ひやしゅわフルーツ、エンジョイサマー
シルバーレインの世界にも、再び巡ってきた暑い夏。
太陽がギラギラと照り付け、吹く風も熱を帯びている、そんな夏真っ盛りな季節。
だが、暑さにも負けず、相変わらず楽しそうにキャッキャと。
夏を目一杯満喫しているのは、いつまでも男子なふたり。
いや、むしろ何気に女子力が高い……？
そう、ある夏休みの日、鈴鹿・小春（万彩の剣・f36941）が楽しんでいるのは。
「夏みかんとパイン、黄桃ベースにしようかなー」
暑い夏にぴったりな、ひやしゅわフルーツポンチ作り！
そして小春と一緒に。
「お、フルーツの色味が統一されてていいな！ じゃあ俺は……カラフルで超映えるのを作るぞ！」
うきうきと張り切っている、五十嵐・右京（紅い火狐・f35357）である。
それからふたり並んでキャッキャとまずは、フルーツや具材を選んでは取りながらも。
「あとは、砕いた色とりどりのゼリーで彩りを整えようかなって。右京先輩、どう思います？」
「それも映えそうでいいと思う！ じゃあ俺は……キウイにミカンを小さめに切って、白桃とかメロンとかスイカは丸くくりぬいたらオサレじゃね？ あと、花型の杏仁豆腐もいれようかなー」
それからあれこれと、ある程度入れるフルーツやトッピングが決まれば。
悩むのは何も、フルーツポンチの具材だけじゃありません。
「器も色々ありますね、右京先輩はどれにします？ 僕は器はやや大きめ、ガラスで涼やかな感じが出てるのがいいかな！」
「俺は大人オサレな、チューリップ型のシャンパングラスにするぞ」
器だって、ガラスのものからフルーツをくりぬいたものまで、様々で。
その中から小春は、暑い夏にも涼やかに見える、大きめのガラスの器を選んで。
次に選ぶのは、器に注ぐしゅわしゅわサイダー。
「オレンジ風味で炭酸強めな感じのが夏っぽくってよさそうかなーと」
「俺はフルーツがカラフルだから、サイダーは炭酸強めな透明のかなーって」
それから、具材も器もサイダーも選び終われば、盛り付けです！
小春は彩りを見ながら、大きな器に贅沢に選んだフルーツを順に入れていって。
慎重にサイダーを注げば、ひやしゅわパチパチ、強めの炭酸が弾ける爽快な音が。
そして自分のフルーツポンチを仕上げながらも、ちらり。
（「右京センパイだとどんな感じで作るんだろ？」）
やはりそれは気になりつつも、お互いの完成品を見せ合うのを楽しみにして。
完成すれば、早速オリジナルフルーツポンチを楽しく披露し合いつつ。
「ゆっくり食べましょー！ わ、右京先輩のはさすがお洒落ですねー。小さめのカラフルなフルーツと花型の杏仁豆腐がいい感じ！」
「小春のも彩りのバランスがよくて、すげーうまそう！ オレンジのサイダーも夏らしくていいな！」
そうキャッキャ互いのフルーツポンチの感想を言って、映え写真もばっちり撮り終われば――いざ、いただきます！
「ん、ひやしゅわしてて美味いな！」
「それにしても今年の夏も暑いですねー。事件的にはなんだか平穏……いやそうでもないですね！？」
「何かと事件は起こってるもんなぁ」
「なんだか最近他所の世界のスケールで事件の大きさとかの感覚がマヒしてきてるような……いけないいけない」
フルーツポンチをうきうき食べながら、世間話を。
そしてやはり自然と話題になるのは、思い出話。
「僕が本格的に戦い始めたのはマヨイガの戦い辺りだからナイトメアビーストのあれこれは割と記憶に残ってたり」
「俺もやっぱマヨイガ関連は記憶に残ってるなー視肉さんかわいいし。ナイトメアビーストなら、誘森・菓子子の案件は沢山行ったな……」
「右京先輩は料理が得意だから、適任じゃないですか？」
「……なんか変なイロモノゴーストとかもいっぱいいたけど。あとデスクッキングとか……」
「それは右京先輩が不憫……あ、いえ、詩杏先輩はお元気ですか？」
それから昔話もほどほどに。
「最近見つけたいい感じのレシピとかあります？」
「最近流行りの、ライスペーパーを使ったアレンジレシピとかかなー」
「ライスペーパーだと、生春巻きとかですか？」
「生春巻きいいよな！ あとな、お好み焼きとか餃子とか、デザートとかのアレンジレシピまであったぞ」
「そのレシピ、よかったら送ってくれません？」
「ああ、いいぞ！」
女子力が謎に高い、お料理談義や情報交換も。
そして、ひやしゅわフルーツポンチ作りも、それを食べながらのお喋りも、沢山楽しんだから。
「色々忙しくなりそうですけどもこのスイーツで元気も湧いて来たし」
……仕事も猟兵の戦いも頑張らないとね！
そう右京とふたりでキャッキャ楽しく美味しく、活力をチャージするのだった。
成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴🔴
