる。だというのに、ナカは快感に震えて、蠢動は男の欲棒を掴んで離さない。何度も何度も男の腰を快楽が襲うのは天性の魔性ゆえか。名器の彼女が「フリー」でその股ぐらを差し出していると知れたのならば、それこそ数多の男が放っておかないだろう。
かくして善意と慈愛は羞恥混じりの性悦に塗り潰される。
解き放たれた精の量は夥しく、剥がれた下着も制服も鞄も行方知れず。
撮られた写真と個人情報は売り捌かれ、次なる「イベント」を心待ちにされている。
……運良くこの一部始終を聞き及んだ、あなた。
「ぉ゛ーーー……っ! ほぉ゛ぉ〜ッ!! おぼれりゅ、ざーめんで、ぉぼえゅう゛……」
白目を剥き、溢れ出る性感に覚束ない舌先は呂律が回らず、ただ尻を振って腰を前後して、まるで売女のように奔放に性を貪る姿を、今度はその自らの手で味わってほしい。彼女は、断らないのだから。差し出された手を受け入れるだろう。白い花園を濡らして咲かせながら、触れ合うその時を待っている。
成功
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