●それはとある世界での話
「んん~、ここは中々いい所ねぇ」
「あなた達のその肉体、その精神……まさにスポーツマン!」
「素敵なトレーナーもついてるみたいじゃない!」
トラック、コート、リングなど様々な競技設備がある場所。そこにいる者たちの前に体操服姿の男たちが現れた。男たちはそこにいた者たちと向かい合っているが、なぜかその空気は剣呑だ。
「けど、残念……あなたたちには一つだけ、決定的に足りないものがあるわ」
男たちの目がぎらりと光る。
「それは……ブルマよ! さあ、これを身に着けて完璧なアスリートになりなさい!」
「何で俺に最初に迫ってくるんだよぉぉぉぉ!!」
●いつからアスリートアースだと錯覚していた?
「あなたのメルでございます。まずは帝都櫻大戰お疲れ様でした」
メル・メドレイサ(蕩けるウサメイド・f25476)が集まった猟兵にスポーツドリンクを配る。
「はい、というわけで皆さんにはその後片付けとして、アリスラビリンスに行っていただきます」
第二戦線では様々な異世界に幻朧桜が浸食し、それを止めるためキャンプ・フォーミュラ『キャンピーくん』の力を使い各世界の強者たちが世界を渡り救援へと駆けつけてくれた。だが当のキャンピーくんは第二戦線終了後にさっさと行方不明。強者たちは帰るに帰れない状態となっているのだ。
「というわけで皆様にはアリスラビリンス担当のトライアスロン・フォーミュラ『時宮・朱鷺子』さんを救援に行って欲しいのです」
オブリビオン・フォーミュラでありながらスポーツマンシップに乗っ取り、健全なるダークリーガーとしてたゆまぬ努力を続けるアスリートアースのフォーミュラたち。
だが、彼女を、そして他の者たちを知る猟兵は思うだろう。『こいつらに救援とかいるのか……?』と。
「まあはい、ただいま朱鷺子さんはアリス化でもしたのか『自分の扉』を探していて、「不思議の国踏破マラソン」を始めているみたいです」
辿り着いた不思議の国を文字通りに駆け抜けて、邪魔なオウガがいれば蹴散らし、時計ウサギを確保して次の世界へ進むというデスレースを一人繰り広げているという。
「現状彼女の足止めに成功したオウガは一匹たりといないようですが、まあ折しも運動会シーズン、ちょっと彼女に並走してみてはどうでしょうか」
どうやら次に彼女が行く世界にもオウガがおり、しかもそれが体育系ということで時節ネタとして絡んで来いということらしい。
「はい、というわけで相手取るオウガは『無敵変態紳士『ブルマニアリス』』というブルマ姿の変態紳士です。どうやら元はUDCだったようですが、アリスラビリンスに到着後アリスと化し他のアリスや愉快な仲間にブルマ着用を迫るオウガとなったようです」
何処から突っ込んだらいいんだそれ。
「彼らは不思議の国を襲撃、そこにいた愉快な仲間たちやアリスにブルマを穿くよう強要していますので、朱鷺子さんと一緒に彼らを蹴散らしてください。まあ正直そこまで強いということはないので、皆さんと朱鷺子さんの力があれば何とでもなるでしょう」
もちろん朱鷺子や猟兵にもブルマ着用を強要してくる。なおどちらかというと男性優先で着用を迫ってくるようだ。
「オウガを倒せればこの国は平和になるのですが、なんとここ、スポーツ好きな愉快な仲間たちが多く住む『体育の日の国』あるいは『スポーツの日の国』というべきところでして」
過去あったハロウィンの国やチョコレートの国のローカル版みたいなものだろうか。
「そこで朱鷺子さんや愉快な仲間やアリスの皆さんと一緒にスポーツを楽しんではどうでしょうか。スポーツに必要な場所や器具はもちろん、スポーツに関する座学などもできます。武術や戦闘術もスポーツの範疇なので、戦闘しか知らないという方はそちらでもどうぞ。あるいは全く素養がない、という方は彼女らから教えてもらってもいいかもしれません」
休憩も兼ね、しばしの交流タイム。スポーツをするも、語るも、教わるもよしということだ。
「で、それが終わったら朱鷺子さんもマラソン再会。もうオウガもいないので安心安全……なのですが、せっかくですので良ければ皆さん、朱鷺子さんと競争してみてはどうでしょうか。どうやらなんとこの世界、朱鷺子さんの『自分の扉』がある世界らしく、彼女はそこをゴールとして全速力で突っ走っていきます。なのでそれを追い越して先に扉についてみてはいかがかと。あるいはちょっと足を引っ張って妨害してみてもいいかもしれませんね」
猟兵とフォーミュラの追いかけっこ。それは何でもありのエクストリームスポーツだ。もちろん朱鷺子だって全力で逃げるし抵抗してくる。ゴールまでの時間を彼女と抜きつ抜かれつ差し差され、競争に励んでみてもいいだろう。
「ちなみに、愉快な仲間たちは原住民ですがアリスの人は流れの来訪者です。朱鷺子さんのお陰でこの国は完膚なきまでに平和になるので、しばらく休憩していくことになるみたいですね」
依頼の主眼はそこではないため縁ないと思うなら絡まなくてもいい。だが、逆に気になるのならオウガ駆逐後に事情を聴いてみるのもいいだろう。
ともあれ、これも帝都櫻大戰の後始末の一つ。それを忘れぬようにと言って、メルは転移を開き猟兵を秋のスポーツの国へと送り出すのであった。
鳴声海矢
こんにちは、鳴声海矢です。今回はアリスラビリンスでの三章構成依頼です。
第一章では『無敵変態紳士『ブルマニアリス』』との集団戦。彼らは元ブルマを愛するUDCで、今はブルマ愛好オウガとなっています。目に入ったブルマ非着用者全てにブルマを穿かせようとしてくるので、適当に制裁してください。ターゲットが複数いる場合男性優先で狙います。
第二章では現地の面々とスポーツを楽しみます。実際に運動するほか、特定のスポーツ愛を語ったり知識を深めたり、あるいはこの場にいる面々のほとんどはスポーツが得意なので教えてもらったりと自由に過ごしてください。もちろん朱鷺子嬢もノリノリでつきあってくれます。
第三章では『自分の扉』へ向かう朱鷺子嬢とエクストリーム追いかけっこ。逃げる彼女を追いこしたり捕まえたりしてください。あくまでゲーム的なものですが、もちろん相手が相手なので本気でやってようやく勝負になるレベルです。どのような結果であれ、最終的には彼女は扉まではたどり着けます。
全編にわたってトライアスロン・フォーミュラ『時宮・朱鷺子』 が登場します。彼女と共に『自分の扉』を目指すのが大目標なので、協力してあげてください。
またそれ以外に原住民の愉快な仲間の他、通りすがりのアリスもいます。こちらは絡むかどうかは自由です。以下詳細。
赤石・大弥(14) アリス適合者の王子様×探索者。背が低く体力はないものの、頭が良く計算高い考えもできる(ただし所詮は一般人レベル)。OPでブルマニアリスからアプローチを受けてるのも彼。
クララ・ブラックウッド(15) アリス適合者の力持ち×スーパーヒーロー。大柄巨乳の筋肉質で、体力があり力は強い。やや指示待ち気質。
二人とも猟兵と何度か顔を合わせておりその存在や実力を知っている他、アリスラビリンスの放浪歴も長くアリスとしては割と強い。より詳しく知りたければタグ『#小さなダイヤと大きなクラブ』を参照。
敵はアレなアレですが戦闘力はそこまで高くなく、かつ同行者があまりにも強すぎるので全体的にライトな路線になると思います。秋のスポーツのつもりで気軽にご参加ください。
それでは、プレイングをお待ちしています。
第1章 集団戦
『無敵変態紳士『ブルマニアリス』』
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POW : 【ブ】ルマニアリス・イマジネイション~騎馬戦~
無敵の【ブルマアリス服と騎馬戦フォーメーション】を想像から創造し、戦闘に利用できる。強力だが、能力に疑念を感じると大幅に弱体化する。
SPD : 【Lu】LuLu…LaLaLa…(ダンディな声)
【流れるようなハグ】で攻撃する。また、攻撃が命中した敵の【服をブルマアリスに変え、染み出る汗の臭い】を覚え、同じ敵に攻撃する際の命中力と威力を増強する。
WIZ : 【魔】技・ミラクル☆ブルマイウェイ
あらゆる行動に成功する。ただし、自身の【布教用ブルマアリス服】を困難さに応じた量だけ代償にできなければ失敗する。
イラスト:カス
👑11
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴🔴
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種別『集団戦』のルール
記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
| 大成功 | 🔵🔵🔵 |
| 成功 | 🔵🔵🔴 |
| 苦戦 | 🔵🔴🔴 |
| 失敗 | 🔴🔴🔴 |
| 大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
「さあ可愛い坊や、ブルマを穿きなさい! そして私たちと一緒にブルマの伝道者になりなさい!」
「だからなんでトレーナーとか言ったくせに真っ先に俺に来るんだよ! いやトレーナーでもないけど!」
髭面のダンディな変態紳士がブルマを手に小柄な少年の下半身に迫る。
「ダイヤから離れて!!」
そしてそれを大柄で豊満な少女が掴んで引っ張る。
「あら、お嬢ちゃん……あなたは見たくないの? この子のブルマを……」
「え、そ、それは……」
「クララ!? 嘘だよな!?」
一瞬彼女の力が緩んだように見えたのは何かの間違いだと信じたい少年。
そして彼だけでなく、周囲にはブルマを穿かされそうになっている、あるいは既に穿かされてしまった愉快な仲間たちが大勢いた。
ここは『|体育の日《スポーツの日》の国』。立派な運動設備が揃う不思議の国だが、今ここは来訪したアリス共々オウガの襲撃にあっていた。
そんな世界を、一つの凛々しき影が走り抜ける。
「この世界……実に居心地がいいな。だが、それで足を止めるわけには行かない!」
地平線さえ追い越さんばかりの勢いで爆走するのはトライアスロン・フォーミュラ『時宮・朱鷺子』。帝都櫻対戰の後|この世界《アリスラビリンス》に取り残され、帰る道を探す今や一介のアリスである。
そんな彼女の目にブルマ集団が飛び込んできた。
「む……あれは!」
既に何度か|交戦して《撥ね飛ばして》いる彼女は知っている。あれはまさにオウガがアリスを襲っている場面だと!
「待て!」
騒動の渦中に朱鷺子はためらいなく飛び込んでいく。
「この勝負不公平と見た! この時宮・朱鷺子、スポーツマンシップに乗っ取り正々堂々この戦いに乱入することを宣言する!」
「あら、随分ブルマが似合いそうな子じゃない……いいわ、あなたもブルマ信者にしてあげる!」
通じ合っているのかいないのか、スポーツマンシップ溢れる睨み合いをする両陣営。そしてとりあえず狙いがそれたとそそくさ離れるアリスと愉快な仲間たち。
そしてそこに、さらに一筋の光が差し込まれ新たな乱入者が現れる。
さあ、|その光を通ってきた者たち《猟兵》よ。この混迷極まる戦場にさらにもう一波乱を加えてやれ!
夢ヶ枝・るこる
■方針
・アド/絡◎
■行動
お二方も、また大変な目に遭われておりますねぇ。
正直なところ、私のサイズで入るブルマは無さそうな気もしますが。
何とかしましょう。
『FAS』により飛行し【拖玺】を発動、『豊姫のルーン』を付与しますねぇ。
これで、近距離に近づけば『ルーン』の効果で【騎馬戦】の強化自体を『吸収』して無効化出来ますし、『祭礼の女神紋』により全『祭器』周囲にも同様の『ルーン』が宿っている以上、『障害物』として配置した『FMS』のバリアや『FBS』の斬撃でも同様の効果が得られますぅ。
強化が無ければ時宮さんの跳ね飛ばしに堪えられないでしょうし、『FRS』『FSS』の[砲撃]で[追撃]しても良いですので。
ブルマを穿かせようとするオウガ。穿かされた愉快な仲間。穿かされそうになっている少年。それを止めようとする(でもたまに手が緩む)少女。そして全てを跳ね飛ばし乱入するフォーミュラ。
そんなカオス極まる不思議の国にさらなる混迷が現れる。
「お二方も、また大変な目に遭われておりますねぇ」
夢ヶ枝・るこる(豊饒の使徒・夢・f10980)がその巨体を向けるのは、主に捕まっている少年の方だ。
「あ、た、助けて! マジで!」
彼女と顔見知りであるその少年赤石・大弥が挨拶もそこそこにるこるに助けを求める。実は二回目なこの状況だが、シリアス度は前回とは雲泥の差だ。
「む、君も彼らの知り合いか? 協力感謝するぞ!」
そしてその姿に挨拶に来るトライアスロン・フォーミュラ時宮・朱鷺子。なおその際の移動だけでブルマを持って彼女の下半身に近づいていたオウガが一体撥ねられて消滅している。
「正直なところ、私のサイズで入るブルマは無さそうな気もしますが。何とかしましょう」
「甘いわね。ブルマの可能性は無限大よ!」
既製品が当然のように着られないるこるだが、オウガ『ブルマニアリス』もまた当然のように超巨大ブルマを出して来る。それは小柄な人間なら体全部が入らんばかりのサイズ。何でこんなもんまで用意してんだという感じだが、よく見れば周囲に転がる既に|やられて《穿かされて》しまった愉快な仲間には巨体どころか人型でない者すらいる。それならば多少サイズが人間離れしてようと人型であれば余裕の予定の範囲内ということだろう。
「君は穿くか?」
「穿きません!」
悪気なくもう一人のアリス、クララ・ブラックウッドに聞く朱鷺子。さすがにるこるほどではないとはいえ、彼女の腰回りも相当なので既製品が間に合わなくなりがちなのは見て取れるところなので仕方ない。
まあそれはともかく、戦闘開始と行くことにするるこる。
「大いなる豊饒の女神、あなたの使徒に『聖紋の加護』をお与え下さいませ」
【豊乳女神の加護・拖玺】を発動しつつ宙に浮きあがるるこる。それに対し、ブルマニアリスたちは四人ずつ固まり騎馬戦の陣形を取った。
「私たちの騎馬フォーメーション、破って見なさい!」
服装を上半身アリス服、下半身ブルマという奇天烈なものに変え、その状態で爆走してくるブルマニアリスたち。るこるは自身のUC効果で相手の強化を吸収しようとするが、騎馬戦陣形を組んだブルマニアリスは集団型ながら無敵状態。吸収効果を跳ね返しずんずん迫ってくる。
障害物代わりに置いたバリアをハードルのように跳び越え、飛ばす斬撃も何のその。強化UCに対する強化解除と疑念ない限り続く無敵という矛と盾のぶつかり合い状態だが、ブルマと騎馬戦に対する訳の分からない盲信がある分ブルマニアリスが一歩有利な状態か。
「なるほど、その状態……スポーツマンシップに乗っ取って受けよう!」
そんな状態を理解しているかどうかはさておき、朱鷺子が堂々と宣言した。そして何やらアリス二人に指示を出し、フォーメーションを取り始める。
「よし、いいぞ、降りてこい!」
そしてるこるにも指示だし。るこるはその指示に従い朱鷺子の所へ降り、彼女が組んだ陣形……『騎馬』の上に騎乗した。
「さあ、これで条件は同じだ!」
相手と同じフォーメーションを取ることで条件イーブンを狙い無敵を揺らがせる……多分朱鷺子自身はそこまで考えていなさそうだが、ともあれ同じ土俵に立ったことでブルマニアリスの無敵が僅かに揺らいだ。
それを機に、強化解除とるこるの吸収効果も発動し始める。
「中々の重量だな!」
「大丈夫、ダイヤの分まで私が持つから……」
「やっぱこの中で一番弱いの俺か……」
身体バランスとしては上が一番の重量というアンバランスな状態だが、クララの筋力と朱鷺子のアスリート力がそれを帳消しにしてくれる。
そして戦闘にいる朱鷺子が相手目がけて爆走しだした。
「うおぉぉぉぉぉ!!」
今までの世界でそうしてきたように、オウガにぶつかりながら爆走する朱鷺子。それによって宙を舞ったところで、るこるの砲台タイプの兵装による追撃が後を灰燼に帰していく。
一度拮抗が崩れれば、るこるのUCが相手の強化を丸ごと引き剥がしそこを朱鷺子が撥ね飛ばす。流石にフォーミュラの馬に猟兵の騎手が乗った騎馬を無敵なしで防ぐことは、ブルマニアリスたちにはできなかった。
こうして運動会花形協議の一つ騎馬戦は、不思議の国連合軍に軍配が上がったのであった。
大成功
🔵🔵🔵
音駆螺・鬱詐偽(サポート)
世界に蔓延る悪を懲らしめるネガティブアイドル鬱詐偽さん
ただいま参上。
・・・って、どうしてこんな恥ずかしいセリフを言わないといけないのよ。
うう、これも番組の為なのね。
自身の命綱である番組の為、多少の苦難や困難は仕方なく行います。
むしろ持ち前の不運によりおいしい場面を呼び込んでくれるかと思います。
ただし、ネガティブとはいえアイドルですのでマイナスイメージとなる仕事はすべて却下でお願いします。
ユーベルコードや技能はご自由に使わせてください。
どうぞ、当番組のネガティブアイドルをお役立てください。
プロデューサーより
日留部・由穏(サポート)
由穏と申します。
これでも太陽神の生まれです。
いかなる世界であれ、オブリビオンの影に未来を曇らされる人々がいるのならば、私が手を出さない道理はありませんね。
太陽は、照らすべき者のために存在するのですから。
好き:芸術全般、各世界の学習、人々の観察
使命:人々の明るい未来を守る
【発言】ご隠居太陽神、敬語、優しい、いつも穏やかな笑み、怒りや恨みや後悔の感情が乏しく時に人を理解しきれないこともある、自らの負傷を気にしない
【戦闘パターン】視力+暗視+マヒ攻撃+光線銃で銃撃戦、アート+式神使い+アイテム折り紙で撹乱、催眠術も併用し折り紙式神を猟兵やターゲットに思わせ誘導などなど
その他何でもさせてどうぞ
印旛院・ラビニア(サポート)
・境遇的なものもあり、思考や嗜好は成人男性のものです(恥ずかしい境遇なので自分からは喋らない)
・基本的にはヘタレで気弱、慎重な面がありますが、物事がうまくいったり周りに煽てられるとイキって墓穴を掘ることもあります
・なんだかんだで人がいい
・やり込みゲーマーで現状を学ぶ【学習力】と自分のプレイに【チューニング】できる応用力が武器
・キャバリア・劫禍との関係はUCの秘密設定あたりで察してください
UCは活性化した物をどれでも使用し、例え依頼のためでも、公序良俗に反する行動はしません。えっちな展開はコメディ目であれば許容
あとはおまかせ。よろしくおねがいします!
春霞・遙(サポート)
UDC組織に所属して、UDC関連の一般病院に勤務している小児科医です。
行動の基本方針は困っている人が居るなら助けたい、人に害をなす存在があるなら退けたい。
戦う力はあまりないですけど、自分が傷を負うとしてもみなさんのお手伝いができれば嬉しいです。
基本的に補助に徹します。
「医術」「援護射撃」「情報収集」から、【仕掛け折り紙】【葬送花】での目くらましや演出、【生まれながらの光】【悪霊祓いのまじない】で照明や目印を付けるなども行えるかと思います。
攻撃は拳銃による射撃か杖術が基本で、その他はUCを使用します。
【悔恨の射手】【未来へ捧ぐ無償の愛】は基本的に使用しません。
シリアス以外ならいたずら好きの面も。
オウガvs不思議の国連合の|大運動会《集団戦》は混迷を極めていく。
続けて現れたのは四人の猟兵だ。
「世界に蔓延る悪を懲らしめるネガティブアイドル鬱詐偽さんただいま参上。……って、どうしてこんな恥ずかしいセリフを言わないといけないのよ。うう、これも番組の為なのね」
「由穏と申します。これでも太陽神の生まれです。いかなる世界であれ、オブリビオンの影に未来を曇らされる人々がいるのならば、私が手を出さない道理はありませんね。太陽は、照らすべき者のために存在するのですから」
まず自己紹介したのは、音駆螺・鬱詐偽(帰ってきたネガティブアイドル・f25431)と日留部・由穏(暁天緋転・f16866)。
「あら、アナウンサーさんにお日様なんて、運動会にぴったりじゃない!」
その来訪を喜んで受け入れるブルマニアリスたち。なお『アナウンサーじゃなくてアイドルよ……』という鬱詐偽の抗議は聞こえていないようだ。
さらに後ろから現れるのが春霞・遙(子供のお医者さん・f09880)。
「戦う力はあまりないですけど、自分が傷を負うとしてもみなさんのお手伝いができれば嬉しいです」
彼女はUDCアースにて一般病院に勤務している小児科医。困っている人が居るなら助けたい、人に害をなす存在があるなら退けたいとここにやってきたのだが。
「そうそう、運動にアクシデントは付き物だから、万一に備えて救護班はいないとね」
ブルマニアリス的には医療スタッフの参加も歓迎するところらしい。
そしてそれならば、と印旛院・ラビニア(エタらない人(仮)・f42058)が出る。
「僕は運動とか興味ないからね! ゲームの方がいいし、基本ヘタレだし!」
運動会なんて陽キャのもの。ヘタレゲーマーたる自分なら歓迎されまいと銃を構えてイキるラビニア。ついでに陰キャが売りの鬱詐偽もそっちにつく。
「そういう子こそ体育の日には運動すべきよ。さあ、皆でブルマを穿きなさい!」
そう言って一斉に猟兵へ迫りくるブルマニアリスの集団。中でもメインで狙われているのは唯一の男性である由穏だ。
「お断りします」
もちろんされるがままにそんなことをされる謂れはない。光線銃を抜き打ちし、ブルマニアリスの目を狙って発射する由穏。
「夏至の夜を汚す悪しきものを追い払え、聖なる炎を消す水の流れを探し出せ」
そしてそこに、遙が投げた【悪霊祓いのまじない】の火が広がる。火のついたハシバミの枝が落ちた部分からブルマニアリスを焼き、さらにはそこを流れる力の流れを彼女に理解させた。が。
「……あまり理解したくありませんでしたね」
ブルマニアリスがいる限り、ここに流れる力とはブルマの力。正直有利になるとはいえあまり使いたくない所だ。
「♬まだ死ぬには早いわ~!世界に想いを遺して~!!」
そして、それで焼かれたブルマニアリスたちを【鬱歌『Necroem』】で鬱詐偽が自分のファンに変えて操作する。
「鬱詐偽ちゃん、ブルマを穿いて!」
ただしファンになっても要求は変わらない。とりあえず未洗脳のブルマニアリスにけしかけて時間稼ぎを狙うが、やはり数の関係で普通に突破してくる。
「これが何に使うものか分かりますか?」
そこに重ねて、由穏が白衣から取り出した紙風船を見せて疑問を誘ってみる。
「ええ、分かるわ。ブルマを穿くためのものね!」
それに対し、ブルマニアリスは曇りのない目で答えた。
「……違います」
「そんな、じゃあ何に使うっていうの!?」
余計な一手間が入ったが、何とか疑問の感情を与えることに成功したので【UDC「謎を喰らう触手の群れ」】発動成功。紫の触手が襲うのに合わせ、ラビニアも銃を持って敵に攻撃をかけた。
「見事だな、私も手伝おう!」
そこに朱鷺子も合わせ、ブルマニアリスたちへと突進。この勢い、最早ブルマニアリスの壊滅さえ避けられないだろう。
「……負けないわ。全てを捧げても、私達の願いを叶えるのよ!」
生き残りのブルマニアリスたちが、一斉にユーベルコードを発動した。
それは自らの布教用ブルマアリス服を犠牲にあらゆる行動を成功させるもの。持てる全てを捧げた時、その場が光に包まれる。
そして。
「……なんだこれは」
その場の全てが、ブルマ姿に変えられていた。
猟兵たちも、朱鷺子も、愉快な仲間も、アリス達も。
ここに、ブルマニアリスたちの野望は果たされたのである。
「……ちなみに、攻撃能力は?」
「ないみたい、ですね……」
だが、ブルマニアリスたちは満足げな表情だ。ブルマを布教すること。それこそが彼らの願いであったのだから。
まあぶっちゃけ所詮戦場補正とかそういうのも何もかかってないただの集団型である。たとえすべてを捧げたとて、この場にいる相手全部を対象にして殺傷能力までついた願いを叶えられるわけもないのだ。
そして、猟兵たちは黙って武器を取る。
容赦ない一斉攻撃が、いい笑顔のブルマの群れを天に還したのであった。
成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴🔴
第2章 日常
『趣味の国のアリス?』
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POW : アリスに『良さ』を教えて貰う。
SPD : 『良さ』を理解できるように努力する。
WIZ : 同好の士として『良さ』を語る。
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種別『日常』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。
| 大成功 | 🔵🔵🔵 |
| 成功 | 🔵🔵🔴 |
| 苦戦 | 🔵🔴🔴 |
| 失敗 | 🔴🔴🔴 |
| 大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
こうしてオウガの襲来を退けた体育の日の国は平和となった。
そして例え集団型とはいえ戦闘は戦闘。それ相応に疲労はある。
「皆、お疲れ様だ! 必要な時はよく休むことこそ一流アスリートの証!」
朱鷺子がそう言って場にいる者たちを労う。周囲の仲間たちも穿かされていたブルマを脱ぎ……まあ一部なぜか脱がない者もいるが、休憩に入る。
そして休憩と言ってもただその辺りで座るだけではない。補給用の軽食やスポーツドリンクの他、どこから持ってきたのかアイシング用の冷却材や整理運動用の器具まで出して来る。
「ふむ。やはりここの住人たちはスポーツに明るいようだな。もしよければ、一休みしたら私と共に鍛錬しあおうではないか」
愉快な仲間たちに声をかける朱鷺子。ちなみに彼女もなぜかまだブルマ姿である。
「えっと……どうしよう、ダイヤ……」
「俺は正直スポーツとか苦手だからな……」
一方でアリスの二人は、かたや自分で物事を決められず、かたや運動自体が苦手と誘いには消極的だ。
「そうかな? 君は確かに体は弱そうだが、トレーナーとして知識やスポーツ力学は知っておいて損はないぞ。体以上に頭が重要なポジションというのも多くの競技にある」
「だからトレーナーじゃないって……」
要するに指示出し役、司令塔としての考え方を勉強するのもいいと言いたいらしい。彼女は直情一直線な熱血スタイルではあるが、スポーツ関連の知力はむしろ高いくらいなのだ。
「もちろん、皆も歓迎だ。あるいは特に自信のある種目があるなら、むしろ私に教えて欲しい」
そして猟兵にも誘いをかける朱鷺子。
最早この世界に差し迫った脅威はない。体を休めたうえでこの|間違いなく史上最強のアリス《トライアスロン・フォーミュラ》と共に、戦いの整理運動兼最後の脱出前の準備運動としてスポーツを行い、学び、語ろうではないか。
ミーヤ・ロロルド(サポート)
『ご飯をくれる人には、悪い人はいないのにゃ!』
楽しいお祭りやイベント、面白そうな所に野生の勘発動させてくるのにゃ!
UCは、ショータイムの方が使うのが多いのにゃ。でもおやつのUCも使ってみたいのにゃ。
戦いの時は得意のSPDで、ジャンプや早業で、相手を翻弄させる戦い方が好きなのにゃよ。
口調だけど、基本は文末に「にゃ」が多いのにゃ。たまににゃよとか、にゃんねとかを使うのにゃ。
食べるの大好きにゃ! 食べるシナリオなら、大食い使って、沢山食べたいのにゃ♪ でも、極端に辛すぎたり、見るからに虫とかゲテモノは……泣いちゃうのにゃ。
皆と楽しく参加できると嬉しいのにゃ☆
※アドリブ、絡み大歓迎♪ エッチはNGで。
|簡単な運動を終えた《オウガ達と一戦交えた》不思議の国連合軍一同。休憩中に必要なのは栄養と水分。
スポーツの国であるここは、もちろん飯トレにも抜かりはない。
「ご飯をくれる人には、悪い人はいないのにゃ!」
そんなわけでミーヤ・ロロルド(にゃんにゃん元気っ娘・f13185)も、その飯トレ(という名のタダ飯)に参加しにやって来た。
これから運動する予定があるならお腹一杯食べるのはよろしくない。水を飲んで吸収効率の良いものを食べ、次に備えるのがベストだ。
しかし、今日はもう終わりとかチートデイとかそういう時は遠慮なく食べて問題ない。そしてここは肉体派な世界、その量も半端ではない。
「チキンステーキとターキーブレストどっちがいい?」
「魔女の大鍋で煮たちゃんこ鍋はいかが?」
「肉が駄目ならソイプロテインもあるよ!」
たっぷり振舞われるアスリート飯。よほど極端なものでない限り好き嫌いはないミーヤはそれを美味しくいただいていく。
「おいしいにゃ!」
そう言えば何年か前別の世界でも修行の後の食事会だけ参加して美味しい思いをした気もするが、別にどこかから文句が来ているわけでもないし、勢いよく食べる様を見る仲間たちの目も好意的なので何も問題はないはず。
とはいえミーヤもせっかくなので何か返礼をと思い至り。
「いっぱいいっぱいあるのにゃ! どれ食べるのにゃ?」
【おいしいおやつの時間にゃー♪】とばかりに大量スイーツをお裾分け。一応相手の事を気にかけて低糖質スイーツ中心の提供にしておくと、愉快な仲間たちも喜んでそれを食べる。
「おお、こういう用意もあるのか。折角だから私もいただくか」
トライアスロン・フォーミュラ朱鷺子もスイーツタイムに乱入。一流アスリートたる彼女だからこそ、休養の大切さや甘味、カロリーをどこまで取っていいかは完璧に把握済みということだろう。
その場の全員でスイーツを楽しみ、坑道速度の下がるもののないままに続くスイーツタイム。
「しかし、君も猟兵として中々できるように見える。やはり何かスポーツでも?」
朱鷺子の問いにミーヤは首をかしげる。
「にゃ? 別にそんなのしてないにゃ。けど……」
そこから素早く跳躍。空中で回転し、高速猫パンチ三発。そして壁を蹴って三角飛びからのきりもみ回転で着地という早業を見せるミーヤ。
「ジャンプや早業で、相手を翻弄させる戦い方が好きなのにゃよ」
実戦の運動能力はアスリート顔負けだというアピールに、周囲からは拍手が巻き起こるのであった。
成功
🔵🔵🔴
夢ヶ枝・るこる
■方針
・アド/絡◎
■行動
「『扉』まで到着する」には、体力も必要ですからねぇ。
武術でも良いとのことですし、丁度「ボウガン射撃」という競技も有りますので、『FTS』から「ボウガン」を取出し多目の矢共々赤石さんに譲渡、使い方を教えますぅ。
射角や風の影響、味方の配置等、頭を使う要素も多いですから、彼には向いているかとぉ。
クララさんには、同様に『FTS』から『金属棍』を渡し『棒術』の戦い方を教えますねぇ。
必要なスキルは【豊饒宿霊】で、対応する技巧を宿しましょう。
基本的な扱い方に慣れたら、愉快な仲間の方々への指揮を赤石さんに願っての集団戦や、二対一の形で私や時宮さんがお相手し、教えつつ体を動かしますねぇ。
せっかくのスポーツの日の国。休憩を終えたらまた一つ運動でもしないかと時宮・朱鷺子は周囲に誘いをかけていた。
「『扉』まで到着する」には、体力も必要ですからねぇ」
夢ヶ枝・るこる(豊饒の使徒・夢・f10980)もそれに賛同する。
それはこれから自分の扉を探し走り出す朱鷺子に対して。そしてそれ以上に、長い間扉を探し彷徨い続けているアリスの少年に対して。
先に騎馬戦でほとんど添え物だった時の台詞を見るに、彼自身体力がないことを良しとしているわけではないようだ。それに万一分断されたとき最低限体の強さだけは残るパートナーと違い、彼はその頭脳を活かす手段がなくなってしまうというのもまずい。
「武術でも良いとのことですし、丁度「ボウガン射撃」という競技も有りますので」
るこるはこの時の為と持ち込んだボウガンを、大量の矢と共に大弥に渡した。
「なるほど、確かに普通の弓に比べれば小さい力で大きな威力を出せる」
「ええ。それに射角や風の影響、味方の配置等、頭を使う要素も多いですから、彼には向いているかとぉ」
射撃武器というのは撃てばどこまでも同じ威力で真っ直ぐ飛んでいくわけではない。とにかく計算しなければならない要素は多くあり、そしてそれは事前に読み切れるものでもない。それを瞬時に理解、実践できる頭脳が彼に備わっていることは、るこるにはよく分かっていた。
「それと、クララさんにはこちらを」
大柄な少女の方に渡すのは、巨大な金属の|棍《クラブ》。初めて会った時に適当な棒を武器にしており、それ以降も敵から奪ったものや時には敵自体を武器にしていた彼女は、洗練され過ぎた武器よりもとにかく大きく重いものが合っていると見立てだ。
「大いなる豊饒の女神、古の使徒よりの豊かなる恵みをお貸しくださいませ」
その上で、【豊乳女神の加護・豊饒宿霊】を使ってスキルを身につけたうえで基本的な使い方を教える。
大弥に対しては武器の扱いや持ち方、体捌きの基本など『肉体を使う』という基礎からまずは教えていく。
そしてクララには、力を無駄なく振れるよう技術的な部分を。彼女はなまじ元から力に優れている故、才能に頼るような戦い方が多かった。
そしてしばらく練習を重ねた上で、るこるは朱鷺子や愉快な仲間とも打ち合わせをしておく。
「というわけで、お願いしますねぇ」
「ああ、了解した」
軽く今後の流れを確認し、るこるはまず愉快な仲間と共に二人の元へ向かう。
「それでは大弥さん、こちらの愉快な仲間たちとクララさんを指揮しながら、私と戦ってください」
練習の後は実践訓練。まずは愉快な仲間たちを配下として付けさせ、集団戦の練習だ。
「UCなしで100メートル10秒フラットだ!」
「ベンチなら100kgはいける!」
各々得意分野を主張する愉快な仲間たち。大弥は困惑しつつその話を聞いて、クララを含めた一同を並ばせる。その前で、るこるは兵装たちを敵役としていくつか並べた。
そうして始まる模擬戦。射撃系が撃つ仕草をしているのを見て、大弥は力自慢たちに重量挙げの要領で盾になるものを持つよう指示する。
そのまま盾部隊はゆっくりと進軍し、防御型のものと接触した。そこで盾の後ろからクララが金棒を取り出し、盾を滅多打ちにし始める。
しばらく押し合いが続くが、壁が破られることはない。そこで大弥はボウガンを抜き打ちにしたが、それはっ簡単に防がれた。
と同時に、それを合図にしてスピード部隊が縦から飛び出す。壁を回り込んで砲撃を躱し、彼らはるこるの元まで一気に駆け込んできた。
「なるほど、最大戦力を囮にしましかぁ」
二人が固い絆で結ばれているのを知られているなら、最も大事なところは相棒に任せると思われる、それを逆手に取ってみたのだろうとるこるは大弥の作戦を察した。
そして次はボス戦。
「よし、私が相手だ。遠慮するな。本気で当てる気でこい」
そう言って朱鷺子は二人の前で高速で動き始めた。もちろん本気で戦って相手になるわけがないので、避けるだけだし手加減もしているが、それでも降られた金属棍や撃たれた矢は全く当たる様子はない。
「よし、クララ、俺の言う場所に振ってくれ。合図は……」
それを見て大弥がクララに耳打ち。そして大弥はしばらく矢を放って躱され続けた後、突然全く違う方向に矢を放った。
「おっと」
それは朱鷺子の行く先を見据えた偏差射撃。それまで後塵を拝する形で撃たれていた矢が突然前に来たことで朱鷺子は少し足を止めるが、その鍛え上げられた足のバネは簡単に自身の体重を180度転換させた。
「なるほど……うまいものだ」
そして手を上げる朱鷺子。そこには頭上から打ち下ろされて来た金属棍がしっかりと掴み取られていた。
「くっ……!」
クララが何とかそれを引き抜こうとするが、まるで相手と一体化したかのように動かない。分かりやすい見た目こそしていないが、やはりフォーミュラの筋力は一介の力持ちなど比較にならないほどということだろう。
「そこに来ると思って先に振らせといたんだけど……やっぱダメか」
「そんなことはない。現に私の足は止まったぞ」
走り続けるアスリートの足を止めた。それだけでも普通のアリスとしては十分すぎる成果と朱鷺子は二人を称える。
元々|そういう《スポーツマンシップあふれる》精神性とはいえ、フォーミュラに褒められるまで成長したアリスの二人。その最初からずっと見守ってきた|るこる《トレーナー》は、その長い軌跡を改めて思い返すのであった。
大成功
🔵🔵🔵
第3章 冒険
『不思議な国のおいかけっこ』
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POW : 最短距離で突っ走る
SPD : 最速で突っ走る
WIZ : 最良のルートで突っ走る
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種別『冒険』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。
| 大成功 | 🔵🔵🔵 |
| 成功 | 🔵🔵🔴 |
| 苦戦 | 🔵🔴🔴 |
| 失敗 | 🔴🔴🔴 |
| 大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
休憩と準備運動をしっかりおこない、オウガ戦の疲れなく体は温まったトライアスロン・フォーミュラ時宮・朱鷺子。
「さて……そろそろいいだろう。世話になったな」
挨拶して立ち上がった朱鷺子は、はるかかなたの一点を見る。
「私のゴールは向こうにある。私はこれからそこへラストランをかけるが……君たちは自分で思っている以上に疲れているはずだ。ここに脅威はもうない。少し長めに休んでいくといい」
長く放浪してきたアリスの二人は、一日程度の休みでは癒えないほどに疲弊しきっている。アスリートの目でそれを見抜いた朱鷺子は彼らにそう促し、次に猟兵たちの方を向いた。
「そちらはまだまだ動き足りないと言った感じだな。折角だ。ここはひとつ私と競おうではないか」
最後まで『いい勝負』をしたいと朱鷺子は一つの提案をする。
「レースは競争相手がいた方が面白い。私がゴールへ向かうのを、皆で足止めしてくれ」
平坦な道を行くより規格外の障害があった方が燃えるというもの。朱鷺子のアスリート魂が燃え上がる。
「だがどうやらゴールの場所は私にしか分からないようだな。それでは不公平なのでハンデを設けよう。皆は持っている手段の何を使ってもいい。武器でも魔法でもユーベルコードでも、好きに使ってくれ。ただし、この国を壊さない程度にな」
あくまで競技、そこにはルールと公平性が必要と簡単な決め事を作る朱鷺子。
「そして私は直接の攻撃はしない。まあそちらの攻撃を叩き落としたり乗り物を転ばせる程度はするがな。それに……」
そう言って朱鷺子はクラウチングスタートの構えを取る。
「まず私に追いつけなければ妨害も何もないぞ! さあ、私を止めてみろ!」
朱鷺子はそう言い残し、音を置き去りにするほどの速さで走り出した。見る間にその姿は小さくなり、地平線へと消えようとしている。
ぼーっとしている時間はない。トライアスロン・フォーミュラに追いすがり、ゴールまでの最後の障害となるのだ!
草柳・華穂(サポート)
草柳・華穂(くさやなぎ・かほ)、ウサギ等動物の能力を移植された強化改造人間。
悪の秘密結社から脳改造寸前で脱出し復讐のため戦っていたわ。
悪い奴らに容赦は要らない、特に邪神とか邪教団とか手加減をする理由がないわね
まあ、容赦しなさ過ぎてダークヒーロー扱いになったんだけどね、後悔は無いわ
戦闘では蹴り技を主体とした戦い方をすることが多いわ
色々な動物が入っているけど、メインはウサギだからね脚力はちょっとした自慢よ
徳川・家光(サポート)
冒険においては、基本的に「羅刹大伽藍」による力仕事か、名馬「火産霊丸」を召喚し、騎乗技能を駆使した早駆けを利用したスピード勝負を得意としています。
また、冒険では「鎚曇斬剣」をよく使います。頑丈で折れにくいので、鉈や斧、岩盤に打ち込むくさびの代わりに重宝しています。
他には「念動力」技能で離れた場所の物体を動かして驚かせたり、ロープを浮遊させて対岸にくくりつけたりできます。
嫁が何百人もいるので色仕掛けには反応しません。また、エンパイアの偉い人には会いません(話がややこしくなるので)。
普段の一人称は「僕」、真剣な時は「余」です。
あとはおまかせ。よろしくです!
勝負開始の合図として、一気に駆け出した時宮・朱鷺子。トライアスロン・フォーミュラの名に恥じぬその機動力に、猟兵たちもしっかりと追いかけねばと気を引き締める。
「悪い奴らに容赦は要らない、特に邪神とか邪教団とか手加減をする理由がないわね。ま、彼女は悪い人じゃないけど」
オブリビオン・フォーミュラでありながらこちらの味方という異質なアスリートアースのフォーミュラたち。草柳・華穂(クラッシュ・バニー・f18430)も今回はそこまで攻撃的になる必要もないが、それでも手加減していられないとは思っている。
「将軍なんだから、戦わなきゃね……と言っても今回は実戦じゃないけど」
そして徳川・家光(江戸幕府将軍・f04430)も、今回はそこまで本気でやり合う必要はないと少し気軽な構えだ。
そして二人とも、今回の勝負にお誂え向きな特性や技を持っている。
「色々な動物が入っているけど、メインはウサギだからね。脚力はちょっとした自慢よ」
華穂は軽く体を沈ませると、脚のバネを一気に爆発させ駆け出した。
瞬く間に消えていく華穂の姿に、家光もすぐに後を追わねばと自分の方の準備をする。
「火産霊丸よ、焔の底より出ませい!」
その声に応え現れたのは、燃える白馬「火産霊丸」。炎立つその背に跨れば、火産霊丸は疾風のごとく駆け出した。
「む……来たな!」
先に走っていた朱鷺子も、後ろから追いかけてくる影に気が付く。軽く後ろに目をやれば、自分の足にも猛追してくる健脚とまさかの炎を上げる馬。
「ふはは、面白い! 私を捕らえられるかな!?」
それを見た朱鷺子はぐっとスピードを上げる。それを見て、華穂もまた追撃のスピードを速めることにした。
「モードチェンジH・M・M」
華穂の体を包む戦闘スーツが高機動仕様に変化する。それは肉体を補強し、その寿命と引き換えに強化を齎す兵装だ。
ただでさえも早かった華穂の脚が、さらなるスピードを得る。それはペースを上げた朱鷺子にさえ追いつき、横並びに並走する余裕さえ見せる程。
「さて、妨害しろということで……遠慮なく!」
並んだところで一気に跳び蹴り。華穂のウサギの力を活かしたキックが朱鷺子を襲う。
「おっと!」
だが、ハードルの如くそれをぴょんと飛び越し避ける朱鷺子。そのまま逆側に着地する華穂だが、ついた足をはねさせ一気に逆側へと跳躍し二度目の跳び蹴り。
「くっ……!」
まさかの二連撃には朱鷺子も対応できず、とっさに腕を上げてガードするにとどまった。
「何と重い……!」
その強烈な蹴りに、朱鷺子の体が大きく沈む。そのスピードダウンを捕らえ、家光の駆る火産霊丸が朱鷺子の前に躍り出た。
「スピードと早駆けには自信があるんだ!」
上手く馬を操り、朱鷺子に相対する形に展開する家光。そして手にした刀『鎚曇斬剣』を振り上げる。
「おっと!」
体をよじって転がり、その一撃を躱す朱鷺子。彼女が退いたその場所に、刃が深々と突き刺さった。
「その剣……武蔵の奴が喜びそうだ!」
「彼はこちらでも有名人だよ」
剣豪から転身したテニス・フォーミュラを思い出しながらも、着地した先からすぐ撥ねるように朱鷺子は駆け出す。
だが、その前には既に華穂が回り込んでいた。
「今度こそ、捕らえた!」
鋭い蹴撃。もちろんそれも朱鷺子は躱そうとするが、それは猟兵たちも予想の内。
「これは意外と丈夫なんだ」
家光は地に刺さった鎚曇斬剣を軸に、一気に火産霊丸を走ったまま回転、勢いそのままに朱鷺子へと突っ込んでいた。
「うおっ……!」
猛スピードの挟み撃ちにはさすがの朱鷺子も対応が遅れる。そのまま二人の猟兵に挟まれ、朱鷺子は大きく転倒した。
「くっ……やられたな!」
レースであればこれは致命的なタイムロス。見事相手の妨害はなったと、座り込んだ状態で朱鷺子は|華穂《ウサギ》と|家光《馬》を見上げるのであった。
成功
🔵🔵🔵🔵🔴🔴
夢ヶ枝・るこる
■方針
・アド/絡◎
■行動
時宮さんの仰る通り、暫く休まれると良さそうですぅ。
着替えや食料他、必要な品が有りましたら|ご用意《『FTS』から提供》しますので、仰って下さいませ。
時宮さんの【デッドヒート・マラソン】の速度は『フォーミュラ級のLv×100km/h』、単純な飛行や速度強化では追いつけませんねぇ。
『FAS』での飛行から【燦華】を発動、『祭礼の女神紋』で『祭器』共々全身を『光』に変え、『光速移動』で追いましょう。
物理的障害は跳ね飛ばされますので、『FTS』で地面の土を回収しての陥穽や『FGS』の重力場、『FVS』で再現した『巨大迷路』等で妨害しますねぇ。
改めて、お気をつけてお帰り下さいませ。
爆走する朱鷺子を追う前に、夢ヶ枝・るこる(豊饒の使徒・夢・f10980)はこの場にいる二人のアリスに声をかけた。
「時宮さんの仰る通り、暫く休まれると良さそうですぅ。着替えや食料他、必要な品が有りましたら|ご用意《『FTS』から提供》しますので、仰って下さいませ」
朱鷺子も二人が相当疲れているだろうことを見て取っていたが、彼らのその苦難の旅路に幾度となくかかわって来たるこるもまた、二人がここまでどんな苦労を味わってきたかよく知っていた。
武器は先の休憩と演習中に渡したのでそれ用の教本に加え、保存性や携帯性の高い食料や邪魔にならない程度の着替えにサバイバルツールなど。ついでにクララには大きすぎる乳尻の扱い方をこっそり耳打ち。
「ありがとう……しばらく休んでから、またどこかに行くことにするよ」
「ありがとうございます」
二人に見送られ、るこるは朱鷺子を追いかけた。どうやらスポーツマンシップに乗っ取りるこるが二人の相手をしている間はずっと待っていたらしく、思ったほどは差は開いていない。
しかし、この差は安心できるほどのものではないとるこるは思う。
「時宮さんの【デッドヒート・マラソン】の速度は『フォーミュラ級のLv×100km/h』、単純な飛行や速度強化では追いつけませんねぇ」
彼女はオブリビオン・フォーミュラ。そのレベルは波のボス級ですら遠く及ばないもの。それを百倍するとなれば、いったいどれほどの速さとなるのか。
「ここからは……遠慮はしない!」
それを見せてやる、とばかりに朱鷺子は己の積んだ鍛錬を力としてかっ跳び始めた。そのポーズはあくまで失踪であるものの、余りの速さに地面に足がついていないようにすら見える。
「大いなる豊饒の女神、その象徴せし欠片の一つを我が身へ」
それに対しるこるも【豊乳女神の加護・燦華】を発動、己も光の体となって追いかけた。
流石に光の速さならば追いつくことは出来る。だが、妨害ができるかと言えばまた別の話だ。
試しに普通の攻撃用の兵装を差し向けてみるが、彼女の高速移動の前には何の障害にもならず弾き飛ばされてしまう。予想はしていたが、恐らく彼女はこうやってオウガを撥ね飛ばし不思議の国を次々走破してきたのだろう。
ならばと別の手段をとるるこる。
まずは『FGS』を用い周囲の重力を強めてみる。
「むっ!」
重力がずんとのしかかり、一瞬朱鷺子の体を沈ませた。
「なんの! この程度常識的過ぎて気に掛けるまでもない!」
ウェイトトレーニングなど競技問わずアスリートの基本。何なら|彼女の故郷《アスリートアース》なら、重力系能力を持っていればそういうの専門トレーナーとして食うに困らないとかまであるかもしれない。
朱鷺子は一気に足に力を込め、重力を吹き飛ばすかのごとき勢いで前に突っ走り始めた。
流石ということで、今度はるこるが起動するのは『FVS』。情報のあるものを再現するための祭器だが、今回再現したのは何と巨大迷路。
「うおぉ、なんだこれは!?」
突如迷路に放り込まれた朱鷺子は流石に驚愕顔。これもフォーミュラ向けのハードモードとしてか、入り口ではなく完全にど真ん中からのスタートである。
「なるほど、これは考えてもしかたない……ならば!」
朱鷺子は一度大きくしゃがみ込み。
「うおぉぉぉぉぉぉぉ!!」
思い切り跳躍、迷路そのものを飛び越えた。飛翔能力を使わずの大ジャンプだが、これは使うのを忘れているのかあるいはこちらの方がやりやすいと判断してか。
「よし、完全に抜け……」
迷路の切れ目に着地。そして再度駆け出そうとした瞬間に。
「のぉわ!?」
朱鷺子は思い切りすっころんだ。跳躍の勢いまで乗っていたのもあり、それはもう見事に前のめりにぶっ倒れた。
「あらぁ……」
それはるこるが仕掛けた、祭器で土を回収し作った落とし穴。一番単純な罠に一番見事に引っかかった彼女は前転を繰り返しものすごい勢いで転がっていく。
やがてどうにか回転が止まり、朱鷺子は顔を上げる。
「大丈夫ですかぁ?」
「いやぁ……見事にしてやられたな。まさか二段構えとは!」
勢いが良すぎて自爆しただけ感もあるが、ともあれ特大の転倒というリタイア事案を起こさせたのだから妨害としては成功と言ったところだろう。
こうしてゲームとしてのレースは終了。だが、最後に望むゴールは誰もが同じところ。
「どうやら、ついたようだな」
朱鷺子が見る方向にはテープの張られた一つの扉が。立ち上がり、そこに駆け出す朱鷺子をるこるはもう邪魔はしない。
「今度こそ……!」
小さく呟く朱鷺子。そしてその扉に、両手を上げ胸から飛び込んだ時。
大爆発が起こった。
「えぇ……」
流石のるこるも困惑気味になりながら、朱鷺子の元へ駆け寄る。
「大丈夫でしょうかぁ?」
「無念……またか」
煙と砂埃を払いながら言う朱鷺子の台詞からして、初めての事ではないのだろう。
そして朱鷺子の頭上から一枚のカードが落ちてくる。
「ふむ、なるほど。あの二人を合わせたようなカードだな」
そのカードは|♣《クラブ》の|J《ジャック》。大きな力持ちと、小さな王子様を思わせるそのカードを朱鷺子は懐にしまった。
「これは記念に貰っていくよ。何、これも試練だ。いつか帰れるまで私は走り続けるさ!」
扉の爆散に全くめげる様子もない朱鷺子は、爆音を聞いてやってきた愉快な仲間たちの中から時計ウサギを探し出す。
「今回は世話になった。彼らにもよろしくな。では、次は故郷で……また会おう!」
「改めて、お気をつけてお帰り下さいませ」
ウサギ穴を通り次へ向かう朱鷺子を、るこるは一礼して見送るのであった。
大成功
🔵🔵🔵