帝都櫻大戰㉒〜☆コ・キ・ド☆温船団大海戦
●『幻朧帝イティハーサ』&幻朧戦線将校『カルロス・グリード』&???
~|帝城地下《サクラミラージュ》『新世界の|虚《うろ》』
「儂はイティハーサ。『世界を創造するもの』。
望むものあらば、これまでの|歴史《イティハーサ》から、如何なる世界も創り上げてやろう。
再孵化せよ、エンシェント・レヰス、わが『器』、オーシャンの使徒。
儂に、新世界を望む『意志』を寄越すのだ」
「そうか、ならば古の盟約に従い我が鎧となるのだ――『幻朧帝イティハーサ』よ。
そして、このサクラミラージュを海に沈め侵略世界『グリードオーシャン・アルゴ』と成す我が野望を叶えるのだ。
……多少の誤差ではあるが侵略新世界『グリードオーシャン・アルゴ』の完成だ。
……六番目の猟兵達よ、見ているのであろう。
この『グリードオーシャン・アルゴ』はオーシャンボールによって大地の殆どを水没させ、第2のグリードオーシャンとしたサクラミラージュだ。
幻朧桜の残骸が異世界の生命体を洪水を免れた高地――お前達もよく知る『島々』へと転生させる世界となる。
……察しのいい者は気付いたようだな。
お前達が知るグリードオーシャンも、かつてはこのようにして生まれた。
海に沈む前の世界の名を、『サクラエリュシオン』と言う」
「オーシャンの使徒よ、儂に新世界を望む『意志』を寄越すのだ」
「待て、我は侵略新世界『グリードオーシャン・アルゴ』を示した。
我が『意志』は捧げた筈だ。
だが、それよりもこの展開は嫌な予感しかしないぞ!」
「ははぁ、偉大なる『幻朧帝イティハーサ』様。
我らは☆コ・キ・ド☆。
我が主が齎す宴を大いに盛り上げる者であります。
我らが望むはかつて憎き六番目の猟兵に破壊された秘密海賊船『|カルロスの錨《カルロス・アンカー》』の再孵化であります」
「よかろう。
しかし、世界というには小さすぎてしまうようだ。
どれ、秘密海賊船『|カルロスの錨《カルロス・アンカー》』を増やし、汝らの船団とするがいい」
「「「ははぁ、有りがたき幸せにございます!!」」」
「何故、こうなっているのだ?」
●グリモアベース
「ふええ、☆コ・キ・ド☆のみなさんがまだ諦めてなかったみたいです」
フリル・インレアン(大きな帽子の物語はまだ終わらない・f19557)はまたしても情けない声をあげていた。
今度の☆コ・キ・ド☆はカルロス・グリードに便乗して侵略新世界『☆コ・キ・ド☆温船』を創造してしまったようだ。
世界というにはあまりにも小さく『グリードオーシャン・アルゴ』に浮かぶ船団の規模になるのだが……。
「えっと、元にした『☆コ・キ・ド☆温船』に大きな問題がありまして、アルダワ魔法学園のあの『ヌギヌギン液』用いた武装をしているんです。
たしかに『☆コ・キ・ド☆温船』には『ヌギヌギン液』の温泉もあったが、それまでも再孵化してほしくなかった。
『ヌギヌギン液』とはアルダワ魔法学園の戦争で見つかった浴びると武器や防具を脱ぎ捨ててしまう恐ろしい液体である。
「装飾は大丈夫ですので、そちらでしっかりと対策をしておいてください」
因みに水着は装飾である。
「☆コ・キ・ド☆さん達の船団を突破して、カルロスさんとの決戦に挑んでください」
フリルは猟兵達を『グリードオーシャン・アルゴ』へと転送するのであった。
トルシ
『帝都櫻大戰』
㉒カルロス・グリード幻朧態〜幻朧大海戦 の戦場になります。
こちらが前編となり、完結後にカルロスとの決戦を行なう後編を出す予定となっています。
第1章 ボス敵『カルロス・グリード幻朧態』
『ヌギヌギン液』武装で迎撃してくる『☆コ・キ・ド☆温船』船団の殲滅をしていただきます。
『ヌギヌギン液』はオープニングにあるように浴びると武器や防具を脱ぎ捨ててしまう恐ろしい液体です。
技能を減らすことはしませんが、明らかに武器や防具を使用しないとできない行動は出来なくなりますのでご注意ください。
カルロスとの主だった戦闘は後編となるシナリオで行ないますので、『☆コ・キ・ド☆温船』船団の殲滅に注力してください。
プレイングボーナス:海上戦に適応する/海賊船団を素早く殲滅する。
それではまずは☆コ・キ・ド☆退治を頑張っていきましょう。
第1章 ボス戦
『カルロス・グリード幻朧態』
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POW : 海王の矢
【無限に広がりゆく大海】から無限に供給される【『死の海水』の矢】を、レベル分間射撃し続ける。足を止めて撃つと攻撃速度3倍。
SPD : 王錫海巨人
全長=年齢mの【『海水の巨人鎧』を纏った姿】に変身し、レベル×100km/hの飛翔、年齢×1人の運搬、【生命を蝕む呪いの海水拳】による攻撃を可能にする。
WIZ : インヴェイジョン・オーシャン
全身を【数万トンに及ぶ海水】で覆い、自身の【侵略への欲望】に比例した戦闘力増強と、最大でレベル×100km/hに達する飛翔能力を得る。
イラスト:炭水化物
👑11
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種別『ボス戦』のルール
記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。
| 大成功 | 🔵🔵🔵 |
| 成功 | 🔵🔵🔴 |
| 苦戦 | 🔵🔴🔴 |
| 失敗 | 🔴🔴🔴 |
| 大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※このボスの宿敵主は
「💠山田・二十五郎」です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
終夜・日明
【アドリブ連携歓迎】
ええ……?
まあ、はい。可能な限り手短に終わらせられるよう善処します。
液の効果という言い訳ができるとはいえ成人男子が服を簡単に脱いだらダメですしね……
『オルトロス』に騎乗し【指定UC】で海中戦特化にして海中から攻めます
念の為【迷彩】機能も起動しておきましょう
雷の【属性攻撃/レーザー射撃】を【乱れ撃ち】を海賊船の船底という船底に
片っ端からお見舞いし浸水沈没を図る
船団を沈めたいなら船底を破壊するのが一番効率が良いですから。
ヌギヌギン液が海水に溶けたらどうなるか知りませんが……
まあ、人に浴びせられたりどこかに渡ったりするよりはマシじゃないですかね……
多分。きっと。そう。恐らく。
●
「……静かだなぁ」
「いつになったら、猟兵は現れるのだ?」
「宴は既に始まっているのになぁ」
『☆コ・キ・ド☆温船』に乗る☆コ・キ・ド☆達はどこまでも続く水平線を眺めてボヤいていた。
「ええ……?
まあ、はい。可能な限り手短に終わらせられるよう善処します」
キャバリア『Mk-Third《オルトロス》』のコックピットの中で終夜・日明(終わりの夜明けの先導者・f28722)は通信を切り息をつく。
(液の効果という言い訳ができるとはいえ成人男子が服を簡単に脱いだらダメですしね……)
今回の任務での一番の難点である『ヌギヌギン液』について考えていた。
「そろそろ射程圏内ですね」
念の為にと『Mk-Third《オルトロス》』を迷彩モードへと移行させる。
そして、『CW-MkⅢ:アストラル・ビットVer.C』から一斉に雷撃のレーザー射撃をお見舞いさせた。
「敵襲!敵襲!」
次々と沈められる『☆コ・キ・ド☆温船』に☆コ・キ・ド☆達は動揺していた。
「いったいどこから襲撃されているというのだ!!」
周囲を見渡せど広がるのは広く広大な大海原と次々と沈みゆく『☆コ・キ・ド☆温船』だけ。
どこにも襲撃者の姿はおろか、『☆コ・キ・ド☆温船』を沈めるレーザー光線を視認できていないのだ。
「何をやっている。
六番目の猟兵は様々な世界の技術を手に入れている。
常識などまったくもって無用のものと識るのだ。
『|カルロスの錨《カルロス・アンカー》』の対地用砲門を開くのだ。
猟兵は海中に潜んでいる」
『☆コ・キ・ド☆温船』の船底から砲門が突き出される。
第一戦線で『|カルロスの錨《カルロス・アンカー》』は帝都を空から襲撃していた。
『|カルロスの錨《カルロス・アンカー》』である『☆コ・キ・ド☆温船』にも対地用兵装は搭載されていたのだ。
「どうやら、気付かれたようですね」
【|FM《フローティングモード》:|Code-ARGO《コードアルゴー》】で『Mk-Third《オルトロス》』を水中戦向けに変形させていた日明は離脱する。
敵に気付かれることなく、多くの『☆コ・キ・ド☆温船』を沈めた日明に敵の反撃をわざわざ受けるリスクを負う必要はないからだ。
この海域には他にも猟兵が潜んでいる。
残りの撃沈は彼らに任せればいいだろう。
それにしても……。
「ヌギヌギン液が海水に溶けたらどうなるか知りませんが……
まあ、人に浴びせられたりどこかに渡ったりするよりはマシじゃないですかね……
多分。きっと。そう。恐らく」
日明はそう考えながら、一時離脱をしていく。
恐らく海水に溶け込むことで濃度が薄まり効果を発揮できないのだろうし、生命を否定する『幻朧帝イティハーサ』が作り出したばかりの『グリードオーシャン・アルゴ』に住人などはいないだろう。
だが、もし『ヌギヌギン液』が海水に溶け込んでも効果を発揮していたら?
『【Code-Week】Mk-Third《オルトロス》』のアイテム種別を見た時、一抹の不安がよぎるのであった。
大成功
🔵🔵🔵
エミリィ・ジゼル
ヌギヌギン液にようするに当たったら武器や防具を脱ぎ捨てるエッチなやつってことですよね。それって最初から全裸のサメなら効果ないですよね?
ならサメ出しますね。
今回呼び出すサメはシンプルに「無敵の人食いザメ」にします。海面から見えるヒレ。死角から勢いよく飛び掛かってくるサメ。そのまま海へと引きずり込まれ仲間が消えていく恐怖。赤く染まる海。
そんなわたくしなりのサプライズをお楽しみくだち
キャーHなサメさんですー。HはHでもHELLだがな!
あ、ちなみにわたくしは【水中機動】と【高速泳法】を使って海を泳いでいますし、ヌギヌギン液に狙われたら【水中呼吸】で海中に逃げますのであとはよしなにお願いします。
●
『グリードオーシャン・アルゴ』の海上でエミリィ・ジゼル(かじできないさん・f01678)は苛烈な戦いを繰り広げていた。
「ヌギヌギン液にようするに当たったら武器や防具を脱ぎ捨てるエッチなやつってことですよね」
「そうだ!いくら猟兵が埒外といえど、武器や防具無しでは手も足も出まい!!
完璧な作戦勝ちという事だ!!!」
飛び交う言葉の砲弾を互いにいなし舌戦は繰り広げられている。
そして、長きに渡る?戦いに終止符が打たれようとしていた。
「でも、それって最初から全裸のサメなら効果ないですよね?
ならサメ出しますね」
「しまった!?そうだった!!!!」
海上で☆コ・キ・ド☆と舌戦?を繰り広げ勝利したエミリィは【ちょー強いサメの術】を発動させる。
「サメこそ世界最強の生物!
作り出されたばかりの世界に無敵の人食いザメを放流します。
それでは、わたくしなりのサプライズをお楽しみくだち。
ちなみにここからは18禁展開となりますので、わたくしの副音声でお楽しみくだち」
「キャーH(HELL)なサメさんですー。
海面から時折見せる(ヒレの)チラリズムで心が(恐怖で)ドキドキです。
後ろ(死角)から襲いかかるなんて、なんて卑怯なのでしょう。
そのまま(海に)引きずり込んで、何をするつもりですか?
ビリッ、ビリリと1枚ずつ(鉄板)を破り捨てて、なんて強引なんでしょう。
身包み(外壁)を剥いだら、あとは心の赴くまま蹂躙して。
飛び散る水(血)しぶきが(海を)真っ赤に染め上げてしまいます―」
「何をしているのだ、何を」
「これは偉大なる王よ。
猟兵のサメがあまりに強く無敵で我らの『☆コ・キ・ド☆温船』が蹂躙されているのであります!」
「はぁ、サメが無敵なのなら、それを使役する猟兵を狙えばいいだろう」
「なるほど!そうでありましたな!!」
カルロスに諭され☆コ・キ・ド☆達の視線がエミリィに向けられる。
「……それでは、失礼いたします」
ちゃぽんと海中に潜ったエミリィはそのまま海域を離脱するのであった。
『☆コ・キ・ド☆温船』に大きな爪痕……いや歯形を残して。
大成功
🔵🔵🔵
シノギ・リンダリンダリンダ
……可哀想なカルロス・グリード
どんな世界にも変なのはいるんですから、ちゃんと対策しないと駄目じゃないですか
我が|玩具《しゅくてき》ながら、恥ずかしいですよ……
まぁ、なんか脱いじゃう液が出るみたいなので対策はしておきますか
【その身全てで呪い殺す】を発動
そこまで言うなら脱ぎますが、死んでも知りませんよ?
全身を呪詛と毒の霧に変えて、戦場中に漂う
その身を焼き、腐らせ、傷を広げ、精神を侵し、徐々に黄金へと変え、神経を過敏にして、幻覚をみせて、幻聴をきかせて、錯乱させて、呪うその霧を、徐々に広げていく
お前たちが脱げと言ったんですよ?
私は何も悪くありません
●
「……可哀想なカルロス・グリード
どんな世界にも変なのはいるんですから、ちゃんと対策しないと駄目じゃないですか
我が|玩具《しゅくてき》ながら、恥ずかしいですよ……」
憐みの表情を浮かべシノギ・リンダリンダリンダ(|強欲の溟海《グリードオーシャン》・f03214)はカルロスを見ていた。
「まったくその通りでありますな!
その点、我ら☆コ・キ・ド☆優秀ですから、我らが王の宴を大いに盛り上げてみせますぞ!!」
ハハハと笑う☆コ・キ・ド☆にカルロスはため息をつく。
「その猟兵が言っているのは、お前達のことだ。
まったくもって、大いなる神の紹介でなければ他の七大海嘯にくれてやったものだ」
「ハ、ハ、ハ、ご冗談を……。
こうなれば、我らの実力を見せるまでだ!!」
☆コ・キ・ド☆は大砲を用意すると照準をシノギに合わせる。
「ハハハ!このヌギヌギン大砲をあの猟兵に当てて、ヌギヌギンさせてみせましょう!
我らにいらぬ嫌疑をかけた罰だ!!」
ドン!!という轟音と共に撃ち出されたヌギヌギン液はベチャリベチャリとシノギに命中する。
「ハハハ!我らに盾突いた愚かさをその身を辱めることで後悔するといい!!」
自ら『死魂略奪の外套』に手をかけるシノギに☆コ・キ・ド☆達はショーの始まりだとばかりに高笑いをしていた。
「そこまで言うなら脱ぎますが、死んでも知りませんよ?」
ばッと『死魂略奪の外套』が宙を舞うと☆コ・キ・ド☆達の視線がシノギの身体に集まる。
だが、そこには……何もなかった。
「ど、どういうことだ?」
☆コ・キ・ド☆達が動揺する。
すると、「ぐはっ」と一人の☆コ・キ・ド☆が血を吐き倒れ伏した。
またある者は全身が焼かれたかのように爛れ、ある者は全身が腐りだし、ある者はその身を黄金へと変えてしまった。
「我が身全てが呪いそのもの。たんと味わってくださいね」
シノギの声が船上に木霊する。
【|その身全てで呪い殺す《カース・オブ・パイレーツ》】とばかりに全身を呪詛毒の霧に変えたシノギは周囲へと広がっていく。
「お前たちが脱げと言ったんですよ?
私は何も悪くありません」
倒れる☆コ・キ・ド☆達にシノギはそう言うのであった。
大成功
🔵🔵🔵
伊澄・響華
フィーナ(f22932)さんとご一緒に。
「さぁ、いくわよ!」
水着姿で、物質化した殺気Verweigerungをサーフボードにして海上を疾走します。
上を見上げると、同じく水着姿のフィーナさん。
空から引っ張ってくれてるんだけど…ふふ、いいアングルね。
じっとしてると敵の攻撃の的になっちゃうし、とりあえず敵船団に辿り着きさえすればいいわ。
「邪魔よ、どきなさい!」
敵船団を射程に捕らえたら、【殺気の闇嵐】を発動。
海上からPresence of Exterminationを周囲に放ち、船底を切り裂いていきます。
「それじゃ、またね!」
一撃離脱。
フィーナさんに引っ張ってもらって、そのまま戦場を駆け抜けるわよ。
フィーナ・シェフィールド
伊澄・響華(f44099)さんと一緒です。
浴びると武器や防具を脱ぎ捨ててしまう…
なんて恥ずかしい攻撃をしてくるのかしら!
え、水着は大丈夫?それなら…
響華さんのアドバイスで、最初から水着姿で海上に赴きます。
【響き合う奇跡の中で】を使い、回避率と飛翔能力をアップさせます。
ボードに乗っている響華さんをロープで引っ張って高速で海上を飛行、一気に船団に突撃します。
攻撃に当たらないよう、ジグザグに飛行しながら敵船団に接近。
「限りない愛しさを届けたい…♪」
飛びながら破魔の力を込めた歌を戦場中に響かせ、カルロスを船団ごと浄化していきます!
響華さんの攻撃が終わったら、すぐにスピードアップして戦場を離脱しますね。
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「浴びると武器や防具を脱ぎ捨ててしまう…
なんて恥ずかしい攻撃をしてくるのかしら!」
自ら衣服を脱ぎ捨ててしまう想像したフィーナ・シェフィールド(天上の演奏家・f22932)は身を震わせていた。
「フィーナさん、水着は大丈夫だそうよ」
すでに水着に着替えていた伊澄・響華(幻惑の胡蝶・f44099)にフィーナは小首をかしげる。
「響華さん、来るときは服を着てませんでした?」
そう、確かにグリモアベースから来る時は二人とも服を着ていた。
しかし現地に到着した今、フィーナはワンピースの衣服に身を包んでいるが、響華はすでに水着に着替えていた。
「わたしには、これがあるから」
響華が見せたのは『スレイヤーカード for 響華』。
サイキックハーツの灼滅者が使用していた装備を収納し掛け声と共に一瞬で着替えることが出来る優れもののカードだ。
「ズルいです。
こんな何もないところでわたしに着替えさせるなんて、☆コ・キ・ド☆の人たちと同じです!」
頬を膨らませ抗議するフィーナ。
「ま、待って、フィーナさん。これを使って」
響華はこの大海原で自身を浮かばせる足場としてサーフボード状に広げた『Verweigerung』を伸ばし簡易更衣室を組み上げた。
敵に見つかる前にと背中を押す響華にフィーナはいそいそと簡易更衣室に入り着替えを済ませる。
海上をオラトリオの翼で飛ぶフィーナはサーフボード状に固めた殺気『Verweigerung』で水面に浮かぶ響華をロープで引き飛行する。
広がる大海原に『☆コ・キ・ド☆温船』船団を視認したフィーナは息を吸い込み歌を歌う。
「限りない愛しさを届けたい…♪」
【|響き合う奇跡の中で《ユア・ソング》】
大海原にフィーナの澄み切った歌声が響き渡り、ファン(敵)から声援(ヌギヌギン液の砲弾)が飛んでくる。
空を舞い踊る様にこれを躱すフィーナはスピードを上げ船団を突き抜けた。
水着姿で空を舞うフィーナを下から見ていた響華は、
(空から引っ張ってくれてるんだけど…ふふ、いいアングルね)
とよからぬことを考えていたが『☆コ・キ・ド☆温船』船団に近付き気を引き締める。
「邪魔よ、どきなさい!」
薙ぎ払うように放つ【|殺気の闇嵐《エクスターミネーション・ストーム》】は『☆コ・キ・ド☆温船』船団を切り裂いていく。
攻撃は響華、回避はフィーナと役割を分担した二人のコンビプレーにより『☆コ・キ・ド☆温船』は残り1隻となった。
この船にこの船団を率いるカルロスは乗っているのだろう。
「それじゃ、またね!」
二人はこの海域を一時離脱するのであった。
大成功
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