帝都櫻大戰㉑~サアカスの星となれ!
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号外! 号外! 大号外!
超・超巨大|悪魔《ダイモン》ビヰムスプリッタァ、ついに主を見付けたり!
其の名は猟兵、サハリエ・ステーロ! 吾輩ハ自ラノ意思思考嗜好ニヨリテ、幻朧帝イティハーサトノ融合ヲ拒否スルモノナリ!
ツイテハ帝都浅草ニテ『猟兵サアカス』を行ヒ、幻朧帝イティハーサニ対抗スルモノナリ!
次ナル号外ノ内容ハ「幻朧帝イティハーサ、巨星墜ツ」トナルカ?
号外! 号外! 大号外!
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「|超古代種族《エンシェント・レヰス》ビームスプリッターは、無事に猟兵が口説き落としてくれたようだな」
ヴィズ・フレアイデア(ニガヨモギ・f28146)はどこか満足げに語る。彼女は魔女であるが故に、|悪魔《ダイモン》の事を他人とは思えないのかもしれない。
「という訳で、こちら側の味方にビームスプリッターがついてくれた! 本来なら彼はイティハーサと融合し、“侵略新世界”を作るところだったのだが……其の力を逆に利用して、浅草に『スタアラヰトステエジ』なるものを用意してくれた! 見た目は巨大なテントのようなものだが、空間をいじってあるのかな、中はとんでもなく広い。広々とした客席に、ライトの当たる舞台、そして|悪魔《ダイモン》特製の舞台装置……猟兵が“演じる”にはぴったりの場所さ」
お前達には、ここでサアカスをしてもらいたいのだ。
ヴィズはそう言って、ぱちんとウィンクをする。
「客は生憎独りきり。幻朧帝イティハーサ。この客は礼儀を知らぬので、お前達に襲い掛かるけれども……お前達の想像次第で舞台は“興行魔法”によって様々な姿を見せてくれる。きっと役に立つはずさ。其れに、アレだ。サアカスって剣でジャグリングしたり、獣使ったり、火の輪くぐったりするであろ? 戦闘にもぴったりというやつである」
魅せておくれよ、最高のステエジを。
グリモアベースにまで届くような素晴らしい舞台をさ。
key
こんにちは、keyです。
サーカスもめっきり減りましたねえ。
●目的
「不作法な客、幻朧帝イティハーサを斃せ」
●戦争シナリオ
今回のシナリオは1章で終わる「戦争シナリオ」です。
お誘い合わせの方以外は、基本的にお一人ずつの描写になります。
●プレイングボーナス!
「華麗なショウを演じながら戦う」
「舞台装置を先頭に利用する」
●場所・敵
帝都は浅草にある巨大なテントです。黄色と赤のストライプが眩しい。
其処は猟兵の為のステージです。ビームスプリッターが用意してくれた、幻朧帝イティハーサ迎撃装置でもあります。
襲い掛かる幻朧帝イティハーサを、『サアカスを演じながら戦う』事でうまく撃退して下さい。華麗なショウであればあるほど、ステージに満ちる『興行魔法』が猟兵の力を大幅に増幅させてくれるでしょう。
(なお、この世界は終戦と同時に消滅します)
●プレイング受付
オープニング公開後からプレイング受付開始です。
物理的に送れなくなるまで受け付けております。
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此処まで読んで下さりありがとうございました。
皆様のプレイングをお待ちしております。
第1章 ボス戦
『幻朧帝イティハーサ』
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POW : 天羽々矢 undefined arrow
【矢】を非物質化させ、肉体を傷つけずに対象の【生命】のみを攻撃する。
SPD : 征服せし神鷹 undefined falcon
【神鷹】による超音速の【飛翔突撃】で攻撃し、与えたダメージに応じて対象の装甲を破壊する。
WIZ : 歴史を見る骸眼 undefined eye
対象の周りにレベル×1体の【滅びし歴史上の強者達】を召喚する。[滅びし歴史上の強者達]は対象の思念に従い忠実に戦うが、一撃で消滅する。
イラスト:炭水化物
👑11
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種別『ボス戦』のルール
記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。
| 大成功 | 🔵🔵🔵 |
| 成功 | 🔵🔵🔴 |
| 苦戦 | 🔵🔴🔴 |
| 失敗 | 🔴🔴🔴 |
| 大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※このボスの宿敵主は
「💠山田・二十五郎」です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
フィーナ・シェフィールド
アドリブ連携歓迎です。
帝都のサアカス…自分が演じることになるなんて、夢にも思わなかったわ♪
「スタアのパフォーマンス、魅せてあげるわ☆」
「聖なるかな、光の海!」
【豊穣たる大海よ】を発動。
みんな、まさかサアカスのテントでイルカショーが始まるなんて思ってないわよね。
光の環を纏った空飛ぶイルカたちの幻想的なショーを披露します。
縦横無尽に飛び回るイルカたちと、キラキラ光る光の環で、最高のステエジを演出しましょう!
「さぁ、みんなやっちゃえ!」
盛り上がりが最高潮まで高まったら、イルカたちの聖なる光の環を幻朧帝に向けて一斉に放ち、召喚された強者ごと破魔の力で浄化していきます!
「帝、もうお帰りの時間ですよ!」
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「帝都のサアカス……! 自分が演じることになるなんて、夢にも思わなかったわ!」
フィーナ・シェフィールド(天上の演奏家・f22932)は高揚もそのままに、歓びの声を上げる。
客席には不作法な客が一人。数多の強者たちを従えて、客席に座っている。どうやら彼であっても、侵略新世界の為の力を逆利用されてはルールからは逸脱出来ないらしい。
「幻朧帝イティハーサ、見ていらっしゃいますか? スタアのパフォーマンス、とくと御覧あれ!」
「さあ、聖なるかな――光の海!」
フィーナが呼ぶと、無数の白イルカたちが現れる。まるで真珠のような皮膚に、纏った光の輪が照り映える様はまさに幻想的。
宙を游ぐイルカたちがくるくるとフィーナの周囲を回り、フィーナは其の内の一匹に飛び乗る。光の輪纏ったイルカたちが高くジャンプし、其の下をフィーナを載せたイルカが悠々と游いでいく。
「さぁ、盛り上がって来たところで――みんな、やっちゃえ!」
フィーナは幻朧帝イティハーサを見た。白イルカたちはキュイ、と鳴きながら、身に纏っていた光の輪を一斉に幻朧帝へと解き放った。其の清浄なる光は強者達をあっというまに塵に変え、イティハーサを浄化していく。
「帝! おいでになって直ぐで悪いのですが、もうお帰りの時間ですよ!」
大成功
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ヘルガ・リープフラウ
※アドリブ、連携歓迎
無限に広がる華やかな舞台
心躍るサアカス
歌姫として憧れていた場所
だけど敵も然る者……ただでは帰してくれないようですね
いいでしょう。わたくしの歌と舞にて、世界ごと魅了して差し上げます
舞台は夜空に星灯り瞬く月の砂漠
亜剌比亜の踊り子の衣装を纏い、披露するは剣の舞
右手には「浄罪の懐剣」を、左手には煌びやかな宝剣を
シタールの音色に勇気奮う歌声を重ね
軽やかにステップを踏み、リズムを刻み舞い踊りながら
その切先は敵を捕らえ、いなし、邪気を断つ
蝶の如く舞い、蜂の如くに刺し穿つ
胸に勇気の焔宿らせれば、いかな強敵とて恐るるに足らず
終幕は夜明けと共に眩き太陽が輝く
命讃える渾身の舞、どうぞご照覧あれ
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無限に広がる華やかな舞台。
心躍るサアカス。
其れはヘルガ・リープフラウ(雪割草の聖歌姫・f03378)が歌姫として憧れていた場所だった。されど敵は幻朧帝イティハーサである。ただでは帰してくれないだろう、とヘルガは両手に短剣を構えた。
舞台の光と背景がが移り変わる。其れはまるで、星々が照らす砂漠のよう。|亜剌比亜《アラビア》の踊り子の衣装を纏い、ヘルガが披露するのは剣の舞。
くるくると銀光が瞬く。其れはヘルガの短剣だけではなく、もう片手に持った宝剣の光でもある。
シタールの音色に不屈の覚悟を込めた歌声を込めて、踊り子は客席へと降りる。幻朧帝の方へ真っ直ぐ向かった踊り子は、軽やかに脚でステップを踏み、舞い踊りながら切っ先で幻朧帝を守る強者達を次々と塵へと変えていく。
其の様はまさに、蝶のように舞い、蜂のように刺すかのよう。ヘルガの胸には勇気の炎が燃えていた。最早なにも、怖いものなどないのだ。
やがて、砂漠に夜明けが訪れる。
ヘルガの切っ先は同時に、幻朧帝を捉えた。其れは微かな手応えだったが、素早く幻朧帝は手を引く。見れば、剣士が鋭い剣で斬り付けたかのような深い傷が其の腕に奔っていた。
流石は|悪魔《ダイモン》の戦力増幅といったところだろうか。
「ああ、どうかまだ行かないで下さいませ。命を讃える渾身の舞、どうぞ御照覧あれ!」
大成功
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天玲寺・夢彩
夢彩は飛んだり跳ねたり得意だよ!どうせやるなら全力で楽しもうだもん。って、事で…アスモくん、即興サーカス始めるよ!
炎で演出とサポートよろしく!
わ、そんな団体さんで夢彩達人気ものだね!
心眼と気配感知で敵の動きに気を配るよ。
それから敵を翻弄し躱す要素で大きな炎の渦の中を空中に結界で足場を作りながらジャンプだよう。
…サーカスといえば空中ブランコとか綱渡りかな?
空中ブランコには片足を引っかけて早業+居合で攻撃や念動力で次のブランコも動かして空中に作ってもらった炎輪を潜りながら空中バク転して移動!
綱渡りではオーラで守り、浄化と炎を纏わせた刀で敵を斬ろうかな?
最後には回転しながら地面に着地!
・アドリブ◎
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天玲寺・夢彩(春の大嵐少女・f22531)は飛んだり跳ねたりする事が得意だ。
「だから、全力で楽しもうだもん! アスモくん、即興サーカスだよ! 炎と演出でサポート宜しく!」
『貴様……我の獄炎を演出に使うと?』
「だって炎があったら派手だし、とっても素敵でしょ? お願いだよう!」
ち、と聴こえた舌打ちは悪魔のもの。彼も判っているのだ。この獄炎を|演出だけに使う訳がない《・・・・・・・・・・・》事に。
そうして夢彩のサーカスが始まる。
ぞろぞろと現れたのは団体さんの強者達である。
「わ、夢彩たち人気者だ! 頑張らなきゃ!」
なんて言いながら、武器を振るう強者達を躱すように、アスモデウスが作り出した炎の渦の中を結界を足場にして跳び回る。つんのめった強者が、アスモデウスの炎に焼かれて塵と散った。
「うーん、あとは……サーカスといえば空中ブランコとか、綱渡りかな?」
夢彩は想像する。其れだけで良い。ビームスプリッターは其の想像を感知し、舞台装置を用意してくれる。
「うんうん! やっぱりサーカスといえば」
これだよね!
夢彩は跳びあがって空中ブランコに掴まり、片足を引っ掛けてポーズを取る。更に霊刀を抜き払うと、幾人かの強者たちを薙ぎ払った。
『ゆくぞ、小娘!』
「はーい!」
アスモデウスが炎の輪を空中に作り出す。空中ブランコからぴょんと跳んだ夢彩は、其の火の輪をくぐり、四方八方に巡らされた縄の上に着地した。
くるり、とん。くるり、とん。
綱の上を軽々と渡り歩き、あっという間に夢彩はイティハーサの眼前。
「どう? これが夢彩のサーカスだよ!」
イティハーサに霊刀で一撃を浴びせると、反撃される前に大きく後方へジャンプ! ――そしてくるりと回転して舞台の上に着地する頃には、もう強者達はいなくなっていた。
大成功
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木元・明莉
サアカスか…
トンチキな感じで一瞬ちこっと戸惑うけど、これはこれで嫌いじゃない
折角だから楽しまないとね
ぱちんと指を鳴らせば舞台にライト・ON
櫻光花滴の花弁舞わせ闇翔でふわり浮遊し、空中機動で勢い付けて大刀「激震」でぶんと幻朧帝に向け衝撃波
おっとまだまだココからがお楽しみ
UC発動、うさみみメイドさん召・喚!
全長15cmの3等身なメイドさん達がステージを所狭しとフル活用し、舞台は一気にミュージカル
さあご覧あれ、涙と笑いの冒険活劇
どんな強者達でもここでは演者の1人
歌い踊り、拳と衝撃波で叩き消えるが命
メイドさんの耳打ちは急所を見抜いた証さね
トン、とステップ踏んで花弁の輪を潜り
幻朧帝へと迫り激震で叩き斬る
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「サアカスか……」
木元・明莉(蒼蓮華・f43993)は周囲を見回し、少し戸惑うな、と呟いた。まあトンチキだもんね。でもイティハーサは極めて真面目に君たちの事を見ています。
「まあ、折角だから楽しまないとね」
ぱちり、と明莉は指を鳴らす。すると舞台を照らすライトが次々と点灯し、明莉を照らした。
――桜の花弁が舞う。守りの光“櫻光花滴”がきらきらと光を受けて輝いている。そのままふわりと浮遊した明莉は、空中でくるくると回ると勢いをつけてイティハーサへ大刀「激震」の衝撃波を見舞う。
だが、まだ届かない。イティハーサを守る強者達が盾となって彼を護り、塵となって散る。
「おっと、これは失礼。だが、まだまだお楽しみは続くぞ」
さあ御覧あれ、と明莉が召喚したのはふあふあのうさみみメイドさん。歌って踊れる、3頭身の可愛いうさみみメイドさんだ。
うさみみメイドさん達は、たちまちにミュージカルを始める。其れは勇者が魔王を斃しに行くという極めてシンプルなものだが、ちいさなメイドさんが織りなす事でとても可愛いものに仕上がっていた。
「さあさあ、涙と笑いの冒険活劇! どんな強者達も、ここでは演者の一人!」
勇者メイドさんの攻撃に合わせて、明莉が大刀から衝撃波を放つ。其れは造り物の敵を倒すだけではなく、イティハーサを守る強者達をも薙ぎ倒していく。
そんな時、脇役メイドさんがこそこそ、と明莉に耳打ちをした。ふむふむ、成る程? と明莉は大仰に頷くが、これもユーベルコードの効果。彼女らは敵の急所を見抜くことに長けているのだ。
明莉は桜を周囲に舞わせながら、とん、と跳ぶ。花弁の輪をくぐり、メイドさんミュージカルの賑やかしをしながら――イティハーサへ肉薄すると、其の片腕へ向けて大刀を振り下ろした。
演出代わりの衝撃波により、強者達の数は大きく減っていた。そして其の片腕は、最もイティハーサが油断している箇所。故に――幻朧帝の腕は、ぽーん! と高らかに宙を舞ったのである。
大成功
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ユウ・リバーサイド
サーカスの道化のメイクと衣装で
ようこそ今宵は…
はて、口上は他の団員が済ませた?
おや失礼を
惚けた口調と慇懃な態度のクラウンを演じながら
心眼で鷹の動きを見切り
パントマイムのパフォーマンスを混ぜながら避ける
ダンスで培った体幹で大げさに揺れてみせたり
トランポリンを使って高く飛ぶ
移動ではUCを使っての加速から連続バク転からのバク宙を決め
王子様の力で光を球の形にしてジャグリングし目眩しとして飛ばす
そして、サクラミラージュという世界に生じた歪みを革命する意志を
取り出した剣に宿し強き虹色の光に変えて煌めかせる
…大切な世界なのですよ
この|芝居《声》を聴いてくれる方がいる限り、守ります
心眼で見抜いた急所を剣で貫く
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ユウ・リバーサイド(Re-Play・f19432)は今宵、一人の道化となりました。
顔を白く塗り、頬に涙を描いて。唇に真っ赤な笑みを描いて、ゆっくりと一礼をしました。
「ようこそ。今宵は……はて? 口上は他の団員が済ませた? おやおや、失礼致しました。さあ、では此処からは道化の芸をご覧下さい」
ユウが演じるクラウンに、不作法な客から笑いの代わりに鷹が飛びます。ああ、なんて失礼なのでしょう。しかしクラウンは――足元に置いたボールにつまづいて、おっとっと! よろける動作で避けて見せました。
そうしてまるで壁があるかのようにパントマイムのジェスチャをして、其の“壁”を支えに立ち上がります。
ごろごろごろ、と運ばれてきたのはトランポリンです。道化は数度其れを指差すと、ぽん、と軽い動作で其れに飛び乗りました。
ぴょん、と高く跳び。ぴょーん、と更に高く跳びます。
さあ御覧あれ!
道化は三度目跳びあがったかと思うと、|宙を蹴った《・・・・・》ではありませんか!
宙を蹴って、蹴って、そうして掌に宿すのは光の球。くるくると目に眩い其れを手の中で回しながら|不作法な客《イティハーサ》へと肉薄した道化は、取り出した剣に意思を宿します。
其れはこのサクラミラージュという世界に生じた歪みを革命する、という意志。
「――大切な世界なのですよ」
「この声を聴き、芝居を見てくれる方がいるかぎり、守ります」
剣は果たして、イティハーサの胸元を貫きました。
不作法な客は、……最後のユーモアでしょうか。弓を手放すと、両手でぱちり、と一度だけ拍手をしてみせて……そうして青黒い塵となって、ばっと文字通り霧散したのでした。
大成功
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