駄菓子はどこに効く兵器?
ある日、宮比神・うずめ(舞うは鬼の娘・f43833)は思った。
「折角、猟兵になったんだから他の世界のお祭りとか行ってみたいなぁ」
異世界のお祭りがどの様なものか興味が湧いたので思いたったら吉日! とばかりに早速カクリヨファンタズムのお祭りに参加することにしたうずめ。
ちなみになんでカクリヨファンタズムかというと、駄菓子兵器に興味がある、駄菓子好きだからだそうな。
というわけでやって来たカクリヨファンタズム縁日にて、うずめは駄菓子兵器を見つつ散策する。
流石は昭和レトロ系世界のカクリヨファンタズム。うずめの故郷であるサイキックハーツ世界では終売している駄菓子も売っておりうずめも大歓喜。
「あっ! あれ! 数年前に終売した駄菓子なんよぉ♪……わぁ、流石別世界売ってるんだぁ。パッケージが違うから最初は気がつかなかったなぁ」
ただしそこはカクリヨファンタズム、実際に昭和で時が止まっているわけではなく、実用に関わる部分はむしろ最先端だ。
売ってないなら諦めるか、とも思っていたが、どうやら想像するようなものは大体あるらしい。自分用と同居人用にここぞとばかりにしっかり買い込み。
「きゃー♪ これ、限定発売でなかなか再販されないヤツーーーっ!!!」
最後は両手に抱えても抱えきれない量の駄菓子を買い込むことになり。
「ふっふー♪ ウチ、大満足♪」
大満足で帰路に就くうずめ。
「そんなに買い込んで大丈夫かって? 大丈夫、スレイヤーカードならね」
なお支払いに際しこんなことを言っているが、スレイヤーカードで優待が受けられるのはサイキックハーツのみなわけで……まあ別世界にも色々なカードがあるので、もしかしたら提携とかされているのかもしれない。
「そんなに食えるわけないでしょう、常識的に考えて」
帰宅したうずめを待っていたのは同居人のそんな言葉。結局それに還す言葉もなく、大量の駄菓子は知人や知り合いにお裾分けになるのであった。
だがそれでも手元に残った分はかなりのもの。一日の食事をそれで賄ってもなくならない量を食べ続けること数日。
「た、食べすぎたかも」
自分の腹を同居人のバキバキの腹筋と比べてみれば、見て分かるほどのもちもち感。
それを数字としてよりリアルに突きつけてくる体重計の上でちょっと後悔してももう遅い。祭りで楽しんだ結果をいくら悔いようとも、それは最早後の『祭り』なのであった。
成功
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