2
帝都櫻大戰⑳〜盟約を忘れないで

#サクラミラージュ #帝都櫻大戰 #第三戦線 #幻朧帝イティハーサ #ソウマコジロウ

タグの編集

 現在は作者のみ編集可能です。
 🔒公式タグは編集できません。

🔒
#サクラミラージュ
🔒
#帝都櫻大戰
🔒
#第三戦線
🔒
#幻朧帝イティハーサ
🔒
#ソウマコジロウ


0




 ソウマコジロウが夢見て破れた理想の世界がここにあった。
 誰もが幸せで、笑顔に満ちる平和な世の中――その名を、輝けるサクラミラージュという。
「影朧の発生が報告されました! 討伐に向かいますか?」
「ああ、住民への被害が出る前に調伏しよう」
「はっ!」
 
「そうやって、理想世界に現れた影朧は速やかに倒され幻朧桜の導きによって転生される。完全に管理された、テロルや猟奇事件の一切ない理想のサクラミラージュでソウマコジロウは幸せの絶頂にいるわけだけどね」
 だが、結局は幻朧帝イティハーサの力で造られた偽物の世界に過ぎない。
 『再孵化』によって復活したソウマコジロウと融合したイティハーサは、彼の『意思』を利用してこの侵略新世界を造り上げた。
「当のイティハーサでさえ、『輝けるサクラミラージュ』の現状は想定外であったはずだ。生命の脅威なく、影朧の転生によって人口増加を続ける未来の発展を約束された世界なんて彼が望むわけがないからね。イティハーサの『器』として利用されてなお、ソウマコジロウが理想を望む『意思』の方が強かった……いや、強過ぎたということなのかな。自分さえもその中に取り込まれ、これが現実だと思い込んでしまうくらいには」
 
 他の侵略新世界とは違い、『輝けるサクラミラージュ』は放っておいても他の世界に侵略をもたらさない。
 だから、手を出さないでそっとしておく、という選択肢もなくはない。
「でもね、やはり綻びは生まれるんだ。『輝けるサクラミラージュ』に出現した影朧の中に、かつてソウマコジロウと共に『帝都制圧』に挑んだ同志たちの英霊が混ざっていることが確認された」
 英霊は驚くだろう。
 自分の知っているサクラミラージュではないこと、ソウマコジロウが自分たちを倒そうとすること、まるで覚えていないこと。
「彼ら英霊の影朧と共にソウマコジロウの記憶を揺さぶることができれば、彼は自身が幻朧帝に融合された現状を正しく理解し、この侵略新世界の消滅を願いながら改めて猟兵と戦うだろう」
 ソウマコジロウが正気ならば、己の理想を利用した侵略新世界の存在など受け入れたりはしない。
 だから、躊躇わなくていい。
「騙し討ちのような理想の世界なんて、夢よりもたちが悪いからね。それじゃ、影朧とソウマコジロウが出会う現場へ送ろうか」


ツヅキ
 プレイングを送れる間は人数に関わらず受付中です。
 共同プレイングをかけられる場合はお相手の呼び名とIDもしくは団体名を冒頭にご記載ください。

 ソウマコジロウの理想が実現した『輝けるサクラミラージュ』にて、かつて彼の同志であった英霊たちが影朧として出現しました。
 プレイングボーナスは『英霊達の影朧と協力し、ソウマコジロウの記憶を揺さぶる/ソウマコジロウと共にいる幻朧帝の力だけを攻撃する』です。
 偽りの理想の世界からソウマコジロウを救い出し、今度こそ眠りにつかせてあげましょう。
187




第1章 ボス戦 『ソウマコジロウ幻朧態』

POW   :    透明逆転剣
【舞い散る幻朧桜】が命中した敵を一定確率で即死させる。即死率は、負傷や射程等で自身が不利な状況にある程上昇する。
SPD   :    透明魂魄刀
【鷹の如く飛翔する、無数の透明な日本刀】で攻撃する。命中すると【世界創造の力】を纏い、レベル分間[鷹の如く飛翔する、無数の透明な日本刀]の威力と切断力が上昇する。
WIZ   :    透徹たる眼光
戦場内に、見えない【幻朧桜の花弁】の流れを作り出す。下流にいる者は【オブリビオンと化す運命】に囚われ、回避率が激減する。

イラスト:炭水化物

👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主は💠山田・二十五郎です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

森宮・陽太
【WIZ】
アドリブ連携大歓迎

確かにこの世界は理想世界かもしれねぇ
だが、絵に描いたような理想は…いらねぇよ

俺は記憶を揺さぶりつつ幻朧帝の力への攻撃も狙う
影朧の英霊を庇いながらソウマコジロウに声かけだ

ソウマコジロウ
この世界は確かにお前が望んだ世界かもしれねぇ
だが、この影朧の英霊たちを見ろよ…見覚えねぇか?
…てめぇの同志だよ

ここでてめぇが影朧を討てば
同志の英霊たちは調伏され…てめぇのことを忘れてしまう
てめぇを慕う同志をてめぇ自身が裏切ることになる
…本当にそれでいいのか?

ソウマコジロウの記憶を揺さぶったら指定UCでアスモデウス召喚
幻朧帝に向けて破魔浄化特化の白炎を浴びせつつ
二槍を伸長させぶち抜くぜ!



 ああ、なんて理想の世界なんだろう。
 だけど、まるで絵空事だった。
 笑顔と幸せだけがあるサクラミラージュ。
 唯一、影朧だけがその欺瞞を暴くように自然発生するが、ソウマコジロウたちは人知れぬ間に浄化してしまう。そうやって蓋をして、俺たちが世界を守っているのだという満足感に浸って。
「……いらねぇよ、そんな理想の世界なんざ。目ぇ覚まさせてやろうぜ」
「すみません」
「なんでてめぇが謝るんだ」
 陽太の加勢を受けた英霊たちは最初こそ戸惑いを見せたものの、ソウマコジロウに対する想いを同じくすると知って共闘を受け入れたのだった。
 彼らははっとした顔をした後で、神妙に頷いた。
「では、感謝致します」
「無茶はすんな」
 陽太は幻朧桜の花弁が彼らに触れないよう庇ってやりつつ、ソウマコジロウに視線を差し向ける。
 相変わらず、真っすぐな目をしたやつだ。
 だが、その目に映る世界は本当に真実か? 陽太は低く、彼の心の奥底にまで届かせるように問いかけるのだった。
「てめぇ、本当にこれでいいと思ってんのか」
「なんだと?」
 刀に手をかけたソウマコジロウの表情が険しくなる。
「貴様、何を言っている」
「この世界は確かにお前が望んだ世界なんだろうさ。だが、こいつらを見ろよ……見覚えねぇか?」
「何を言って……」
 ソウマコジロウの視線が陽太の言葉につられ、影朧に向いた。それから再び陽太に戻るが、何か引っかかりを覚えたかのようにもう一度影朧を見た。
「あるって面だな」
「いや、しかし……なぜ……」
「そいつらはてめぇの同志だ。共に帝都のために戦った英霊たちだ。ここでてめぇがこいつらを討てば調伏され……てめぇのことを忘れちまうだろう」
「戯言を――」
「どっちが戯言だ? てめぇを慕う同志をてめぇ自身が裏切っていいのかよ。もう一度だけ聞くぜ……本当にそれでいいのか?」
「…………」
 ソウマコジロウのこめかみから冷汗が伝い落ちる。
 彼の中で葛藤が起こっているのだ。
 猟兵の言う事を信じたくないという気持ちと、だが、目の前にいる影朧の面影に過去の同志のそれが重なって。
「今だ、アスモデウス」
 陽太が祈るように銃型のダイモンデバイスを額に押し抱いた。その銃口から噴き出す白炎を纏い、アスモデウスの放つ魔を祓うのに特化した攻撃がソウマコジロウに襲いかかる。
「!?」
 見開かれたソウマコジロウの視界に濃紺と淡紅の槍が踊った。陽太は手ごたえを感じ、彼の表情を確かめる。瞳の色がさっきまでとは違っていた。
「く……、思い、出した……我は……|我ら《・・》は……幻朧帝を、倒さねば――!」
「遅ぇよ」
 陽太はため息をついた。
「だが、待ってたぜ」

大成功 🔵​🔵​🔵​

伊澄・響華
アドリブ連携歓迎

影朧になっても、帝から世界を守りたいのね。
|あなた《英霊》たちの想い、代わりに叶えるわ!

「夢のような世界だけど…貴方、大切なことを忘れてない?」
Verweigerungを体に纏い、見えない桜に直接触れないようにしつつ、シャドウハンターの夢の中に入る力で英霊達の声をしっかりと聞き届け、ソウマコジロウに届けます。

「そう、ここは夢の世界。本当の|サクラミラージュ《貴方の故郷》のため、残しておけない世界!」
【存在抹消】を使い、Presence of Exterminationを纏ったKette des Waffeを非物質化、帝の力を貫き、その存在を消滅、コジロウを呪縛から解き放ちます。



 ソウマコジロウと共に闘った英霊たちが帝都を、サクラミラージュを守りたいという想いは響華の心に確かに伝わった。
 彼らは最初から最後まで幻朧帝と戦う意思を失わなかったのだ。
「あなたたちの想い、叶えてみせましょう」
 漂う花弁は響華の身に触れる直前、爆ぜるように消失する。
 ――|Verweigerung《フェルヴァイガルング》。
 自らに向けられる敵対行為を否定し、響華を守る“気”がそれ以上の接近を拒絶した。そしてソウマコジロウの心に直接語りかける。
「まるで夢のような世界だけど……貴方、大切なことを忘れてない?」
「なに――!?」
 不意にソウマコジロウは自分の胸元を掴み、呻いた。
「なんだ、直接心に語りかけるような、この声は……」
「シャドウハンター。それが、私の力」
 響華は美しく咲き誇る幻朧桜を見上げる。
「それにしても綺麗な世界ね……あなたの心の真っすぐさがよく表れている。でもね、彼らの声が聞こえるでしょう」
「影朧……」
「そして、あなたと共に闘った英霊達よ」
「――!!」
 その瞬間、はっきりとソウマコジロウの両目が見開かれた。
「将軍、思い出してください。あなたの理想は夢に溺れることではなかったはず。未だ幻朧帝は健在なのです」
「夢……夢だと言うのか、この世界が……『輝けるサクラミラージュ』が……!」
「ようやく気が付いたのね。そう、ここは夢の世界。本当の|サクラミラージュ《貴方の故郷》のため、残しておけない世界!」
 ソウマコジロウが正気に戻ったのをきっかけに、それまで響華の周囲に浮かんでいた殺気を纏う漆黒の鎖が非物質化、ソウマコジロウと融合して彼を支配する幻朧帝のみを攻撃したのだった。
「ぬう……!?」
 器であるソウマコジロウは一切傷つけず、幻朧帝という存在のみを|抹消《イレイザー》して解放を促す一撃に恨み言が募る。
「あともう少しであったところを……」
「そうかしら?」
 響華はさらっと言った。
「大きな違いだと思うわよ。あなたの支配と英霊たちの絆、後者の方がより強かったというだけの話ね」

大成功 🔵​🔵​🔵​

フィーナ・シェフィールド
アドリブOKです。

ソウマコジロウさん、活き活きしてるわね。
ここは貴方の夢の世界。
でもね、帝の力は残しておけないから。
ごめんなさい…夢から覚めてもらうわ。

モーントシャインをシュッツエンゲルに纏い、周囲に散開して見えない幻朧桜の花弁の流れを逸らします。

From Me to You。わたしから貴方へ。
「みんなの想いも届けるわ!」
スピーカーポッドから英霊の声を、わたしの歌と共に、ソウマコジロウさんへ。
姿は見えなくても関係ありません。幻朧帝の悪意に反応して自動追尾、破魔の力で浄化します!

「誓うわ。貴方の夢見た世界は、わたしたちの故郷…本当のサクラミラージュで叶えてみせる!」
だから、幻朧桜の元で見ていて。



 高き理想のために進み続けて来たものがその栄光を手にした時、きっと今のソウマコジロウのような顔になるのだろう。
 だって、ここは彼の夢の世界だから。
 あんなに活き活きと輝いて。
「……でもね、帝の力は残しておけないから。それはあなたも望んでいたことのはず。思い出して、ソウマコジロウさん」
 この世界に溺れることは、誰よりも幻朧帝の存在を許さなかったソウマコジロウ自身を否定することにもなるだろう。
「だから、みんなの想いも届けるわ!」

 お願い、夢から覚めて。
 月光を纏う白銀の装甲がフィーナを取り囲むようにして何重もの防護を敷き、見えない幻朧桜の流れを妨げる。

 ――From Me to You。
 わたしから、あなたへ。

 届けたい思いがあります。
 夢を見続けて、見続けて……疲れ果て、それでも立ち止まることのなかったあなたに、彼らの声は聞こえますか。

「将軍! 我らは死してなお貴方と共にあります!」
「幻朧帝を討ちましょう!」
「――将軍!!」

 スピーカーポッドから響き渡る呼びかけに、ソウマコジロウは耳を抑えて呻いた。
 彼の周囲で清らかな光が弾ける。
 浄化の光。彼の裡に巣くう幻朧帝に反応して自動追尾するポッドが要となって発動する破魔の力によるものだった。
「彼らは、一体……なぜ、聞き覚えがあるのだ……同志たちの声……幻朧帝は、そうだ……この世界は……違う、これは我の為した平和ではない――……」
「思い出してくれたのね」
 フィーナはほっと胸を撫で下ろす。
「誓うわ。貴方の夢見た世界は、わたしたちの故郷…本当のサクラミラージュで叶えてみせる!」
 より一層、高らかに歌い上げる旋律が戦場に鳴り響いた。
 だから、幻朧桜の元で見ていて。
 あなたの望む平和が訪れる日まで、どうか、安らかに……。

大成功 🔵​🔵​🔵​

シーザー・ゴールドマン
英霊の影朧に先んじて会い――

おやおや、ソウマコジロウ君は良い仲間に恵まれていた様だね。
君達の言葉が届く様に私も協力しようじゃないか。

と彼等の言葉がコジロウに届く様に協力しよう。
といってもその方法は力づく。
【真紅の煌天】を発動してその障壁で【透明逆転剣】で舞い散る幻朧桜を弾きつつ『オーラセイバー』を振るってソウマコジロウと剣戟を演じましょう。(剣術は功夫×暴力×怪力の神業の暴威。透明化した彼の挙動は第六感×心眼で察知して見えてるかのように)

さあ、英雄ソウマコジロウ。彼等の言葉を聞きたまえ。

正気を取り戻したら【真紅の煌天】の究極の破壊魔法の出番。
幻朧帝ごと全てを『破壊』しましょう。



 結論から言えば、英霊の影朧たちはシーザーの申し出を受け入れた。ソウマコジロウを含む討伐隊よりも一足先に彼らに接触したシーザーはこう告げる。
「君達の言葉が届くように私も協力しようじゃないか」
「協力? しかし今の俺たちは影朧……」
「……になってまでも生前の盟約を忘れなかったソウマコジロウ君の仲間、だろう? 彼は良い仲間に恵まれていたようだね」
 任せろ、とシーザーは微笑む。
 悠然と、自信に満ちて。
「悪いようにはしないさ。それに、ソウマコジロウに目を覚ましてほしいという願いは変わらない」
「どうするつもりだ?」
「なあに、力づくだがね」
 
 色は真紅、輝きは煌天。
 数えきれないほどの魔力の障壁は、死を齎す幻朧桜の花弁をはねのけるための盾であった。舞い散る花吹雪を引き裂いて滅する煌壁の最中をシーザーとソウマコジロウが激しく斬り結ぶ。
「さすがは、英雄ソウマコジロウ」
 シーザーは|光剣《オーラセイバー》でソウマコジロウの剣戟を受け止めた。鍔迫り合う距離で互いを見据え、互いに一歩も引かない。
「我が見えているのか?」
「|視えて《・・・》はいるさ」
 流麗な見た目とは裏腹に、シーザーの一撃は巨漢のそれと同然であった。功夫を乗せた単純な膂力はソウマコジロウさえも上回ったろう。
「さあ、彼等の声を聞きたまえ」
「彼等――?」
 目の前のシーザーとの戦いに集中していたソウマコジロウの耳に届いたのは、影朧となってまで英霊の記憶を失わなかった盟友たちの声。
「この声は……」
「そうだ。君の仲間だよ」
 ソウマコジロウの記憶が甦ったことで幻朧帝の支配が弱まったのだろう。この時、シーザーの発動する究極の魔法は戦場のほぼ全域を吹き飛ばすほどの威力に満ちて。
 そんなものをこの近距離でくらえば、幻朧帝といえども、ただでは済むまい。
「『破壊』せよ」
 勝利を微塵も疑わないシーザーの言葉を起点とし、目を開けていられないほどの煌光が偽りの世界を塗り替えた。

大成功 🔵​🔵​🔵​

馬県・義透
四人で一人の複合型悪霊。生前は戦友

第一『疾き者』唯一忍者
一人称:私 のほほん
武器:漆黒風

理想郷…ええ、叶わなかった夢の話。
それを知らずしているのは…いたたまれないんです。

四天霊障に呪詛を纏わせ広げ、ソウマコジロウをその中に入れるように。
呪詛は『声を届かせる』もの。悪霊とか…何かよくわからない声が聞こえるって怪談話、よくあるでしょう?それを利用してますー。

ええ、ここはあなたの意志を利用した幻朧帝が作り上げた世界。
存在し続けば…幻朧帝も居続ける性質なんですよねー。

戦いとなれば、そのままUCを。四天霊障も武器ですから、そのまま鬼蓮になりますねー。
こちらの回避が下がっても、関係はないのですよー。



 『疾き者』には、どうしても理想郷と聞いて浮かぶ想いがある。
 それはつまり、叶わなかった夢の話だ。
「いたたまれませんね……」
 夢を夢と知らず溺れる男の姿をどうしてただ眺めていられようか。そこから引っ張り出したい、救い上げたいと思うのは自然なことで。

「なんだ、これは?」
 四天霊障に纏わせる呪詛はソウマコジロウを包み込み、彼をすっぽりと覆ってしまった。悪霊である『疾き者』は知っている。
 呪詛とは、『声を届かせる』もの。
 ほら、よく聞くだろう。
 悪霊などの……そういう怪異の、よくわからない声が聞こえてくるという怪談話にはいとまがない。
「それの利用ですね。聞こえますね? ソウマコジロウ」
「何者だ、貴様は」
 猟兵との戦いの記憶を失ったソウマコジロウは怪訝な顔になる。
「じきに思い出しますよ。だってここは、幻朧帝があなたの意志を利用して作り上げた偽りの世界なんですから」
「なにを言って……」
「このまま存在し続ける限り……幻朧帝も居続けるという性質なんですよねー」
「…………」
 ソウマコジロウは何を言いかけ、しかし、口を噤んだ。
「それは真実なのか」
「ええ」
「そうか……」
 やがて、彼は己の剣を構える。
「ならば、我ごと幻朧帝を殺せ」
「そのつもりです」
 刹那、周囲が無数の鬼蓮の花びらで満ちた。さっきまでソウマコジロウを閉じ込めていた霊障が花弁と変わり、四方八方から彼を裂いたのだ。その裡に居座る幻朧帝の悲鳴を聞いたのだろう。
「助かる。もう少しで、あの帝の手先のままに生きるところだった」
「いえいえー」
 礼を言うソウマコジロウに『疾き者』は言った。
「放っておけなかっただけですから。それに、これも務めですので」

大成功 🔵​🔵​🔵​

雪華・風月
世界創造の力…当たらなければ発揮できないのなら
躱し続けるのみ!疾風刃雷!

『ダッシュ』にて透明な日本刀に当たらないよう走りましょう…
霊力を広げ『気配感知』、別に見えないだけで姿があるなら透明化といえど
霊力範囲内に入れば動きを感じることは出来るでしょう…

此方が攻撃を引き受けますので英霊の方は記憶の揺さぶりをよろしくお願いします!

確かに偽りの世界ではあります…ですが理想の世界
誰もが幸せで、笑顔に満ちる平和な世…
それを向こうで年月をかけいつかたどり着くことは不可能ではありません…

はい、貴方達の理想をいつか本当にすると
その力があると記憶を取り戻したソウマコジロウさんに見せるために…
雪華・風月…参ります!



 日本刀対日本刀。
 風月は己の武器を構え、真っ向から勝負を挑む。
「――疾風刃雷!」
 刹那、桜色の霊力が風月と雪解雫に降りて吹雪くように渦巻いた。美しい白柄の日本刀は風月と共に闘い抜いてきた相棒そのもの。
 当たるものか。
 世界創造の力も、当たらなければ発揮でないというのなら――戦場を駆ける風月は霊力を拡げ、己の知覚をどこまでも伸ばしていった。
 そうやって、見えない日本刀を躱しながら大元であるソウマコジロウの気配を探る。
「攻撃は此方が引き受けます。皆さまは、彼に呼びかけ続けてくださいませ!」
「かたじけない」
 影朧となった英霊の叫びには深い想いがあった。
「将軍……! 我らは死してなお貴方と添い遂げる想いでありました。どうか思い出してください。あの戦いを、貴方の気高き生き様を!」
「幻朧帝は未だ健在であります。どうか共に戦いましょう!」
 かつての盟友たちの呼びかけはソウマコジロウに動揺をもたらした。戯言だと聞き流すには、彼等の言葉には真実の叫びがあった。
「まさか……いやしかし、だが……」
 戸惑うソウマコジロウの気配を受け、風月は一気に距離を詰める。
「ソウマコジロウ、目を覚ましてください」
 確かに偽りの世界ではある。
 けれど、彼が心底から望んだ理想の世界。
 誰もが幸せで、笑顔に満ちる平和な世……それを向こうで年月をかけ、いつかたどり着くことは決して不可能ではないはずだ。
「できるのか?」
「はい、貴方達の理想はいつか本当にいたしましょう。だから、どうか、その目でご覧ください」
 実現するための力があると、そう彼に示すかのように風月が参る。
「ならば来い、受けて立とう」
 疾走する勢いのままに風月は彼と斬り結んだ。
 その命脈を今度こそ断ち、幻朧帝の支配から救い上げるために。切り裂いたソウマコジロウの身体が幻朧桜の向こうへ消えるまで、風月は決して剣戟を止めはしなかった。

大成功 🔵​🔵​🔵​



最終結果:成功

完成日:2024年09月29日


挿絵イラスト