秋の山、焚火を囲む小さな物語
ポーラリア・ベル
【シチュエーション】
旅団『ドヴェルグ』のみんな
エルごん(エルゴ)とルイルイ(ルイナ)とルイーグおにいちゃんで
秋のお山へキャンプにいくのよ!
【心情】
ふぇあー!ふぇあー!
(元気いっぱい無邪気幼女妖精っ娘)
(尚人っていう彼氏さんはいるけど別行動。お互いの体験を帰った時にわいわい話し合う予定なの)
【行動・流れ】
①秋山散策→②テント設営→③たき火→④夜空
①
みんな色々わいわいしてる!
前述の帰り道ルート把握が終わったら、ポーラも目いっぱい冬の前の季節を楽しむの!
見つけたおっきな紅葉を冷凍保存して見せびらかしたり
お魚も捕っておこっか!クマさん戦法だーっ!(川に飛び込んで直接魚を掴み凍らせ)
②
みんなテント作ってるわ!どんな感じー?
テントを真上に引っ張ったり、ランプを中に取り付けたりとかできるよー!
空を飛べるのでー(お手伝い)
③(この辺から雪降らしはおしまい)
あちちなたき火だ……山に来るとみんなやる奴。
ゆらゆらしてて、あったかい。
お魚を解凍してパエリアの材料にしてもらうわ!
香ばしいお料理に、大人の飲み物(コーヒー)?折角だからポーラも飲む……あつつ、にがっっ。こういうのもだいごみなのね?(マシュマロをほおばりながら頂く)
④
荷物の上で寝転んで、まったりみんなと一緒にご夜景。
歌を聴きながら、物語を聴きながら、徐々に眠たくなって(子供体格感)
のんびり秋風と紅葉に包まれて、ゆっくり時間を過ごすのー……。
エルゴ・ルスツァイア
【ドヴェルグ】
アドリブ改変歓迎
・呼称:基本的に名前にさん付け。
友人として皆に気を許している、砕けた口調。
・キャラ概要:強化クローンに魂が入り込んだ元軍人。集中時以外はお気楽な性格。
・概要:秋の山にてキャンプ。昼に散策し、日が落ちたら焚火を囲んで月見を。
皆とキャンプへ。
野営の経験は有るけど……楽しむのは初めてだな。…あれは松茸か?
楽しむ方に重点を置いた野営たるキャンプにワクワクし、足取り軽く山を散策。
遭難には気をつけつつ温かい日差しと紅葉の中、秋の景色を楽しむ。
それじゃ、テントから立てて行こうか。乾いた平坦な所で…ペグを打ち込んで…支柱を立てて…ロープを張って…と。
皆を手伝いつつ設営を進める。
これで良し、設営完了だ!
身体を動かした後は甘い物が欲しくなる所。マシュマロの甘さが身体に染みる。
あ、ワタシはコーヒーにしよう。砂糖は多めでね。…良い香りだ。
段々と日が落ち暗くなって来たら、焚火に集まって温かい飲み物で一息つく。
夜空に浮かぶ月と星、そして紅葉を眺めつつ、皆と美味しい物を食べる。澄み切った空気のせいか、普段よりも星明りが綺麗だ。
そう変わった物は使っていないのに、こんなにも美味しいのは……何だか不思議だな。
ルイーグさんやルイナさんの演奏や物語を聴きつつのんびりと時間を過ごそう。
ルイーグ・ソイル
【ドヴェルグ】
基本名前は「〇〇さん」呼びで統一
紅葉の綺麗な秋の山、心が潤うっすね~!
テント設営はエルゴさんにお任せして、オレは焚火を起こすのを頑張るっす!
小枝とまつぼっくりを拾ってきて、割った薪を組んだ中に仕込んで~小さい火起こしから、薪へ移り火するように……っと!
これであったか焚火が完成、あとはお湯を沸かして、皆で暖かい飲み物を堪能するっす!
オレはカフェオレをいただくっす。
ついでに焚火で美味しいものも作るっす、大きめのスキレットで作るパエリアなんてどうっすかね?
ポーラリアさんの取った新鮮な魚をメインに使わせてもらって、具沢山で豪華に焼くっす!
焼きあがったら少し蒸らして完成っす~。
皆で少しずつ分けていただくっす!
ついでにきのこのバターホイル焼きも一緒に調理しておいたっすよ、しいたけ、しめじ、まいたけ、えのきをたっぷり使っているっす!
これは焼きあがったところに醤油を垂らすのが美味しさの秘訣っすよ!
デザートのマシュマロ焼きも堪能っす。
紅葉と月夜を満喫しながら、軽く歌って癒しになれば幸いっす(ユーベルコード:シンフォニック・キュア使用)。
ルイナさんのギターと一緒に楽しんでほしいっす。
秋の情緒溢れる景色と、美味しいものを満喫してしっとり歌う……そんなまったりしたキャンプが出来れば最高っすね!
このひとときが皆の良い思い出になれば嬉しいっす!
星凪・ルイナ
【ドウェルグ】
アドリブ改変歓迎
・二人称:名前+さん
・口調:敬語混じりの比較的砕けた口調
・人物概要:文学(物語)好きの司書
めんどくさがりな面もあるが好奇心はある為、比較的行動的
常識的に振舞っているが抜けている所も多々ある
・概要 秋の山を散策し、最終的にはキャンプで焚火を囲み月見
キャンプか……前々から興味はあったけど実際にするのは初めてだし楽しみだね
随分と山も色付いてきたね、四季折々の景色はあるけれ色合い的にはやっぱ秋が一番鮮やかな気がするね
歩きっぱなしなのは正直辛いけど……うん、キャンプの為に頑張ります
テントの設営はやった事ないけど、他の皆に教わりながら色々と手伝っていこう
で、キャンプと言ったらやっぱ焚火ですね。という訳で私は焼きマシュマロを皆に振舞うよ
そして夜になったら冷えてくるだろうし、ケトルでお湯を沸かして珈琲の準備もしておこうかな
ルイーグさんが歌ってくれるみたいだから私も便乗して一緒にアコースティックギターを弾くよ
夜になったら月や星が綺麗な夜にピッタリの物語をちょっとだけ語ろうかな
月光食堂、月灯りの中だけに現れる白いシーツのテーブルと椅子だけの寂しい食堂
星を浮かべたスープにお皿の上のクロワッサン(三日月)が食べられる一時の夢
うん、丁度こんな感じでお洒落なメニューが食べられるらしいね(夜空の月や星の光を受け輝く珈琲を見せながら)
それじゃ、この夢のような一時をよく味わおうね
ここはUDCアース、都心の駅。
浮かれた若者たちの祭りが控える、秋と冬の間。
とはいえ。
四季折々とサムライエンパイアで歌われた景色も最近は邪神の影響か、いまひとつ季節の差が薄い。
都心のイチョウ並木は、まだまだ秋に抗う緑色。
秋のキャンプには、ちょっと早いかも……?
秋山キャンプのワクワクを胸いっぱいに集まった旅団ドヴェルグの仲間たち4人は、不安そうに顔を見合わせる。
「秋のお山へキャンプへいくのよ!」
ぴょこり、と美しい水色の翼を広げゴキゲンな笑顔で飛び出したポーラリア。
その笑顔を見てしまえば、不安なんて何処にもなくなる。
白い山からの使い、冬の妖精。
ちょっとのんびりしすぎなの、そうお山に伝えてくれる少女が一緒なのだから。
「楽しみだね」
ルイナが柔らかな笑顔でポーラリアに笑う。
ちらり、と動かす瞳がエルゴと合えば、エルゴも同じように笑った。
「――楽しむのは初めてだ」
これはきっと「野営の経験は有るけれど」という意味。
興味はあったけれどキャンプの経験はなく、今日が初めてで楽しみなルイナと同じワクワクの顔だった。
「さぁさぁ、乗り込むっすよ!」
ルイーグが皆に声をかければ、発車ベルが鳴る。
4人は観光電車の4人席に座り――秋山キャンプへと出発したのだった。
空を舞うドヴェルグの船から見下ろす世界は美しい。
けれど、見上げる世界も中々だ。
だから、今日の乗り物はちょっとローテクな電車を選択。
移動もバッチリ楽しむ。
ビルやタワーを通り過ぎ、1時間ちょっと都会から離れれば視界には海と山。
山々は黄色と赤に染まり始め、景色はまさに秋真っ只中。
そして電車は目的地へと皆を送り届ける。
見上げる山は、その絶景を広げて皆の到着を歓迎していた。
「紅葉の綺麗な秋の山、心が潤うっすね~!」
ルイーグの楽しげな声。
皆は頷く。
「野営を必要とする行軍では地図によるルートの確認は必須だ。
だが――」
楽しむ方に重点を置いた野営がキャンプ、だ。
しっかりと登山ルートが書き込まれた地図を広げながら「これで良いのだろうか?」とエルゴが首を傾げる。
「私もガイド持ってきたけど、同じ道のりみたい。エルゴさんので良いと思うよ?」
UDCアースの写真満載の雑誌。文学の景色を見る秋の旅、なんて小見出しが踊っている。。
ぱたぱたと翼を動かし、地図と雑誌を覗き込むポーラリア。
行く前から、思い出が沢山できて――なおなおに伝えることがいっぱい!
ちゃんと覚えないと忘れちゃうかも。
考えているだけで楽しくて、出発を忘れてしまいそう。
忘れちゃう前に、出発だ!
「早速、キャンプに出発するの!」
「そうっすよ、早速出発っす!」
「ああ、出発だな!」
「ええ、それじゃ行きましょう」
皆は、秋の山へと足を踏み込んだ。
空の色まで変えてしまうほど鮮やかに染まった木々と、サクサクと音を立てる色とりどりの落ち葉。
絶景の中を進むだけで、秋風の中でも心はポカポカだ。
「わっ、おっきな紅葉! ほら!」
くるり、と宙を回りながらポーラリアが皆の目の前で紅葉を振る。
小柄な身体と同じくらいある、大きなうちわのよう。
「これ、もってかえるよ!」
パキリ――と音が響けば、紅葉は美しい氷のケースに包まれて。
きっと、尚人も喜んでくれる立派な1つ目のお土産の完成だ。
「ん――あれは」
エルゴが素早い動きで、木陰に座り込む。
紅葉の森と繋がっているアカマツの林の入口に生えているキノコ。
「――松茸か――?」
そっと手に取れば、もう芳醇な香り。
こちらでもバッチリお土産を回収。
――松茸ではないかもしれない。帰って調べてからにするか――。
そっと懐へとしまう。
そんな楽しい山登り。
ルイナもたっぷり絵本通りの秋景色を摂取出来て大満足。
けれど――思ったより、足に来る。
歩きっぱなしなのは正直辛いけど……うん、キャンプの為に頑張ろう、と笑顔に戻って道を進む。
程なくして辿り着いたのは開けた場所。
近くに川もある。
「さて、この辺りのハズっすよね、エルゴさん?」
「ああ、ここを野営地とする。
遭難などの問題もない。テントなどの準備は慣れている、任せてくれ」
「それじゃ、オレは焚火を起こすのを頑張るっす!」
「それなら、私は2人を手伝うわ」
キャンプの設営は初めてだけれど、皆に教われば色々できる。
ルイナが笑顔でサポートに入る。
「ならね、ポーラはお魚を獲っておこっか! クマさん戦法だーっ!」
キラキラと冬風の光が空を舞い。びゅん、と加速すれば川へと一直線。
鈴のような高く繊細な音が聞こえたと思えば――ポーラが抱きかかえるほどのお魚を捕まえて。
しっかりと凍結したそれは、アマゴ――絶品の川魚だ。
そんな間にも設営は順調に進む。
「乾いた平坦な所で――こう、ペグを打ち込む。そして支柱を立てて――」
「なるほど……ロープはこうね」
「ああ、良い感じだ」
ルイナがチラリ、ルイーグの手元を見れば赤い火花がパチリパチリと光る。
お話には欠かせない焚火の始まりだ。
「ルイナさん、もうすぐ焚火になるっすよ。
小枝をこう、ふわふわにして……松ぼっくりも便利っすね。
これに火をつける、小さな火起こしから始めて……。
……割った薪を組んだ中に仕込んで――こうっす」
「わ……火が着きました!
キャンプと言ったら焚火ですものね!
ルイーグさん、これ、マシュマロ焼いたりできる?」
「もちろんっすよ!」
その後ろからは元気な声。
「テントも完成しそうなの!
ポーラも手伝うよ! 上もびゅーんって引っ張れるし!
ランプも中に取り付けたりできるよ~!」
「ああ、助かる。任せて構わないか?」
「もちろん!」
皆で協力すれば、テントも焚火もバッチリ完成。
焚火でルイナが焼いたマシュマロも、表面はカリリと、中はトロトロ。
仕事を終えた皆の身体に元気をくれる。
「染みるな――」
「ええ、とっても美味しい」
「最高っすね! あっ、ポーラリアさん、熱いから気をつけるっすよ」
「うんー、ありがとルイーグおにいちゃん! 大丈夫なの!
わ……あちゅ」
「ほら、ポーラリアさん、気を付けて」
柔らかく微笑むルイナに、ポーラリアが照れくさく笑う。
昼の時間は緩やかに過ぎ、空の色も、秋山を移したように橙に変わってきた。
「それじゃ、夕食の支度をするっす!」
「ケトルのお湯も沸かして起きましょう」
「ポーラのお魚、使えるかな? 溶かすね!」
「これは素晴らしい川魚だ……ワタシが捌くのを手伝おう」
「助かるっす、これなら美味しいパエリアが作れそうっすけど、如何っすか?」
満場一致。満面の笑みで夕食のメインメニューはパエリアに決定。
「オレの持ってきてたキノコもあるっす! バター焼きも作るっすよ!」
エルゴは思う。松茸もある――いや、野営で危険のある食材は遭難しかねない。黙っておこう。
「じゃ、ポーラも手伝うの! あちちな焚火だけど、ゆらゆらしてて、あったかい!」
あっという間に支度は進む。
パエリアは魚の出汁を取ったスープにトマトを加え、サフランの香りと色を着けて炊く炊き込みご飯。
一つの鍋で調理できるのでキャンプでもばっちり美味しい。
「ここに、魚介達を戻して……蒸らしたら完成っす!」
パエリアが最後の仕上げに向かう中、先に出来上がるのは、秋の宝石、きのこバター焼き。
「仕上がりに醤油を垂らすっす!」
「ポーラがやるね! それ!」
ぽたり、ぽたりと醤油がキノコとバターの海へと落ちれば、じゅううと芳醇な香りが一気に立ち昇る。
たまらなく食欲を唆る、音と香りの共演。
「さすが楽しむ野営だ――普段見かけるきのこ達が素晴らしい料理に……」
「これは想像以上に凄いよ……?」
「いい香りなの!」
「それじゃ、こっちもオープンっす! ポーラリアさんの捕ったお魚と魚介のパエリア!」
蓋をぱかり、と開ければ黄金色のご飯に並ぶ魚介達。
サフランの華やかな香りが鼻へと抜けていく。
最高の夕食の始まり。
話して、食べて、話して、食べて。
ぱちりぱちりと弾ける焚火、輝くような夜の時間。
「ほら、コーヒー淹れたよ」
ルイナが皆のカップにコーヒーを注ぐ。
また、この香りが身体に染みる。
「ポーラリアさんは――」
「折角だからポーラも飲む!」
「分かりました。熱いから気をつけてね」
「わ……あつつ、にがっ……! こういうのもだいごみなのね?」
慌ててマシュマロを口に頬張って。
「ふふ、それなら。
ワタシと同じにしよう。砂糖は多めのに……」
エルゴが角砂糖をポーラリアのカップにもカラン、と2つ。
恐る恐るポーラリアが飲み込めば。
「むむ……チョコみたいに苦くて甘くなったの! おいしいね!」
「うん、良いコーヒーっす!」
そう言いながらルイーグがルイナへ視線を向ける。
あ! と笑顔を返したルイナが、アコースティックギターを構え。
「この秋の夜、癒やしになったら幸いっす」
流れ始めるルイナのギターに乗せて、ルイーグの歌が広がっていく。
彩られた山々へ木霊して、澄んだ月へと届くほど。
歌は静かに、穏やかに、皆を包んで。
一つ一つの言の葉が、胸に染み込んで日々の疲れを癒やしていく。
一曲が終わり、暖かくなった心。
続けて、ルイナが口を開く。
「今にピッタリのお話があるよ。
――月光食堂、月灯りの中だけに現れる白いシーツのテーブルと椅子だけの寂しい食堂。
星を浮かべたスープにお皿の上の|クロワッサン《三日月》が食べられる一時の夢――」
今、皆の手元で珈琲に映る夜空が、きっとその物語。
はしゃいで疲れたポーラリアに、そっとタオルの布団をかけて。
あっ、寝ちゃってたの! そう飛び起きて皆で笑うまで、お話は穏やかに続いた。
夜は更けたけれど、まだまだ時間は続く。
秋の夜長、キャンプの思い出はまだまだ刻まれていく。
成功
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