●帝都櫻大戰開幕
「帝都を暴走する『幻朧桜』に埋め尽くされようとしている……」
そう告げるのはグリモア猟兵のジャクリーン・メドゥシアナ(メドゥシアナ・ガーディアン・f42789)だ。
「透明軍神『ソウマコジロウ』が語ることによると、帝都を治めているとされていた不死の帝が実は『幻朧帝イティハーサ』と呼ばれる諸悪の根源で、サクラミラージュは、幻朧桜で帝を封じるために創られた仮初の世界という事らしいわ」
そして、その『幻朧帝イティハーサ』が目覚めようとしている、ということらしい。
『幻朧帝イティハーサ』は既に幾つもの世界を|破壊《カタストロフ》させているという。
「止めるためにも行きましょう。今こそ、帝都の超弩級戦力と呼ばれる、私たちの出番よ」
「今回向かってもらうのは、千代田区にそびえ立つ世界最大の幻朧桜が咲き誇る城郭『帝城』よ」
そこは、「不死の帝」が御座し、幻朧桜に祈りを捧げ続けていると伝えられていた場所。だが、その実態は幻朧帝イティハーサを封じ込める為の巨大な封印碑だったらしい。
「今、帝城は強力な影朧が出現して、幻朧帝を封じている帝城の建物そのものを外側から破壊しようとしているわ。これを止めて欲しいの」
とジャクリーン。
「本来は儚い影朧のはずだけど、あり得ない強さをしているようよ。どうやら帝城を守る「世界最大の幻朧桜」から絶え間なく舞い落ちてくる花弁が、影朧達を強化しているようね」
だが、逆に言えば、戦場に舞う花弁を何らかの手段で一時的に減らすことができれば、影朧を弱体化できるはずだ、とジャクリーンは言う。
「そうそう、今回相手してもらう影朧『地母神プリティヴィー』はあなた方を甘やかせて堕落させたいみたい。間違っても、それに惑わされないでね」
とジャクリーンは釘を刺すと、右目にグリモアの光が輝き、転送ゲートが出現する。
メリーさんのアモル
帝都櫻大戰がはじまる! こんばんは、アモルです。
●第1章『地母神プリティヴィー』
ボス敵。
猟兵達を甘やかして堕落させようとしてきます。
以下の条件でプレイングボーナスを得られます。
幻朧桜の花弁に対処する/敵の甘やかしに堕落しない。
それでは、頑張っていきましょう!
第1章 ボス戦
『地母神プリティヴィー』
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POW : 母の一撃
【装備している武器】による素早い一撃を放つ。また攻撃直前まで対象と会話していれば、会話時間に応じて更に加速する。
SPD : 一緒にお話しませんか?
【母のやさしさ】が命中した生命体・無機物・自然現象は、レベル秒間、無意識に友好的な行動を行う(抵抗は可能)。
WIZ : 母の子守歌
自身の歌う「【子守歌】」を聞いた味方全ての負傷・疲労・状態異常を癒すが、回復量の5分の1を自身が受ける。
👑11
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴🔴
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種別『ボス戦』のルール
記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。
大成功 | 🔵🔵🔵 |
成功 | 🔵🔵🔴 |
苦戦 | 🔵🔴🔴 |
失敗 | 🔴🔴🔴 |
大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※このボスの宿敵主は
「ディ・エル」です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
サタニア・ダイモーン
「成程、幻朧櫻の花びらにより強化されるか。では、こうしよう」
【魔神術式Ⅵ】を発動。
結界を発生させて地母神プリティヴィーのみを閉鎖空間へと招待。
花びらは招かず分断します。
敵のSPDUCに関しては「お話という気分ではないな」と一顧だにせず。
直後に無限に発生する神槍の雨で地母神を貫きまくりましょう。
戦場に降り立ったスペースオペラワールドで遥か昔から『暗黒竜』の異名で畏れられている宇宙海賊、サタニア・ダイモーン(暗黒竜・f39306)の得物たる万物を切り裂く『魔神の刃』と『地母神プリティヴィー』が右手に構える|剣《カタール》がぶつかり合う。
本来矮小なる影朧如き、非実態や概念すら切り裂くと言われるサタニアの『魔神の刃』の敵ではないはずだが、拮抗している。
「あらあら、いきなり襲ってくるなんて、お母さんびっくりしちゃった」
「成程、幻朧櫻の花びらにより強化されるか。では、こうしよう」
グリモア猟兵の話が正しいと理解したサタニアは素早く次の一手を打つ。
「ゼノ・ツキウ・キ・ボウョイ・ボリウト」
戦場全体にサタニアの魔力が拡散し始め、結界を展開する。
結界は内と外を隔て、閉鎖空間を形成し、その内部へと『地母神プリティヴィー』を招待する。
この際、花弁は招かない。
「あら。お母さんの強化理由を一瞬で見抜いたのですね、流石ね」
嬉しそうに『地母神プリティヴィー』が笑う。
「どうでしょう、せっかく二人っきりになれたんです、母と一緒にお話しませんか?」
「お話という気分ではないな」
だが、サタニアがそれを一顧だにせず、結界内に無限に生じる神槍の雨を『地母神プリティヴィー』へとけしかける。
「あら。これは流石に……厳しいわね」
一斉に飛び立った神槍の雨を『地母神プリティヴィー』は己の得物たるカタールで迎撃するが、あまりに数が多すぎる。
結局、『地母神プリティヴィー』はサタニアの攻撃に対応しきれず、神槍によって串刺しにされてしまうのであった。
これぞユーベルコード『|魔神術式 Ⅵ《マジンノセカイ》』。
魔神の世界を前に、『地母神プリティヴィー』は脆弱な影朧の如く、ただただその痛打を受け入れるしかないのであった。
大成功
🔵🔵🔵
ロビ・シートン
地母神?
何故にオブリビオンに??
ただな、我は自然神。
我も大地に連なるものだが。
誘惑なぞに惑わされん。
しかし、この花弁、一体どうやって…
ならば、回収するまで。掃除の時間だ!
グリモア猟兵の話を聞いて思いついたことだが、サイクロン式掃除機を用意して周囲を掃除しておく。この戦争で手段は選んでられんのでな。
それも、UC込みで加速する。
そして、粗方片付いたら、加速そのままにダガーで斬る。
「地母神? 何故にオブリビオンに??」
思わず困惑したような言葉を漏らすのは、大陸に広がる大平原に領域を持っていた、灰色狼の姿をする自然神、ロビ・シートン(狼王・f18227)だ。
「ふふふ、例え天地を開闢する神でさえ、過去のものとなれば影朧となるのは避けられないのですよ」
ロビの困惑に『地母神プリティヴィー』はそう言って答える。
神と言っても過去のものとなれば|オブリビオン《影朧》と化してしまうという事だろう。時間は無慈悲である。
「ただな、我は自然神。我も大地に連なるものだが、誘惑なぞに惑わされん」
「あら、あなたも大地に連なるものなのですね。どうでしょう、共にこの大地に寝転び、感謝を捧げるというのは? 良いのですよ、無理に戦わなくても」
誘惑には惑わされない、そう断言するロビに対しても、『地母神プリティヴィー』はあくまで誘惑を続ける。
対して、あくまで油断を崩さないロビ。
なので、『地母神プリティヴィー』によるカタールの初撃は、ロビの『ダガー』により容易く防がれた。
とはいえ、儚げなサクラミラージュのオブリビオン、影朧とは思えぬほどに、攻撃の強度が高い。
ロビを以てても拮抗するほどだ。
やはり花弁の強化か、とロビは考える。
「しかし、この花弁、一体どうやって……」
散る花弁達。対するロビのアイデアは。
「ならば、回収するまで。掃除の時間だ!」
取り出したるはサイクロン式掃除機。今回のための用意してきた一品だ。
(グリモア猟兵の話を聞いて思いついたことだが……)
ロビはダガーの代わりにサイクロン式掃除機を構え、ユーベルコード『シーブズ・ギャンビット』の要領で周囲の花弁に鋭い一撃を放つ。
その一撃に従い、花弁が掃除機の中に回収されていく。
「私の強化理由をご存知なのですね、やはり超弩級戦力はあなどれません。流石ね」
けれど、と『地母神プリティヴィー』はカタールを構える。
「お母さんの攻撃を耐えるのとどっちが先かしら?」
掃除中も、『地母神プリティヴィー』はカタールで攻撃を仕掛けてくる。
ユーベルコードでこそないものの通常攻撃も痛いものだ。
だが、ロビは自慢の『銀狼の毛皮』でそれに耐えながら、反撃の機会を伺う。
やがて、『地母神プリティヴィー』の周囲から花弁が消える。
——今だ!
ロビの『ダガー』の鋭い一閃が『地母神プリティヴィー』に突き刺さり、痛打を与えた。
成功
🔵🔵🔴
星詠・黄泉
チームオーガペルソナ
フォス・アークライト(f44468)と一緒
フォス、来てくれてありがとう…早速だが敵を倒す前に花弁を何とかしよう
と言いながらUCを発動する(UCのターゲットは幻朧桜の花弁)
すまん、メイド喫茶以外で話をする気は無い
心眼と気配感知で敵が何かする前に素早く電撃を敵に放つ
…すまん、母親にはいい思い出が無いのでな
それでも敵のUCを受けてしまったら友好的な行動に対して抵抗する
行くぞ…
推力移動で加速しながら指定UCの効果でUC残夢繚乱を発動して敵に攻撃する
(駄目なら電撃を放ち攻撃する)
勇者ヒン○ルならこうすると思って…
フォスに行動を突っ込まれたが私はこう返した
フォス・アークライト
チームオーガペルソナ
星詠・黄泉(f43659)と組みます
呼んでくれたのは嬉しいけど…僕が猟兵に覚醒したのついさっき何ですけど?!何で僕なのさ…キュラ!
親友によくしていたツッコミが黄泉に炸裂したが理由は呼びやすかったかららしい
えーい!やってやるよ!相手は誰だ!
…何かTheお母さんって感じ何ですけどぉぉぉ!
敵を見てかなり驚くが友好的な行動をしないように抵抗します。
このバリアにはこういう使い方があるんだ!
まずは黄泉が電撃を放った後UCを発動して敵をバリアに閉じ込める
これで敵の行動を妨害しつつ花弁の対処に集中出来る
よーし!行け!皆!キュラをサポートしろ!
指定UCの効果でクリスタルサモニングを発動して召喚獣達に花弁を破壊させたり黄泉と一緒に攻撃します
僕も一応花弁を減らす為に武器で花弁を消しているが意味があるかは不明
馬鹿野郎、色々ヤバいの出すな!
黄泉が意味不明な事を言ったので突っ込んだ
戦場に降り立つ二人組があり。
「フォス、来てくれてありがとう…早速だが敵を倒す前に花弁を何とかしよう」
二人組の片割れ、不可思議な過去を持つ桜花星流星人の星詠・黄泉(星を駆ける剣豪・f43659)は、降り立ち、もう片割れに挨拶すると同時に、ユーベルコード『|因果剣《いんがけん》『|絶命星《ぜつめいせい》』』を発動。
空飛ぶ剣『絶命星』が縦横無尽に空を飛び回り、花弁を切り裂き消滅させていく。
「呼んでくれたのは嬉しいけど……僕が猟兵に覚醒したのついさっき何ですけど?! 何で僕なのさ……キュラ!」
その攻撃の最中、もう片割れ、フォスフォフィライトのクリスタリアンのフォス・アークライト(チーム『オーガペルソナ』の副リーダー・f44468)がツッコミを入れる。
「いや、呼びやすかったからだ」
「なんじゃそりゃ。えーい! やってやるよ! 相手は誰だ!」
そう言って敵に向き直ると、そこにいるのは、読者はよく理解のことだろう、『地母神プリティヴィー』である。
「あらら……、本当に猟兵はお母さんの弱点をよく知ってるのねぇ」
『地母神プリティヴィー』は困ったように右頬に右手を当てあらあら、と呟く。
「……何かTheお母さんって感じ何ですけどぉぉぉ!」
「ふふふ、感じ、じゃなくて本当にお母さんですよ。あら、あなたは私の作った大地の子じゃないのねぇ。でも、人の子はみんな私の大切な子ですよ」
驚愕するフォスに、『地母神プリティヴィー』はにっこりと笑う。
「どうですか? 無理に戦いなんてせずに、一緒にお話、しませんか?」
その言葉に、フォスが思わず友好的な態度をとろうとしてしまう。
「すまん、メイド喫茶以外で話をする気は無い」
だが、それより早く、黄泉が電撃で攻撃を仕掛ける。
「あらあら。喧嘩っ早いのですね。お母さんは悲しいです」
『地母神プリティヴィー』はその電撃をカタールで受け止め、そう呟く。
「……すまん、母親にはいい思い出が無いのでな」
そう言った黄泉は雷鳴刀を構え、次の攻撃に備えている。
「戦いを止める気はないのですね、お母さんは悲しいです」
「行くぞ……」
「おう! 展開! バーストバリア! このバリアにはこういう使い方があるんだ!」
再び黄泉が電撃を放つと同時、フォスもユーベルコード『|磁界壁《ジカイヘキ》『バーストバリア』』を展開する。
磁力を操る能力を使ってバリアを展開するユーベルコード。言うまでもなく、バリアとは味方を守るために展開するものだが、敵に展開し、敵を封じ込めるのにも使うことが出来る。
「雷雨、降りて溢るる……黄泉の川」
一気に『地母神プリティヴィー』へ肉薄した黄泉は啼沢斬りを放ち、『地母神プリティヴィー』に痛打を与える。
同時に、フォスも召喚石を消費して霊騎士族の召喚獣を召喚。攻撃を援護させる。
「勇者ならこうすると思って……」
「馬鹿野郎、色々ヤバいの出すな!」
二人のやや凸凹した連携は見事に『地母神プリティヴィー』へ痛打を与えたのであった。
成功
🔵🔵🔵🔵🔴🔴
エリュファシオン・アルティウス
さあ勝負だ!行こうミナルアさん!
『気を抜くなよ…エル』
ミナルアさんは武器を構えながら私もガンナイフを構えて戦闘態勢をとる
パワーアップをされ続けたら不利になる!
まずは幻朧桜の花弁の対処は、私はガンナイフから放つ電撃の矢弾の雨を放ち撃ち落とす
『なら、私は…』
とミナルアさんは敵を見る
敵のUCに対しては友好的な行動を行う事に抵抗する
『すまないが、今は戦闘中だ!』
ミナルアさんは指定UCを発動して敵を切り裂いた
IT'S SHOWTIME!来て、ルシフェル!全て吹き飛ばせ!夜明け薫る星!
指定UCの効果でUC堕天逆行皇・ルシフェルを発動して空間破壊魔法で花弁ごと敵を攻撃
『ナイスだ、エル』
ありがとうございます!
「さあ勝負だ! 行こうミナルアさん!」
『気を抜くなよ…エル』
そう言葉を交わし合うのは、『時間逆行』、『時間加速』という不思議な能力と謎の存在を召喚する力を持っているが故、幼い頃からとある研究施設にいた少女、エリュファシオン・アルティウス(“やんきー”を目指す『時間逆行』を使う不思議な旅人・f39208)と、彼女が星霊術によって使役している蒸気の翼を持った紫と青い髪の星霊『星霊ミナルア』である。
二人はそれぞれ得物を構え、戦闘態勢を取る。
「パワーアップをされ続けたら不利になる!」
まずはエリュファシオンが己の得物『シャドウ・ガンナイフ』から電撃を雨の如く放ち、幻朧桜の花弁を撃ち落としていく。
『なら、私は…』
その様子を確認し、ならば攻撃は自分の役割だ、とミナルアが敵を見る。
「あらあら。性急なお二人さんね。戦いなんかより、どうでしょう、一緒にお話しませんか?」
『地母神プリティヴィー』はその様子に頬に手を当てて語りかける。
『すまないが、今は戦闘中だ!』
だが、ミナルアはそれには動じない。
ユーベルコード『精霊魔導・ヴァイオレンス・パラドックス』を発動し、自身の魔法と武器による斬撃を同時に敵に浴びせる。
放たれた斬撃波は確実に『地母神プリティヴィー』に痛打を与えた。
そして、その隙を逃さず。
「IT'S SHOWTIME! 来い! 美しい黒い翼を持つ堕天使……ルシフェル! 全て吹き飛ばせ! 夜明け薫る星!」
その言葉に現れたのは白い仮面を付けた美しい翼を持つ堕天使。エリュファシオンがルシフェルと呼ぶその堕天使は、夜明け薫る星と呼ばれる空間破壊魔法を放ち、周囲の花弁諸共『地母神プリティヴィー』に強烈な痛打を与えた。
成功
🔵🔵🔴
ナターリヤ・トゥポレフ
●WIZ
これが桜という物なのですか…綺麗
ミーシャや他の子ども達へのお土産に持ち帰りたい所ですが…これは幻朧桜の花弁
他の世界に持ち込む訳にも行きませんので、後で無害な桜の花弁をとしましょう
母…ですか
私の母も銃を手にして超大国に戦いを挑んでいましたが、その姿を見て育った私も何時しか銃を手にして同じ道を歩んでいました
きっと私の可愛いミーシャも、戦地で出会い引き取った孤児達もきっと銃を手にする日が来るのでしょうが…その連鎖を断ち切って平和な世界を生きて貰いたいのが母である私の願いです
甘言を拒否する返答は『冬将軍の到来』
幻朧桜の花弁を凍らせて雪に埋もらせ、動きが鈍った所で対物ライフルによる狙撃を行います
「これが桜という物なのですか…綺麗」
舞い散る幻朧桜の花弁を見ながらそう呟くのは、かつて共産系国家のコマンド部隊に所属し、数々の戦場を潜り抜けた女傑、ナターリヤ・トゥポレフ(母熊は強し・f40514)だ。
「ミーシャや他の子ども達へのお土産に持ち帰りたい所ですが…これは幻朧桜の花弁。他の世界に持ち込む訳にも行きませんので、後で無害な桜の花弁をとしましょう」
「あら、お子さんへのプレゼントですか? 素晴らしい。是非お母さんと共に良い桜を見繕いに行きましょう」
「母……ですか」
『地母神プリティヴィー』の言葉にナターリヤが呟く。
「私の母も銃を手にして超大国に戦いを挑んでいましたが、その姿を見て育った私も何時しか銃を手にして同じ道を歩んでいました」
思い返すのは自身の母のこと。そしてその背中を見て育った自分のこと。そして。
「きっと私の可愛いミーシャも、戦地で出会い引き取った孤児達もきっと銃を手にする日が来るのでしょうが……」
その自分の背中を見て育つであろう娘の事。
「その連鎖を断ち切って平和な世界を生きて貰いたいのが母である私の願いです」
「まぁ、我が子を思う素敵な話、お母さんも鼻が高いです。ですが、そんな重積、感じなくてもいいんですよ。私の胸に飛び込んでおいで、子守唄でゆっくりお眠り」
そんな毅然たるナターリヤの言葉に、『地母神プリティヴィー』は甘い甘い誘惑を発する。
ナターリヤはその言葉にふっと笑って。
ユーベルコードを発動する。
戦場全体に猛烈な吹雪と凍てつく寒さが発生する。
それは幻朧桜の花弁を凍らせて雪に埋もれさせ、『地母神プリティヴィー』を弱体化させた上、当然、その足をも奪い、動きを鈍らせる。
ユーベルコード『|冬将軍の襲来《ジェド・マロース》』である。
「あらら……、お母さんを凍せるなんて、よくない子ね」
「凍える? 真冬のシベリアの寒さは、まだこんなものではありませんよ?」
にっこりと微笑むナターリヤ。
凍えて動けない『地母神プリティヴィー』に対し、『対物ライフル』を向ける。
直後、銃声一つ。
その後にそこに立っていたのは、もうナターリヤ一人であった。
大成功
🔵🔵🔵