●サクラミラージュ
シベリアの極地地帯やハワヰの火山地帯、ヒマラヤの超高峰、はたまたマカオのマフィア街……などなど、サクラミラージュ各地の秘境に咲いていた幻朧桜……『冬桜』と総称されるそれらが何故か、周辺の土地諸共『浮島』となって、現地の人々や影朧を満載したまま、帝都に飛来した。
しかも、辺境の影朧達は、影朧にあるまじき凄まじい戦闘力を有しており、これまで辺境の桜を守ってきた『冬桜護(ふゆざくらもり)』達も帝都に集結しているようだ。
彼等は皆、冬桜の咲く極限環境に対処するプロフェッショナル。
「ちょっと早いクリスマスや~。みんなもウチの事、待っていたやろ? 別に恥ずかしがらんでも、ええって。ウチ、ワクワクなキッズ的な心を持った人が大好きやから♪」
その中でも秀でているのが、マッドサンタであった。
「何や、みんなノリが悪いなぁ~。よっしゃ、こういう時は、身も心も温かるネタを……。えーっと、布団が吹っ飛んだ的なネタが思い浮かんでいたんやが、あっという間に消えてしまったわ。もっと、こう……お寒い空気を暖めるほどナイスなネタを考えんと……」
マッドサンタが困った様子で、頭を抱えた。
「あー、無理や。打ち止めや。こうなったら、限られた時間の中で、猟兵達の腹筋を爆散させるようなネタを考えるで! うっしゃあああああああ!」
マッドサンタが興奮した様子で、叫び声を響かせた。
何やらノリノリのため、一見するとリラックスしているように見えるものの、猟兵達との戦いが迫っているため、空気がピリついているようだった。
ゆうきつかさ
基本的には、ノリと勢いで、何とかなります。
プレイングボーナス……冬桜護と協力して戦う/秘境の極限環境に適応する。
第1章 ボス戦
『マッドサンタ』
|
POW : 行くぞ!決戦のバトルフィールドへ!
【川越ファイナルアタック(クマの自爆) 】が命中した対象にダメージを与えるが、外れても地形【を決戦のバトルフィールドに変えて】、その上に立つ自身の戦闘力を高める。
SPD : ウルトラブルカノ砲で消し飛べぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!
自身が操縦する【トナカイという名のクマ 】の【爪の鋭さ】と【20世紀最強魔法の威力】を増強する。
WIZ : 私を倒すには最低でもレベル5000万必要だぞ!!
【トナカイという名のクマ 】を巨大化し、自身からレベルm半径内の敵全員を攻撃する。敵味方の区別をしないなら3回攻撃できる。
イラスト:森乃ゴリラ
👑11
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴🔴🔴🔴🔴🔴🔴🔴🔴🔴🔴🔴
|
種別『ボス戦』のルール
記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。
| 大成功 | 🔵🔵🔵 |
| 成功 | 🔵🔵🔴 |
| 苦戦 | 🔵🔴🔴 |
| 失敗 | 🔴🔴🔴 |
| 大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※このボスの宿敵主は
「💠白石・明日香」です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
夜城・さくら(サポート)
キャバリアでの戦闘をメインに。
『オーバーフレーム換装』では、装甲を犠牲に攻撃力か射程を上げて仲間を援護するように攻撃します。【スナイパー】技能使用。
手数が必要な時は『無限射撃地獄』です。敵がビット攻撃してきた際には相殺するように展開することも。
キャバリア以外では、『ギタギタ血まみれの外科手術』で仲間の治癒と戦闘力増強に励みます。
「ちょっと痛いですよ? でも大丈夫。すぐに元気すぎるくらいになりますからね」
笑顔でノコギリを振るいます。大丈夫怖くない怖くない。
響納・リズ(サポート)
「ごきげんよう、皆様。どうぞ、よろしくお願いいたしますわ」
おしとやかな雰囲気で、敵であろうとも相手を想い、寄り添うような考えを持っています(ただし、相手が極悪人であれば、問答無用で倒します)。
基本、判定や戦いにおいてはWIZを使用し、その時の状況によって、スキルを使用します。
戦いでは、主に白薔薇の嵐を使い、救援がメインの時は回復系のUCを使用します。
自分よりも年下の子や可愛らしい動物には、保護したい意欲が高く、綺麗なモノやぬいぐるみを見ると、ついつい、そっちに向かってしまうことも。
どちらかというと、そっと陰で皆さんを支える立場を取ろうとします。
アドリブ、絡みは大歓迎で、エッチなのはNGです
諏訪野・啓太郎(サポート)
『唯のろくでなしの旅烏ですよ。』
スペースノイドのスターライダー×電脳魔術士、33歳の男です。
普段の口調は「男性的(俺、呼び捨て、だ、だぜ、だな、だよな?)」、負傷した仲間には「元気に(俺、~くん、~さん、だね、だよ、~かい?)」です。
ユーベルコードは指定した物をどれでも使用し、多少の怪我は厭わず積極的に行動します。他の猟兵に迷惑をかける行為はしません。また、例え依頼の成功のためでも、公序良俗に反する行動はしません。
あとはおまかせ。よろしくおねがいします!
赤星・緋色(サポート)
なんやかんやで事件を解決に導こうとします
フリーダムかつアグレッシブなアドリブも可
合わせ等も自由にどうぞ
島津・有紗(サポート)
絡み・アドリブ歓迎
「じゃあ、始めましょうか」
戦闘前にイグニッションカードから装備を展開して装着します。
味方と連携しつつ【地形の利用】をしながら【索敵】して行動します。
戦闘になったら強弓を使い、遠距離から【スナイパー】【範囲攻撃】【貫通攻撃】で攻撃します。
中距離以下の距離ではなぎなた、ガンナイフを使い分け【切り込み】【薙ぎ払い】【零距離射撃】で攻撃します。
味方と連係する場合は、【援護射撃】【威嚇射撃】で味方を援護します。
敵の攻撃は【戦闘知識】【瞬間思考力】で判断し【見切り】で回避するか【武器受け】【オーラ防御】で防御します。
UCは状況に合わせた物を選択して使用します。
メローア・ゴドレイア(サポート)
(連携・アドリブ歓迎・NG無し)
え?あ…あ、あ…えと、ボク、デュエリスト…なんス
それ以外にも色々出来るけど…その、あまり期待できないというか…ズブの素人で…
こ、このカード…?えっと、デッキのカードは全部ドラゴンカードでUCの力で実体化出来るんス
へ…へへへ、ドラゴンたまんね、ぬひ
UCはなんでも使っていいっす…というか『ドラゴン・エヴリ』を採用する時はマスターさんが好きにオリジナルドラゴン使ってくれてもいいので、はい。
高嶋・瑞希(サポート)
絡み・アドリブ歓迎
戦闘開始と同時に「イグニッション!」の掛け声で武装を装着し戦闘状態へ移行します。
遠距離では結晶輪と氷霊手の「エネルギー弾」「誘導弾」で攻撃、近距離ではなぎなた、七支刀、アイスガントレットを使い分けて攻撃します。
敵の攻撃は「気配感知」「第六感」「霊的防護」「オーラ防御」「武器受け」で回避又は防御します。
ユーベルコードは指定した物をどれでも使用し、多少の怪我は厭わず積極的に行動します。他の猟兵に迷惑をかける行為はしません。また、例え依頼の成功のためでも、公序良俗に反する行動はしません。
あとはおまかせ。よろしくおねがいします!
ティエン・ファン(サポート)
シルバーレイン出身の除霊建築士です。
明るく善良な性格で、できることがあるならば、できる限りを全うしようとします。
除霊建築士というジョブに拘りがあるため、その知識や技術が活かせそうな場面では、積極的にそれらを使って問題解決に取り組みます。
戦闘時は主武器のT定規と副武器の浄銭貫を用いて、近距離戦も遠距離戦も行います。
キャバリアが有効な場面では、『蚩尤』を使用します。
『蚩尤』は普段イグニッションカードに収納しています。
ユーベルコードは『蚩尤』搭乗時は”蚩尤”とついたものを、そうでないときはその他のものを状況に応じて使用します。
以上を基本として、シナリオに合わせて思うままに動かして頂ければと思います。
焼傍ヶ原・シオン(サポート)
(連携・アドリブ歓迎・NG無し)
最新鋭のスーパー屋台『炎日』に乗って、常識に囚われない発想の『NEW屋台料理』を作る特別な料理人、それが俺だ!
NEW屋台料理は食べる事も出来るしユーベルコードとして敵味方に使う事も出来るぞ!
戦闘時は炎日を武器として使いながら中に入ってるぞ!
メル・メドレイサ(サポート)
時計ウサギのマジックナイト×パーラーメイド、15歳の女です。
普段の口調は「女性的(私、あなた、~さん、なの、よ、なのね、なのよね?)」、演技時は「無口(わたし、あなた、呼び捨て、ね、わ、~よ、~の?)」です。
ユーベルコードは指定した物をどれでも使用し、多少の怪我は厭わず積極的に行動します。他の猟兵に迷惑をかける行為はしません。また、例え依頼の成功のためでも、公序良俗に反する行動はしません。
戦闘スタイルは多種の属性を扱う魔法使い
武器に魔法をかけ戦うこともできます
依頼にちなんだ品を給仕することを好み、味方には有効なもの、敵には嫌がらせ用のものを渡します
あとはおまかせ。よろしくおねがいします!
焼傍ヶ原・ヨネマ(サポート)
(連携・アドリブ歓迎、NG無し)
焼きそばを愛し、焼きそばの為に生きて、焼きそばで競う焼きそバトラーの第一人者、それが私。
どんな相手でもどんな状況でもどんな世界でも、焼きそば1つで切り抜けるつもりよ
ユーベルコードは何を使ってもいいわ、焼きそば!焼きそば!戦闘・日常・冒険全て焼きそばを使うわよ。
コルネ・ナッツ(サポート)
「わしにできることなら協力するのじゃ」
「オブリビオンを野放しにはできぬ」
アドリブ・連携歓迎
自分よりも他者を優先する性格
あまり感情的にはならないが、
無口根暗ではありません
大人しい女の子です
技能は使えるものは全て使います
ユーベルコードも積極的に使います
公序良俗に反することはしません
エログロはNGです
あとはお任せします
政木・朱鞠(サポート)
ふーん、やっと、ボスのお出ましか…。
もし、貴方が恨みを晴らすためでなく悦に入るために人達を手にかけているのなら、不安撒き散らした貴方の咎はキッチリと清算してから骸の海に帰って貰うよ。
SPDで戦闘
代償のリスクは有るけど『降魔化身法』を使用してちょっと強化状態で攻撃を受けて、自分の一手の足掛かりにしようかな。
ボス側の弐の太刀までの隙が生まれればラッキーだけど…それに頼らずにこちらも全力で削り切るつもりで相対する覚悟で行かないとね。
得物は拷問具『荊野鎖』をチョイスして【鎧砕き】や【鎧無視攻撃】の技能を使いつつ【傷口をえぐる】【生命力吸収】の合わせで間を置かないダメージを与えたいね。
アドリブ連帯歓迎
アイクル・エフジェイコペン(サポート)
猫っぽい舌足らず口調にゃ。こんにゃ感じで、可能なら末尾だけじゃにゃくて途中にも入れてほしいにゃ。めんどいならいいけど。
ちなみに機嫌悪い時は「に゛ゃ」って濁点入る感じにゃ。
正直状況とかよくわかってにゃいけどなんとなく気に入らない顔してるからぶっ殺すに゛ゃ。
パワーイズジャスティス。真正面から行っておもいっきり攻撃するのみにゃ。ユーベルコードは何使ってもいいにゃ。
基本はむちゃくちゃ猫かぶってかわいい子演じてるものだから、なるべくスマートに『せーとーはなれでぃー』的な感じで戦おうとするけど、むちゃくちゃ怒ったら地が出てむちゃくちゃ口が悪くなる。
「ぶっ殺おおおおおおす!●ぁぁぁぁぁぁっく!!」
●早過ぎたクリスマス
「メリィィィィィィィィィィイ、クリスマスゥゥゥゥゥゥゥ!」
マッドサンタがノリノリな様子でトナカイ(クマ)に乗って、猟兵達の前に姿を現した。
どうやらプレゼントを配りに来たらしく、無駄にテンションが高かった。
「その袋の中に入っているのは、本当にプレゼント? 私には、何か別のモノが入っているような気もしますが……」
夜城・さくら(不思議ちゃんの量産型キャバリア・f30006)が量産型キャバリアAZに搭乗し、警戒心をあらわにした。
「べ、別に怪しいモンとか、持っとらんから! 大丈夫、大丈夫。どれも、安心安全、国産や!」
マッドサンタが自信満々な様子で、ニカッと笑った。
「そんな事を言われて安心すると思いましたか?」
さくらが【アドバンテージ・アンサー】が戦術的に有利な地形に陣取って、命中率・回避率・ダメージが3倍にした後、攻撃を仕掛けるタイミングを窺った。
「いや、大丈夫やって! ウチはキッズの味方やで? 大丈夫、大丈夫、マジで怖ないて!」
マッドサンタが愛想笑いを浮かべながら、掌が見えるようにして、自分が無害である事を経調した。
「それなら、信じてみましょうか。ところで袋の中身は何ですか? 中身を見せていただければ、信じますよ……?」
響納・リズ(オルテンシアの貴婦人・f13175)が、マッドサンタを見つめてニッコリと笑った。
「いや、それは……何というか、秘密やで」
マッドサンタが気まずい様子で、人差し指をピンと立てた。
「それなら、仕方ありませんわね。仲間達に危険が及ぶ心配がある以上、私も見て見ぬフリは出来ませんので」
すぐさま、リズが【かの者に裁きの雷を!(ジャッジメント・スパークニング・サンダー)】を発動させ、ルナティック・クリスタから裁きの雷を降らせ、マッドサンタを感電させた。
「あば……、ばばば……、身体が……身体があああ!」
マッドサンタがビリビリと身体を震わせ、グッタリとした様子で崩れ落ちた。
「それじゃ、袋の中身……確かめておくか」
そんな中、諏訪野・啓太郎(さすらいのライダー・f20403)が、袋の中身を確認しようとした。
「ちょ、ちょい待ち! なんで、分かってくれんのや。これは、お楽しみって言ったやろ! それなのに、そんな無神経な事をして! ……って、ウチが話している間に、袋を盗むなァァァァ!」
マッドサンタが涙目になりつつ、啓太郎の後を追った。
「だったら、俺を捕まえてみろ。さすがに、ここじゃ、まわりにも被害が及ぶしな」
すぐさま、啓太郎が【ゴッドスピードライド】で宇宙バイクを変形させて騎乗し、自身の移動速度と戦闘力を増強させ、袋を抱えて逃げ出した。
「……って、待てゃ、ゴルァァァァァァァァァァ!」
その事に苛立ちを覚えたマッドサンタが、殺気だった様子でクマを嗾け、土煙を上げながら啓太郎の後を追った。
だが、宇宙バイクのスピードが予想以上に早かったため、クマに乗っているマッドサンタの勢いが、さらに増していった。
「……って、さすがにマズイな。後は任せた」
啓太郎が宇宙バイクに乗ったまま、袋をぽおーんと放り投げた。
「……って、どういう状況!? いや、ここで怒らせても、得策ではない気が……。とりあえず、降伏してくれるかな? そうすれば、これを返すから」
それを受け取った赤星・緋色(サンプルキャラクター・f03675)が、困った様子でマッドサンタに交渉を持ち掛けた。
「それは……無理や。でも、その袋には、子供達の夢と希望が詰まっとるねん。だから、ここでイジワルはナシや。そんな事をしたら、プレゼントを楽しみにしている子供達がギャン泣きしてしまうからな」
マッドサンタが瞳を潤ませ、祈りながら緋色をガン見した。
「それじゃ、これは返すけど……戦う事は止めないよっ!」
次の瞬間、緋色が【ROCKET DIVE!】を発動させ、ロケット噴射で飛翔しながら、装備重量×スピードに比例した激突ダメージを、マッドサンタに与えた。
「それは……望むところや! 掛かってこいやあああああああああ!」
マッドサンタが前面にオーラを展開し、グッとダメージを耐えた。
「じゃあ、始めましょうか」
その間に、島津・有紗(人間の戦巫女・f04210)がイグニッションカードから装備を展開し、地形を利用しながら範囲貫通攻撃で狙い撃った。
「そんなモンでウチが悲鳴を上げると思ったら、大間違いや! ウチのトナカイ……ハンパないでぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!」
マッドサンタがトナカイという名のクマを巨大化させ、捨て身の覚悟で特攻を仕掛けてきた。
「……と言うか、それ……クマですよね?」
有紗がオーラ防御と結界術を展開しながら、【神火大嵐舞】を発動委させ、高速で旋回する創世記の炎の渦を召喚し、極めて強大な焼却攻撃を仕掛けた。
「こ、これはクマやない。何処からどう見ても……クマや!」
マッドサンタがオーラ防御と火炎耐性で耐えながら、有紗の言葉を訂正した。
彼女からすれば、一緒にいるのは、クマであって、トナカイではなかった。
例え、まわりの人間が、それを否定したとしても、トナカイなのだから、考えを改めようがない。
「トナカイ……ですか」
メローア・ゴドレイア(残念ドラゴンオタク レベルMAX・f44031)が、気まずい様子で汗を流した。
そこまで断言されると、こちらも否定しようがない。
何処からどう見ても、クマなのだが、マッドサンタの目に迷いはなかった。
「あ、コレ……、ボケやないで。……ガチやから。そこんとこ、間違えたら、痛い目を見るで!」
その視線に気づいたマッドサンタが、メローアに釘を刺した。
「まあ、そこはあえてツッコミ……ませんけど……。戦っても……問題ないって事スよね? だったら、遠慮はいりませんね」
メローアが緊張した様子で、【罪眼の強欲龍(ギルティアイズ・グリードラゴン)】を発動させ、デュエリストカードから1体の強力な『罪眼の強欲龍』を召喚した。
「いいぞ、やれ~!」
途端に、メローアのテンションが上がり、罪眼の強欲龍に指示を出した。
罪眼の強欲龍はマッドサンタを威嚇しながら、断罪のブレスで攻撃した。
「……って、本当に容赦がないんやなー。ウチかて、戦うのは、嫌なんやで。なんつーか、ほら……疲れるやん?」
マッドサンタがオーラを展開しながら、逃げるようにして後退した。
「それはこちらも同じです」
その間に、高嶋・瑞希(雪女のストームブリンガー・f36313)が『イグニッション』と叫び、オーラ防御と霊的防護で身を守った。
「だったら、戦う必要なんてないやろ。もっと、仲良くするべきなのに……。わさわざこんな事をするんやから、本当に救いようがないな」
マッドサンタがクマに乗ったまま、瑞希に体当たりを仕掛けてきた。
「確かに、無駄な抵抗をしないのであれば、ここまで面倒な事にはならなかったと思いますが……。この状況で反撃しないと言う選択肢はありませんから……」
すぐさま、瑞希が【乱舞結晶輪(ランブケッショウリン)】を発動させ、幾何学模様を描き複雑に飛翔しながら、1300本の結晶輪で包囲攻撃を仕掛けた。
「こ、こ、殺す気かああああああああああああ!」
マッドサンタが涙目になりつつ、残像を繰り出していった。
「一応、そのつもりなんだけど……と言うか、手加減無用なんだよね?」
ティエン・ファン(除霊建築学フィールドワーカー・f36098)が、キョトンとした。
「いや、まあ……、そうなんやが……。もっと、こう……あるやろ。戦い方ってモンが! ウチ、瞬殺は嫌やで?」
マッドサンタがドン引きした様子で、引きつった笑みを浮かべた。
「だったら、じわりじわりと殺せば、問題ないって事ね」
ティエンが色々と察した様子で、【八卦浄銭弾・坎(ハッケジョウセンダン・カン)】を発動させ、凍気を纏った清められた古銭を飛ばして、マッドサンタの左腕を一瞬にして凍結させた。
「いや……、そう言う意味ではないんやが……。てか、これ……治るんやろ? 一生このままとか、嫌やで! 絶対に、嫌やから……!」
マッドサンタが薄っすらと涙を浮かべ、左腕を庇うようにして後退した。
「ここで命を落とすような事が無ければ、大丈夫だろ。まあ、俺達に倒されたら、そんな心配をしている場合じゃないけどな」
焼傍ヶ原・シオン(新世代のお祭り料理人・f43422)が気合を入れて、マッドサンタに属性攻撃を繰り出した。
「確かに、そうやな。つまり、アンタ等を倒せば、イイって事やな」
マッドサンタがクマを嗾け、川越ファイナルアタックを繰り出した。
次の瞬間、クマが自爆し、その場にクレーターを作り出した。
「まさか、自分のク……いや、トナカイを犠牲にするとはな」
その事に驚きが隠せない様子で、シオンが【空飛ぶ新世代の屋台(フライングヒート)】を発動させ、スーパー屋台『炎日』に乗ったまま、飛翔突撃を仕掛けて、マッドサンタを弾き飛ばした。
「……って、殺す……気なんやな、ガチで。まったく、もう少しドラマチックに、攻撃してほしいんやけど……」
マッドサンタがズタボロになりながら、涙を浮かべて、指をパチンと鳴らした。
そのドサクサに紛れて別のクマが現れ、何事もなかった様子で、マッドサンタを乗せた。
「まったく同じ……という訳ではないようですね」
メル・メドレイサ(蕩けるウサメイド・f25476)が、色々と察した様子でクマに視線を送った。
クマはドヤ顔を浮かべて、しれっと陣取っているものの、明らかに先ほどとは違っていた。
「な、何の話や。ウチのトナカイは奇跡の復活を遂げたんや! それなのに、別物として扱うなんて、最悪や!」
マッドサンタが激しく動揺した様子で、それを誤魔化すように言い放った。
「それじゃ、同じモノとして扱いますね」
メルがサクッと気持ちを切り替え、【マジカルタクティカルウェポン】を発動させ、炎属性のミサイルを召喚し、マッドサンタに撃ち込んだ。
「……って、だから少しは加減せいやあああああああああ!」
マッドサンタが悲鳴を響かせ、オーラを展開しながら、脱兎の如く逃げ出した。
その甲斐あって、致命傷にはならなかったものの、全身汗だく、ヘトヘトだった。
だが、ここで白旗を上げる訳にはいかない。
瞳一杯に涙を溜めながら、まだ諦めていない様子であった。
「と、とりあえず、焼きそばを食べて落ち着きましょう。こんな状況で戦っても、流れ作業になるだけだから……」
そんな中、焼傍ヶ原・ヨネマ(生粋の焼きそバトラー・f42520)が、マッドサンタに焼きそばを手渡した。
「これ……、毒とか、入っていないやろうな」
マッドサンタが警戒した様子で、恐る恐る焼きそばを受け取った。
「そんな事する訳ないでしょ。せっかく美味しく作ったのに、毒なんて入れないから……」
ヨネマが呆れた様子で、焼きそばを美味しそうに頬張った。
「いや、信用できん! 出来る訳がないやろ!」
マッドサンタがイラついた様子で、再びクマを嗾け、川越ファイナルアタックを仕掛けた。
「まだ食べている途中なのに……!」
それに合わせて、ヨネマが【ヨネマ怒りの割り箸地獄(ワリバシジゴク)】で自身の割り箸に怒りを宿し、攻撃力と吹き飛ばし力を最大9倍まで強化した後、突進してきたクマを弾き飛ばした。
「ク、クマァァァァァァァァァ!」
思わずクマと叫びながら、マッドサンタが上空を見上げた。
クマは汚い花火の如く勢いで弾け飛び、また新しいクマが物陰から何事もなかった様子で現れた。
「一体、何体いるのじゃ、このク……いや、トナカイは……」
コルネ・ナッツ(チョコ・f08366)が、生暖かい視線をクマに送った。
クマ自身は『季節の復活を遂げただけですけど、何か?』と言わんばかりに振舞っているものの、誰がどう見ても別のクマだった。
「だから奇跡の復活を遂げただけなんやって。どこから、どう見ても、一緒やろ。ほら、よく見てみい。目鼻立ちとか、まったく変わってないやろ!」
マッドサンタがクマの顔を撫でながら、同一の存在である事を強調した。
「これは、おそらく、触れてはいけない話題……じゃな。ならば、あえて触れずに戦うのじゃ」
コルネが色々と察した様子で、【エレクトロレギオン】を発動させ、小型の戦闘用機械兵器の群れ700体を召喚し、マッドサンタに突っ込ませた。
「そんなもの、ウチのトナカイに掛かれば、イチコロや!」
それと同時にコマを巨大化させ、小型の戦闘用機械兵器の群れを蹴散らしていった。
「ふーん、思ったよりも、強そうね。私の敵って感じじゃないけど……。まさか、これで終わりって事はないでしょ?」
政木・朱鞠(狐龍の姫忍・f00521)がマッドサンタに、生暖かい視線を送った。
「当たり前やろ! いまからアンタ等に地獄を見せたる。……覚悟しいや! ウルトラブルカノ砲で消し飛べぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!」
次の瞬間、マッドサンタが雄叫びを響かせながら、トナカイという名のクマの爪の鋭さと、20世紀最強魔法の威力を増強させ、ウルトラブルカノ砲を、ぶっ放した。
それがガリガリと地面を削りながら、猟兵達に襲い掛かった。
「確かに、凄い攻撃だけど……。当たらなければ、意味が無いと思うけど……」
朱鞠がリミッターを解除し、ダンスを踊るようにして、ウルトラブルカノ砲を避け、【咎力封じ】で手枷、猿轡、拘束ロープで、マッドサンタの攻撃力を減らした。
「……って、真正面から受け止めろや! 避けたら、何の面白みもないやろうが!」
マッドサンタがムッとした様子で、朱鞠にツッコミを入れた。
「そんな事……、指図されたくないにゃ!」
アイクル・エフジェイコペン(クロスオーバー三代目・f36327)が、ムッとした様子で言い放った。
「だったら、お仕置や! アンタ等に地獄を見せたる!」
マッドサンタが鼻息を荒くさせながら、クマに合図を送って20世紀最強魔法を解き放った。
「いい加減にするにゃああああああああああああああ!」
アイクルが傷つく事も恐れず、【超びったんびったん(チョウビッタンビッタン)】を発動させ、グラップル+ぶん回し+怪力の技能レベルを1520に変更した後、マッドサンタを掴んで、びったんびったんとし始めた。
「ちょ、ちょ、ちょ……」
その事に動揺したマッドサンタが悲鳴を上げ、必死に逃げようとした。
だが、ようやく解放される頃には、グッタリとしていた。
成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴🔴🔴🔴🔴🔴🔴🔴🔴🔴🔴🔴
ロビ・シートン
…クマ相手に油断できぬ。
それにしても、なんなんだ、この季節勘違い女は。
12月はまだ3か月後だしな。
ぶっちゃげ、『お呼びでない』
…貴様は何を言っているんだ?
こうなれば、倒すのみだ。
周囲を囲んでクマの動きに注意しろ。
奴の攻撃を避けた瞬間に一気に襲撃だ!
我も前で攻撃させていただく。
●クリスマスの終焉
「はあはあ……、なんで、こんな目に……。みんなクリスマスが嫌いなんか。めっちゃ、ハッピーになれるのに……」
マッドサンタがズタボロになりながら、信じられない様子で荒々しく息を吐き捨てた。
「なんなんだ、この季節勘違い女は……。そろそろ、クリスマスは3か月後だろ。ぶっちゃけ、『お呼びでない』……」
ロビ・シートン(狼王・f18227)が、キッパリと言い放った。
「お、お呼びでないって!? なんや、それ! ウチはアンタ等のために、色々と頑張ったのに! この仕打ちはないやろ! 何の罰ゲームや! もういい、殺す!」
マッドサンタが涙目になりながら、トナカイという名のクマを巧みに操り、鋭い爪でロビに襲い掛かった。
「……貴様は何を言っているんだ? こうなれば、倒すのみだ」
ロビが呆れた様子で【コーリング・ウルフパック】を発動させ、自らの眷属である灰色狼28頭を呼び寄せ、マッドサンタを囲んでフルボッコにした。
「な、なんで、ウチが、こんな目に遭うんや。ウチは、ただみんなにプレゼントをしたかっただけ……なのに……」
そう言ってマッドサンタが、血溜まりの中に沈んでいった。
大成功
🔵🔵🔵