急転直下のインスピレーション
カタカタカタカタ……。
ま暗い部屋に、打鍵音が響く。途切れることのないそれは部屋を支配するように覆っていた。
「これだ……!!!」
男の声。
ぼんやりと光る画面に向かい、血走った目を閃かせて男は呟く。独り言。誰にも聞こえないはずの言葉を。
●
「まずは誘導だ。なんとかして「作品」が世に出ないようにね」
カレンデュラ・フォリル(桜の精の聖者・f44266)は小さく笑みを浮かべて言う。彼の指が指が空を撫でた。細い指はなんらかの形を描きながらくるくると動いている。
「どうやら、とある創作者の生み出す作品はUDCを生み出すらしい。そのひと自体はただの人間だ。何の変哲もない。ただ……天才だっただけのね」
かしゃり。カレンデュラの指が彼の頭に伸び、軽く髪を梳いた。
「彼は自信が感じたことを元に作品を作っただけにすぎない。……恐らくは以前なんらかのUDCに出会ったのだろうね。その経験を元に、作品を作っただけ。自分の中で感じた強い想いを創作に投じたんだ。……そうした気持ちは、わからなくもないけれどね」
色白気味な指先は落ち着かずに宙を切る。思考の流れはとめどなく。
「彼が発表する作品は、いわゆる音楽作品でね。それを聴いたひとの元にUDCが現れ襲いかかるんだ。「UDC-Influence」と名付けられたそれは、作品を見た人の分だけ生まれ出でる存在。なんとも厄介だね……」
本当に厄介だと思っているのかいないのか。その真の意を浮かべることもなくカレンデュラは言うのだ。
「まあ幸か不幸か。彼の作品はまだそこまで有名というわけではない。けれど、これからもし注目が集まってしまえばそれこそ大変な事態になる。故にその前に対処をすることが必要だよ。
まず、作品が世に出ないようにすること。今も彼は新作を発表しているようでね。そちらからも「UDC-Influence」が生まれてしまう。それらの……いわゆる「バズ」を阻止してもらうことになる。どんな方法でも構わないよ」
カレンデュラはふわふわと笑っている。
そうして、彼の元に向かおうとする者たちを送り出そうとして、
「ああ、そうだ」
思い出したようにカレンデュラは手を挙げた。
「肝心な創作者たる彼の情報を忘れていたよ。使っているハンドルネーム?は『九天緒夏』だそうだ」
頑張ってねえ。また手が振られる。
雛田導夢
おはようございます。雛田導夢です。
UDCアース世界にて、創作者の生み出すUDCを追う話。
『九天緒夏』はきゅうてんちょっかと読みます。九天緒夏の創作を巡るお話です。
一章は冒険『ターゲットを誘い出せ』
九天緒夏の「新作」の拡散を阻止しましょう。
後出しの同じ題材で巨大なバズを獲得してしまう、SNSに通報してインフルエンサーのアカウントを停止させる……等手段は問いません。
二章がボス戦『絶影ノ華』『リリナ・アルシエル』
九天緒夏の作品から生まれたボスとの戦いです。
三章が日常『春の海』
九天緒夏の新しい作品のモチーフ探しを手伝ってあげましょう。
プレイングは常時受け付けております。
オーバーロード、お連れ合わせでのご参加、1章のみ、歓迎しております。
お連れ合わせの場合、分かるようお相手のお名前とIDを記載いただけますと幸いです。
第1章 冒険
『ターゲットを誘い出せ』
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POW : 挑発して追いかけさせる
SPD : 技術を駆使して行動を誘導する
WIZ : 策を弄して行動を誘導する
👑7
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴🔴
|
種別『冒険』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。
| 大成功 | 🔵🔵🔵 |
| 成功 | 🔵🔵🔴 |
| 苦戦 | 🔵🔴🔴 |
| 失敗 | 🔴🔴🔴 |
| 大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
神崎・伽耶(サポート)
アドリブ連携OK!
人懐こく、底抜けに明るい、マイペースなお姉さん。
一見、何も考えてないかのような突飛な行動が多い。
情報感覚は鋭敏、違和感を感じると突っ込まずにはいられない。
手持ちのアイテム、ユーベルコードを駆使し、手がかりを探しては突撃する。
複雑なことを考えるのはあまり得意ではなく、瞬間的に判断して、反射的に動く。
基本は善良。
困った人がいれば損得抜きで行動しがち。
活動の原動力は、好奇心!
なお、ネーミングセンスは最悪。
悪食で何でもいただくが、味覚は優秀。
遠山の金さん風に動かしていただけると幸甚なり!
「う~ん」
神崎・伽耶(トラブルシーカー・ギリギリス・f12535)は与えられた端末を手に唸っていた。
「流行るのを防げかあ。流行りって移り変わるものだから……どうやろう」]
動画ともなればいくつもの【バズ】が存在する。ヒントを探して動画サイトを見ていると……。
「へえ!」
興味を持ったのは一つの動画だった。テンポよくご当地グルメを紹介する短い縦型の動画。こういった形式の動画はいくつもあるようだった。
「これなら何とかなるんじゃないかな!」
●
『と、いうわけで!伽耶ときゃピちゃんのグルメでぐる~め!今回はこちら!』
そんなこんなで投稿した動画はバズった。見たことのない謎のご当地グルメとカピバラのようなナニかとの掛け合いが妙に小気味いいとバズりまくった。
「意外といけるもんだね!」
動画の再生数を見て伽耶は笑みを浮かべる。即席で作って続けているとはいえ、うまくいくと気分がいいものだ。
「いいねえ、ハマりそうかも?」
成功
🔵🔵🔴
シェリー・クサナギ(サポート)
「美しくない世界なんて、生きるに値しないわ」
◆口調
・一人称はワタシ、二人称はアナタ
・女性的な口調
◆性質・特技
・血液の形状を自在に操作する能力を保有する
・可愛いものには目がない
◆行動傾向
・暴力と砂嵐が支配する狂気の世界において、美しいものと可愛いものこそが人の心を救うと信じ、それらを護るために戦ってきた歴戦の奪還者です。社会通念や秩序に囚われることなく、独自の価値観を重んじます(混沌/中庸)
・彼にとって『美しさ』は外見だけでなく、義侠心や献身的な姿勢、逞しく生きようとする精神の高貴さも含まれます。これを持つものは敵であっても尊重します(が、世界を脅かす存在は『美しくない』ので結局戦います)
美しいものは手軽に見つかるものではない。
「と言ってもね」
シェリー・クサナギ(荒野に咲く一輪の花・f35117)が画面を見つめる。世界に溢れる美しさはそれぞれのものだ。彼――九天緒夏が作る作品もそうであるはず。
「ふうん、意外といろんなのがあるのね……」
画面の向こうの誰かが考えた、そのひとが思う『表現したいこと』。
それが溢れる世界は美しいものなのではないだろうか。
「ワタシもやれることをやらなきゃね」
それが本当の美しさを守るためになるのなら。
●
「うわ、な、なんだ?」
九天緒夏はメールアドレスに来た通知を見て首を傾げた。動画が通報されて配信が一時停止されたらしい。
「なんか間違えたかな。そんな通報されるようなことしてないんだけど……」
疑問に思いながらも九天緒夏は動画を確認する。いつも投稿している動画も通報されたことはないはずなのだが……。ちらりと見た動画にはコメントが一つ。
『アナタの音楽は美しい』
成功
🔵🔵🔴
バルタン・ノーヴェ(サポート)
「ハーイ! ワタシがサポートに来た、バルタンデース!」
支援しマース! アドリブ連携歓迎デース!
普段の口調:片言口調(ワタシor我輩、アナタ&~殿、デス、マス、デショーカ? デース!)
得意な技能:【奉仕・料理・掃除・裁縫・救助活動】と【一斉発射・焼却・武器受け・残像・カウンター・受け流し】デスネ!
荒事であれば武装を使用してクリアしマース!
移動中や探し物など、その他冒険なら適切な技能でくぐり抜けマース!
単独で進んでもOK、他の猟兵の方の補佐に回ってもOKデスヨー!
公開しているアイテムはどれを使っても大丈夫デース!
バルタンズのお小遣いも支払いマスので、心置きなくどうぞデース!
よろしくお願いしマース!
「なるほど、動画配信というやつデスネー」
バルタン・ノーヴェ(雇われバトルサイボーグメイド・f30809)は画面の中に表示される動画たちを興味深げに眺めていた。
「こうやって改めて見るとどれも手がかかってマスネ」
まじまじと見つめる先。動画内では聞いたことのない音楽やら愉快な人物たちのはしゃぎっぷりやら様々な様子が動画として流れる。こうしたものにもひどく手間がかかっていると思うと、クリエイターの努力には感服するものだ。
バルタンの目がきらりと光る。
「まあ、やってみるしかないでショー!」
●
なんと、バズった。
「わあ!」
バルタンが喜びの声を上げる。後ろに並ぶミニ・バルタンたちもきゃあきゃあと嬉しそうだ。
試しにと撮ってみた料理動画がいい感じに伸びたため、その方向でとミニ・バルタンたちも招集。どんどん動画を上げていき、アカウントは早くも収益化可能なくらいにはフォロワーと再生回数を稼いでいた。
「話題にもなってるし、いい感じに目を逸らせないデスカネ。どうデショー」
成功
🔵🔵🔴
日留部・由穏(サポート)
由穏と申します。
これでも太陽神の生まれです。
いかなる世界であれ、オブリビオンの影に未来を曇らされる人々がいるのならば、私が手を出さない道理はありませんね。
太陽は、照らすべき者のために存在するのですから。
好き:芸術全般、各世界の学習、人々の観察
使命:人々の明るい未来を守る
【発言】ご隠居太陽神、敬語、優しい、いつも穏やかな笑み、怒りや恨みや後悔の感情が乏しく時に人を理解しきれないこともある、自らの負傷を気にしない
【戦闘パターン】視力+暗視+マヒ攻撃+光線銃で銃撃戦、アート+式神使い+アイテム折り紙で撹乱、催眠術も併用し折り紙式神を猟兵やターゲットに思わせ誘導などなど
その他何でもさせてどうぞ
日留部・由穏(暁天緋転・f16866)はぽんやりと与えられた端末を見ていた。
「バズ……というものを阻止すればいいと、そういうことなのですね」
わかっているのかいないのか、画面の中を見つめ、のんびりとつぶやく。教えられたくだんの創作者が使っている動画サイトが表示された画面は賑やかに音声を響かせている。
「これは……興味深いですね。いろいろ見てみましょうか……」
と、いろいろ触ってみていると……。
「あ……」
●
「なんだって最近多いなあ……」
九天緒夏は頭を掻きながら画面とにらめっこ。作品に変なコメントがついたかと思えば、その直後にも通報されたらしく動画が非公開になっていたのだ。
「変なコメントも最近多いし、荒れてるのかなあ。どうなんだろう」
不安に思いながら、異議申し立ての手続きとコメント欄の妙なコメントを確認する。今度は、「あ」だとかコメントの体をなしていないものがたくさんあった。なんなんだ、一体。
●
「動画サイトには慣れませんね……」
何とか通報を済ませた由穏が息をついた。よくわからないままいくつかコメントをしてしまったが、何とかミッションは成功だ。
「このまま通報を続けてみましょうか。これならできそうですし」
ぽちぽち。だいぶ慣れた手つきで通報ボタンは連打されていく。
成功
🔵🔵🔴
第2章 ボス戦
『絶影ノ華』『リリナ・アルシエル』
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POW : シャドウエンペラー
対象の攻撃を軽減する【神霊体】に変身しつつ、【衝撃波を放つなぎなた】で攻撃する。ただし、解除するまで毎秒寿命を削る。
SPD : マインドコントロール
レベル分の1秒で【熱線銃(ブラスター)】を発射できる。
WIZ : ダブルハッキング
対象のユーベルコードを防御すると、それを【頭部のテレビ画面に映し】、1度だけ借用できる。戦闘終了後解除される。
イラスト:はちごう
👑11
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴🔴🔴🔴
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種別『ボス戦』のルール
記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。
| 大成功 | 🔵🔵🔵 |
| 成功 | 🔵🔵🔴 |
| 苦戦 | 🔵🔴🔴 |
| 失敗 | 🔴🔴🔴 |
| 大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※このボスの宿敵主は
「ネラ・イッルジオーネ」です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
「なんなんだ……!」
九天緒夏の悲鳴は高らかに。
「俺の作品、俺の大事な……」
うなだれる彼。記憶にうっすらと浮かぶ、何か。思い出せる気がした。何かが、自分の中に。
「うう……」
頭を抱えたまま、すがるように手を伸ばす。流れ出したのは自分の作品。大事な、大事な。自分の力をすべて注いだ……。
「俺の、」
その瞬間、
彼の視界が暗闇で覆われた。
夜城・さくら(サポート)
キャバリアでの戦闘をメインに。
『オーバーフレーム換装』では、装甲を犠牲に攻撃力か射程を上げて仲間を援護するように攻撃します。【スナイパー】技能使用。
手数が必要な時は『無限射撃地獄』です。敵がビット攻撃してきた際には相殺するように展開することも。
キャバリア以外では、『ギタギタ血まみれの外科手術』で仲間の治癒と戦闘力増強に励みます。
「ちょっと痛いですよ? でも大丈夫。すぐに元気すぎるくらいになりますからね」
笑顔でノコギリを振るいます。大丈夫怖くない怖くない。
「危ないですよ」
刹那、声が暗い部屋に響く。
「うわ……!」
「お下がりください。ここは危険です」
九天緒夏を背後に。目の前に現れたUDC-Influenceなるものはゆるりと九天緒夏を見下げている。ざわつく心の内を抱えながら、彼は夜城・さくら(不思議ちゃんの量産型キャバリア・f30006)に言われるままゆっくりと後ろに下がった。
UDC-Influence……少女のような形をしたそれはブラスターを構える。さくらはそれを視認するとともに自らのユーベルコードを発動させた。
ブラスターの攻撃範囲を見定め、ダズルビットを展開する。九天緒夏に攻撃が向かないよう、気を払うことは忘れない。
「なんだ、これ……」
今起きていることを呆然と見ていることしかできない九天緒夏。しかし、彼の中。内側に浮かんだ恐怖が、顔を出す。こんな恐怖を、以前にも体験しなかったか? 頭が痛い。忘れていることがある?わからない。どうして。どうして。
成功
🔵🔵🔴
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※トミーウォーカーからのお知らせ
ここからはトミーウォーカーの「相原きさ」が代筆します。完成までハイペースで執筆しますので、どうぞご参加をお願いします!
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メリー・ドール(サポート)
「私メリー、助太刀に来たの!」
ミレナリィドールの殺人鬼×悪霊、12歳の女です。
都市伝説〝メリーさんの電話〟を元として生まれた人形の怪異。
純粋無垢な少女のように無邪気に、かつ残酷に振る舞う。
口調はステシ参照。最初に「私メリー」と言うのが口癖。
戦闘方法としては包丁や首切り鋏で【切断】したり、電話を用いて【呪詛】【音響攻撃】など。
ユーベルコードは指定した物をどれでも使用し、多少の怪我は厭わず積極的に行動します。他の猟兵に迷惑をかける行為はしません。また、例え依頼の成功のためでも、公序良俗に反する行動はしません。
あとはおまかせ。よろしくおねがいします!
とてつもない恐怖を感じながら、九天緒夏は、目の前の光景を見つめていた。
「なんだ、これ……」
ずきずきと頭が痛む。過去にも同じようなことがあったような……。
と、そのときだった。
さくらが抑えていたUDC-Influenceが、九天緒夏を狙ってきたのだ。
「ひっ……!!」
「私メリー、そっちじゃないわ、お人形さん」
そんな声と共に青い瞳をした西洋人形が九天緒夏の盾となり、UDC-Influenceの放った技を全て吸収して消えた。そこに現れたのは、もう一人の人形のような少女、メリー・ドール(怪異・メリーさんの電話・f44614)。
「私メリー、助太刀に来たの」
素敵なカーテシーを見せつつ、メリーはすぐさまUDC-Influenceへと向き直る。
「困ったお人形さんね」
再び、|怪談:青い目の人形《ブルー・アイ・ドール》で、人形を呼び出し、その足を止める。
「……人形、じゃない……」
メリーの言葉に、九天緒夏は、苦しそうにそう告げるのだった。
成功
🔵🔵🔴
ミルディア・ディスティン(サポート)
「サポート?請われれば頑張るのにゃ!」
UDCでメカニックして生計を立ててるのにゃ。
『俺が傭兵で出撃して少し足しにしてるがな?』
※自己催眠でお人好しで好戦的な男性人格に切り替わりますがデータは変わりません。
ユーベルコードはシナリオで必要としたものをどれでも使用します。
痛いことに対する忌避感はかなり低く、また痛みに性的興奮を覚えるタイプなので、命に関わらなければ積極的に行動します。
公序良俗は理解しており、他の猟兵に迷惑をかける行為はしません。むしろ積極的に助ける方です。
記載の無い箇所はお任せします。よろしくおねがいします。
「俺の、大切な……」
そう、九天緒夏が告げたとたん、再び、UDC-Influenceが、九天緒夏を狙ってきた。
まるで、それ以上、言わせないようにしているかのように。
『そうは……させないっ!!』
そこに割り込んできたのは、ミルディア・ディスティン(UDCの不可思議メカニック・f04581)……の、影の追跡者だった。
UDC-Influenceのブラスターで、焼き尽くされ、消されてしまう。
『怪我はないようだな……』
「うう……」
ミルディアの言葉に、九天緒夏は頭を押さえながら蹲る。
『少しでも早く、何とかしないとヤバそうだ』
再び、影の追跡者の召喚を発動させ、UDC-Influenceへと放つ。発見づらいその影の追跡者に攻撃を重ねられていたが。
「だ、だめ……!!」
九天緒夏の声と共に、UDC-Influenceもまた、影の追跡者を生み出してきたのだ。
『ちっ……こっちの技をコピーしてくるか』
敵と味方の影の追跡者達が火花を散らす。
「……おねがい、もう……やめて……」
痛みと苦しみを感じながら、九天緒夏は、それでも彼らの戦いに目が離せずにいたのだった。
成功
🔵🔵🔴
アス・ブリューゲルト(サポート)
「手が足りないなら、力を貸すぞ……」
いつもクールに、事件に参加する流れになります。
戦いや判定では、POWメインで、状況に応じてSPD等クリアしやすい能力を使用します。
「隙を見せるとは……そこだ!」
UCも状況によって、使いやすいものを使います。
主に銃撃UCやヴァリアブル~をメインに使います。剣術は相手が幽霊っぽい相手に使います。
相手が巨大な敵またはキャバリアの場合は、こちらもキャバリアに騎乗して戦います。
戦いにも慣れてきて、同じ猟兵には親しみを覚え始めました。
息を合わせて攻撃したり、庇うようなこともします。
特に女性は家族の事もあり、守ろうとする意欲が高いです。
※アドリブ・絡み大歓迎、18禁NG。
「ならば、やめさせればよかろう」
衝撃波を放つなぎなたで攻撃するUDC-Influenceの間に入って、九天緒夏を守るのは、アス・ブリューゲルト(蒼銀の騎士・f13168)であった。
フォースセイバーで、その衝撃波を打ち消しながら、アスは続ける。
「それとも……もうできないのか?」
サングラス越しのアスの表情はうかがい知れないが、対するUDC-Influenceは、無表情ではあるものの、その動きはどこか焦っているかのように感じられる。
「……そ、それは……うぐっ」
よくわからないと言った方が正しいのかもしれない。
なにが大切で、なにが必要なのか……。
過去にあったはずの記憶さえも……なかなか掴み切れない。九天緒夏は未だ、答えを見出せぬまま、ただただ、彼らの戦いを見ている。
そのたびに、頭に走る痛みは、彼を九天緒夏を、これが夢ではないと、見せつけているようだ。
「……ならば」
ずっといなしてばかりのアスが、そのフォースセイバーを上段へと持ち替えた。
「……えっ」
「月影の前で罪を……己の罪を嘆くがいい」
クレセントスラッシュを放ち、UDC-Influenceの足を切り裂いて見せたのだった。
成功
🔵🔵🔴
城田・紗希(サポート)
基本的には考えるより行動するタイプ。
でもウィザードミサイルや斬撃の軌跡ぐらいは考える。…脳筋じゃナイデスヨ?
暗器は隠しすぎたので、UC発動時にどこから何が出てくるか、術者も把握していない。
逆恨みで怒ってる?…気のせいデスヨ。UCの逆恨みじゃアルマイシ。
ちゃんと説明は聞いてマシタヨ?(地の文と目を合わせない)
戦闘は、範囲系ユーベルコードなら集中砲火、単体攻撃なら可能な限りの連続使用。
必要に応じて、カウンターでタイミングをずらしたり、鎧破壊で次の人を有利にしておく。
……防御?なんかこう、勘で!(第六感)
耐性……は、なんか色々!(覚えてない)
「なかなかしぶといですね」
そう告げるのは、城田・紗希(人間の探索者・f01927)だ。
「さっさとなんとかしたいところではありますが……困りましたね」
仲間達が抑えてはいるものの、UDC-Influenceはなおも、宿主である九天緒夏を執拗に狙い続けている。
「もしかして、過去に因縁があったり? けど、相手は敵キャラですよね?」
うーんと考えても答えは見つからない。紗希はとにかく、目の前のUDC-Influenceを倒すことに専念することにした。
「せーの……どりゃああああ!!」
ウィザード・ミサイルで、これでもかと炎の魔法の矢をUDC-Influenceへと放ったのだ。
残らず、その魔法の矢を全て放ってみたが。
「わわ、ちょ、ちょっと、た……」
逆にコピーされて、紗希は逃げ回ることになってしまった。敵の矢を数本受けてしまったが、これくらいなら、まだやれる。
「いたたた、逆にやられてしまって……おや?」
と、紗希の目の前にいた九天緒夏が、何かを思い出したようだ。
「違う……俺じゃない……やったのは、あいつだ……!!」
それは過去の話。
『まーた、やり返しても無駄無駄』
UDC-Influenceに似た少女は、内気な九天緒夏少年を虐めていた。
この日、彼はようやく、少女にやり返したのだが、段を持つ彼女には通用しなかったようだ。
やり返されて、ぼっこぼこにされていた。
「俺……は……」
本当はこんな風にされたくなかった。
できれば、本当は……彼女と仲良くしたかった。
だって……。
「俺、は……」
いつの間にか、九天緒夏には、大粒の涙がこぼれていたのだった。
成功
🔵🔵🔴
数宮・多喜(サポート)
『アタシの力が入用かい?』
一人称:アタシ
三人称:通常は「○○さん」、素が出ると「○○(呼び捨て)」
基本は宇宙カブによる機動力を生かして行動します。
誰を同乗させても構いません。
なお、屋内などのカブが同行できない場所では機動力が落ちます。
探索ではテレパスを活用して周囲を探ります。
情報収集および戦闘ではたとえ敵が相手だとしても、
『コミュ力』を活用してコンタクトを取ろうとします。
そうして相手の行動原理を理解してから、
はじめて次の行動に入ります。
行動指針は、「事件を解決する」です。
戦闘では『グラップル』による接近戦も行いますが、
基本的には電撃の『マヒ攻撃』や『衝撃波』による
『援護射撃』を行います。
「本当は……好きだった、から……っ!!」
目の前にいるUDC-Influenceは、あのときの彼女をモデルにした。
あの歌だってそうだ。
激しいシャウトの後で、優しく問いかけるのは、彼女に振り向いて欲しかったから。
けれど、現実は……叶わなかった。
だからせめて、俺の作った歌の中では。
たくさん作った、君への歌……届かなかった想いを込めて作った歌だけは……。
「どうしても……届かなかったんだ……」
最後には嗚咽へと変わり、九天緒夏は、過去の想いと現実のはざまとで苦しんでいた。
「良く言った、少年!!」
そこに颯爽と現れたのは、ライダースーツに身を包んだ数宮・多喜(撃走サイキックライダー・f03004)だ。
「お陰で敵は満身創痍になってるぞ!」
「……っ!!」
多喜に言われて、ようやく気付いた。あれほど攻撃してきたUDC-Influenceは、度重なる攻撃に傷つき、息も絶え絶えになっていたことに。
「後は任せろ、少年」
ぽんと元気づけるように、強く九天緒夏の肩を叩くと。
「さあ……フィナーレと行こうぜ!」
多喜はそのまま、UDC-Influenceへと突っ込み、RX-JDサイオニッククロ―による刺突撃を浴びせ、流れるようにマルチプルブラスターによる接射を浴びせた。それが、多喜のマルチプル・ブレイカーだ。
「吹っ飛べ、マルチプル・ブレイカー!」
「…………っ!!!」
声にならない叫びをあげて、UDC-Influenceは、ようやく、その姿を消したのだった。
成功
🔵🔵🔴
第3章 日常
『春の海』
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POW : 海の家で食べたり飲んだりする
SPD : 砂浜でお城を作ったり散策する
WIZ : まったり海を眺めて想いを馳せる
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種別『日常』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。
| 大成功 | 🔵🔵🔵 |
| 成功 | 🔵🔵🔴 |
| 苦戦 | 🔵🔴🔴 |
| 失敗 | 🔴🔴🔴 |
| 大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
徹夜で作品を生み出した九天緒夏は、その後、すぐに倒れて。
数時間後、彼らは暖かい春の兆しを感じる、海辺に来ていた。
「……あの日は、もっと暗くて危険な感じだった……けどね」
目を覚ました九天緒夏は、教えてくれた。戦いの最中、非常に混乱していたが、過去の記憶と、先日体験した、UDCとの遭遇したときの、逼迫したあの日。
その二つの思い出が恐ろしい作品を生み出してしまった。
「だから、その……この、優しい海なら……何か見つけられるんじゃないかって思って……」
タブレットを手に、九天緒夏は笑みを浮かべる。まだ、少し痛々しさが残ってはいるものの、それでも、やはり次の作品は、もっと素敵なものにしたいようだ。
なら、せっかくのこの浜辺の海で、彼の次の作品になりそうなモチーフを提案してみては、いかがだろうか?
迅雷・電子(サポート)
相撲好きの女子大生。父親が相撲取りだったのが切欠で相撲にはまり、夢は女横綱です。
普段の口調は「男勝り(あたし、あんた、だねぇ、だよ、だよねぇ、なのかい?)」です。普段は私服ですが戦闘になると脱いでイェーガーカードの姿になります。基本相撲の動きで戦います。
ユーベルコードは指定した物をどれでも使用し、多少の怪我は厭わず積極的に行動します。他の猟兵に迷惑をかける行為はしません。また、例え依頼の成功のためでも、公序良俗に反する行動はしません。
あとはおまかせ。よろしくおねがいします!
納花・ピンチン(サポート)
ブギーモンスターの勇者×殺人鬼
布を被ってから11年が経ちましたわ
普段はお嬢様口調で、時々関西弁がちょこっと
……って、勉強中なんですわ!
あくまでお仕置きをしに来ているから
あまり殺伐とした戦い方はしませんわ
武器も直前で刃を返して叩いたり
その光景はギャグになることが多いですわ
商人街出身、お話しや交渉なんかも好きです
小さなスイーツや飴ちゃんを渡して一緒に食べると
色々話してくれるんですわ
ユーベルコードは指定した物をどれでも使用し
多少の怪我は厭わず積極的に行動します
他の猟兵に迷惑をかける行為はしません
また例え依頼の成功の為でも
公序良俗に反する行動はしません
あとはおまかせ
ほないっちょ、よろしくおねがいします
アメリア・イアハッター(サポート)
『あの空にいったい何があるんだろう』
ヤドリガミのスカイダンサー×スターライダー、20歳の女です。
普段の口調は「馴れ馴れしい(私、~くん、~ちゃん、なの、よ、なのね、なのよね?)」、友達には「甘えたがり(私、相手の名前、なの、よ、なのね、なのよね?)」です。
ユーベルコードは指定した物をどれでも使用し、多少の怪我は厭わず積極的に行動します。他の猟兵に迷惑をかける行為はしません。
よほど切羽詰まった状況でない限り、皆と一緒に行動することを楽しみ、笑顔で人にあたり、褒めたり勇気付けたりします。
また、例え依頼の成功のためでも、公序良俗に反する行動はしません。
あとはおまかせ。よろしくおねがいします!
ここは、砂浜にあるカフェ兼海の家。
今は時期ではないらしく、海の家のメニューは出てはいないが、美味しいパンケーキやパフェ、トロピカルなジュースなど、浜辺でいただくには、十分な美味しいものが揃っていた。
九天緒夏を含む、三人の猟兵達も、彼の曲作りの協力のため、この地にやってきたのだった。
「うわ、このパンケーキ、ものっすごくふわっふわだよっ!!」
迅雷・電子(女雷電・f23120)は、物凄い勢いで、注文したパンケーキをあっという間に平らげていた。
「じゃあ、次はこのスペシャルパフェっ!!」
パンケーキの食器を片している間に、電子は次の注文をしている。
「……えっと、猟兵さんって……こんなに食べるのかい?」
九天緒夏は驚きながら、傍にいる納花・ピンチン(ブギーモンスターの勇者・f31878)に尋ねた。
「そうですわね。電子さんは例外ですわ。アタシは普通にワンプレートでお腹いっぱいやね」
落ち着いた様子で、ピンチンはもぐもぐと美味しいランチプレートをマイペースに食べている。
その隣にいるアメリア・イアハッター(夢想空流・f01896)は、空色に染まるトロピカルなソーダを飲みながら、空を眩しそうに見上げているようだ。
「それで、もしよければ……そろそろ、モチーフについて、意見を聞きたいんだけど。もし良いのがあったら、教えて欲しいんだ」
「モチーフってどんなもんでもいいのか?」
艶やかなポニーテールを揺らしながら、電子が言う。
「うん、なんでもいいよ。例えば……ありきたりだけど、目の前にある、このランチプレートとか、ね」
「なら、相撲! 力士! 四股! 決まり手! ちゃんこ鍋っ!!」
電子の口から出てきたのは、相撲用語ばかりだった。
「す、相撲の言葉……だね」
「相撲好きだからな! 好きなものは好きっていうのも大事じゃないかって思うんだ」
その電子の言葉に、九天緒夏は何かを感じている様子。
「けれど、せっかくええスポットに来てるんだから、浜辺にちなんだ言葉も見つけた方がええと思うんですわ」
そう指摘するのは、ピンチンだ。ちょっと丁寧にお嬢様っぽく、口を拭いながら。
「そうやね、ビーチパラソルとか、ビーチサンダル、ビーチボール……浮き輪にかき氷……は、まだですわね」
ピンチンのモチーフは浜辺にありそうなものばかり。
「いいね、なんだかすごく夏っぽくて」
それらを書き留めながら、九天緒夏は、静かにずずずと、ソーダを飲んでいるアメリアにも尋ねる。
「お姉さんは、どんなモチーフがいいと思う?」
「私は……」
すくっと立ち上がり、そのままテラスを抜けて、日差しの下へと天高く空を指さす。
「あの空! それに知りたいんだ、空のこと、世界のこと。そしてキミの事!」
「俺の……事?」
まさか、自分のことにまで及ぶとは思っていなかった九天緒夏は、驚きながらも。
「大して面白くない話だけど、いいかな?」
「教えて、聞きたい」
そういって、九天緒夏を覗き込むアメリアに九天緒夏は、照れたように笑顔を見せた。
こうして、猟兵達は九天緒夏へといくつものモチーフ提供を行うことが出来た。
後日、ひとつの音楽作品が動画に公開されるのだが……それはまた別の話。
猟兵達の活躍により、事件は未然に防がれ、彼らの平和が取り戻されたのである。
成功
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