死絡・送
谷保・まどかさんを誘って、浴衣コンテスト会場のある
ケルベロスディバイドで、屋台巡りの食い歩きデート。
「色々出店が出てるな、どこからスタートする？」
と、出店の案内を見せて彼女に尋ねる。
お勧めはドネルケバブと提案しつつ、彼女のペースに合わせて二人で
串焼きやお好み焼きやたこ焼きに焼きそばと肉だけでなく粉物もと
色々一緒に食って回る。
「やっぱ、良い食いっぷりだねえ♪ まどかさんの元気な所は好きだよ」
と感想を述べる、元気に飯を食う人は好きなので。
最後は神社でお参り、来年はもう少し仲が深まった彼女と来れますようにと祈る。
暑かった夏も終わりが見えてきたころ。ケルベロスディバイドにある浴衣コンテスト会場に、死絡・送（ノーブルバット・f00528）は訪れていた。今日の目的は周囲のお祭り会場で、同行のグリモア猟兵谷保・まどかとの屋台巡りデートだ。
浴衣コンテストには出なかったこともあり、お互い普段着。まどかの方も毛皮製のビキニという普段のいでたちだ。
「色々出店が出てるな、どこからスタートする？」
周囲を見渡しまどかに声をかける。
「どれも美味しそうです……狩らなくていいんですね」
デートという意識などなさそうな野性的な発言に苦笑しつつ、お勧めはドネルケバブと提案。その屋台では吊るされている肉の方を取ろうとする彼女を制しながら一番の大盛を注文し、二人で分けて食べる。
「やっぱり焼いたお肉はいいですよね！」
がつがつと食べるまどか。送は彼女のペースに合わせるつもりだったが、これは自分の方がペースを上げていかなければいけないかもしれない。
そうなれば遠慮はなしと、二人で串焼きやお好み焼きやたこ焼きに焼きそばと巡っていく。粉物類も特に躊躇なく食べる辺り、彼女に食事的な好き嫌いや禁忌はほぼないと言っていいらしい。
「やっぱ、良い食いっぷりだねえ♪ まどかさんの元気な所は好きだよ」
「食べないと戦えませんから！」
送の感想にそう答えるまどか。
元気に飯を食う人は好きだし、彼女の豊かな肉体はこうやって作られているのかもしれない。食べるたびに豊かな肉が激しく揺れ、彼女の着ている毛皮製ビキニからこぼれそうになる胸を見て送はそう思う。
最後はお祭り会場でもある神社にお参り。蛮族育ちのまどかの宗教観が少し気になったが、どうやら普通に彼女は神社がどういうものか分かってはいるようだ。
賽銭を入れて、手を合わせる。
（来年はもう少し仲が深まった彼女と来れますように）
今日一日一緒にいて分かったが、彼女が自分に向ける感情は明らかに友人に対するそれ。好意と言えば好意だが、特別なものではない。
そこがもう少し発展すればと、送はこの神社の神に祈るのであった。
「まどかさんは何をお願いしたんだ？」
きちんと目を閉じ行儀よくてを合わせていた彼女にも聞いてみる。
「はい、たくさん獲物が取れますようにって」
やっぱり彼女らしい答え。これは願いが叶う日はまだ遠そうだと思い、送は彼女と共にグリモアベースを経由、家路につくのであった。
成功
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