帝都櫻大戰⑬〜レインボーロード
ブルーアルカディア……この世界の美しい空に浮かぶ多数の浮遊大陸が、この度のサクラミラージュ戦争の煽りを受けて次々に幻朧桜に覆われてしまい、エンシェント・レヰス『イザナミ』の支配下に落ちようとしていた。
イザナミは、サクラエリュシオンを統治していた愛と死の女神だが、いまやその肉体は冥府の|蛆獣《そじゅう》に蝕まれている。
かつて起きたアルカディア争奪戦に馳せ参じた勇士達は「自分達の力ではイザナミにまず太刀打ちできない」と判断したようだ。
彼らは今、必死に『異変に乗じて活発化しようとしている魔獣や屍人帝国の排除』に専念中とのこと。
非常にまずい事態である。
しかし幻朧桜に覆われてイザナミの支配下に落ちた浮遊大陸、そこに現れたるは……レース・フォーミュラ『ウィリアム・ローグ』!
なんと、キャンプ・フォーミュラ『キャンピーくん』の力を利用してやってきたというではないか!
ウィリアムローグは、触れた者を消滅させる雲海「アルカディア・エフェクト」をエアカーの機体から噴出しつつ、超高速で疾走する能力を持っているのだが、これを利用して猟兵と共にイザナミに立ち向かうつもりのようだ。
これは何とも心強い援助だ、と、士気も回復傾向に湧き上がっていく。
「……そして、もしも猟兵の中にアルカディア・エフェクトの後継者が居た場合、ほんの数瞬ながらウィリアムのアルカディア・エフェクトに呼応して「鮮やかに光輝く虹雲」を纏った真の姿に変身し、身体能力とユーベルコードの威力が爆発的に増加した状態で戦えるという予知が出ているようなのです!」
ユミナス・チャイブ(マジカル☆強化ナイト!・f22254)は、その拳を強く握りしめて力説する。
アルカディア・エフェクトの後継者。
ウィリアムが渇望する、「スピードの向こう側」へ到達出来るレベルの力を持つ存在。
果たして、本当に彼を超える能力を持つものなど、現れるのであろうか? 否、この戦況下に於いては小さな願いであっても、持ち続けることが重要なのだとウィリアムは言う。
諦めたらそこで全てが終わってしまうことを、彼は心から懸念しているのだ。
この諦念は、文字通り世界の終わりを表している。
そうなる前に一刻も早く、明日への希望の光を見出さなければならない。
希望を見失わずに此度の「帝都櫻大戰」に挑む者達の中に、きっと存在しているはず──。
さあ、ウィリアム・ローグと共に立ち上がり、エンシェント・レヰス『イザナミ』に対峙しよう!
「アルカディア・エフェクトは、死者には無用の長物……。
命ある者達が纏いし時のみ光輝くこの力を、私は君達に伝えたい……。
故に、君達に懇願する。
君達が得意とする戦闘でもいい。レースでもいい。全力で私に挑み、私を越えてゆけ……!」
ウィリアムの意志を胸に、今、超速戦の幕が上がる!
ロミナ毅流
猟兵の皆様、お疲れ様です! ロミナ毅流です。
エンシェント・レヰス『イザナミ』戦ということで、力強い援軍であるところの「ウィリアム・ローグ」さんがやってきてくれました! キャンピーくんの能力、凄まじすぎる!
彼と共に超高速のその先へ辿り着ける猟兵さん達の活躍が期待される戦場となっております。
アルカディア・エフェクトに辿り着ければ、「鮮やかに光輝く虹雲」を纏った真の姿に変身し、身体能力とユーベルコードの威力が爆発的に増加した状態で戦えるという予兆には、只ならぬものを感じますね……!
プレイングボーナスはそのものずばり、アルカディア・エフェクトを利用して敵を追い込む/アルカディア・エフェクトの後継者の力で戦う/ウィリアム・ローグと協力して戦う、となっております。
きっと、此度の戦場に果敢に立ち向かう貴方にも、その力が秘められているはず……!
覚醒した力で、エンシェント・レヰス『イザナミ』に立ち向かってくださる猟兵様達を強く募集しております。
皆様の最速を超えた先への挑戦、お待ちしております!
第1章 ボス戦
『イザナミ』
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POW : 幻櫻死界
指定地点からレベルm半径内を【サクラエリュシオン】に変える。内部にいる者は活力(体温・燃料等)を激しく消耗する。
SPD : 黄泉変異卵
【冥府の蛆獣】から無限に供給される【生命を貪る蛆獣の卵】を、最大レベル体の対象に一瞬で投擲できる。
WIZ : 火雷大神
自身に刻まれた【オブリビオン化の烙印である腐敗した肉体】を引き裂き、【8体の火雷大神(ほのいかづちのおおかみ)】を召喚する。[8体の火雷大神(ほのいかづちのおおかみ)]は死ぬまで敵を追跡し、【雷】で攻撃し続ける。
イラスト:片吟ペン太
👑11
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴
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種別『ボス戦』のルール
記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。
| 大成功 | 🔵🔵🔵 |
| 成功 | 🔵🔵🔴 |
| 苦戦 | 🔵🔴🔴 |
| 失敗 | 🔴🔴🔴 |
| 大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※このボスの宿敵主は
「💠山田・二十五郎」です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
水心子・真峰(サポート)
水心子真峰、推参
さて、真剣勝負といこうか
太刀のヤドリガミだ
本体は佩いているが抜刀することはない
戦うときは錬成カミヤドリの一振りか
脇差静柄(抜かない/鞘が超硬質)や茶室刀を使うぞ
正面きっての勝負が好みだが、試合ではないからな
乱舞させた複製刀で撹乱、目や足を斬り付け隙ができたところを死角から貫く、束にしたものを周囲で高速回転させ近付いてきた者から殴りつける
相手の頭上や後ろに密かに回り込ませた複製刀で奇襲、残像で目眩まし背後から斬る、なんて手を使う
まあ最後は大体直接斬るがな
それと外来語が苦手だ
氏名や猟兵用語以外は大体平仮名表記になってしまうらしい
なうでやんぐな最近の文化も勉強中だ
桜舞い散る風吹く中に、颯爽と現れた水心子・真峰(ヤドリガミの剣豪・f05970)。
「水心子真峰、推参。さて、真剣勝負といこうか」
本来は手にした太刀を抜刀することはなく、錬成カミヤドリの一振りか脇差静柄(抜かない/鞘が超硬質)や茶室刀を使う戦闘スタイルを好む猟兵である。
その一撃は風を切るように鋭く、速く、美しい。
この帝都で起きている櫻大戰の話は聞き及んでいたが、ここにきて「速さ」を求めるレース・フォーミュラ:ウィリアムの呼びかけた声が届いたのだ。
「命ある者達が纏いし時のみ光輝くこの力を、私は君達に伝えたい……。故に、君達に懇願する。」
光と速さ、それはウィリアムが求める戦術そのものである。
究極までその力を高めることが出来れば、アルカディア・エフェクトの境地に辿り着くことが出来るかもしれない。
しかして、相手はエンシェント・レヰス『イザナミ』、強敵である。
いや、強敵であるからこそ、真峰の心が震えたのかもしれない。
敵に立ち向かう真峰は、真っ向からの勝負を挑むべく、手にした武器を静かに構えた。
イザナミは対峙するや否や、【冥府の蛆獣】から無限に供給される【生命を貪る蛆獣の卵】を、最大レベル体の対象に一瞬で投擲する技、黄泉変異卵を繰り出してきた。
かなりの速度と数である。
これを真峰は太刀鞘でがっしりと受け止める……かと思いきや、その鞘はゆうに百を超える数に複製されたではないか!
真峰の操るユーベルコード【錬成カミヤドリ】によるものだ。
しかも、複製された太刀鞘は全て、真峰の意のままに、念力により個々の操作が可能である。
「はあっ!」
心を込めた一撃が、百を超える色を持ち、イザナミに襲い掛かる!
その数、速度と威力たるや、今にも光り輝き超速に迫ろうという勢いだ。
「これは……私の求めるスピードの向こう側に近い、可能性を秘めている……!」
真峰の速度に、ウィリアムはアルカディア・エフェクトの気配を感じた。
光のように速い一撃一撃が、そのうち本当に光を纏い始めたではないか!
イザナミの攻撃は全て、真峰のカミヤドリに補足され、打ち落とされていく。
確実で、速く、強い。
猛スピードで繰り出された攻撃には徐々に光が宿り──そのうち光は七色に輝きだした!
「アルカディア・エフェクト!」
ウィリアムは唸る。遂にその境地に達することが出来る猟兵が現れたのだ!
鮮やかに光輝く虹雲を纏い、真峰は真の姿となり、イザナミに渾身の一撃を叩き込む。
速く、重く、確実な一筋が、虹色の飛行機雲のように一閃した。
成功
🔵🔵🔴
白斑・物九郎
●SPD
●アルカディア・エフェクトを利用して敵を追い込む
ワイルドハント、白斑・物九郎
俺めのコトは『アルカディア・エフェクトの後継者』と呼べ
フォースオーラ『モザイク状の空間』――
俺めは元からこんなのブン回して戦ってますからよ?
ゲーミング発光する雲を従えるくらい、なんなら普段の延長線上っスよ
行きますでよイザナミ
見てなさいや、ウィリアム・ローグ
今から俺めの過去最大戦速を更新する
初っ端から下駄も脱いじまって――【バニシングドライブ】発動!
卵投擲の射線を【野生の勘】頼みで片っ端から見越して回避しつつ接近(ダッシュ+軽業)、近付いたトコでスピードを乗せに乗せた魔鍵でしこたまブン殴り付けてやりますわ
「ワイルドハント、白斑・物九郎(デッドリーナイン・f04631)。俺めのコトは『アルカディア・エフェクトの後継者』と呼べ」
ウィリアムは戦慄した。
こんなにも確信をもって力強く速さを見せつけに来る猟兵がすぐにも現れるだなどとは思っていなかったのだ。
もしかしたら、程度には考えていたのだが、物九郎の発するオーラたるや、これはひょっとするのではないか……? とすぐさま感じ取った。
(身震いしている……この、私が)
「フォースオーラ『モザイク状の空間』――俺めは元からこんなのブン回して戦ってますからよ? ゲーミング発光する雲を従えるくらい、なんなら普段の延長線上っスよ」
先のバトル・オブ・オリンピアでこれほどの力を持つ猟兵に出会えていたらどれほど幸せだっただろう。
否、彼は今ここに現れてくれたではないか……目の前のオブリビオン、エンシェント・レヰス『イザナミ』をブチのめすために。
しかもそれを生配信しようというのだから、肝が据わっている。
カメラ機材をきっちりとセットした後に、手にした武器をパシリ、と握りなおす。
「行きますでよイザナミ。見てなさいや、ウィリアム・ローグ。今から俺めの過去最大戦速を更新する」
対するイザナミは、【冥府の蛆獣】から無限に供給される【生命を貪る蛆獣の卵】を、対象に一瞬で投擲する技、黄泉変異卵の構えを取った。
こちらも、相当な早さである。
しかし、猫のキマイラである物九郎の目は鋭く光り、次の瞬間即座にユーベルコードを紡ぎ出した。
「初っ端から下駄も脱いじまって――【バニシングドライブ】発動!」
『ザ・レフトハンド――【残像】ON』
【残像を伴う程の高速機動】による素早い一撃を放つのが狙いだ。
また、【下駄を脱ぐ】ことで身軽になれば、更に加速する効果があり、初手からスピード全開での対応になる。
もしかしたら、あまりの速さにカメラの処理能力が追い付かないかもしれない。
イザナミの放つ卵投擲の射線を【野生の勘】頼みで片っ端から見越して回避しつつ接近(ダッシュ+軽業)、近付いたところでスピードを乗せに乗せた魔鍵で──。
「しこたまブン殴り付けてやりますわ」
ニヤリと笑う、その野性味溢れる表情に、イザナミの表情が固まった。
野生の勘で神速を超える動きを乗せ、刻印を宿した左腕で激しい殴打を繰り広げる、その動きはあまりの速さに輝きだし……虹色の雲を一直線に帯び……。
「おらあああああああアアアアアアアアアッ!」
アルカディア・エフェクトを纏い、鈍い打撃音が周囲に何度も響き渡る。
まるで低音のドラムをかき鳴らしているかのようだ。
この速さには、イザナミの力も及ばずただひたすらに攻撃を受け続けるのみ……。
そしてこの様子は、多方面に生配信されている。
視聴者には何が起きたのかわからなかったかもしれないが、まさしく伝説となるに相応しい様子を皆が目の当たりに感じ、息を呑んだのだった。
大成功
🔵🔵🔵
数宮・多喜
【アドリブ改変・連携大歓迎】
よっ、ウィリアムさん。
久しぶりだねぇ、あの時のレースは最高だったよ!
まだ走り足りないけれど、まずは今の状況を何とかしてからだよな。
一緒に目指そうじゃないのさ、虹の向こう側って奴を!
宇宙カブに『騎乗』して、ウィリアムのマシンやや後方で追走するよ。
そうすればイザナミが繰り出してくる火雷大神たちは、拒絶の雲海への接触を嫌って距離を置きながら雷を落としてくるだろ。
それならアタシも同じ『電撃』を使う身だ。同質の『オーラ防御』で受け流しながら、周囲の静電を高めていくよ。
ああ、今こそ後継者としての力を見せてやる。
戦場の雷を虹雲とともに掌握し、とびきりの【超感覚領域】を練り上げる!
「よっ、ウィリアムさん。久しぶりだねぇ、あの時のレースは最高だったよ!」
ライダーズーツをビシリと着こなし現れたのは、数宮・多喜(撃走サイキックライダー・f03004)。
先のバトル・オブ・オリンピアで顔合わせした二人が、再びこうして顔合わせをすることになったのは、此度も戦争の渦中、同じバトルライダーとしての因果だろうか。
「うむ……今回も苛酷な戦場ではあるが、君も健在なようで何よりだ」
多喜の愛車である宇宙バイクの手入れ感を見ると、あの時の思いが鮮明に蘇ってくるようで、ウィリアムは少し胸を熱くした。
「まだ走り足りないけれど、まずは今の状況を何とかしてからだよな。一緒に目指そうじゃないのさ、虹の向こう側って奴を!」
「ああ、共に行くとしよう、宜しく頼む!」
ウィリアムと多喜、最速の先を目指すライダーの熱き魂がここに集う。
多喜は、乗り慣れた宇宙カブで、ウィリアムのマシンやや後方を追走する。
対するイザナミは二人の動きを目で追いながら、自身に刻まれた【オブリビオン化の烙印である腐敗した肉体】を引き裂き、【8体の|火雷大神《ほのいかづちのおおかみ》】を召喚する。
[8体の|火雷大神《ほのいかづちのおおかみ》]は本来死ぬまで敵を追跡し、【雷】で攻撃し続けるのだが、拒絶の雲海への接触を嫌ってか、距離を置いているようだった。
(それならアタシも同じ『電撃』を使う身だ。同質の『オーラ防御』で受け流しながら、周囲の静電を高めていくよ)
ウィリアムに多喜が呼吸をぴったり合わせ、宇宙カブの軌道を調整しながら、より加速していく。
「ああ、今こそ後継者としての力を見せてやる。戦場の雷を虹雲とともに掌握し、とびきりの【|超感覚領域《サイキネティック・テリトリー》】を練り上げる!」
間合いを図って瞬間を見切り、一気に加速させたところで……ウィリアムに続いて多喜の身体も「鮮やかに光輝く虹雲」に包まれて行き──。
『アタシに目を付けたのがアンタの運の尽きさ!』
加速を続けたまま【自身及び味方に対し敵意】を向けたイザナミに、【対象の死角から迸る電撃】でダメージを与える!
「!!」
イザナミの繰り出す|火雷大神《ほのいかづちのおおかみ》達の攻撃より遥に早く、強く、しかし繊細に輝く雷が空を割ってイザナミに命中したではないか!
宇宙カブからは虹色の雲が鮮やかに一筋、軌跡を残し伸びていく……。
桜の花びら舞う青空にペンを走らせたように、とても綺麗なラインが描かれた。
「これぞ……アルカディア・エフェクト! よくぞ到達してくれた!」
「ああ、アンタとアタシなら絶対に負けない走りが出来ると思ってたよ!」
空を駆けながらガシリと熱い握手を交わす二人に、それ以上の言葉はもう必要なかった。
成功
🔵🔵🔴
高崎・カント
真の姿は6枚の翼を持つ真っ白でふわふわのモーラット
周囲に煌めく|虹色の光球《ゆーいっちゃんとの思い出》が浮かぶ
「きゅぴぴぴっ! もっきゅー!」
お空の彼方でもがんばるのですー!
【UC使用】で、ウィリアムさんの機体についてばびゅーんと飛ぶのです
全力で飛んでイザナミさんのところに向かうのです!
きゅ……なんだかとっても疲れちゃうのです
こういうときはおやつを食べて元気になるのです!
もきゅー! あまいのです! おいしいのです!
元気いっぱいになって飛び出すのです
もーきゅ?
すごいのです! 変身しちゃったのです!
わーいなのです! ゆーいっちゃんが見えるのです!
翼を羽ばたかせてイザナミさんに体当たりなのですー!
「きゅぴぴぴっ! もっきゅー!」
お空の彼方でもがんばるのですー! と意気込みふわふわと飛び出したのは、高崎・カント(夢見るモーラット・f42195)。
その真の姿は6枚の翼を持つ真っ白でふわふわのモーラット、周囲には煌めく|虹色の光球《ゆーいっちゃんとの思い出》が浮かんでいる。
既に虹色の輝きを纏っているモーラット、カントにとっては、空を駆る速度を求めるのも難しくはないだろう。
『カントの全力! 受けてみるのです!』
|超電磁モーラット砲V《モーラットレールガン・ビクトリー》を使うことで、より一層の輝きを纏うカント。
【パチパチ静電気】を宿した【カント自身】を射出、[カント自身]は最大レベル回まで、加速・減速・軌道変更することで、全力でイザナミのもとへ挑んでいく。
ウィリアムについて飛ぶその姿は、虹色のわたあめのようだ。
イザナミは、悠々と幻櫻死界を繰り出す。
指定地点からレベルに応じた半径内を【サクラエリュシオン】に変える技で、内部にいる者は活力(体温・燃料等)を激しく消耗してしまう。
きゅ……なんだかとっても疲れちゃうのです
こういうときはおやつを食べて元気になるのです!
もきゅー! あまいのです! おいしいのです!
元気いっぱいになって飛び出すのです
真の姿を展開してユーベルコードを駆使するカントの消耗は激しいが、甘い甘いおやつの力を借りることでより一層の元気を使って飛ぶことが出来る。
もーきゅ?
すごいのです! 変身しちゃったのです!
わーいなのです! ゆーいっちゃんが見えるのです!
|愛する人《ゆーいっちゃん》と一緒なら、どこまでも強く、速く飛べる気がする!
カントの胸には夢と希望がこれでもかと乗って、更なる加速を見せていた。
そして、ウィリアムと共に虹色の輝きを一層強めると……アルカディア・エフェクトの境地に到着した!
スーパーヒーロー、モーラットのカントが遂に、真の虹色の輝きと速度を手にした瞬間だった。
そのままの速さと強さを保ったまま、エンシェント・レヰス『イザナミ』に突撃する!
広がる6枚羽根が虹色に輝き、周囲にはその輝きが降り注ぐように綺麗に放射される。
本当に美しい光景だ。
アルカディア・エフェクトの境地に到達した、一匹の勇敢な夢見るモーラット。
その姿はきっと、永遠にみんなの胸に刻まれることだろう。
大成功
🔵🔵🔵
マデライン・アッシュリア
お久しぶりです、ローグさん
あなたとの素敵なレース、今も忘れません
今回はご一緒できるのなら嬉しいです
勝手ながら死の花嫁である私にとっては
お義姉さまのようにさえ思えるお方、イザナミ様
必ずお救い致します
火雷大神の攻撃を「白薔薇の香気」とオーラで防ぎつつ
結界を張ってその動きを制約します
亡霊のお友達の皆さんによる集団戦術で取り囲み隙を作って
イザナミお義姉さまのもとへまっすぐ突き進みましょう
さあローグさん、共に参りましょう
アルカディアエフェクトと共にUCを発動です
虹色に輝く雲に乗り
かつてローグさんともレースをした万能機動幽霊屋敷アッシュリア館で激突です
お義姉さま、静かな死の世界でまたお会いしましょうね
「お久しぶりです、ローグさん。あなたとの素敵なレース、今も忘れません。今回はご一緒できるのなら嬉しいです」
礼儀正しくぺこりとお辞儀をして、マデライン・アッシュリア(死の花嫁・f32233)は戦地へ臨む。
ウェディングドレスを纏っていながらも、生気のないアッシュリアは、此度の目標であるエンシェント・レヰス『イザナミ』を一瞥すると、悲しみに帯びた瞳を伏せる。
(勝手ながら死の花嫁である私にとっては、お義姉さまのようにさえ思えるお方、イザナミ様……必ずお救い致します)
イザナミは向けられた視線を受け止めつつ、自身に刻まれた【オブリビオン化の烙印である腐敗した肉体】を引き裂き、【8体の|火雷大神《ほのいかづちのおおかみ》】を召喚する。
[8体の|火雷大神《ほのいかづちのおおかみ》]は本来死ぬまで敵を追跡し、【雷】で攻撃し続けるのだが……。
アッシュリアは雷を「白薔薇の香気」とオーラで防ぎつつ、結界を張ってその動きを制約する。
(亡霊のお友達の皆さんによる集団戦術で取り囲み隙を作って、イザナミお義姉さまのもとへまっすぐ突き進みましょう)
周囲にはほの暗い亡霊達が現れ、アッシュリアを援護する。
その隙にイザナミへと突き進む、その姿はまるで一線の雲のよう。
「さあローグさん、共に参りましょう」
ウィリアムに合図を送ると、二人は息を合わせてイザナミへと向かう速度をゆっくりと上げていき──。
『さあ、アッシュリア館が死への旅路へ導きましょう』
ユーベルコード:|アッシュリア館は飛翔し海征き地を駆ける《ブレイクオブホーンテッドマンション》で【LV×100㎞/hで移動する巨大幽霊屋敷】の霊を召喚すると、【呪詛を纏った超高速大質量による激突攻撃】や【高空からの呪詛を纏った超高速降下大圧殺】で攻撃する能力を持つその力でイザナミに迫る。
その勢いたるや、虹色の雲を纏い光り輝く……あのアルカディア・エフェクトの如く!
これにはウィリアムも驚きを隠せない。
かつてバトル・オブ・オリンピアで目にしていたとはいえ、見目可憐な少女が操る「万能機動幽霊屋敷」から、こうも苛烈な速度と攻撃が展開されるとは……そして、二人のアルカディア・エフェクトは空を割き、ほの白い桜の花びらを纏いながら更なる輝きを放って雲のラインを綺麗に描いていく──!
「お義姉さま、静かな死の世界でまたお会いしましょうね」
寂し気でありながらも愛を孕んだアッシュリアのつぶやきは、果たしてイザナミに届いただろうか?
そう感じるほどに、激しい煌めきが尚、桜の空を照らしていた。
成功
🔵🔵🔴
国栖ヶ谷・鈴鹿
【継承】
空の世界……!ならヨナで行く!
ウィリアムさん、いつか受け継いだあのチカラ、使わせてもらいます!
イザナミの攻撃は牽制の射撃と結界術の集中で受け流しつつ、ウィリアムさんのアルカディアエフェクトに合わせて、後継者の力を発動!
ともにスピードの彼方へ向うように、天使核を最大稼働するよ!
ユーベルコヲド!スカイクルーザー・ヨナ、これより吶喊を仕掛けます!
迫る砲弾のような黄泉変異卵を結界術と噴水の受け流しでかわしつつ、最高速度でアルカディアエフェクトを纏った突撃をイザナミの躯を貫くように消滅を伴って突っ切って。
「空の世界……! ならヨナで行く! ウィリアムさん、いつか受け継いだあのチカラ、使わせてもらいます!」
ガシャリ、と鈍い機械音が響く。
国栖ヶ谷・鈴鹿(命短し恋せよ|乙女《ハイカラさん》・f23254)が構えるのは、鋼鉄製のスカイクルーザー・ヨナ。
天才を自称して憚らなず、天真爛漫で大胆不敵なハイカラさんである鈴鹿が操るクルーザーを見て、ウィリアムはかつてのバトル・オブ・オリンピアでの出来事に思いを馳せた。
あの時の猟兵と、またこうして戦場で顔合わせ出来、再び共に戦場を駆けようとしている。
湧き上がる高揚感……空を走るものとしてこれ以上の感動はない。
(イザナミの攻撃は牽制の射撃と結界術の集中で受け流して──)
こちらの僅かな動きに気付いたエンシェント・レヰス『イザナミ』も、対峙しようと技の準備に入った。
【冥府の蛆獣】から無限に供給される【生命を貪る蛆獣の卵】を、対象に一瞬で投擲できる、黄泉変異卵を繰り出してきた! 本当にその速度は一瞬……だが。
「ウィリアムさんのアルカディアエフェクトに合わせて、後継者の力を発動! ともにスピードの彼方へ向う!」
待ち構えていたかのように、ウィリアムが疾走を始める。
それに次いで、鈴鹿が搭乗するヨナ機もぐんぐん加速していく。
天使核を最大稼働させるとゴウンゴウンと音を立て、ウィリアムに負けず劣らずのスピードを出していた。
「ユーベルコヲド!スカイクルーザー・ヨナ、これより吶喊を仕掛けます!」
ブルズアイ・マニューバーを発動させることで【飛空艇】を操縦中、鈴鹿自身と[飛空艇]は地形からの激突ダメージを受けず、攻撃時に敵のあらゆる防護を無視することが出来るのだ。
これにより、イザナミの攻撃を華麗に避けつつ、更に加速を進めていく。
鈴鹿のスクラップビルダーとしての能力が如何なく発揮され、高速移動する飛空艇・ヨナは更に上昇気流に乗り、迫る砲弾のような黄泉変異卵を結界術と噴水の受け流しで華麗に躱す!
そこで、鈴鹿のヨナ機は輝きだした。
「来るか、アルカディア・エフェクト……!」
ウィリアムの期待もその身に載せ、ついに虹色の輝きの世界に到達、そのままイザナミに向けて突撃する!
イザナミの躯を貫くように消滅を伴って突っ切っていく、鮮やかに光り輝く一閃。
ウィリアムの心に熱と安堵が伴い、それは良い意味で胸の痛みを感じさせてくれた。
大成功
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