帝都櫻大戰㉔〜妾と言えども死人はやれぬか……
●妾の前に立つでない!
こ奴、冥府の蛆獣に食われれば愉快であろうに。妾にとってこ奴は間違いなく目の上の瘤である。それもかなり大きめの。
『儂に、新世界を望む【意志】を寄越すのだ』
コッソリ蛆獣でも集らせてみる。だが、あのいけ好かぬ老骨は全くもって意にも示さぬと来た。高々死人の分際で、一体何を思いあがると言うのだ?
とも思っておったが……今思えば妾も決して他者を笑える立場にはない。五十歩百歩であろう。
『新世界は、これまで形作られた『過去の断片』を組み合わせるだけで、容易に作り出せる』
一つヤジでも飛ばしてみようか。
『ヨッ、死体に集る蛆!』
するとあの老骨は何やら……呆れた表情を浮かべておる。
『お主……一体どうしたと言うのだ? 洒落にしては随分と意味の分からんことを申すな?』
ヤジは失敗。語彙が足らぬ。足らぬ足らぬは工夫が足らぬのかもしれぬ。あぁ、そうこうする内にあ奴の話がまた始まる。
『すべての生命はやがて冷めゆき……そのすべてがオブリビオンとなるのだから』
実際妾もそうなっておる故に、反論する気が起きぬ。
が、それはそれとして。
『ヨッ、ハゲワシ屋!』
イティハーサは憐れむような瞳を向け、妾からそっと距離を置いた。何故そのような目を向けるのだ?
●なんだろうね、コレ。
「……シリアスなんだよね?」
中嶋・李良(禁忌破りの探究者・f43760)は困惑していた。いきなり送られてきた予知は……何というか、ギャグマンガめいている。
「一応冥府だから……長居しちゃうと死んじゃうねえ。だから早め早めに帰って来るんだよォ?」
どこぞの長寿大喜利番組めいた出だしと共にグリモアの光が放たれた。
サバ缶煮込み丼
良いですよね、笑点。サバ缶煮込み丼です。
今回は比較的ギャグ回です。
第1章:👿『イティハーサ・イザナミ』
イザナミとイティハーサが合体したものです。ですが、イザナミはイティハーサをバチクソ嫌がっており、言う事を全く聞きません!
何なら猟兵たち相手に利敵行為すら行うかと思われます。
お互いに足を引きずり合って、グダグダしてる間に一撃を加えましょう!
プレイングボーナス:生命力が尽きる前に一撃を与え、離脱する/自身の「命の輝き」をイザナミに示す。
第1章 ボス戦
『イティハーサ・イザナミ』
|
POW : 天矢『サクラタルタロス』
【射た矢が突き刺さった地点】から、詠唱時間に応じて範囲が拡大する、【冥府の蛆獣による寄生】の状態異常を与える【真白き死桜花の嵐】を放つ。
SPD : 神鷹『サクラタルタロス』
【神鷹の羽ばたきと共に白い花弁】を噴出し、吸引した全員を【冥府の蛆獣】化し、レベル秒間操る。使用者が製作した【世界の住人たる証】を装備した者は無効。
WIZ : 骸眼『サクラタルタロス』
レベルm半径内を【生命を拒む世界】とする。敵味方全て、範囲内にいる間は【死をもたらすための力】が強化され、【生を長引かせようとする力】が弱体化される。
イラスト:炭水化物
👑11
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
|
種別『ボス戦』のルール
記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。
| 大成功 | 🔵🔵🔵 |
| 成功 | 🔵🔵🔴 |
| 苦戦 | 🔵🔴🔴 |
| 失敗 | 🔴🔴🔴 |
| 大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※このボスの宿敵主は
「💠山田・二十五郎」です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
エミリィ・ジゼル
ここのお爺ちゃんとイザナミは仲が悪そうですね。
それを活用しない手はありませんね。不仲を利用しましょう。
イザナミに冥府の蛆獣をずんどこ出してもらいましょう。といっても、それでイティハーサを攻撃してもらうわけではありません。むしろわたくしに目掛けて打ってきてください。その冥府の蛆獣をUC『すべてがサメになる』を使ってサメにします。
当然、わたくしは鮫魔術師なのでサメを自在に操れます。あとはサメになった無数の冥府の蛆獣を一斉にお爺ちゃんにぶつけてやるっていうすんぽーです
勝負は短期決戦。出し渋るつもりなく、最初から全力でいってやりましょう。
「わたくしに目掛けて打ってきてください」
エミリィ・ジゼル(かじできないさん・f01678)なるサメぐるみを着たメイドは妙な事を言う。
『止めよ、言う事を聞くでない!』
何やらイティハーサがほざいておるが、妾には聞こえぬ。とにかく言われた通りにしておこうではないか。
『行くのだ、我が子たちよ』
妾の傷口から湧き出た我が子たる蛆獣がエミリィ目掛け突っ込んでゆく!
「たまにはエラ呼吸もいいものですよ」
何やら妙なものが噴射された途端、我が子たちの姿が変わってゆくではないか! 蛆虫だった筈の彼らは……サメになっておった。フカとかワニとかそういう類のサメである。なるほど、これが鮫魔術であろう。何とも頓珍漢な魔術だろうか。
「あとはサメになった無数の冥府の蛆獣を一斉にお爺ちゃんにぶつけてやるっていうすんぽーです」
ほぉ、なんと素晴らしい戦術だ。一気にあの老骨に向かって飛んでゆくではないか!
『何だッ!?』
見よ、あのいけ好かない輩の肉が餅をちぎる様に食いちぎられてゆく。あぁ、愉快痛快で光景であろう!
大成功
🔵🔵🔵
フィーナ・シェフィールド
アドリブ歓迎!
何やってるんでしょう、イザナミ様。
幻朧帝のせいで性格歪んじゃったのかな?
こんなイザナミ様、あんまり見たくない…
元々時間はかけられないですし、オーラ防御の結界に身を包み、大地を走り、宙を翔けて常に移動しつつ、一撃離脱の高速戦闘でいきます!
「…つまんない。座布団、全部持っていっちゃって!」
断罪の言葉と共に、イザナミ様の手の届く距離まで一気に接近。
「愛の心で、悪しき者を断つ!」
【断帝櫻花剣】を発動。空中から悪しき者を断罪する長大な桜色の光の聖剣を引き抜き、そのまま一刀両断します。
「自らの|力《Lv》で滅びなさい、|悪しき者よ《老害噺家》!」
そのままの勢いで空を翔けて戦場を離脱しますね。
「こんなイザナミ様、あんまり見たくない……」
フィーナ・シェフィールド(天上の演奏家・f22932)は何やら妾を心配でもするような眼で見つめてくる。見たくないとは失敬な。とも言いたいが、こんな調子では醜態を晒しているようなものであろう。分からなくもない。無いが、そういうのは聞こえん所で言うべきだろう。
だが、妾の思考など気にもせず、フィーナは力の靄を纏わせた結界に身を包み、大地をバッタめいた勢いで跳び出し、宙を駆け続けておる。
「……つまんない。座布団、全部持っていっちゃって!」
もしや妾の事では有るまいか。手痛い批判の言葉と共に妾の手の届く範囲にまで一気に接近して来おる!
何やら桜色に光り輝く聖剣を構えながら、妾へと斬りかかって来た!
「|自らの力《Lv》 で滅びなさい、|悪しき者《老害噺家》よ!」
はて。もしや、この悪しき者と呼ばれておるのは妾ではないのではなかろうか……?
ならば一つやりたい事をしておこう。
『身代わり!』
『な、なにを――!』
恐らく悪しき者はざっくばらんに切り伏せられた!
『よしよし……』
辻斬ったフィーナはそのままの勢いで飛んで行く。
『あ、せめて何がつまらんかどうかぐらい、訊けば良かったではないか……』
まあ、構うまい。つっかえる思いはあるが、気にせず滅ぶとしよう……
大成功
🔵🔵🔵
天玲寺・夢彩
夢彩ちょっと安心した!イザナミさんまだ元気?みたいだもん。
こんな事されてるし、この際好きなだけイザナミさんはイティハーサへ悪口なり苦情なりいって|消える《還る》前にストレス発散しててよ。
じゃあ、ささっと夢彩が春姫で一回思いっきりぶん殴っちゃうだよう。
攻撃はオーラや結界で防ぎながら、吹き飛ばしや回避でスピードを落とさないように全力でビューンて飛んで敵に直行!
これは面倒な事してくれちゃってっていう怒りの分ね!
(スピードを一切落とさずに思いっきり突っ込むと同時にUCと浄化+破魔で叩き斬る)
骨はさっさと還って永久に寝てなよう!
「夢彩ちょっと安心した! イザナミさんまだ元気(?)みたいだもん」
桜の精である天玲寺・夢彩(春の大嵐少女・f22531)は妾を見て安堵の表情を浮かべておる。
「こんな事されてるし、この際好きなだけイザナミさんはイティハーサへ悪口なり苦情なりいって|消える《還る》前にストレス発散しててよ」
ほう、そうかそうか。ならばせねば失礼であろう。
『サナダムシ! 豚のヘソ! えーッと……死体に集る蠅!』
もう思いつかぬ。もう満足してしもうた。
云々しておる間に何やら弾丸めいて突っ込んだ紅梅色の絡繰り人形が骨めいた老骨を殴った!
不本意ながら放たれた白い花弁は力ある靄めいたモノと結界で防がれている! しかもスピードは全く落ちておらん。ブンブンと飛び回る!
「これは面倒な事してくれちゃってっていう怒りの分ね!」
一切の減速なしに突進したまま、桜型の衝撃波が放たれた! 破魔の光が妾諸共巻き込んで――おや、身体が軽くなって来おった。
「骨はさっさと還って永久に寝てなよう!」
大成功
🔵🔵🔵
円谷・澄江
…罵倒に絶望的に向いてない人もいるのかねえ。
足引っ張ってくれてるならアタシらにゃ良いことだ。
動ける内に派手にぶっ放してやろうじゃないか!
クニークルス搭乗でUC起動し短期決戦でいくよ!
白い花弁は吸わぬよう念動力で機体周囲に弾き飛ばし抵抗しながら接近し、空間の断裂をイティハーサにありったけ叩き込んでやる!
効果時間の2分ちょっとでどこまでやれるか…引き際を見極めつつやれるだけはやってやるさ。
…ついでにあの爺さん罵倒しておくか。
切り貼りしかできないで何が新世界だ。ロクデナシ!
櫻の下に埋められてる間にセンスも劣化したんじゃないかい?
そう思わないかい、イザナミさん?と同意求めてみる。
※アドリブ絡み等お任せ
「……罵倒に絶望的に向いてない人もいるのかねえ」
任侠的なウサギである円谷・澄江(血華咲かせて・f38642)は何やら微笑ましそうにしておる。一体どうしたと言うのだろうか。
「足引っ張ってくれてるならアタシらにゃ良いことだ。動ける内に派手にぶっ放してやろうじゃないか!」
円谷は何やら月光色の兎めいた機械仕掛けに乗り込んだようだ。白い花弁が飛び交う中を飛び交っておる!
しかも光すらも捻じ曲げたり、空間を切り裂きながらである。おっと、切れ目に足を引っ掛けた。
「切り貼りしかできないで何が新世界だ。ロクデナシ!」
おぉ、アレが本業の罵倒であるか。妾には出来ぬ芸当である。なるほど、事実を述べねばならぬのか。感心してしまう。
「櫻の下に埋められてる間にセンスも劣化したんじゃないかい?」
ほぉ、しかもちゃんと皮肉も述べているではないか。なんと高度な罵倒であろうか!
「そう思わないかい、イザナミさん?」
まったくもってその通り。首をうんうん動かしてみる。
『良い罵倒であった!』
妾は称賛の意を込めて拍手を送った。……所であの老骨は何処に行ったのであろうか?
大成功
🔵🔵🔵