帝都櫻大戰㉒〜お客様のお帰りです。
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「新世界を創造、ですか。懐かしい響きですねぇ」
何処かの世界では世界の創造に手を出したこともある金宮・燦斗(|夕焼けの殺人鬼《MorderAbendrot》・f29268)は小さく笑って、それよりも、と予知の内容を告げた。
幻朧帝イティハーサとの邂逅。それによってこれまで倒した者達が再び再孵化を迎えることとなった。
あらゆる存在を蘇らせた中、燦斗が見たのはオーシャンの使徒――カルロス・グリード。その鎧となったイティハーサの姿だった。
サクラミラージュで行う予定だった本来の目的。世界を海に沈めるという目的を果たすため、新たな世界『グリードオーシャン・アルゴ』を作り出していく。
「世界を海に沈め、ふたつめのグリードオーシャンとなったサクラミラージュ。そのままにしておけば、間違いなく別の世界を侵略する世界と成り果てるでしょうね」
これを食い止めるには、幻朧桜を通じて滲み出てきた他世界文明の島――今回は桜と対を成す、紅葉を使った観光地にしているとある世界の一部が落ちてきているため、それを利用してのカルロスとの決着を付けるのが一番だと燦斗は言った。
いや、紅葉が観光地なら別にそういう武器無いんじゃ? と思われるかもしれないが、実はこの紅葉観光土地はある世界の惑星の1つ。宇宙からの飛来者を迎撃するための兵器がいくつもあり、遺物となって世界に落ちているものがチラホラとあるのだそうだ。
「私が見えたのは、ボタン一つでミサイルを8連射出来る兵器だとか、対象を指定したら出力停止命令が降りるまで目標を追尾するレーザーだとか、そりゃもうとんでもないものばかりでしたね。本当に遺物なんでしょうか?」
面白おかしく話を盛り上げた燦斗。ちなみに機体には『|お客様《クソ客》お帰り砲』という文字が彫られていたとかなんとか。
現場に落ちているものを使えば、多少はカルロスへの牽制にもなるんじゃないかとも教えてくれた。
海の上の小さな島で繰り広げられる、大海の戦。
2つ目の海の世界が生まれ、侵略を始める前に制しなくては。
御影イズミ
閲覧ありがとうございます、御影イズミです。
カルロスだけ戦力多くなぁい……??
初めての方はMSページを読んで頂ければと思います。
またMS自身は過去作未履修なため、過去作に関するネタが出た場合はプレイングを流させていただきます。
この点についてはご了承くださいませ。
●採用について
「シナリオの成功数に到達する🔵の確保が確定した時点」で締め切ります。
現時点では全員採用を目標にしていますが、戦線ルールが発生しているためタイミングによっては採用されない可能性もあります。
ただし、人数や内容によっては採用の確約が出来ません。
また採用が難しいと判断したプレイングはお返し致しますのでご了承ください。
●戦場について
ほぼ海に沈んでますが、島が生成されてるのでちょこちょこ陸地はあります。
その陸地の上に下記ボーナスの異物が転がり落ちてます。
●プレイングボーナス:他世界文明の遺物を利用して戦う。
こちらは御影イズミがスペースオペラワールドで制作したシナリオ『紅葉観光、危機へ陥る。』他で使用している観光惑星アルセ星より落ちてきた『|お客様《クソ客》お帰り砲』がいくつか遺物として落ちてきています。
大体オープニングで伝えた通りの効果がありますが、他にも『こういう|お客様《クソ客》お帰り砲あっても面白いんじゃね?』という提案があれば、内容次第では採用します。
カルロスはサクラミラージュの世界からしたら|お客様《クソ客》なので、どんどん使っちゃいましょう。
皆様の素敵なプレイング、お待ち致しております。
第1章 ボス戦
『カルロス・グリード幻朧態』
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POW : 海王の矢
【無限に広がりゆく大海】から無限に供給される【『死の海水』の矢】を、レベル分間射撃し続ける。足を止めて撃つと攻撃速度3倍。
SPD : 王錫海巨人
全長=年齢mの【『海水の巨人鎧』を纏った姿】に変身し、レベル×100km/hの飛翔、年齢×1人の運搬、【生命を蝕む呪いの海水拳】による攻撃を可能にする。
WIZ : インヴェイジョン・オーシャン
全身を【数万トンに及ぶ海水】で覆い、自身の【侵略への欲望】に比例した戦闘力増強と、最大でレベル×100km/hに達する飛翔能力を得る。
イラスト:炭水化物
👑11
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種別『ボス戦』のルール
記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。
| 大成功 | 🔵🔵🔵 |
| 成功 | 🔵🔵🔴 |
| 苦戦 | 🔵🔴🔴 |
| 失敗 | 🔴🔴🔴 |
| 大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※このボスの宿敵主は
「💠山田・二十五郎」です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
エミリィ・ジゼル
お客様お帰り砲。いい名前ですね。せっかくなのでこの遺物を利用しましょう。
折角の機会ですし、お客様お帰り砲を思う存分連射したいところです。というわけで、ゴー、かじできないさんズ、ゴー!
UCで自分の分身であるかじできないさんズを召喚。
そして島に散らばり、島の各地に転がっている遺物を確保。お客様お帰り砲を拾ってはカルロスにぶっぱなし。また拾ってはぶっ放す。
150名を超えるかじできないたちの人海戦術でお客様お帰り砲を片っ端からぶっ放していきます。
お帰りください、お客様!
●お帰りくださいませ、|御主人《クソ客》様!
「|お客様《クソ客》お帰り砲。いい名前ですね?」
小さな島に降り立ったエミリィ・ジゼル(かじできないさん・f01678)はグリモア猟兵からの話を聞いて、それなら、と折角の機会を逃したくないからユーベルコード『増えるメイドの術』を発動。
おでこに1の数字が刻まれたエミリィのコピー。それが158体も現れると、エミリィはそれぞれの島に散らばらせて探索を開始させ、遺物『|お客様《クソ客》お帰り砲』の使用を許可した。
「ゴー、かじできないさんズ、ゴー!!」
それからというものの、人海戦術による|お客様《クソ客》お帰り砲の連射がとんでもなかった。
ある島からはミサイルが大量に飛んできたり、またある島からは海を切り裂くような勢いで飛ぶ砲弾が飛んできたり、またある島からは銃弾がいくつも飛んできたり。とにかく様々な兵器が使用された。
しかもその目標はたった1つ。カルロス・グリードの船に向けて発射されているものだから、弾幕という言葉を超えたレベルの攻撃が一斉に一つの船に降り注いでいた。
だがカルロスは海水の巨人鎧を纏った姿に変身し、飛翔で超弾幕を避ける。多少は鎧で軽減されるため被弾するが、それでも少しずつ海水が剥がれる様子をエミリィは見ていた。
「|お客様《クソ客》お帰り砲が大暴れしますよ!」
もう既に発射されたものに関して言及をしないエミリィとかじできないさんズは次々にボタンを押して、|お客様《クソ客》お帰り砲を起動させてはカルロスを追い込み続ける。
グリードオーシャン・アルゴという名称に勝手に切り替えられた|お部屋《せかい》から出ていかないお客なのだから、|お客様《クソ客》お帰り砲の名称のままに使うのは問題ないだろうと見つけた遺物のボタンを片っ端から押していった。
「お帰りください、お客様!!」
超弾幕の中、エミリィの必死(?)な声が響き渡ったが……カルロスにその言葉が届くことはなかったという。
大成功
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ダーティ・ゲイズコレクター
私はダーティ!ダーティ・ゲイズコレクター!
凶悪で極悪で劣悪で最悪なうえに
悪事の邪魔する
ワルにとってのワル
超ワル魔王ダーティとは私のことです!
2つの世界の巨悪の邪魔できるなんて超ワルチャンスじゃないですか!
なんとしても『お客様お帰り砲』を見つけますよ!
探し物をするなら現地の方に聞くのが早い!というわけで『植物と話す』スキルで
遺物のありかを『情報収集』します!
遺物を見つけたら【積悪!穢澱虚兵蹂躙陣】で召喚した兵士さんにドーン!と派手にぶっぱなしてもらいましょう!
兵器を扱うならミリタリー属性が一番ですからね!
●目立つなら盛大に
「2つの世界の巨悪の邪魔をできるなんて、超ワルチャンスじゃないですか!!」
目をキラキラに輝かせ、ほとんどが海のなった世界の小島を探索するダーティ・ゲイズコレクター(Look at me・f31927)。オブリビオン・フォーミュラのカルロス・グリードと幻朧帝イティハーサという2つの大きな敵の邪魔を出来るとあらば、目立つチャンスはここ以外にないだろう。
すぐさま|お客様《クソ客》お帰り砲を探し当てる必要があるのだが、その形に関してはグリモア猟兵でも見つけられない。そこでダーティは小島に浮かんだ桜の木に話しかけ、情報収集を行って|お客様《クソ客》お帰り砲の在り処を探し出した。
島を駆け巡り、|お客様《クソ客》お帰り砲を見つけたダーティ。しかし自分が使うよりは、専門家に任せたほうがいいと判断したため、ユーベルコード『積悪!穢澱虚兵蹂躙陣』を使って兵士を召喚。ミリタリー属性の戦闘能力を持つ彼らに|お客様《クソ客》お帰り砲の使用を任せた。
「さあ! みなさんどんどんバンバンぶっ放してください! そうすればより目立てますので!」
今回の|お客様《クソ客》お帰り砲は大砲型の装置。砲弾の充填、エネルギーチャージ、発射の3つを連続して行う必要があったため、兵士達は皆揃ってえっちらおっちらと働いていく。
その甲斐あってカルロスの船は着弾地点から発生する波で大きく揺れていくのがわかる。直撃することはなくとも、砲弾の重さ、発射の角度が完璧なために波だけでも十分足止めさせていた。
だが、それを見ているわけではないのがカルロス・グリード。無限に広がりゆく大海から無限に供給される死の海水の矢を放ち、砲弾の威力を少しでも押し留めていく。
「でも、目立つならそんなのじゃダメですよ!」
強くて、早く目立つならば、小さな矢の集まりではなく大きな砲弾で。
それを示すように連発する|お客様《クソ客》お帰り砲は海との相性はめちゃくちゃよかったそうな。
大成功
🔵🔵🔵
馬県・義透
四人で一人の複合型悪霊。生前は戦友
第三『侵す者』武の天才
武器:黒燭炎
わしは前線へ行けと言われた。何故に
※何もしてないのに機械壊す人格
さて、UCで強化するは攻撃力として、総意と認識は言わずもがなよな。
ははは、矢を放とうと、わしには強化にしかならぬ!
しかも、死と言われてもなぁ…死んどるし。
なので、そのまま黒燭炎で突いて薙いで…ミサイル来ても、退かぬぞ?
当たったほうが、ダメージいくでな!
※
陰海月「ぷ!」
馬県認識しつつ、|お客様《クソ客》お帰り砲、近くにあったので使う。
コンキスタドール大嫌い!ミサイル8連射!あつあつおじーちゃん(『侵す
者』)なら大丈夫だもん!
あ、ぼく自身はオーラ防御で海水遮断してる!
●大嫌いだから帰ってほしい!
「わしは前線に出ろと言われた。何故に」
納得いかんという表情を見せた馬県・義透(死天山彷徨う四悪霊・f28057)――第3の人格『侵す者』。その隣にはいつものように陰海月がいた。
「ぷ……」
陰海月は『だっておじーちゃん何もしなくても機械壊すもん……』と言いたげにしているが、実際には口にしない。今回は|お客様《クソ客》お帰り砲を使うため、これを壊されては対抗策が潰されるも同然だ。
降り注ぐ無限の死の海水の矢。それらを受けると死が訪れるはずなのだが、既に死んでしまっている義透は逆に直撃を受けていた。
ユーベルコード『四悪霊・『戒』』によって集まった四悪霊の総意は『前線に出ろ』というものであり、攻撃を受ければ受けるほど強化される+前線に出ろと言う声が大きくなっていった。
「機械の方は陰海月に任せておけば良いからの」
ちらりと視線を向けると、飛んできたのはミサイル。島に残った陰海月が見つけた|お客様《クソ客》お帰り砲による攻撃がカルロスに向かって、そしてその途中にいる義透も巻き込むように飛んできた。
「……まあ、退かぬがな」
そう言うとミサイルと同じようにカルロスへと突っ込んでいく義透。黒の槍・黒燭炎を真っすぐに伸ばすことでミサイルと同じ形を作り、カルロスの身体を思いっきり刺し貫いていく。
かと思えば、ミサイルが着弾する直前には槍を引き抜いてその場を素早く離れ、爆風の中心地から吹き飛ばないように距離をとって位置を調節。すぐさま次の攻撃へと繋ぐために再び走り出し、カルロスの身体を薙いだ。
「ぷ! ぷ!! ぷ!!!」
たん、たん、たんっ! とボタンを押すごとに力が込められていく陰海月。グリードオーシャンでの出会いを思い出すと、コンキスタドール許すまじ! と言わんばかりの勢いで|お客様《クソ客》お帰り砲のボタンを押していく。
その怒りはミサイルとなって形を作り、海を、創造主を吹き飛ばす。
大嫌いなやつには、いてほしくないから!
大成功
🔵🔵🔵
空桐・清導
POW
「お帰り砲ね。しっかり使わせてもらう。
アイツにはキッチリ骸の海に戻ってもらおう!」
語気が強く本気でキレている清導はUCを発動
複数のサブアームが周囲のアイテムを掴んで
重武装形態へと強制変身
本来の性能から絶大に[限界突破]している
圧倒的な武装群を全てカルロスとイティハーサに向ける
「無限の弾だか知らねえがよ。
無限の火力の本当の恐ろしさを思い知れ!」
無数の極太レーザーが全て彼らを狙い、
ボタン一つで無数の巨大ミサイルが
明らかに発射口を無視して圧倒的な弾幕が
一点を狙って全て放たれる
その威力は撃たれる度に強大化していく
「いやまだだ!全然足りないぞ!」
周囲のお帰り砲をハックして全て掌握
更なる弾幕を放つ!
●あるべき所へ還れ
「お帰り砲、ね。確かにアイツにはキッチリ骸の海に帰ってもらわないとな!」
本気でキレている様子の空桐・清導(ブレイザイン・f28542)はすぐさまユーベルコード『ヘビーアームド・ウェポナイズ』を発動させて、重武装モードへと変形。
移動速度を犠牲にする代わり、攻撃力と射程距離を強化することで超威力の武装を利用することが出来るようになったため、すぐさまカルロス・グリードに向けて使える限りの武装全てから攻撃を放った。
無限に広がりゆく大海から無限に供給される、死の海水の矢。それらを撃ち続けるカルロスは心の何処かに慢心があっただろう。
動きが鈍くなるのなら、その分攻撃を与え続ければいい。動きが鈍くなるのなら、回避しづらくなるだろう。そんな驕りがどこかにあったかもしれない。
だからなおさら、清導には勝ちの目が見えていた。無限に供給される矢なんか知ったこっちゃない。こちらは無限の火力で押し切ってみせるぞ! と。
「これがっ!! 俺の、いいや、この世界からの声だ!!」
事前に見つけておいた|お客様《クソ客》お帰り砲のボタンをポチッと押せば、無数の極太レーザーがカルロスを襲い、空からは無数の巨大ミサイルが飛んでくるという超弾幕仕様。たった1つの目標に向けて放たれるそれらは、もはや発射口の向きなんて知らん。
しかもユーベルコードの効果もあって威力は増大し、射程距離も伸びている。故にカルロスが船を旋回させて逃げ出そうにもすべての兵器の射程距離は伸びているので逃げることすら許されない。
あと1つ、逃げられるタイミングと言ったらエネルギー切れや弾薬切れといったものだが……。
「いや、まだだ!! 全然足りないぞ!! 第二波用意ッ!!」
全ての|お客様《クソ客》お帰り砲にエネルギーや弾薬を装填、すぐさま発射するようにプログラムをハックして書き換えると、再び超弾幕を放つ。
お前の居場所はここにはないのだから、さっさと骸の海へと帰れと言うように。
大成功
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シノギ・リンダリンダリンダ
カルロス・グリード、私の|玩具《しゅくてき》
私はお前に感謝してるんです。また新たな|強欲の溟海《グリードオーシャン》を私に略奪させてくれるお前に
ここは素敵な世界です。きっと新しいお宝がたくさんあるでしょう
では、クソ客にはご退場いただきます
【世界権能強奪:生と死の循環】を解放
同時に追尾するレーザーをその身全てが腐り堕ちるまで出力停止しない勢いで照射
海水の鎧で己を纏おうとその身は腐り、その腐肉で王笏の複製が作られ、
どれだけ飛ぼうがレーザーは追尾し、
死の呪いも受けた所で回復する
むしろその呪いをうけ、より死の循環は加速する
さぁもっと見せてくださいお前の呪いを
お前の力も奪って、この世界も奪わせてください
●終わりはない
「カルロス・グリード。私の|玩具《しゅくてき》。これでも私はお前に感謝しているんですよ?」
とても喜ばしいことだと笑みを浮かべるシノギ・リンダリンダリンダ(|強欲の溟海《グリードオーシャン》・f03214)。
このグリードオーシャン・アルゴは新たに作られた世界といえど、とても素敵な世界。きっと、シノギの見たこともないお宝が存在するだろう。
……けれど、だからといって。クソ客がいるという点だけは許されない。せっかく素敵な世界なのに、こんなクソな客がいては楽しめるものも楽しめないのだ。
「……ということで。お帰りやがれ、お客様」
ユーベルコード『|世界権能強奪:生と死の循環《ワールドハッキング・デッド・オア・アライブ》』を展開し、戦場全体に生と死の循環を再現した呪詛を発生させる。
この呪詛は例えカルロスが海水の巨人鎧を纏っていようが関係ない。呪詛は水を通り抜けカルロス本体へと染み渡らせてその身を腐らせ、腐肉は王笏の複製体として創造されて恨みと言わんばかりに本人へと攻撃する。
更にシノギは|お客様《クソ客》お帰り砲による追尾レーザーをカルロスに照射。カルロスの身体が全て腐り切るように出力を調節しながら、じわじわと痛めつけた。
「生があって死が存在するのは、自然の摂理。さあ、見せてください? お前の呪いを」
カルロスがどれだけ飛ぼうが呪詛と追尾レーザーがその身を削り、複製体に向けて生命を蝕む海水拳を放っても呪詛は繰り返し複製体を作り上げ。
グリードオーシャン・アルゴの無限に続く大海原と同じように、カルロスの死もまた無限に繰り返される。誰も止める事ができない、死だけが続く無限ループが。
「お前の力も奪って、この世界も奪わせてください。大海賊はそれがお望みです」
ニヤリと、先ほどとは違う歪みのある笑みを浮かべてカルロスに視線を向けたシノギ。
まさしくそこにいたのは、グリードオーシャンの名を冠する大海賊だった。
大成功
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