Aerial lift ecstasy
ケダモノたちの欲に晒されたのならば、人間であってはひとたまりもない。その脅威は神の一柱である螺旋・咎大蛇(邪悪なる龍だった少女・f28038)であっても同様である。
咎大蛇は義侠心の赴くまま、積み荷と人々の輸送船の護衛を引き受けたが、その最中に空賊団に襲われ、多勢に無勢の状態に陥っていた。それでも己の身柄と引き換えに輸送船を空域離脱まで守り切ったまではよかった。悪魔型の魔獣を率いるドラグナーの空賊団相手では咎大蛇も分が悪い。自律飛行能力の差が空戦の明暗を分けたと言っていいだろう。
「……こんなことをしても無意味です。あなたたちの狙いは遥か雲の彼方。大人しく手を引けば……ッ?!」
――ぎゅううッ……!
「っはッ?! な、にを……?」
空中で拘束された状態で前後から組み付かれると、空賊は下卑た笑いで咎大蛇の体に触れる。布越しとはいえその悍ましい感覚に自然と声が震えた。
彼らは受けた損害を咎大蛇の体で返済することを望んでいるのだ。無論拒否権はない。身の毛もよだつ強引な論法に咎大蛇の中に燃える怒りの炎。人の積み荷を奪うだけでは飽き足らず、己の欲望のためにはいくらでも人を傷つけてもよいという身勝手さ。
「そんな……汚らわしい欲望を……どれだけぶつけられようと……私は悪に……屈することは……ありま……せん……!」
「なら試してやろうか? 俺たちが満足するまで付き合ってくれんなら解放してやるよ」
ばしゃばしゃと空賊の一人が液体を振りかける。可燃性の液体かと危惧したが、咎大蛇の体ににわかに湧き起こる熱はそれとは全く異なっていた。神経を直接励起するような、生々しい媚熱。空賊たちの誰かが、大型魔獣でも数秒で発情させられる、中毒性のある催淫液だと言った。
本来なら何十倍に希釈して使うようなものだが、それを幾瓶も塗布したのだ。ムクムクと肥大化する欲望に、背筋が総毛立ちし股ぐらが愛蜜を垂らす。
――むに……ィッ!
「へへ……よく見りゃいい顔じゃねえか。こっちはどつかな」
むにゅっと空賊の男の長く骨ばった指がおもむろに咎大蛇のマシュマロのような尻を押し広げる。そしてぱくぱくと餌を求める魚の口のように尻穴を広げられていた。
無論下着越しにしか確認することはできないが、感覚的にわかる。尻の穴を完全に広げられてしまっている。そして穴の中に、ひんやりとした外気の感触がある。
縦一本にされた下着に隠されてはいるが、咎大蛇の乳白色の尻たぶは左右に強引に開かれている。ヒクヒクとした桃色の尻穴と外を隔てるものが、布一枚しかないのだ。全身の筋肉が縮こまり、内ももの付け根に筋が浮かぶ。
「いやっ……」
言葉とは裏腹に、視線には熱が帯びる。空賊の男は、その期待ともいえないような濁った感情に的確に応えるように、手のひらを使って咎大蛇の股の間を通り抜ける。くっと顎が上がる咎大蛇。
指が食い込みすぎて、女陰の肉が下着ごと真っ二つに割れ、ゴシゴシ擦り回すどころか無遠慮に下着ごと女陰に入り込んでくる。
「ん……ッ゛んおっ……や……ぁ」
肉割れの中に入り込み、再び大陰唇が閉じられる。浅くそれでいて早い指の抽送。愛撫としては乱雑の互いだが、牝芯を潰され捏ねられ、下着ごと花園と孔とを交互に指で掻き回されれば、顎を上げ、涎を撒き散らさないよう耐えることしかできない。
指だけでは我慢できなくなったのか、ピッチリと女体にフィットした紐のように心許ない食い込み下着の先、股座に顔を埋め、丁寧に、丹念に……唇と舌を使って、彼女の秘部を苛烈に責め立て始める。
「ぁ゛ッ……はっ〜〜ッッ……!」
身震いとともに腰を引こうとする咎大蛇を、下卑た男はしっかりと自身の五指で、無限再生の衣を押し上げる巨臀を抑えつけて逃がさない。
元よりここは遥か空の上空で、踏ん張る足場もあったものではない。暴れて抱えられた手を振り解けば真っ逆さまに落下するような危険な均衡なのだ。
責め手は尻だけではない。粘ついたローションのような催淫毒がたっぷり染み込んで、かなりのサイズを誇る乳肉が、重力で前方にムニュッと押し出され、乳輪の色まで綺麗に透けている。乳首はぷくゥっとふくらんで、主張してるのも丸分かりだ。
――カリッ!
「ぁ゛ッ?! な……にを……」
男は質問に答えず、中指の腹で、震える突端を、くるりと撫でる。明らかに感じてる甘い声を漏らして、咎大蛇がへなへなと脱力してしまう。
「喧しい。黙って感じてりゃいいんだよ」
「んあ、ぁむ……んふぅっ……?! は、な、んっ、んむっ、んぢゅっ……ぢゅるぅ……?!」
とろんと発情発熱した彼女の顔を、両手で捕まえ強引に唇を奪う。空賊の男たちは我先にと官能の発する箇所を奪い合って犯していた。
熱っぽい舌が咎大蛇の口腔を穢すように、もっと奥までねじ込まれると、生理的嫌悪に咎大蛇の瞳には涙が浮かぶ。互いの唾液をミックスするように絡ませて、舐め合って、息が上がってくるまで、ぐちゅぐちゅと卑猥な水音を響かせる。
そんな彼女がより発情するよう、耳や鼻や目にまで催淫液をかけ始め、いよいよ理性にヒビが入り始めた。泣きそうな声を漏らして、咎大蛇がきゅうっと腰を反らせる。ぞくぞくと背中をしならせて、それでも懸命に耐えようと試みる。
「あ、は、ぁ゛ッ゛……!?」
屈することはない。屈してはならない。
「ん゛、ォ゛ッ゛」
股ぐらに、尻に、胸に、口唇に、数多の欲望の手が伸びてめちゃくちゃに責め立てる。
決して服を脱がそうとはしない。むしろ完全に武装し、普段の衣装を着込み、いつでも戦闘体勢に移れるような神の一柱を、そのまま性奴に堕とす。そこに空賊たちの下賎な野望があった。
彼女の理性を崩壊させる、ダメ押しの一手。
「――んぉッ、ほぉ゛っ!!?」
咎大蛇がひときわ大きな絶叫を漏らしたのは、武装の没収という名目で触れられた、咎大蛇の胸に突き刺さった刃であった。
ここを掴まれ力を込められると、彼女は力が抜け、痛みに悲鳴が上がる。人間で言えば性感帯とも、龍で言えば逆鱗とも言えるべき、彼女の根幹に紐付く箇所。
「あ゛、らめ゛ッ゛!!」
思わず自分を捕まえる悪魔たちの腕を斬ろうとする。反射的な行動だった。しかし、支えを失って自分が行き着く末路は一つだけ。転落……すれば、この世に舞い戻ることは不可能であろう。
結局彼女は最も敏感な弱点を曝け出し、泣いて許しを乞うだけであった。
そしてそれに応えるような心根のものなどここには一人としていないのである。
――カリカリっ、もにゅもみぐにゅん、むにぃ……!
布越しだと男たちの指が意図に反してなめらかに滑る。不壊の生地は肌当たりが柔らかくて、淫薬を染み込ませるのに最適だった。何より爪で肌を傷つける心配もないから、遠慮なく指先を立てて乳肉を揉みしだけるし、ぷりぷりコリコリする乳首を力任せに引っかくこともできる。唯一の邪魔は胸の剣。これさえも責め抜く道具とわかった今、咎大蛇の爆乳は男たちを悦ばせるためだけの道具に成り果てた。
空賊の一人が、刀を掴み、抜けないように注意しながら強く握り込んで出し入れする。
「ひみゃああァ゛あ゛あ゛ッ!!?」
襲いかかるのは破瓜と男根の抽送で得られる苦痛を何十倍にも高めたような激しい痛み。咎大蛇はがくんと喉を逸らし、発情期の猫のような悲鳴を引き絞った。
「いっぎ……んっ……ぐううう゛う゛〜〜ッッ!!?」
ぷぴっと鼻から血が噴き出る。そして。
――じょろっ……じょろろろおおお……!
失禁する。嬲られた股間から盛大に黄金水が迸った。陰核を含めた全身を襲っていた苦痛から、自由になる解放感。その代わりに耐え難いほどの羞恥心を催して、頬どころか耳の端までを真っ赤に染めて、咎大蛇はぶんぶんと頭を振った。
「そんなに良かったのならたっぷりシてやるぜ」
「や……め……ッ」
――ぐりゅっ! グリュグリグリ!
「いやっ、がっ……ひんぎっ……!? だめっ……いっぐっ……! ぎいいいッ!」
乱暴に剣を前後させれば当然体も激しく前後する。秘裂が、胸が、尻が暴虐に晒されて汗が噴き出る。血が滲む。小水と愛蜜が溢れる。
意識が毎秒ごとに毀滅と覚醒を繰り返して、記憶と幻想が曖昧模糊に混じり合う。彼女の理性というより今の人格を形作るものであるが故に、その患部を弄り回されるのは文字通り忘我の仕打ちであった。
絶叫絶叫、また絶叫。魂をすり減らして叫ぶ声はとても声にはならず意味も持たない。
男たちは代わる代わる順番や対位を変えては飽きることなく咎大蛇を犯している。
それでも、それが相手をなお熱狂させるとしても、屈しないという強い意志だけは決して手放してはならないのだ。空賊が集まってくるということは、他の空挺師団が救出にやってくるチャンスもある希望的観測に繋がる。
「はぁ゛あ゛あ……ぜえぇええ……ッ、おえっ、ぷっ……!!」
「お前の大好きな催淫液は精液と混じるとさらに効果が高まるんだ。試したいと思わないか? 神経が外気にむき出しになる感覚をよ」
「うぐっ……ぐっ、げっ……!」
鼻をつまみ、開いた口に強引に空賊たちは残りの催淫液を流し込む。同時に股ぐらに感じる異物感。胎の奥底まで獣欲に満たされる感覚に、自分の中では枯れ果てたと思っていた愛液がまた噴き上がってくる。
このまま吐精されてしまったら、果たしてどうなってしまうのだろう。
例え薬とこの異常な状況で、足もつかず頭の中までフワフワ浮ついて、羽交締めにされありったけの催淫を施されて、咎大蛇はそれでも狂えない。ただ、純粋な疑問符が生まれたのをどこか他人事のように感じていた。それは、生まれ持ったわけではない義心が剥離しかけていたのかもしれない。
空に在って、無我夢中。
「わたし゛が……わたしで、なぐなる……ゥッ」
灼熱の輝剣が鳴動する。
彼女の身を案ずるために放つ光ではない。ただ少女の体を壊せという、暗示を空賊に与える歪な輝きである。
少女の制止もむなしく白濁が解き放たれる。
――びゅくっ! びゅくるるるっ……!
「ひぎゃああああッ?! イグイグイグいぎまずゥッ?!」
脳が焼け焦げそうなほどの汚辱と激痛。その痛みが快楽と交わって、咎大蛇はトんだ。
喉から甲高い絶叫が迸る。痛みがあまりにも鮮烈すぎて、何が起こっているのかが理解できない。中と外で破裂した欲望、白いマグマに包まれて全身火傷したかのような衝撃。毛穴という毛穴から汗を噴き出しながら、全身の水分という水分を小水に変えて漏らした。涙も涎も止まらない。目が裏返り、舌を天に向け突き出す。
うわ言が溢れたのは無意識のことだった。
「……く……わた……し……まけ……ェっ」
その声も、もはや空賊の耳には届かない。
自分の立場をかえりみない頭の悪い少女に、空賊たちは高笑いして欲望をぶつけ続ける。彼女が信じた通り、いずれは救援の手が差し伸べられるだろう。それでも彼女が与えられた感覚は心傷となって深々と痕を残す。堕ちることも羽ばたくこともできない宙ぶらりんのままトぶ少女が、救われる日は、まだ来ない。
成功
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