帝都櫻大戰⑦〜巨大怪生物、襲来
●クソデカウサギがせめてきたぞっ!
「みんな、割と緊急事態よ」
アヤカ・ホワイトケープ(ロストイノセント・f00740)はそれなりに緊迫した様子で集まった猟兵達に伝える。
割と、とは一体どういう事なのだろうか?
「今回はここ……千代田区にそびえ立つ、世界最大の幻朧桜が咲き誇る城郭『帝城』よ。ここが狙われているわ」
壁に貼り付けた帝都の地図に印を付けた場所を指差すアヤカ。
そこは『不死の帝』が御座し、幻朧桜に祈りを捧げ続けていると言われていたが、その実態は幻朧帝イティハーサを封じ込める為の巨大な封印碑だったのだ。
「ここは現在、幻朧帝の力で内部から多数の影朧が溢れ出しつつあるんだけど、強力な影朧が帝城に出現して、幻朧帝を封じている帝城の建物そのものを外側から破壊しようしているの」
言うまでもないが、万一ここが破壊されてしまえば帝都の被害はとんでもない事になるだろう。
それを止めるのが今回の任務と言う訳だ。
……で、現れた強力な影朧と言うのは一体?
「落ち着いて聞いてね。高層ビルくらいの大きさがある……ウサギよ」
ウサギ。
しかも高層ビルくらいの大きさ。
あの、それって一体どう言う……?
「この世界に生息するサクラモフウサギって言うのがいるんだけど、その巨大種なの」
巨大種。
それって怪獣映画か何か?
アヤカが言うには、このサクラモフウサギの知性は通常のウサギ程度しかないが非常に巨大なため、かえって危険な存在であるとの事だ。
確かにあんなのが帝城で暴れたら、ものの数分で完全倒壊は避けられないだろう。
どうやら帝城を守る『世界最大の幻朧桜から絶え間なく舞い落ちてくる花弁』がサクラモフウサギを強化しているのではないか、との事だ。
「でも戦場に舞う花弁を何らかの手段で一時的に減らす事が出来れば、相手は幾らか弱体化するはずよ。ただ、弱体化しても向こうは巨大だから油断は出来ないけど……」
元々が世界最大の幻朧桜と言うだけあって、舞い散る花弁は簡単に減らせるような物ではなく、何かしらの工夫が必要になるだろう。
その辺りの事を考えた上で、巨大なサクラモフウサギと戦ってもらいたい。
アヤカはその言葉と共に説明を終えると、ゲートを開く。
「念のためにもう一度言うけど、今回の相手は巨大よ。うっかり踏み潰されないように十分気を付けてね」
NS
はいどうも、|NS《えぬえす》でございます。
連日のシナリオ投稿ペースが速すぎる……!
戦争シナリオ二本目になります。どうぞよろしくお願いします。
●目的
帝城を破壊しようとするサクラモフウサギ巨大種をやっつける。
プレイングボーナス:幻朧桜の花弁に対処する。
OPにもありますが、世界最大の幻朧桜から舞い散る花弁は簡単に減らせるような物ではないでしょう。
その辺りも考えた上でプレイングをどうぞ。
●ご注意
今回は相手が相手なので、若干のコミカル要素が混じると思います。
ご参加の際には、その辺りをご了承下さい。
プレイング受付開始は『OP承認後、導入部を書いた後から』になります。
プレイングをお送りする際にはそれ以降でお願いします。
戦争シナリオは戦況にも影響するため、早期完結を目標としております。
そのため、リプレイは出来るだけ早めにお返し出来ればと思います。
また、クリアに必要な人数が集まり次第プレイング受付を締め切る方針です。
その際には『プレイング受付〆切』とタグに表記します。
受付〆切後に来たプレイングは基本的に対応出来ませんので、予めご了承下さい。
それでは、巨大怪生物を退治して帝城を守って下さい。
第1章 ボス戦
『サクラモフウサギ巨大種』
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POW : ぶーっ!ぶーっ!
【鳴き声と共に激おこうさぎモード】に変化し、超攻撃力と超耐久力を得る。ただし理性を失い、速く動く物を無差別攻撃し続ける。
SPD : もふもふもふもふ
対象の攻撃を軽減する【超もふもふ毛皮】に変身しつつ、【踏み潰し】で攻撃する。ただし、解除するまで毎秒寿命を削る。
WIZ : サクラモフウサギの大群
自身の【寿命】を代償に、【サクラモフウサギの群れ】を戦わせる。それは代償に比例した戦闘力を持ち、【体当たりや齧りつき、キックなど】で戦う。
イラスト:塒ひぷの
👑11
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
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種別『ボス戦』のルール
記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。
| 大成功 | 🔵🔵🔵 |
| 成功 | 🔵🔵🔴 |
| 苦戦 | 🔵🔴🔴 |
| 失敗 | 🔴🔴🔴 |
| 大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※このボスの宿敵主は
「サクラモフウサギ・モドキ」です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
●ジャイアント・アタック(ウサギ)
「な、なんだアレは!? 大きいぞ!!」
「サ、サクラモフウサギだ、サクラモフウサギのデカいのが出たぞー!」
「ひえぇぇぇー、お助けー!!」
突然現れた巨大怪生物を目にした住民がパニックを起こし、逃げ回る。
まるで怪獣映画のようなノリである。
「ぶーっ……」
ずしーん、ずしーん……
独特の鳴き声を上げ、大きな足音を立てて巨大なサクラモフウサギが幻朧桜から舞い散る花弁の中、何かに導かれるかのように前進する。
一見すればシュールな光景だが、このまま放置しては大変な事になってしまうのだ。
これが仮に映画の世界ならば巨大怪生物に対する強力兵器などが出てくる物だが、当然そんな都合のいい物などない。
「くっ、相手があんなに大きいんじゃ私達だけではどうにも出来ない……!」
「このまま黙って見ているしかないなんて……」
「やっばり触ったらもふもふしてるのかなぁ」
現地の學徒兵は周りに目もくれず、帝城へ向けて前進するサクラモフウサギを悔しそうに見つめ……おかしな事を口にしている者もいるような気もするが、気にしてはいけない。
世界最大の幻朧桜から舞い散る花弁をなんとかしつつ、巨大なサクラモフウサギをやっつけなければ帝城が破壊されてしまうのも時間の問題なのだ!
急げ、猟兵! 急げ!!
夢ヶ枝・るこる
■方針
・アド/絡◎
■行動
巨大ですが、十分に可愛らしい気も?
『FAS』で飛行、『FLS』の空間歪曲障壁を展開しまして。
【鴻鉀】を発動、『祭礼の女神紋』により『祭器』共々『天鎧』を纏い巨大化しますねぇ。
『大型UFO』に変形させた『FJS』と『FMS』のバリアを上方に配置、花弁への『傘』にすると共に、『FDS』の[爆撃]の爆風と『FTS』の回収で、地上の花弁を片付けましょう。
【激おこモード】は自身は動かず、『天鎧』による即時修復が付与された『FBS』を顔の周囲に飛び交わせ囮に。
花弁対応後、巨体に有効な『FGS』で動きを押さえ『FRS』『FSS』の[砲撃]で叩きますねぇ。
出来れば、毛皮が欲しいですが。
●特撮でありそうな光景
「うーん……巨大ですが、十分に可愛らしい気も?」
帝城へ向けて前進を続けるサクラモフウサギを見て、夢ヶ枝・るこる(豊饒の使徒・夢・f10980)が呟く。
確かに可愛いと言えば可愛いが、これだけデカいと逆に怖いような気も?
「こんな状況でもなければ少しはもふってみたかったですが、そうも言ってられませんねぇ」
るこるはそう言うや、『FAS』で飛行、『FLS』の空間歪曲障壁を展開。
そこから『|豊乳女神の加護・鴻鉀《チチガミサマノカゴ・ボウバクナルグソク》』で祭器ごと天鎧を纏い巨大化する。
巨大な相手には巨大化で対抗しようと言う事だが、第三者からすれば、まさに怪獣映画めいた展開にも見えるだろう。
「さて、後は舞い散る桜をどうにかしませんと」
続いて、るこるは巨大化した祭器『FJS』を大型UFOに変形させ、『FMS』のバリアを上方に配置する事で花弁への『傘』にすると共に、『FDS』で周囲への被害を出来るだけ出さないよう爆撃を行う事で、爆風と『FTS』による回収で地上の花弁を片付けると……
「ぶーっ!」
近くで起きた爆撃の音にサクラモフウサギが反応し、振り返る。
向こうからすれば、耳障りなノイズにも聞こえたやもしれない。
「足を止めてくれましたねぇ。ここは私がお相手しますよぉ」
上手く相手の注意をこちらに逸らし、進行を止める事が出来たのならばこっちのもの。
加えて花弁も片付けたので、倍増した力も今は大きく失われているはずだ。
「ぶーっ! ぶーっ!」
鳴き声と共に、激おこうさぎモードに変化したサクラモフウサギがるこるに向けて猛然と突進!
ずしん、ずしんと足音を鳴らしてこちらへとやってくる様は、体の大きさもあって威圧感もかなりの物だ。
激おこうさぎモードで力は激化した事もあり、攻撃を受ければタダでは済まないだろうが……るこるはその場から一歩も動いていないではないか。
「はーい、こっちですよぉ」
突進してくるサクラモフウサギに対し、るこるの顔の周囲に飛び交わせて囮にした『FBS』を展開すると、ビュンビュン飛び回るFBSに目が行ってしまう。
「ぶーっ!」
FBSを叩き落とそうと、ウサギパンチを放つサクラモフウサギ。
しかし動きが早く、捉える事は出来ないまま何度も拳が空を切る。
「ぶーっ! ぶーっ!!」
なおもサクラモフウサギは高速で飛び回るFBSをなんとかしようと暴れるが、やはり当たらない。
「うーん、こうやって見ていると可愛いのですが……仕方ありません」
そろそろ頃合いと見たるこるはサクラモフウサギを『FGS』で押さえ付け拘束。
そこから少し離れると、『FRS』と『FSS』の砲撃を一気に叩き込む。
「ぶーっ……!?」
激しい砲撃を喰らったサクラモフウサギは、そのまま後ろにズーンと倒れ込む。
超耐久力を得ている事からダメージはそこまででもないが、出鼻を挫くには十分な一撃となった事だろう。
「うーん……出来れば、毛皮が欲しいですが」
そして倒れ込んだサクラモフウサギのデカモフボディを見て、るこるは物騒な事を口にするのであった。
大成功
🔵🔵🔵
サタニア・ダイモーン
帝城見物に来てみれば面白いモノが見られたな。
ふふ、そうだな、こうしよう。
『巨神機兵』(100m)を召喚。
櫻舞い散る帝城を背景に巨大怪獣vs巨大ロボだ。なかなかの|見物《みもの》だろう。
しかし、ウサギ、強いな……花びらを何とかするか。
【魔神術式Ⅵ】を発動。
戦場全体を魔力で覆い結界を構築、巨大怪獣をその内部に捕らえて花弁は遮断。ドーピングを解除します。
神槍の攻撃はしませんが慈風による巨神機兵への回復はON。
怪獣大決戦を見守りましょう。
●千代田怪獣大決戦
「帝城見物に来てみれば面白いモノが見られたな」
サタニア・ダイモーン(暗黒竜・f39306)は帝城付近から、こちらへ向けて前進してくるサクラモフウサギを見て小さく笑う。
この世界には様々な敵がいる訳だが、まさか高層ビルと同等の大きさをしたウサギが出てくるとは思いもしなかっただろう。
「さて、アレを止めると言う話だったか。ふふ、そうだな、こうしよう」
何かを思い付いたサタニアは『巨神機兵』を召喚。
その身長は実に100mと、サクラモフウサギにも匹敵する程だ。
「櫻舞い散る帝城を背景に巨大怪獣vs巨大ロボだ。なかなかの|見物《みもの》だろう。さあ、行け」
サタニアが命令を下すと、巨神機兵が動き出す。
ズゥン、ズゥン……とサクラミラージュの地を踏み締めながら、前方よりやってくるサクラモフウサギへと向かっていく。
「おい、向こうから何かがやってきたぞ!? デ、デカい……!」
「す、すげえ、まるで映画みたいだ!」
「まさか、サクラモフウサギと戦うつもりなのか……?」
逃げ惑う住民が足を止め、巨神機兵に目を向ける。
映画で見たような光景がまさに目の前で繰り広げられようとしているのだ。
「ぶー……?」
一方のサクラモフウサギはやってきた巨神機兵を不思議そうに見る。
これは一体なんだ?
そう思った直後、巨神機兵が先制攻撃を放つ!
「ぶーっ!?」
強烈なパンチを喰らってのけぞるサクラモフウサギ。
こいつは敵だ、そう確信した直後に超もふもふ毛皮に変身すると、踏み潰し攻撃で反撃を試みる。
ド迫力の激しい戦いだ。
「ほう、面白い手を使う……しかし、ウサギ、強いな……花びらを何とかするか」
同じ頃、遠距離から巨神機兵の戦いぶりを見物していたサタニアであったが、絶大な戦闘力を持っているはずの巨神機兵が相手に押されている事に気付く。
やはり大元の原因は幻朧桜から舞い散る花弁……アレを何とかしなければならないようだ。
「ゼノ・ツキウ・キ・ボウョイ・ボリウト」
サタニアは『|魔神術式 Ⅵ《マジンノセカイ》』を発動すると、戦場全体を魔力で覆い結界を構築。
サクラモフウサギをその内部に捕らえ、舞い落ちる花弁を遮断する。
これならば、花弁による能力強化は受けられないも同然だ。
「さあ、ここからは実力同士のぶつかり合いだ。どちらが強いか、じっくり見させてもらうとしよう」
改めて、サタニアは怪獣大決戦を見守る。
巨神機兵のパンチや体当たりが炸裂すると、サクラモフウサギが大きくよろめき、一方のサクラモフウサギも踏み潰し攻撃の他、ウサギキックで対抗。
一進一退の攻防が続く。
「ぶ、ぶーっ……」
そんな激しい戦いが続く中、サクラモフウサギは何かがおかしい事に気付く。
向こうにもダメージを与えているはずなのに、倒れる気配がまるでない。
そもそも結界内で戦っている事もあって、慈風による回復効果を巨神機兵は受け続けている……つまりはいくらダメージを与えたところで、全て徒労に終わるも同然なのだ。
「ぶ、ぶぅぅぅ……」
やがて、ヘトヘトになったサクラモフウサギは巨神機兵の痛烈な一撃を受け、ノックダウンするのであった。
大成功
🔵🔵🔵
夜刀神・鏡介
高層ビルくらいの大きさがある兎と来たか
普通の兎であれば俺も可愛いと思うが、ここまで大きくなると完全に災害だ
神刀の封印を解除しつつ、居合いの構えで様子を伺い
澪式・弐の秘剣【翠鳴閃】による斬撃波でモフウサギや周辺を舞い散る桜やらを纏めて攻撃
発動後は素早く納刀しながらステップで位置調整して、再度の居合い
居合いに特化して攻撃する都合、敵の攻撃は躱していくしかない
普通の大きさのサクラモフウサギであっても、本気で殴られたら相応に痛いだろうしな。上手く躱そう
一度や二度で兎の群れや周辺の花弁をどうにかする事はできないにしても
連続で攻撃をする事で攻撃速度は上がっていくし、それで少しずつでも数を減らしていける筈
●サクラモフウサギを斬れ
「高層ビルくらいの大きさがある兎と来たか。普通の兎であれば俺も可愛いと思うが、ここまで大きくなると完全に災害だ」
夜刀神・鏡介(道を貫く一刀・f28122)はあまりにも大きすぎるサクラモフウサギを見上げ、一人呟く。
本来、サクラモフウサギは元々ウサギと同等の大きさだが(何をどうすればそうなるのかは分からないが)、稀にこのような巨大種が現れる事もあると言う。
それが今回、帝城に現れたともなると実に厄介だ。
「あの大きさだ、帝城に到達された時点で終わりと考えた方がよさそうだな」
急がなければ。
鏡介は走り、サクラモフウサギの進路上に立つ。
「……ぶー?」
その姿はサクラモフウサギからも見えたらしく、視線の先に立ちはだかる人影が。
もしや邪魔をするつもりなのか?
そう直感したサクラモフウサギは、配下である小さなサクラモフウサギの群れを呼び出すと鏡介に向けてけしかける。
見た目こそ可愛らしい小さなサクラモフウサギだが、その戦闘力は舞い散る花弁の効果もあって一匹一匹が相当な物だ。
油断しては大怪我どころでは済むまい。
「小さい方も呼び出してきたか。少しやりづらいな」
ドドドドド、と小さなサクラモフウサギが一斉にダッシュで向かってくる様子を目の当たりにした鏡介は若干の躊躇いを覚えつつも、『神刀【無仭】』を抜き、構える。
「神刀解放」
鏡介は『|澪式・弐の秘剣【翠鳴閃】《レイシキ・ニノヒケン・スイメイセン》』で神刀の居合いから翠色の斬撃波を放ち、向かってくる小さなサクラモフウサギの群れや周辺を舞い散る花弁をまとめて両断する。
群れの他にも花弁への対処を行えば、相手の戦力も落ちる事を見越しての行動だ。
「はっ……!」
斬撃波を放った直後、鏡介は素早く納刀するとバックステップで位置を調整。
すぐに次の居合いを放つ。
「「「ぶぅぅぅ……」」」
斬撃破に切り裂かれ、真っ二つにされる小さなサクラモフウサギの群れ。
そんな中でも攻撃を躱しつつ、鏡介に肉薄したサクラモフウサギが体当たりやキックで反撃を仕掛けんとする。
「来たか。攻撃が当たったら痛いだろうしな、避けさせてもらう」
だが、次々と飛び掛かってくるサクラモフウサギの攻撃を鏡介は上手く躱しつつ、バックステップで距離を取りつつ居合いを放って迎撃する。
翠鳴閃は何度も使う度に命中力と攻撃速度が上昇する事から、襲い掛かってくる群れへの対処も可能だ。
そうして、どんどん襲い掛かってくる小さなサクラモフウサギの群れの数を減らしていき……
「ぶ、ぶーっ!?」
気付けば配下が全て倒されてしまった事に気付いた巨大なサクラモフウサギが、驚愕の鳴き声を上げる。
まさか全滅するなどとは思ってもいなかったのだろう。
「帝城にはこれ以上近付けさせはしない、悪く思うなよ」
邪魔者がいなくなった事で鏡介が走り出すと、居合いの射程距離まで接近した後、そのまま斬撃波を連続して放った。
「ぶ、ぶぅぅぅー!!」
激しい斬撃に晒され、悶絶するサクラモフウサギ。
自慢ももふもふ毛もバッサリやられてしまった事もあり、精神的なダメージも相当な物に違いないだろう。
大成功
🔵🔵🔵
黒木・摩那
いかにモフモフうさぎと言えど、この大きさではモフミも半減ですね。
まずは幻朧桜の花を何とかすることが先決ですが……どうしましょうかね。
まずはUC【トリニティ・エンハンス】で【風の魔力】と【水の魔力】を付与します。
この風と水で幻朧桜を吹き飛ばします。
桜の花が減ったところで、次はウサギですね。
確かに大きいですが、オブリビオンの中にはもっと大きい相手もいましたからね。
足回りを集中的にヨーヨー『エクリプス』でピシピシ【電撃】籠めて殴ります。
例え小さな傷でも、自分の大きさ自体がダメージを増やしてくれますからね。
●タコ殴りタイム(ウサギだけど)
「いかにモフモフうさぎと言えど、この大きさではモフミも半減ですね」
黒木・摩那(冥界の迷い子・f06233)は動く巨大な白い毛玉……サクラモフウサギに対する感想を口にする。
実際、こいつがどれだけモフいのかは触れない限りハッキリしないが、どんな物かと確かめようとすれば無慈悲に踏み潰されてしまうのがオチだろう。
「まずは幻朧桜の花を何とかすることが先決ですが……どうしましょうかね」
舞い散る花弁の中、大きな足音を立てながら前進するサクラモフウサギを見て、摩那は考える。
大元は世界最大の幻朧桜から舞い散る事もあり、その量は相当な物……見て楽しむには十分すぎるが、今は非常事態故にそれどころではない。
帝城を破壊されてしまってはおしまいだ。
「うーん、これだけの量を一気に何とかしないといけないとなると……」
やはりまとめて吹き飛ばすしかないか?
だとしたら、手持ちのユーベルコードで使える物は何かないだろうか?
結論は割と早く出た。
「手っ取り早く行くならこれしかなさそうですね」
摩那は『トリニティ・エンハンス』で風の魔力と水の魔力を付与し、舞い散る花弁を一気に吹き飛ばす。
帝城の近隣に強烈な風と水が吹き荒れる様は、まさに極小の暴風圏だ。
「ぶ、ぶー……」
その暴風圏内にいたサクラモフウサギは体が思いっきり濡れ、白い毛皮が見るも無残な姿になってしまう。
ただ前進していただけなのに、突然吹き荒れた嵐に巻き込まれて濡れネズミ……もとい濡れウサギになってしまうと言う理不尽に、言い知れぬ怒りがこみ上げてくる。
「よし、これで花弁の方は……」
「ぶーっ!」
「って、動き出した!? ああ、もう!」
鳴き声と共にサクラモフウサギが激おこうさぎモードに変化し、理性を失い暴走状態に陥ったのを目にして、摩那が慌てて動き出す。
恐らく向こうはこのまま帝城へ突撃するはずだ。
急ぎ、妨害しなければ。
「間近で見ると相当な大きさですね。ですが、オブリビオンの中にはもっと大きい相手もいましたからね。それっ!」
サクラモフウサギの前に出た摩那が愛用のヨーヨー『エクリプス』を構えると、電撃を籠めて足回りを中心にチクチク攻めていく。
「ぶ、ぶーっ!?」
足元から来る地味な痛みに、サクラモフウサギが鳴き声を上げる。
例えるならばタンスの角に小指をぶつける痛み……とは少し違うかもしれないが、ニュアンスとしてはそんなノリだ。
しかもそれが一度や二度だけではなく、何度も来ているのだからタチが悪い。
「ほらほら、こっちですよ!」
「ぶーっ! ぶーーーっ!!」
足元をぐるぐる回りつつ、エクリプスを連続して射出して殴る摩那。
一方で摩那に翻弄され、その場を延々と回るサクラモフウサギ。
一見すれば、おかしな光景にも見える事だろう。
「ぶ、ぶぅぅぅぅ……」
……やがて足回りに蓄積したダメージが相当な物になったか、サクラモフウサギは痛みに耐えきれず転倒。
ズズゥゥゥゥンと土煙を上げ、その場に倒れ込むのであった。
大成功
🔵🔵🔵
オヴィリア・リンフォース
アドリブ、連携歓迎
すごく大きな兎さんでびっくりなのです。
放っておいたら滅茶苦茶になるから
頑張って食い止めるのです。
まず幻朧桜から舞い落ちてくる
花弁を何とかしないといけないのです。
ここはモーラット達の出番なのです。
UCで可能な限りのモーラット達を呼び寄せて
花弁を巨大な兎さんから遠ざけるようにして欲しいのです。
サクラモーラットになるのです。
そんなの無理と言われているような気がするけど、
モーラット達は案外勇敢だからきっとやってくれる筈なのです。
その間に巨大な兎さんの張り付いて撹乱してやるのです。
もふもふを堪能しつつ踏み潰されないよう動き回って
サクラモフウサギの群れと巨大な兎さんを消耗させてやるです。
●激突、猫対ウサギ(モーラット込み)
「すごく大きな兎さんでびっくりなのです」
オヴィリア・リンフォース(銀色の魔女猫・f25140)は相手のスケールの大きさに驚きを隠せない様子でサクラモフウサギを見上げる。
身長37センチほどの彼女からすれば、それはまるで高層ビルを思わせるほどだ。
「放っておいたら滅茶苦茶になるから頑張って食い止めるのです。それには、まず幻朧桜から舞い落ちてくる花弁を何とかしないといけないのです」
体の小さなオヴィリアに、あれだけの巨体を相手にするのは一見不可能にも思える事だろうが彼女は猟兵。
やりようはいくらでもあるのだ。
「と言う訳でモーラット達、集合なのです」
舞い散る花弁への対策として、オヴィリアは『|モーラット呼び《コール・モーラット》』で142体のモーラットを召喚。
白い毛玉が大集合だ。
「もきゅ」「もきゅー」「もきゅ?」
いきなり呼び出されたけどどうしたの?
そんな表情でオヴィリアに問うモーラット達。
何故呼び出されたのか、全く分かっていない様子だ。
「花弁を巨大な兎さんから遠ざけるようにして欲しいのです。サクラモーラットになるのです」
猫の手を指示した先には、ずしーん、ずしーんと前進するサクラモフウサギに辺り一面舞い散る花弁の嵐。
……一体何をどうやって遠ざけるのだろうか?
「もきゅー」「きゅぴー……」「もきゅ、もきゅ!」
いや、どうしろって言うの。
無理でしょ……
出来る事には限度があるよ!
そんな感じでオヴィリアに抗議(?)するモーラット達。
「そんなの無理と言われているような気がするけど、モーラット達は案外勇敢だからきっとやってくれる筈なのです」
とんでもない無茶振りをモーラット達に命ずると、オヴィリアはサクラモフウサギへ向けて前進。
その姿を目にしたサクラモフウサギは、小さなサクラモフウサギの群れを召喚。
オヴィリアを近付けさせないように仕向ける。
「むむ、来たのです。ですが……たぁっ!」
ぴょいーん、とオヴィリアがダッシュから高く飛び上がり、小さなサクラモフウサギの群れを飛び越え、サクラモフウサギの体に引っ付いた!
「ぶーっ!」「ぶー!」「ぶー!!」
小さなサクラモフウサギの群れはボスから離れろと言わんばかりに、巨大種に引っ付いたオヴィリアを追う。
「これは凄いもふもふした毛皮なのです。こっちはどうなっているでしょうか?」
オヴィリアがもふもふを堪能し、ひょいっと巨大種の体から離れたかと思いきや、今度は足元を回るように走って相手を攪乱。
また別の場所に引っ付くと、小さなサクラモフウサギの群れがそれを追う。
そして巨大種は困惑した様子で足元をぐるぐる回っているようだ。
……結果的に、この行為がサクラモフウサギ達を大きく消耗させる事となった訳だが、第三者から見れば、白い毛玉がひたすらにぐるぐる動き回ると言う、なんだかよく分からない光景が繰り広げられていたそうな。
「もきゅ」「もきゅきゅ!」「きゅぴぴー」
因みにモーラット達はと言うと、静電気を体から発する事で舞い散る花弁を体中にくっつけて、サクラモーラットになって遊んでいたとか。
なんとも自由すぎる毛玉達である。
大成功
🔵🔵🔵
ジゼル・サンドル
わあ…本当、大きい…やっぱり触ったらもふもふしてるんだろうか←
…と、一瞬見入ってしまったがやらないといけないことは分かってるぞ。幻朧桜の花弁をなんとかしないといけないのだよな…一時的にでも対処できればいいなら…!
『♪歌は楽しいな〜一緒に歌えばみんな友達〜』
UC「フレンドソング」を歌い花弁とサクラモフウサギの大群を友好的にできないか試みる。花弁は数を減らしてくれるように、モフウサギは大人しくなるように…
時間にして約2分半だが、どうかこの隙に!學徒兵や他の猟兵の助けになれば。
…僅かの隙にしっかりモフってるかもしれないが気にしてはいけない。
UCが切れたら可哀想ではあるが歌声を【音響弾】に変えて攻撃。
サクラモフウサギ・モドキ
「ぶーっ!ぶううーっ!ぶーっ!」(いつになく気合が入っているうさぎだ)
サクラモフウサギモドキは時計うさぎとされているが、一見するとサクラモフウサギの亜種にも見える。やはり影朧の一種かもしれない、と世界すら欺けるはず。という事は幻朧桜の影響でパワーアップもするはずだ。
ユーベルコードと幻朧桜、二つの力を兼ね備えたうさぎはもはや無敵なのではないか? 理性を失った巨大うさぎに対し他者と協力できる(諸説あり)でかうさぎはきっと負けないと思われます。
●決着、巨大怪生物
「わあ……本当、大きい……やっぱり触ったらもふもふしてるんだろうか」
ジゼル・サンドル(歌うサンドリヨン・f34967)は巨大なサクラモフウサギを前に思わず見入ってしまう。
やはりもふもふしているか否かと言う事は大事な事らしい。
「ぶーっ! ぶううーっ! ぶーっ!」
もう一方で、やたらと気合が入っている様子のサクラモフウサギ……もといサクラモフウサギ・モドキ(ちもしぃさん・f23238)。
名前が被って色々ややこしいので、本文中では彼女の事をモドキと呼ぶとして。
どうやらあの巨大種とは何らかの因縁めいた物があるらしく、ここであいつをやっつけてやるぞと思っている……のかもしれない。
「って、こっちにもサクラモフウサギ!? もしかして、敵……?」
「ぶーっ! ぶうぅー!」
ふと横を見たら、倒すべきはずのサクラモフウサギがいた事にジゼルは思わず身構えるも、モドキは否定するような鳴き声を上げる。
因みに彼女は喋らないようだ。
「え、違う……? う、うーん……それならいいんだけど」
なんだかややこしいなあと思うジゼルは気持ちを切り替え、やるべき事に思考を戻す。
既に巨大種の方はこちらの姿を確認したらしく、小さなサクラモフウサギの群れを召喚し、ジゼル達へけしかける準備は出来ているようだ。
「幻朧桜の花弁をなんとかしないといけないのだよな……一時的にでも対処できればいいなら……!」
ジゼルが改めて構えると、巨大種はサクラモフウサギの群れを一斉にけしかけた。
何かしてくる前にやってしまうつもりだ。
『♪歌は楽しいな〜一緒に歌えばみんな友達〜』
突撃してきた群れや舞い散る花弁に向け、ジゼルは『フレンドソング』で歌声を聞かせる。
その直後、猛然と突進してきた群れは途端に大人しくなり、花弁は降り注ぐ数が大きく減少したではないか。
「……よし、上手く行った。あまり足止めしている時間はない、さあ今の内に!」
周りで戦いの様子を見ていた學徒兵やモドキに対し、ジゼルがそう呼びかける。
彼女が足止め出来る時間はおよそ二分半、それまでの間にどれだけ叩けるか。
「わ、私達でも出来るのかしら……?」
「でもやるしかないわ! 光線銃、構え!」
「あ、当たれーっ!」
學徒兵達が一斉に光線銃を発射すると、巨大種が鳴き声を上げる。
少なからず効果は出ていると見ていいのか。
「ぶーっ!」
時を同じくして、攻撃のチャンスと聞いてかモドキも動き出すと『|こいつ本当に時計うさぎか?《サンチギソウギワク》』でいきなり巨大化したではないか!
サクラモフウサギモドキは時計ウサギとされているが、一見するとサクラモフウサギの亜種にも見える。
やはり影朧の一種かもしれないと世界すらも欺いた結果、巨大化したのである。
……よく分からないが、そう言う事なのだ。
「ぶうぅぅぅー!」
そして巨大化したモドキのウサギキックが巨大種に炸裂!
世界を欺いた事で、幻朧桜の影響でパワーアップすると言う効果を得ているため効果は抜群だ。
ただし第三者から見れば、巨大化したサクラモフウサギ同士が争っていると言う謎すぎる光景ではあるが。
一体どっちが味方でどっちが敵なのか、他者から区別は付くのだろうか?
「ぶーっ!」
「ぶぅぅぅー!」
双方とも鳴き声を上げ、巨大なウサギ同士のプロレスめいた肉弾戦が続く。
何と言うか、絵的に怪獣映画と言うよりもB級映画のようなノリである。
「あぁー、もふもふしてて幸せ……」
その一方で、サクラモフウサギの群れを足止めしていたジゼルは、大人しくなったサクラモフウサギの群れをもふって蕩けた表情をしていた。
戦闘中に一体何をやっているんだと思われる事だろうが、間近にもふれる存在があっては触れてしまいたくなるのが人の性だから仕方ない。
「はぁ、出来ればいつまでもこうしていたい気分だな……」
「ぶーっ!」
「ぁいたっ!? あれ、もう時間が切れた!? いたたた!?」
……だが楽しい時間は長くは続かず、サクラモフウサギが元に戻ると、ジゼルを蹴ったり齧ったりしてきた。
こいつらは元々、世界を憎んでいるため人に懐かない種なので、仕方ないと言えば仕方ないのだが。
「くっ、可哀想だが仕方ない。悪く思わないでくれ!」
ジゼルは心を鬼にすると歌声を音響弾に変え、攻撃。
群れをまとめてやっつける。
そうしている間にも、本命である巨大種とモドキの戦いは続き……
「ぶうぅぅぅ……」
激しい戦いの末、モドキの強烈な体当たりを受けた事で巨大種は力尽き、遂に倒れた。
どうやら幻朧桜の影響でパワーアップしたモドキの方が一枚上手であったようだ。
「ぶううーっ!」
とうとう因縁の相手をやっつけたぞと勝ち誇る(?)モドキ。
彼女が実際に何を思っているのかは定かではないが、猟兵達の活躍により帝城を破壊せんとしていたサクラモフウサギ巨大種を阻止する事に成功したのであった。
大成功
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最終結果:成功
完成日:2024年09月07日
宿敵
『サクラモフウサギ巨大種』
を撃破!
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