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カニカマ競馬 人力競馬芝1500メートル

#アスリートアース #戦後 #競馬 #|JCK《邪悪な中央競馬組合》 #その他スポーツ

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●ユーベルコード使うなよ?
 時宮・朱鷺子は目を輝かせた。金持ちは時宮の正気を疑っている。
「ほぉ、カニカマ競馬……人間でやる競馬か! 面白い!」
「なあ、お前はさっきまで何の話をしてたか覚えてるか……?」
 もう時宮の頭から八百長の三文字は消し飛んでしまったらしい。いま彼女は新競技に興味津々だ。まるで新しい玩具を見つけた子供みたいな表情をしている。こりゃあ、金持ちの話は耳に入ってすらいないだろう。
「|JCK《邪悪な中央競馬組合》もこれに目を付けててな……お前にはこれを荒らしてもら……お前、さては話聞いてねえな?」
 金持ちが説明している間、時宮はロードバイクに馬のゴムマスクを付けていた。かなり楽しそうにしながら。
「あぁ、聴いているとも。確か……カニカマ競馬だろう? 馬ではなく、人間に乗騎する競馬と聴いた。自転車も馬として扱っても良いとも」
 金持ちはなんだか忌々し気な表情を浮かべていた。具体的にはコイツ、都合の良いとこしか聴いてねえなみたいな目線である。
「一応|JCK《邪悪な中央競馬組合》から貰った契約書にもサインしちまったし……なあ、本当に八百長するんだよな?」
 時宮はもう金持ちの言う事など聞こえていない。今はまるでクリスマスを待ち侘びる子供めいて無邪気にカニカマ競馬とやらを楽しみにしている。
 ちなみに契約書にはこう書かれていた。以下はかなり掻い摘んだ意訳だ。
 私は全力を尽くして、試合を行います。違反した場合は契約書に従いJCKの下で違約金を払い終わるまで無賃金で労働しますと。あと、馬にされても文句は言わないとかも。
 なお、隅っこに【その際、状態変化を行うのに同意したものとする】と薄ーく書かれていた。
 もちろん、れっきとした私文書偽造罪である。しかし悪魔契約書は例えどんなに卑劣なやり方であろうと騙し討ちであろうと実行してしまう。
 言い方は悪いが、この契約書に知らず知らずのうちに書いてしまったとあれば騙された方が悪なのだ!

●了解! ユーベルコード!
「カニカマ競馬……?」
 先程まで齧っていた謎肉片手に羆嵐・来海(大体腹ペコなクマの軍令暗殺者・f43414)は宇宙熊となっていた。いきなり訳の分からない情報をワッと言われると固まるのは世界共通なのだろう。
「えっと……なんでもですね、競馬風レースを行うのがカニカマ競馬だそうで……要は人力競馬みたいなんです」
 つまりマラソンとか競輪じゃないか。そう言いたげな空気が漂う中、羆嵐はさらに続ける。
「ですが……違うのはですねえ……どうやら騎手がいないとダメらしいんです」
 もしもいなければ騎手不在で失格だそうだ。ちなみに自転車等の人力で動く乗り物系はアリらしい。極端に言えば人力車でもリヤカーでも、馬となる存在と旗手となる誰かが要れば問題ないようである。
「あ、最悪誰かを背負いながら参加するのはアリみたいですよ。馬とかはダメみたいですけど……」
 競馬なのに? 彼女は一瞬そう考えた――が。
 別に競馬だからと言って馬が出ない事もあるだろう。羆嵐の中ではそう結論が付いた。
 なお、グリモアはひたすらに困惑するような光を放っている。


サバ缶煮込み丼
 JRA公式が出していたジャパンワールドカップ。その中にハリボテ杯が昔ありましたね。
 アレをこのシナリオで行うのです。
 と言う訳でサバ缶煮込み丼です。宜しくお願い致します。

 第1章:👾『騎馬戦軍団』
 飛び入り参加のカニカマ競馬参加者です。
 野次馬的存在かもしれませんが、彼ら彼女らも競馬(?)で勝利してしまいましょう。

 第2章:👿『時宮・朱鷺子』
 最強のダークリーガーです。時宮・朱鷺子専用ロードバイクを馬と言い張って乱入するつもりのようです。
 試合の状況次第で、彼女はJCKの競馬にチャリで乱入しに来るつもりになるかもしれません。

 説明は以上です。何卒宜しくお願い致します。
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第1章 集団戦 『騎馬戦軍団』

POW   :    キバセン・ファイナル
自身の【身体部位】ひとつを用いた行動・攻撃の威力を3分間3倍にする。終了後[身体部位]は【疲労骨折】により破壊される。
SPD   :    ビクトリー・ウェーブ
戦場内に、見えない【勝負運】の流れを作り出す。下流にいる者は【負け運】に囚われ、回避率が激減する。
WIZ   :    スター・オブ・キバセン
【フォーメーションを組んでの高速疾走】によって【味方を鼓舞する英雄の幻影】を発生させ、自身からレベルm半径内の味方全員の負傷を回復し、再行動させる。

イラスト:すねいる

👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​

種別『集団戦』のルール
 記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


 カニカマ競馬場には多くのダークリーガーとか比較的ダークそうな観客で満たされていた。
 最初に出走するのは騎馬戦軍団らしい。果たして彼女らは競馬が出来るのか。
 ちなみに攻撃とか武器の使用は原則認められているらしい。これじゃあアポカリプスヘルめいた血みどろの試合になりかねないだろう。
 ダーク化した騎馬戦集団は両腕を天へと掲げ、こう叫んだ。
『ガンバルゾー!』
『ガンバルゾー!』
 なんと禍々しいチャントであろうか!
 おぉ、ブッダ! 寝ておられるのですか!
ティエン・ファン(サポート)
シルバーレイン出身の除霊建築士です。
明るく善良な性格で、できることがあるならば、できる限りを全うしようとします。
除霊建築士というジョブに拘りがあるため、その知識や技術が活かせそうな場面では、積極的にそれらを使って問題解決に取り組みます。
戦闘時は主武器のT定規と副武器の浄銭貫を用いて、近距離戦も遠距離戦も行います。
キャバリアが有効な場面では、『蚩尤』を使用します。
『蚩尤』は普段イグニッションカードに収納しています。
ユーベルコードは『蚩尤』搭乗時は”蚩尤”とついたものを、そうでないときはその他のものを状況に応じて使用します。

以上を基本として、シナリオに合わせて思うままに動かして頂ければと思います。



「ねえ、本当に大丈夫なのかな……私重くない?」
「大丈夫大丈夫。スイカの切った奴ぐらいに軽い軽い!」
 それはそんなに軽くないのでは……とティエン・ファン(除霊建築学フィールドワーカー・f36098)は少し眉を顰める。女性に向かって体重を云々言うのは失礼じゃあないか。などと背負ってくれている超人ランナーに言いたくもなるだろう。だが、彼に文句を言うつもりはない。背負ってもらっているのだから。
『ヨーシ! ガンバルゾー!』
 騎馬戦軍団は儀式的チャントを叫びながら、士気を高めている。どうやら気合十分らしい。
「ハイ、それでは皆さん! 位置に付いてください!」
 競馬場のアナウンスと共に選手たちはゲート付近へと向かってゆく。

 スターターピストルの銃声と共に選手たちは一斉に駆け出した!
『ガンバルゾー! ガンバルゾー!』
 謎の掛け声と共に何やら妙な気配が漂ってきた。
「うわっ、脚が!」
 妙な気配に突っ込んだ途端、選手たちの足がもつれたりゼッケンが外れたりのトラブルが起きてゆく。どうやら彼らは不運になっているらしい。一方、騎馬戦集団は調子が良いのかせっせと足を進めてゆく。
 このままでは敵にゴールテープを切られるだろう。騎馬戦集団を足止めするには――!
「浄銭よ、過たず我が敵を射貫け!」
 清められた古銭が騎馬戦集団の膝裏を打ち抜いた!  ユーベルコード【|八卦浄銭弾《ハッケジョウセンダン》】である!
『グエッ!?』
「お先に!」
 打ち抜かれた彼女らを追い抜いて、ティエンとその走者は走り去った。

成功 🔵​🔵​🔴​

ワーブ・シートン
久しぶりにぃ、あの自転車(本来はサーカス用)出すかなぁ。

おいらぁ、熊だしぃ、自転車を全力で漕ぐですよぅ。
そういやぁ、義兄さんからぁ馬にされるダークリーガーの話聞いてたけどぉ、今回は関係なさそうだなぁ。

熊が体力全開で自転車漕げば速いであろう…砂じゃないと思うから普通に全力で走るですよぅ。



「久しぶりにぃ、あの自転車出すかなぁ」
 ベア・サーカス・サイクリングを持ってきたのはワーブ・シートン(森の主・f18597)。傍から見れば熊がサークル用自転車を漕ぐというシュールな光景だろう。だが、特に選手たちはノータッチだ。熊が自転車を漕ぐのはきっと自然な事なのだろうか。
 一方、騎馬戦軍団も特に気にしていない。どうやら彼女らも自然な事だと捉えているらしい。

 スターターピストルの銃声が鳴った途端、ワーブは全力で自転車を漕ぎ出した! ダートの様な砂地ではない平地であれば、人の足よりも熊のペダルを漕ぐ速度の方が圧倒的に素早いのだ!
「そういやぁ……」
 ふと、彼の頭に義兄の話が過った。馬にされるダークリーガーと馬にしてくる質の悪い組織があると言っていた様な気がする。
「今回は関係なさそうだなぁ」
 何しろ競馬は関係なさそうだし、大体馬すら居ないのだ。だからそんな組織は関係ない筈だ。
 思案している内にワーブは騎馬戦集団を抜き去り、ゴールテープを切った!

大成功 🔵​🔵​🔵​

日留部・由穏(サポート)
由穏と申します。
これでも太陽神の生まれです。
いかなる世界であれ、オブリビオンの影に未来を曇らされる人々がいるのならば、私が手を出さない道理はありませんね。
太陽は、照らすべき者のために存在するのですから。
好き:芸術全般、各世界の学習、人々の観察
使命:人々の明るい未来を守る
【発言】ご隠居太陽神、敬語、優しい、いつも穏やかな笑み、怒りや恨みや後悔の感情が乏しく時に人を理解しきれないこともある、自らの負傷を気にしない
【戦闘パターン】視力+暗視+マヒ攻撃+光線銃で銃撃戦、アート+式神使い+アイテム折り紙で撹乱、催眠術も併用し折り紙式神を猟兵やターゲットに思わせ誘導などなど
その他何でもさせてどうぞ



「オブリビオンの影に未来を曇らされる人々がいるのならば、私が手を出さない道理はありませんね」
 若干胡散臭い笑みを浮かべ、日留部・由穏(暁天緋転・f16866)はペダルを漕いでいた。|私の加護《カミノゴカゴ》でしっかり加護を付けた事により、祝福された神器となった自転車を使っているのだ。
「これは何よりも美しく、|太陽《わたし》よりもずっと眩しいものです」
 独り言を呟きながら、彼は自転車をひたすらに漕いでいる。
『ガンバルゾー!』
『ガンバルゾー!』
 一方、騎馬戦集団はフォーメーションを組んでの高速疾走をしている。ついでに何やら謎の幻影が現れている。
 スター・オブ・キバセンとは言ったものだが、一体あの幻影は何なのか。そして何故ひたすらに鼓舞してくるのだろうか。全くもって訳が分からない!
 しかし、無情と言うべきか。普通に走る輩よりも自転車で走る方が速いのだ。騎馬戦集団は日留部の影を踏む事無く、先にテープを切られてしまう。

成功 🔵​🔵​🔴​

水心子・真峰(サポート)
水心子真峰、推参
さて、真剣勝負といこうか

太刀のヤドリガミだ
本体は佩いているが抜刀することはない
戦うときは錬成カミヤドリの一振りか
脇差静柄(抜かない/鞘が超硬質)や茶室刀を使うぞ

正面きっての勝負が好みだが、試合ではないからな
乱舞させた複製刀で撹乱、目や足を斬り付け隙ができたところを死角から貫く、束にしたものを周囲で高速回転させ近付いてきた者から殴りつける
相手の頭上や後ろに密かに回り込ませた複製刀で奇襲、残像で目眩まし背後から斬る、なんて手を使う
まあ最後は大体直接斬るがな

それと外来語が苦手だ
氏名や猟兵用語以外は大体平仮名表記になってしまうらしい
なうでやんぐな最近の文化も勉強中だ



「さて、真剣勝負といこうか」
 水心子・真峰(ヤドリガミの剣豪・f05970)は走者に背負ってもらいながらの出走だ。猟兵とその走者には一般選手は問題にもならない。この中で危険なのはダーク化した騎馬戦軍団だろうか。
『ガンバルゾー!』
『ガンバルゾー!』
 邪悪なチャントを唱えながら、ビクトリー・ウェーブを発動させた。解き放たれた悪運の奔流が選手たちを包み込んでゆく!
「うわっ、なんだいきなりィ!?」
 悪運に巻き込まれた選手たちは靴紐がほどけたり、盛大にずっこけたりなどでクラッシュ事故が起きた!
 こうなってしまえば他の選手達は復帰するのは不可能だろう。となれば、残る走者は騎馬戦集団と水心子のみ。ほぼ独走状態だ。
 しかし、突然騎馬戦集団は何か長い物体に足を引っ掛けてスッ転んだ! それは――芸術品めいて美しい太刀【水心子真峰】だ。ユーベルコード【錬成カミヤドリ】で複製された太刀である! そしてそれらは背の低いハードルめいて連なっている。こうも並んでいれば、走るのは一苦労だろう。騎馬戦で障害物走はしないのだから!
 そして水心子は凱旋でもする様な優雅さでゴールテープを切った。

成功 🔵​🔵​🔴​

キメリア・モルテスティア(サポート)
キメリアよ。 
魔鋼の悪魔で危険地帯の旅人をやってるよ。

武器はこの拳で格闘技や魔法拳での戦いを主にしているよ。

 戦闘時は仲間のみんなを守りながら戦うつもりよ。
多少は傷くような行動をしてでも、味方を守って反撃したり、隙あらば攻めていくつもりね。
体がすごく頑丈なのは私の強みだと思っているから、むしろそれを活かせるよう攻撃を食らってからの反撃する展開もほしいかしら。
後、なるべく乗り物には乗らず生身で戦いたいね。

必要に応じてユーベルコードは何でも使って行くよ。
でも、充分に徒手空拳での戦いを行ってからUCを使用する傾向に有るかしら。

 あとはおまかせ。よろしくね。



「それじゃあ君がジョッキー、私が馬役。レース中はよろしくね」
 キメリア・モルテスティア(白銀の旅行者・f44531)は背中に騎手を乗せながら、そう言った。
「お願いします」
 どこかドライな少年は手綱……と言うか、ジェットコースターの安全レバーめいたそれを握り締める。きっとこれから暴れるんだろうなあと諦めの付いた様な表情で、彼はスタートを待った。
『ガンバルゾー!』
『ガンバルゾー!』
 禍々しいチャントを上げながら、彼女らはキバセン・ファイナルをコッソリ発動させている。足を使う競技なのに、足を骨折させたら意味がない気がしてならない。あるいは彼女ら、騎馬戦軍団は背水の陣で行うつもりなのだろうか。

 ぱぁんとスタートの合図が鳴らされた!
 騎馬戦集団は強化した脚を動かし、一歩目を踏み出し――!
「冷気の如き白銀の力……! キミに耐えられるかしら!」
 彼女らが足を踏みしめるよりも早く、キメリアのシルバリアン・フロストワールドが足を凍らせて動きを止めた!
「お先に!」
 そして彼女は颯爽とスタートダッシュを切り出す! 健脚はいつまで続くかはさておいて。旅で鍛えられたスタミナを頼りに彼女は進む。

成功 🔵​🔵​🔴​




第2章 ボス戦 『時宮・朱鷺子』

POW   :    デッドヒート・マラソン
【果てしない特訓の成果】を纏いレベル×100km/hで疾走する。【自身の前方直線上】に誰かを乗せると轢殺ダメージ2倍。
SPD   :    ディープ・スイミング
【「爆走!オリンピアロード」の水中ステージ】を降らせる事で、戦場全体が【海中】と同じ環境に変化する。[海中]に適応した者の行動成功率が上昇する。
WIZ   :    ブレイン・バイシクル
自身が操縦する【時宮・朱鷺子専用ロードバイク】の【何物をも破壊する硬度】と【骸の海すら飛び越える速度】を増強する。

イラスト:みそじ

👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​

種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主は💠山田・二十五郎です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


「来たか、猟兵ッ!」
 自転車のベルを鳴らしながら、時宮・朱鷺子がこちらへ接近してきた。表情がかなり明るい。
 今思えば彼女はなんだかんだで元の世界に戻ってこれたのだから、嬉しさのあまり、大はしゃぎをしたいのかもしれない。だが、彼女はもうすでに契約書も八百長も頭から抜け落ちてしまった。
 今彼女は全力で競馬に勝つという意思を見せている!
 仮に勝利してしまえば、馬に変えられてしまう事も頭から抜けているのである。
「……何か忘れてしまっている気がするが。まあ、気にするな!」
 気にしろよ、と誰かがそう呟いた気がする。
アス・ブリューゲルト(サポート)
「手が足りないなら、力を貸すぞ……」
いつもクールに、事件に参加する流れになります。
戦いや判定では、POWメインで、状況に応じてSPD等クリアしやすい能力を使用します。
「隙を見せるとは……そこだ!」
UCも状況によって、使いやすいものを使います。
主に銃撃UCやヴァリアブル~をメインに使います。剣術は相手が幽霊っぽい相手に使います。
相手が巨大な敵またはキャバリアの場合は、こちらもキャバリアに騎乗して戦います。
戦いにも慣れてきて、同じ猟兵には親しみを覚え始めました。
息を合わせて攻撃したり、庇うようなこともします。
特に女性は家族の事もあり、守ろうとする意欲が高いです。
※アドリブ・絡み大歓迎、18禁NG。



「やはり力を失えど、フォーミュラかっ……!」
 アス・ブリューゲルト(蒼銀の騎士・f13168)は自転車をひたすらに漕いでいた。汗が一筋、背中を伝っている。
 彼の先を時宮・朱鷺子が行く。死して尚欠かさなかった特訓の成果を見せつける様に全力でペダルを漕いでいるのだ。もはや漕ぐなんて表現は手緩い。モーターの様に足をひたすらに回転させているという方が適当だ。
 その様はもう完全に猟兵とフォーミュラの独壇場である。彼らの他に先頭などが居る筈もない! 景色と他の選手を置き去りにして、デットヒートは加速してゆく!
「猟兵!」
 だが、アスはどうにかして時速百キロ台の時宮の横へ付けた! 時宮の表情は非常に明るいモノへと変わる。退屈な試合に好敵手が襲来して来たのに喜びを隠せていない。
 しかし、アスの体力は決して長く持たないだろう。時速百キロ台の高速世界にいつまでも居れる訳がない!
 だが、アスは一つ手を閃いた。ラフプレイになり得る方法だ。
「隙を見せるとは……そこだ!」
 手元のフォースセイバーが閃いた途端に、時宮の姿勢が崩れた!
「チェーンをッ! やるな!」
 バランスを崩し、時宮は見当違いの方向へと突っ込んでゆく。
 だが、彼女の表情は実に明るい。どこかスカッとしたのか、非常に晴れ晴れとした笑みを浮かべながら――壁に突っ込んだ!
「……さて。これ弁償すべきだよな」
 壁にぶつかるほんの一瞬に壁を蹴り上げ、無傷で済んだ彼女は自転車の残骸を見下げながら頭を掻いた。レンタルしたそれはものの見事に破壊されている。一言で言えばスクラップだ。

成功 🔵​🔵​🔴​

ネッド・アロナックス(サポート)
めずらしい そざいはある?
なければ じょうほうを しいれて かえろうかな!
(※セリフはひらがな+カタカナ+空白で話します)

探し物や調べ物は楽しくて得意だよ
"くらげほうき"や"ゆきソリ"で空を飛んだり泳いだりしてヒトや物も運ぶよ

戦闘はサポートに回ることが多いかな
手強い敵は基本隠れながら隙を作って逃げる!
"クリーピングコイン"で物をひっかけて飛ばしたり
"しろくじら"の歌で余所見をさせたりね

ユーベルコードは指定した物をどれでも使用し多少の怪我は厭わず積極的に行動します
他の猟兵に迷惑をかける行為はしません
また例え依頼の成功のためでも公序良俗に反する行動はしません
あとはおまかせ
よろしくおねがいします!



「どうぞ おいしい おみずだよ」
 ネッド・アロナックス(ガムゴム人の冒険商人・f41694)は|こだわりのお水《オーポターブル・スペシャリテ》を走者に飲ませていた。
「うわあ、力がみなぎる……溢れるぅう!」
 走者は何やら張り切っていた。なお、付いた耐性は疲労耐性だ。間違ってもドーピングとかではない。だというのに、彼は自転車を漕ぐ時宮へと接近してゆく!
「なんと! 私に追いすがると来たかッ!」
 時宮・朱鷺子は目を丸くした。仮にも力を失ったは言え、フォーミュラの足に追いすがっているのだ。たかが水を一杯飲んだだけでここまで早くなるとは思うまい!
 彼女はギアを上げた! 世界が更に加速する。だが、走者もぐびぐびと走りながら給水を繰り返している!
 若干視界が乱れているが、決して彼は足を緩めない! ひたすら影を追っている!
「ご……ボボボボォ!!」
 様々な耐性を身に着けた彼は死力を振り絞り、時宮の影をついに踏んだ!
「……おぉ、やるじゃないか!」
 時宮は感心している。猟兵の力があったとはいえ、己の足のみで追いつくとは。一歩先を往かれたものの、彼女の胸にはどこか爽やかな感情が芽生えている。
「これが|私たちの先《未来》と言う訳だ。気分が良いモノだ……!」

成功 🔵​🔵​🔴​

ギュスターヴ・ベルトラン(サポート)
よう、お出ましだな?
…ソレが怨嗟による存在であっても、殺す事に歓びを得る存在であっても
人の間に悲しみと苦しみが広がる以上は…神敵必滅、躯の海に叩き返す

■行動
柄が悪くとも信心深いため、戦う前に【祈り】を捧げる事は忘れない
敵の主義主張は聞き、それを受けて行動する。行動原理を理解しないままの行動はしない
連携相手がいるならば相手のフォローに、居ないなら全力で敵をシバきに行く
戦場によっては屋内でも空が飛べるタイプの魔導バイクを乗り回す
「公序良俗に反することはしてねえぞ」と言うし実際にそうするタイプ

■攻撃
主武器:リングスラッシャーと影業
近距離攻撃が不得意なので敵とは距離を取って戦う

アドリブ連帯歓迎



「随分気合入ってんな!」
 ギュスターヴ・ベルトラン(我が信仰、依然揺るぎなく・f44004)はニヤリと笑いつつ、自転車を漕いでいた。視線の先には高速でペダルを漕ぐ時宮の姿が。
 ブレイン・バイシクルで強化したロードバイクは更に速度を速めてゆく! もはや骸の海すらも飛び越えて、車輪に火を付ける勢いだ!
「こりゃ負けてらんねえ――天にいますわれらの父よ、御名があがめられますように。御国がきますように」
 ギュスターヴは祈りの言葉と共に|人類進化:到達《サイキックハーツ》を発動させた。するとどこからともなく、光を纏った鳩が現れる。ユーベルコード【|主より遣わされたる《セイレイ》】によって呼び出された聖霊である!
 鳩は退魔士に祝福を与えた。すると、彼の足に力が籠ってゆく。お互いにペダルを漕ぐ足は更に加速してゆくが……両者譲らず速度は同じ。となれば後は地力の勝負だ!
 だが、時宮の横を影が通り過ぎた。それはギュスターヴの影業【Miserere nobis】である!
「考えたなッ――!」
 そして影業はゴールテープを切った!

成功 🔵​🔵​🔴​

中村・裕美(サポート)
副人格のシルヴァーナで行動します
『すぐに終わってしまってはもったいないですわね』
多重人格者の殺人鬼× 竜騎士
外見 赤の瞳 白の髪
口調 (わたくし、~さん、ですわ、ますの、ですわね、ですの?)

裕美のもう一つの人格で近接戦闘特化。性格は享楽的な戦闘狂
戦闘では【残像】が残るような優雅ステップで敵に近づき、惨殺ナイフによる【切断】を【早業】で繰り出す
ドラゴンランスを使うことがあれば、相手を【串刺し】にするか、竜に変えて【ブレス攻撃】
【瞬きの殺人鬼】使用後の昏睡状態はもう一つの人格に切り替えカバー
電脳魔術が使えないので裕美の能力が必要な場合は【オルタナティブ・ダブル】で呼び出します

あと、虫が苦手



「わたくしから逃げられるとでも思いまして?」
 |瞬きの殺人鬼《アッサシーナ・モメンターニオ》を解放したシルヴァーナ(中村・裕美(捻じくれクラッカー・f01705)の副人格)はひたすらに時宮・朱鷺子を追いかける。
「逃げるというより降ろしてくれねえかなあああ!」
 一方、背負われている騎手はもはや振り下ろされない様にと必死にしがみ付いていた。シルヴァーナの殺戮本能は徐々に時宮の背中へと迫る!
「アハハハハ!」
 狂気の笑みを浮かべた彼女は更に速度を上げてゆく。騎手の悲鳴も更に大きく、もはや言葉にならない程の絶叫だ。舌を嚙まないのが奇跡と言わざるを得ない!
「この速度に追いつくか! 流石猟兵だ!」
 一方、追い掛けれる時宮は嬉しそうに微笑んでいた。己の全てを駆使して勝負を行い、全て使い切った上で雌雄を決する。その感覚がどれ程尊く、同時に貴重であろうか!
「ぬ……!」
 時宮は影を踏まれているのを感じていた。次の瞬間にはシルヴァーナが隣を走っている!
「ハハハ! 素晴らしい!」
 そして殺人鬼が追い越した!

成功 🔵​🔵​🔴​

ワーブ・シートン
あ、噂に聞いた朱鷺子さんだ。
始めてみるんだよなぁ。
でもぉ、手加減なしだなぁ。
おいらはぁ、自分の力で勝ち取るですよぅ。
だからぁ、一気にぃ、勝つこと考えてぇ、UC使うですよぅ。
てなことでぇ、レッツラ・ゴー!!(一気に加速)



「あ、噂に聞いた朱鷺子さんだ」
 ワーブ・シートン(森の主・f18597)はどこかぼんやりとした呑気な声を出した。
「そうか! 光栄だ!」
 一方の時宮も何やら呑気で行きな声を出す。全体的にのほほんとしている様な、緩い空気が漂っているようだ。
「でもぉ、手加減なしだなぁ」
「あぁ! 是非ともそうしてもらおうか!」
 もうすっかり八百長だとかの話を忘れてしまったらしい。彼女の頭の中は全力を出し尽くす程の勝負で一杯なのだ。

「レッツラ・ゴー!!」
 スタートダッシュと言わんばかりのユーベルコード【スーパー・ジャスティス】によって、黄金のオーラを纏った熊は豪速の世界へと加速した!
「おぉ! 流石熊っぽいだけある……スタートダッシュも完璧だ!」
 時宮のブレイン・バイシクルには弱点がある。それはあくまでも増強するであって、即座に加速を行うタイプのユーベルコードではないところだ。そして更にワープの速度に追いつくには出遅れてしまっている!
 時宮・朱鷺子は本能的に敗北を悟った。出遅れ、加速、スタミナ……出遅れの差を更に追い打ちとばかりに加速で引き離されているのだ。ここから上手く逆転する策は……彼女の頭には存在しなかった。完全に詰んでいる。
「さあて……まくるか!」
 例え影すら踏めなくとも。全てを出し切っての敗北ならば満足だ。そう考えつつも、彼女の足はペダルを漕ぎ始める。
 時宮がトラックを半周する中、黄金のオーラを纏った熊は既にゴールテープを切っていた。勢い余って壁にぶつかりかけたのはご愛嬌。

『……ふう。アイツ話聞いてなかったが……まあ、結果オーライって事でいいだろ』
 観客席に腰掛けていたあくどそうな金持ちは胸をなでおろした。猪突猛進な時宮がダークホースにならなかった事に安堵を覚えているらしい。
『さて。JCKにゃ何と言おうか……』
 そして彼は競馬場を去ってゆく。

大成功 🔵​🔵​🔵​



最終結果:成功

完成日:2024年11月28日


挿絵イラスト