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帝都櫻大戰㉕〜さっさと悟れ、イティハーサ!

#サクラミラージュ #帝都櫻大戰 #第三戦線 #幻朧帝イティハーサ #神王サンサーラ

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●傲慢
『望むものあらば、これまでの|歴史《イティハーサ》から、如何なる世界も創り上げてやろう』
 なんと浅ましき提案であろうか。サンサーラは静かに怒りを抑える。
 あまりにも傲慢。増上慢にも程があろう。噴飯ものだ。実に不愉快。
 しかも作り出した世界は|広大無辺の無限地獄《サンサーラナラーカ》と来たものだ。
 仮にも仏や神々を住まわせる世界の名が地獄とは、実に悪趣味極まる。
 しかも私を骸の海を広げる装置程度に考えている様子だ。
『新世界は、これまで形作られた『過去の断片』を組み合わせるだけで、容易に作り出せる』
 まるで縫物でもするように世界を作らんとする輩こそ幻朧帝イティハーサである。この思い上がりのはねっかえりをどうにかする者は居ないだろうか。
 ……あぁ、居たではないか。骸の海を広げていた時に、散々邪魔をしてくれていた彼ら彼女らが。
『だが、そろそろ認めてはどうだ。汝らに、最早生命は不要である』
 未練がましい悪霊(ある意味では私も同類である)は大層立派な演説を行っている。もちろん私はまともに話を聞いていない。まともに聴けば耳が腐ってしまう。マーラに囁かれる方ががよっぽど心揺れるものだ。
 さて。さっそく私は念じよう。祈るとも言う。神が祈るとは妙な話だが……まあ、こういう事もあり得る。そういう事にしておこう。

●有頂天な奴!
「有頂天に安住して【増上慢】という慢の煩悩に毒されるって言葉が仏教にあるんだって」
 埃臭いガレージの中で、中嶋・李良(禁忌破りの探究者・f43760)は一つ話をしていた。
「確か有頂天が得意の絶頂であること。また、そのさま。大得意って意味で……」
 とりあえず辞書を引いている。パラパラめくり、ようやく発見したようだ。
「増上慢が悟ってもいないのに、悟ったと思っておごり高ぶることだって」
 それで何の話だよ、と言わんばかりの空気が流れた。
「で、サンサーラの念が大体そんな感じにディスってたんだぁ……すごいねえ、どれ程嫌ってるんだろう?」
 念を受け取った紙にはこれでもかとばかりにサンサーラの怒りがこれでもかとばかりに書き記されている。ついでに情報までご丁寧に箇条書きにされている。
「えーっと、猟兵たちの過去を読み解いて、それを襲わせるってさ。一応自分も乱入するかもだけど……出来る限りは身体に宿った|いけ好かない同居人《イティハーサ》を邪魔するって」
 要は全力で足を引っ張ると言いたいらしい。
「ん。大体こんな具合かなぁ?」
 とにかくサンサーラの心は味方と思っても良いらしい。敵はイティハーサが入り込んだサンサーラの肉体である。実にややこしい。
 グリモアも混乱しているようで、いつ頃に光るべきかどうか、立場を弁えた。


サバ缶煮込み丼
 自分に勝つって難しいのです。悟れないサバ缶煮込み丼です。
 今回の構成は以下の通り。
 第1章:👿『イティハーサ・サンサーラ』
 今回はサンサーラが全力で足を引っ張っているので、邪魔が出来たり出来なかったりします。
 要は自分との戦いに優先するか、それともサンサーラと戦うかを選べると言う訳であります。
 余裕がある方はサンサーラとの戦闘プレイングを。
 自分との戦いを優先したい方は自分との戦いプレイングを。
 どのようなプレイングにするかは各自のお好みにお任せします。
 プレイングボーナス:自身の「過去の姿」を描写し、これに打ち勝つ/過去の自分の性格や思考の裏をかく。
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第1章 ボス戦 『イティハーサ・サンサーラ』

POW   :    天矢『サンサーラナラーカ』
レベルm半径内の敵全てを、幾何学模様を描き複雑に飛翔する、レベル×10本の【大焦熱地獄の炎を纏った天羽々矢】で包囲攻撃する。
SPD   :    神鷹『サンサーラナラーカ』
レベルm半径内を【神鷹の羽ばたきと共に八寒地獄の冷気】で覆い、[神鷹の羽ばたきと共に八寒地獄の冷気]に触れた敵から【生命力や意志の熱】を吸収する。
WIZ   :    骸眼『サンサーラナラーカ』
【神王サンサーラの力を再現した姿】に変身する。変身後の強さは自身の持つ【完全性】に比例し、[完全性]が損なわれると急速に弱体化する。

イラスト:炭水化物

👑11
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種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主は💠山田・二十五郎です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

森宮・陽太
【WIZ】
アドリブ連携大歓迎

現れる過去の自分とやらは、アレしかねぇ
暗殺者“null”…無感情で冷酷非道、任務とあらば誰でも殺す暗殺者だ
(※nullの容姿は陽太真の姿イラスト参照)

奴は暗殺者だ
常に俺の背後を、死角を取ろうと動く
ならば俺自身も「オーラ防御」で護りを固めて大やけど覚悟で挑む
「高速詠唱、言いくるめ」+指定UCでアスモデウス召喚
nullが俺の背後を取った瞬間、俺とnull、そして幻朧帝を巻き込むように「属性攻撃(炎)、範囲攻撃」の獄炎を吐くよう命じる
少しでも傷を負えば完全性とやらは損なわれるはず
その隙を狙って二槍伸長「ランスチャージ、暗殺」でnullと幻朧帝、双方の喉元を貫いてやらあ!



「現れる過去の自分とやらは、アレしかねぇ」
 森宮・陽太(未来を見据える元暗殺者・f23693)の目の前に現れたのは黒ずくめの青年。名をnull。
 無感情的に任務を果し、必要とあらば誰でも殺す。無慈悲に標的を貫く銃弾めいた暗殺者だ。
 そして森宮の過去でもある。つまりは越えねばならぬ存在だ。
『……』
 前提として、nullはプロの暗殺者である。常に背後や死角を取ろうと動く癖がある彼ならば、一つ嵌める策がある。
「常に俺の背後を、死角を取ろうと動くんなら、やけど覚悟で!」
 アスモデウスを呼び出した彼はオーラで己を包み込んだ。
『……!』
 獲った、とばかりに攻撃を仕掛けようとして――アスモデウスが獄炎を術者諸共焼き尽くさんとばかりに放った!
 ついでにティハーサ・サンサーラから完全性が失われる!
「貫いてやらあ!」
『……!?』
『何をするッ、サンサーラ!? 儂を守らんかァ!』
 無慈悲にサンサーラの盾にされたティハーサとnullの首元に槍先が突き刺さった! 

大成功 🔵​🔵​🔵​

鷹神・豊
過去の俺と言われても
武蔵坂学園に居た頃の俺は非戦闘員だ
それに無策で今の俺に挑む程愚かではない
下がれと言えば下がる
対策は以上だ

さて…そんな事より
この諸悪の根源とやらを殴れば良いのだな
暴力なら得意だ、任せておけ

UCを使用しまずは神鷹と本体を拳銃で狙撃
奴らは俺に対し何らかの恐怖心を抱くだろう
サンサーラ君はこの隙に妨害を頼めるだろうか
生命力と意志への影響を執念で跳ね除け
普通に堂々と接近してやろう

俺は貴様が要らんと言った生命だが
恐怖を覚えている事を認めたらどうだ
今を生きる俺達からしたら貴様こそ不要
貴様の主張は所謂老害というものだ

身体部位封じで神鷹の翼を折り
連続コンボで殴り続ける
とっとと歴史からご退場願う



「過去の俺と言われても……」
 鷹神・豊(蒼天の鷹・f43985)の過去の姿。それはどう見ても学生である。
「下がってろ」
『アッハイ』
 過去の自分は呆気なく退散した。
「さて……そんな事よりこの諸悪の根源とやらを殴れば良いのだな?」
 ユーベルコード【勧告】による銃撃で呆気なく鷲が落ちた。本体にもしれッと銃痕が刻まれる。逃げようと背を翻そうとして、そもそも身体が動かない!
『何をしているのだ、帝殿!』
 サンサーラは素晴らしく性格が悪そうな笑みを浮かべていた。何故なら個人的に気に食わない輩の足を引っ張れているからである。
「俺は貴様が要らんと言った生命だが……」
 威圧的な脚音と共に鷹が近づく。
「恐怖を覚えている事を認めたらどうだ?」
 今の関係性は容疑者と鬼刑事であろうか。
「今を生きる俺達からしたら貴様こそ不要。貴様の主張は所謂老害というものだ」
 しかしご老人は顔を赤くしたり青くしたりで、忙しいようだ。
「とっとと歴史からご退場願う」
 マウンティングフォームのまま、彼は連続のまま殴り続けた。恐怖はまだ刻み足りない。ちなみにサンサーラも乗り気である。

大成功 🔵​🔵​🔵​

山吹・夕凪
感謝致します、サンサーラ様
では、私はただ過去の己と向き合うのみ

骸の海から浮かぶ過去の私は、妖刀の悲しき妖念と影に包まれた姿
そのままではひたすらに人を斬り、花のように散らしたその身を、今度は私自身の力で止めましょう

UC『黒白の風姿』を発動し、高速飛翔
同じ力を持つ過去の私もまた、白き閃光の如く飛び往くでしょう
ですが、私が妖念より解き放たれ、手に入れたのは心眼の先、明鏡止水に至る心域
悲しさと妖念に染まった身ではこの境地には至れず、また、悲しみという感情と気配の揺らぎが、私の心眼にて動きを見切る予兆となる

一瞬の交差の最中に早業で斬り伏せ、幻朧帝の冷気を浄化の力で払い、破邪を光として宿す一閃を放ちます



「感謝致します、サンサーラ様」
 山吹・夕凪(雪色の吐息・f43325)は黒刀を構えた。同じように骸の海から這い出てきた過去の山吹も妖刀を構えた。その姿は妖刀の妖念と影に包まれている。
「では、私はただ過去の己と向き合うのみ」
 ひたすらに人を斬り続けていたその身を自分自身が止めるのだ。
 さっそくユーベルコード【黒白の風姿】で高速飛翔し始めた!
 同じように過去の山吹も白き閃光となって飛びつき、斬りかかるが――今の山吹は明鏡止水の要領で動きを見切った!
 悲しさと妖念に染まりきった身では明鏡止水の境地には至れず、悲しみと気配の揺らぎが心眼にて動きを見切らせる結果となったのだ!
 刹那の交差の末、過去を切り伏せた!
『ならば……!』
 八寒地獄の冷気をさっそく放つも、浄化の力がそれを霧散させてしまった。
 更に追撃として破邪の力が光となって宿った一閃が放たれる!
『なっ……何をしておるかッ、サンサーラァ!』
 しかしサンサーラは特に聞く耳持たず。幻朧帝の首筋に一閃が迫る!
 スパンッと首が斬られて落ちた!

大成功 🔵​🔵​🔵​

天玲寺・夢彩
過去の夢彩?でも夢彩は昔から特に(精神的に)お姉さんになった以外に変わらないよ。つまり、大好きなサクラミラージュが無くなるなんて絶対に嫌ってこと!
あの骨爺のせいで大好きな世界がなくなるのも笑顔がなくなるのも嫌だよね。うんうん、そうだよね!

UC最大で攻守共にガンガン行くんだよう。鷲は羽ばたく前に居合+早業で斬っちゃう。
天真爛漫な大嵐から簡単に意思なんて奪わせないよ!(元気+オーラ防御)

生命が嫌いとか好き嫌いはしょうがないけど、排除はダメだよう。
それに生命は簡単に終わらないよ。なんで分かるかって?
だって夢彩は|桜で春の大嵐《自然》だからどんなに巡っても芽吹く時はやって来るって知ってるからね!



 天玲寺・夢彩(春の大嵐少女・f22531)は過去の自分と向き合っていた。
「あの骨爺のせいで大好きな世界がなくなるのも笑顔がなくなるのも嫌だよね」
「すっごく嫌!」
 二人の天玲寺は友情の握手を固く握った。どうやらお互いに気が合ったらしい。【春嵐の珍道中?】の始まりである!
「夢彩の勘がいってる…行動あるのみって!」
「行こう行こう!」
 飛び立とうとした神鷹は動く前に切り伏せられた。もはや賽の目状になっている。
「簡単に意思なんて奪わせないよ!」
 お元気なオーラを出している彼女からは意思を奪おうとしても出来ないだろう。何せオーラ防御があるのだから。
「生命が嫌いとか好き嫌いはしょうがないけど、排除はダメだよう」
 イティハーサは歯ぎしりをして悔しがっている。相当癪に障ったようだ。
「それに生命は簡単に終わらないよ」
『まだ来ぬモノを何故断言する?』
「なんで分かるかって?」
 一方、サンサーラは称賛の拍手を静かに行っていた。どうやらお気に召した様子である。
「だって夢彩は|桜で春の大嵐《自然》だからどんなに巡っても芽吹く時はやって来るって知ってるからね!」

大成功 🔵​🔵​🔵​



最終結果:成功

完成日:2024年09月22日


挿絵イラスト