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帝都櫻大戰③〜号外・フロム・電波塔

#サクラミラージュ #帝都櫻大戰 #第一戦線 #帝都タワー #ビームスプリッター

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「号外! 号外!」
 叫ぶのは、帝都電波塔そのもの。
「吾輩ノ召喚予定者、|黯党《アングラトウ》ノ姿ガ見エズ。故ニ吾輩、次ノ主ヲ求ムルモノ也!」

「……まさか、あの電波塔がエンシェント・レヰス『ビームスプリッター』だったとは……」
 別名『帝都タワー』。
 世界最大級の電波塔の正体、それは通信を司る|悪魔《ダイモン》の頭部であったのだ。
「ビームスプリッターはサクラミラージュの発生時点からずっと此処にいたのだ。『如何なる遠隔地へも遅延なく通信を繋ぐ』という恐るべきユーべルコードによって、帝都の世界統一を支え続けていたのだとしたら、まさしく恐るべき存在」
 もっとも、契約者である主なくして悪魔は本領を発揮し得ない。
 本当ならば黯党首魁『本田・英和』がその座に収まるはずだったが、彼は別の悪魔に乗り換えたために支配権は現在空白状態にある。
「我こそは、と思う者は名乗りを上げるのもあり……なのか……? とにかく、帝都タワー周辺には多数の影朧がひしめいていてビームスプリッターへの接近を阻んでくるだろう。これらの影朧はビームスプリッターから無限に生える『光線銃』を装備し、ユーべルコードと同時に放ってくる。この攻撃も強力なのだが、さらに通信による情報共有で一度捕捉した猟兵を集団で次々に狙い撃ちするという作戦もとるようだ。強力な光線銃を持つ上に集団戦術まで行うとなると侮れないな……。光線銃による集団戦術に対処しつつ、これを討伐する。頼めるか?」

 ビームスプリッターの体から生える光線銃を、『黒の落とし子』はまるで玩具のように扱った。暇を持て余し、仲間同士で戯れに撃ち合う姿も時折見られた。
 早く、これで遊びたい。
 そう言うかのように手のひらで弄ぶ。
 彼らの本質は、人々の小さな悪意によって生み落とされた影朧たちだ。知性はほとんどない。弱者をいたぶることを好み、悪意を喰らうことでより強大な存在になる……ゆえに弱い者を狙うのだろう。
 彼らは知っているのだ。
 人々の怒りを煽るなら、彼らが許せないと思うことをするのが一番効率が良いのだと。光線銃を弄ぶ手が疼いた。
 早くこれを使いたい。


ツヅキ
 プレイングを送れる間は人数に関わらず受付中です。
 共同プレイングをかけられる場合はお相手の呼び名とIDもしくは団体名を冒頭にご記載ください。

 エンシェント・レヰス『ビームスプリッター』から生える光線銃で武装した影朧との戦いです。『敵の光線銃に対処する/光線銃を奪って使う』とプレイングボーナスになります。
 なお、ビームスプリッターは主を探しているようですが……?
 こちらのシナリオ内で結果は出ませんが、いろいろと試してみるのもよいかもしれません。
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第1章 集団戦 『黒の落し子』

POW   :    悪食
戦闘中に食べた【悪意】の量と質に応じて【身体の影が濃くなり】、戦闘力が増加する。戦闘終了後解除される。
SPD   :    悪逆
【隠された悪意を増幅する視線】が命中した生命体・無機物・自然現象は、レベル秒間、無意識に友好的な行動を行う(抵抗は可能)。
WIZ   :    悪言
攻撃が命中した対象に【悪意を撒き散らす影の口】を付与し、レベルm半径内に対象がいる間、【聴こえ続ける心を蝕む声】による追加攻撃を与え続ける。

イラスト:koharia

👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

種別『集団戦』のルール
 記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

紫・藍
あやー、藍ちゃんくん、ビームスプリッターさんとコラボしてみたいのでっす!
通信能力がすごいとのことでっすが、ご自身の派手さと綺羅びやかさも魅力的かと!
ヒトに使われるだけではもったいないのでっす!
一緒に配信しませんかーと誘いたいのでっす!

その為にも落とし子さんと遊んじゃいましょう!
藍ちゃんくん、強そうには見えないでっすし狙い所ではー?
ただでっすねー。
人を呪わば穴二つ、なのでっすよー?
視線や光線を阻むように現れるは藍ちゃんくんミラーステーッジ!
鏡の舞台が描く鏡像に向けられた視線も光線も全部跳ね返しちゃうのでっす!
もっとも藍ちゃんくん、光線銃無しでもハートは射抜けますけっどねー。
ばぁーん☆なのでっす!



「あやー、これは心躍るのでっす! 是非ともコラボを申し込みたいのでっすよー!」
 藍ドルたるもの、常に好奇心旺盛でなければご縁は繋がらない。
 ビームスプリッターは通信能力に優れていると聞いた。これはとてつもない配信能力を持っているということだ。その上、自身の派手さときらびやかさまで持ち合わせているのだからタレント性は抜群なものがある。
 ――ヒトに使われるだけではもったいない。
 藍はわくわくと電波塔を占拠する影朧の元へ向かった。
 まるで遊びに誘うような軽い足取りで、だ。
「来た、来た」
「次の犠牲者が来た」
 人を外面でしか判断できない者からしたら、藍はさぞかしいじめ甲斐があるように見えたのだろう。もっとも、それは誤解というもの。
 藍は、ぱちんと指を鳴らす。
「藍ちゃんくんミラーステーッジ! カモンなのでっすよー!」
「なんだと!?」
 突然現れた鏡に攻撃を阻まれた影朧はそこに映る自分たちの姿にびっくりした。
「わー!」
「あ、あぶない!」
 縦横無尽に跳ね返る光線から逃げるので必死。当然、視線も自分達と目が合う形で何の役にも立ってはくれない。
「人を呪わば穴二つ、なのでっすよー?」
「ひ、卑怯者!」
「残念ながら、藍ちゃんくんは光線銃無しでもこの通り! ばぁーん☆」
「うっ」
 影朧はハートを射抜かれ、ころりと往生。
「というわけで、ビームスプリッターさん! 一緒に配信しませんかー!」
「配信! 配信! 成程ナ面白ソウ也!」
 ビームスプリッターはピカピカとライトを輝かせ、まんざらでもない様子を見せた。その見た目通りに好奇心旺盛そうな|悪魔《ダイモン》であった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

ノキ・エスプレッソ
ビームスプリッターの主だった本田……
彼の見せた悲劇の幻影を思い出したけど、だからこそこの思いを伝えないと。

さあ、遊ぼうッ!
バイクの【運転】【スピード】とロッドの【パリィ】で光線に対処しつつ、【アート】で『落とし子』と『ビームスプリッター』を対象に”UC発動!
襲ってくる敵は轢き倒しつつ、共感してくれた敵と一緒にボクが見てきた世界の色を描く!
落とした光線銃も殲滅に使いつつ、光線の色も楽しもう!
悪意ある言葉も楽しさで聞こえないや!

ねえ、ビームスプリッター。
おまえの能力があれば、これよりもっと素敵な色を世界に伝えることができる気がするんだ。
よかったら……ボクたち猟兵をおまえの主にしてもらっていいかな?



「さあ、遊ぼうッ!」
 ノキが騎乗したヴィヴィッドバイクが色鮮やかな軌跡を残して電波塔を走り回る。光線銃が縦横無尽に飛び交うなかを得意のスピードで翻弄した。
「えい!」
 影朧が発射した光線を、ノキは器用に|平筆《ロッド》で跳ね返す。
「見て、ボクの描く鮮やかな色彩を!」
 
 ――レゾナンス・ソウルカラー。
 真っ黒な落とし子たちをこれまで見て来た世界の色で染め上げる。彼らが落とした光線銃を拾い上げ、ノキは果敢にも戦った。
 迸る光線は、まるでプリズムみたい。
「いろ……!?」
 落とし子たちは初めての感情に驚いた。
 もっとたくさんの色が見てみたい。
 心が共鳴する。
 世界の色、魂の色。
 ……きみの色は、どんな色?
 
 他の言葉は何も聞こえない。
 悪口なんて、楽しさの前には力を失くしてしまうものだから。
 伝えなくちゃ。
 ビームスプリッターの主となるはずだった本田が見せた悲劇の幻影、それを思い出したからこその想いを彼の元へ。
「ねえ、ビームスプリッター」
 バイクを脇に停め、ノキは言った。
「おまえの能力があれば、これよりもっと素敵な色を世界に伝えることができる気がするんだ。よかったら……ボクたち猟兵をおまえの主にしてもらっていいかな?」
「成程! 猟兵ガ次ノ主ノ候補カ!」
 ビームスプリッターは興味津々で何度も頷いた。
「検討! 検討! 大検討!」

大成功 🔵​🔵​🔵​

アリス・セカンドカラー
お任せプレ、汝が為したいように為すがよい。

死がふたりを分かつまで|『あの子』《アリス・ロックハーツ》と繋がる。
ふんふんふーん♪と光線が飛び交う中を鼻歌まじりに平然と。だって私には|おやつ程度でしかないのだもの。悪意もね、うまーおいしい《大食い×魔喰×エネルギー充填×料理×魔力供給×魔力吸収》よ♪さて、|感情を喰われれば気力を失い動くこともままならないでしょう。《マヒ攻撃×気絶攻撃×身体部位封じ×禁呪封印術》後は光線銃をいただいて蹂躙するだけね。
さて、ビームスプリッターさん私と魂の契約を結んで配下になってよ、とおねだりしてみましょうか。

えっちなのうみそおいしいです❤



 ――死がふたりを分かつまで。
 |『あの子』《アリス・ロックハーツ》、赤い糸、|わたし《アリス・セカンドカラー》が繋がった。
 それは、|ほとんど無敵を意味する《鼻歌交じりのお散歩も同然》。
「だからね、|そんなもの《光線銃》、いくら撃っても無駄なのよ。こう見えて、大食漢なのよね。おやつ代わりにしかならないわ」
 全部いただいて魔力補給にするだけ。
 悪意すら御馳走さま。
「ふふ」
 奪った光線銃を指先で回しながら、アリスは感情を喰われ、気力を失って倒れた黒の落とし子たちの残骸を振り返る。結局こうなってしまうのだから抵抗なんて初めからしない方がいいのに。
「さて、ビームスプリッターさん私と魂の契約を結んで配下になってよ」
「主ニ名乗リヲ上ゲルノカ!?」
「そういうことね」
 アリスは悪戯っぽく微笑んだ。
「えっちなのうみそおいしいです❤ 悪い話じゃないと思うわよ? 少なくとも、契約中はあなたに退屈はさせないわ」

大成功 🔵​🔵​🔵​

国栖ヶ谷・鈴鹿
【光線銃を奪い取れ!】

UC、超攻葬送掃射乱舞!
悪意に対して、この銃技で一気に霧散させて行って、ぼくの武器改造でアンカーショットに改造、武器落としで銃を奪い取るよ!
光線銃を機関銃にアタッチしてWバレルにしてお見舞いするよ!

さてと、業腹だけど、黯党は滅んだけど本田英和の血を引く一族は滅んでないんだよね……嫌になるよ。
ビームスプリッターに主になる提案と『如何なる遠隔地とも遅滞なく通信を繋ぐ』ユーベルコヲドの知識への問いかけ。
この力が異世界にも通じるなら、いずれ骸の海や、逆にオブリビヲンから守る為に引き入れておく必要が出てくると思うしね!



 着物の袖を翻し、鈴鹿は両手に機関銃を構えた。
「超攻葬送掃射乱舞! ファヰア!!」
 敵が悪意を利用するというのなら問答無用の銃技で一気に無霧させるまで。隙間の一切ない弾幕に襲われた落とし子たちの表情が見る間に輝き始める。
「あれ? あれ?」
「何をしてたんだろ」
「いじめなんてよくないよね!」
 対精神&対霊に特化した特殊断頭によって、落とし子たちはすっかり邪心を撃ち抜かれてしまったのだ。これまでの悪辣な性格が嘘のようにすっきりとした顔でいる。
「次はこれ!」
 鈴鹿はすかさずアンカーショットで武器を持つ手に狙いを定め、そのまま自分の手元へ光線銃を引き寄せた。
「ふむふむ、なるほどね。造りは理解したよ。これなら――」
 スクラップビルダーの面目躍如、無事に手のひらへ収まった銃を即席で機関銃へアタッチ完了。|二重になった銃身《Wバレル》で掃射開始する。
 落とし子たちは満足そうに消えていった。もしかしたら、彼らだって好きで悪意に身を落としたのではなかったのかもしれない。
「あとはビームスプリッターか……」
 鈴鹿の顔が僅かに曇る。
 黯党は滅べど本田英和の血を引く一族は未だ健在。うんざりだと鈴鹿は首を振り分けた。まだ終わってはいないのだ、何も。
「そこで提案するよ。ボクを主にしない?」
「立候補者! 歓迎! 立候補者! 歓迎!」
「あとはそう、『如何なる遠隔地とも遅滞なく通信を繋ぐ』ユーベルコヲド……って知ってる?」
 ビームスプリッターの力が異世界にも通じるなら、きっと役に立つだろう。いずれ骸の海や、逆にオブリビヲンから守る為にも、是非引き入れておきたい存在であるのは間違いないと思われた。
「だからね、是非検討してくれると嬉しいな!」

大成功 🔵​🔵​🔵​

サハリエ・ステーロ
弱者をまずは狙うときたか。作戦としては一理あるがワルとしては物足りないな!皆があっと驚くような悪事をしなくては。
この僕がお手本をみせてやろう!
指定UC使用
一件派手で無差別に見えるが、きちんと黒の落とし子だけを狙って隕石を落とす。
隕石の影から奇襲で光線銃を奪取して攻撃を増やす

もちろん戦いながらもビームスプリッターに対して大声で契約を持ちかけるぞ
契約したら指示は出すが、君はどうしたいとかあるかな?個々の意思思考嗜好はあるのだろう
この世界が好きならばここに留まったままでも君の力は借りられるし、別の世界に行きたいなら連れていくことも出来る
お互いのやりたいことのすり合わせが出来てこそ良い契約だからな



「ふむ、弱者をまずは狙うときたか」
 腕を組んだサハリエは、彼らの作戦について面白そうに頷いた。
「だが物足りないな。ワルなら皆をあっと驚かせるような悪事をしなくては、ね。これがお手本だ、刮目して見たまえ!」
 サハリエが魔王笏を向けた途端、空から流星群が降り注いだ。
 しかも電波塔には当たらない。
 まるで隕石自体が意思を持っているみたいに黒の落とし子だけを狙って墜ちてくる。逃げ惑う彼らをこっそり隕石の影から観察していたサハリエは隙を突いて光線銃を強奪し、次々に止めを刺していった。
「おい、ビームスプリッター! 聞いてるな?」
「勿論! 勿論!」
「契約したら指示は出すが、君はどうしたいとかあるかな? 悪魔にだって個々の意思や思考それに嗜好だってあるのだろう」
「意思! 思考! 嗜好!」
「そうだ。この世界が好きならばここに留まったままでも君の力は借りられるし、別の世界に行きたいなら連れて行くことも出来る。決めるのは君だ。お互いのやりたいことのすり合わせができてこそ良い契約ができるとは思わないか」
「良イ契約カ! 望ム所ダ!」
 ビームスプリッターは納得したようにピカピカと電飾を輝かせた。
「話が早くて助かるよ」
 サハリエは微笑み、さて、と残る敵に目を向ける。
「先にあいつらを片付けないとな。いいか、ビームスプリッター! それまでに返事を考えておいてくれよな」

大成功 🔵​🔵​🔵​

煙草・火花
あれがエンシェント・レヰス『ビームスプリッター』……
よもや帝都タワーそのものだったとは……!
どうあれ、小生は全力で向かうのみ!

強力な光線銃といえど使い慣れぬ武器であれば、銃口の動きを読みつつ、狙いを定まらせず、囲まれないように爆発による加速で立体的に動きながら敵を斬り払っていくであります!
狙いはまずは光線銃を持つ腕から、でありますね!

ビームスプリッタ―殿、貴公は主を求めているとのこと!
であれば、契約を結んでいただきたいのであります!
このサクラミラージュに暮らす人々とこの世界に生きる同志として!
この世界の繁栄は貴公の力添えあってのもの……今一度、そのために力を揮って頂きたい所存であります!



「あれがエンシェント・レヰス『ビームスプリッター』……!」
 帝都に聳え立つ電波塔こそ強大なる|悪魔《ダイモン》であったのだ。驚愕の事実を知った火花は自ら渦中に飛び込み、複雑に入り組んだ鉄筋を足場にして戦場を舞った。
 敵の武器が視線と光線銃ならば、能う限りの機動力で動き回り、攪乱を試みる。確かにあの武器は脅威だが、果たして使い慣れない武器をいきなり使いこなすことができるだろうか。
 案の定、落とし子の攻撃は決して精鋭とは言えなかった。
 ゆえに、火花は揺れ動く銃口の動きを読むことで彼らの隙を突くことに成功する。
「見切ったであります!」
 黒の落とし子が狙いを定めるより早く、火花のもたらす万雷が一気に距離を詰めるための起爆剤となった。
 鞘から抜かれた軍刀の刃が、キラリと光る。
「なに!?」
 刹那、腕ごと斬り払われた落とし子は愕然と叫んだ。
 すれ違いざま、斬り捨て御免。
 爆発で加速しながら、火花は声を張り上げた。
「ビームスプリッタ―殿、貴公は主を求めているとのこと! であれば、契約を結んでいただきたいのであります!」
「我輩トノ契約ヲ所望スルカ! 理由ハ如何ニ!?」
「このサクラミラージュに暮らす人々とこの世界に生きる同志として!」
 火花は真っすぐにビームスプリッターを見上げ、宣誓する。
「この世界の繁栄は貴公の力添えあってのもの……今一度、そのために力を揮って頂きたい所存であります!」

大成功 🔵​🔵​🔵​

文月・ネコ吉
※アドリブ連携歓迎

帝都タワーが頭部って、ずっと地面に埋まってたのかよ
それはそれで大変そうだな
というか、これ無いと困るんじゃなかったか?
まあ何はともあれ戦いだ

光線銃を手にした影朧の悪意
一般人に向けて乱射でもしそうな勢いを感じるが
その前に俺達の手で殲滅する

元より敵に与する気はないが
光線も悪意の増幅も、敵の攻撃の命中は避けたい所
『八重雨ノ思考』のUC使い
正確な推理で予想して攻撃を回避しつつ
目には目を、歯には歯を、光線銃には光線銃を
敵の光線銃を奪って反撃する

ところでこの光線銃は
通信を司るダイモン『ビームスプリッター』から生えたもの
敵の通信も光線銃の機能の一部だろうか
ハッキングも使って情報収集
状況見ながら誤情報を流して敵の動きを誘導、連携を阻害しつつ
光線銃で狙い撃ってハチの巣にしていこう

そういえば
この世界では悪魔の使役にはダイモンデバイスを使うらしいが
デバイスには銃型もあったな
ものは試しだ、光線銃を介した通信でビームスプリッターと交渉
俺達が勝てば俺達猟兵の配下になって力を貸して欲しいと呼びかけよう



 まず、突っ込みたい。
「頭部だと?」
 ネコ吉は電波塔を見上げた後で、今度は足元を見た。
「それはつまり、だ。残りは地面の下ってことになるが……マジでか……」
 正直、ちょっと大変そうだなと思わないでもない。それに帝都タワーが悪魔だとすると今後は色々と不都合もあるのではないか、とも。
 まあ、何はともあれ今は戦うしかないのでネコ吉のやるべきことは一つだ。推理すること。加速する思考は複雑に絡み合う因果を読み解いて敵の攻撃を華麗に躱す。
「なぜ当たらん!」
 黒の落とし子が喚いた。
 悪意にしか興味のない彼らには、考える、という行為は理解の範疇外にあるのかもしれなかった。
「一般人を巻き込ませはしないさ。電波塔に留まっている間に勝負をつけさせてもらおう」
「あっ」
 目には目を、歯には歯を、という格言の通りにネコ吉は奪った光線銃を構える。
「……光線銃には光線銃を、だな」
「ぎゃああ!」
 耳障りな断末魔の叫びを聞き流し、ネコ吉は電波塔を改めて眺め渡した。もしや、敵の通信も光線銃の機能の一部なのだろうか。
 試すように仕掛けたハッキングで情報を収集できれば上々。
「かかったな」
 誤情報に惑わされた落とし子たちを、連携も取れないままに光線銃で撃ち抜いて蜂の巣に。そういえば、と思い出す。
「ビームスリッター、聞こえているな?」
 ネコ吉は敢えて通信の媒介に光線銃を通してビームスリッターに交渉を持ちかける。サクラミラージュにおける悪魔の使役にはダイモンデバイスが使われるのなら、同じ銃型であるこの光線銃が使えるかもしれない。
「受信感度良好! 受信感度良好!」
「よし。では、交渉だ。俺達が勝てば俺達猟兵の配下になって力を貸して欲しい。どうだ?」
「勝負カ、成程!」
 ビームスリッターは興味深そうに相槌を打っている。
 まったくもって奇怪な悪魔だ。とんでもない気まぐれであっても納得するし、何を考えているのか全く分からないところもまた面白い。
 やがて、ビームスリッターは電飾を光らせながら返答した。
「検討ノ余地有リ!」

大成功 🔵​🔵​🔵​



最終結果:成功

完成日:2024年09月04日


挿絵イラスト