帝都櫻大戰⑯〜神王VS竜神親分
「帝都櫻大戰への参戦に感謝します。リムは状況を報告します」
グリモアベースに招かれた猟兵達の前で、リミティア・スカイクラッド(勿忘草の魔女・f08099)は現在の状況を語り始めた。
「戦いは第二戦線へと移行し、残る3体の『エンシェント・レヰス』が出現。彼らはサクラミラージュのみならず、他の世界にまで侵略規模を拡大させています」
幻朧帝イティハーサによってオブリビオン化されたエンシェント・レヰスは、望まずして世界に滅びをもたらす。彼らは一体一体が規格外に強大な存在であり、10日もあれば世界を10は滅ぼせるだろう。だが、この未曾有の危機を知った『山本五郎左衛門』と『キャンピーくん』の働きにより、頼もしい援軍も各世界に集結しつつある。
「皆様にお願いしたいのは、サイバーザナドゥに出現したエンシェント・レヰス『神王サンサーラ』の撃退です」
無数の幻朧桜と共にサイバーザナドゥのサイバースペース内部に降臨したサンサーラは、すでに存在していた遅効性の思考破壊プログラム「ヤマラージャ・アイビー」を起点とし、無限に流れ込む骸の海によってサイバースペース全域……ひいてはサイバーザナドゥの|現実《リアル》をも破壊しようとしている。
「神王サンサーラは『骸の海を無限に広げる』という規格外かつ制御不能のユーベルコードを持っており、ただそこにいるだけでいずれ世界の悉くを破壊してしまいます……ですが、ここには山本親分が選抜した『唯一対等に神王と渡り合える者』が、キャンピーくんの力で送り込まれています」
その名は竜神親分『碎輝』。最弱にして最強の竜神である彼は「無限に成長する」という特性を持ち、戦い始めこそ極めて弱いが、戦いが長引けば長引くほど飛躍的に強くなっていく。そう、無限に広がる骸の海すら凌駕するほどに。
「つまり、この戦いの焦点はひとつ。碎輝親分が成長し終えるまで、彼を守り抜けるかどうかです」
戦闘開始時点の碎輝は、重ねて言うが最弱だ。そして戦闘中も骸の海はサイバースペース中に広がっていく。彼を守りながらサンサーラの攻撃を耐え凌ぐのは至難の業だろう――だが、成長した碎輝は頼もしい強者となって猟兵に力を貸してくれるはずだ。
「神王サンサーラは極めて強大なオブリビオンですが、あまりにも強大すぎるがゆえに『完全に無傷の状態』でない限り、世界への顕現を維持することができないようです」
碎輝と共に骸の海を乗り越え、たった「一撃」でもダメージを与えることができれば、サンサーラは一時撤退する。
言い換えれば、現状では撃破する手段が見つからないほど強大だということでもあるのだが、幻朧帝イティハーサの復活も迫る最中では、これで良しとするほかあるまい。
「サクラミラージュを、そしてサイバーザナドゥをエンシェント・レヰスの脅威から救うため、皆様の力をお貸しください」
説明を終えたリミティアは手のひらにグリモアを浮かべ、サイバーザナドゥのサイバースペースへ猟兵を送り出す。
広大無辺の仏国土の主、神王サンサーラ。規格外のオブリビオンとしてこの世に再臨した超存在から、果たして世界を護ることはできるのか。
「転送準備完了です。リムは武運を祈っています」
戌
こんにちは、戌です。
今回のシナリオはサイバーザナドゥに降臨したエンシェント・レヰス『神王サンサーラ』に、竜神親分『碎輝』と共に立ち向かう依頼です。
このシナリオでは下記のプレイングボーナスに基づいた行動を取ると判定が有利になります。
プレイングボーナス……弱い状態の碎輝を守って戦う/強力に成長した碎輝と協力して戦う。
碎輝親分は初期状態では極めて弱いですが、戦闘が長引くにつれて無限に成長し、神王サンサーラの放つ「無限に広がる骸の海」にも対抗できるようになります。
サンサーラも極めて強大なオブリビオンですが、強大過ぎるため「完全に無傷の状態」でなければ現界を維持できず、一撃でもダメージを受ければ骸の海に撤退します。
ですので、このシナリオでは「弱い状態の碎輝を守って戦う」か「強力に成長した碎輝と協力して戦う」か、どちらかに目的を絞ってプレイングを書いていただけば幸いです。
それでは、皆様のプレイングをお待ちしております。
第1章 ボス戦
『神王サンサーラ』
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POW : サンサーラディーヴァ
自身の【眼前】を【広大無辺の仏国土】化して攻撃し、ダメージと【神王サンサーラへの到達不能】の状態異常を与える。
SPD : サンサーラノヴァ
【かざした両掌の間】から、詠唱時間に応じて範囲が拡大する、【五感封じ】の状態異常を与える【神王光】を放つ。
WIZ : 強制転生光
レベル秒間、毎秒1回づつ、着弾地点から半径1m以内の全てを消滅させる【サンサーラの光】を放つ。発動後は中止不能。
イラスト:ぽんち
👑11
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
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種別『ボス戦』のルール
記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。
| 大成功 | 🔵🔵🔵 |
| 成功 | 🔵🔵🔴 |
| 苦戦 | 🔵🔴🔴 |
| 失敗 | 🔴🔴🔴 |
| 大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※このボスの宿敵主は
「💠山田・二十五郎」です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
雪華・風月
サイバースペースからサイバーザナドゥまで及ぶ規模の敵…
流石のわたしには手に余ります…
故に碎輝さんを全力で守り後はお任せする感じでいきましょう…
五感封じの状態異常は武刃息災でなんとかなります…相手の五感封じを反射できたのなら攻撃の狙いが甘くなり有利となるのですが…
もし効いたのなら碎輝さんを背に少し移動
効かなければその場に留まり『霊的防護』に包まれダメージを抑える状態に
雪解雫を『武器受け』攻撃の盾とし『受け流し』自身のダメージも最小限にできるだけ長時間耐え
身を呈して碎輝さんを守らせて頂きます
はい、世界のため…碎輝さん後は…よろしくお願いします……
「サイバースペースからサイバーザナドゥまで及ぶ規模の敵……流石のわたしには手に余ります……」
電脳世界に咲き乱れる幻朧桜に、空間を侵食していく骸の海。その中心に坐する『神王サンサーラ』から、規格外の力を雪華・風月(若輩侍少女・f22820)は感じ取っていた。世界を滅ぼすまで無限に広がる骸の海に対抗する術など、若輩者に持ち得るものではない。
「故に碎輝さんを全力で守り後はお任せする感じでいきましょう……」
「そう言われちまったらやるしかないな! よろしく頼むぜ!」
彼女の背後にいるのは竜神親分『碎輝』。いまだ自他ともに認める最弱の竜神である彼が、神王を止められる可能性を唯一持つ存在だ。「無限に成長する」彼の力がサンサーラに届きうるまで守り抜く、猟兵側の勝機はそれしかない。
「滅びに抗うのか、六番目の猟兵達よ……叶うならばどうか、私を止めてくれ……」
幻朧帝イティハーサの手により望まずしてオブリビオン化し、制御不能のユーベルコードにより骸の海を拡大する。
その両掌をかざしただけで放たれる【サンサーラノヴァ】の光は、生きとし生ける者から五感を封じ、無明の闇へと誘う。受ければ、後はただ呑まれるのみ。
(状態異常は武刃息災でなんとかなります……)
しかし風月の背負った大太刀「柳緑花紅」には呪詛返しの力があり、使い手に対する状態異常や行動制限を自動的に反射する。この【武刃息災】のお陰で彼女は五感を喪わず、神王光を浴びながらもサンサーラの姿を捉えることができていた。
「相手の五感封じを反射できたのなら攻撃の狙いが甘くなり有利となるのですが……」
果たして神王自身に神王光は通じるのか、確証はなかったが【武刃息災】発動前に比べてサンサーラの攻撃の精度は下がった気がする。骸の海の放出は止まらないうえ、もともと無差別なので脅威が消えたわけではないが――この機に乗ずるべきと判断した風月は、碎輝を背にして前に出る。
「碎輝さん、付いてきてください」
「おう!」
押し寄せる膨大な骸の海は、サンサーラと猟兵たちを隔てる障害。これを乗り越えなければ一撃すら与えられない。
霊的防護に身を包んだ風月は伝家の宝刀「雪解雫」を攻撃の盾とし、ダメージを最小限に抑えながら少しずつ進む。
「身を呈して守らせて頂きます」
「アンタ……大丈夫かよ?!」
いくら切り払っても受け流しても尽きる気配のない、広大無辺の骸の海から碎輝を守り、できるだけ長時間耐える。
言うは易く、行うは難し。世界さえ呑み込まんとする濁流に心身を蝕まれながら、風月は己に為せることを懸命に為さんとしていた。
「はい、世界のため……碎輝さん後は……よろしくお願いします……」
「ああ……お前の頑張り、絶対に無駄にはしないぜ!」
彼女が稼いだ時間は幾許か。だが、その時間は碎輝が最弱から最強へと成長するための貴重な糧となる。精根尽き果てるまで粘りきった後、勝利を託してバトンタッチする少女の瞳は、最後の最後まで強い信念の光を宿していた――。
大成功
🔵🔵🔵
神臣・薙人
他世界にも幻朧帝の手が…
エンシェント・レヰスの皆さんのためにも
この世界の人々のためにも
力を尽くさなければなりませんね
碎輝さんがサンサーラに対抗しうる存在ならば
少しでも戦いが長引くようにお護りします
碎輝さんにはなるべく私の後ろにいて下さるようお願い
サンサーラの注意がこちらに向くように
私自身は前に出るようにします
蟲笛で白燐蟲を呼び出し
広範囲に散らばって攻撃するよう指示
少しでも目眩ましになるよう光量は最大に
強制転生光には白燐蟲をぶつけて相殺
不可能であれば碎輝さんを優先して
効果範囲から引き離します
もし碎輝さんが攻撃を受ける事があれば
すぐに桜花絶唱で回復
反動にはぎりぎりまで耐えますが
碎輝さんの無事を優先
「他世界にも幻朧帝の手が……」
サクラミラージュ以外にも幻朧桜が咲き、オブリビオン化した|超古代種族《エンシェント・レヰス》が降臨したことで、帝都櫻大戰はかつてない規模の世界間戦争と化した。神臣・薙人(落花幻夢・f35429)の訪れたサイバーザナドゥでも、サイバースペースから無限に拡大する骸の海によって、またたく間に滅びの時が迫っている。
「エンシェント・レヰスの皆さんのためにも、この世界の人々のためにも、力を尽くさなければなりませんね」
相手は広大無辺の仏国土を統べる『神王サンサーラ』。望まずしてオブリビオンと化した彼にとっても、この世界を滅ぼすのは本意ではない。だが彼の意に反して骸の海の放出は止まることなく、無限に拡大を続けていく。この超存在に正面きって立ち向かえる者――少なくとも可能性がある者はひとりだけだ。
「碎輝さんがサンサーラに対抗しうる存在ならば、少しでも戦いが長引くようにお護りします」
「わかったぜ! ここは任せた!」
戦いの中で無限に成長する竜神親分『碎輝』だが、今はまだサンサーラはおろか猟兵にも敵わぬ最弱の竜神。だが、彼こそがこの世界を救う希望ならば、全身全霊をもって守り抜いてみせよう。薙人はなるべく自分の後ろにいてくれるよう碎輝にお願いしつつ、サンサーラの注意がこちらに向くように、自分自身は前に出る。
「抗うのか……その懸命さが成就することを祈るしか、今の私にはできないが……」
慈悲に満ちた言葉とは裏腹に、サンサーラから放たれる骸の海と【強制転生光】は容赦なく世界を滅ぼさんとする。
生半可なことでは時間稼ぎにすらならない。薙人は竜笛型の蟲笛を吹き鳴らし、ありったけの白燐蟲を呼び出した。
「あなたのお相手は私が務めます」
少しでも目眩ましになるよう、光量を最大にした白燐蟲がサンサーラの光とぶつかる。着弾前に相殺するのが狙いだが、毎秒休みなく放たれる全てを受け切るのはやはり不可能か――とにかく最悪の事態だけは避けるべく、碎輝を優先して効果範囲から引き離さなければ。
「ぐッ! 悪い、ちょっと掠っちまった……」
碎輝もできる限り自衛に努めてはいるが、【強制転生光】を浴びなくても、広がり続ける骸の海からまったくの無傷ではいられない。「無限の成長」が進めばこの程度でダメージを受けることもなくなるのだろうが、現状はまだ最弱に毛の生えた程度だ。
「たとえ拙くとも」
碎輝が攻撃を受ければ、薙人はすぐに【桜花絶唱】で回復する。このユーベルコードは味方のあらゆる負傷・疲労・状態異常を癒やすが、回復量の二割を術者が受けてしまうリスクがある。使いすぎれば自分の首を締めるが、今は躊躇っている場合ではない。
「すまねぇ、助かった!」
「いえ。ご無事でなによりです」
感謝と謝罪を伝える碎輝に、平気であるように見せかけて応じ。あくまで碎輝の無事を優先し、時間を稼ぎ続ける。
反動に耐えられなくなるぎりぎりまで、薙人が自分の持ち場を離れることはなかった。骸の海の拡大が止まることはなく、されど彼が守り続けた竜神親分もまた、静かに成長を続けていた――。
大成功
🔵🔵🔵
栗花落・澪
守るだけなら、僕にも出来る、かな
オーラ防御を纏いつつ翼の空中戦
更に紅色鎌鼬を発動
僕が相手だよ
魔力で大量に増殖させた鎌を自在に操り
それらを攻撃ではなく盾として使用
刃で消滅の光を反射させお返し狙いだけど
当たった時点で効果が発動したとしても
鎌の分身が消える分には何の苦でも無い
ついでに言えば、この技は少ない魔力で
無限に鎌を増やせるのが特徴だから
消されたなら何度でも増やせばいい
碎輝さんには、お世話になったから
一緒に戦ったことは勿論だけど
病弱な僕の相談に乗ってくれたり
一緒にお祭りに行ったり
だから少しでも恩返しを
弱くてもきっと、盾にはなれるから
だから、今は彼の助けを信じて
根競べしましょ、神王様
「守るだけなら、僕にも出来る、かな」
骸の海を無限に広げる『神王サンサーラ』に対抗できるようになるまで、竜神親分『碎輝』を守る。シンプルだが過酷なこの依頼に、栗花落・澪(泡沫の花・f03165)は迷わず名乗りを上げた。オーラの護りを身に纏い、オラトリオの翼で空を舞う。
「僕が相手だよ」
「ああ……私の過ちに、どうか呑まれないでおくれ……」
はかなくも勇ましき定命の者に、サンサーラは慈しむような眼差しを向ける。されど彼の意に反して骸の海の放出は止まらず、その身からは【強制転生光】が絶え間なく放たれる。もはや倒せるかどうかという次元にはない、気を抜けば一瞬で消し去られる相手だ。
「これでも鎌使いなんだよね」
澪は【紅色鎌鼬】を発動し、魔力で大量に増殖させた「清鎌曼珠沙華」を盾として自在に操る。紅色に澄んだ刃の軌跡が美しい弧を描き、骸の海やサンサーラの光を阻む。澪自身、そして碎輝の元には飛沫ひとつも届かせはしないと。
(できれば刃で消滅の光を反射させ、お返しを狙いたいけど)
障害物であれ当たった時点で【強制転生光】は効果が発動するため、理想通りとはいかなかったが。鎌の分身が消える分には澪にとって何の苦でも無い。すぐに新しい鎌を増殖させれば防壁は元通り、骸の海が侵食してくる隙はない。
「ついでに言えば、この技は少ない魔力で無限に鎌を増やせるのが特徴だから、消されたなら何度でも増やせばいい」
「無限には無限で対抗……ということか」
「すげえぜ、あんた!」
一時的なものとはいえサンサーラの攻撃に耐える澪の奮闘に、サンラーラ本人も感嘆し、碎輝も手放しで賞賛する。
厳密には彼の能力は無限ではなく、極めて効率が良いとはいえ限界もあろうが、そんなのは泣き言を言う理由にはならない。
「碎輝さんには、お世話になったから」
「なに言ってんだ、それはお互い様だぜ!」
一緒に戦ったことは勿論、病弱な自分の相談に乗ってくれたり、一緒にお祭りに行ったり。幽世で出会ってから積み重ねた数々の思い出が澪を奮い立たせる。生まれた世界も種族も違っても、二人の間には友情と信頼が結ばれていた。
(だから少しでも恩返しを。弱くてもきっと、盾にはなれるから)
戦いが始まってからどれだけ時間が経っただろうか。サンサーラの攻撃は未だ終わる気配を見せず、骸の海の拡大は続く。こちらも絶えず鎌を増殖させ続けなければ耐え切れない規模だ。それでも自分の後ろに守るべき者がいる限り、澪は絶対に退かない。だから、今は彼の助けを信じて――。
「根競べしましょ、神王様」
「その竜神が、汝の希望か……よかろう」
少しずつ。だが着実に、碎輝が身に纏う電流が激しさを増しているのにはサンサーラも気付いていた。骸の海がこの世界の全てを滅ぼすのが早いか、それとも碎輝が最強まで成長を遂げるのが先か。言うまでもなく後者を信じる澪は、曇りのない表情で前を向き、徹底抗戦を続けるのだった。
大成功
🔵🔵🔵
フィーナ・シェフィールド
アドリブ歓迎!碎輝を守って戦います。
神王サンサーラの、オブリビオンも摂理の一つ、という想いは、影朧と言う存在のある櫻花幻朧界で育ったわたしには、少し気持ちが分かる、かな…。
戦場に着いたら、シュッツエンゲルにモーントシャインのオーラを纏わせて攻撃を受け流す防御結界を形成し、碎輝さんを守ります。
わたしの左右にはツウィリングス・モーントを配置して、イーリスを構えて戦闘準備完了です。
「新たな未来へ…!」
強制転生光をオーラを纏ったエンゲルで防ぎつつ、生命を振り絞って【愛を紡ぐ祈りの唄】を歌い、碎輝さんの負傷を癒し、再行動する活力を与えます。
「どうか、神王を止めて…そして、この世界を守ってください…!」
「神王サンサーラの、オブリビオンも摂理の一つ、という想いは、影朧と言う存在のある櫻花幻朧界で育ったわたしには、少し気持ちが分かる、かな……」
かつて広大無辺の仏国土を築き、オブリビオンが生命に出逢わないようにしたという『神王サンサーラ』。規格外の能力あっての事とはいえ、その意思はフィーナ・シェフィールド(天上の演奏家・f22932)も理解できた。だが、無限に生まれ続ける過去によって、かの理念は脆く崩れ去った。
「止めないと、いけませんね……」
戦場に到着すると、フィーナはマルチドローンプレート「シュッツエンゲル」に「モーントシャイン」のオーラを纏わせて、攻撃を受け流す防御結界を形成し、竜神親分『碎輝』を守る態勢を速やかに整える。自身の左右にはスピーカードローン「ツウィリングス・モーント」を配置し、愛用のマイク「イーリス」を構えて戦闘準備完了だ。
「叶うならば止めて欲しい……私がこれ以上の過ちを犯す前に……」
いまや本人の意志とは無関係に、骸の海を無限に広げる災厄と化した神王サンサーラ。その身から放たれる【強制転生光】も、浴びたものを無差別に消滅させるユーベルコードとなった。このままでは彼を倒すどころか、サイバースペースごと消し去られて終了だ。
「新たな未来へ……!」
そうはさせじとフィーナはオーラを纏ったシュッツエンゲルで【強制転生光】を防ぎつつ、【愛を紡ぐ祈りの唄】を歌う。生命を振り絞って奏でる彼女の歌声には、聞く者の負傷を癒し、身体の奥から再行動する活力を湧き上がらせる力があった。
「うおおお……! 力が沸いてきたぜ!」
いまだ成長途中の碎輝だが、フィーナの祈りの唄に与えられた活力は、その成長速度を加速させる。「オラァ!」と稲妻を帯びた槍を振るえば、広がり続ける骸の海の一部が吹き飛んだ。彼こそが神王に対抗できる唯一の存在という、山本親分の見立ては正しかったらしい。
「どうか、神王を止めて……そして、この世界を守ってください……!」
「任せとけ! うおぉぉぉ……ッ!!!」
その可能性に希望を託して、フィーナは彼を守り癒やすことに専念する。数十枚のプレートから成る「シュッツエンゲル」は、空中に何層ものバリアを展開してサンサーラの攻撃を阻み続け。さらに戦場のどこにいても聞こえるよう、双子月のスピーカードローンが彼女の歌声を拡散する。
「祈りか……ならば私も祈ろう……」
この世界の滅びを望んでいないのはサンサーラも同じ。自らの暴挙を全身全霊をもって阻まんとするフィーナ、そして碎輝の勇姿に、彼も希望を抱きつつあった。どう願ったところで骸の海の放出は止まらないものの――たった一撃。わずかなダメージさえ与えることができれば、彼はこの世界に留まれないのだから。
大成功
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山吹・夕凪
【守って戦う】
如何にして護るというのか
あくまで殺す為の刃、武芸を持つものにはまさに御仏の問い
けれど、禅問答とならず、幾らでも私は答えてみせましょう
両掌より広がる五感封じの神王光
逃げて逃れる術がないのなら、受けてなお進むまで
五感の悉くを封じられても、凪いだ心境にて世界を捉えるは心眼
攻める気配、感情の揺れ、動く肉体の前兆たる気の流れ
そこよりサンサーラを常に正面に捉えてUCを
攻撃は悉くと弾き返し、その勢いを持って見抜いた急所へと体勢を崩す剣戟を
敵が動けば私も早業にて流水の如き歩法をもって応じて常に正面へ
常に凪いだる心境であれば、仏神とて恐れることはなく
ただ前へ
迷うことなく真っ直ぐにと剣刃を奮い、護る
(如何にして護るというのか)
山吹・夕凪(雪色の吐息・f43325)が修めたのはあくまで殺す為の刃。其れを以って"護る"とは、武芸を持つものに対してはまさに御仏の問いだ。ましてや此度の敵は無限に広がり続ける骸の海そのもの――世界そのものを呑み尽くさんとする災いから、なにを護れると言うのか。
「けれど、禅問答とならず、幾らでも私は答えてみせましょう」
困難に直面してなお凛とした佇まいで、夕凪は『神王サンサーラ』の前に立つ。護るべき『碎輝』を背後にかばい、彼が成長する時間を稼ぐために。"さいわい"を探す旅路の中で、悲しみを断つために磨き上げた業の真価が、今こそ問われる時だ。
「ならば見せて欲しい……そなたの辿り着いた答えを……」
サンサーラがかざした両掌から広がる、五感封じの神王光。彼も世界の滅びなど望んでいないにも関わらず、オブリビオンと化せばそのように行動してしまう。かつて広大無辺の仏国土を築いたという|超古代種族《エンシェント・レヰス》の力は、現代においても圧倒的だ。
「逃げて逃れる術がないのなら、受けてなお進むまで」
避ければ碎輝にも当たり、そもそも効果範囲が広すぎる。ならばと夕凪は我が身を盾にして【サンサーラノヴァ】を浴び、五感喪失の異常を甘んじて受けた。訪れるのは無音にして無明の闇――「おい、大丈夫か?!」と叫ぶ碎輝の声も届かない。
「問題はありません。まだ"視えて"います」
五感の悉くを封じられても、凪いだ心境にて世界を捉えるは心眼。武芸の達人が到達する、ある種の超感覚である。
攻める気配、感情の揺れ、動く肉体の前兆たる気の流れ。常人には視えぬものを視て、そこよりサンサーラの所在を常に正面に捉える。
「あらゆる流れを、この刃に」
無念無想の境地に至り、振るうは黒刀『涙切』。濡れたかのように艶やかな黒を称える刃に霊気を纏わせ、押し寄せる骸の海を悉く弾き返す。こちらからの攻撃を捨てて完全に防御と反撃に特化した構え、それがこの【陰転・凪】だ。
「なんと見事な……」
攻撃を弾くだけでなく、その勢いをもって急所を見抜いた剣戟を繰り出し、体勢を崩さんとしてくる夕凪の剣技に、サンサーラも感服を禁じえない。彼が移動すれば夕凪も流水の如き歩法をもってそれに応じ、正面にて相対する状況を崩さない。五感を喪っているとは思えない的確な動きだ。
「常に凪いだる心境であれば、仏神とて恐れることはなく」
「すげぇぜ、あんた!」
揺らがぬ信念をもって、ただ前へ。迷うことなく真っ直ぐにと剣刃を奮い、降りかかる全ての攻撃から碎輝を護る。
人の身でありながら神王相手に一歩も退かぬ夕凪の立ち回りは、竜神親分の心にも感銘を与え。それに呼応するように迸る紫電は、時と共にさらなる成長を遂げつつあった――。
大成功
🔵🔵🔵
地籠・陵也
【アドリブ連携歓迎】
竜神親分には大祓百鬼夜行の際に世話になった。
今更な気もするが、その借りはきちんと返さないとな。
任せてくれ、攻撃するより護る方が得意だから。
俺の目が黒い内は絶対に傷つけさせない……サンサーラ、あんたがそれを望まないなら尚更だ!
【指定UC】を【高速詠唱/多重詠唱】で【回復力/結界術/オーラ防御/浄化/破魔】の術と絡めて発動
敵の攻撃を防ぐだけじゃなくシェルター内の仲間たちの傷を癒す領域を作り上げる。
竜神親分を護るだけでなく、仲間が体勢を立て直す為の【時間稼ぎ】の場を作るのが目的だ。
この護りは例え神王と言えど破れるものじゃない。
俺がいる限り、誰一人として倒れさせはしない……!!
「竜神親分には大祓百鬼夜行の際に世話になった。今更な気もするが、その借りはきちんと返さないとな」
一度ならず二度までも世界の危機に立ち上がってくれた『碎輝』の心意気に、地籠・陵也(心壊無穢の白き竜・f27047)も奮起する。今回の相手もあの『大祓骸魂』に劣らぬ超存在――流石の竜神親分でも相手が悪いようで、救援が必要とあらば応えぬ理由はない。
「悪いが、俺はまだまだ弱い! あいつを止められるようになるまで、悪いがもう少し頼らせてもらうぜ!」
「任せてくれ、攻撃するより護る方が得意だから」
碎輝の「無限に成長する」特性は、無限に広がる骸の海に対抗する唯一の可能性でもある。問題となるのは時間だ。
最弱の竜神が最強に至る時を稼ぐために、陵也はどっしりとした佇まいで『神王サンサーラ』と碎輝の間に立った。
「俺の目が黒い内は絶対に傷つけさせない……サンサーラ、あんたがそれを望まないなら尚更だ!」
「嗚呼……私の放つ骸の海を止める術はない。だが汝らであれば、あるいは……」
本人の意に反して、骸の海を広げるサンサーラ。彼の眼前のサイバースペースは【サンサーラディーヴァ】と化し、広大無辺の領域があらゆる存在の到達を阻む。このままでは誰一人として彼に一矢報いる事もできぬまま、滅びの濁流に呑み尽くされるだろう。
「俺がいる限り、誰一人として傷つけさせやしない……その為の力だ!」
だが陵也は金輪際、そのような最期を受け入れたりはしない。その強固な信念により具現化されるのは【傷創拒絶の絶対障壁】。小さな家ひとつ分はあろうかという規模の防護シェルターが、彼自身と碎輝の身柄をすっぽりと覆った。
「この護りは例え神王と言えど破れるものじゃない」
そう強く信じる心こそが、このシェルターに骸の海さえ阻止する無敵の防御力を与える。さらに回復や浄化・破魔の術と絡めて発動することで、シェルター内は仲間たちの傷を癒やす清浄な気で満たされていた。竜神親分を護るだけでなく、仲間が体勢を立て直すための時間稼ぎの場を作るのが彼の目的だ。
「空気がうまいぜ! ここにいれば伸び伸び成長できそうだ!」
骸の海に汚染されてない澄んだ空気を胸いっぱいに吸って、碎輝は気分良さそうにしている。サイバースペース中、いやサイバーザナドゥの何処にいても安心できない現状で、このシェルターこそ唯一の安全地帯。すでに戦い疲労した猟兵も、ここに入れば休息を取れるだろう。
「俺がいる限り、誰一人として倒れさせはしない……!!」
オブリビオンに家族と心を奪われたあの日から、鍛え上げてきた"守護"の力。誰にも自分たちのような想いをしてほしくないという信念のもと、陵也はその力を全開で行使する。広大無辺の仏国土も、無限に広がる骸の海も、彼の領域を侵すことはできない。
「見事……! 若き竜人よ、汝の魂を讃えよう……」
止まらない骸の海の濁流を受けてなお屈さぬ、はかなくも強き生命の輝きに、サンサーラもまた一縷の希望を見た。
彼らならば、或いは自分から世界を救ってくれるのではないかという期待もしくは祈り。それに応えるかのように、絶対障壁の中で竜神親分の稲妻が輝く――。
大成功
🔵🔵🔵
紫・藍
藍ちゃんくんでっすよー!
時間を稼ぐのは得意でっすので任せて欲しいのでっす!
カモンドーム!
それでは碎輝の親分さん、成長するまで藍ちゃんくんのライブをお楽しみくださいなのでっす!
防御力と治癒力の増強だけでなく、進入不可効果もあるのでっしてー。
これ、神王さんの到達不可と合わせて互いに弾き合う形になるのではー?
好都合でっすけどねー!
仏国土の中に築城されモーセの如く骸の海を割っている藍ちゃんくんのドーム、絵面がすごいのでっす!
到達不能の方はきっと親分さんと協力して戦う方々がなんとかしてくれるかと!
無限と無限の戦いではなく、無限VS無限+1+1+1……でっすのでー!
ではではバトンタッチなのでっすよー!
「藍ちゃんくんでっすよー! 時間を稼ぐのは得意でっすので任せて欲しいのでっす!」
元気いっぱいの名乗りと共に、骸の海溢れるサイバースペースに現れたのは紫・藍(変革を歌い、終焉に笑え、愚か姫・f01052)。アーティストにして|アイ《藍》ドルである彼にとっては、敵の命よりも「お時間を頂戴」するほうが、自分のスキルを発揮しやすいだろう。
「カモンドーム!」
マイクを構えて一声叫べば、彼の後方は巨大なドーム会場に。ずらりと並んだ客席に竜神親分『碎輝』が招かれる。
これより始まるのは【“I”nv“I”nc“I”ble】。まだ夏は終わっていないとばかりに、アツいサウンドがサイバースペースに鳴り響く。
「それでは碎輝の親分さん、成長するまで藍ちゃんくんのライブをお楽しみくださいなのでっす!」
「やったぜ! 特等席ってヤツだな!」
ドームから藍の姿が一番よく見える座席で、ライブを観賞する碎輝。そんな事してる場合なのかと思うかもしれないが、このドームには防御力と治癒力の増強に加えて、進入不可効果もある。敵に邪魔されず成長に専念できる安全地帯なのだ。
「これ、神王さんの到達不可と合わせて互いに弾き合う形になるのではー? 好都合でっすけどねー!」
「音楽と芸術の力が、まさか私の【サンサーラディーバ】とすら拮抗するとは……驚いた」
藍の前方には広大無辺の仏国土、後方にはドーム。仏国土を越えて神王サンサーラに到達する術を藍は持たないが、対するサンサーラもドームに干渉できない。ライブが終わるまで、その内部は骸の海の侵入すら拒絶する、お客様以外立ち入り禁止の領域だ。
「仏国土の中に築城されモーセの如く骸の海を割っている藍ちゃんくんのドーム、絵面がすごいのでっす!」
高所から見下ろせば、藍を起点とした半径約150mの半球状のスペースだけが、小島のように骸の海から浮いている。
荒れ狂う濁流にも負けじと、せめて歌声だけでも広大無辺の果まで届けとばかりに、藍はただ力の限りに熱唱する。
「到達不能の方はきっと親分さんと協力して戦う方々がなんとかしてくれるかと! 無限と無限の戦いではなく、無限VS無限+1+1+1……でっすのでー!」
「仲間を信じて、自らは時間稼ぎに徹するか……見事だ」
「カッケーぜ、あんた! 歌もすげーイケてるしよ!!」
一見ただ歌って踊っているだけのように見えて、並々ならぬ覚悟と自信がなければやれる事ではあるまい。世界が滅ぶか否かの瀬戸際で、みんなの勝利を信じて明るいパフォーマンスを続ける、その姿は碎輝やサンサーラの心にも熱い感情をもたらした。
「だいぶ成長できたぜ! ありがとな!」
「ではではバトンタッチなのでっすよー!」
ライブ終了までたっぷりドームで英気を養った碎輝は、藍とハイタッチすると槍を握って飛び出していく。その身に帯びた電流が先程よりも激しくなっているところを見ると、どうやら順調に成長できたようだ――無限の骸の海に対抗する無限の成長、その真価がヴェールを脱ぐ時は、もう間もなくである。
大成功
🔵🔵🔵
アラン・スミシー
ふむ、時間稼ぎをすればいいと。
前座はそれなりに得意分野のつもりなんで、豪華客船にでも乗ったつもりで待っていてくれ。
さて、眼前ということはそれなりに距離を詰めたほうが良いということかい。仏国土等というが私はブッディストではないので詳しい事は分からないが、とにかく無限に広いという事か。ならば無限に何が有っても良いわけだ。つまり身を隠す程度のものには困らないと。
ならば手がある。奴の眼の前に弾丸を見せつけてやれば良い。鉛玉が無限の空間になった所でそれだけだ。後は根気と弾丸が尽きるまでこれを続けるだけさ。
フィニッシュは無限さえ超えるドラゴンがなんとかしてくれるだろうさ。
「ふむ、時間稼ぎをすればいいと」
サイバースペースからサイバーザナドゥの全てを呑み込まんとする骸の海を前にして、アラン・スミシー(パッセンジャー・f23395)が受けた依頼は、竜神親分『碎輝』が成長するまで彼を守りながら持ち堪えること。時間稼ぎとは言っても命懸けの大仕事に、この男は悲壮感も切迫感もなく飄々としている。
「前座はそれなりに得意分野のつもりなんで、豪華客船にでも乗ったつもりで待っていてくれ」
「すげえ自信だな! そこまで言うなら任せるぜ!」
こうした正念場における猟兵の実力は知っている。無限に成長する自分を一度ならず討ち倒した彼らなら、無限に広がる骸の海にだって負けないだろう。そう考えた碎輝はアランの言う通り待機して、自らの成長に専念する事にした。
「さて、眼前ということはそれなりに距離を詰めたほうが良いということかい」
「それが汝に可能であれば……な」
およそ『神王サンサーラ』の視界に入る範疇は、すでに【サンサーラディーバ】と化している。かつて彼が統治した広大無辺の仏国土は、見た目よりもはるかに広大な空間が収められているようで、アランが走ってみてもサンサーラとの距離は一向に縮まる気がしない。
「仏国土等というが私はブッディストではないので詳しい事は分からないが、とにかく無限に広いという事か。ならば無限に何が有っても良いわけだ。つまり身を隠す程度のものには困らないと」
ならば手があると、彼は手頃な障害物に隠れ、足を止めて撃ち合う戦法を取った。どうせ到達できないのであれば、奴の眼の前にありったけの弾丸を見せつけてやれば良い。映画ではお馴染みのソードオフ・ショットガンにピースメーカー、どちらも弾薬のストックは十分にある。
「鉛玉が無限の空間になった所でそれだけだ」
【足止め】戦法に徹している限り、アラン自身もあらゆる攻撃に対してほぼ無敵になる。仏国土に鳴り響く銃声と鉛玉の雨は、サンサーラ本体を害することは無かったものの、彼もまた【サンサーラディーバ】や骸の海からダメージを受けない。互いに有効打のない拮抗状態、時間稼ぎとしては上々だろう。
「後は根気と弾丸が尽きるまでこれを続けるだけさ」
「そんな鉄の筒だけで私に張り合うとは、大したものだ」
気を抜けばあっという間に呑み込まれそうな状況下で、それでもユーモアを絶やさないアラン。どんな時も『希望』を淡々と実践するのが彼のスタンスだ。たとえ勝つ術がなくたって、ここで相手を釘付けにした1分1秒が勝利に貢献するのなら、いくらでも前座を務めよう。
「フィニッシュは無限さえ超えるドラゴンがなんとかしてくれるだろうさ」
銃をリロードしながらちらりと後ろを見やると、そこには「任せとけ!」とばかりにサムズアップする碎輝の姿が。
あちらさんの成長もいい具合に進んで、そろそろ攻勢に打って出られる頃合いかもしれない。これまで防戦に徹するばかりだった猟兵&竜神親分の、戦いの潮目が変わろうとしていた――。
大成功
🔵🔵🔵
凶月・陸井
相棒の時人(f35294)と
世界に降り立つと
なんていうか現実感がない
これは碎輝も攻め辛いだろう
「猟兵だ。助太刀に来たよ!」
どの戦場も大変な戦いだけど
此処は俺達向きだ
碎輝を護って成長の時間を稼ぐ
「護るのは、任せてくれ」
敵は強大な上に極限の戦いだけど
まずは敵の攻撃を凌ぐ為に
相棒の護りの力に入るよ
「あぁ、まずは任せた、相棒」
初撃を凌いだら俺は即座に
【水遁「霧影分身術奥義」】を使用
高速移動する膨大な数の俺の分身で
敵の狙いを定めさせない
敵からしたら羽虫くらいな物だろうけど
だからこそ時間は稼げる
「鬼さん此方、ってな!」
相棒の護りで防ぎ、俺の分身で攪乱し
後は碎輝の番だからな
「そろそろ行けるか?出番だよ!」
葛城・時人
相棒の陸井(f35296)と
世界全体が泡立って
でも碎輝が決然と立つのが見える
「猟兵だよ!」
辺りは異様な音と雰囲気に満ちて
平常心を保つのも難しいけど
「俺達が護るから安心して!」
敵が此方に気付く気配…!
急がないと
UCヘリオンスフィアを詠唱する
俺は光り輝くヘリオンとして此処に立つ!
「碎輝、陸井!俺の後ろに!!」
この記憶の錫杖を、ヘリオンとして掲げる
俺の背にいる限り
どんな攻撃もダメージは百分の一
近付かれたら下がればいい
「時を稼いだ後は碎輝…君の出番だ!」
碎輝を狙って来るのは分ってるけど
それは俺達の武器と陸井の分身で全力で抑え込む
時が来れば最高に強大な龍神親分が顕現する!
「さあ!」
戦いも最後まで見守ろう
「なんていうか現実感がないな。これは碎輝も攻め辛いだろう」
【サンサーラディーバ】化したサイバースペースに降り立った凶月・陸井(我護る故に我在り・f35296)は、率直な感想を口にする。どれだけ精巧に造られていても、ここにある全ては仮想現実か、すでに滅びし過去の再現――だが、ここを起点として世界全てを呑み込もうとする骸の海は、紛れもない現実だ。
「あっ、あれは……」
そんな世界全体が泡立って、それでも『碎輝』が決然と立つのを葛城・時人(光望護花・f35294)は見た。自他ともに認める最弱の状態でも、心意気だけは常に竜神親分の名にふさわしく。一分一秒ごとに成長を続ける彼の奮戦を無駄にしないために、二人は駆けつけたのだ。
「お? あんたたちは……」
「猟兵だよ!」
「猟兵だ。助太刀に来たよ!」
こちらに気付いた碎輝へと、二人は手短に名乗りを上げる。辺りはすでに異様な音と雰囲気に満ちて、平常心を保つのも難しいような状況だが、まだ世界は骸の海に呑み尽くされてはいない。|超古代種族《エンシェント・レヰス》の侵攻が始まった今、どの戦場も大変な戦いながら、此処は自分達向きだと彼らは考えていた。
「護るのは、任せてくれ」
「俺達が護るから安心して!」
「おう! 頼もしいぜ!」
碎輝を護って成長の時間を稼ぐ。力無き者の盾たる事を誓い、『護』の一文字を掲げて護るべきを護る、そんな彼らにとってはいつも通りのこと。相手は強大な上に世界の存亡を賭けた極限の戦いだが、それだって学生時代から未経験の話ではない。
「敵が此方に気付く気配……! 急がないと」
仏国土の主たる『神王サンサーラ』が両掌をかざすと、五感封じの【サンサーラノヴァ】と共に骸の海が押し寄せてくる。時人は急いで【ヘリオンスフィア】を詠唱し、領域を展開。光り輝く超能力者「ヘリオン」として戦場に立つ。
「碎輝、陸井!俺の後ろに!!」
「あぁ、まずは任せた、相棒」
「わかったぜ!」
陸井もまずは敵の攻撃を凌ぐ為に、相棒の護りの力に入る。信頼の深さを感じさせる迷いのない動きを見て、碎輝も素直に言う通りにする。その直後、サンサーラの攻撃が彼らの元に到達するが、時人は錫杖を握って微動だにしない。
「この記憶の錫杖を、ヘリオンとして掲げる俺の背にいる限り、どんな攻撃もダメージは百分の一」
聖なる光が神王光を相殺し、骸の海を浄化する。自身の射程外からの攻撃を全て軽減するのが【ヘリオンスフィア】の特性だ。それに気付いたサンサーラが、もし射程内まで近付いて来ようとすれば下がればいい。広大無辺の隔たりが逆に有利に働くだろう。
「時を稼いだ後は碎輝……君の出番だ!」
「おう!」
時人の背後で碎輝がバチバチと稲妻を散らしているのが聞こえる。ここまでの戦いで彼も急速に成長を遂げ、もはや最弱とは言えない段階になった。じきに逆襲に転じられるだろう――となれば、その力を警戒した敵が碎輝を狙ってくるのも予想はついた。
「水練忍者の奥義、ってな」
ゆえに時人が初撃を凌いだら、陸井も即座に【水遁「霧影分身術奥義」】を発動。膨大な数の自分の分身を召喚し、ばらばらに高速移動させて敵の狙いを定めさせない。ただの目くらましの幻ではなく、全てが本人と同様の性能を持つ実体だ。
「鬼さん此方、ってな!」
「鬼呼ばわりは心外だが……無視もできぬか」
それでもサンサーラからすれば羽虫くらいな物だろうけれど、だからこそ時間は稼げる。神王光を浴びた分身が次々と骸の海に呑まれていく、その少しの間でも今は貴重なのだ。太刀打ちできないのは承知の上で陸井は分身を呼び出し続け、敵の注意を引きつけんとする。
「相棒の護りで防ぎ、俺の分身で攪乱する。後は碎輝の番だからな」
「狙って来るのは分ってるけど、それは俺達の全力で抑え込む」
能力者にして猟兵二人がかりの、全身全霊を賭けた時間稼ぎ。骸の海を無限に広げるサンサーラの力は圧倒的と言うのも憚られるレベルだが、それでも彼らの護りを崩すには至らず、希望をかき消す事もできない。そして時が来れば、最高に強大な竜神親分が顕現する。
「そろそろ行けるか? 出番だよ!」
「さあ!」
「おう! いっくぜぇぇぇぇ!!!」
長い、長い――本当に長く感じられた忍耐の時を経て、ついに碎輝が吼えた。稲妻と共に飛び出した彼は、黄金の槍を力任せに繰り出す。すると広大無辺の仏国土に雷鳴が轟き、無限の骸の海がみるみる焼き払われていくではないか。
「これは……!」
「まだッまだぁッ!!」
これぞ最弱の竜神親分『碎輝』の力。止まることを知らぬ"無限"の成長は、遂にサンサーラの"無限"に追いついた。
骸の海の拡大を食い止め、さらには押し返さんとする光景を見れば、妖怪親分仲間である山本五郎左衛門が、彼をここに送り込んだのも納得できるだろう。
「すごいな」
「あぁ」
これまでの鬱憤を晴らすように暴れまわる親分の勇ましさを前に、時人と陸井は笑みを浮かべる。これでこそ自分たちも頑張った甲斐があったというもの。無事に役割を果たした後も、彼らはこの戦いを最後まで見守るのだった――。
大成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵
ダーティ・ゲイズコレクター
私はダーティ!ダーティ・ゲイズコレクター!
凶悪で極悪で劣悪で最悪な魔王ダーティとは私のことです!
何ですかあのキンキラキンな人は!
超目立ってます!
しかも超ワルなことしてますし!
絶対に許せません!
というわけで碎輝さん!強くなるまでお守りします!
骸の海は『催眠術』による自己暗示で無限の視線を浴びていると錯覚させれば無限に{ゲイズ・パワー}が得られるので無限の『オーラ防御』で防ぐことができます!
そして成長した碎輝さんと一緒に{ブライトホーリーランス}で攻撃です!
8thKingになるためにも負けるわけにはいきません!
やれるやれる絶対できる!頑張れ私!超頑張れ!うぉー!
(UC【逆悪!理穢命捻災禍煌】発動)
「私はダーティ! ダーティ・ゲイズコレクター! 凶悪で極悪で劣悪で最悪な魔王ダーティとは私のことです!」
サイバースペースに颯爽と降臨し、いつも通りに名乗りを上げるダーティ・ゲイズコレクター(Look at me・f31927)。だが残念なことに、今は彼女に注目する余裕がある者はほとんどいないだろう。それよりも印象的かつ未曾有の危機が眼前に迫っている状況では。
「何ですかあのキンキラキンな人は! 超目立ってます! しかも超ワルなことしてますし! 絶対に許せません!」
神々しい後光を放ちながら、骸の海をサイバースペースに流出させる『神王サンサーラ』。次代デビルキングの座を狙って日々悪行に励むダーティからすれば、強大なライバル出現というわけだ。このまま彼にサイバーザナドゥを滅ぼされてしまったら、この世界で悪事を働く余地がなくなってしまう。なんとしてもジャマしなければ。
「というわけで碎輝さん! 強くなるまでお守りします!」
「おう! すまねえ、よろしくな!」
この瞬間も無限の成長を続ける竜神親分『碎輝』は、いよいよサンサーラに匹敵するレベルまで成長しつつあった。
あと暫しの時を稼ぐために、ダーティは身を挺して彼をかばう。だが広大無辺の仏国土より押し寄せる、無限の骸の海に対抗する手段はあるのか。
「骸の海は無限の視線を浴びていると錯覚させれば無限に{ゲイズ・パワー}が得られるので、無限のオーラで防ぐことができます!」
だいぶ無理矢理な理屈にも聞こえるが、そこを催眠術による自己暗示でなんとかしてしまうのが悪魔のピュアさだ。
視線誘導の悪魔であるダーティは、他人に視られるほどパワーが増す。「骸の海からの視線」を浴びて膨れ上がった赤紫色の矢印オーラが、彼女と碎輝を護るように渦を巻いた。
「悪魔なる種族……やはり侮れぬか」
4体のエンシェント・レヰスは何れも強大な種族だが、それ以外に強者が存在せぬわけではない。一時の事とはいえ【サンサーラディーヴァ】より侵食する骸の海に耐えてみせたダーティには、サンサーラも感嘆せざるを得なかった。
「今度はこっちの番です! いきますよ碎輝さん!」
「おうよ! いくぜいくぜいくぜぇ!!」
耐える時間が終われば反撃のターンだ。ダーティは聖なるエネルギーを束ねた「ブライトホーリーランス」を構え、成長した碎輝と一緒に突っ込んでいく。骸の海をなぎ払い、広大無辺の仏国土を踏破して、その果てにいる神王に到達するために。
「8thKingになるためにも負けるわけにはいきません!」
ダーティの心を支えるのはデビルキングになりたいと強く願う想い。情欲の煌めきは摂理を穢し、運命を捻じ曲げ、あらゆる難行に成功の可能性を導きだす。どんなに実力の差が歴然でも、一縷の望みにさえ満たずとも、諦めなければ届くのだ。これぞ【逆悪!理穢命捻災禍煌】である。
「やれるやれる絶対できる! 頑張れ私! 超頑張れ! うぉー!」
「その意気だぜ! うおぉーーー!!」
腹の底からやる気を絞り出すダーティに、碎輝も呼応して雄叫びを上げる。迸る稲妻と矢印オーラが混ざりあって、ふたつの槍が骸の海を貫き道を指し示す。止まることを知らない欲望と成長は、一歩ずつサンサーラに迫りつつあった――。
大成功
🔵🔵🔵
黒城・魅夜
碎輝さんをお守りすればいいのですね
私は本来殺し屠り滅ぼすもの、守るものではありませんから
多少荒っぽくなるでしょうが
我慢してくださいね碎輝さん、ふふ
一番簡単な守り方は……一緒にいることです
鎖で碎輝さんを縛って背負い
結界とオーラでガードしつつ戦場を駆け抜けていきます
騒がないでください男の子でしょう
だから我慢してくださいねと言ったのです、ふふ
成長に十分な時間を稼ぐまで攻撃を見切りと第六感で回避し続けます
多少きついですが限界は突破するためにあるもの
覚悟はそのためにあります
心眼で攻撃の隙を看破し接近
神の名を持つものよ
私こそはダンピール、生まれながらの神殺しと知りなさい
UCを発動です
さあ碎輝さん、今ですよ
「碎輝さんをお守りすればいいのですね」
骸の海を無限に広げる『神王サンサーラ』に、正面きって対抗できる存在は竜神親分『碎輝』のみ。彼が成長するまで守ってほしいとの依頼に、黒城・魅夜(悪夢の滴・f03522)はにこやかな微笑みで応じた。優しげだが、なぜか寒気を感じるのは気のせいだろうか。
「私は本来殺し屠り滅ぼすもの、守るものではありませんから多少荒っぽくなるでしょうが、我慢してくださいね碎輝さん、ふふ」
「お、おう……ちょっと不安だけどやってやるぜ!」
護衛としては穏やかではない物言いに碎輝も困惑するが、ここでビビってるようでは親分など務まらない。もとより危険は当然の戦い、どんなやり方でもどんと来いと胸を張るが――そんな彼の予想を、魅夜の行動は軽々越えてきた。
「一番簡単な守り方は……一緒にいることです」
「え? ちょっ、うわぁぁぁ?!」
魅夜は主武装である「呪いと絆」の鎖で碎輝を縛って背負い、結界とオーラでガードしつつ戦場を駆け抜けていく。
確かにこれなら物理的に離れようがなく、どんな攻撃からも至近距離で守ることができるが、荷物のように拘束された碎輝の気分は如何ばかりか。
「騒がないでください男の子でしょう」
「いや、だってよぉ?!」
絶対に離れないためだろうが鎖の拘束力は強く、今の碎輝では抜け出せないレベルだ。いくら信用はしても身動きを制限されるのは不安になるもので、つい反射的にもがいてしまうが、もちろん魅夜は鎖を解かない。あくまでも安全面の都合から。
「だから我慢してくださいねと言ったのです、ふふ」
可笑しそうに微笑みつつ、魅夜は碎輝が成長に十分な時間を稼ぐまで、きっちりと護衛の仕事をする。サンサーラが放つ【強制転生光】と骸の海は、世界を滅びに導く無限の力。第六感を研ぎ澄ませて見切りと回避に専念しなくては、こちらまで呑み込まれる。
(多少きついですが限界は突破するためにあるもの。覚悟はそのためにあります)
仮に碎輝という護衛対象がいなくても、ここを耐え凌ぐのは至難の業だっただろう。それでも魅夜は希望を捨てず、眼前の悪夢を引き裂くという決意をもって、敵のわずかな隙を心眼で看破する。降り注ぐ転生光を掻い潜り、可能な限り接近すると、口元に先程までとは別種の笑みを浮かべ――。
「神の名を持つものよ。私こそはダンピール、生まれながらの神殺しと知りなさい」
唱えしは【神を殺し聖を穢すその名を畏れよ我の名を】。守護のために身に帯びていた結界から、漆黒の鎖の群れが放たれる。これは特に神聖な存在に対して絶対即死の特性を有する、対神特化型ユーベルコード。応用すれば神聖属性の攻撃を中和・無効化することもできる。
「神王と呼ばれた私に、神殺しか……確かに汝は、私の天敵足りうるやもしれぬ……」
サンサーラも一目でその危険性を見抜いたのだろう、【強制転生光】を始めとするありったけの光を放って、神殺しの鎖を相殺する。策を練り、隙を突き、弱点を狙って、それでもまだ無傷なのは流石としか言いようがない。しかし、今のは彼も対応に専念せざるを得なかったはずだ――。
「さあ碎輝さん、今ですよ」
「やっとだなッ! いくぜッ!」
その直後、守護の鎖より解き放たれた碎輝が、動けなかった分の鬱憤を乗せて雷撃を放つ。背負われている間も続いていた「無限の成長」は、サンサーラが放つ骸の海を灼き、サイバースペースの侵食を押し返すレベルとなっていた。
「おお……!」
骸の海ばかりか、自身の元にまで迫らんとする稲妻を見て、サンサーラが上げたのは恐怖ではなく期待と歓喜の声。
幻朧帝の手によって望まずしてオブリビオン化した彼にとっても、碎輝の成長は希望である。悪夢の鎖が守り抜いた希望は、一秒前よりも強く、鮮烈に輝きを放っていた。
大成功
🔵🔵🔵
ルクレツィア・アストリュード
一撃当てるだけでも至難の存在。
未だ『答え』は示し得ず、か。
けれど、今は今、為すべきことを為すだけ。
というわけで碎輝親分、宜しく。共に戦っていくとしよう。
敵の攻撃は、親分だけでなくボクも一度受けたら終わり。
確実に避けられるよう、極力敵と距離を取る。
その軌道を【瞬間思考力】で適宜判断、SkyWalkerの【推力移動】で加速して躱す。
親分に対しては、最初のうちはボクと一緒に引っ張り回したり【念動力】で引っ張ったり吹き飛ばしたりして回避を手伝う。
親分が充分強くなったら攻勢へ。
放たれる光は、ボクが明鏡湖光で斬り開く。此処まで散々見たんだ、全てを消滅させる光だって斬ってみせる。
これが、今示せる『答え』。
「一撃当てるだけでも至難の存在。未だ『答え』は示し得ず、か」
その剣で『全て』を斬ることは、果たして可能なのか、否か。その問いへの答えを求めて生み出されたルクレツィア・アストリュード(終極フラガラッハ・f30398)から見て『神王サンサーラ』はひとつの課題となり得る存在だった。あれを斬ることができれば『答え』の証明にまた一歩近付くだろうに、己の未熟さが歯がゆい。
「けれど、今は今、為すべきことを為すだけ」
神王をこのままにしておけば、無限に放たれる骸の海は十日程でサイバーザナドゥを呑み込むだろう。ルクレツィアも猟兵の一人として、見過ごしてはならぬ事態だ。たとえ自らの手で斬る事が叶わずとも、必ずや食い止めなければ。
「というわけで碎輝親分、宜しく。共に戦っていくとしよう」
「おうよ! こちらこそヨロシクな!」
無表情に淡々と身構えるルクレツィアに対して、竜神親分『碎輝』は元気いっぱいに応じる。時間経過に応じて無限に成長する彼の特性は、サンサーラに対抗しうる猟兵側の切り札だ。問題は、十分に成長しきるまで彼が生存できるかどうかだが。
(敵の攻撃は、親分だけでなくボクも一度受けたら終わり)
必殺の【強制転生光】を確実に避けられるよう、ルクレツィアは極力敵と距離を取る。彼方より飛来する光の軌道をアンサーヒューマンの瞬間思考力で適宜判断し、斥力場を発生させるブーツ「SkyWalker」の推力移動で加速して躱す。ここからは一瞬一瞬の判断ミスが命取りだ。
「親分、気をつけて」
「おっと危ねえ、ありがとよ!」
碎輝がまだ弱い最初のうちは、一緒に引っ張り回したり、時には念動力で引っ張ったり吹き飛ばしたりして、回避を手伝うルクレツィア。だが少々経てば彼女が世話を焼く必要はすぐになくなった。彼女が到着する前の戦闘でも碎輝は成長を続けており、サンサーラにも対抗しうる最強の竜神に成りつつあった。
「世話になったな。ここから挽回するぜ!」
「うん。ならボクも」
碎輝が充分に強くなったら、いよいよルクレツィアも攻勢へ移る。広大無辺の仏国土と無限に広がる骸の海を越え、発生源たるサンサーラの元へ。親分が「オラァッ!」と気炎と稲妻を吐けば、押し寄せる過去の濁流は消し飛ばされ、一筋の道が切り開かれる。
「まだ希望を捨てぬ、強き者達よ……私の元まで辿り着けるか……」
自身を止めてくれる者を待ち望みながらも、オブリビオンと化したサンサーラは攻撃を止められない。無差別に全てを消し去る【強制転生光】がまたしても放たれる――だが、そこで今度は自分が道を斬り開かんと、正面より相対したのはルクレツィアであった。
「此処まで散々見たんだ、全てを消滅させる光だって斬ってみせる」
身の丈ほどもある大剣「The Answerer」を抜き、放つは【明鏡湖光】の一閃。斬撃に纏わせた光がサンサーラの光とぶつかり、相殺する。形なきものを断てずして『全て』を斬る剣とは呼べず。これが最高傑作と呼ばれた娘の秘技だ。
「これが、今示せる『答え』」
「見事だ……全てを斬らんとする者よ」
「すげぇよ! 俺も負けてられないな!」
完璧に【強制転生光】を斬り払い、前進を続けるルクレツィアを見て、サンサーラは心からの賞賛を言葉にする。
骸の海と仏国土に隔てられていた両者の距離は、着実に縮まっている。到達不可能とさえ思われたサンサーラに一撃見舞うのも不可能ではないと感じるほどに。ここまで道を築いた猟兵の意気に呼応し、竜神親分の稲妻も猛る――。
大成功
🔵🔵🔵
空桐・清導
POW
碎輝と目が合った瞬間、互いに理解した
目の前のコイツは同類で、ブラザーであると
戦闘前に熱く固い握手を交わす
「何が起きてもオレがどうにかするから安心しな。
まずはサンサーラをどうにかしないとな。」
UCを発動して護りながら戦い、
強大になった碎輝に声をかける
護ることにおいて、シン・ブレイザインは空前絶後だ
2人は世界を振動させる程の速度で突っ込む
碎輝が成長するように清導は無限に[限界突破]する
清導もまた後を考えねばサンサーラを打倒する可能性があった
なら、その2人が揃えば?
互いに戻れない場所に行き着く前に倒せる!
「決めるぞ!碎輝!
超必殺!ブレイジング・ライトニング!」
光焔と雷龍がサンサーラを撃ち抜く!
「よう!」「おう!」
空桐・清導(ブレイザイン・f28542)と竜神親分『碎輝』は目が合った瞬間、互いに理解した。目の前のコイツは己の同類で、ブラザーであると。言葉を交わすまでもなく魂で共鳴しあった二人は、戦闘の前に熱く固い握手を交わす。
「何が起きてもオレがどうにかするから安心しな。まずはサンサーラをどうにかしないとな」
「ああ! 頼りにしてるぜ、兄弟!」
無限に成長を続ける碎輝が、強くなりすぎた己を制御できなくなったとしても、その時は自分が止めてやる。だから思う存分やろうという清導の呼びかけに、碎輝も威勢よく応じた。相手は骸の海を無限に広げるエンシェント・レヰス『神王サンサーラ』。出し惜しみなんてできる存在ではないのだから。
「『|超鋼真紅《おまえ》』とオレで無敵のブレイザインだ!! さあ、見せてやろうぜ相棒!!」
全てを|守護《まも》るヒーローとなるという誓いを掲げ、【シン・超変身!!】する清導。真紅の機械鎧に包まれたその勇姿は、【サンサーラディーヴァ】より押し寄せる骸の海を前にしても一歩も退かない。世界の滅びに立ち向かう、無窮無敵のヒーローが此処に降臨したのだ。
「コレが!! シン・ブレイザインだ!!!」
「おお……!」「カッケェー!!」
鋼の拳で骸の海を殴り飛ばし、はためくマントと紅蓮の装甲で碎輝を護る。こと護ることにおいて清導の真の姿――シン・ブレイザインは空前絶後だ。煌々と闘志を燃え上がらせながら戦う姿に、サンサーラも碎輝も驚嘆せずにはいられなかった。
「行くぜ碎輝! 付いて来れるよな!」
「おうよ! そっちこそ遅れんなよ!」
サンサーラの初撃を押し返したところで、清導は碎輝に声をかける。彼はもはや最弱の竜神ではなく、強大に成長を遂げた竜神親分だ。二人はそっくりな表情でニヤリと笑みを浮かべると、世界を振動させるほどの速度で突っ込んだ。
「「うおおおおおっ!!!」」
碎輝が成長するように、清導は無限に限界を突破する。後先の事を考えねば、彼もまたサンサーラを打倒する可能性があったやもしれない。なら、その二人が揃えば? 互いに戻れない場所に行き着く前に、サンサーラを倒せるはず。
「なんと……凄まじい力だ……!」
無敵のヒーローと最強の竜神親分、二人の夢のコラボレーションがもたらすパワーは、到達不能の法則を凌駕して、広大無辺の仏国土を踏破しようとしていた。無限に広がり続ける骸の海の流れに正面から逆らい、押しのけて、一秒前よりさらに前に、さらに先に。
「決めるぞ! 碎輝!」
「いけるぜ! 清導!」
魂の兄弟とも呼ぶべき二人は、勝機を確信して互いに拳を握りしめ。かたや紅蓮の焔のオーラを、かたや黄金の雷のオーラを纏い、全身全霊で解き放つ。無限に成長し限界を突破する、三千世界に比類なき可能性を込めた一撃を――。
「「超必殺! ブレイジング・ライトニング!」」
競い合うように猛る光焔と雷龍の輝きがサイバースペースを埋め尽くす。その直前に見えたのは、無限の隔絶に守護されているはずのサンサーラが「後退」する姿。清導と碎輝の合体必殺技は、広大無辺の【サンサーラディーヴァ】を骸の海ごと消し飛ばしたのだ。
「私が知る世界とは、なんとちっぽけだった事か……私を止めてくれる強者が、こんなにも居たのだから……」
サンサーラにとって想像を絶する事態が目の前で次々に起きている。あまりにも大きすぎた自分の過ちを、彼らならばきっと正してくれる。雄々しく立つヒーローと竜神の勇姿を見れば、もはや神王も希望を否定することはなかった。
大成功
🔵🔵🔵
エリン・エーテリオン
虹炎組
あっ碎輝さん!援護します!
私は碎輝さんの加勢する事にした
これが神王の力か…
敵のUCで周りが仏国土になったのでまずは心眼で周りを見ながらオーラ防御で碎輝さんと自身を守りつつ攻撃を推力移動で避けつつUCを発動チャンスを狙う
鳴り響け…魂の音!
UCを発動して状況を変える為に変身する
道よ開け!虹炎の界転!
UCの究極の自由の力と概念操作で改変属性攻撃の衝撃波を放ち神王サンサーラへの到達不能の力を破壊する
碎輝さん!貴方に究極の自由を与えます!
碎輝さんにも究極の自由を与えて更にパワーアップさせる
行くぞ!オラァ!
次元能力で瞬間移動をしながら虹炎を纏った拳で敵のUCを受け止めて碎輝さんの攻撃をサポートをした
リュカシオン・カーネーション
虹炎組
よっしゃ、ウチらもやるぞ!エリン!
とエリンに声をかける
まずは攻撃を凌がないとな…!碎輝さんを守るぞ!
敵のUC対策は仏国土の攻撃に対して心眼で見つつ碎輝と自身にオーラ防御で防御しつつアズリエルで概念干渉属性攻撃を纏った覇気でシャドウパリィする
ウチも神の力を持っているだぜ?全てを消し飛ばせ!フォービドゥン・フェルレイニアス!
UCを発動して変身してから極限の自由で到達不能の力を無効化してからUC無効消滅攻撃の斬撃波を放ちUCを消す
さあ!碎輝さん!ぶちかましてやってください!
心眼で敵の攻撃を見切りながらアズリエルの斬撃波を放ちながら碎輝さんの攻撃をサポートする
無限に成長する力ってやっぱすげ〜
「よっしゃ、ウチらもやるぞ! エリン!」
「はい、シオンさん!」
幻朧帝の尖兵と化したエンシェント・レヰスを追って、サイバーザナドゥのサイバースペースに駆けつけたリュカシオン・カーネーション(転生したハジケる妖狐と精霊王とカオスな仲間たち・f38237)とエリン・エーテリオン(邪神龍と虹炎の神と共に世界を駆ける元ヤンの新米猟兵・f38063)。現地では山本五郎左衛門とキャンピーくんが送り込んだ、頼もしい助っ人が待っていた。
「あっ碎輝さん! 援護します!」
「おう、助かるぜ!」
稲妻の槍を片手に『神王サンサーラ』と戦う竜神親分『碎輝』を見つけると、エリンはすぐさま加勢する事にした。
普段は自他共に認める最弱の竜神でありながら、無限に成長する可能性を秘めた碎輝。彼の存在こそがサンサーラに勝つための最大のカギだ。
「嗚呼……その竜神の力は私に届きうる域に迫りつつある。あと少しで……」
碎輝の可能性に期待しながらも、オブリビオン化したサンサーラは攻撃を止められない。彼の眼前にある空間は広大無辺の【サンサーラディーヴァ】と化し、あらゆる存在の到達を阻みながら骸の海を無限に広げる。幾度乗り越えられようとも、その力はまだ尽きる気配がなかった。
「これが神王の力か……」
「まずは攻撃を凌がないとな……! 碎輝さんを守るぞ!」
エリンとリュカシオンは心眼で周囲を見渡し、燃え盛る「虹神炎覇気」で自分たちと碎輝を守る。仏国土から押し寄せる骸の海にも彼女らは怯まない――概念干渉属性を纏った「天災邪神鎌龍アズリエル」でリュカシオンが敵の攻撃をシャドウパリィすれば、その隙にエリンが碎輝を抱えて推力移動で退避。「虹炎組」として息のあった連携を見せる。
「ウチも神の力を持っているんだぜ?」
「鳴り響け……魂の音!」
敵の第一波を凌いでユーベルコードの発動チャンスが訪れると、リュカシオンは【虹炎の神フォービドゥン・フェルレイニアス】、エリンは【虹炎の神・estrella・arcoiris】に変身。極限と究極の自由を司る二柱の神々が、困難な状況を一変させるべく降臨する。
「全てを消し飛ばせ! フォービドゥン・フェルレイニアス!」
「道よ開け! 虹炎の界転!」
リュカシオンの操る極限の自由とユーベルコードを無効消滅させる力、エリンの究極の自由と概念改変操作の力は、ともに【サンサーラディーヴァ】を無効化し、神王サンサーラに到達可能にするために使われる。虹炎を纏った斬撃波と衝撃波を同時に放つと、骸の海もろとも仏国土が焼き払われていく。
「碎輝さん! 貴方に究極の自由を与えます!」
「おおお……?! 力がみなぎってきたぜ!」
道を切り開いたところでエリンは碎輝にも自分の力を分け与えて、さらなるパワーアップを促す。無限の成長に究極の自由が加われば、その伸び代はまさに天井知らず。バチバチと彼の全身から迸る稲妻が、虹色の輝きを帯び始めた。
「さあ! 碎輝さん! ぶちかましてやってください!」
「おう! やってやるぜええええッ!!!」
ここまでお膳立てされて期待に応えられなければ、竜神親分の名が廃る。雄々しき咆哮と共に突撃していく碎輝を、リュカシオンもアズリエルの斬撃波でサポートする。敵の攻撃を見切るのはこちらの任せて、碎輝にはサンサーラへの攻撃に専念してもらおう。
「うおおおおおッ!!」
「行くぞ! オラァ!」
雷光と化して戦場を翔ける碎輝を追いかけるように、エリンも次元能力で瞬間移動して、なおも拡大を続けようとする【サンサーラディーヴァ】と骸の海を受け止める。虹炎を纏った彼女の拳は次元も概念も突破して、竜神親分の障害を排除する。
「ありがとな、二人共! これが俺の……全力ッ、だァ!!!」
そして満を持して碎輝が放った一撃は、広大無辺の仏国土を文字通り震撼させ、サイバースペース全域に衝撃を走らせる。普段はどこにでもいる快活な好青年のような印象だが、成長を遂げた現在の彼は荒ぶる稲妻の竜神そのものだ。ただ翔け抜けるだけでも周囲が焦土と化し、骸の海が跡形もなく消し飛ばされていく。
「無限に成長する力ってやっぱすげ〜」
これがサンサーラの"無限"に対抗するために送られたもう一人の"無限"かと、リュカシオンも納得せざるを得ない。
とはいえ、ひと仕事終えたら後は見ているだけ、というわけにもいくまい。少しでも竜神親分をサポートするため、彼女もエリンと共に虹炎の力を振るい続けるのだった――。
大成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵
花咲・月華
鬼と龍
碎輝親分に会えるなんて…光栄です!
故郷では有名な碎輝親分に会えてかなり嬉しいが今は戦闘に集中する
これは当たったら不味い!
敵のUCを発動前に心眼で見たが不味いと思いオーラ防御を展開して防御しながらクイックドロウの要領で素早く弾幕を放ち敵のUCを阻止しようとする
反撃開始だよ!
指定UCを発動して時空崩壊の焔矢を放ち敵のUCを相殺する
…碎輝さん!今です!
時空崩壊の焔矢で開けた道で碎輝さんも攻撃を開始する
まだだよ!太陽極天光!
指定UCの効果でUC太陽極天光を発動して敵に向かって放ち碎輝さんの攻撃をサポートした
これが碎輝親分の力か…やっぱり凄いな!
と碎輝さんを見ながら再び時空崩壊の焔矢を敵に放った
結月・志愛美
鬼と龍
よろしくお願いします!碎輝親分!
(す…凄い!碎輝さんが私の目の前にいる!)
と碎輝親分に挨拶した後直ぐに戦闘態勢をとる
『こんにちは、碎輝親分』
とサヴェ姉が珍しく敬語で話していた
『シャミ!私達に防御技能はない!一旦何処かへ隠れな!』
敵のUCは心眼でかざした両手を見ながら推力移動で遮蔽物に隠れるか月華の後ろへ移動する
行くよ!極天神楽…日輪!
UCを発動して心眼で敵を見ながら攻撃する
次!銀神炎車!
UC二の剣の効果でUC三の剣を発動して敵のUCを概念破壊して切り裂いた
碎輝親分!今がチャンスです!
碎輝親分が楽に攻撃出来るようにサポートする
『碎輝親分の能力って相当ヤバい能力だねぇ…』
とサヴェ姉は呟いた
「碎輝親分に会えるなんて……光栄です!」
「よろしくお願いします! 碎輝親分!」
カクリヨファンタズム出身の花咲・月華(『野望』を抱く?花咲の鬼姫・f39328)と結月・志愛美(時空を超えた龍神少女『シャミ』と次元災害の剣・f40401)にとって、竜神親分『碎輝』と言えば故郷では有名な四大親分の一人だ。直接対面できるまさかの機会に、二人共かなり嬉しそうにしている。
『こんにちは、碎輝親分』
「おう、そんなに畏まらなくていいぜ! みんなよろしくな!」
普段は気分屋でノリのいい志愛美の姉貴分、魔剣サヴェイジ・オーラも珍しく敬語で話している。碎輝のほうは別に親分だからといって偉ぶるつもりはなく、気さくに挨拶を返してくれる。ここでは種族の違いも立場の上下もなく、世界を守るために戦う仲間だ。
(す……凄い! 碎輝さんが私の目の前にいる!)
(嬉しい……でも今は戦闘に集中しないと!)
月華と志愛美も現状の危機は理解しており、挨拶を済ませたらすぐに戦闘態勢を取る。眼前には広大無辺の骸の海、その彼方にいるのがエンシェント・レヰス『神王サンサーラ』だ。彼が座禅を組んだまま両掌をかざすと、五感封じの異常をもたらす【サンサーラノヴァ】が放たれる。
「これは当たったら不味い!」
『シャミ! 私達に防御技能はない! 一旦何処かへ隠れな!』「うん!」
発動直前の動作を心眼で捉えた三人は、それが致命的になる攻撃だと即座に察した。志愛美はサヴェイジ・オーラの助言通り推力移動で月華の背後に隠れ、月華はオーラ防御を展開しながらクイックドロウの要領で素早く弾幕を放つ。相手は竜神親分にも負けない大物だが、この一撃はなんとしても阻止してみせる。
「妖怪……滅びゆく種族かと思っていたが、大したものだ」
矢継ぎ早に放たれる焔の矢が、五感封じの神王光を弾き、オーラで減衰させる。月華も、志愛美も、そして碎輝も、斃れた者はまだ一人もいない。この世界に自分を止められる者はいないと諦めて――あるいは傲っていたサンサーラにとって、これは喜ばしい誤算だった。
「反撃開始だよ!」
月華はさらに【花咲流奥義・鬼姫覚醒】を発動し、時空崩壊の焔矢を発射。鬼の姫、花咲一族としての全力をもって【サンサーラノヴァ】を相殺する。因果や根源すらも灼き焦がす紅蓮の焔は、無限に広がる骸の海にも風穴を開けた。
「……碎輝さん! 今です!」
「ああ! いくぜぇッ!」
月華の焔矢が開けた道を活かして、碎輝も攻撃を開始する。最弱の竜神から成長を経てサンサーラに対抗するレベルに到達した彼は、黄金の槍を勇ましく振るい、全身から稲妻を迸らせながら突き進んでいく。これぞ幽世の妖怪たちが憧れる竜神親分の姿だ。
「行くよ! 極天神楽……日輪!」
もちろん志愛美も見てるだけでは終われない。【極天神楽・二の剣・日輪】を発動した彼女は彼方にいるサンサーラを心眼で捉えつつ、円の動きから放たれる白銀の斬撃波で骸の海を薙ぎ払う。あの神王のもとに碎輝が辿り着くまで、全霊を賭けてサポートするのだ。
「次! 銀神炎車!」
二の剣から間髪入れずに繋がる【極天神楽・三の剣・銀神炎車】。縦方向の回転から繰り出される追尾斬撃が、碎輝に迫る【サンサーラノヴァ】を切り裂く。概念破壊の域に達した彼女の剣技も、並の妖怪や竜神とは一線を画するものだ。
「まだだよ! 太陽極天光!」
さらに月華も鬼姫覚醒の効果で【太陽極天光】を同時発動。太陽神アマテラスの光をサイバースペースに顕現させ、サンサーラに向かって放つことで碎輝の攻撃をサポートする。いかに広大無辺にして無限の隔たりがあっても、お天道様からは逃れられない。
「碎輝親分! 今がチャンスです!」
「二人共、ありがとな! いくぜサンサーラ、喰らいやがれえええッ!!!」
自分が楽に攻撃できるように全力でサポートしてくれた二人の猟兵に、碎輝は感謝の気持ちを込めて雷槍を握る。
月華の焔矢が、志愛美の斬撃が切り開いた活路を駆け抜けて、解き放った雷撃は無限の成長を続けながら、骸の海を食い破るように消滅させていく。
「――……!!!」
骸の海が拡大するスピードよりも、今や碎輝の電撃が成長するスピードのほうが早い。本日何度目かになる驚嘆を味わいながら、サンサーラは後退を余儀なくされた。広大無辺の仏国土を統べる彼が「追い詰められる」経験など、おそらく過去一度も無かっただろう。
「これが碎輝親分の力か……やっぱり凄いな!」
『碎輝親分の能力って相当ヤバい能力だねぇ……』
噂以上に凄まじい碎輝の戦いぶりに感動しながら、再び時空崩壊の焔矢を放つ月華。味方であれば頼もしいものの、一歩間違えればあの特性はサンサーラと同等の脅威になるのではないかとサヴェイジ・オーラは呟くが、猟兵と碎輝の何方が欠けてもサイバーザナドゥは救えなかった。今はただ、勝利に向かって一丸となり突き進む時だ――。
大成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵
セフィリカ・ランブレイ
カビィちゃんと
弱い状態の碎輝を守ろう
注目せざるを得ない言動のカビィちゃんをデコイとすれば時間も稼げるでしょ
『セリカ。鈍ってるわよ』
溜息を吐く相棒の魔剣ことシェル姉
うん、私もちょっと希望的観測過ぎだなって反省したトコ
~してくれるだろう、という計算。それをした時点で私はカビパンの本質をはき違えているのだから
なんで急に哲学とか言い出した!?
ここのどこに哲学要素?
そもそも呪いの成立形式によるんじゃない?
何故そこに呪いがあるのか、から理解していないとその問いには答えられないよ
……呪法知識から真面目に答えてどうするんだ!!
童謡だからこそ語感のかわいさ重視でしょ
わざわざケラをオケラだなんて言ってるわけだし
いやセリアってだれだ!?
カビィちゃんなんも考えてないな!?
それっぽく哲学って言っておけば哲学!って考え怒られるやつだよ!?
ああもう……反応してしまう我が性分が憎い……
『セリカ、マメではあるのよね』
バカにした響きを感じるー……
まあこんなやり取りはしつつ、『藍盾の聖女』で親分を含めた周囲を守ってはいるのだ
カビパン・カピパン
カビパンは哲学モードになっていた。
「ねぇセリカ。住んだモノは全員呪いで死ぬ、呪われた家にゴキブリやウシガエル入れたら呪いで死ぬのかしら?」
「なるほど、哲学ねぇ」
「ねぇセリカ。オケラだってアメンボだってみんな みんな生きているんだ~って童謡あるけど、なんでゴキブリやウジムシじゃないのかしら。オケラとアメンボに失礼だと思うの」
「ふーん、哲学ねぇ」
「ねぇセリア。木を切ろうしたりイタズラしようとしたら、必ず不幸が起こる木に隕石落ちてきたらどうなるのかしら」
「哲学って奥深いわねぇ」
「あなた(サンサーラ)はどう思う?」
「へぇ~ほら、時間稼ぎは上手くいったわねセリカ」
ガールズ哲学トークで時間を稼いだ。
「弱い状態の碎輝を守ろう。注目せざるを得ない言動のカビィちゃんをデコイとすれば時間も稼げるでしょ」
サイバースペースに赴いた当初、セフィリカ・ランブレイ(鉄エルフの蒼鋼姫・f00633)はそのように考えていた。
彼女の友人、カビパン・カピパン(倫理規定に反している女・f24111)は意味不明な言動を繰り広げる達人であり、世界滅亡の瀬戸際にある現状でも、きっと空気を読まずに敵をカオスに巻き込んでくれるはずだと予想したのだ。
『セリカ。鈍ってるわよ』
「うん、私もちょっと希望的観測過ぎだなって反省したトコ」
が、その見積もりは甘かったとすぐに考え直すことになる。相棒の魔剣ことシェルファに溜息つきで言われた通り、「~してくれるだろう」という計算。それをした時点でセフィリカはカビパンの本質をはき違えているのだから。およそ期待通りに彼女がなにかしてくれるなんて、滅多にないことである。
「ねぇセリカ。住んだモノは全員呪いで死ぬ、呪われた家にゴキブリやウシガエル入れたら呪いで死ぬのかしら?」
では今回のカビパンがどうしたかと言えば、なぜか哲学モードになっていた。よくわからない例え話を持ち出して、唐突にセフィリカに答えを求める。彼女の言動にデコイの役割を求めた以上、セフィリカも一応は乗らざるを得ない。
「いや考えたこともなかったけど……」
「なるほど、哲学ねぇ」
「なんで急に哲学とか言い出した!?」
ここのどこに哲学要素があるのか分からないが、本人の中でこれは哲学的問答になっているらしい。こんなので本当に『神王サンサーラ』の注目を引けるかどうかは不明である。が、一度始まってしまったからには彼女の口を止める術はない。
「そもそも呪いの成立形式によるんじゃない? 何故そこに呪いがあるのか、から理解していないとその問いには答えられないよ……呪法知識から真面目に答えてどうするんだ!!」
ついつい論理的に考えてしまい、セルフツッコミを入れるセフィリカ。こういう性分だから毎度カビパンに振り回されているのだと、分かっていても変えられないから性分だ。真面目に返事したところで相手は真面目にしないことなんて、分かっているのに。マジで分かってはいるのに。
「ねぇセリカ。オケラだってアメンボだってみんな みんな生きているんだ~って童謡あるけど、なんでゴキブリやウジムシじゃないのかしら。オケラとアメンボに失礼だと思うの」
カビパンの興味はすでに呪いの家から別の話題に移っていた。そこで失礼に思うのはゴキブリやウジムシではないかとか、真っ当なツッコミを入れても仕方ないのは先述の通り。周りでは骸の海が無限に拡がりつつある中で、するような話かどうかというのも野暮である。
「童謡だからこそ語感のかわいさ重視でしょ。わざわざケラをオケラだなんて言ってるわけだし」
「ふーん、哲学ねぇ」
それでも一応は真面目に答えてしまうセフィリカに、カビパンの返事は先程と変わらず。ひょっとしてどんな答えを言っても「哲学ねぇ」で終わらせる気では? という疑問が浮かんできたところで、すぐにまた次の質問が飛び出す。
「ねぇセリア。木を切ろうしたりイタズラしようとしたら、必ず不幸が起こる木に隕石落ちてきたらどうなるのかしら」
「いやセリアってだれだ!? カビィちゃんなんも考えてないな!?」
これで100%確定。これまでも何考えてるのか分からない人だが今回はまったくさっぱり適当っぽい。なんとなく意味深なプレッシャーと大物っぽいオーラを生み出す【黒柳カビパンの部屋】で誤魔化しているが――そして誤魔化しきれていないが、これは時間稼ぎというより時間の無駄である。
「哲学って奥深いわねぇ」
「それっぽく哲学って言っておけば哲学! って考え怒られるやつだよ!?」
ちゃんと哲学やってる人からすれば憤懣ものの浅いトークで、哲学を知った気になるカビパン。そして無駄だと分かっていてもツッコミを止められないセフィリカ。もはやコンビ芸として成立しているレベルでお馴染みの会話である。
「ああもう……反応してしまう我が性分が憎い……」
『セリカ、マメではあるのよね』
「バカにした響きを感じるー……」
彼女ほどマメではないシェルファはハナから適当に流しているが、多分それが正解なんだろうとセフィリカも思う。
まあこんなやり取りはしつつ、【藍盾の聖女】で碎輝親分を含めた周囲を守ってはいるのだ。飛翔する小型球体ユニットから展開される全方位バリアは、サンサーラの放つ骸の海や【強制転生光】もシャットアウトしている。
「あなたはどう思う?」
「私か……? ふむ、考えてみれば興味深いか……」
怖いもの知らずのカビパンは、一応は敵であるサンサーラにも遠慮なく哲学(?)を仕掛ける。オブリビオンと化しても穏やかな自我を保っているエンシェント・レヰスは、こんなワケわからん質問にも意外と真面目に考えてくれた。
「思うに……なにが不幸であるかを定義するのは個性により……隕石の落下が誰の仕業であるか、または純然なる自然現象であるかによって、解答は変わるのではないか……」
「へぇ~ほら、時間稼ぎは上手くいったわねセリカ」
「よかったね……うん……」
マメなやつがセフィリカだけではなかったお陰で、ガールズ哲学トークによる時間稼ぎはなんと成功した。とはいえ骸の海の放出はサンサーラの意思と関係なく広がり続けるため、結局は【藍盾の聖女】が護りの要となるのだが。なお話題に関わらなかった碎輝は「テツガクってよく分かんねーけどすげーんだなー」と、首を傾げていたという。
大成功
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シルキー・アマミヤ
はいはーい★いきなりの事案も24時間対応受付しちゃうシルキーちゃんだよ★
いきなりヒトの世界に飛び火してきてビックリなんだぞ★
詳細は大体聞いたから、いざ【要人護衛機構起動】~★
要は相手の攻撃を「親分以外に着弾」させればいいんだもんね★
竜神親分の影武者をたくさん出しちゃうよ★影武者はよわよわだけど、どのみち光が当たれば消滅するのなら数を出す方がいいもんね★
多分全弾防ぎきるのは難しいから、『ロボットビースト軍団』から何機かを親分を庇わせに行くし、シルキーちゃんも周囲をローラーレッグで駆けまわりながら内蔵セントリーガンの弾幕とか『スプレッドダガー“Ku-9”』で相手の光を迎撃して時間を稼ぐよ★
「はいはーい★ いきなりの事案も24時間対応受付しちゃうシルキーちゃんだよ★」
サクラミラージュの危機かと思いきや、|超古代種族《エンシェント・レヰス》の降臨により多次元規模で戦線拡大した今回の戦争。もはや"帝都"櫻大戰という規模ではない事変に、シルキー・アマミヤ(何でも屋のシルキーちゃんだゾ★・f36571)の出身地サイバーザナドゥも巻き込まれていた。
「いきなりヒトの世界に飛び火してきてビックリなんだぞ★」
箱型歩行戦車の上に表示された美少女ホログラムが、驚きっぷりを笑顔でアピールする。この世界の住人からすればなにも知らない内にサイバースペースから侵略を受け、骸の海に滅ぼされようとしているのだから、はた迷惑な話だ。
「詳細は大体聞いたから、いざ【要人護衛機構起動】~★」
骸の海を放出している『神王サンサーラ』を撃退するには、竜神親分『碎輝』が成長するまで守り抜く必要がある。
要点を把握したシルキーは直ちにユーベルコードを発動し、碎輝の周りに彼の影武者を大量召喚する。彼女の得意分野は破壊活動とはいえ、護衛だってこなせない事はないのだ。
「要は相手の攻撃を『親分以外に着弾』させればいいんだもんね★」
「おぉ! すげえな、俺にそっくりだ!」
よくよく見れば気づく程度の出来栄えだが、骸の海の彼方にいるサンサーラからは遠すぎて仔細な区別はつくまい。
かの神王からは骸の海だけでなく【強制転生光】も飛んでくるが、特定の対象に照準を絞ったものではなさそうだ。
「影武者はよわよわだけど、どのみち光が当たれば消滅するのなら数を出す方がいいもんね★」
まともに耐えるには相手が悪すぎるというシルキーの判断は正しかった。光の着弾点周辺にいた影武者は一瞬にして消滅するが、本物の碎輝は難を逃れている。100機以上もいる影武者が全て消し去られるまで、暫くは時間を稼ぐことが出来るだろう。
「多分全弾防ぎきるのは難しいよね★ 『ロボットビースト軍団』も出動~★」
さらにシルキーは普段から仕事の手伝いをさせているロボからも数機、碎輝を庇わせに行かせる。型落ち品なので性能はお世辞にも高くないが、今は猫の手も借りたい状況だ。使える手立てはなんでも使って碎輝だけは守らなければ。
「シルキーちゃんも時間を稼ぐよ★」
影武者やロボットビーストを逃げ回らせる一方、シルキーは脚部をローラーレッグユニットに換装してサンサーラの周囲を駆け回り、内蔵セントリーガンの弾幕や「スプレッドダガー"Ku-9"」の投射で【強制転生光】を迎撃する。当たればなんでも消滅させる光なら、こちらから弾を当てて相殺することはできるわけだ。
「陽気な振る舞いだが、適切な判断だ……これほど高性能な機械がこの世界に存在するとは……」
妙にテンション高そうに感じる口調とは裏腹に、護衛としてのシルキーの行動は全て合理的。実は勤勉で仕事熱心なタイプであり、自分の世界の危機となれば尚のこと手は抜けない。1秒でも竜神親分を成長させるため、ロボットたちは戦場をかけずり回るのだった――。
大成功
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オリヴィア・ローゼンタール
無限の力が無限の過去を創り出し、飲み込まれる……
因果応報と言うには、酷が過ぎる
あの光に触れれば、抵抗すらできず消滅は必至
私が【時間を稼ぐ】ので、あなたは成長に全霊を傾けてください
言うが早いか、竜神親分を脇に抱えて駆ける!(怪力・ダッシュ)
駆けながら自身も呪文詠唱を繰り返す
聖なるかな聖なるかな聖なるかな……
エンシェント・レヰス、苦界の衆生を憐れむ偉大なる神王よ
あなたは強大で、今の我らに打倒するすべはない……だが、いつか!
必ずやこの摂理を乗り越え、あなたを骸の海から解放すると誓おう!
成長し切った竜神親分『碎輝』超電竜撃滅形態の【滅びの光】に合わせ、全身全霊の【至高天極星砲】!
「無限の力が無限の過去を創り出し、飲み込まれる……因果応報と言うには、酷が過ぎる」
かつて『神王サンサーラ』がオブリビオンを殺せなかったのも、世界の摂理を重んじるが故の慈悲だったのだろう。
だが結果として|広大無辺の仏国土《サンサーラディーヴァ》は滅び、偉大なる神王は骸の海を拡大させる災厄そのものと化した。この末路にはオリヴィア・ローゼンタール(聖槍のクルースニク・f04296)も無情を感じずにはいられない。
「哀れみは不要……取り返しのつかない過ちを犯す前に、どうか私を止めてほしい……」
オブリビオンとなっても自我を保ち続けているのはエンシェント・レヰスの強大さゆえか。しかし今のサンサーラは己のユーベルコードを制御することができない。望む望まぬに関わらず骸の海は無限に広がり続け、その身から放たれる光はサイバースペースの万物を消し去っていく。
「あの光に触れれば、抵抗すらできず消滅は必至。私が時間を稼ぐので、あなたは成長に全霊を傾けてください」
「わかった……うお、はええっ?!」
竜神親分『碎輝』が返事をする間もなく、オリヴィアは言うが早いか親分を脇に抱えて駆けだした。サンサーラが放つ「無限の骸の海」に対抗できる唯一の希望は「無限の成長」を可能にする彼だけだ。それまでは絶対に被弾させるわけにはいかない。
「聖なるかな聖なるかな聖なるかな……」
全力疾走で骸の海と【強制転生光】を回避しながら、オリヴィア自身も呪文詠唱を繰り返す。碎輝を守っている間に自分のユーベルコードの威力も高めておこうという算段だ。並大抵の術技では、骸の海の彼方にいる神王には届きもしないだろう。
「エンシェント・レヰス、苦界の衆生を憐れむ偉大なる神王よ」
血の涙を流しながら破滅の光を放つサンサーラへと、オリヴィアは真摯なまなざしで呼びかける。その声色に宿るのは敵意ではなく敬意。オブリビオンと成り果ててなお、滅びの源と化した我が身を嘆く、慈悲深き古代の王への誓言。
「あなたは強大で、今の我らに打倒するすべはない……だが、いつか! 必ずやこの摂理を乗り越え、あなたを骸の海から解放すると誓おう!」
「信じよう……汝らであれば、あるいは……」
あまりにも規格外の存在であるサンサーラは、猟兵の力を以てしても手に余る。だがそれはあくまで現時点の話だ。
数多の理不尽を、困難を覆してきた実績と、希望を諦めない意志がオリヴィアたちにはある。その強き魂魄を認め、サンサーラは静かに瞼を閉じた。
「碎輝親分、いけますね」
「おう! 全力でブチかますぜッ!」
神王の猛攻を乗り越え成長しきった碎輝が、オリヴィアの腕から降りて稲妻を纏う。超電竜撃滅形態に移行した彼の【滅びの光】発射に合わせ、オリヴィアも満を持して【至高天極星砲】を発動。現状における己の全身全霊を込めて、超極大の破壊光線を放つ。
「輝かしきかな極光よ! 無窮の神威を纏い、万象滅尽の一撃となれ!」
「昨日よりも今日! 今日よりも明日! 俺はどこまでも強くなるッ!」
撃ち出された後も止まらない「成長する電撃」が極星光と重なり、神王の光と無限なる骸の海を消し飛ばしていく。
広大無辺の空間にすら収まりきらない、この輝きこそが未来の可能性。後退していくサンサーラの口元には、仄かな微笑が浮かんでいた――。
大成功
🔵🔵🔵
杜鬼・クロウ
アドリブ◎
他猟兵が碎輝を守り抜いた意志を背負い繋ぐ
強力な碎輝と協力
神王の力をも凌駕する碎輝、今のお前と一緒に戦いてェ
失敗は赦されない
其の力、貸してくれ
銀ピアス代償にUC使用
風属性の魔劔
仏国土の攻撃は鎌鼬の様に切り刻み、風巻き起こす
砂塵で目晦まし
隙を突き敵の背後から攻撃
広がる骸の海は他の岩壁や障害物にジャンプし移動
第六感で回避し剣で薙ぐ
成長した碎輝と交互に休まず斬撃喰らわす
テメェは確かに強ェよ、神王サンサーラ
けれど
見誤ってるとするなら
俺ら猟兵は結構しぶといンだわ
この世界を護る為に
俺は剣(ちから)を揮う
幻朧桜をこれ以上無闇に散らしたくねェし、血に染めたくねェからな!
たった一撃
されど一撃
轟かせろッ!
「神王の力をも凌駕する碎輝、今のお前と一緒に戦いてェ」
激戦を経て強力に成長した竜神親分『碎輝』に、協力を呼びかけたのは杜鬼・クロウ(風雲児・f04599)他の猟兵が彼を守り抜いた意志を背負い繋ぐべく、見据える先は骸の海の彼方に坐する王。あの『神王サンサーラ』をここで撃退できなければ、サイバーザナドゥは滅ぶ。
「失敗は赦されない。其の力、貸してくれ」
「当たり前だろ! 俺はそのために来たんだからな!」
山本親分とキャンピーくんに転移させられた当初と比べ、今の碎輝は見違えるほど激しい稲妻を纏っている。自他共に認める最弱から最強の竜神へと「無限の成長」を続ける彼の特性は、まさに真価を発揮しつつあった。これなら無限に広がる骸の海も越えて、|広大無辺の仏国土《サンサーラディーヴァ》の果てにいるサンサーラにもきっと届く。
「神羅万象の根源たる玄冬に集う呪いよ。秘められし力を分け与え給え。|術式解放《オプティカル・オムニス》──我が剣の礎となれ!」
クロウは身に着けていた銀のピアスを代償にして、風属性の魔劔による【無彩録の奔流】を発動。巻き起こる旋風が【サンサーラディーヴァ】と骸の海を鎌鼬の如く切り刻み、さらに舞い上がる砂埃がサンサーラへの目眩ましとなる。
「行くぜ碎輝」
「ああ!」
この間に二人は岩壁や障害物の上を跳び移り、骸の海の濁流に呑まれぬようにして敵に接近する。何者も到達できぬとされる広大無辺の仏国土も、猟兵との激闘で随分と領域を狭めた――成長した碎輝の助けも借りれば、充分に踏破可能なほどに。
「来るか、六番目の猟兵……そして稲妻の竜神よ……」
砂埃で視界がきかない状態でも、迫る闘志をサンサーラははっきりと感じていた。自身の討伐を望む意志に反して、その身は自然と防御行動を取る。背後から振り下ろされた風魔劔の一撃を、彼は振り返りもせずにすうっと回避した。
「流石だな。隙を突いたつもりだったが」
「まだだ! 攻め続けるぞクロウ!」
間髪入れずに碎輝が黄金の槍を振るい、稲妻で追い討ちをかける。実力差は縮まったとはいえサンサーラは依然として規格外の存在であり、それ故に「完全に無傷の状態」でなければ顕現を維持することができない。たとえ掠り傷でもダメージを与えることさえできれば、滅ぼせずとも骸の海に追い返せるのだ。
「汝らにできるのか……過ちを犯し続ける愚かな我が身に、傷を負わせる事が……」
「テメェは確かに強ェよ、神王サンサーラ」
問いを発しながらもサンサーラのユーベルコードは自動的に継続され、至近距離の脅威を排除せんとする。ここまで追い詰めても殆ど隙を見せないのは、神王と讃えられた|超古代種族《エンシェント・レヰス》の格の高さを感じさせる。まともにやって敵う相手ではないと、クロウの第六感は警鐘を鳴らしっぱなしだ。
「けれど見誤ってるとするなら、俺ら猟兵は結構しぶといンだわ」
「その意気だぜッ! 俺だって負けてられないな!」
神王の攻撃を間一髪で回避しながら剣で薙ぐ。成長した碎輝と交互に、休まずに斬撃を喰らわせ続ける。どんなに敵が強大でも――いや、強大だからこそ「たった一撃」当てられれば勝ちだ。それまでは簡単にくたばってやるものか。
「この世界を護る為に、俺は|剣《ちから》を揮う。幻朧桜をこれ以上無闇に散らしたくねェし、血に染めたくねェからな!」
それが幻朧帝を封じるために造られた幻の世界だったとしても、クロウは幻朧桜が咲き誇る今のサクラミラージュが嫌いではない。邪悪なるイティハーサに歪められた桜が、世界を滅ぼす凶兆と化す――そんな光景を見るのは御免だ。
「たった一撃。されど一撃。轟かせろッ!」
「うおおおおおおッ!!!」
最強の竜神親分と連携した風雲児の猛攻は、骸の海を吹き散らしてサンサーラを追い詰めていく。一撃繰り出すたびにその刃は神王の身に迫りつつあり、いまだ無傷と言っても余裕がないのは明らか。サイバーザナドゥにおける|超古代種族《エンシェント・レヰス》との戦いは、徐々に終結が迫っていた。
大成功
🔵🔵🔵
エリュファシオン・アルティウス
よし、やろうオーさん!碎輝さんの事強くなるまで必ず守りますから!
『オォォー!』
オーさんも元気に返事した
碎輝さんを守るぞ…!
敵のUCに対しては念の為オーラ防御を展開する
素早く電撃の矢弾の雨を放ち敵のUCを阻止する
『オォォー!』
オーさんは口から消滅属性攻撃の光線を放ちUCを放つ前に素早く攻撃する(クイックドロウ)
行くぞ!アナザーワン!無限の真言だ!
敵のUCを凌いだらアナザーワンの真言による超越攻撃で攻撃する
碎輝さんに続くんだ!無限逆行奥義・ANOTHER・BREAKER!
成長した碎輝さんが攻撃したのを見て私も指定UCの効果でUC無限逆行奥義・ANOTHER・BREAKERを発動して敵を切り裂いた
「よし、やろうオーさん!」
『オォォー!』
エリュファシオン・アルティウス("やんきー"を目指す『時間逆行』を使う不思議な旅人・f39208)の呼びかけに、オオサンショウウオ型バイクの「オーさん」が元気に返事する。世界の滅びが迫る今、無限に広がる骸の海に対抗できるこちらの希望は、竜神親分『碎輝』だ。
「碎輝さんの事強くなるまで必ず守りますから!」
「頼もしいぜ! よろしくな!」
気合十分といった様子のエリュファシオンたちに、碎輝も笑顔で応じつつ槍を握る。「無限に成長する」特性により戦闘中も急成長を遂げる彼は、されど初期状態では自他共に認める最弱。希望を繋ぐために多くの猟兵がここまで身を削ってきた。
「碎輝さんを守るぞ……!」
エリュファシオンもまた彼の盾となるべく、念には念を入れてオーラの防御壁を展開。『神王サンサーラ』が【サンサーラノヴァ】の構えを取るのを見ると、素早く電撃の矢弾の雨を放ってユーベルコードを阻止しようとする。当たれば五感を封じられる神王の光、不用意に射たせるのはまずい。
『オォォー!』
「ほう、面白い……」
同時にオーさんも口から消滅属性の光線を放つ。二人の素早い攻撃によって先制の機を失ったサンサーラは、感心しつつも身を躱す。幻朧帝の企みでオブリビオンと化しても、彼は世界の滅びを望んでいるわけではない。新たな強者の出現は喜ばしい事だろう。
「行くぞ! アナザーワン! 無限の真言だ!」
【サンサーラノヴァ】を凌いだらエリュファシオンは【無限逆行神皇・THE・ANOTHER・ONE】を発動。赤いタキシードを着た魔神「アナザーワン」の真言による、物理法則を超越した攻撃を仕掛ける。これでも規格外の超存在であるサンサーラには届かないものの、骸の海の拡大を一時食い止め、敵を釘付けにすることはできる。
「力が漲ってきたぜ……! うおおおおおッ!!」
そして真言はどんな状況でも己が望む未来に必ず辿り着くように、運命さえも捻じ曲げる。最弱の竜神が最強となる「未来」が紡がれたことで、碎輝の成長は加速し――バリバリと稲妻を放ちながら、巨大な雷の竜となってサンサーラに突っ込んでいった。
「碎輝さんに続くんだ! 無限逆行奥義・ANOTHER・BREAKER!」
成長した碎輝が攻撃に加わったのを見て、エリュファシオンも【無限逆行奥義・ANOTHER・BREAKER】を連続発動。
アナザーワンの手から渡された無限消滅剣を握りしめ、彼方のサンサーラに向かって渾身の斬撃を放つ。このユーベルコードは過程を無視して「敵を切り裂く」という結果だけを世界に刻むのだ。
「喰らいやがれぇぇッ!!」
「ほう……すばらしい……!」
まるで神話のように骸の海が真っ二つに裂け、迸る雷が戦場を焼き払う。たまらず後退を余儀なくされたサンサーラは、当初と見比べれば明らかに追い詰められていた。猟兵たちの奮戦と碎輝の成長が、実を結ぶまであと一歩だ――。
大成功
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西恩寺・久恩
無意識にUC超越者の肉体を発動
常に瞬間思考力と第六感と怪力を発動する
さて、敵を追っ払いましょうか…
碎輝を背に守りながら戦闘する
敵のUCを阻止します…
敵のUCに対しては心眼でかざした両手を見てから衝撃波を放ち攻撃しつつ推力移動で加速して光から避ける
『カモカモ!結界術を貼るのです!』『カモカモ〜!』
念の為、敵のUCを防御する為に迷彩で姿を消しているカモカモとフラウディが結界術を展開して防御する
(久恩の肩に居ます)
無限天理陰陽術式…仙才鬼才!
鬼の手から拳波動拳を放ち敵に攻撃する
さあ、碎輝さんも…一緒に殴りましょうか
成長した碎輝が攻撃したので私も敵を殴り飛ばした
「さて、敵を追っ払いましょうか……」
たとえ世界滅亡の瀬戸際でも、相手が強大なる|超古代種族《エンシェント・レヰス》でも、西恩寺・久恩(妖怪陰陽師(物理)ここに見参!・f42881)はいつもと変わらぬ様子でさも当然のように言う。竜神親分『碎輝』を背に守りながら、無意識にユーベルコード【超越者の肉体】も発動して戦闘準備は万全だ。
「自信があるようだな……」
「期待させてもらうぜ!」
敵である『神王サンサーラ』も、味方である碎輝も、世界の滅びを望んでいないのは同じ。だがオブリビオン化したサンサーラは己のユーベルコードを制御することができず、果てのない骸の海を世界に広げ、邪魔者を排除するように行動してしまう。果たして彼女は耐え凌ぐことができるのか。
「敵のユーベルコードを阻止します……」
【超越者の肉体】の効果もあって、久遠は常時優れた瞬間思考力と第六感を発揮する。それによりサンサーラが両掌をかざす瞬間を心眼で捉えた彼女は、衝撃波を放って【サンサーラノヴァ】の発動を妨害した。完全には止められずとも照準さえ逸らせば避けられる。
『カモカモ! 結界術を貼るのです!』『カモカモ〜!』
久恩が推力移動で加速するのに合わせて、式神「カモカモ」と「フラウディ」は結界術を展開して防御を固める。
光速の攻撃を避けきれなかった場合に備えてのことだ。見た目は可愛らしい少女と鴨でも、主人の肩に乗って懸命なサポートを行う。
「無限天理陰陽術式……仙才鬼才!」
降り注ぐ神王の光を凌ぎきり、五感封じの危機が去ったところで、久恩はユーベルコードで反撃に転じた。霊力を纏って鬼のように変化した彼女の手からは、次元を震わすほどの波動が放たれ、骸の海を吹き飛ばす。天性の肉体による怪力任せではない、これが陰陽師としての修行の成果だ。
「さあ、碎輝さんも……一緒に殴りましょうか」
「ああ! 丁度ウズウズしてきたところだぜ!」
守られていた碎輝も十分成長したようで、槍ではなくあえて拳を握りしめて参戦する。稲妻を纏った彼の打撃も強烈で、サンサーラが骸の海を放つスピードが追いつけないほど。世界を呑み込まんとする濁流に真っ向から逆らいつつ、相手との距離を詰めていく。
「いきますよ、せーの」「うおりゃあッ!!」
「――……!!」
最後は二人で一緒に全力パンチ。サンサーラを守るように立ち上った骸の海の大波が、その一撃で吹き飛ばされた。
神王を守る最大の壁であった骸の海にも、そろそろ限界が見えてきたか。迫りくる決着の刻を予感しているのは、誰よりもサンサーラ本人であろう――。
大成功
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ヴィルジニア・ルクスリア
エンシェント・レヰス『神王サンサーラ』
正直、サクラミラージュだけでなく全世界の脅威よね。
……毎度毎度、戦争の度にとんでもない相手が出てくるわね。
でも、私たち猟兵のやることも変わらないわね。
必ず勝ってみせる。
竜神親分『碎輝』と共闘するけど、切り札はやっぱり親分よね。
『禁忌融合・女怪』発動
解除するまでは無敵状態になって親分が成長するまで護ってみせるわ。
……解除後の事は考えないでおきましょう。リスク無しで勝てる相手ではないもの。
基本、親分の前に陣取り攻撃が当たらぬよう『影絵遊戯』と『蠢く闇』で【シャドウパーリィ・オーラ防御】で【受け流し】、捌ききれない場合には身を挺して親分を【かばう】わ。
大丈夫よ、親分。これぐらいなんともないわ。それより、準備はいいかしら?
ガツンと一発、お願いするわね。
「エンシェント・レヰス『神王サンサーラ』。正直、サクラミラージュだけでなく全世界の脅威よね」
幻朧帝復活の兆しと共に始まった帝都櫻大戰は、もはやひとつの世界で収まる規模ではなくなった。かつて幻朧帝を幻朧桜に封じながらも、逆に幻朧帝の配下と化した|超古代種族《エンシェント・レヰス》。その中でも『神王サンサーラ』は骸の海を無限に広げるという、規格外かつ制御不能のユーベルコードを備えている。
「……毎度毎度、戦争の度にとんでもない相手が出てくるわね。でも、私たち猟兵のやることも変わらないわね」
必ず勝ってみせる。そう意気込みを呟いたのはヴィルジニア・ルクスリア(|甘やかな毒《ダークメルヘン》・f36395)。どんなに相手が強大でも、ここで自分たちが諦めれば世界は|終焉《カタストロフ》を迎える。負けるわけにはいかないのだ――これまで彼女が経験してきた他の戦争と同じように。
「切り札はやっぱり親分よね」
無限に広がる骸の海に対抗する要は、無限に成長する竜神親分『碎輝』との共闘。彼の元に降り立ったヴィルジニアは【禁忌融合・女怪】を発動し、魂の奥底に封じた過去の自分自身「パフュームリリス」と合体して能力を開放した。毒々しいまでに甘やかな芳香が、その肢体より立ち上る。
「親分が成長するまで護ってみせるわ」
「悪いな! 助かるぜ!」
この状態のヴィルジニアはあらゆる攻撃に対してほぼ無敵になる。盾となり護るには最適のユーベルコードだろう。
時間さえ稼げれば、成長を遂げた碎輝は最強だ。相手が神王サンサーラだろうと見劣りはしない。なら、自分は防御に徹する覚悟を彼女は決めていた。
(……解除後の事は考えないでおきましょう。リスク無しで勝てる相手ではないもの)
ヴィルジニアは碎輝の前に陣取り、神王の領域たる【サンサーラディーヴァ】より迫る攻撃が当たらぬよう、足元の『影絵遊戯』と『蠢く闇』で防御態勢を取った。レーザーのように降り注ぐ光はシャドウパリィで撫でるように弾き、骸の海の濁流は闇のオーラで受け流す――それでも捌ききれない時は、自分自身の身体が最後の盾だ。
「っ……これは想像以上かしら」
「お、おい! 大丈夫か!」
一撃一撃が強力なサンサーラの攻撃から、身を挺してかばうヴィルジニアの姿に、碎輝も落ち着いてはいられない。完全無敵のユーベルコードなどこの世には存在せず、あくまで【禁忌融合・女怪】はダメージを先送りにするだけだ。このことを知らない碎輝でも、ただならぬリスクを彼女が負っているのは察しがついた。
「大丈夫よ、親分。これぐらいなんともないわ。それより、準備はいいかしら?」
それでもヴィルジニアは平然と穏やかに微笑んでみせた。彼女の意を汲んだ影と闇は、絶えず蠢き防御を崩さない。
記憶を失くしたままゴーストから猟兵になった彼女が、「生命」に対抗する「死」の遣い、かつての自分である抗体ゴーストの力を使ってまで世界と生命を守ろうとしている――その動機は他人には理解しがたいかもしれない。だが少なくとも、彼女の覚悟に迷いはない。
「ガツンと一発、お願いするわね」
「……おうッ! 任せとけ、これで決めてやる!」
その挺身に報いるべく、満を持して碎輝が前に出る。その全身には、今にも爆発しそうなほどの電流が漲っていて。
一声「うおおおおおおッ!!!」と叫べば、彼の姿は人型から稲妻を纏った巨大な竜に変じ、骸の海を切り裂きながらサンサーラの元に飛んでいく。
「猟兵の皆、ありがとよ! これが俺の……最ッ強の一撃だぁぁぁァァァァッ!!!!!」
多くの猟兵と共に戦い成長を遂げ、最弱から最強に至った竜神親分『碎輝』の、全身全霊を籠めた一撃が放たれる。
それは一秒一瞬ごとに強大化する「成長する電撃」のブレス。広大無辺の仏国土を翔け抜け、到達不能の理を覆し、ついに神王を貫く――。
「見事……そして感謝する……私の過ちから、世界を守ってくれた汝らに……」
激闘の果てに猟兵たちと碎輝が与えた「一撃」は、サンサーラの完全性を損ない、これ以上の顕現を不可能にする。
安堵と感謝に満ちた表情を浮かべながら、神王は骸の海と共に幻のように消えていき――サイバースペースから彼の痕跡が完全消滅すると同時に、勝鬨の如く稲妻が轟いた。
かくして猟兵たちは竜神親分『碎輝』と共に『神王サンサーラ』に立ち向かい、サイバーザナドゥの危機を救った。
だが帝都櫻大戰はまだ終わってはいない。さらなる侵攻と世界の危機を止めるため、猟兵は次の戦線に向かう――。
大成功
🔵🔵🔵