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帝都櫻大戰⑥〜『カルロスの錨』打撃作戦 side-B

#サクラミラージュ #帝都櫻大戰 #第一戦線

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 帝都に大量の海賊船型秘密基地『|カルロスの錨《カルロス・アンカー》』が覆い尽くす。
 それはサクラミラージュ……否、『櫻花幻朧界(サクラミラージュ)』という諸悪の根源たる『幻朧帝イティハーサ』を封じ込めた世界が崩壊しようとしている証であった。

「我も引き続き無差別テロルを続行する。大戦によりサクラミラージュを引き剥がし……。
 ――世界滅びし後も咲き誇るであろう幻朧桜を、女神オーシャンに捧げてみせようぞ……」

 幻朧戦線将校『カルロス・グリード』は、サクラミラージュに潜伏させていた全ての『錨』を空に解き放つ。
 その砲門から発射される影朧の弾丸は、地上の大地を粉砕してみせるのだった。

「この作戦では、別チームのサポート及び帝都の被害を防ぐ作戦ですわ」
 グリモア猟兵の蛇塚・ライム(その罪名は『憤怒』/IGNITE POP DiVA・f30196)は、招集に応じてくれた猟兵達へ、本作戦の内容を伝達し始めた。
「現在、帝都の上空には大量の『|カルロスの錨《カルロス・アンカー》』船団が襲来していますの。これらは帝都の……つまりサクラミラージュの大地へ数多くの「影朧兵器」で影朧弾丸を発射していますわ。これによって大地に封印されている幻朧帝の復活を早めようとしてますの!」
 本作戦は別チームがカルロスの討伐を完遂させるまで、サクラミラージュの大地に被害が及ばないように影朧戦艦隊を撃墜及び弾丸の材料になる乗組員達の殲滅を行う。
「こちらも作戦もとても大事ですわ。むしろ封印を解かせないために必要不可欠ですの。だから皆様、頑張ってくださいまし!」
 ライムはグリモアを起動させて、猟兵達をサクラミラージュの上空へ転送してゆく。
 果たして、大空を覆う邪悪を駆逐して桜が咲き誇る大地の破壊を阻止できるのだろうか?


七転 十五起
 サクラミラージュ戦争シナリオ第2弾!
 孤軍奮闘するカルロスの野望を阻止してください!
 なぎてん はねおきです。

●プレイングボーナス
 砲塔から放たれる影朧を迎撃する。

●その他
 コンビやチームなど複数名様でのご参加をご検討される場合は、必ずプレイング冒頭部分に【お相手の呼称とID】若しくは【チーム名】を明記していただきますよう、お願い致します。
(大人数での場合は、チームの参加人数及び参加者氏名をプレイング内に添えていただければ、全員のプレイングが出揃うまで待つことも可能ですが、その際は参加者全員のオーバーロード投稿を強く推奨します。出揃わない場合、まとめて不採用になる事をご了承ください)

 なお、本シナリオは戦争の進行状況に応じて、全てのプレイングを採用できない可能性があります。
 こちらも予めご了承くださいませ。

 それでは、皆様のご参加をお待ちしてます!
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第1章 集団戦 『秘密結社バッテン党の突撃隊員』

POW   :    総員、突撃せよ!
【ライフル銃の射撃】を放ち、自身からレベルm半径内の指定した全ての対象を攻撃する。
SPD   :    銃剣さばきを目に焼き付けよ!
【銃剣】が命中した箇所を破壊する。敵が体勢を崩していれば、より致命的な箇所に命中する。
WIZ   :    真実を吐かねば苦しむぞ!
質問と共に【拷問道具】を放ち、命中した対象が真実を言えば解除、それ以外はダメージ。簡単な質問ほど威力上昇。

イラスト:nasubi

👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

種別『集団戦』のルール
 記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

天城・千歳
【SPD】
対艦戦闘ならお任せください。艦載戦力ごと殲滅してあげますよ。
戦域全体をカバーする様にサテライトドローン群を展開し通信・観測網を構築します。
敵艦との交戦前に装甲騎兵隊、同火力支援型と自立浮遊砲台群を展開し、迎撃準備を整えます。
通信・観測網と装甲騎兵隊、浮遊砲台群及び瑞鳳の各種観測機器、センサー類を使い【偵察・索敵・情報収集】を行い、取集した情報を【戦闘知識・情報検索・瞬間思考力】で解析しUCを発動。
最適の迎撃パターンを選択し【誘導弾】の【一斉発射・弾幕・先制攻撃】による【範囲攻撃】で影朧の群れを殲滅。
弾幕を抜けて来た相手は【レーザー射撃・対空戦闘】で迎撃。敵艦は【砲撃】で攻撃します。



 天城・千歳(自律型コアユニット・f06941)は義体ではなく『本体』である二足歩行型ウォーマシンの姿で改ワダツミ級可潜強襲宇宙空母「瑞鳳」の甲板に立っていた。
「対艦戦闘ならお任せください。艦載戦力ごと殲滅してあげますよ」
 そう宣言した天城は、戦域全体にサテライトドローン群を展開。これらを通信および観測網として活用する。
「これより、本艦は海賊船型秘密基地『|カルロスの錨《カルロス・アンカー》』艦隊の打撃作戦を開始します。なお、まずは哨戒戦力としてA-2P型無人装甲騎兵隊並びに同型火力支援機隊を先行投入。浮遊砲台群及び瑞鳳の各種観測機器、センサー類を用いて攻撃対象の位置情報並びに武装性能を計測します」
 空中に浮かぶ宇宙空母から、16機の無人装甲騎兵隊と火力支援機隊が発進。
 桜吹雪が舞い踊る空を、真っ白な飛行機雲を曳いて敵艦隊へ飛び出していった。次の瞬間、繰り広げられる爆発と閃光が轟音を伴って戦端を開いた。
 すぐに敵艦隊は影朧兵器による砲撃を開始、放たれた影朧たちが「瑞鳳」の甲板に乗り込んできた。
 天城はこちらの対処を行うべく、フル武装モードで出撃してゆく。
「影朧そのものを弾丸として射出するとは、厄介ですね。しかし、射出された相手がそこまでの実力を有しているかは別ですが」
 天城は冷徹な眼差しで、乗り込んできた軍服姿の影朧部隊を見詰めている。相手は生身に銃剣という兵装だ。油断しなければ勝てると確信している。
 一方、影朧部隊は敵は単騎だからと血気盛んに銃剣を身構えて突撃してきた。
「銃剣さばきを目に焼き付けよ!」
 頑丈な装甲を誇る天城のマシンボディだが、さすがに何度も攻撃を受ければ破壊されてしまうかもしれない。
 故に、突撃してくる前に彼女は先手を打った。
「ラプラス・プログラム起動、状況の予測演算を開始します」
 超高度演算によって、天城は未来予知めいた予測行動を採ることが可能だ。
 実際、突き立てられた銃剣の切っ先を積層型電磁フィールドで弾くと同時に後方へ間合いを取ると、すかさず連装機銃と速射型ブラスターによる近距離迎撃システムで影朧部隊をことごとく撃ち抜いていった。
「そもそも銃剣で兵器に挑むこと自体が間違ってるわ」
 包囲網を軽々と突破した天城は、戦艦の主砲と副砲で周囲の敵戦艦を容赦なく撃墜し始めたのだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

箒星・仄々
世界が創られた理由はともあれ
沢山の命と未来があるのです
守り抜きますよ

指笛で揺れる影から呼び出したランさんに
立ち乗りして空へ

竪琴を奏で紡いだ魔力の矢で
宙を赤蒼翠と彩りながら
射出される影朧さん達や拷問道具を迎撃です

兵器の素材にされるとはお可哀想に
海へと導くことで救いとしましょう

大地を守るため迎撃を第一としながらも
徐々に戦艦と距離をつめて
砲塔を炎の矢で吹き飛ばしたり
風圧を一点に集めてバランスを崩させたり
限局的に霧を生み出したりして
船同士をごっつんこさせたりして
戦艦そのものも破壊していきます

落下した船で被害がでないよう
空中で燃やし尽くします

全ての錨がなくなりましたら
バッテンさんらへ鎮魂曲を贈ります



 サクラミラージュの真相を知った箒星・仄々(ケットシーのシンフォニア・f07689)は、それでも変わらずオブリビオンへの反抗を続ける決意を燃やしていた。
「世界が創られた理由はともあれ、沢山の命と未来があるのです。絶対に守り抜きますよ」
 すかさず指笛を鳴らす箒星。足元の影から飛び出した相棒のメスのメカジキ『ランさん』に跨ると、そのまま空中を覆い尽くす空飛ぶ海賊船の艦隊へ突入していく。
「さあ、ちょっと派手にいきますよ~」
 自慢の竪琴の弦をポロンポロロンと爪弾けば、ユーベルコードの音色が780本もの炎・水・風属性の魔力の矢が生成されて次々と撃ちだされていった。
「おっと、砲弾が撃ちだされてきましたね。しかも影朧さんそのものが弾丸なんて。兵器の素材にされるとはお可哀想に。私が骸の海へと導くことで救いとしましょう」
 弾丸を炎と風の魔法矢で爆発を起こして相殺させると、そのまま近くの艦船まで急接近する箒星。
 甲板の上には影朧の乗組員達……秘密結社バッテン党の突撃隊員達が、様々な拷問器具を持ちだして箒星へ問い掛けた。
「この世界のあるべき姿へ戻る時が来たのだ! それを何故邪魔する? 答えろ!」
 放たれたトラバサミやノコギリ刃などが一斉に箒星へ向かってくる。
 これに箒星は宙を彩る赤蒼翠の魔法矢で迎撃すると、確固たる意志をもって答えた。
「そこに命があるからです。営みがあるからです。笑顔が溢れているからです。それを無碍にしてまで、幻朧帝の復活など私は望みませんし、何も知らない大地に住まう人々は猶更です! 行きましょう、ランさん!」
 箒星が合図を送ると、ランさんは空中を時速100km以上の速度で泳ぎ始める。そして戦艦の周囲の砲門へ、箒星は魔法の矢を叩き込んで破壊して回っていく。
「これ以上、大地を汚させません。この曲はあなた達の鎮魂曲です。受け取ってください」
 物悲しい音色が戦場の空へ響き渡ると、周囲の飛行戦艦に魔法矢が一斉に突き刺さる。そのまま機関室が爆破された各戦艦は、空中で激突して誘爆!
 帝都の空に巨大な戦火の花火が花開くと、これが猟兵の反撃の狼煙となったのだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

終夜・日明
【アドリブ連携歓迎】
さて、奴の方に向かいたい気持ちはありますが……
皆々向かって手薄になっては本末転倒ですからね。
対艦・対空戦はこちらにお任せください。

……グリードオーシャンだろうとサクラミラージュだろうと、
貴様の好きにさせるつもりはないぞ――カルロス。

『オルトロス』に騎乗、【指定UC】にて【対空戦闘・空中戦】特化形態に
まずは【索敵/情報収集】で地形の把握と敵艦のシステムを探る
『プリュームドクルーエル』から《蠱毒》を放ち常に敵部隊及び影朧を【挑発/恐怖を与える】ことで
視野狭窄に持ち込み、こちらの意図を読む暇を与えぬように立ち回ります。

敵艦に【ハッキング】が有効であれば自爆機能を強制起動、
同時に操作権限も奪い市街地に被害が及ばない領域に誘導
『アストラル・ビットVer.C』の【制圧射撃/レーザー射撃】による弾幕を展開、
影朧が地上に落ちるのを阻止しつつ駆動・砲撃面において致命傷となりうる箇所に
片っ端から【砲撃】してやりましょう。



 終夜・日明(終わりの夜明けの先導者・f28722)はサクラミラージュの帝都上空へ転送されるやいなや、その空を覆い尽くす飛行海賊艦隊に突っ込んでいった。
「さて、奴の方に向かいたい気持ちはありますが……皆々が向かって手薄になっては本末転倒ですからね。対艦・対空戦はこちらにお任せください」
 日明はガンランスを構えた黒い騎士のようなクロムキャバリア『オルトロス』に搭乗したまま、ユーベルコードを発動させた。
「フローティングモード:Code-ARGO起動……空陸海問わず戦えてこそのキャバリアです」
 ユーベルコードの効果で、機体が人型から鳥人めいた姿へ変形を果たす。
「プリュームドクルーエル、展開開始。蟲毒の放出を確認……乗組員達に告げます。いくらその銃剣捌きが卓越しているとはいえ、射程外の僕へは届きませんよ」
 周囲に振り撒いた蟲毒の影響で、影朧達は視野狭窄を起こして影朧弾の狙いが定まらない。
「な、なんだあの機体は!?」
「か……身体が、目が、蝕まれてゆく……!」
「何をやってるんだ! あれを早く撃ち落とせ!」
「駄目です! 我々の視力が空気中の猛毒で失われつつあります! この状況では味方に砲弾が命中しかねません!」
「くそ! あれは我々に死をもたらす堕天使なのか……!?」
 日明の乗る機体は、ただそこに浮かぶだけで周囲の飛行海賊艦隊を機能不全に陥らせてゆく。
「今の内に、敵艦隊の制圧を進めましょう。まずはハッキングです……!」
 日明はコクピット内部に浮かんできたARキーボードを素早くタイピングしてゆく。すると、数秒後には敵艦隊の一部が突如として昼花火めいて轟音と共に大爆発して木っ端微塵になっていった。
「あの飛行海賊船型基地は自爆機能があったはずですから、こちらのハッキングで強制自爆させましょう」
 その目論見は順調に進んでゆき、数秒後には帝都の空にスターマイン花火めいて連続爆発が立て続けに発生!
 さらに、機体に備わった『アストラル・ビットVer.C』によるレーザー射撃が、地上に降り立った影朧達を容赦なく薙ぎ払ってゆくのだ。
「……グリードオーシャンだろうとサクラミラージュだろうと、貴様の好きにさせるつもりはないぞ――カルロス」
 戦場を支配し、死を振り撒くそのキャバリアは、まさに神話時代の奈落の王の名に相応しい暴虐ぶりを発揮するのだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

幸徳井・保春
影朧弾丸とか字面だけは格好良さげな名前をつけているが……ぶっちゃけた話ただの自爆特攻、または急激な降下からの着地失敗、だろう。

のんびりさせてしまった分、せめて派手にぶっ飛ばしてやろう。手袋を脱ぎ、歯で指の先に傷をつけて霊符に血をつけてから放つ。

突然吹き荒れる突風によって飛んでくる輩はバランスを失って互いに激突し合うだろう。その時に持っている銃剣で刺し合ってくれたらこちらとしては楽なのだが。

さて突然悪化した天変地異級の天候を前にして、秘密結社の操縦士様は無事に船を転覆させる事なく維持させることは果たして出来るか。

……出来るわけがなかったか。



 幸徳井・保春(栄光の残り香・f22921)はグリモアの転送直後、帝都の空へ投げ出されていた。
 周囲を飛行する海賊船型基地『|カルロスの錨《カルロス・カンカー》』の艦隊が、落下する保春の身体を影朧弾で狙い澄ましている。
 しかし保春は慌てず騒がず手袋を脱いだ己の指先を歯で齧ると、染み出した血液をインク代わりにして霊符を書きしたためてゆく。
「影朧弾丸とか字面だけは格好良さげな名前をつけているが……ぶっちゃけた話ただの自爆特攻、または急激な降下からの着地失敗、だろう」
 カルロスの目的が帝都の大地を破壊して、幻朧桜の地下深くに眠るといわれる諸悪の根源『幻朧帝』を呼び覚ます事なので、発射する影朧など所詮は使い捨ての手駒にすぎないのだろう。
 そう考えれば、いくら部下が着地失敗しようがお構いなしなのも頷ける。
「だとしても、のんびりさせてしまった分、せめて派手にぶっ飛ばしてやろう」
 霊符を数枚書き終えた保春は、一斉にそれらを空中へ破り捨てた。
「虚構でも、大衆が信じれば真実となる。巻き起こせ、東からの神風」
 次の瞬間、清涼なる東からの突風が保春の身体を上空へ急浮上させてゆく。
「俺が無策で落下しているとでも思ったか? それ、この乱気流ではご自慢の空飛ぶ海賊船も上手く操縦できまい」
 大艦隊を成すカルロス影朧海賊団は、ものの見事に東からの大嵐に巻き込まれて玉突き衝突をあちこちで起こしてゆく。
「ぐわあああっ!」
「と、取舵一杯!」
「だめだ、間に合わない!」
「総員退避! 退避ぃ!」
 もはや甲板の上で猟兵との白兵戦を申し込むどころではなくなった秘密結社団員の影朧達。
「さて突然悪化した天変地異級の天候を前にして、秘密結社の操縦士様は無事に船を転覆させる事なく維持させることは果たして出来るか」
 保春は神風を受けて自在に空を滑空しながら、錐揉み回転して落下してゆく飛行海賊船の数々を見下ろしていた。
「……出来るわけがなかったか」
 数秒後には、帝都の大地へ叩きつけられた海賊船の数々が、火柱を上げて爆発四散してゆく様を空を飛びながら保春は鑑賞していた。

大成功 🔵​🔵​🔵​

カシム・ディーン
竜眼号搭乗
あれ人間弾丸じゃねーか
馬鹿じゃねーの!?
「しかも大船団だよ☆お宝一杯だよ☆……ん?…ぁあああ!?」
?なんだどうした?
「この気配…魔力…オーちゃん…復活したぁ!?」(離れてても機神化すれば気付く!
前から言ってた奴かよ!?つかそれより前の軍団だろーが!
「う、うん…ぷっさん向かってる様だしどうにかなるね☆」
【情報収集・視力・戦闘知識】
砲塔の状況と敵軍の動き
攻撃の方向性を把握
「ご主人サマー☆人間砲弾とか酷いこと船団が居るぞ☆もうこれはあれだね☆」
くそがぁぁぁ!!
地獄のUC発動
【属性攻撃・迷彩】
光水属性を戦艦と幼女軍団に付与
光学迷彩で存在を隠し水の障壁で音や匂いを隠蔽

10師団
竜眼号護衛
残り半分
【念動力・弾幕】
念動力の弾幕による砲塔からの影朧と船団めがけての大蹂躙
【二回攻撃・切断・盗み攻撃・盗み】
残りが船団に襲いかかる
鎌剣で切り刻み金目の物は根こそぎ強奪
資源になりそうなものも切り刻んで強奪
「海賊なら色々持ってるよね☆全部貰っちゃうぞ☆」
地獄の如き蹂躙開始

……よし!グラ◎ルやるか!



 帝都の空に浮かぶ巨大飛空戦艦の中で、カシム・ディーン(小さな竜眼・f12217)はカルロス海賊団の行いに目を疑った。
「あれ人間弾丸じゃねーか、馬鹿じゃねーの!?」
 いくらサクラミラージュの大地を砕くためとはいえ、影朧を使い捨てするような真似をカシムは理解に苦しむ。
 一方、相棒のメルシーはよだれを垂らしながらはしゃいでいた。
「ご主人サマ、空飛ぶ海賊船だぞ☆ 大海賊団だよ☆ きっとお宝がいっぱいのはず……だ、よ……?」
「あ? どうした? 急に歯切れが悪くなったが、腹でも壊したか?」
 カシムは脂汗を顔豆鵜から噴き出すメルシーの様子に首をかしげる。
 そんなメルシーは狼狽しながら、急に周囲をキョロキョロと見渡し始めた。
「嘘でしょ……? この気配、間違いないよ! うわぁぁぁぁぁぁぁ! オーちゃんが復活してるゥゥゥ!」
「オーちゃん? ああ、前におめーとドンパチしたっていう実の娘かよ?」
「そうだよ! まさか封印を誰かが解いたの!? ううん、もしかしたら初めから封印なんて意味がなかったんだよ! ってことは、オーちゃんに誰かが乗ってる!? あの子の搭乗方法は特殊過ぎて、まともな人間じゃ気が狂っちゃうはずだけど!?」
 カシムはここまで取り乱す相棒の姿は珍しいと、しばし鑑賞して愉しんでいた。しかし、巨大飛空戦艦などという目立つ代物を周囲の飛行海賊船団が看過してくれるわけもなく、ほどなくして艦船全体が幾度となく衝撃に揺れた。
「おいふざけんなバカヤロー! この艦に影朧弾を撃ち込んできやがったぞ! メルシー! その娘の事は後回しだ! 今は甲板に撃ち込まれた影朧達の討伐が先だ!」
「う、うん! そうだよね……! オーちゃんの方はぷっさんが向かってる様だし、きっとどうにかなるね☆」
 メルシーは他の顔馴染みの神機に問題の娘の対処を任せることにして、すぐさまカシムへユーベルコードの発動許可を要請した。
「ご主人サマー☆ 人間砲弾とか酷いこと船団が居るぞ☆ もうこれはあれだね☆ 依り代お願い!」
「クソが! だが……この竜眼号に足を踏み入れた馬鹿共に重知らせてやらねーとな? 蹴散らせ、メルシー!」
「ラジャったよ☆ それじゃ、いただきマンモス☆」
 次の瞬間、メルシーはカシムの口に自らの舌をねじ込み、唾液と吐息を情熱的に吸い尽くし始めた。
 その出し入れが徐々に激しくなり、遂にメルシーの保有魔力が限界を超える!
「ンアーッ! ご主人サマの魔力きちゃー☆」
 すると、メルシーの身体が突如として爆散! 一気に3000万人の幼女メルシー軍団へ分裂して甲板へ溢れ出していった!
「ウィーッス! 秘密結社の突撃隊員のみんなオッスオッス☆」
「今から君たちのケツの初めてをメルシー達が奪っちゃうぞ☆」
「ほらヨツンバインになって力抜けよ☆」
 魔砲カドゥケウスを影朧達のケツに突き刺して内臓へ直に発砲するという、なかなかの残虐ファイトを披露する幼女メルシー軍団。そうでなくても3000万人の砲撃の弾幕密度は、乗り込んだ秘密結社党員達を圧倒するには十分である。
 しかし突撃隊員達は負けじと幼女メルシー達を様々な拷問器具にかけていたぶり始めた。
「え!? メルシー達を拷問器具に掛けるの??」
「こんな幼女を拷問にかけるだなんて、突撃隊員のみんなはペドのクソ野郎だぞ☆」
「でもメルシー達はドМだから、拷問されると嬉しくてついヤッちゃうんだ☆」
「「らんらんるー☆」」
 拷問に遭ったメルシー達は魔力が暴走して自爆!
「「グワアアァァァーッ!」」
 まさかドМが快感を得過ぎて爆発するなんて、幻朧帝だって想像できないだろう。
 こうして、あっという間に甲板の敵を一掃した幼女メルシー軍団は、光学迷彩魔術を纏って竜眼号から跳びおたってゆく。
「海賊船だからお宝持ってるよね? 全部出せよ(強欲)」
「おっ! この飛行海賊船の部品、竜眼号のサブユニットに使えんじゃーん☆」
「装飾品も金ぴかで高く売り飛ばせそうだね☆」
「金目の物以外の粗大ごみは、メルシー軍団が切り刻んで粗大ごみに出してあげるゾ☆」
 ユーベルコードで複製されたビーム大鎌剣ハルペーが、次々と空飛ぶ海賊船の数々を一瞬にして解体してしまう。
 同時に地面にたたきつけられる筈の影朧達を念動障壁で空中に留めさせると、ひとり残らず鎌の錆にしてゆくのだった。
「一人も大地に辿り着かせないよ☆」
「こっちの局面は何とかなりそうだね☆」
「残るは……やっぱオーちゃんとぷっさんだよね……」
 幼女メルシー軍団は、にわかに黄金に輝く雲の方角を眺めると、一斉に溜息を吐くのであった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

皇・銀静
神機宿縁
機神搭乗
「主ー☆迎撃作戦だよ☆私の力を振るい時だよ☆存分に使ってね☆」
ちっ…だがこういうのは一応趣味ではあるからな…使い潰してやる!
「うんうん☆興奮するね♥」

うん…なんだあの黒い機体…お前と雰囲気が似てるが…
「あれは私の弟だよ☆やっほーぷっちゃん☆言ったでしょ…私を殺しても未来は変わらないって☆それともう私は名前は捨てたんだ☆今の私はグリームニル☆グリムちゃんって呼んで☆」
UC発動
プルートーの攻撃は回避して艦隊に着弾させる様に誘導

…妙だな…彼奴の動きが異常に分かる…向こうも同じようだが…
「勿論だよ主☆彼方に乗ってるのも主だよ☆」
お前は何言ってる!?(実はアルジェンと瓜二つ

おいお前ら…これ以上やるなら血祭りにあげるが?
「どうやら共闘してくれるみたいだよ☆」
【リミットブレイク・空中戦・属性攻撃・念動力・切断・二回攻撃・串刺し】
ドラウプニル展開
あらゆる属性の光弾と念動光弾による弾幕展開
距離を詰めて槍で貫き魔剣による薙ぎ払いで蹂躙

アルジェンと完全に息を合わせての連携
妙に息が合うな彼奴…?


アルジェン・カーム
神機宿縁
機神搭乗
…サクラミラージュで遂に戦争ですか…それなら僕も力を尽くしましょう
「!…ぁ…ぁあああ!!」
?ぷっさん…?
「オーディン!?なんでお前が生きてるんだ!?」
あれがオーディン!?
「くそ!オブビリオンじゃないのかよ!?って…え?なにこれ…なんであっちにアルジェンが乗ってるの!?」
はい?(実は銀静と瓜二つであり真名は「銀静」)
「彼奴こそジャパニアを滅ぼした元凶の一人!彼奴がロキの奸計に乗らなければ…!」
…妙ですね…向こうの動きが何故か分かります…相手も同じようですが
「くそ!相変わらず避けるの上手いな彼奴!」
ぷっさん…あれは多分僕では勝てませんし…敵ではありません…共闘しますよ?
「えー!?」
…兄さんのチョコ捻じ込みますよ?(にこ
「わ、分かったよ(がくぶる」
【戦闘知識】
敵と周辺状況把握
【弾幕・念動力】
破壊の波動を込めた念動光弾の弾幕を展開して砲塔から突撃する影朧達を迎撃!
【二回攻撃・切断・串刺し・貫通攻撃】
銀静と完全に息を合わせての連携迎撃開始
破壊の波動を込めた槍で貫き宝剣で切り刻む



 皇・銀静(陰月・f43999)はもうあきらめの境地に達していた。
 目の前には、顔を赤らめて自らの柔肌を差し出す金髪少女グリムが今か今かと待ちかねていた。
「主ー☆ 今回は迎撃作戦だよ☆ 私の力の振るい時だよ☆ 存分に使ってね☆」
「他にお前に乗る方法はないのか!?」
「あるけど? もし私を食べたくないならグリムちゃんの純潔を捧げちゃうよ……♥」
「馬鹿野郎……! 初対面の『契約』でしゃぶられただけでも、妻子持ちの僕の中ではアウトなんだぞ! というか未経験者なのかよ……上手すぎるだろ……ちっ……だがこういうのは一応趣味ではあるからな……いいだろう、これからも喰らって使い潰してやる!」
 銀静はがぶりとグリムの首筋に歯を立てて血肉を喰らった。
「あああぁん♥ うんうん☆ やっぱ興奮するね♥ 濡れるゥゥゥ!」
 常軌を逸した被虐体験による絶頂が、絶華とグリムの双方を融合させてゆく――!

 その頃、異常な魔力を感知したアルジェン・カーム(銀牙狼・f38896)と神機プルートーがサクラミラージュに駆け付けると、帝都の空がカルロスの配下達に占拠されていて驚愕していた。
「……サクラミラージュで遂に戦争ですか……それなら僕も力を尽くしましょう」
『あ……あああ! アルジェン! やっぱりそうだ! この魔力……そしてあの金ぴかの神機……!』
「? ぷっさん……?」
 アルジェンはプルートーの怒りの声に珍しさを覚えた。
 目の前の金ぴか神機へ武器を構えるプルートーは、怨嗟の声を上げた。
『オーディン! なんでお前が生きてるんだ!?』
「あれがオーディン!?」
『そうだよアルジェン! 古代クロムキャバリアで祖国を滅ぼす元凶を生み出したサイコ神機だ! 彼奴がロキの奸計に乗らなければ……! くそ! この魔力……オブビリオンマシンじゃないのかよ! 正真正銘の本人なのか! って……え? なにこれ……なんであっちにアルジェンが乗ってるの!?』
「はい?」
 アルジェンは全く会話についてゆけず、目を細めて訝しがった。

『おい、あの黒いの……お前を攻撃してきそうなんだが?』
 融合を果たした銀静はグリムへ問い掛ける。
 するとグリムは嬉しそうに言葉を返す。
「あれは私の弟だよ☆ やっほーぷっちゃん☆ おひさ☆ 言ったでしょ……私を殺しても未来は変わらないって☆ そ・れ・と、もう私は以前の名前は捨てたんだ☆ 今の私は、グリームニル☆ 『愛の奴隷』グリムちゃんって呼んで☆」
『だから僕は妻子持ちだと言っているだろうが! 待て、あの黒いのに、俺にそっくりな奴がいないか?』
「主、よく分かったね? だってあっちも主だからね☆ パラレルワールドの主だけど」
『はぁぁあ?』
 ああもう滅茶苦茶だよ!
『何を訳の分からないことを……! ここでお前を討つ! はぁぁあ!』
 プルートーは巨大な機械槍をグリムへ向けて繰り出し始めた!
 だがグリムは未来予知による絶対回避でこれをすり抜けてゆく。しかも回避したことで背後に迫る空飛ぶ海賊船をプルートーに轟沈させるという離れ業までやってのけた。
「やだー☆ お姉ちゃんこわーい☆」
『くそ! 相変わらず避けるの上手いな彼奴! こうなったらユーベルコードだ! 対神滅殺機構『冥界の神』!』
 マッハ15まで加速したプルートーの砲撃や万物分解波動や槍の一撃を繰り出す。
 だがそれらはグリムの黄金装甲を1mmもかすめ取ることが出来ず、代わりの周囲の海賊船を爆散させるだけであった。
「ぷっちゃんってば、ユーベルコードまで使うなんて大人げないよ? お姉ちゃんも本気出しちゃうよ?」
 黄金の神機の目が今、開かれる!
「絶対戦術機構『勝利の神』――アイ・オブ・オーディン」
 この瞬間、戦場はグリムの『眼』の中に収められる。これから起こる事象を全て彼女は予見することができ、全てを回避するのだ。
 こうして姉と弟のダイナミックな喧嘩によって、憐れカルロス海賊団は跡形もなく全滅してしまうのだった・
「ぷっさん? それ以上戦うなら……兄さんのチョコを湯煎して操縦席に流し込みますよ?」
『おいグリム! いい加減にしないと僕は二度とお前に噛みつかないぞ?』
「「イヤだああああ!」」
 こうして、お互いの主に制止された神機2体は、なし崩し的に和解をしたのだった。

 銀静は訝しんだ。
(異世界の僕だと? だが、確かに相手の考えが自分の事のように平然と合わせられたのも事実だ……)
 一方、アルジェンは冷静だった。
(以前にも別世界の兄さんと会ったことがありますし、こういうことが自分の身に降り掛かるのは必然なのかもしれませんね……)
 ふたりの同一人物は、この場ではそれ以上の事は詮索せずに立ち去っていった。
 のちにグリムはこの事を回顧している。

 ――あれがすべての始まりだったんだと思うよ☆ こっから先は未来予知もあやふやで、グリムちゃん興奮してきた☆

<了>

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​



最終結果:成功

完成日:2024年10月05日


挿絵イラスト