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ダーティ・ゲイズコレクターは踊らずにはいられない

#デビルキングワールド #ノベル #猟兵達の秋祭り2024

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ダーティ・ゲイズコレクター
下記の内容で秋祭りノベルの作成をお願いします!アレンジ・改変、問題ありません!大歓迎です!

●シチュエーション
デビルキングワールドに住む幼馴染の仕立て屋「エクサイト」のお店で
ハロウィンの仮装についての打ち合わせと採寸を終えたダーティ。
気付けば晩御飯時になっているので、どこかのお店で一緒に食事をしようと
エクサイトを誘い外に出ると祭囃子が聞こえたので
何のお祭りかと尋ねると、
魔法陣の周りで盆踊りを行うことで破壊神っぽい悪魔を召喚するワルな儀式風のお祭りで
召喚された破壊神が踊っている人の中から指名し、
指名された人は特設ステージの上で踊りを披露することができる
という内容と聞き
祭りに参加したいという心と、幼馴染との食事を優先したいと思う心でせめぎ合っていると、
幼馴染のエクサイトから
ダーティが皆に注目されるところを見てみたい
屋台も出てるしダンスが終わったら一緒に屋台で食べようと提案され
心の迷いが晴れたダーティは意気揚々と祭りの会場へと向かった

●プレイング
採寸はこれで終わりですか?エクサイトちゃん
よーし!あとはハロウィンを待つのみですね!
エクサイトちゃんが作った素晴らしい仮装で注目を浴びてみせますよ!
おや、もう外は真っ暗!日が落ちるのは早いですね!
エクサイトちゃん晩御飯のご予定は?特になければ一緒に食事しませんか?
この前、この近所でワルな雰囲気の素敵なラーメン屋を見つけたんです!
ぜひ行きましょう!

あれ?祭囃子が聞こえる…エクサイトちゃん今日はお祭りですか?
どんなお祭りなんです?

な、ななな…なんて魅力的な…しかしエクサイトちゃんと一緒に
ワルなラーメン屋さんにも行きたいですし…うーん!うーん!

エ、エクサイトちゃん!なんという救いの言葉!これに縋らない手はありません!
ということで…ハロウィンの前の前哨戦です!エクサイトちゃんには私の視線誘導っぷりを
生でごらんにいれましょう!



●破壊神の盆踊り
 秋。
 それは残暑から続く季節であり、夏の暑さを懐かしく思う季節である。
 とは言え、今年のデビルキングワールドの夏は暑すぎた。あまりにもワルすぎる酷暑。地獄の釜も蓋を開ければ熱気でとんでもないことになっている。
 漸く涼しくなってきたとくれば、次にやってくるのはハロウィンイベントである。
 毎年恒例。
 猟兵ともあれば、むしろ常識とも言えた。
 そんなハロウィンイベントのための仮装をダーティ・ゲイズコレクター(Look at me・f31927)は幼馴染である『エクサイト』にお願いしていた。
 打ち合わせと採寸。
 今年はどんなものにしようかとダーティはワクワクしていた。
 サイズの変更や、どんな仮装をするのか。
『エクサイト』との相談はとても楽しい。あっという間に時間が過ぎてしまう。
「採寸はこれで終わりですか?『エクサイト』ちゃん」
「うん、終わり~しっかりサイズを測っておかないと、後で大変だからね~」
 それに、と『エクサイト』は気合十分であった。

 何故かと言うと夏の水着コンテストの際に彼女がダーク・インフルエンザに罹ってしまい納品できなかったことへの雪辱の意志がみなぎっているからだ。
 今年の彼女はひと味違う。
「今年はうんと頑張るからね~!」
「『エクサイト』ちゃん、気合入ってますね!」
「もちろん~。ここからは私のお仕事だからね~」
「『エクサイト』ちゃんが作った素晴らしい仮装で注目を浴びて見せますよ!」
「わたしも~ダーティちゃんのためにがんばるよ~」
 むん、と気合をいれるような仕草をする『エクサイト』。けれど、そのお腹から可愛らしい虫の音が聞こえてくる。
 慌ててお腹を抑える『エクサイト』だったが、同じ音がダーティのお腹からも聞こえてくる。

「あは、あはは……すっかりお腹の虫がご機嫌斜めですね! おや、もう外は真っ暗ですね!」
「ね~日が早くなってきているから~」
 二人は時がすぎるのも忘れて打ち合わせに没頭していたのだ。
 お昼から何も食べていない。
 そして、もう真っ暗ということは夕食時ということだ。
 ダーティは、そうだ1 と思いつく。
「『エクサイト』ちゃん、晩御飯のご予定は?」
「え、決めていないけれど~……?」
「なら、ご一緒いたしませんか! この前、この近所でワルな雰囲気の素敵なラーメン屋を見つけたんです!」
「あ、それって~デビル猛虎タンタンデビ麺かな~?」
「お、そうです。そんな店名でした。長かったので忘れてしまいましたが、猛虎というところがなんともワルそうではないですか! 真っ赤っ赤でしたし!」
「わたしも気になっていたんだよ~」
「是非いきましょう!」
 気になっていたのなら尚更だとダーティは『エクサイト』と共に彼女の仕立て屋から共に出かける。

 するとなんともリズミカルな音が聞こえてくるではないか。
 独特なリズム感。
 そう、これはデビル祭囃子! 言わずと知れた祭囃子である!
「あれ? 今日はお祭りなんですかね?」
「そうだよ~この辺りで毎年やっているお祭りなんだけどね。魔法陣の周りで盆踊りを踊ると破壊神っぽい悪魔が召喚されるワルな儀式風のお祭りなんだよ~」
 え、なにそれ! とダーティの胸はときめいた。
 破壊神。
 そのフレーズだけでもうワルそう!
 というか、ワルな破壊神が召喚されるって、とんでもなく注目されるやつなのではないか?
 ダーティはごくりと生唾を飲み込む。
 だが、いかんのである。
 今は『エクサイト』とご飯に行く道中なのだ。

 お腹も空いている。無論、彼女だってそうだ。
 今日は自分のハロウィン仮装の打ち合わせで一日使ってもらったのだ。ここで自分が注目されたいからって祭り囃子に誘われてふらふらと行ってどうするのだ。
 ワルならば、構うことなんてない。
 けれど、『エクサイト』と自分は親友なのだ!
 なんて魅力的な催しなのだろう。
 いやでもしかし!
 デビル猛虎タンタンデビ麺も気になる! 何より『エクサイト』とのご飯……!
「うーん! うーん!!」
 ダーティは悩んだ。
 悩みに悩んだ。むしろ、悩む必要なんてない。
 友情を優先するのならば、振り切ってデビル猛虎タンタンデビ麺に直進すればいい! 
 でも!

「そうそう。召喚された破壊神役から踊っている人の中から指名して、された人は舞台の上で踊りを披露するんだよ~」
 その一言がダーティの胸を射抜いた!
 舞台の上で?
 踊る?
 それはとんでもなく目立つ行為であった。
 視線誘導の悪魔として、これ以上な栄誉であるとも言えた。
 でもしかし!
 そうしかし!
 ダーティの心の中にある親友を思う心は思った以上に重たく、また強固であった。
 注目されたい。
 デビル猛虎タンタンデビ麺を一緒に食べたい。
 その二つがせめぎ合って竜呼相打つ!!

 ギリギリと傾ぐ天秤。
 だが、その天秤はあっさりと傾くのだ。
「ダーティちゃんが踊れば一発指名間違いなしなのにね~」
「……と、いうと?」
「え、だってダーティちゃんが踊れば皆見ちゃうよ~わたしも見たいし~」
「ほ、ほんとうですか!? 本当なんですか!?」
「え、うん。それはもちろんだよ~」
 ダーティは涙した。
 これほどまでに出来た親友があろうか。
 唯一無二。
 そう行っても大袈裟ではない。というか、多分『エクサイト』はダーティなら、この祭りに参加したいだろうなと理解を示していただろう。
 でも、押し付けることはしたくない。
 なら、と彼女は笑うのだ。
 これは自分の願望なのだと。そして、悪魔であるダーティは基本、良い子なので他人からの願いを断れないのだ。

「ダーティちゃんの踊ってる姿見てみたいな~」
「エ、『エクサイト』ちゃん!」
 なんという救いの言葉!
 ダーティはこれに縋らない手はなかったのだ!
「ハロウィン前にみんなの視線を独占しちゃおうね~」
「ええ、お任せください! この私、視線誘導の悪魔! 凶悪で極悪で劣悪で最悪な魔王であるところを見せつけてやります!」
 わ~と『エクサイト』が手を叩く。
 その拍手に後押しされるようにしてダーティは地獄盆踊りの会場へと飛び込むのだ。

 そう、これこそが!

 強悪!妖光堕澱醜穢閃(ヨウコウダデンシュウワイセン)である!
 彼女の頭上にさんざめくは、太陽のように強烈な光を放つ赤紫色の光輪である。
 それは目をそらすな、という命令。
 走るは赤紫色の矢印!
「いきなりユーベルコードとは、ワルい!」
「盆踊りより、あの光に目が奪われてしまう! 踊らずに注目さえるなんてワルすぎる!」
「でも、ユーベルコード関係なしに、あの悪魔に目が奪われてしまう」
 悪魔たちは皆、一様に突如として現れたダーティに視線誘導されてしまう。
 踊る姿は極悪!
 何が極悪かっていうのあ、ちょっとその、ね。
 視線誘導の矢印が示す所であるが、『エクサイト』ならばわかるだろう。
 今日、採寸したからね。
「わ~すご~い!」
 何がとは言わない! 何がとは!
 けれど、ダーティの視線誘導は凄まじかった。

「私あhダーティ! 凶悪で極悪で劣悪で最悪な魔王です!」
 炸裂する光とダーティの視線誘導術!
 盆踊り会場の視線を、破壊神の視線を独り占めする極ワルな魔王は、踊らないということがないというように踊り『エクサイト』の願いを叶えるように舞台の上で踊り、盆踊りらしからぬ大盛りあがりの渦中にて決めポーズを決めるのだった――。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​



最終結果:成功

完成日:2024年10月05日


挿絵イラスト