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GⅢユニオンステークス、開幕!

#アスリートアース #戦後 #その他スポーツ #競馬 #暗黒競馬同盟 #DRA #プレイング受付中 #※現在の参加者はサポートのみです

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●その他スポーツ『|競馬《ダービー》』
「皆さーん、ちょっと珍しいその他スポーツにダークリーガーが現れましたよー」
 グリモアベースに李・蘭玲(老巧なる狂拳・f07136)の一声が響く。
 なんだなんだ。興味を示した猟兵達が集まり、蘭玲はまず種目について語り始める。
「今回の競技は“競馬”です。人馬一体となり、ときに|6ハロン《1200m》の電撃戦を繰り広げ、ときに4000mという超長距離で競いあうスポーツです。『人馬此無事』を至上とされるように、見た目以上に苛酷なのですよ」
 賭け事のイメージが強いかもしれないが、あれは“勝馬投票券”であり、期待値とも言える。
 120億円を紙くずに変えた|白い悪魔《歴史的名馬》も存在するが、そういった逸話も含めて、奥が深く、愛され続けているのだ。
「乗り手となる|騎手《ジョッキー》は、本来なら専門的な知識と技術を養成校で身につけ、|騎手免許《ライセンス》を手にした者だけが、初めて名乗れるもの。――その中でも優れた者だけが、“レジェンドジョッキー”という称号を手に入れられます」
 優れた騎乗技術、馬との呼吸、仕掛けどころの判断力、そして大舞台で発揮される強心臓。
 一流アスリートならば、共感できるところもあるだろう。

 そんな熾烈を極めるスポーツに、ダークリーガーを送りはじめたのが『|暗黒競馬同盟《Dark Racing Alliance》(通称:DRA)』だ。
「DRAは馬はもちろん、騎手や厩務員の育成まで手掛けています。あ、騎手免許もなぜか持っているようですね。皆さんは、こう……上手く処理しておくので、ご安心下さい」
 めっちゃフワッとした発言だが、どうにかしてしまうのがグリモア猟兵。安心されたし。
 さて、出場するにも、まずは騎乗の訓練が必要だろう。
「アスリートアースの競馬協会に協力を仰ぎますので、まずは“騎手としての基礎”を叩きこんでもらいましょうか」
 幸いにして、トレーニングセンターと呼ばれる、馬や騎手専用の特別施設は各地に存在する。
 猟兵らは現役騎手の指導を受けたり、相棒となる競争馬を、厩舎で探しても良いだろう。
「|斤量《体重》はできるだけ落とし、体幹と足腰を鍛え上げ、冷静な判断力を身につけることになりますねぇ。……モンキー乗りはバランス感覚ありき、ですよ?」
 にこー。
 自分は出られないからって、楽しんでやがる……!!

 さて、厳しい特訓を数日ほどこなしたら、本番のレースとなる。
「今回ターゲットにされた、第12R・|GⅢ《重賞》ユニオンステークスは『|日ノ本《ひのもと》競馬場』『芝・|1800m《マイル距離》』『左回り』のレースですね。馬場の芝は軽く、コーナーは緩やか。逃げ先行馬でもスタミナ切れしにくいのが特徴です」
 そして、改めて競馬のルールについて触れる。
「騎手の勝利条件は『1着を獲ること』です。5着までは入着として扱われますが……優勝、したいですよね?」
 ダークリーガーだけでなく、猟兵同士も、互いがライバルと言えそうだ。
 しかし、ルールに反すれば、降着や失格扱いとなってしまう。
 1着を取り消されれば、2着が繰り上がりで1着となるのだ。
「競馬は他の競技より審判が多く、裁決委員の審議、競争を不成立とさせる行為が発覚すれば、厳しく裁かれます。それはレース結果に大きく反映されますよ」
 主な対象は、“斜行や横圧による、進路妨害、他馬への故意な接触など、騎手や馬に対する危険行為”だ。
 例えば、最終直線で他馬の前方へ、強引に割り込めば『進路妨害』として降着、悪質と見なされれば、失格になりかねない。
「ルールを守って楽しくレース、騎手も観客も同じですよね。|最も速い人馬が強い《・・・・・・・・・》、実にシンプルではありませんか?」

 競馬――それは見る者の胸を熱くさせる、夢のような一瞬。
 駆け抜ける者達の闘志がぶつかり合う、魂の削りあい。
「ちなみに、馬には脚質という特徴があります。トップスピードを維持したまま駆け抜ける、逃げ先行馬。序盤は温存して、最終コーナーから一気に追い上げる差し追込馬。気性や距離適正もありますので、気の合うお馬さんが見つかるといいですねぇ」
 のほほんとしつつ、蘭玲がグリモアキューブを取りだす。
 発光し始めた立方体が音もなく開き、猟兵らをアスリートアースへ転送する。


木乃
 木乃です! 今回はアスリート・アースからお送りいたします。
 その他スポーツ『競馬』に進出するダークリーガーを迎え撃つべく、
 重賞ユニオンステークスを勝利しましょう! 次世代のレジェンドジョッキーと成れ!!

 第1章⛺『その他スポーツを練習しよう』
 トレーニングセンターで、騎手としての訓練を受けます。
 本来なら、競馬学校で受ける指導を、現役のジョッキーからビシバシ叩きこまれる形になるでしょう。
 競馬はハードなスポーツでもありますが、猟兵ならなんとかなります。(多分)
 また、トレセンには、現役で活躍する競争馬も生活しています。
 レースの相棒探しをしておくのも、いいかもしれません。

 馬を選ぶ場合は、馬名、脚質などをプレイングで指定してください。
 ただし実在する馬名(過去に活躍した馬を含む)は、権利的にアウトです。
 指定された場合は|成敗いたす《不採用です》!

 第2章👹『巷で噂のオーナーこと優勝請負人・颯爽菱子』
 G3ユニオンステークスで勝利しましょう!
(GはGRADEを指し、重賞レースはGⅠ、GⅡ、GⅢで格付けされています)
 DRAの送りこんだダークリーガーは一人なので、菱子を出し抜くレース運びが重要になるでしょう。

 ルールやコース情報については、オープニング内をご確認ください。
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第1章 冒険 『その他スポーツを練習しよう』

POW   :    体当たりで果敢にチャレンジする

SPD   :    器用にコツを掴みながら練習する

WIZ   :    ルールや戦術の理解を深める

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🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​

種別『冒険』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


●トレセンにて
 猟兵たちが転移された先には、山々の中に存在する広大な施設があった。
 これがトレーニングセンター。競走馬たち、そして騎手たちが研鑽を積む場でもある。
『我々、|こういう者《猟兵》なのですが』と窓口に知らせてから、数分後。
「お待たせしました。私、トレセンのセンター長です」
 施設の総責任者が直々に出迎え、さっそく施設内を案内される。
 競馬……というより、『トレセンがどういう施設なのか?』について、知らない者もいるだろう。
 事前にグリモア猟兵から知らされていたのか、センター長は歩きながら、軽く説明し始める。

「トレセンはその名の通り、訓練場です。競走馬は厩舎で生活しつつ、プール、坂路、|ダート《砂地》コースなどの実地訓練から、ウォーキングマシン、トレッドミルのマシントレーニングなどを通じて、馬体を仕上げていきます」
 そうして、鍛え上げられた馬に騎乗するのだ。
 彼らを乗りこなす|騎手《ジョッキー》にも、それ相応の|実力《肉体》が求められる。

「騎手の皆さんも、普段から身体作りに励んでいますよ。騎手専用の乗馬マシンや、トレーニング器具もありますが……まずは、バランスボールに乗ったまま、|スティック《競技用鞭》を自在に操れるように、でしょうかね?」
 なお、競馬学校の在校生でもこなせるレベル、らしい。
 そして斤量、つまり負荷重量には“騎手の体重”も関わってくるが、『食事もトレーニングの一環』とセンター長は言う。
「食堂では栄養バランスを、常に考慮した食事を用意しています。体力と筋肉を維持したまま痩せる、これは一般の方でも重要でしょうね」
 馬への負荷を減らせられれば、その分、速度を出しやすくなる……一番の難題かもしれない。

 そんな話をしているうちに、連れてこられた先は厩舎だった。
「馬たちは非常に賢く、繊細です。|死角《真後ろ》から触られれば、驚いて蹴り飛ばそうとしますし、警戒して噛みつくこともあります」
 そういった“感情”を持っているのだと、センター長はしみじみと語り、
「|乗り変わり《騎手の変更》に対応できる馬もいますが、|この子《競走馬》らとレースに挑むなら、信頼関係を築くことも大切でしょう。愛情をもって、接してあげてください」
 競馬を愛する者たちのためにも、DRAの席巻は見逃せない。
 猟兵たちは各々、己の鍛えるべき要素を思案し始める。
シン・クレスケンス(サポート)
◆人物像
落ち着いた雰囲気を持つ穏やかな青年。
窮地でも動じず冷静な状況判断で切り抜ける。

◆行動
探究心や知識欲が旺盛(どの分野でも)。
魔術の研究者でもあり、魔術とそれに通じる学問や技術に特に目がなく、それらの品や事象の情報を仕入れてはUDC『ツキ』と精霊『ノクス』を伴い、各世界を飛び回っている。
ツキ曰く、ワーカホリック。

意外とアクティブで運動能力も高く、スポーツや野外活動をしている姿も。

コンピュータを使っての情報収集の他、柔和な雰囲気と人当たりの良さで対人の情報収集や説得に回ることも。

◆口調
・シン→ステータス参照
(※使役は呼び捨て)
・ツキ→俺/お前、呼び捨て
だぜ、だろ、じゃないか?等男性的な話し方


夜鳥・藍(サポート)
生まれも育ちもサクラミラージュ。誰かの願いで転生した元影朧。そのため影朧には同情しがち。
それなりの良家の出で言葉遣いは丁寧。だが両親とは違う種族で生まれたのを悩み高等部(高校短大相当)卒業を機に家を出ている。現在は帝都で占い師。

もふもふ大好き。
実家ではいろいろ我慢してたのもあって、飼えなくとも一人暮らし&猟兵となったことで爆発しがち。
猟兵になっていろいろ経験し悩みを乗り越えた。

ユーベルコードは指定した物をどれでも使用し、多少の怪我は厭いません。他の猟兵に迷惑をかける行為はしません。また、例え依頼の成功のためでも、公序良俗に反する行動は絶対にしません。
あとはおまかせ。よろしくおねがいします!



●特訓開始!
「競馬、ですか……UDCアースでは、観戦する娯楽のイメージですが」
「私も学徒の頃に、乗馬に誘われたことはありますが……競走馬はもっと力強い印象ですよね」
 シン・クレスケンス(真理を探求する眼・f09866)、夜鳥・藍(宙の瞳・f32891)はトレーニングウェアに着替え、まずは騎乗に必要な筋力トレーニングから入ることに。

「臨時でコーチングさせてもらう、騎手の|縦川《たてかわ》だ。まず騎乗姿勢を維持するための、基礎トレーニングから始めようか」
 見たことのないトレーニングマシン、体幹を集中的に鍛える、独自のトレーニング法。
 出されたメニューを、着々とこなしていくシンに対して、藍はややぎこちない。
「両腕を、上下に……」
「腕ではなく、肩甲骨から動かすイメージだ。……そうそう、フォームも良くなってきた」
 コツを得るには、見て学ぶことも重要――シンは藍の様子をチラと見やる。
(「なるほど。全身を使って馬との呼吸を合わせ、同時に|鐙《あぶみ》に立つ体勢を維持するのですね」)
 レースの途中で馬が“|かかる《気が逸る》”ことになれば、激しい揺れで鞍上が安定せず、
 逆に“|ズブい《反応が鈍い》”と、ステッキで加速をつけた反動で、やはり鞍上が不安定になりやすい。
 そういった状況でも、冷静に対応するためには“身体作り”が重要なのだ。

 一先ず、基礎練習を一通りこなしたところで、縦川から「実際に乗ってみないか?」と提案を受ける。
「聞いた話によると、数日で体得する必要があるそうだな? 荒行になってしまうが、ボクと|併せ馬《併走》で実際の感覚を掴むのはどうだろう」
 提案を受けてシンの瞳がキラリとした、気がする。
「それはたの……いえ、実体験からしか学べますね。願ってもないご提案です」
(「お馬さんもふわふわなのでしょうか」)
 そして、厩舎から二頭の競走馬が連れ出された。
「こっちの芦毛が『フリーダムサイン』で、黒鹿毛の馬が『イェーガーキッド』だ。乗り味に定評があって、レース中の乗り換えにも慣れた“逃げ・先行馬”だな。ユニオンステークスの条件には合っているだろう」
「芦毛のお馬さん、とっても綺麗な毛色……!」
 思わず鼻先に手を伸ばした藍だが、フリーダムサインは嫌がるどころか、“もっと撫でて”と鼻先を押しつけてくる。

 藍は『フリーダムサイン』、シンは『イェーガーキッド』に騎乗して、縦川も主戦馬に飛び乗ってウッドチップコースへ誘導。
「馬と呼吸を合わせることも大切だが、超人スポーツはさまざまな影響を受ける」
 ユーベルコードなら“人馬を強化”したり、“馬を回復”することも可能。
 さらに“他の馬を減速させること”も、反則にはならないだろう。
「最初は落馬せず、乗りこなすことを目標にしよう。軽く一周といくか」
 縦川とシンがコースに入り、馬達が速度を上げていくに連れて、鞍上をこれでもかと大震動が襲いかかる。
(「かかっている、訳ではないな……キッドさんも本気ではない。なら、僕自身を固定してみるか」)
 |神縛の枷鎖《クラトス・チェインズ》で自身の手足を縛りあげ、振り落とされまいと耐えながら、一周を完走。
「ふぅ、思考力をかなり必要としますね。……もう少し上手くやるには……」
 独りごちるシンの傍らで、イェーガーキッドは元気よく首を上下させていた。
 どうやら“走る”のが好きな努力家のようだ。

 藍もフリーダムサインに騎乗し、併せ馬の態勢に入る。
「よろしくね、サインさん」
 藍が首筋をポンポンと撫でるや「ヒヒィン!」と一鳴きして、フリーダムサインが走りだす。
 体育会系、というタイプでもない彼女には、人生で初めて受ける“大震動”はかなり刺激が強かった。
「あ、あの、サインさん、落ち着いて……!」
 手綱を引いて減速してもらい、なんとか振り下ろされずに一周を完走。
 バクバクと騒がしい鼓動を抑える藍に、縦川が感心したように頷き、
「フリーダムサインは前に出たがる性格だが、よく乗りこなしたな。相性がいいのやもしれない」
「そ、そうなんですね……|あなた《フリーダムサイン》は、どう思う?」
 鼻先を撫でてやると、芦毛の牡馬は満足げに目を細める。
 人馬一体の道のりはなかなかに険しいようだ。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​